1 00:00:08,108 --> 00:00:11,278 (牡丹)ハハッ。 2 00:00:11,278 --> 00:00:13,280 やぁ すごいね。 3 00:00:13,280 --> 00:00:16,450 ここまでたどりついた 人間は 初めてじゃないかな。 4 00:00:16,450 --> 00:00:18,418 千年間で初。 5 00:00:18,418 --> 00:00:20,954 (仙汰)な だっ。 (佐切)ひ 人? 6 00:00:20,954 --> 00:00:23,123 (杠)絶対違う ヤバい。 7 00:00:26,360 --> 00:00:29,596 おっと 逃げなくていい。 逃げなくていい。 8 00:00:29,596 --> 00:00:32,599 殺すつもりはないって。 まだね。 9 00:00:32,599 --> 00:00:35,002 《くっ なんて力》 10 00:00:35,002 --> 00:00:37,070 いつの間に! 11 00:00:37,070 --> 00:00:38,972 《彼女が 逃げたのもわかる。 12 00:00:38,972 --> 00:00:42,643 明らかに 今までの化物よりも強い》 13 00:00:46,380 --> 00:00:49,149 か 彼女を放しなさい。 14 00:00:49,149 --> 00:00:52,286 さぎ… りん。 にらむなよ。 15 00:00:52,286 --> 00:00:54,988 ただ 君たちと しゃべりたいだけさ。 16 00:00:54,988 --> 00:00:56,990 あなたは 何者ですか。 17 00:00:56,990 --> 00:00:59,960 (木人)てんせん様だ。 あっ! 18 00:00:59,960 --> 00:01:04,164 この方は牡丹の精 不空就君。 19 00:02:36,790 --> 00:02:39,292 彼が あの…。 20 00:02:39,292 --> 00:02:41,661 木人さん 生きてるんですか!? 21 00:02:41,661 --> 00:02:44,464 ハハッ 彼らはそれじゃ死なないよ。 22 00:02:44,464 --> 00:02:47,968 樹化が早まって 完全な木になって終わり。 23 00:02:47,968 --> 00:02:49,970 そんな。 24 00:02:49,970 --> 00:02:52,139 無念だが これも天命。 25 00:02:52,139 --> 00:02:57,310 せめて 私の魂が 蓬莱に招かれるよう祈ろう。 26 00:02:57,310 --> 00:03:01,181 あのさ それ 魂だの不空なんとかだの⇒ 27 00:03:01,181 --> 00:03:04,484 そういうの全部 嘘だから。 えっ。 28 00:03:04,484 --> 00:03:06,453 (牡丹)というか方便だね。 29 00:03:06,453 --> 00:03:09,623 島の秩序のため 宗師が作った。 30 00:03:09,623 --> 00:03:12,626 この島は 命の実験場だから。 31 00:03:12,626 --> 00:03:14,628 君や他の奴らも皆⇒ 32 00:03:14,628 --> 00:03:17,631 実験過程で 生まれた単なる試作品なの。 33 00:03:17,631 --> 00:03:19,633 そんな。 34 00:03:19,633 --> 00:03:25,305 そして 島に来る人間たちは さしずめ研究材料。 35 00:03:25,305 --> 00:03:27,274 こいつらは 殭尸。 36 00:03:27,274 --> 00:03:29,276 僕が 人間で作ったんだ。 37 00:03:29,276 --> 00:03:35,782 人間で作った? (牡丹)そう もとは島に来た人間。 38 00:03:35,782 --> 00:03:39,820 いじるのが好きでさ ついつい こうして遊んじゃう。 39 00:03:39,820 --> 00:03:42,889 なんか笑えるだろ。 40 00:03:42,889 --> 00:03:46,093 でも 人間の本来の 使い道はこれじゃない。 41 00:03:46,093 --> 00:03:48,628 質のいい人間は 丹にする。 42 00:03:48,628 --> 00:03:52,032 丹… 仙薬のことですね。 43 00:03:52,032 --> 00:03:55,068 仙薬? ここに来る人間たちは⇒ 44 00:03:55,068 --> 00:03:57,471 古今 みんな同じことを言うね。 45 00:03:57,471 --> 00:04:03,643 不老不死の仙薬 変若水 非時香実。 46 00:04:03,643 --> 00:04:07,647 でもさ 悪いけど その手のものはここにはないよ。 47 00:04:07,647 --> 00:04:09,649 えっ。 48 00:04:09,649 --> 00:04:11,651 丹は 僕らには不可欠だけど⇒ 49 00:04:11,651 --> 00:04:13,987 ただの 人間が飲んでも樹化するだけ。 50 00:04:13,987 --> 00:04:17,991 木人や 花人間は不死に近いけど 不老じゃないし。 51 00:04:17,991 --> 00:04:19,960 そういうの 仲間が研究してるけど⇒ 52 00:04:19,960 --> 00:04:21,962 完成は まだ先かな。 53 00:04:21,962 --> 00:04:26,466 どちらにしろ ご期待の 代物はこの島のどこにもない。 54 00:04:26,466 --> 00:04:30,003 《仙薬がない? 55 00:04:30,003 --> 00:04:32,539 じゃあ 彼はどうなるの? 