1 00:01:32,092 --> 00:01:34,461 (巌鉄斎)ボロ雑巾が 動いたと思ったら→ 2 00:01:34,461 --> 00:01:37,597 あのときの忍じゃねえか。 3 00:01:37,597 --> 00:01:40,400 やつれてるな やり時か? 4 00:01:47,140 --> 00:01:49,176 (付知)んっ? (巌鉄斎)ほう。 5 00:01:49,176 --> 00:01:52,245 その状態で 俺と刺し違えるとは→ 6 00:01:52,245 --> 00:01:55,248 やはりお前 極上だな。 7 00:01:55,248 --> 00:01:58,318 《画眉丸:無傷で 倒すのは難しいか》 8 00:01:58,318 --> 00:02:00,921 お前の疲労は お前の自覚以上だ。 9 00:02:00,921 --> 00:02:02,923 体さばきが遅い。 10 00:02:02,923 --> 00:02:07,260 おヌシこそ 左の重心 かばい方が慣れてないな。 11 00:02:07,260 --> 00:02:09,262 立ち姿でわかる。 おっ。 12 00:02:09,262 --> 00:02:13,133 その左腕 重傷で使えないのだろ? 13 00:02:26,947 --> 00:02:29,316 あ~ はいはい終わりで~す。 14 00:02:29,316 --> 00:02:31,852 無駄な けん制合戦はやめてくださ~い。 15 00:02:31,852 --> 00:02:33,754 無駄じゃねえ。 16 00:02:33,754 --> 00:02:36,123 予備動作の 読みあいから戦いなんだ。 17 00:02:36,123 --> 00:02:38,625 無駄です。 まず非科学的だし→ 18 00:02:38,625 --> 00:02:41,261 今やることじゃない 無意味。 ケッ。 19 00:02:41,261 --> 00:02:45,432 我々が 今やるべきは情報収集。 20 00:02:45,432 --> 00:02:50,437 ここまでの彼の経験や 担当の浅ェ門の所在。 あるいは→ 21 00:02:50,437 --> 00:02:53,106 そこの少女について聞きだすこと。 22 00:02:53,106 --> 00:02:56,109 殺しあっては 有益な情報は得られません。 23 00:02:56,109 --> 00:02:59,746 だから…。 24 00:02:59,746 --> 00:03:04,117 殺さず情報を奪う とかにしましょう。 25 00:03:04,117 --> 00:03:07,754 殺さないための 処置なら心得てますし。 26 00:03:07,754 --> 00:03:13,093 おや 戦うつもりですか? 我々二人を相手に。 27 00:03:13,093 --> 00:03:15,796 《動くなら今か? だが…。 28 00:03:15,796 --> 00:03:18,965 この二人は強い。 間違いなく強い》 29 00:03:21,768 --> 00:03:24,671 《これまでどおりは 通用しない》 30 00:03:28,408 --> 00:03:31,945 《もう がらんの画眉丸では ないのだから》 31 00:03:31,945 --> 00:03:33,947 何のつもりだ? 32 00:03:33,947 --> 00:03:36,917 おヌシらの 強さを見込んでの提案だ。 33 00:03:36,917 --> 00:03:39,419 共闘関係を組まないか? 34 00:03:48,929 --> 00:03:50,931 動かなかったな。 35 00:03:50,931 --> 00:03:55,936 だますつもりじゃねえらしい。 だが 落胆した。 36 00:03:55,936 --> 00:03:58,371 俺が求めるのは つわもの。 37 00:03:58,371 --> 00:04:01,742 敵にやすやすと 頭を下げる腰抜けじゃねえ。 38 00:04:01,742 --> 00:04:05,112 思考が 短絡的ですよ。 39 00:04:05,112 --> 00:04:08,181 こうまでする理由 僕は 聞いてみたい。 40 00:04:11,952 --> 00:04:16,089 なっ… なんじゃその てんせん様とかいう化物は。 41 00:04:16,089 --> 00:04:18,425 そんな 強そうな奴会わなかったぞ。 42 00:04:18,425 --> 00:04:20,594 なんで? 知らんよ。 43 00:04:20,594 --> 00:04:23,997 ていうか 再生能力? 