1 00:00:17,417 --> 00:00:20,821 《佐切:あるとき 噺家の罪人が➨ 2 00:00:20,821 --> 00:00:24,124 噺の最中に首を落としてほしい と言ってきた》 3 00:00:33,100 --> 00:00:38,772 《父 山田浅ェ門吉次は この願いを聞き入れた》 4 00:00:38,772 --> 00:00:59,426 ♬~ 5 00:00:59,426 --> 00:01:02,396 《果たして その噺家は➨ 6 00:01:02,396 --> 00:01:05,699 首が落ちたあとに さげの作法を終えた》 7 00:01:07,734 --> 00:01:10,404 (衛善)本人すら 斬られたと気づかない。 8 00:01:10,404 --> 00:01:13,974 余計な痛みも感情も排した 理想の一刀だ。 9 00:01:16,076 --> 00:01:21,048 《以来 父のこの一刀が 私の目標となった》 10 00:01:26,053 --> 00:01:28,455 ふぅ… ふぅ… うくっ…。 11 00:01:34,394 --> 00:01:36,396 ううっ…。 12 00:01:41,435 --> 00:01:43,437 ふぅ…。 13 00:01:43,437 --> 00:01:47,040 いや~ 見事 一刀だ。 女ながらあっぱれ! 14 00:01:49,076 --> 00:01:51,111 恐れ入ります。 15 00:01:51,111 --> 00:01:53,080 あっ…。 16 00:01:55,782 --> 00:01:59,453 ハア… ハア… あっ… あ…。 17 00:01:59,453 --> 00:02:01,788 (衛善)恐怖がある。 18 00:02:01,788 --> 00:02:06,126 (衛善)太刀筋にな。 迷いと恐怖が。 19 00:02:06,126 --> 00:02:09,096 それでは罪人は苦しんで死ぬ。 20 00:02:11,098 --> 00:02:13,100 精進します。 21 00:02:17,104 --> 00:02:20,173 うっ… ううっ…。 22 00:02:20,173 --> 00:02:22,142 ううっ… うっ…。 23 00:02:29,116 --> 00:02:31,785 ハーッ…。 佐切。 24 00:02:31,785 --> 00:02:34,054 あっ…。 刃を見てみろ。 25 00:02:36,156 --> 00:02:39,226 (衛善)刀には真実が映る。 26 00:02:39,226 --> 00:02:43,096 《恐怖で重くなった刀が 罪人を苦しませ➨ 27 00:02:43,096 --> 00:02:45,799 再び刀を重くする》 28 00:02:47,801 --> 00:02:49,736 《どうすればいい? 29 00:02:49,736 --> 00:02:53,440 どうすれば迷いも恐れも ない心になれる?》 30 00:02:56,410 --> 00:02:59,012 《あの父のように…》 31 00:03:03,417 --> 00:03:05,685 《もし…》 32 00:03:08,422 --> 00:03:11,725 《迷いなく殺せる➨ 33 00:03:11,725 --> 00:03:14,428 命であれば…》 34 00:06:02,395 --> 00:06:06,399 よくぞ集まった。 罪人諸君。 35 00:06:06,399 --> 00:06:10,370 ここに御座すは 第十一代征夷大将軍➨ 36 00:06:10,370 --> 00:06:13,073 徳川斉慶公。 37 00:06:13,073 --> 00:06:17,110 本来は 諸君らが 御目通り叶わぬお方である。 38 00:06:17,110 --> 00:06:19,079 《んだと!! 《エラソーにしやがって! 39 00:06:19,079 --> 00:06:21,081 《なめてんのか コラ!! 《ショーグンって何? 40 00:06:21,081 --> 00:06:23,750 うっ… こんなに集めて大丈夫か? 41 00:06:23,750 --> 00:06:26,019 (青木)ご公儀のご意向だ。 42 00:06:28,922 --> 00:06:32,692 《三十人殺しの強盗 谷尾清吉》 43 00:06:35,061 --> 00:06:38,431 《連続放火魔 二木丸。 44 00:06:38,431 --> 00:06:41,401 殺人同心 木戸周監。 