1 00:01:34,127 --> 00:01:37,497 (弔兵衛)ぐっ… かはっ…。 2 00:01:37,497 --> 00:01:40,133 (桐馬)はっ…。 3 00:01:40,133 --> 00:01:42,135 兄さん!! 4 00:01:42,135 --> 00:01:45,138 素質はあったが 所詮は人間。 5 00:01:45,138 --> 00:01:47,140 簡単に壊れる。 6 00:01:47,140 --> 00:01:49,142 どけ! クソッ! 7 00:01:49,142 --> 00:01:53,180 息のある内に穴に戻そう。 そうすべきだ。 8 00:01:53,180 --> 00:01:55,782 私には知性があるから。 9 00:01:55,782 --> 00:01:57,818 (桐馬)兄さん! 10 00:01:57,818 --> 00:01:59,786 うっ! 11 00:02:01,822 --> 00:02:04,124 何 気ィ抜いてんだ 化物。 12 00:02:04,124 --> 00:02:06,159 桐馬! 13 00:02:06,159 --> 00:02:10,797 テメーも何 こっち来てんだ。 雑魚は全部 任せたっつったろ。 14 00:02:10,797 --> 00:02:14,134 あ… はい。 すみません 兄さん…。 15 00:02:14,134 --> 00:02:17,471 《喉が再生している。 何故? 16 00:02:17,471 --> 00:02:21,141 奴は普通の人間の筈。 いや…。 17 00:02:21,141 --> 00:02:25,145 まさか あの中で… 混じったのか?》 18 00:02:25,145 --> 00:02:28,815 化物。 さっき テメーから感じた妙な気配…。 19 00:02:28,815 --> 00:02:30,817 ありゃ なんだ? 20 00:02:30,817 --> 00:02:34,821 《タオのことか? ただの人間には 知覚できないはずだが…》 21 00:02:34,821 --> 00:02:37,791 おいおい ヘタな喋りが止んだな。 22 00:02:37,791 --> 00:02:41,461 もしかして… 気配が化物共の力の正体か? 23 00:02:41,461 --> 00:02:43,463 《ん…》 24 00:02:43,463 --> 00:02:46,133 フフッ… それが天仙を殺す鍵か? 25 00:02:46,133 --> 00:02:51,805 《この男のタオ… さっきよりも 大きくなっている…。 26 00:02:51,805 --> 00:02:54,474 感じる… この男は危険だ。 27 00:02:54,474 --> 00:02:57,844 今 ここで殺すべきだ》 28 00:02:57,844 --> 00:03:00,547 うっ… 見えね…。 29 00:03:02,482 --> 00:03:06,820 《このガタイで この力… やっぱ あの気配が秘密か?》 30 00:03:06,820 --> 00:03:11,525 うおっ… ハッ。 31 00:03:15,462 --> 00:03:17,464 《更に タオが増している…。 32 00:03:17,464 --> 00:03:21,635 蔓の影響か? 最早 人間の域ではない》 33 00:03:21,635 --> 00:03:24,171 《兄さんは適応の天才だ。 34 00:03:24,171 --> 00:03:27,107 でも… なんだか このままじゃ…。 35 00:03:27,107 --> 00:03:29,543 これ以上は…》 36 00:03:29,543 --> 00:03:34,781 よくわからねえが えらく便利な体になったようだな。 37 00:03:34,781 --> 00:03:38,151 大した肝だ。 体が変容する…。 38 00:03:38,151 --> 00:03:40,754 人でなくなる恐怖は 無いのですか? 39 00:03:40,754 --> 00:03:45,092 (弔兵衛)ねえな。 この世に不変のものなんてねえ。 40 00:03:45,092 --> 00:03:47,094 よく知ってる。 41 00:03:47,094 --> 00:03:50,464 変わらないものなんて 一つで充分だ。 42 00:03:50,464 --> 00:03:53,100 一つ… 自我ですか? 43 00:03:53,100 --> 00:03:55,535 違ぇな。 44 00:03:55,535 --> 00:03:58,438 ((弔兵衛:うっ… 何しやがる!! (桐馬)兄さん! 45 00:03:58,438 --> 00:04:01,441 オメエらは 面に育ちの良さが出てんだ。 46 00:04:01,441 --> 00:04:05,112 お上品すぎて 仲間の俺らまで なめられちまう。 