首折っても焼いても死なない? 44 00:04:23,997 --> 00:04:27,601 内臓は? どんな感じでした? 知らんて。 45 00:04:27,601 --> 00:04:29,603 詳しいことは知らん。 46 00:04:29,603 --> 00:04:32,239 ワシは 無罪になって ある人に会いたいだけ。 47 00:04:32,239 --> 00:04:34,908 そのためならば 手段は選ばん。 48 00:04:34,908 --> 00:04:37,777 どうか力を貸してほしい。 49 00:04:37,777 --> 00:04:41,414 しかし その話が 本当だという証拠は…。 50 00:04:41,414 --> 00:04:44,084 よし のったぞ! 51 00:04:44,084 --> 00:04:47,254 ほうらいにも てんせんにも会えりゃ一石二鳥。 52 00:04:47,254 --> 00:04:49,589 俺たちも ちょうど 迷子だったとこだろ。 53 00:04:49,589 --> 00:04:53,460 そうですが…。 彼は 競争相手でしょう? 54 00:04:53,460 --> 00:04:58,932 いいんだよ。 どうせ 無罪など本当の目的じゃねえ。 55 00:04:58,932 --> 00:05:01,434 剣の腕を磨きたいんじゃ なかったんですか? 56 00:05:01,434 --> 00:05:03,436 そりゃ手段だ。 57 00:05:03,436 --> 00:05:07,274 俺は 不老不死になりてえのさ。 58 00:05:07,274 --> 00:05:11,411 まさか仙薬を 自分で服用するつもりですか? 59 00:05:11,411 --> 00:05:13,747 ガハハハ 違えよ。 60 00:05:13,747 --> 00:05:17,117 言葉どおりの 不老不死など退屈なだけだ。 61 00:05:17,117 --> 00:05:20,253 天下にとどろく偉業をなす。 62 00:05:20,253 --> 00:05:24,791 さすれば 俺の名は世々かぎりなく 語り継がれ伝説となる。 63 00:05:24,791 --> 00:05:29,462 この民谷巌鉄斎の名は 老いず死ぬこともない。 64 00:05:29,462 --> 00:05:33,099 今まさに この姿が この言葉が→ 65 00:05:33,099 --> 00:05:35,101 絵となり 文字となり→ 66 00:05:35,101 --> 00:05:38,104 途方もない先の時代に残る。 67 00:05:38,104 --> 00:05:41,441 これぞ まことの不老不死だ! 68 00:05:41,441 --> 00:05:44,611 本当に途方もないですね。 69 00:05:44,611 --> 00:05:47,280 結構。 俺は本気だ。 70 00:05:47,280 --> 00:05:50,917 で お前はどうする? ナントカェ門。 71 00:05:50,917 --> 00:05:54,120 俺は決めたぞ。 浅ェ門です。 72 00:05:54,120 --> 00:05:57,757 誇大じみたロマンには 興味ありませんが…。 73 00:05:57,757 --> 00:06:01,161 不死の生体には たいへん興味がありますねぇ。 74 00:06:03,630 --> 00:06:06,766 てんせんとかいうの 俺に退治させろ。 75 00:06:06,766 --> 00:06:10,604 殺したら 解剖させてください。 76 00:06:10,604 --> 00:06:13,440 共闘成立だな。 77 00:06:13,440 --> 00:06:16,276 では 改めて他の情報を。 78 00:06:16,276 --> 00:06:19,946 あぁ まずはこの少女だが…。 79 00:06:19,946 --> 00:06:21,915 あっ。 80 00:06:21,915 --> 00:06:23,917 何を驚いているんですか? 81 00:06:23,917 --> 00:06:25,952 え いや…。 82 00:06:25,952 --> 00:06:29,923 さっきまで幼かったのに 成長している。 83 00:06:29,923 --> 00:06:33,426 気にすんなよ んなこと。 女の発育の神秘だろ。 84 00:06:33,426 --> 00:06:35,462 そういう問題じゃない。 85 00:06:35,462 --> 00:06:40,100 (メイ)が がび… まる…。 