45 00:06:41,401 --> 00:06:44,404 世間を騒がせた凶悪犯ばかり》 46 00:06:46,573 --> 00:06:50,744 (画眉丸)ああ… 息苦しい。 生徳川 見たい。 47 00:06:50,744 --> 00:06:52,712 駄目です。 48 00:06:52,712 --> 00:06:55,382 これより諸君らに課する密命。 49 00:06:55,382 --> 00:07:00,420 神仙郷に赴き 不老不死の薬 仙薬を持ち帰ること。 50 00:07:00,420 --> 00:07:04,824 成し遂げたる者には 無罪放免を約束する。 51 00:07:04,824 --> 00:07:06,826 《おい。 52 00:07:06,826 --> 00:07:09,796 この公儀御免状によって。 53 00:07:12,032 --> 00:07:16,069 《空気が変わった》 (又五郎)エッエッエッ…。 54 00:07:16,069 --> 00:07:20,740 (又五郎)あれがありゃ また殺したい放題だで。 55 00:07:20,740 --> 00:07:22,742 《安達又五郎。 56 00:07:22,742 --> 00:07:27,747 女子供ばかりを 快楽のために殺した外道。 57 00:07:27,747 --> 00:07:31,051 例えば 死んだほうがいい 極悪人なら➨ 58 00:07:31,051 --> 00:07:33,753 迷いなく斬れるだろうか?》 59 00:07:35,722 --> 00:07:39,726 (又五郎)エッエッエッ… エッエッ…。 60 00:07:39,726 --> 00:07:44,130 くぁ~っ…。 61 00:07:44,130 --> 00:07:47,400 フーッ…。 62 00:07:47,400 --> 00:07:50,737 (杠)アンタ がらんの画眉丸? 63 00:07:50,737 --> 00:07:53,807 (杠)髪の色と背格好で ピンときたよ。 64 00:07:53,807 --> 00:07:57,077 私らの世界じゃ超有名人だしね。 65 00:07:57,077 --> 00:07:59,045 (杠)でも…。 66 00:07:59,045 --> 00:08:02,082 ハア… がっかり。 67 00:08:02,082 --> 00:08:05,485 噂より全然チビだし みすぼらしいし➨ 68 00:08:05,485 --> 00:08:09,756 チビだし 結局は縄についてるし。 69 00:08:09,756 --> 00:08:12,425 期待外れで ごめん。 70 00:08:12,425 --> 00:08:15,795 《確かに 最初こそ警戒したけど➨ 71 00:08:15,795 --> 00:08:19,733 今は まるで 別人のように気迫がない。 72 00:08:19,733 --> 00:08:23,103 この男も他の罪人と同じ…。 73 00:08:23,103 --> 00:08:27,807 いや 噂どおり それ以上の極悪人なのか?》 74 00:08:30,744 --> 00:08:32,746 ハッ…。 75 00:08:32,746 --> 00:08:37,083 これより諸君らが向かう 島について説明する。 76 00:08:37,083 --> 00:08:39,419 その様 まるで極楽の…。 77 00:08:39,419 --> 00:08:41,454 《聞いたし。 《くだらねえ! 78 00:08:41,454 --> 00:08:43,490 《お伽噺かよ。 79 00:08:43,490 --> 00:08:46,459 面紙を取れ 罪人共。 80 00:08:49,062 --> 00:08:52,732 うっ… ブハーッ! やっと息できるわ。 81 00:08:59,072 --> 00:09:01,074 うっ…。 ヒーッ…。 82 00:09:01,074 --> 00:09:07,447 彼は先日の上陸調査で 唯一生還した与力だ。 83 00:09:07,447 --> 00:09:10,450 ご覧のとおり もはや人ではない。 84 00:09:15,422 --> 00:09:19,793 (青木)帰還した折 体じゅうに こぶが出ていたが➨ 85 00:09:19,793 --> 00:09:23,396 翌日 それらが開花した。 86 00:09:23,396 --> 00:09:28,034 彼以外の六十人余りの調査団が 消えたままだ。 