1 00:00:02,135 --> 00:00:07,007 (典坐)先生 これからも 俺の剣を教… あっ いや➨ 2 00:00:07,007 --> 00:00:11,612 先生! これからも自分に 剣を教えてくださいっす! 3 00:00:11,612 --> 00:00:14,781 (士遠)もちろんだ。 4 00:00:14,781 --> 00:00:17,684 この人がいりゃあ もう安心ですよ。 5 00:00:17,684 --> 00:00:20,954 士遠さんは 自分の恩人で 剣の師匠っすから。 6 00:00:20,954 --> 00:00:24,758 あだっ! こんなときでも 相変わらず先生っすね。 7 00:00:24,758 --> 00:00:27,594 なんか 逆にホッとしたっす。 8 00:00:27,594 --> 00:00:30,931 うっ! (朱槿)ナメられてるなぁ。 9 00:00:30,931 --> 00:00:33,133 ぐっ! 10 00:00:33,133 --> 00:00:39,773 ♬~ 11 00:00:39,773 --> 00:00:41,975 慣れたって。 うっ…。 12 00:00:44,778 --> 00:00:48,282 (ヌルガイ)はっ! 典坐! 13 00:00:48,282 --> 00:00:56,823 ♬~ 14 00:00:56,823 --> 00:01:00,494 ゲホッ… ゲホッ…。 15 00:01:00,494 --> 00:01:13,640 ♬~ 16 00:01:13,640 --> 00:01:16,276 (士遠)奪った者には 理解できまい。 17 00:01:16,276 --> 00:01:21,181 奪われた者は 決して忘れない! 18 00:03:11,658 --> 00:03:14,628 《ヌルガイ:再生するそばから 何度も斬り続けて➨ 19 00:03:14,628 --> 00:03:16,830 タオを消費させた。 20 00:03:16,830 --> 00:03:20,300 致命傷じゃないけど 再生は かなり遅くなってるし➨ 21 00:03:20,300 --> 00:03:23,270 姿も老化してるみたいだ。 22 00:03:23,270 --> 00:03:26,807 もう大したことはできないはず》 23 00:03:26,807 --> 00:03:29,676 フッ。 24 00:03:33,647 --> 00:03:35,649 あっ。 25 00:03:35,649 --> 00:03:39,653 命がないものなら わずかなタオで操れる。 26 00:03:39,653 --> 00:03:42,155 死んじゃえ! 人間! 27 00:03:45,125 --> 00:03:47,461 あっ うわっ! 28 00:03:47,461 --> 00:03:50,630 あっ…。 29 00:03:50,630 --> 00:03:53,967 うわぁ! 30 00:03:53,967 --> 00:03:55,969 フフフ…。 31 00:03:55,969 --> 00:03:58,805 《この隙に回復して…。 32 00:03:58,805 --> 00:04:01,441 消耗してるのは相手も同じ。 33 00:04:01,441 --> 00:04:07,481 タオの攻撃を繰り返して 自分の命も縮めてる》 34 00:04:07,481 --> 00:04:10,150 ふっ。 35 00:04:10,150 --> 00:04:12,252 先生! 36 00:04:14,654 --> 00:04:18,158 子ども騙し 無駄だ。 37 00:04:18,158 --> 00:04:20,727 《試一刀流 村時雨》 38 00:04:23,964 --> 00:04:26,166 ハァ ハァ ハァ…。 39 00:04:28,335 --> 00:04:30,370 でぃっ! 40 00:04:30,370 --> 00:04:32,405 くっ…。 41 00:04:32,405 --> 00:04:35,642 《丹田には届いてない》 42 00:04:35,642 --> 00:04:38,645 かちゃ? はぁっ! 43 00:04:38,645 --> 00:04:42,549 ぐはっ! 44 00:04:42,549 --> 00:04:47,988 ぐ ぐは…。 45 00:04:47,988 --> 00:04:51,958 うぅ お前も…。 46 00:04:51,958 --> 00:04:54,127 瀕死のくせに! 47 00:04:54,127 --> 00:04:56,696 なんなんだよ クソ! 48 00:04:58,798 --> 00:05:01,301 来るな! 49 00:05:01,301 --> 00:05:03,670 ぐっ! 50 00:05:05,805 --> 00:05:07,974 せ…。 51 00:05:10,777 --> 00:05:14,447 ハ… ハハハ! ハハハ! 52 00:05:14,447 --> 00:05:16,650 は は はぁ!? 53 00:05:20,620 --> 00:05:23,623 あ…。 