86 00:06:40,100 --> 00:06:43,937 しゃべれるようになったのか! 87 00:06:43,937 --> 00:06:45,939 おヌシは 何者だ! 88 00:06:45,939 --> 00:06:48,708 いや そんなことより 仙薬について教えてくれ。 89 00:06:51,878 --> 00:06:54,114 すまん。 90 00:06:54,114 --> 00:06:56,916 ハァ…。 91 00:06:56,916 --> 00:07:01,254 あっ 助けてくれてありがとう。 92 00:07:01,254 --> 00:07:03,923 しゃべれるなら教えてほしい。 93 00:07:03,923 --> 00:07:05,959 あの不思議な力…。 94 00:07:05,959 --> 00:07:08,728 おヌシも てんせん様と同類なのか? 95 00:07:11,598 --> 00:07:14,601 (仙汰)やはり どう考えてもおかしい。 96 00:07:14,601 --> 00:07:17,771 (佐切)仙汰殿? あなたは てんせん様は→ 97 00:07:17,771 --> 00:07:21,775 ほうらいで 人々の魂を 選別する神だと言いましたね? 98 00:07:21,775 --> 00:07:23,743 (木人)あぁ。 99 00:07:23,743 --> 00:07:26,913 これまでの 話を聞いて確信しました。 100 00:07:26,913 --> 00:07:31,084 ここが 本物の神仙郷だとするのは やはり無理がある。 101 00:07:31,084 --> 00:07:33,954 明らかに人為的な宗教体系だ。 102 00:07:33,954 --> 00:07:36,122 (杠)どういうこと? 103 00:07:36,122 --> 00:07:38,625 ほうらいや えいしゅう あるいは座禅→ 104 00:07:38,625 --> 00:07:41,127 そして てんせん様の名称。 105 00:07:41,127 --> 00:07:44,264 これらは本来 別々の 宗教圏で用いる言葉です。 106 00:07:44,264 --> 00:07:48,635 別に神秘の島なんだし ごちゃ混ぜでいいじゃん。 107 00:07:48,635 --> 00:07:50,770 そこが問題です。 108 00:07:50,770 --> 00:07:53,306 ない混ぜになった要素は どれも特定の文化圏の→ 109 00:07:53,306 --> 00:07:56,643 一面的解釈によるものです。 ハァ…。 110 00:07:56,643 --> 00:07:58,812 《スイッチ入った》 (仙汰)ならば人間世界の→ 111 00:07:58,812 --> 00:08:01,815 宗教観が 先んじてあるということ。 112 00:08:01,815 --> 00:08:04,317 混ざり方も実に大ざっぱです。 113 00:08:04,317 --> 00:08:08,955 特定の時代 文化が 表層的に混じってるだけ。 114 00:08:08,955 --> 00:08:12,959 このいびつさ 見覚えがあります。 ひえっ な 何? 115 00:08:12,959 --> 00:08:14,961 茂籠牧耶です。 116 00:08:14,961 --> 00:08:18,498 彼は 討幕をもくろむ 新興宗教の教祖でした。 117 00:08:18,498 --> 00:08:20,967 彼の宗教もここと同様→ 118 00:08:20,967 --> 00:08:24,971 さまざまな宗教を つぎはぎした いびつさがあった。 119 00:08:24,971 --> 00:08:28,808 僕が 以前にここを出来損ないと 感じたのはそれゆえです。 120 00:08:28,808 --> 00:08:33,780 信仰だけでなく化物や 島の構造含め おそらく→ 121 00:08:33,780 --> 00:08:36,483 この島には 創造主がいる。 122 00:08:36,483 --> 00:08:41,121 これは 推測ですが 誰も戻ってこないのではなく→ 123 00:08:41,121 --> 00:08:44,024 花化した人間だけが 戻ってきたというのも→ 124 00:08:44,024 --> 00:08:46,793 初めから意図されたもの。 125 00:08:46,793 --> 00:08:49,195 しかし いいえだからこそ→ 126 00:08:49,195 --> 00:08:51,197 何者かの意図があるなら→ 127 00:08:51,197 --> 00:08:54,467 同時に解明の糸口となりうる。 