87 00:09:28,034 --> 00:09:30,703 これよ… りは…。 88 00:09:30,703 --> 00:09:33,740 (青木)島で何があったのか。 89 00:09:33,740 --> 00:09:36,743 情報源が これでは 手がかりもない。 90 00:09:36,743 --> 00:09:40,413 えっ… んなヤベェ島なんて 聞いてねえぞ! 91 00:09:40,413 --> 00:09:46,086 よいではないか。 花になるなど なんとも神秘的で ありがたい。 92 00:09:46,086 --> 00:09:49,055 諸君らには もったいないくらいだ。 93 00:09:49,055 --> 00:09:51,091 ふ… ふざけんな! 94 00:09:51,091 --> 00:09:54,461 《おい! 《冗談じゃねえや! 95 00:09:54,461 --> 00:09:56,496 いいかげんにしろ! 96 00:09:56,496 --> 00:09:59,732 本来 死罪である諸君らに 無罪はおろか➨ 97 00:09:59,732 --> 00:10:02,735 浄土に渡る機会まで与えるのだ! 98 00:10:02,735 --> 00:10:05,738 ご公儀の深い温情が わからんのか! 99 00:10:05,738 --> 00:10:08,408 (ヌルガイ)お~い。 100 00:10:08,408 --> 00:10:12,078 (ヌルガイ)プッ。 何もわからねえ島なんだろ? 101 00:10:12,078 --> 00:10:14,747 仙薬がなかったら どうすんだ? 102 00:10:14,747 --> 00:10:18,117 《そうだ そうだ! 《手ブラで帰ってもいいのかよ! 103 00:10:18,117 --> 00:10:20,720 ああ言えば こう言う…。 104 00:10:20,720 --> 00:10:23,723 不満があるのなら 抜けても構わんぞ。 105 00:10:23,723 --> 00:10:25,758 参加は任意だ。 106 00:10:25,758 --> 00:10:29,395 なら 俺は御免だ。 気味が悪ぃ。 107 00:10:29,395 --> 00:10:32,398 牢場で待つ 子分たちの前で死んだほうが…。 108 00:10:39,038 --> 00:10:41,441 一つ 言い忘れていた。 109 00:10:41,441 --> 00:10:44,511 上陸に際し 貴様らに同行者をつける。 110 00:10:44,511 --> 00:10:48,748 ど… 同行? ハッ…。 111 00:10:48,748 --> 00:10:51,417 貴様らの死罪は すでに決定事項。 112 00:10:51,417 --> 00:10:54,053 それは島の中でも同じだ。 113 00:10:54,053 --> 00:10:56,055 すなわち…。 114 00:11:05,064 --> 00:11:09,068 島で勝手な動きを見せれば その場で打ち首に処す。 115 00:11:09,068 --> 00:11:13,406 (青木)彼ら山田浅ェ門が 監視役として同行するのだ。 116 00:11:13,406 --> 00:11:18,378 妙な考えは起こすなよ。 相手は あの山田家。 117 00:11:18,378 --> 00:11:21,414 刃向かえば そこのと同じ目にあうぞ。 118 00:11:21,414 --> 00:11:27,053 無論 同行者を故意に あるいは 事故でも死なせた場合は打ち首。 119 00:11:27,053 --> 00:11:31,724 帰りの舟にも同行者がいなければ 乗船させない。 120 00:11:31,724 --> 00:11:34,394 ホントに? はい。 121 00:11:34,394 --> 00:11:36,729 あっ そう。 122 00:11:36,729 --> 00:11:41,768 《この男… 肝が太いのか 鈍いのか…》 123 00:11:41,768 --> 00:11:43,736 (斉慶)これ これ。 124 00:11:47,407 --> 00:11:49,709 ああ はい。 125 00:11:49,709 --> 00:11:53,046 (青木)ああ… すまんが もう一つ。 126 00:11:53,046 --> 00:11:56,716 上陸する前に人数を絞ってほしい。 