47 00:04:05,112 --> 00:04:08,782 二人共 俺が伊達にしてやるよ。 48 00:04:08,782 --> 00:04:11,151 まずは 弟から…。 49 00:04:13,453 --> 00:04:15,422 あ? 50 00:04:17,424 --> 00:04:20,093 イ… イカれてんのか テメー… 何やってんだ!! 51 00:04:20,093 --> 00:04:23,430 ケッ! これでも まだ上品か? 52 00:04:23,430 --> 00:04:26,767 文句ある奴は もっと伊達にしてみろよ)) 53 00:04:26,767 --> 00:04:29,769 どうせ化物には わからねえ。 54 00:04:29,769 --> 00:04:32,439 誰にも わからねえさ。 55 00:04:32,439 --> 00:04:34,441 うっ…。 56 00:04:34,441 --> 00:04:37,410 さあ もっと見せろ その術!! 57 00:04:40,413 --> 00:04:42,449 ぐおっ! 58 00:04:42,449 --> 00:04:46,086 テメー… いや 化物共 そうか…。 59 00:04:46,086 --> 00:04:48,688 やっぱ 臍が弱点か。 60 00:04:50,757 --> 00:04:55,428 《どんどん大きくなっている… なんなんだ この男は…》 61 00:04:55,428 --> 00:04:57,430 があっ! 62 00:05:00,767 --> 00:05:02,836 視えてきたぞ。 63 00:05:02,836 --> 00:05:05,872 (弔兵衛)妙なもん 飛ばしてると思ってたが⇒ 64 00:05:05,872 --> 00:05:08,608 体にも纏ってたんだな ソレ。 65 00:05:08,608 --> 00:05:11,111 竈神! こっちに集ま…。 (桐馬)ああ…。 66 00:05:11,111 --> 00:05:15,782 それは無理。 全部 始末したから。 67 00:05:15,782 --> 00:05:18,084 フフッ…。 68 00:05:18,084 --> 00:05:22,122 ほら もっと見せろ その術。 69 00:05:22,122 --> 00:05:24,424 テメーらの手の内! 70 00:05:26,426 --> 00:05:28,428 フンッ! 71 00:05:28,428 --> 00:05:31,431 なるほど そうやって集めるのか。 72 00:05:31,431 --> 00:05:35,101 つ~か 纏ってるだけじゃ 防御には関係ねえのか? 73 00:05:35,101 --> 00:05:39,105 簡単に潰れたぞ。 バカな…。 74 00:05:39,105 --> 00:05:42,475 (弔兵衛)天仙とやった時は 殆ど攻撃が無効だった…。 75 00:05:42,475 --> 00:05:45,745 オレが纏ってなかったからか? 《ありえない…》 76 00:05:45,745 --> 00:05:51,451 まだまだ仕組がありそうだが まあ… 実践あるのみ。 77 00:05:51,451 --> 00:05:55,455 コレが タオ…。 《ありえない…》 78 00:05:55,455 --> 00:05:57,858 うわ~っ! 79 00:05:57,858 --> 00:06:00,894 おおっ…。 80 00:06:00,894 --> 00:06:04,130 なんだぁ やっぱ 殺せるじゃん。 81 00:06:04,130 --> 00:06:08,134 完全に視えるぞ。 今にも死にそうなお前のタオが。 82 00:06:08,134 --> 00:06:10,136 えいっ! グハッ! 83 00:06:10,136 --> 00:06:12,772 うっ… グハッ…。 起きろ 化物。 84 00:06:12,772 --> 00:06:16,142 テメーには聞きたいことが 山程あんだ。 85 00:06:16,142 --> 00:06:19,813 まずは天仙共の居場所だな。 86 00:06:19,813 --> 00:06:24,484 《桐馬:心なしか 傷痕が 広がっているように見える…》 87 00:06:24,484 --> 00:06:26,853 ん? どうした? 88 00:06:26,853 --> 00:06:28,855 はっ…。 89 00:06:28,855 --> 00:06:30,890 おい ぼ~っとしてんな。 90 00:06:30,890 --> 00:06:34,160 すみません。 化物 縛んの手伝え。 91 00:06:34,160 --> 00:06:38,798 《見間違いか? 一先ず 兄さんの命があって良かったが⇒ 92 00:06:38,798 --> 00:06:41,434 本当に大丈夫なのか? 93 00:06:41,434 --> 00:06:46,106 それに この痕… 裂傷というか まるで植物の…。 