128 00:08:54,467 --> 00:08:59,139 仙薬も脱出経路も 必ず見つけだせるはずです! 129 00:08:59,139 --> 00:09:02,776 ハッ! すすす すみません。 しゃべりすぎました! 130 00:09:02,776 --> 00:09:07,814 やっ 別にいいけどさ。 さすが仙汰殿 お詳しい。 131 00:09:07,814 --> 00:09:09,816 こういうのお好きなんですね。 132 00:09:09,816 --> 00:09:13,787 ま まぁ… 好きというか。 とても頼りになります。 133 00:09:13,787 --> 00:09:16,122 見張り以外は。 うぎっ。 134 00:09:16,122 --> 00:09:18,992 その推測が 事実ならやっかいね。 135 00:09:18,992 --> 00:09:21,795 千年以上も続いてきた意図→ 136 00:09:21,795 --> 00:09:25,198 私たちごときで 攻略できるのかしら? 137 00:09:25,198 --> 00:09:27,200 もしかしたら 画眉丸たちも→ 138 00:09:27,200 --> 00:09:29,269 とっくに死んでんじゃない? 139 00:09:31,604 --> 00:09:33,640 いいえ きっと生きてます。 140 00:09:33,640 --> 00:09:36,142 そして絶対に諦めていない。 141 00:09:36,142 --> 00:09:39,813 今もどこかで 手だてを考え実行している。 142 00:09:39,813 --> 00:09:42,282 最愛の人に会うために。 143 00:09:42,282 --> 00:09:45,718 それが 画眉丸という男です。 144 00:09:45,718 --> 00:09:49,122 もしも おヌシが てんせん様の秘密を→ 145 00:09:49,122 --> 00:09:53,092 対抗する手だてを知っているなら ワシに教えてくれ。 146 00:09:58,097 --> 00:10:02,769 もし てんせん様に 対抗しうる力があるなら→ 147 00:10:02,769 --> 00:10:06,272 ワシに教えてほしい。 ん…。 148 00:10:06,272 --> 00:10:09,275 タオ。 タオ? 149 00:10:09,275 --> 00:10:13,446 それが力の呼び名? 150 00:10:13,446 --> 00:10:21,321 タオ 強い 弱い 心 体 強い 弱い。 151 00:10:21,321 --> 00:10:27,961 たんでん まわす 強い 弱い。 152 00:10:27,961 --> 00:10:31,598 怖い? 153 00:10:31,598 --> 00:10:34,767 タオ 強い 弱い。 《全然わからん》 154 00:10:34,767 --> 00:10:38,938 たんでんって 武道でいう へそのことじゃねえか? 155 00:10:38,938 --> 00:10:40,940 正確には へそのちょい下。 156 00:10:40,940 --> 00:10:44,611 大陸医学で 経絡を表す言葉ですね。 157 00:10:44,611 --> 00:10:48,615 で結局 タオってなんだ? さぁ? 158 00:10:50,583 --> 00:10:54,254 タオは 万物に流れる力のことだ。 159 00:10:54,254 --> 00:10:56,623 万物に流れる力? 160 00:10:56,623 --> 00:10:59,626 てんせん様は それを操るのですか? 161 00:10:59,626 --> 00:11:04,163 そうだ。 この世のすべては タオの流転でできている。 162 00:11:04,163 --> 00:11:09,102 それに触れることは 森羅万象の根源に触れることだ。 163 00:11:09,102 --> 00:11:13,273 意味不明。 独特な信仰に 根ざした話ですから。 164 00:11:13,273 --> 00:11:17,944 僕たちに わかるように説明 してもらうのは難しそうですね。 165 00:11:17,944 --> 00:11:21,981 ハァ… どっかに説明上手で→ 166 00:11:21,981 --> 00:11:25,151 イケメンな先生 いないもんかね。 