127 00:11:56,716 --> 00:11:58,718 は? 128 00:11:58,718 --> 00:12:02,088 全員が島に 上陸できるわけではない。 129 00:12:02,088 --> 00:12:07,060 舟の定員も浅ェ門の数も 限られているのでな。 130 00:12:07,060 --> 00:12:10,730 なので 今から 人数を絞ってもらいたい。 131 00:12:10,730 --> 00:12:12,732 絞るって? ん…。 132 00:12:12,732 --> 00:12:15,101 (弔兵衛)勘が悪ぃな…。 133 00:12:15,101 --> 00:12:17,737 くっ…。 (弔兵衛)つまり あれだろ? 134 00:12:17,737 --> 00:12:22,742 (弔兵衛)この場で 雑魚を削れってこった。 ハハハ…。 135 00:12:22,742 --> 00:12:26,079 おっ… おめぇ 何して…。 ほら。 136 00:12:26,079 --> 00:12:29,382 これを見ても何も言わねえだろ? 137 00:12:29,382 --> 00:12:31,417 うっ…。 138 00:12:31,417 --> 00:12:34,087 殺し合えってことだよ! 139 00:12:34,087 --> 00:12:36,389 もたついてっと死ぬぜ!? 140 00:12:36,389 --> 00:12:39,392 まあ そう取られても 仕方あるまい。 141 00:12:39,392 --> 00:12:43,796 ここで死ぬなら どうせ使えぬ人材だし。 142 00:12:43,796 --> 00:12:47,734 ああ 手縄は外すなよ? 143 00:12:47,734 --> 00:12:50,403 そりゃ!! 144 00:12:50,403 --> 00:12:52,405 フンッ! 145 00:12:52,405 --> 00:12:54,407 《う~っ! 146 00:12:54,407 --> 00:12:56,409 うっ! うっ! グハッ…。 147 00:12:56,409 --> 00:12:58,378 はっ! 148 00:12:58,378 --> 00:13:00,380 がっ…。 149 00:14:23,429 --> 00:14:25,465 おりゃっ! うっ… ぐっ…。 150 00:14:25,465 --> 00:14:27,433 ヒーッ… ヒーッ! 151 00:14:29,736 --> 00:14:33,372 死ねや!! 152 00:14:33,372 --> 00:14:35,742 (斉慶)これ哉 これ哉。 153 00:14:35,742 --> 00:14:40,079 今のご時世 命を賭した戦いなど めったにないからな。 154 00:14:40,079 --> 00:14:44,050 フッフッフッフッ… 一度 見てみたかったんじゃ。 155 00:14:44,050 --> 00:14:49,722 《バカ殿め。 こんなやり方に なんの意味がある。 156 00:14:49,722 --> 00:14:52,725 手縄じゃ まともに戦えん。 157 00:14:52,725 --> 00:14:55,428 もつれ… 絡み…》 158 00:14:57,430 --> 00:15:00,399 《全員が 使えなくなって終わりだ》 159 00:15:00,399 --> 00:15:04,070 して 朱印の者は どれじゃ? 160 00:15:04,070 --> 00:15:06,072 は… はっ。 161 00:15:06,072 --> 00:15:09,075 罪人達の中でも尋常ならざる能力。 162 00:15:09,075 --> 00:15:13,513 まさに異能と呼ぶに ふさわしい者達でございますね。 163 00:15:13,513 --> 00:15:17,083 人別帖に朱の印が おされている者は…。 164 00:15:17,083 --> 00:15:19,118 例えば あの男。 165 00:15:19,118 --> 00:15:21,754 若いだてらに大盗賊を率い➨ 166 00:15:21,754 --> 00:15:26,192 伊予の山奥に 賊の村を作り上げた豪傑。 167 00:15:26,192 --> 00:15:31,097 あの女は 昨年の 鷺羽城侵入騒動の下手人。 168 00:15:31,097 --> 00:15:36,102 城内の家臣を一人残らず 制圧した くのいち。 