1 00:00:34,535 --> 00:00:39,373 (典坐)先生 これからも 俺の剣を教… あっ いや➡ 2 00:00:39,373 --> 00:00:44,044 先生! これからも自分に 剣を教えてくださいっす! 3 00:00:44,044 --> 00:00:47,214 (士遠)もちろんだ。 4 00:00:47,214 --> 00:00:50,050 この人がいりゃあ もう安心ですよ。 5 00:00:50,050 --> 00:00:53,387 士遠さんは 自分の恩人で 剣の師匠っすから。 6 00:00:53,387 --> 00:00:57,224 あだっ! こんなときでも 相変わらず先生っすね。 7 00:00:57,224 --> 00:01:00,060 なんか 逆にホッとしたっす。 8 00:01:00,060 --> 00:01:03,397 うっ! (朱槿)ナメられてるなぁ。 9 00:01:03,397 --> 00:01:05,566 ぐっ! 10 00:01:05,566 --> 00:01:12,239 ♬~ 11 00:01:12,239 --> 00:01:14,441 慣れたって。 うっ…。 12 00:01:17,244 --> 00:01:20,747 (ヌルガイ)はっ! 典坐! 13 00:01:20,747 --> 00:01:29,256 ♬~ 14 00:01:29,256 --> 00:01:32,859 ゲホッ… ゲホッ…。 15 00:01:32,859 --> 00:01:46,039 ♬~ 16 00:01:46,039 --> 00:01:48,709 (士遠)奪った者には 理解できまい。 17 00:01:48,709 --> 00:01:53,614 奪われた者は 決して忘れない! 18 00:03:44,024 --> 00:03:47,027 《ヌルガイ:再生するそばから 何度も斬り続けて➡ 19 00:03:47,027 --> 00:03:49,196 タオを消費させた。 20 00:03:49,196 --> 00:03:52,699 致命傷じゃないけど 再生は かなり遅くなってるし➡ 21 00:03:52,699 --> 00:03:55,535 姿も老化してるみたいだ。 22 00:03:55,535 --> 00:03:59,206 もう大したことはできないはず》 23 00:03:59,206 --> 00:04:02,109 フッ。 24 00:04:06,046 --> 00:04:08,048 あっ。 25 00:04:08,048 --> 00:04:12,052 命がないものなら わずかなタオで操れる。 26 00:04:12,052 --> 00:04:14,554 死んじゃえ! 人間! 27 00:04:17,557 --> 00:04:19,893 あっ うわっ! 28 00:04:19,893 --> 00:04:23,063 あっ…。 29 00:04:23,063 --> 00:04:26,399 うわぁ! 30 00:04:26,399 --> 00:04:28,401 フフフ…。 31 00:04:28,401 --> 00:04:31,238 《この隙に回復して…。 32 00:04:31,238 --> 00:04:33,840 消耗してるのは相手も同じ。 33 00:04:33,840 --> 00:04:39,846 タオの攻撃を繰り返して 自分の命も縮めてる》 34 00:04:39,846 --> 00:04:42,516 ふっ。 35 00:04:42,516 --> 00:04:44,618 先生! 36 00:04:47,020 --> 00:04:50,524 子ども騙し 無駄だ。 37 00:04:50,524 --> 00:04:53,126 《試一刀流 村時雨》 38 00:04:56,363 --> 00:04:58,565 ハァ ハァ ハァ…。 39 00:05:00,700 --> 00:05:02,702 でぃっ! 40 00:05:02,702 --> 00:05:04,704 くっ…。 41 00:05:04,704 --> 00:05:08,041 《丹田には届いてない》 42 00:05:08,041 --> 00:05:11,044 かちゃ? はぁっ! 43 00:05:11,044 --> 00:05:14,881 ぐはっ! 44 00:05:14,881 --> 00:05:20,387 ぐ ぐは…。 45 00:05:20,387 --> 00:05:24,391 うぅ お前も…。 46 00:05:24,391 --> 00:05:26,560 瀕死のくせに! 47 00:05:26,560 --> 00:05:29,162 なんなんだよ クソ! 48 00:05:31,231 --> 00:05:33,667 来るな! 49 00:05:33,667 --> 00:05:36,069 ぐっ! 50 00:05:38,171 --> 00:05:40,373 せ…。 51 00:05:43,176 --> 00:05:46,846 ハ… ハハハ! ハハハ! 52 00:05:46,846 --> 00:05:49,049 は は はぁ!? 53 00:05:53,019 --> 00:05:56,022 あ…。 