94 00:06:46,106 --> 00:06:48,475 植物の蔓のような…》 95 00:06:48,475 --> 00:06:50,443 (メイ)あ… あっ…。 96 00:06:50,443 --> 00:06:54,514 (巌鉄斎)はっ! どうだ お嬢! 俺の剣は凄ぇだろ。 97 00:06:54,514 --> 00:06:56,549 強い…。 98 00:06:56,549 --> 00:06:59,452 これなら タオってのを 使い熟すのも すぐだな。 99 00:06:59,452 --> 00:07:01,488 あ? 100 00:07:01,488 --> 00:07:06,860 タオ… 強い 弱い。 強い 強い ダメ。 101 00:07:06,860 --> 00:07:09,129 ふむ… よくわからんな。 102 00:07:09,129 --> 00:07:12,499 こうか! 強い 強い ダメ。 103 00:07:12,499 --> 00:07:15,535 これは!? 強い 強い。 104 00:07:15,535 --> 00:07:20,807 タオ… 強い 弱い。 無理問答みてぇだな。 105 00:07:20,807 --> 00:07:23,209 力ずくじゃ駄目ってことか…。 106 00:07:26,179 --> 00:07:29,783 小せぇ体格で ようやるな。 お嬢 アレは? 107 00:07:29,783 --> 00:07:33,486 強い 強い ダメ ダメ。 108 00:07:33,486 --> 00:07:37,123 (付知)がらんに剣龍。 笑える程 頼もしい! わはは! 109 00:07:37,123 --> 00:07:39,125 (画眉丸)おヌシは何してるんだ? 110 00:07:39,125 --> 00:07:41,494 化物の分析です。 111 00:07:41,494 --> 00:07:44,531 化物は個体で体内構造が違う…。 112 00:07:44,531 --> 00:07:48,134 姿が似ていても こっちは 魚の体内構造に近く⇒ 113 00:07:48,134 --> 00:07:50,804 こっちは人に近い。 114 00:07:50,804 --> 00:07:54,174 つまり…。 一体 一体 急所が違う。 115 00:07:54,174 --> 00:07:57,210 まあ 生物学的に 不可解といえば…。 116 00:07:57,210 --> 00:07:59,112 フンッ! 117 00:07:59,112 --> 00:08:02,415 (付知)彼女も同じですが。 そもそも あの娘は何者ですか? 118 00:08:04,517 --> 00:08:08,488 《あの時… 崖を 不思議な力で削って逃げた…。 119 00:08:08,488 --> 00:08:10,457 ように見えた。 120 00:08:10,457 --> 00:08:13,860 普通の人間には そんな事はできない。 121 00:08:13,860 --> 00:08:17,130 普通の人間なら…》 122 00:08:17,130 --> 00:08:19,132 うっ… うっ うっ…。 123 00:08:19,132 --> 00:08:23,803 《また泣かせた… 中身は子供のままなんだな》 124 00:08:23,803 --> 00:08:25,772 コラ 忍! 125 00:08:25,772 --> 00:08:30,176 お嬢 泣かすんじゃねえよ。 んな目つき悪ぃと モテねえぞ。 126 00:08:30,176 --> 00:08:34,848 モテなくて結構。 ワシは妻帯者だ。 (付知/巌鉄斎)えっ。 127 00:08:34,848 --> 00:08:37,150 そういう事じゃねえ。 128 00:08:37,150 --> 00:08:40,487 俺の舎弟なら 女を泣かすなと言っている! 129 00:08:40,487 --> 00:08:42,789 ワシは舎弟じゃない。 130 00:08:42,789 --> 00:08:46,793 《噂よりも人間臭い奴だ。 がらんの…》 131 00:08:46,793 --> 00:08:50,764 強い 強い 強い ダメ。 132 00:08:50,764 --> 00:08:52,766 おヌシこそ妻はいるか? 133 00:08:52,766 --> 00:08:54,801 あれは…。 134 00:08:54,801 --> 00:08:57,437 (巌鉄斎)俺には全国津々浦々…。 135 00:08:57,437 --> 00:09:00,440 あっ。 136 00:09:00,440 --> 00:09:02,475 ちっ。 137 00:09:02,475 --> 00:09:04,444 あっ…。 138 00:09:08,114 --> 00:09:11,751 密かに捜しておりました メイ様。 