167 00:11:37,263 --> 00:11:39,265 (ヌルガイ)あっ! 168 00:11:44,170 --> 00:11:47,941 (士遠)そんなことしたって 剣の稽古をつける気はないよ。 169 00:11:47,941 --> 00:11:53,947 頼むよ先生。 俺に剣を教えてくれ。 170 00:11:53,947 --> 00:11:55,949 あのとき誓ったじゃないか! 171 00:11:55,949 --> 00:12:00,753 典座の敵を討ちに行こうって。 172 00:12:00,753 --> 00:12:02,956 だめだ。 173 00:12:02,956 --> 00:12:05,325 《もうこれ以上 目の前で→ 174 00:12:05,325 --> 00:12:07,860 若い命が散るのは 見たくない》 175 00:12:07,860 --> 00:12:10,430 戦うのは 私一人でいい。 176 00:12:10,430 --> 00:12:14,767 敵討ちはするが 君の上達を待つ気はない。 177 00:12:14,767 --> 00:12:17,270 俺も戦いたいよ先生! 178 00:12:17,270 --> 00:12:20,840 前にも言ったが 私は 君の先生じゃない。 179 00:12:20,840 --> 00:12:25,211 何も与えていないからね。 いいや 呼ぶね。 180 00:12:25,211 --> 00:12:27,280 あんたは ただ者じゃない。 181 00:12:27,280 --> 00:12:29,449 さっきも後ろから襲ったのに→ 182 00:12:29,449 --> 00:12:31,718 勘ってだけじゃ説明つかない。 183 00:12:33,920 --> 00:12:38,458 頼むよ 俺にも与えてくれ。 184 00:12:38,458 --> 00:12:40,493 もうこれ以上 目の前で→ 185 00:12:40,493 --> 00:12:42,762 大好きな人が死ぬのは…。 186 00:12:44,797 --> 00:12:47,300 耐えられないよ。 187 00:12:50,236 --> 00:12:54,774 俺の… 先生になってよ。 188 00:12:54,774 --> 00:13:00,313 この感覚は 一朝一夕には教えられないんだ。 189 00:13:00,313 --> 00:13:02,849 難しすぎて。 190 00:13:02,849 --> 00:13:06,252 この世のものには すべて固有の波がある。 191 00:13:06,252 --> 00:13:09,222 な 波? あぁ。 192 00:13:09,222 --> 00:13:12,625 体の周りを流れる波だ。 193 00:13:12,625 --> 00:13:16,195 私は それを知覚しているんだ。 194 00:13:16,195 --> 00:13:19,899 おかげで 君の身長や体重 束ねた髪もわかる。 195 00:13:19,899 --> 00:13:23,836 本当の話? もちろん。 196 00:13:23,836 --> 00:13:29,409 波を利用すれば 感覚だけではなく 身体能力も向上する。 197 00:13:29,409 --> 00:13:34,213 タオを極めれば 神のごとき力と体を得る。 198 00:13:34,213 --> 00:13:37,950 知覚するには 心を整えねばならない。 199 00:13:37,950 --> 00:13:41,287 激しすぎず 静かすぎず。 200 00:13:41,287 --> 00:13:45,391 タオ 心 強い 弱い。 201 00:13:45,391 --> 00:13:50,096 静と動 陰と陽 その循環。 202 00:13:50,096 --> 00:13:54,467 流転こそが タオの力を引き出すカギだ。 203 00:13:54,467 --> 00:13:58,404 怒りと平静の中間 あるいは両立。 204 00:13:58,404 --> 00:14:01,908 自分の心を そのような状態に持っていく。 205 00:14:01,908 --> 00:14:05,411 そうすることで 波を感じやすくなる。 206 00:14:05,411 --> 00:14:08,414 仏教的に言えば中道。 207 00:14:08,414 --> 00:14:12,752 その心持ちが 本来以上の能力を引き出す。 208 00:14:12,752 --> 00:14:14,754 例えば…。 209 00:14:14,754 --> 00:14:17,423 自分より大きな力をいなしたり→ 210 00:14:17,423 --> 00:14:21,561 死ぬような 傷を受けても死ななかったり。 