169 00:15:36,102 --> 00:15:38,771 うっ…。 170 00:15:38,771 --> 00:15:41,774 フハハハハハハ! 171 00:15:41,774 --> 00:15:45,478 剣龍や八州無双と呼ばれた大剣豪。 172 00:15:47,447 --> 00:15:50,416 熊を頭から食べるという大男。 173 00:15:50,416 --> 00:15:54,420 刀も槍も まるで通じなかったとか。 174 00:15:54,420 --> 00:15:58,758 ほっほっほっ まるで戦国絵巻のようじゃ。 175 00:15:58,758 --> 00:16:03,429 中でも目玉は 生ける伝説 がらんの画眉丸です。 176 00:16:03,429 --> 00:16:06,766 ん? あちらに。 177 00:16:06,766 --> 00:16:10,102 って… あれ? 全然 動いてないよ? 178 00:16:10,102 --> 00:16:12,438 伝説…。 179 00:16:12,438 --> 00:16:18,744 ♬~ 180 00:16:18,744 --> 00:16:21,414 (衛善)けおされたか 佐切。 181 00:16:21,414 --> 00:16:23,449 衛善殿…。 182 00:16:23,449 --> 00:16:26,018 島に行けば もっと過酷だぞ。 183 00:16:28,120 --> 00:16:33,492 罪人同士だけじゃない。 お前自身にも危害が及ぶ。 184 00:16:33,492 --> 00:16:36,762 そうなったとき 斬れるのか? 185 00:16:39,732 --> 00:16:44,437 この際だから 言っておくが 今回の…。 186 00:16:44,437 --> 00:16:48,441 そもそも この仕事は お前に向いてないよ。 187 00:16:51,844 --> 00:16:55,081 女が なぜ わざわざ刀を振るう。 188 00:16:55,081 --> 00:16:59,719 武家の娘なら 屋敷で静かに暮らせばいい。 189 00:16:59,719 --> 00:17:02,722 首切り役人の業とは無縁に…。 190 00:17:05,391 --> 00:17:08,728 フーッ… ハーッ…。 191 00:17:08,728 --> 00:17:11,764 お言葉ですが 衛善殿。 192 00:17:11,764 --> 00:17:14,800 できることなら そうしていたでしょう。 193 00:17:14,800 --> 00:17:28,114 ♬~ 194 00:17:28,114 --> 00:17:31,050 人体を用いた試し斬りの他に➨ 195 00:17:31,050 --> 00:17:35,121 斬首刑 死体から作る丸薬。 196 00:17:35,121 --> 00:17:39,158 例え刀を振らずとも 山田家に生まれたなら➨ 197 00:17:39,158 --> 00:17:42,128 人の死を 糧にしているのは同じこと。 198 00:17:45,765 --> 00:17:48,801 《ハア… ハア… ハア…。 199 00:17:48,801 --> 00:17:51,037 えいっ! えいっ! えいっ! 200 00:17:51,037 --> 00:17:53,072 うっ… あっ…。 201 00:17:53,072 --> 00:17:56,075 首斬り浅の娘だ! 人食い浅の娘だ! 202 00:17:56,075 --> 00:17:58,077 ひとごろし!》 203 00:17:58,077 --> 00:18:08,754 ♬~ 204 00:18:08,754 --> 00:18:11,757 どれだけ目を背けようと…。 205 00:18:20,499 --> 00:18:22,501 《あっ…》 206 00:18:28,441 --> 00:18:31,711 刀には真実が映る。 207 00:18:37,049 --> 00:18:39,585 (二木丸)クソッ! こうなりゃ仕方ねえ。 208 00:18:39,585 --> 00:18:42,254 侍共を突破して ここから逃げるぞ! 209 00:18:42,254 --> 00:18:45,424 兄ぃ。 あそこの侍は女だ。 210 00:18:45,424 --> 00:18:48,427 奴を殺して刀を奪うぞ! 211 00:18:52,832 --> 00:18:54,800 斬れるのか? 