139 00:09:11,751 --> 00:09:13,787 メイ… 様? 140 00:09:13,787 --> 00:09:17,457 メイ様が城内より 放逐されて数百年…。 141 00:09:17,457 --> 00:09:21,795 蓬莱からも姿を消し 道士も途方に暮れておりました。 142 00:09:21,795 --> 00:09:25,098 リエン様の言いつけもあり 捜しにも行けず⇒ 143 00:09:25,098 --> 00:09:28,435 こうして再会できた僥倖…。 144 00:09:28,435 --> 00:09:31,104 感無量でございます。 145 00:09:31,104 --> 00:09:33,540 さあ 共に帰りましょう。 146 00:09:33,540 --> 00:09:36,743 我々には あなたの助けが必要です。 147 00:09:36,743 --> 00:09:40,447 どういう事だ? こちらの台詞だ。 148 00:09:40,447 --> 00:09:43,082 どういう経緯か知らないが⇒ 149 00:09:43,082 --> 00:09:47,787 このお方は本来 お前たち人間と 共にいていい存在ではない。 150 00:09:47,787 --> 00:09:52,792 天仙様と同格 お前達 人間を養分とする側だ。 151 00:09:52,792 --> 00:09:56,463 てんせんって… 例の…。 同類ですか? 152 00:09:56,463 --> 00:09:59,466 《やはり人間ではなかった…》 153 00:09:59,466 --> 00:10:03,870 どうか蓬莱へ戻り 我々を導いて下さい。 154 00:10:03,870 --> 00:10:06,773 貴方様の助けが なければ 我々は…。 155 00:10:06,773 --> 00:10:11,111 《これ以上 厄介事に関わっては 先を見失うかもしれん。 156 00:10:11,111 --> 00:10:15,448 本来の目的を… お役目に参加した理由を。 157 00:10:15,448 --> 00:10:18,451 今すべき事は何か考えろ…》 158 00:10:22,455 --> 00:10:25,125 ん? あ…。 159 00:10:25,125 --> 00:10:28,128 何をしている 人間。 160 00:10:28,128 --> 00:10:30,130 いや… つい。 161 00:10:30,130 --> 00:10:35,101 助け船のつもりならば筋違い。 これは我々の問題だ。 162 00:10:35,101 --> 00:10:38,805 まあ… そうだよな。 163 00:10:38,805 --> 00:10:41,774 事情も知らんし 勇み足かも。 164 00:10:41,774 --> 00:10:45,778 そもそも ワシの柄じゃないし 面倒だし。 165 00:10:45,778 --> 00:10:48,781 自分でも まさか こんな衝動的に動くとは…。 166 00:10:48,781 --> 00:10:50,783 だが…。 167 00:10:50,783 --> 00:10:56,456 また泣かれても かなわんし それだけでも良しとするか。 168 00:10:56,456 --> 00:10:58,791 とんだ邪魔だが⇒ 169 00:10:58,791 --> 00:11:02,462 どうせ お前達を 丹にする為に我らは来たのだ。 170 00:11:02,462 --> 00:11:04,764 あっ…。 いつの間に。 171 00:11:07,133 --> 00:11:09,802 メイ様は連れて帰る。 172 00:11:09,802 --> 00:11:12,805 あいつ… あの蝶の親玉か? 173 00:11:12,805 --> 00:11:15,174 ブチ殺してやる。 174 00:11:22,115 --> 00:11:25,451 《姿形から勘案して こいつらは虫使い。 175 00:11:25,451 --> 00:11:29,122 或いは親玉か? 無闇に近づくのは危険だ》 176 00:11:29,122 --> 00:11:31,457 てやっ! 177 00:11:31,457 --> 00:11:34,794 こいつらの所為で 俺ぁ 左手を失った…。 178 00:11:34,794 --> 00:11:37,463 たっぷり礼をしてやる。 179 00:11:37,463 --> 00:11:39,799 なら 僕にも礼を言ってください。 180 00:11:39,799 --> 00:11:43,136 左手を改ぞ… 治したのは僕ですよ。 181 00:11:43,136 --> 00:11:45,772 礼って 言葉の綾だと思うが…。 182 00:11:45,772 --> 00:11:48,141 いいや 本気だ。 183 00:11:48,141 --> 00:11:51,778 何事も失うことで より研ぎ澄まされるからな。 