54 00:05:56,022 --> 00:05:58,692 なんなんだ お前…。 55 00:05:58,692 --> 00:06:04,197 命縮めてまで 死んだやつのために…。 56 00:06:04,197 --> 00:06:07,033 なんで ここまで…。 57 00:06:07,033 --> 00:06:12,205 くっ… まだ何もしていない。 58 00:06:12,205 --> 00:06:17,877 悼むことも 悲しむことも まだ できない。 59 00:06:17,877 --> 00:06:20,714 怒りすら煩わしい。 60 00:06:20,714 --> 00:06:23,383 お前が生きているうちは。 61 00:06:23,383 --> 00:06:26,553 すべて お前を殺してからだ。 62 00:06:26,553 --> 00:06:29,889 絶望も悲しみも そのあとだ! 63 00:06:29,889 --> 00:06:35,161 (士遠)さあ あと何百回斬れば 死ぬ? 64 00:06:35,161 --> 00:06:38,331 《まずい… まずい まずい まずい まずい! 65 00:06:38,331 --> 00:06:43,336 どうにかしなきゃ… どうにか…》 66 00:06:54,848 --> 00:07:00,854 《焦るな。 短時間でタオは 回復しないはず》 67 00:07:07,027 --> 00:07:10,196 あっ。 ひっ。 68 00:07:10,196 --> 00:07:12,532 あと一歩とか思ってた? 69 00:07:12,532 --> 00:07:14,868 ナメるなよ 人間。 70 00:07:14,868 --> 00:07:18,204 仲間の一人が いつも雌雄同体で➡ 71 00:07:18,204 --> 00:07:22,542 陰陽を一人で循環させて タオを練っている。 72 00:07:22,542 --> 00:07:25,378 それを真似た。 73 00:07:25,378 --> 00:07:28,381 両性を保つの かなり大変なんだけど➡ 74 00:07:28,381 --> 00:07:32,819 今はしかたない。 それに…。 75 00:07:32,819 --> 00:07:36,990 んっ! やっぱり いつも思ってたんだ。 76 00:07:36,990 --> 00:07:42,162 一部の変化ができるなら 鬼尸解も同じだろって。 77 00:07:42,162 --> 00:07:47,334 さあ あと何百回➡ 78 00:07:47,334 --> 00:07:49,536 続けようか。 79 00:07:53,840 --> 00:07:59,179 ん…。 必ず 落とし前はつける。 80 00:07:59,179 --> 00:08:02,882 お前の曲芸は もう慣れた。 81 00:08:10,690 --> 00:08:12,892 あっ! 82 00:08:15,695 --> 00:08:18,865 くっ…。 83 00:08:18,865 --> 00:08:24,037 《曲芸… 構うものか。 84 00:08:24,037 --> 00:08:26,139 それが私だ》 85 00:08:28,208 --> 00:08:33,146 ((うっ うぅ…)) 86 00:08:33,146 --> 00:08:38,985 <士遠:傷をつけたのは 旅芸人だった母。 87 00:08:38,985 --> 00:08:43,323 盲目の子どもが 客の木刀をよける芸だ。 88 00:08:43,323 --> 00:08:46,993 見ずとも太刀筋 見破る 剣神の子。 89 00:08:46,993 --> 00:08:50,997 私も母も 生きるのに 必死だった> 90 00:08:50,997 --> 00:08:53,166 ((や~っ!)) 91 00:08:53,166 --> 00:08:56,336 <傷は芸の演出だが 盲目は生まれつき。 92 00:08:56,336 --> 00:09:01,341 幼い頃から波… タオで世界を感じていた私には➡ 93 00:09:01,341 --> 00:09:03,343 造作もない芸。 94 00:09:05,345 --> 00:09:09,682 評判を聞いた 惣録検校が 私を当道座に迎え➡ 95 00:09:09,682 --> 00:09:13,019 そのつてで 山田の門を くぐることになった。 96 00:09:13,019 --> 00:09:18,324 貧しい芸人親子には 千載一遇の好機> 97 00:09:22,028 --> 00:09:26,866 ((子どもの… それも 盲目の剣とは思えん腕前。 98 00:09:26,866 --> 00:09:29,202 その傷はどこで? 99 00:09:29,202 --> 00:09:32,205 この子は さる 高名な剣豪を父に持ち➡ 100 00:09:32,205 --> 00:09:36,643 武才に恵まれ 幼くして 合戦傷を作りました)) 101 00:09:36,643 --> 00:09:41,648 <聞かれるたびに母は 出任せの前口上を答えた> 102 00:09:46,486 --> 00:09:48,788 < それは 私も同じだった> 103 00:09:51,324 --> 00:09:56,496 <検校への説明と母の名誉を 今さら覆すわけにはいかず➡ 104 00:09:56,496 --> 00:10:00,834 過去を隠したまま 山田門下での日々を過ごしていた。 