211 00:14:21,561 --> 00:14:24,063 だが これはすぐには体得できん。 212 00:14:24,063 --> 00:14:27,233 第一 私にも わからない部分が多い。 213 00:14:27,233 --> 00:14:30,570 それなら せめて剣。 君の場合は それ以前だ。 214 00:14:30,570 --> 00:14:32,605 刀の構えからして悪い。 215 00:14:32,605 --> 00:14:35,675 えっ じゃあ どんなのがいいんだよ。 216 00:14:40,246 --> 00:14:42,381 まず 左手は正中線に。 217 00:14:42,381 --> 00:14:45,785 右肩と右足は 同じ向きにする。 218 00:14:45,785 --> 00:14:48,554 強い握りも斬り込む一瞬だけ。 219 00:14:48,554 --> 00:14:52,125 それ以外は 軽く持つ。 《ん? 220 00:14:52,125 --> 00:14:58,264 あれ なんか全部教えてる? 天然か? わざと?》 221 00:14:58,264 --> 00:15:00,299 あっ! 222 00:15:00,299 --> 00:15:02,769 殺生は いけません。 223 00:15:02,769 --> 00:15:06,672 どんな命も大切にし…。 (ヌルガイ)先生! 224 00:15:10,443 --> 00:15:12,812 剣速も重要だ。 225 00:15:12,812 --> 00:15:15,515 脂がつかなければ 刃も長くもつ。 226 00:15:18,951 --> 00:15:23,122 この世のものには すべて 固有の波がある。 227 00:15:23,122 --> 00:15:27,093 私は それを知覚しているんだ。 228 00:15:27,093 --> 00:15:30,129 はっ! 229 00:15:30,129 --> 00:15:33,633 腕力に頼らず 刀の重さを利用しろ。 230 00:15:33,633 --> 00:15:35,635 疲れにくくなる。 231 00:15:35,635 --> 00:15:38,204 腰を回すのも最後だけ。 232 00:15:38,204 --> 00:15:40,673 膝は落とす 胸は張る。 233 00:15:44,777 --> 00:15:47,113 私は 君の先生にはなれない。 234 00:15:47,113 --> 00:15:50,616 お役目の間は 立場がある。 235 00:15:50,616 --> 00:15:53,219 だが 学ぶなら勝手に学べばいい。 えい! 236 00:15:55,588 --> 00:15:57,623 はい 先生! 237 00:15:57,623 --> 00:16:01,294 《だが あの化物に かなわないのも事実。 238 00:16:01,294 --> 00:16:03,963 技の鍛錬も必要だが→ 239 00:16:03,963 --> 00:16:07,834 この島には そんな悠長な時間はない》 240 00:16:07,834 --> 00:16:11,304 まったく ゆっくり話もできんな。 241 00:16:15,274 --> 00:16:18,778 そのタオってのが てんせんを殺すすべだとして→ 242 00:16:18,778 --> 00:16:21,080 ゆっくり手ほどきを 受けようなんざ→ 243 00:16:21,080 --> 00:16:23,115 のんきすぎるだろ。 244 00:16:23,115 --> 00:16:26,252 戦い方なんざ 戦いの中で覚えんだよ! 245 00:16:26,252 --> 00:16:29,288 幸い 練習相手には困らん。 246 00:16:29,288 --> 00:16:32,158 あっ ああっ! 247 00:16:32,158 --> 00:16:36,729 さぁ その タオって力を教えてくれ お嬢! 248 00:16:36,729 --> 00:16:39,799 まったく 気の荒いおっさんだ。 249 00:16:43,469 --> 00:16:46,639 あいつは… なんだ? 250 00:16:48,774 --> 00:16:51,444 (牡丹)穴に人間を放り込めば→ 251 00:16:51,444 --> 00:16:54,413 やがて 花と同化するって仕組みさ。 252 00:16:54,413 --> 00:16:57,416 (桃花)すごいの作ったね 牡丹。 