212 00:19:00,106 --> 00:19:03,075 《首斬りの業からは逃げられない。 213 00:19:03,075 --> 00:19:05,511 なれば…。 214 00:19:05,511 --> 00:19:09,782 ただ黙って 受け入れるなんて 真っ平。 215 00:19:09,782 --> 00:19:14,053 自分の業は 自分自身で見極めたい》 216 00:19:17,757 --> 00:19:19,725 はっ…。 217 00:19:25,097 --> 00:19:30,770 ハア… ハア… ハア…。 218 00:19:30,770 --> 00:19:33,072 《なぜ…》 219 00:19:35,775 --> 00:19:37,777 《なぜ…》 220 00:19:40,780 --> 00:19:44,083 人を殺して平気なわけあるか。 はっ…。 221 00:19:48,421 --> 00:19:50,890 別の選び方を考えてくれんか? 222 00:19:50,890 --> 00:19:53,092 いつの間に… 下がれ! 223 00:19:53,092 --> 00:19:56,762 殺人犯だって 好きで 殺した奴ばかりじゃなかろう。 224 00:19:56,762 --> 00:19:58,764 (青木)衛士は何をしている! 225 00:19:58,764 --> 00:20:01,434 こんな事させられたら たまらんよ。 226 00:20:01,434 --> 00:20:04,437 ご… ご公儀に 意見するとは無礼な! 227 00:20:04,437 --> 00:20:07,840 いや いや いや… できれば 殺しなどしたくないって➨ 228 00:20:07,840 --> 00:20:10,743 ごく当然の事だろう。 はっ…。 229 00:20:10,743 --> 00:20:13,746 ぬけぬけと外道ごときが言うか。 230 00:20:13,746 --> 00:20:17,450 嫌なら御免状は諦めろ。 それだけだ。 231 00:20:17,450 --> 00:20:20,719 ハーッ… 通じんなぁ。 232 00:20:22,822 --> 00:20:25,091 おい そこの奴ら。 233 00:20:25,091 --> 00:20:27,093 ああ? 234 00:20:27,093 --> 00:20:29,495 コイツを殺せば 即 上陸組にしてやる。 235 00:20:29,495 --> 00:20:31,464 えっ? 236 00:20:31,464 --> 00:20:36,102 マジかよ… ヘヘヘッ。 そこを動くんじゃねえぞ? 237 00:20:36,102 --> 00:20:40,106 いや いや… おヌシらも 無益な殺生は イヤだろ。 238 00:20:40,106 --> 00:20:43,109 イヤじゃねえわ。 それで生き残れんなら➨ 239 00:20:43,109 --> 00:20:46,445 むしろ願ったり叶ったりよ! 240 00:20:46,445 --> 00:20:48,447 よけてんじゃねえ! 241 00:20:48,447 --> 00:20:50,449 話し合わんか? 242 00:20:50,449 --> 00:20:53,085 戦う気がねえなら 黙って死ねや! 243 00:20:53,085 --> 00:20:58,757 ハーッ… ああ… 仕方ない。 244 00:20:58,757 --> 00:21:00,759 殺すか。 245 00:21:00,759 --> 00:21:02,795 えっ? 246 00:21:02,795 --> 00:21:05,064 殺しにくるなら 殺すよ。 247 00:21:07,199 --> 00:21:10,770 イ… イヤなんじゃねえのかよ? 248 00:21:10,770 --> 00:21:15,441 イヤだよ。 でも ワシも…。 249 00:21:15,441 --> 00:21:18,410 死ぬわけにはいかんし。 250 00:21:18,410 --> 00:21:20,412 仕方ない。 251 00:21:20,412 --> 00:21:22,448 はあ? 252 00:21:22,448 --> 00:21:26,085 な… 何 言ってんだ テメエ…。 気が重いんだよ。 253 00:21:26,085 --> 00:21:29,088 これから背負うものを考えたら。 254 00:21:29,088 --> 00:21:31,123 あ…。 