105 00:10:00,834 --> 00:10:03,503 それを恥じていた> 106 00:10:03,503 --> 00:10:06,506 ((別に過去とか関係ねえし! 107 00:10:06,506 --> 00:10:10,677 大切なのは アレでしょ 今でしょ! 108 00:10:10,677 --> 00:10:14,013 (殊現)そうじゃない。 山田門下らしく振る舞えと➡ 109 00:10:14,013 --> 00:10:16,349 注意したんだ。 振る舞ってっし! 110 00:10:16,349 --> 00:10:21,020 育ちとかじゃなく 俺自身を見てほしいなぁ 先輩! 111 00:10:21,020 --> 00:10:24,023 (仙汰)あわわ また典坐くんと 殊現さんが…。 112 00:10:24,023 --> 00:10:26,326 (付知)おもしろいから ほっとこう)) 113 00:10:28,695 --> 00:10:33,867 <自らをさらけ出し 物怖じしない 典坐が羨ましかった。 114 00:10:33,867 --> 00:10:36,870 ありのままで 周囲に認められていく彼に➡ 115 00:10:36,870 --> 00:10:39,172 可能性を感じた> 116 00:10:41,541 --> 00:10:46,045 ((いやぁ 先生の剣 マジ 本当にすごいっすよ! 117 00:10:46,045 --> 00:10:50,383 自分の憧れっす。 ふっ…)) 118 00:10:50,383 --> 00:10:55,054 < いいや 違う。 君こそ私の憧れだった> 119 00:10:55,054 --> 00:10:58,892 うぅ…。 120 00:10:58,892 --> 00:11:02,395 うわぁ~! うっ! 121 00:11:02,395 --> 00:11:05,064 《お前だけは この手で殺す! 122 00:11:05,064 --> 00:11:07,066 命と引き換えにしようとも!》 123 00:11:09,068 --> 00:11:12,405 フンッ! 124 00:11:12,405 --> 00:11:15,742 あ ああ…。 125 00:11:15,742 --> 00:11:20,413 ヘヘ ヘヘヘ! 回復しながら 鬼尸解の力も使える。 126 00:11:20,413 --> 00:11:24,250 お前たち もう勝ち目は…。 (士遠)黙れ。 127 00:11:24,250 --> 00:11:28,421 (士遠)その姿も 派手な術も すべて こけおどし。 128 00:11:28,421 --> 00:11:33,860 残りわずかな力を 外見と演出に 集中させているだけだろう。 129 00:11:33,860 --> 00:11:36,863 じきに 人間程度までタオが落ちる。 130 00:11:36,863 --> 00:11:39,866 下手な芝居は 私には通じんぞ。 131 00:11:39,866 --> 00:11:43,202 お互い 相手への決め手に欠ける。 132 00:11:43,202 --> 00:11:46,372 すなわち この先は泥沼…。 133 00:11:46,372 --> 00:11:49,542 醜く殺し合う根比べだ。 134 00:11:49,542 --> 00:11:51,878 覚悟は いいか? 135 00:11:51,878 --> 00:11:54,881 はっ…。 136 00:11:54,881 --> 00:11:57,884 先生! 137 00:11:57,884 --> 00:12:00,587 ヌルガイ…。 138 00:12:04,057 --> 00:12:08,227 離れていなさい。 ここからは 私一人でいい。 139 00:12:08,227 --> 00:12:10,396 えっ。 140 00:12:10,396 --> 00:12:14,067 ここからは… 危険だ。 141 00:12:14,067 --> 00:12:16,569 は…。 142 00:12:16,569 --> 00:12:19,239 クソッ! 143 00:12:19,239 --> 00:12:22,742 ふっ! 144 00:12:22,742 --> 00:12:24,744 ぐわっ! 145 00:12:26,913 --> 00:12:30,416 《相克ではない私には 消耗戦しかない。 146 00:12:30,416 --> 00:12:35,355 ならば いかにうまく タオを消費させるか》 147 00:12:35,355 --> 00:12:38,191 ((杠:そんな何百回も 斬んなくてもさ➡ 148 00:12:38,191 --> 00:12:40,693 刀で串刺しにしとけば 楽じゃない? 