253 00:16:57,416 --> 00:17:01,287 これからは 効率よく 丹を収穫できるじゃん。 254 00:17:01,287 --> 00:17:04,957 (牡丹)穴に入れる人間は 殺さないようにね。 255 00:17:04,957 --> 00:17:08,427 自力で 出ようとしたらどうなるの? 256 00:17:08,427 --> 00:17:11,831 弱らせれば 人間の登れる深さじゃないさ。 257 00:17:11,831 --> 00:17:16,469 それに 内壁が邪魔をするよ。 258 00:17:16,469 --> 00:17:21,240 彼らは皆 自分と同じ境遇に 他人を招きたいから→ 259 00:17:21,240 --> 00:17:23,743 相手を捕らえて放さない。 260 00:17:48,734 --> 00:17:53,406 (せき込む声) 261 00:17:53,406 --> 00:17:56,242 《桐馬:ただ勢いで どうにかなる相手じゃない。 262 00:17:56,242 --> 00:17:59,278 状況整理が必要だ》 263 00:17:59,278 --> 00:18:01,314 に 兄さん? 264 00:18:01,314 --> 00:18:05,718 (弔兵衛)あのクソども 殺すぞ桐馬。 265 00:18:05,718 --> 00:18:10,222 いや 今すぐ島を出て傷を。 クソども殺すぞ桐馬。 266 00:18:10,222 --> 00:18:14,126 で でも…。 あのクソども殺すぞ桐馬。 267 00:18:14,126 --> 00:18:16,228 はい。 268 00:18:16,228 --> 00:18:20,399 では 対策を練りましょう。 対策なんかいらねえ。 269 00:18:20,399 --> 00:18:22,401 でも どうやって。 270 00:18:22,401 --> 00:18:27,740 おおかた あいつらの弱点は下半身だろ。 271 00:18:27,740 --> 00:18:30,242 奴の体をぶった斬ったとき→ 272 00:18:30,242 --> 00:18:33,145 あの化物は 下半身から再生した。 273 00:18:33,145 --> 00:18:36,282 頭と心臓のある側じゃなくな。 274 00:18:36,282 --> 00:18:40,786 となると 急所は股間かへそだろ。 275 00:18:40,786 --> 00:18:42,788 なんか植物ぽかったし→ 276 00:18:42,788 --> 00:18:46,092 上より 下の根っこのほうが 弱点でもおかしくねえ。 277 00:18:46,092 --> 00:18:48,260 《さすが兄さん。 278 00:18:48,260 --> 00:18:51,263 それが 状況整理と対策です》 279 00:18:51,263 --> 00:18:53,299 あ? なんだよ。 いえ。 280 00:18:53,299 --> 00:18:56,936 少しかみしめようかと。 何を? 281 00:18:56,936 --> 00:18:59,138 あぁ そうかそうか。 282 00:19:02,441 --> 00:19:06,212 お前も食う気になったか。 化物の肉。 283 00:19:06,212 --> 00:19:09,081 (桐馬)違いますよ。 って それ化物じゃなくて。 284 00:19:09,081 --> 00:19:13,152 食っとけよ 体力つけとかねえともたねえぞ。 285 00:19:13,152 --> 00:19:16,622 (桐馬)兄さん! あぁ やっぱり生きてましたか。 286 00:19:19,925 --> 00:19:23,763 失礼。 突然 声をかけて失礼。 287 00:19:23,763 --> 00:19:26,799 どうか 警戒しないでいただきたい。 288 00:19:26,799 --> 00:19:29,568 なっ 何者だお前! 関係ねえよ。 289 00:19:29,568 --> 00:19:32,905 化物だ 殺す。 290 00:19:32,905 --> 00:19:36,242 いやいや いや。 私には知性があります。 291 00:19:36,242 --> 00:19:40,746 話し合いましょう。 私は 偵察に来ただけ。 292 00:19:40,746 --> 00:19:43,649 天仙様の命で。 293 00:19:43,649 --> 00:19:48,587 天仙様ってのは あの男か 女かわからねえ奴のことか? 294 00:19:48,587 --> 00:19:51,257 さよう 我らが師です。 