54 00:05:23,623 --> 00:05:26,259 なんなんだ お前…。 55 00:05:26,259 --> 00:05:31,798 命縮めてまで 死んだやつのために…。 56 00:05:31,798 --> 00:05:34,668 なんで ここまで…。 57 00:05:34,668 --> 00:05:39,773 くっ… まだ何もしていない。 58 00:05:39,773 --> 00:05:45,445 悼むことも 悲しむことも まだ できない。 59 00:05:45,445 --> 00:05:48,415 怒りすら煩わしい。 60 00:05:48,415 --> 00:05:50,951 お前が生きているうちは。 61 00:05:50,951 --> 00:05:54,154 すべて お前を殺してからだ。 62 00:05:54,154 --> 00:05:57,524 絶望も悲しみも そのあとだ! 63 00:05:57,524 --> 00:06:02,762 (士遠)さあ あと何百回斬れば 死ぬ? 64 00:06:02,762 --> 00:06:05,966 《まずい… まずい まずい まずい まずい! 65 00:06:05,966 --> 00:06:10,937 どうにかしなきゃ… どうにか…》 66 00:06:22,482 --> 00:06:28,455 《焦るな。 短時間でタオは 回復しないはず》 67 00:06:34,661 --> 00:06:37,797 あっ。 ひっ。 68 00:06:37,797 --> 00:06:40,233 あと一歩とか思ってた? 69 00:06:40,233 --> 00:06:42,469 ナメるなよ 人間。 70 00:06:42,469 --> 00:06:45,839 仲間の一人が いつも雌雄同体で➨ 71 00:06:45,839 --> 00:06:50,110 陰陽を一人で循環させて タオを練っている。 72 00:06:50,110 --> 00:06:52,979 それを真似た。 73 00:06:52,979 --> 00:06:56,016 両性を保つの かなり大変なんだけど➨ 74 00:06:56,016 --> 00:07:00,453 今はしかたない。 それに…。 75 00:07:00,453 --> 00:07:04,624 んっ! やっぱり いつも思ってたんだ。 76 00:07:04,624 --> 00:07:09,796 一部の変化ができるなら 鬼尸解も同じだろって。 77 00:07:09,796 --> 00:07:14,968 さあ あと何百回➨ 78 00:07:14,968 --> 00:07:17,137 続けようか。 79 00:07:21,441 --> 00:07:26,813 ん…。 必ず 落とし前はつける。 80 00:07:26,813 --> 00:07:30,483 お前の曲芸は もう慣れた。 81 00:07:38,291 --> 00:07:40,460 あっ! 82 00:07:43,296 --> 00:07:46,499 くっ…。 83 00:07:46,499 --> 00:07:51,638 《曲芸… 構うものか。 84 00:07:51,638 --> 00:07:53,740 それが私だ》 85 00:07:55,909 --> 00:08:00,814 ⸨うっ うぅ…⸩ 86 00:08:00,814 --> 00:08:06,653 <士遠:傷をつけたのは 旅芸人だった母。 87 00:08:06,653 --> 00:08:11,057 盲目の子どもが 客の木刀をよける芸だ。 88 00:08:11,057 --> 00:08:14,661 見ずとも太刀筋 見破る 剣神の子。 89 00:08:14,661 --> 00:08:18,698 私も母も 生きるのに 必死だった> 90 00:08:18,698 --> 00:08:20,767 ⸨や~っ!⸩ 91 00:08:20,767 --> 00:08:23,970 <傷は芸の演出だが 盲目は生まれつき。 92 00:08:23,970 --> 00:08:29,009 幼い頃から波… タオで世界を感じていた私には➨ 93 00:08:29,009 --> 00:08:30,977 造作もない芸。 94 00:08:33,013 --> 00:08:37,317 評判を聞いた 惣録検校が 私を当道座に迎え➨ 95 00:08:37,317 --> 00:08:40,720 そのつてで 山田の門を くぐることになった。 96 00:08:40,720 --> 00:08:45,992 貧しい芸人親子には 千載一遇の好機> 97 00:08:49,662 --> 00:08:54,567 ⸨子どもの… それも 盲目の剣とは思えん腕前。 98 00:08:54,567 --> 00:08:56,836 その傷はどこで? 99 00:08:56,836 --> 00:08:59,839 この子は さる 高名な剣豪を父に持ち➨ 100 00:08:59,839 --> 00:09:04,344 武才に恵まれ 幼くして 合戦傷を作りました⸩ 101 00:09:04,344 --> 00:09:09,315 <聞かれるたびに母は 出任せの前口上を答えた> 102 00:09:14,154 --> 00:09:16,456 < それは 私も同じだった> 103 00:09:19,025 --> 00:09:24,130 <検校への説明と母の名誉を 今さら覆すわけにはいかず➨ 104 00:09:24,130 --> 00:09:28,468 過去を隠したまま 山田門下での日々を過ごしていた。 