149 00:12:40,693 --> 00:12:44,864 (佐切)確かに 物理的には 可能でしょう。 150 00:12:44,864 --> 00:12:49,035 天仙様の丹田は 体内にある胚珠のようですし。 151 00:12:49,035 --> 00:12:52,205 再生を繰り返させて タオを削るなら➡ 152 00:12:52,205 --> 00:12:55,108 串刺しは効率的ですね)) 153 00:12:58,044 --> 00:13:03,549 ((付知:手足を斬る… あるいは➡ 154 00:13:03,549 --> 00:13:07,387 胚珠のみを摘出し 串刺しにする。 155 00:13:07,387 --> 00:13:11,391 ひえもんとりの心得のある 我々なら難儀はないでしょう。 156 00:13:11,391 --> 00:13:14,560 (画眉丸)問題は 串刺しを 維持できるかどうかだろう。 157 00:13:14,560 --> 00:13:16,562 (付知)あっ そうか。 158 00:13:16,562 --> 00:13:20,166 想像したらキモッ! 私は無理だわ)) 159 00:13:27,073 --> 00:13:29,909 うぅ…。 160 00:13:29,909 --> 00:13:33,346 ((メイ:再生スル 蔓ノビル。 161 00:13:33,346 --> 00:13:38,017 刀抜カレル。 押サエテモ 妨害サレル。 162 00:13:38,017 --> 00:13:40,520 入リ込マレル)) 163 00:13:40,520 --> 00:13:43,823 先生! うっ! 164 00:13:46,025 --> 00:13:48,194 《士遠:想定よりも弱々しい。 165 00:13:48,194 --> 00:13:51,531 タオを消費させたからか…》 166 00:13:51,531 --> 00:13:55,868 言っただろう… 根比べになると。 167 00:13:55,868 --> 00:13:59,872 お前が先に力尽きるか 私が先か…。 168 00:13:59,872 --> 00:14:02,709 これは落とし前…。 169 00:14:02,709 --> 00:14:06,612 共倒れならば 私の勝ちだ! 170 00:14:16,222 --> 00:14:19,559 くっ…。 171 00:14:19,559 --> 00:14:25,732 《この程度の痛み… 彼の最期に比べれば…》 172 00:14:25,732 --> 00:14:28,067 先生! もうやめて! 173 00:14:28,067 --> 00:14:30,236 それ以上は死んじゃう! 174 00:14:30,236 --> 00:14:32,839 離れなさい! うぅ…。 175 00:14:32,839 --> 00:14:36,843 このまま続ければ化物を 相討ちにできる。 176 00:14:36,843 --> 00:14:42,181 (士遠)君はすぐに ここを出て 他の者と合流しなさい。 177 00:14:42,181 --> 00:14:46,686 私は ここに残る。 178 00:14:46,686 --> 00:14:50,690 そんなの… おかしいよ。 179 00:14:50,690 --> 00:14:53,192 先生は頭よくて➡ 180 00:14:53,192 --> 00:14:55,695 いろいろ考えてて➡ 181 00:14:55,695 --> 00:14:58,698 正しい判断ができる人だろ! 182 00:14:58,698 --> 00:15:01,200 らしくないよ! 183 00:15:04,203 --> 00:15:10,877 (士遠)あのとき… 彼の叫びが瞬時に理解できた。 184 00:15:10,877 --> 00:15:14,714 勝ち得ない状況と全滅を避けたい 彼の意思を汲んで➡ 185 00:15:14,714 --> 00:15:17,717 瞬時に行動した。 186 00:15:17,717 --> 00:15:21,554 正しい… 判断だった。 187 00:15:21,554 --> 00:15:26,726 どうして 正しい判断を 選んでしまったんだ。 188 00:15:26,726 --> 00:15:31,063 愚かでも 寄り添ってやれなかったんだ。 189 00:15:31,063 --> 00:15:36,502 彼は最期を どれほどの無念と どれほどの苦しみの中➡ 190 00:15:36,502 --> 00:15:39,005 散っていったんだ。 191 00:15:39,005 --> 00:15:44,010 逃げることしかできなかった 自分が 許せない。 192 00:15:44,010 --> 00:15:48,014 大切な者が失われるときでさえ➡ 193 00:15:48,014 --> 00:15:54,020 正しさを選んだ自分が 許せないんだ。 194 00:15:54,020 --> 00:15:57,857 うぅ…。 この目では涙も流れない。 195 00:15:57,857 --> 00:16:01,160 ならば せめて…。 196 00:16:03,863 --> 00:16:07,033 ぐっ! 