255 00:21:31,123 --> 00:21:33,793 ハーッ… イヤだ イヤだ。 256 00:21:33,793 --> 00:21:36,462 ああ イヤだ…。 んっ…。 257 00:21:38,430 --> 00:21:41,133 は? うっ…。 258 00:21:41,133 --> 00:21:44,503 うわ~っ! うっ…。 259 00:21:49,108 --> 00:21:51,777 ああ… ああ~っ! 260 00:21:57,449 --> 00:21:59,718 うりゃ~っ! 261 00:22:01,787 --> 00:22:04,123 うが~っ! 262 00:22:04,123 --> 00:22:21,173 ♬~ 263 00:22:21,173 --> 00:22:23,876 あ… あ… あ…。 264 00:22:28,414 --> 00:22:32,384 バッ… バケモノか…。 これが…。 265 00:22:37,756 --> 00:22:39,725 (青木)がらんの…。 266 00:22:41,760 --> 00:22:45,130 《気が重いんだよ。 267 00:22:45,130 --> 00:22:48,500 これから背負うものを考えたら》 268 00:22:52,404 --> 00:22:54,907 ハア…。 269 00:22:54,907 --> 00:22:58,677 なんと… 無残な殺し方を…。 270 00:23:02,081 --> 00:23:04,750 キレイに殺れば恨まれないのか? 271 00:23:04,750 --> 00:23:06,719 はっ…。 272 00:23:06,719 --> 00:23:11,724 《私に必要だったのは 殺しを恐れぬ強さではなく…》 273 00:23:15,427 --> 00:23:20,699 《その恐れを 殺した命を背負う 覚悟だったのだろうか…》 274 00:23:26,438 --> 00:23:28,440 はっ…。 275 00:23:28,440 --> 00:23:31,477 佐切。 大丈夫か? 276 00:23:31,477 --> 00:23:34,513 やはり お前には 荷が重いのでは…。 277 00:23:34,513 --> 00:23:38,517 いえ。 彼は 私が斬ります。 278 00:23:41,120 --> 00:23:44,156 そこまでだ 罪人共! 279 00:23:44,156 --> 00:23:47,426 貴様らを上陸組とする。 280 00:23:47,426 --> 00:23:51,096 (青木)賊王 亜左弔兵衛。 281 00:23:51,096 --> 00:23:54,400 剣龍 民谷厳鉄斎。 282 00:23:54,400 --> 00:23:57,469 百本狩り いがみの慶雲。 283 00:23:57,469 --> 00:24:00,506 山の民 ヌルガイ。 284 00:24:00,506 --> 00:24:03,709 殺し念仏 法流坊。 285 00:24:03,709 --> 00:24:07,112 抜け忍 がらんの画眉丸。 286 00:24:07,112 --> 00:24:10,182 人喰い花魁 あか絹。 287 00:24:10,182 --> 00:24:13,052 くの一 傾主の杠。 288 00:24:13,052 --> 00:24:16,722 ころび伴天連 茂籠牧耶。 289 00:24:16,722 --> 00:24:20,059 備前の大巨人 陸郎太。 290 00:24:20,059 --> 00:24:24,730 以上 十名とする。 諸君らには それぞれ➨ 291 00:24:24,730 --> 00:24:30,035 一名ずつ山田家の門弟 首斬り浅ェ門が同行する。 292 00:24:35,407 --> 00:24:38,077 (青木)これより舟に乗り➨ 293 00:24:38,077 --> 00:24:41,046 南海に浮かぶ秘境の島へ赴き➨ 294 00:24:41,046 --> 00:24:44,750 不老不死の仙薬を探し出す。 295 00:24:44,750 --> 00:24:47,720 さすれば 自由だ! 296 00:24:52,758 --> 00:24:56,762 (青木)案ずる事はない。 行き先は極楽浄土。 297 00:24:56,762 --> 00:24:59,732 常世の国 神仙郷。 298 00:25:01,700 --> 00:25:04,403 (青木)危険はない!