105 00:09:28,468 --> 00:09:31,171 それを恥じていた> 106 00:09:31,171 --> 00:09:34,140 ⸨別に過去とか関係ねえし! 107 00:09:34,140 --> 00:09:38,344 大切なのは アレでしょ 今でしょ! 108 00:09:38,344 --> 00:09:41,714 (殊現)そうじゃない。 山田門下らしく振る舞えと➨ 109 00:09:41,714 --> 00:09:43,983 注意したんだ。 振る舞ってっし! 110 00:09:43,983 --> 00:09:48,655 育ちとかじゃなく 俺自身を見てほしいなぁ 先輩! 111 00:09:48,655 --> 00:09:51,658 (仙汰)あわわ また典坐くんと 殊現さんが…。 112 00:09:51,658 --> 00:09:53,960 (付知)おもしろいから ほっとこう⸩ 113 00:09:56,329 --> 00:10:01,501 <自らをさらけ出し 物怖じしない 典坐が羨ましかった。 114 00:10:01,501 --> 00:10:04,504 ありのままで 周囲に認められていく彼に➨ 115 00:10:04,504 --> 00:10:06,806 可能性を感じた> 116 00:10:09,142 --> 00:10:13,680 ⸨いやぁ 先生の剣 マジ 本当にすごいっすよ! 117 00:10:13,680 --> 00:10:17,984 自分の憧れっす。 ふっ…⸩ 118 00:10:17,984 --> 00:10:22,655 < いいや 違う。 君こそ私の憧れだった> 119 00:10:22,655 --> 00:10:26,526 うぅ…。 120 00:10:26,526 --> 00:10:30,130 うわぁ~! うっ! 121 00:10:30,130 --> 00:10:32,665 《お前だけは この手で殺す! 122 00:10:32,665 --> 00:10:34,634 命と引き換えにしようとも!》 123 00:10:36,669 --> 00:10:39,973 フンッ! 124 00:10:39,973 --> 00:10:43,309 あ ああ…。 125 00:10:43,309 --> 00:10:47,947 ヘヘ ヘヘヘ! 回復しながら 鬼尸解の力も使える。 126 00:10:47,947 --> 00:10:51,784 お前たち もう勝ち目は…。 (士遠)黙れ。 127 00:10:51,784 --> 00:10:55,922 (士遠)その姿も 派手な術も すべて こけおどし。 128 00:10:55,922 --> 00:11:01,461 残りわずかな力を 外見と演出に 集中させているだけだろう。 129 00:11:01,461 --> 00:11:04,430 じきに 人間程度までタオが落ちる。 130 00:11:04,430 --> 00:11:07,467 下手な芝居は 私には通じんぞ。 131 00:11:07,467 --> 00:11:10,770 お互い 相手への決め手に欠ける。 132 00:11:10,770 --> 00:11:13,973 すなわち この先は泥沼…。 133 00:11:13,973 --> 00:11:17,143 醜く殺し合う根比べだ。 134 00:11:17,143 --> 00:11:19,512 覚悟は いいか? 135 00:11:19,512 --> 00:11:22,549 はっ…。 136 00:11:22,549 --> 00:11:25,451 先生! 137 00:11:25,451 --> 00:11:28,154 ヌルガイ…。 138 00:11:31,624 --> 00:11:35,795 離れていなさい。 ここからは 私一人でいい。 139 00:11:35,795 --> 00:11:37,931 えっ。 140 00:11:37,931 --> 00:11:41,601 ここからは… 危険だ。 141 00:11:41,601 --> 00:11:44,103 は…。 142 00:11:44,103 --> 00:11:46,806 クソッ! 143 00:11:46,806 --> 00:11:50,276 ふっ! 144 00:11:50,276 --> 00:11:52,278 ぐわっ! 145 00:11:54,447 --> 00:11:57,951 《相克ではない私には 消耗戦しかない。 146 00:11:57,951 --> 00:12:03,022 ならば いかにうまく タオを消費させるか》 147 00:12:03,022 --> 00:12:05,858 ⸨杠:そんな何百回も 斬んなくてもさ➨ 148 00:12:05,858 --> 00:12:08,294 刀で串刺しにしとけば 楽じゃない? 