先生! 197 00:16:07,033 --> 00:16:11,204 ここは私に任せて 早く仲間のもとへ行きなさい! 198 00:16:11,204 --> 00:16:13,706 そんな… でも…。 199 00:16:13,706 --> 00:16:15,875 (士遠)早く! あ…。 200 00:16:15,875 --> 00:16:17,877 早く! うっ…。 201 00:16:27,220 --> 00:16:32,225 《ヌルガイ:先生… あのときの俺と同じだ。 202 00:16:32,225 --> 00:16:35,661 大好きな人を失って➡ 203 00:16:35,661 --> 00:16:38,664 自分を許せない》 204 00:16:38,664 --> 00:16:40,666 あっ。 205 00:16:44,003 --> 00:16:46,505 《生きるべきか 死ぬべきか➡ 206 00:16:46,505 --> 00:16:49,842 わからなくなってた俺と同じだ》 207 00:16:49,842 --> 00:16:53,012 ((俺は一人で生きて 生き残っちまったんだ。 208 00:16:53,012 --> 00:16:57,016 俺のせいで みんな死んだのに…)) 209 00:16:57,016 --> 00:17:01,687 うぅ…。 210 00:17:01,687 --> 00:17:03,689 ((全然わかんねえ! 211 00:17:06,692 --> 00:17:10,363 それで なんで死ぬんすか!?)) 212 00:17:10,363 --> 00:17:14,534 うん そうだよ。 213 00:17:14,534 --> 00:17:17,536 ちゃんと説明してくれないと…。 214 00:17:17,536 --> 00:17:20,039 納得できないと…。 215 00:17:20,039 --> 00:17:25,044 俺は… 俺は…。 216 00:17:25,044 --> 00:17:27,146 あっ。 217 00:17:33,486 --> 00:17:37,156 ((典… 典坐…。 218 00:17:37,156 --> 00:17:41,327 俺… あの… あの…。 219 00:17:41,327 --> 00:17:46,499 先生が… 俺…。 220 00:17:46,499 --> 00:17:48,834 あっ…。 221 00:17:48,834 --> 00:17:53,005 それなら やるこたぁ 一つでしょう! 222 00:17:53,005 --> 00:17:56,175 あ…。 223 00:17:56,175 --> 00:17:58,511 おう!)) 224 00:17:58,511 --> 00:18:10,022 ♬~ 225 00:18:10,022 --> 00:18:12,525 ((典坐:ちゃんと 説明してくれないと➡ 226 00:18:12,525 --> 00:18:17,129 納得できないと 俺は帰らねえ!)) 227 00:18:20,199 --> 00:18:24,036 《士遠:音は もう聞こえない。 228 00:18:24,036 --> 00:18:29,542 どれくらい経ったのか あと どれほど耐えるのか。 229 00:18:29,542 --> 00:18:33,312 自分の命が むしばまれる感覚だけが➡ 230 00:18:33,312 --> 00:18:36,816 ゆっくり 鮮明に…》 231 00:18:43,823 --> 00:18:46,993 《ゆっくり… ということは➡ 232 00:18:46,993 --> 00:18:50,830 串刺しが効果的だったということ。 233 00:18:50,830 --> 00:18:54,533 典坐… ようやく…》 234 00:18:59,338 --> 00:19:02,842 うっ! あっ!? 235 00:19:02,842 --> 00:19:05,645 (士遠)ヌル…。 236 00:19:07,680 --> 00:19:10,516 うぅ…。 237 00:19:10,516 --> 00:19:13,352 おっ! うっ ぐっ はっ…。 238 00:19:13,352 --> 00:19:16,188 (2人)ぐぅ…。 239 00:19:16,188 --> 00:19:20,026 ん…。 ああ…。 240 00:19:20,026 --> 00:19:22,361 ぶはっ! 何をしてるんだ!? 241 00:19:22,361 --> 00:19:25,197 抱きついてタオを回復してる。 242 00:19:25,197 --> 00:19:28,868 ぷはっ! 今やることじゃ ない! 243 00:19:28,868 --> 00:19:33,973 ぶはっ! そもそも 女の子が 気安く抱きつくんじゃない! 244 00:19:33,973 --> 00:19:36,308 いろんな意味で やめなさい! 245 00:19:36,308 --> 00:19:38,310 フフフ。 えっ? 246 00:19:38,310 --> 00:19:41,814 そういうの 先生らしくなってきた。 