184 00:11:51,778 --> 00:11:54,447 俺の剣は より強くなったぞ! 185 00:11:54,447 --> 00:11:56,449 うっ…。 186 00:11:56,449 --> 00:11:58,451 うっ… なんだ? 187 00:11:58,451 --> 00:12:00,453 《例の… 見えぬ攻撃。 188 00:12:00,453 --> 00:12:02,455 こいつらも使うのか…》 189 00:12:02,455 --> 00:12:05,458 無闇に突っ込むな。 奴らは不可視の術を使う。 190 00:12:05,458 --> 00:12:08,127 なるほど。 これが タオか…。 191 00:12:08,127 --> 00:12:10,530 なっ…。 192 00:12:10,530 --> 00:12:14,133 うっ… 虫螻が ちょこまかと…。 193 00:12:14,133 --> 00:12:16,135 お…。 194 00:12:18,137 --> 00:12:21,174 邪魔するな 舎弟のクセに! 舎弟じゃないし。 195 00:12:21,174 --> 00:12:25,445 邪魔は おヌシだ。 俺ぁ あの蝶を ブッ殺してぇんだよ。 196 00:12:25,445 --> 00:12:28,314 お前達など我々の相手ではない。 197 00:12:28,314 --> 00:12:31,451 メイ様とも本来 無関係な筈。 198 00:12:31,451 --> 00:12:33,853 なぜ 庇おうとする? 199 00:12:33,853 --> 00:12:38,458 《確かに。 以前のワシなら 見捨てていたかもしれんな。 200 00:12:38,458 --> 00:12:42,462 上陸してから 自分らしくない行動ばかりだ。 201 00:12:42,462 --> 00:12:45,798 だが 悪い気はしない》 202 00:12:45,798 --> 00:12:50,470 恩ある者が困っていたら助ける。 当然だろう? 203 00:12:50,470 --> 00:12:54,173 お前らこそ 何故 そこまで あの娘に執着する? 204 00:12:54,173 --> 00:12:57,110 娘は嫌がっているように見えるが。 205 00:12:57,110 --> 00:13:00,780 我々 道士は タオを学び修練する者。 206 00:13:00,780 --> 00:13:04,784 メイ様は その修行に 必要不可欠な存在なのだ。 207 00:13:04,784 --> 00:13:08,454 ケッ 化物の分際で修行だと? 208 00:13:08,454 --> 00:13:12,792 タオは万物に内在する。 愚かで哀れな人間共。 209 00:13:12,792 --> 00:13:15,428 丹になる前に教えてやろう。 210 00:13:15,428 --> 00:13:18,431 タオを高める修行は 五つある。 211 00:13:18,431 --> 00:13:23,770 導引 胎息 守一 周天 そして…。 212 00:13:23,770 --> 00:13:26,773 最も重要な房中術。 213 00:13:26,773 --> 00:13:29,776 房中術は相手が必要な修行。 214 00:13:29,776 --> 00:13:33,179 陰陽の循環… 交媾だからだ。 215 00:13:33,179 --> 00:13:36,449 コウゴウって何? ハーッ…。 216 00:13:36,449 --> 00:13:40,119 平たくいえば 性交の事です。 (巌鉄斎)なぬ!? 217 00:13:40,119 --> 00:13:43,456 はっ! ヤるのが修行だと!? バカバカしい。 218 00:13:43,456 --> 00:13:45,792 これは崇高な修行だ。 219 00:13:45,792 --> 00:13:49,796 万物は 陰と陽の気 どちらかを必ず持つ。 220 00:13:49,796 --> 00:13:54,467 この二極を循環させる程 タオは増していく。 221 00:13:54,467 --> 00:13:57,837 導引 胎息等で心体を整え⇒ 222 00:13:57,837 --> 00:14:00,873 二者の陰陽を結合し 循環させる。 223 00:14:00,873 --> 00:14:03,810 これが房中術。 224 00:14:03,810 --> 00:14:09,782 そうして高められたタオは 世の理を 変える程の力を持つという。 225 00:14:09,782 --> 00:14:12,785 これを究めた者が 我らが師。 226 00:14:12,785 --> 00:14:15,788 即ち 天仙様だ。 227 00:14:15,788 --> 00:14:19,459 天仙様は房中術に加え ご自身でも⇒ 228 00:14:19,459 --> 00:14:22,895 陰陽の循環が可能な超越的存在。 