149 00:12:08,294 --> 00:12:12,432 (佐切)確かに 物理的には 可能でしょう。 150 00:12:12,432 --> 00:12:16,636 天仙様の丹田は 体内にある胚珠のようですし。 151 00:12:16,636 --> 00:12:19,772 再生を繰り返させて タオを削るなら➨ 152 00:12:19,772 --> 00:12:22,675 串刺しは効率的ですね⸩ 153 00:12:25,778 --> 00:12:31,117 ⸨付知:手足を斬る… あるいは➨ 154 00:12:31,117 --> 00:12:34,988 胚珠のみを摘出し 串刺しにする。 155 00:12:34,988 --> 00:12:39,025 ひえもんとりの心得のある 我々なら難儀はないでしょう。 156 00:12:39,025 --> 00:12:42,128 (画眉丸)問題は 串刺しを 維持できるかどうかだろう。 157 00:12:42,128 --> 00:12:44,163 (付知)あっ そうか。 158 00:12:44,163 --> 00:12:47,734 想像したらキモッ! 私は無理だわ⸩ 159 00:12:54,607 --> 00:12:57,477 うぅ…。 160 00:12:57,477 --> 00:13:01,014 ⸨メイ:再生スル 蔓ノビル。 161 00:13:01,014 --> 00:13:05,652 刀抜カレル。 押サエテモ 妨害サレル。 162 00:13:05,652 --> 00:13:08,154 入リ込マレル⸩ 163 00:13:08,154 --> 00:13:11,424 先生! うっ! 164 00:13:13,693 --> 00:13:15,795 《士遠:想定よりも弱々しい。 165 00:13:15,795 --> 00:13:19,132 タオを消費させたからか…》 166 00:13:19,132 --> 00:13:23,503 言っただろう… 根比べになると。 167 00:13:23,503 --> 00:13:27,540 お前が先に力尽きるか 私が先か…。 168 00:13:27,540 --> 00:13:30,309 これは落とし前…。 169 00:13:30,309 --> 00:13:34,180 共倒れならば 私の勝ちだ! 170 00:13:43,790 --> 00:13:47,126 くっ…。 171 00:13:47,126 --> 00:13:53,299 《この程度の痛み… 彼の最期に比べれば…》 172 00:13:53,299 --> 00:13:55,635 先生! もうやめて! 173 00:13:55,635 --> 00:13:57,804 それ以上は死んじゃう! 174 00:13:57,804 --> 00:14:00,440 離れなさい! うぅ…。 175 00:14:00,440 --> 00:14:04,410 このまま続ければ化物を 相討ちにできる。 176 00:14:04,410 --> 00:14:09,849 (士遠)君はすぐに ここを出て 他の者と合流しなさい。 177 00:14:09,849 --> 00:14:14,253 私は ここに残る。 178 00:14:14,253 --> 00:14:18,257 そんなの… おかしいよ。 179 00:14:18,257 --> 00:14:20,760 先生は頭よくて➨ 180 00:14:20,760 --> 00:14:23,262 いろいろ考えてて➨ 181 00:14:23,262 --> 00:14:26,265 正しい判断ができる人だろ! 182 00:14:26,265 --> 00:14:28,768 らしくないよ! 183 00:14:31,838 --> 00:14:38,444 (士遠)あのとき… 彼の叫びが瞬時に理解できた。 184 00:14:38,444 --> 00:14:42,248 勝ち得ない状況と全滅を避けたい 彼の意思を汲んで➨ 185 00:14:42,248 --> 00:14:45,251 瞬時に行動した。 186 00:14:45,251 --> 00:14:49,122 正しい… 判断だった。 187 00:14:49,122 --> 00:14:54,260 どうして 正しい判断を 選んでしまったんだ。 188 00:14:54,260 --> 00:14:58,598 愚かでも 寄り添ってやれなかったんだ。 189 00:14:58,598 --> 00:15:04,103 彼は最期を どれほどの無念と どれほどの苦しみの中➨ 190 00:15:04,103 --> 00:15:06,606 散っていったんだ。 191 00:15:06,606 --> 00:15:11,644 逃げることしかできなかった 自分が 許せない。 192 00:15:11,644 --> 00:15:15,681 大切な者が失われるときでさえ➨ 193 00:15:15,681 --> 00:15:21,587 正しさを選んだ自分が 許せないんだ。 194 00:15:21,587 --> 00:15:25,424 うぅ…。 この目では涙も流れない。 195 00:15:25,424 --> 00:15:28,694 ならば せめて…。 196 00:15:31,531 --> 00:15:34,600 ぐっ! 