247 00:19:41,814 --> 00:19:45,651 あ…。 ほら。 248 00:19:45,651 --> 00:19:49,155 (ヌルガイ)死んでない… けど 再生が遅くなってる。 249 00:19:49,155 --> 00:19:52,324 あれなら 元に戻るには 一日かかるよ。 250 00:19:52,324 --> 00:19:55,327 だからこそ 今のうちにとどめを。 251 00:19:55,327 --> 00:19:59,498 いや だからこそ もう放っとこう。 おっ…。 252 00:19:59,498 --> 00:20:02,001 近づけば また蔓が突き刺さる。 253 00:20:02,001 --> 00:20:04,670 これ以上は 先生が死んじゃうよ。 254 00:20:04,670 --> 00:20:09,375 もう みんなのところに戻ろう。 255 00:20:12,178 --> 00:20:14,847 それは できない…。 256 00:20:14,847 --> 00:20:16,849 やつの息の根を止めねば➡ 257 00:20:16,849 --> 00:20:19,018 典坐の無念が浮かばれない。 258 00:20:19,018 --> 00:20:22,855 彼の苦しみが…。 259 00:20:22,855 --> 00:20:25,357 違うよ。 260 00:20:25,357 --> 00:20:29,028 無念も 苦しみも違う。 261 00:20:29,028 --> 00:20:31,197 違う? 262 00:20:31,197 --> 00:20:36,702 (ヌルガイ)先生が俺を抱えて 走ってたとき 俺は見てた。 263 00:20:36,702 --> 00:20:40,539 あいつ 笑ってたんだ。 264 00:20:40,539 --> 00:20:44,043 離れる俺たちを見て笑ってた。 265 00:20:44,043 --> 00:20:48,380 先生は それを知らず ずっと苦しんでたんだね。 266 00:20:48,380 --> 00:20:52,551 俺を抱えてたせいだ ごめん。 267 00:20:52,551 --> 00:20:54,887 いい笑顔だった…。 268 00:20:54,887 --> 00:20:59,391 悲しかったけど かっこよかったなぁ。 269 00:20:59,391 --> 00:21:05,397 だから 無念なんて 違うよ 先生。 270 00:21:09,568 --> 00:21:14,406 お 俺たち 仇討ちのことばっかりで➡ 271 00:21:14,406 --> 00:21:18,577 典坐のこと あんまり 話せてなかったよね。 272 00:21:18,577 --> 00:21:24,416 話してよ 俺 あいつを もっと知りたい。 273 00:21:24,416 --> 00:21:26,919 話そうよ これから。 274 00:21:26,919 --> 00:21:30,589 ここを生きて 出てから…。 275 00:21:30,589 --> 00:21:44,370 ♬~ 276 00:21:44,370 --> 00:21:47,039 ふ…。 277 00:21:47,039 --> 00:21:50,142 あっ…。 278 00:21:52,378 --> 00:21:54,547 そうだな。 279 00:21:54,547 --> 00:21:56,882 もう 終わりにしよう。 280 00:21:56,882 --> 00:22:00,386 深追いはしない。 281 00:22:00,386 --> 00:22:03,556 皆のところへ行こう。 282 00:22:03,556 --> 00:22:07,726 う… うん。 283 00:22:07,726 --> 00:22:10,563 (士遠)ありがとう ヌルガイ。 284 00:22:10,563 --> 00:22:13,566 命を… 与えられた。 285 00:22:17,736 --> 00:22:21,407 う… う… うわぁ~! 286 00:22:21,407 --> 00:22:24,743 (士遠)先生と呼ぶべきは 私のほうだね。 287 00:22:24,743 --> 00:22:27,246 目が覚めたよ。 288 00:22:27,246 --> 00:22:29,748 聞こえてないか…。 289 00:22:36,689 --> 00:22:41,093 (桂花)朱槿… やられたのか。 290 00:22:45,030 --> 00:22:47,333 《士遠殿…》 291 00:22:50,369 --> 00:22:53,205 考え直してはいただけませんか? 292 00:22:53,205 --> 00:22:57,710 このままでは 互いに 大切な人たちを失っていくだけ。 293 00:22:57,710 --> 00:23:02,548 それでは あまりにも 悲しすぎます。 294 00:23:02,548 --> 00:23:05,150 どうか…。 295 00:23:17,229 --> 00:23:19,231 はっ。