229 00:14:22,895 --> 00:14:27,800 陰と陽の循環を くり返し 転換して タオを高める。 230 00:14:27,800 --> 00:14:30,436 最上のタオを実現する為に⇒ 231 00:14:30,436 --> 00:14:34,107 千年もの間 修行に励んでおられるのだ。 232 00:14:34,107 --> 00:14:36,776 陰陽は性別として表れる。 233 00:14:36,776 --> 00:14:39,812 天仙様の場合 お一人で両極。 234 00:14:39,812 --> 00:14:42,148 《陰陽二極の循環…。 235 00:14:42,148 --> 00:14:45,451 女と男が入れ替わる アレか》 236 00:14:45,451 --> 00:14:49,122 だが 普通の生物は 一極しか持たない。 237 00:14:49,122 --> 00:14:52,458 故に 陰陽二極の循環には 相手が要る。 238 00:14:52,458 --> 00:14:55,495 我々は雄… 陽の気だ。 239 00:14:55,495 --> 00:14:59,132 メイ様は陰… それも特上の陰の気。 240 00:14:59,132 --> 00:15:03,436 メイ様の陰と我々の陽を 結合し 循環させる事が⇒ 241 00:15:03,436 --> 00:15:06,105 房中術の鍛錬となる。 242 00:15:06,105 --> 00:15:08,107 それって つまり…。 243 00:15:08,107 --> 00:15:10,476 皆まで言うな。 反吐が出る。 244 00:15:10,476 --> 00:15:13,780 メイ様は天仙様と 同じ出自でありながら⇒ 245 00:15:13,780 --> 00:15:16,415 陰の気しか持たない劣等種。 246 00:15:16,415 --> 00:15:19,452 故に 城内から放逐された。 247 00:15:19,452 --> 00:15:23,122 リエン様は メイ様に 二つの道を示された。 248 00:15:23,122 --> 00:15:26,125 このまま のたれ死ぬか⇒ 249 00:15:26,125 --> 00:15:29,529 道士の修行相手として 蓬莱に とどまるか。 250 00:15:29,529 --> 00:15:34,534 メイ様の傷は リエン様がつけた その為の目印なのだ。 251 00:15:36,436 --> 00:15:40,773 しかし メイ様は そのまま 蓬莱から消えてしまわれた。 252 00:15:40,773 --> 00:15:44,110 どうか 我らの修行の為 お戻り下さい。 253 00:15:44,110 --> 00:15:46,813 お嬢が怯えてた理由が わかったぞ。 254 00:15:46,813 --> 00:15:49,448 超キモチ悪ぃな テメーら。 255 00:15:49,448 --> 00:15:52,752 フン… 人間如きに理解はできない。 256 00:15:52,752 --> 00:15:55,455 おい 忍者 あのムカデも 俺が…。 257 00:15:55,455 --> 00:15:57,423 ん? 258 00:15:57,423 --> 00:16:01,093 上陸してから自分らしくない…。 259 00:16:01,093 --> 00:16:05,465 いや 自分でも知らなかった自分を 見てばかりだ。 260 00:16:05,465 --> 00:16:08,134 少し驚いている。 261 00:16:08,134 --> 00:16:11,103 ワシは そういうのが許せんらしい。 262 00:16:13,773 --> 00:16:18,778 目印だと… まるで 物のように言うのはやめろ。 263 00:16:18,778 --> 00:16:23,482 なるほど。 丹にするというのは難しそうだ。 264 00:16:27,119 --> 00:16:29,789 仙術・ギキシカイ。 265 00:16:29,789 --> 00:16:31,791 この場で皆殺しだ。 266 00:16:31,791 --> 00:16:33,759 (2人)やってみろ! 267 00:16:33,759 --> 00:16:36,429 仙人っつうか 妖怪変化だな。 268 00:16:36,429 --> 00:16:41,133 《天仙様も化物に変化したが これも同じ術か?》 269 00:16:43,102 --> 00:16:45,471 今度は負けるわけにはいかんな。 270 00:16:45,471 --> 00:16:47,440 ぬらあっ! 271 00:16:49,509 --> 00:16:53,112 おっと。 塊になった分 かわしやすくなったぞ。 272 00:16:53,112 --> 00:16:55,114 うっ…。 