295 00:19:51,257 --> 00:19:56,429 あなたたち以外にも 島に上陸した人間のもとに…。 296 00:19:56,429 --> 00:19:59,765 仲間が 偵察に行っているはず。 297 00:19:59,765 --> 00:20:02,835 我ら 道士の仲間が。 298 00:20:02,835 --> 00:20:06,872 道士? あの化物は ソウシンとか言ってたが…。 299 00:20:06,872 --> 00:20:08,774 とんでもない誤解。 300 00:20:08,774 --> 00:20:11,444 竈神は 知性もない出来損ない。 301 00:20:11,444 --> 00:20:15,081 蓬莱に入ることも 許されない ゴミどもです。 302 00:20:15,081 --> 00:20:20,286 我々 道士は 天仙様じきじきの弟子 右腕。 303 00:20:20,286 --> 00:20:26,192 城内で 天仙様に学びながら お世話をし面倒ごとを処理する→ 304 00:20:26,192 --> 00:20:29,095 それが 我らの務めです。 305 00:20:29,095 --> 00:20:33,766 蓬莱 城内…。 ですから お願いします。 306 00:20:33,766 --> 00:20:37,436 穴に戻って おとなしく丹になって。 307 00:20:37,436 --> 00:20:40,439 オラァ! 308 00:20:40,439 --> 00:20:42,842 野蛮。 309 00:20:42,842 --> 00:20:44,810 兄さん! 310 00:20:48,781 --> 00:20:50,983 《なんだ この膂力》 311 00:20:54,420 --> 00:20:57,590 あなた 人間離れしてる。 もしやタオを…。 312 00:20:57,590 --> 00:20:59,592 うるせぇよ。 313 00:20:59,592 --> 00:21:02,762 テメエが その天仙って奴の仲間なら→ 314 00:21:02,762 --> 00:21:07,566 テメエをぶちのめすことが 奴らへの最短距離ってわけだ。 315 00:21:07,566 --> 00:21:09,902 鴨葱ってやつだな。 316 00:21:09,902 --> 00:21:13,405 力ずくで聞きだしてやる。 317 00:21:13,405 --> 00:21:18,077 いいでしょう。 平和的解決を望まないなら→ 318 00:21:18,077 --> 00:21:21,280 こちらも それなりの対応がある。 319 00:21:21,280 --> 00:21:24,450 罪深く 愚かな人間め。 320 00:21:24,450 --> 00:21:29,088 おとなしく丹になっていたほうが 幸せだったと思い知れ。 321 00:21:29,088 --> 00:21:31,257 兄さ…。 桐馬! 322 00:21:31,257 --> 00:21:33,592 雑魚どもを斬れ。 323 00:21:33,592 --> 00:21:35,928 任せたぞ。 324 00:21:35,928 --> 00:21:38,097 了解です。 325 00:21:41,901 --> 00:21:45,404 兄さんは そいつに専念を。 326 00:21:45,404 --> 00:21:47,773 《この男は強い。 327 00:21:47,773 --> 00:21:50,776 だが相当 疲弊している。 328 00:21:50,776 --> 00:21:54,280 タオの流れを見れば 一目瞭然だ》 329 00:21:57,716 --> 00:22:00,419 オラァ! 330 00:22:00,419 --> 00:22:04,089 《このけがで この動き驚異的。 331 00:22:04,089 --> 00:22:09,795 だが無駄だ。 タオを扱えぬ者の攻撃など些事。 332 00:22:09,795 --> 00:22:12,298 素質はあるが その程度。 333 00:22:12,298 --> 00:22:17,269 タオの弱い攻撃など効かぬか たちどころに再生する》 334 00:22:20,940 --> 00:22:23,309 《驚異的 だが…。 335 00:22:23,309 --> 00:22:27,713 タオの乱れは意識の死角。 隙だ》 336 00:22:30,282 --> 00:22:32,484 ぐはっ! 337 00:22:36,655 --> 00:22:39,158 (桐馬)兄さん!