先生! 197 00:15:34,600 --> 00:15:38,771 ここは私に任せて 早く仲間のもとへ行きなさい! 198 00:15:38,771 --> 00:15:41,274 そんな… でも…。 199 00:15:41,274 --> 00:15:43,442 (士遠)早く! あ…。 200 00:15:43,442 --> 00:15:45,411 早く! うっ…。 201 00:15:54,887 --> 00:15:59,759 《ヌルガイ:先生… あのときの俺と同じだ。 202 00:15:59,759 --> 00:16:03,262 大好きな人を失って➨ 203 00:16:03,262 --> 00:16:06,265 自分を許せない》 204 00:16:06,265 --> 00:16:08,267 あっ。 205 00:16:11,604 --> 00:16:14,073 《生きるべきか 死ぬべきか➨ 206 00:16:14,073 --> 00:16:17,510 わからなくなってた俺と同じだ》 207 00:16:17,510 --> 00:16:20,613 ⸨俺は一人で生きて 生き残っちまったんだ。 208 00:16:20,613 --> 00:16:24,617 俺のせいで みんな死んだのに…⸩ 209 00:16:24,617 --> 00:16:29,288 うぅ…。 210 00:16:29,288 --> 00:16:31,257 ⸨全然わかんねえ! 211 00:16:34,260 --> 00:16:37,897 それで なんで死ぬんすか!?⸩ 212 00:16:37,897 --> 00:16:42,101 うん そうだよ。 213 00:16:42,101 --> 00:16:45,071 ちゃんと説明してくれないと…。 214 00:16:45,071 --> 00:16:47,573 納得できないと…。 215 00:16:47,573 --> 00:16:52,612 俺は… 俺は…。 216 00:16:52,612 --> 00:16:54,680 あっ。 217 00:17:01,187 --> 00:17:04,757 ⸨典… 典坐…。 218 00:17:04,757 --> 00:17:08,928 俺… あの… あの…。 219 00:17:08,928 --> 00:17:14,100 先生が… 俺…。 220 00:17:14,100 --> 00:17:16,435 あっ…。 221 00:17:16,435 --> 00:17:20,573 それなら やるこたぁ 一つでしょう! 222 00:17:20,573 --> 00:17:23,776 あ…。 223 00:17:23,776 --> 00:17:26,112 おう!⸩ 224 00:17:26,112 --> 00:17:37,690 ♬~ 225 00:17:37,690 --> 00:17:40,092 ⸨典坐:ちゃんと 説明してくれないと➨ 226 00:17:40,092 --> 00:17:44,697 納得できないと 俺は帰らねえ!⸩ 227 00:17:47,767 --> 00:17:51,704 《士遠:音は もう聞こえない。 228 00:17:51,704 --> 00:17:57,109 どれくらい経ったのか あと どれほど耐えるのか。 229 00:17:57,109 --> 00:18:01,013 自分の命が むしばまれる感覚だけが➨ 230 00:18:01,013 --> 00:18:04,517 ゆっくり 鮮明に…》 231 00:18:11,424 --> 00:18:14,593 《ゆっくり… ということは➨ 232 00:18:14,593 --> 00:18:18,431 串刺しが効果的だったということ。 233 00:18:18,431 --> 00:18:22,134 典坐… ようやく…》 234 00:18:26,939 --> 00:18:30,443 うっ! あっ!? 235 00:18:30,443 --> 00:18:33,245 (士遠)ヌル…。 236 00:18:35,348 --> 00:18:38,117 うぅ…。 237 00:18:38,117 --> 00:18:40,920 おっ! うっ ぐっ はっ…。 238 00:18:40,920 --> 00:18:43,756 (2人)ぐぅ…。 239 00:18:43,756 --> 00:18:47,627 ん…。 ああ…。 240 00:18:47,627 --> 00:18:49,929 ぶはっ! 何をしてるんだ!? 241 00:18:49,929 --> 00:18:52,765 抱きついてタオを回復してる。 242 00:18:52,765 --> 00:18:56,435 ぷはっ! 今やることじゃ ない! 243 00:18:56,435 --> 00:19:01,607 ぶはっ! そもそも 女の子が 気安く抱きつくんじゃない! 244 00:19:01,607 --> 00:19:03,943 いろんな意味で やめなさい! 245 00:19:03,943 --> 00:19:05,945 フフフ。 えっ? 246 00:19:05,945 --> 00:19:09,515 そういうの 先生らしくなってきた。 