273 00:16:55,114 --> 00:16:57,750 《目眩… 虫の鱗粉を 吸い込んだか…。 274 00:16:57,750 --> 00:17:00,152 つくづく戦い辛ぇ化物だ》 275 00:17:00,152 --> 00:17:02,755 舎弟! 援護しろ! できん! 276 00:17:02,755 --> 00:17:06,759 硬い… が そのまま燃えて…。 277 00:17:10,429 --> 00:17:13,132 仙術・スズサシ。 278 00:17:15,101 --> 00:17:19,105 《威力は 天仙様ほどではないが やはり 見えん…》 279 00:17:19,105 --> 00:17:22,875 あの蝶は危険だぞ チビ丸! 280 00:17:22,875 --> 00:17:25,244 忍法 火ノ橋。 281 00:17:29,815 --> 00:17:31,784 やめろ。 282 00:17:31,784 --> 00:17:33,819 この視界では メイ様に当たる。 283 00:17:33,819 --> 00:17:36,489 《不可視の力… タオ。 284 00:17:36,489 --> 00:17:39,926 漠然とは感じるが もっと はっきり知覚しないと⇒ 285 00:17:39,926 --> 00:17:41,794 戦いにならん。 286 00:17:41,794 --> 00:17:44,497 こんな相手に 躓いている場合じゃないのだが。 287 00:17:44,497 --> 00:17:48,868 本番は天仙様だ。 せめて あの娘の言葉がわかれば…》 288 00:17:48,868 --> 00:17:51,804 力みすぎ… だそうです。 289 00:17:51,804 --> 00:17:57,476 タオを視るには 強さと弱さの 両立した心が必要だと。 290 00:17:57,476 --> 00:17:59,478 なぜ わかる。 291 00:17:59,478 --> 00:18:02,915 杉田玄白らが独学で 『解体新書』を翻訳したのと⇒ 292 00:18:02,915 --> 00:18:07,820 同じ要領で彼女の言葉を解読し 実演もして貰いました。 293 00:18:07,820 --> 00:18:10,823 彼女に直接 僕のタオに触れて貰い⇒ 294 00:18:10,823 --> 00:18:14,260 自分のタオを 感じる補助にしたんです。 295 00:18:14,260 --> 00:18:18,264 《何かは感じるが それだけだ。 視えはしない》 296 00:18:23,469 --> 00:18:28,140 タオを視るには修行を経て 心を特定の状態にする必要がある。 297 00:18:28,140 --> 00:18:33,145 特に画眉丸 あなたは心を 弱くしなければならない… と。 298 00:18:33,145 --> 00:18:37,583 弱くって… 戦闘中だぞ。 (付知)それでもです。 299 00:18:37,583 --> 00:18:40,486 タオとは生命力の 可視化のようなもの。 300 00:18:40,486 --> 00:18:44,457 強さと弱さの両方がなければ 感じられない。 301 00:18:44,457 --> 00:18:47,460 《心を… 弱くする?》 302 00:18:47,460 --> 00:18:50,496 強いは 弱いの実。 303 00:18:50,496 --> 00:18:53,899 弱いは 強いの種。 304 00:18:53,899 --> 00:18:57,269 ((佐切:それは弱さじゃない。 強さの種よ)) 305 00:18:57,269 --> 00:19:01,841 強いも弱いも 全部 大事。 306 00:19:04,143 --> 00:19:07,813 (付知)まあ 一朝一夕には 体得できないでしょうが…。 307 00:19:07,813 --> 00:19:12,184 いや もういい。 大体わかった。 えっ? 308 00:19:12,184 --> 00:19:14,820 (付知)大体って… ちょ… ちょっと待って。 309 00:19:14,820 --> 00:19:17,490 大きい。 えっ? 310 00:19:17,490 --> 00:19:21,193 (メイ)画眉丸 タオ 大きい。 311 00:19:23,162 --> 00:19:25,131 《あの感覚…》 312 00:19:27,166 --> 00:19:29,135 仙術・スズサシ! 313 00:19:31,137 --> 00:19:33,472 よけてる… あんな説明で 理解したのか? 314 00:19:33,472 --> 00:19:36,142 奴は石隠れの忍だろ。 315 00:19:36,142 --> 00:19:39,512 人間離れした術を 扱う奴もいるらしい。 316 00:19:39,512 --> 00:19:42,148 タオって名称は知らなくても⇒ 317 00:19:42,148 --> 00:19:44,817 似た術を修得してても変じゃねえ。 318 00:19:44,817 --> 00:19:47,820 がらんの画眉丸の本性ってわけだ。 319 00:19:47,820 --> 00:19:51,524 人の心を捨ててまで 修行に暮れた結果だな。 320 00:20:00,099 --> 00:20:04,770 《タオの動きから 攻撃の意思や方向が読み取れる。 321 00:20:04,770 --> 00:20:07,440 背後の気配も はっきりわかる。 322 00:20:07,440 --> 00:20:11,444 これは… 石隠れの里で 叩き込まれた修行の数々…。 323 00:20:11,444 --> 00:20:14,447 その どれでも 辿り着けなかった感覚だ。 324 00:20:14,447 --> 00:20:16,849 強い気配だけじゃない。 325 00:20:16,849 --> 00:20:20,453 弱い気配も周りの全てを感じる。 326 00:20:20,453 --> 00:20:22,455 自分の弱さを受け入れて⇒ 327 00:20:22,455 --> 00:20:27,126 初めて相手の弱さも 感じられる… のか。 328 00:20:27,126 --> 00:20:32,131 頑強な心と繊細な心の狭間… 或いは両立。 329 00:20:32,131 --> 00:20:35,101 まるで葛藤の波の中に いるような…》 330 00:20:37,203 --> 00:20:39,105 《今なら理解る。 331 00:20:39,105 --> 00:20:42,775 迷いながら進む彼女の強さが…》 332 00:20:42,775 --> 00:20:44,777 うお~っ! 333 00:20:44,777 --> 00:20:47,113 《より強く より弱く。 334 00:20:47,113 --> 00:20:50,149 腕に纏った虫 一匹一匹の生命力。 335 00:20:50,149 --> 00:20:52,785 その意志や方向が わかる。 336 00:20:52,785 --> 00:20:55,454 まるで一滴の水が 周囲とぶつかり⇒ 337 00:20:55,454 --> 00:20:59,425 大きな波紋を作る様が わかるように》 338 00:20:59,425 --> 00:21:01,427 あっ…。 おおっ…。 339 00:21:01,427 --> 00:21:05,431 《忍術… 違う。 340 00:21:05,431 --> 00:21:10,770 こんな芸当が人間に… まるで… まるで天仙…。 341 00:21:10,770 --> 00:21:13,105 はっ…》 342 00:21:13,105 --> 00:21:15,074 もう おヌシの勝ちはない。 343 00:21:22,448 --> 00:21:25,784 これで漸く 天仙様と同じ土俵か。 344 00:21:25,784 --> 00:21:29,822 《この短い間に タオを感知しただと!? 345 00:21:29,822 --> 00:21:32,091 この技の精度は…》 346 00:21:32,091 --> 00:21:36,595 話せ。 他に仲間は? 天仙様の居場所は? 347 00:21:36,595 --> 00:21:40,132 最早 ここまでだな… 答えよう。 348 00:21:40,132 --> 00:21:43,102 私を含む三人の道士が 人間の偵察を⇒ 349 00:21:43,102 --> 00:21:45,437 天仙様より命じられた。 350 00:21:45,437 --> 00:21:48,774 今回の上陸者は何かが違うと。 351 00:21:48,774 --> 00:21:53,112 放っておけば その牙が 喉元に届くかもしれない… と。 352 00:21:53,112 --> 00:21:56,448 その通りだったようだな。 353 00:21:56,448 --> 00:21:58,484 (巌鉄斎)待てぇい! 354 00:21:58,484 --> 00:22:01,120 主役を置いて 舎弟が目立ってんじゃねえ! 355 00:22:01,120 --> 00:22:04,790 (巌鉄斎)とどめは俺が刺す! 舎弟じゃない。 356 00:22:04,790 --> 00:22:06,759 うおっ!? 357 00:22:10,429 --> 00:22:13,799 忍法 雷礫 虫拵え。 358 00:22:13,799 --> 00:22:15,768 ぐわっ! 359 00:22:22,107 --> 00:22:25,110 はぁ…。 360 00:22:25,110 --> 00:22:29,415 ここが… 蓬莱…。 361 00:22:36,088 --> 00:22:38,057 はっ…。