247 00:19:09,515 --> 00:19:13,285 あ…。 ほら。 248 00:19:13,285 --> 00:19:16,756 (ヌルガイ)死んでない… けど 再生が遅くなってる。 249 00:19:16,756 --> 00:19:19,925 あれなら 元に戻るには 一日かかるよ。 250 00:19:19,925 --> 00:19:22,928 だからこそ 今のうちにとどめを。 251 00:19:22,928 --> 00:19:27,099 いや だからこそ もう放っとこう。 おっ…。 252 00:19:27,099 --> 00:19:29,602 近づけば また蔓が突き刺さる。 253 00:19:29,602 --> 00:19:32,271 これ以上は 先生が死んじゃうよ。 254 00:19:32,271 --> 00:19:36,976 もう みんなのところに戻ろう。 255 00:19:39,779 --> 00:19:42,448 それは できない…。 256 00:19:42,448 --> 00:19:44,450 やつの息の根を止めねば➨ 257 00:19:44,450 --> 00:19:46,585 典坐の無念が浮かばれない。 258 00:19:46,585 --> 00:19:50,456 彼の苦しみが…。 259 00:19:50,456 --> 00:19:52,958 違うよ。 260 00:19:52,958 --> 00:19:56,595 無念も 苦しみも違う。 261 00:19:56,595 --> 00:19:58,764 違う? 262 00:19:58,764 --> 00:20:04,270 (ヌルガイ)先生が俺を抱えて 走ってたとき 俺は見てた。 263 00:20:04,270 --> 00:20:08,174 あいつ 笑ってたんだ。 264 00:20:08,174 --> 00:20:11,610 離れる俺たちを見て笑ってた。 265 00:20:11,610 --> 00:20:15,948 先生は それを知らず ずっと苦しんでたんだね。 266 00:20:15,948 --> 00:20:20,119 俺を抱えてたせいだ ごめん。 267 00:20:20,119 --> 00:20:22,455 いい笑顔だった…。 268 00:20:22,455 --> 00:20:26,926 悲しかったけど かっこよかったなぁ。 269 00:20:26,926 --> 00:20:32,932 だから 無念なんて 違うよ 先生。 270 00:20:37,103 --> 00:20:42,007 お 俺たち 仇討ちのことばっかりで➨ 271 00:20:42,007 --> 00:20:46,078 典坐のこと あんまり 話せてなかったよね。 272 00:20:46,078 --> 00:20:51,917 話してよ 俺 あいつを もっと知りたい。 273 00:20:51,917 --> 00:20:54,420 話そうよ これから。 274 00:20:54,420 --> 00:20:58,124 ここを生きて 出てから…。 275 00:20:58,124 --> 00:21:11,937 ♬~ 276 00:21:11,937 --> 00:21:14,607 ふ…。 277 00:21:14,607 --> 00:21:17,676 あっ…。 278 00:21:19,979 --> 00:21:22,081 そうだな。 279 00:21:22,081 --> 00:21:24,550 もう 終わりにしよう。 280 00:21:24,550 --> 00:21:27,953 深追いはしない。 281 00:21:27,953 --> 00:21:31,090 皆のところへ行こう。 282 00:21:31,090 --> 00:21:35,261 う… うん。 283 00:21:35,261 --> 00:21:38,130 (士遠)ありがとう ヌルガイ。 284 00:21:38,130 --> 00:21:41,100 命を… 与えられた。 285 00:21:45,271 --> 00:21:48,941 う… う… うわぁ~! 286 00:21:48,941 --> 00:21:52,311 (士遠)先生と呼ぶべきは 私のほうだね。 287 00:21:52,311 --> 00:21:54,880 目が覚めたよ。 288 00:21:54,880 --> 00:21:57,349 聞こえてないか…。 289 00:22:04,290 --> 00:22:08,661 (桂花)朱槿… やられたのか。 290 00:22:12,665 --> 00:22:14,967 《士遠殿…》 291 00:22:17,937 --> 00:22:20,773 考え直してはいただけませんか? 292 00:22:20,773 --> 00:22:25,377 このままでは 互いに 大切な人たちを失っていくだけ。 293 00:22:25,377 --> 00:22:30,082 それでは あまりにも 悲しすぎます。 294 00:22:30,082 --> 00:22:32,685 どうか…。 295 00:22:44,763 --> 00:22:46,732 はっ。