56 00:04:32,539 --> 00:04:36,810 仙薬がないと 御免状も手に入らない》 57 00:04:36,810 --> 00:04:39,479 というわけで 君らの旅路は終わり。 58 00:04:39,479 --> 00:04:42,482 おとなしく 僕についておいでよ。 59 00:04:42,482 --> 00:04:46,486 いろいろ いじくってみたいから。 あっ。 60 00:04:46,486 --> 00:04:48,688 《忍法 変わり身》 61 00:04:55,162 --> 00:04:59,766 ふ~ どんな化物でも これだけやれば死ぬでしょ。 62 00:04:59,766 --> 00:05:03,770 あとは手下? だけど なんかボーッとしてるね。 63 00:05:03,770 --> 00:05:05,939 今のうちに離れよっ。 64 00:05:05,939 --> 00:05:09,409 さぎりん! えっ あっ はい。 65 00:05:12,612 --> 00:05:16,983 さっきは助けてくれてありがとう。 私 逃げたのに。 66 00:05:16,983 --> 00:05:21,288 仙薬のこと ショックだった? わかる~。 67 00:05:21,288 --> 00:05:23,290 でもね。 68 00:05:23,290 --> 00:05:25,492 最優先は 目先の命。 69 00:05:25,492 --> 00:05:28,328 命さえありゃ あとで どうにでもなるから。 70 00:05:28,328 --> 00:05:30,864 まずは 命の確保を考えよ。 71 00:05:30,864 --> 00:05:35,068 切り替えて。 今は走る! は はい! 72 00:05:36,970 --> 00:05:39,306 仙汰も早く! あっ はい! 73 00:05:39,306 --> 00:05:44,010 いい女だ 素質があるよ。 74 00:05:44,010 --> 00:05:48,281 でも 惜しいな。 殭尸は手下じゃない。 75 00:05:53,820 --> 00:05:57,190 僕のおもちゃなんだ。 ほら 笑えただろ? 76 00:05:59,192 --> 00:06:01,795 よけたか 目がいいね。 77 00:06:01,795 --> 00:06:04,631 というより 君 タオがみえてるだろ? 78 00:06:04,631 --> 00:06:07,801 タオって単語は 初耳だけどね。 79 00:06:07,801 --> 00:06:10,804 私の古巣じゃ 氣って言ってたし。 80 00:06:10,804 --> 00:06:13,473 でも まだまだ使いこなせてない。 81 00:06:13,473 --> 00:06:15,809 せっかくだから 僕が 手ほどきを…。 82 00:06:15,809 --> 00:06:17,844 (仙汰)待ってください。 んっ? 83 00:06:17,844 --> 00:06:21,648 彼女の生死に関わることなら 僕を通してもらわないと。 84 00:06:21,648 --> 00:06:25,652 僕も仕事なので。 85 00:06:25,652 --> 00:06:28,021 他の二人も 素質はありそうだけど⇒ 86 00:06:28,021 --> 00:06:31,057 その程度なら 別にいいや。 87 00:06:31,057 --> 00:06:34,961 忍の君 タオの扱い方を僕が教えよう。 88 00:06:34,961 --> 00:06:40,467 才能があれば 房中術か 良質な丹になれ。 89 00:06:40,467 --> 00:06:42,469 いきなり本命 引いちゃいましたね。 90 00:06:42,469 --> 00:06:44,638 ねっ。 うるさい。 91 00:06:44,638 --> 00:06:46,973 《仙汰殿が 刀を抜くなんて。 92 00:06:46,973 --> 00:06:50,644 ましてや 罪人のために。 93 00:06:50,644 --> 00:06:55,615 何か特別な 思い入れがあるのかしら》 94 00:06:55,615 --> 00:06:59,119 忍の娘以外 興味ないからちょっとどいてて。 95 00:07:03,823 --> 00:07:06,826 さぎりん! ほっときなよ あんなの。 96 00:07:06,826 --> 00:07:10,797 今のは遠当。 タオを集めて飛ばす技だけど⇒ 97 00:07:10,797 --> 00:07:14,668 普通の人間には 習得できないから忘れていいよ。 98 00:07:14,668 --> 00:07:17,504 君には もっと基礎から覚えてほ…。 99 00:07:17,504 --> 00:07:20,006 わっ あれ。 100 00:07:22,142 --> 00:07:24,811 邪魔するなよ 胖子。 101 00:07:24,811 --> 00:07:28,682 僕に話を通せと言ったはずです。 それに…。 102 00:07:28,682 --> 00:07:30,750 (杠)そうよ 邪魔よ。 103 00:07:33,320 --> 00:07:35,322 何しても死なないってんなら⇒ 104 00:07:35,322 --> 00:07:38,625 ありったけ試してあげる。 105 00:07:38,625 --> 00:07:42,295 《忍法 粘糸! 106 00:07:42,295 --> 00:07:46,966 飲んだ薬物を体内で代謝して 分泌する私の忍術。 107 00:07:46,966 --> 00:07:50,337 これは 溶解性のヘビ毒。 108 00:07:50,337 --> 00:07:52,372 忍法 密牢。 109 00:07:52,372 --> 00:07:55,342 からの 忍法 線斬行!》 110 00:08:01,314 --> 00:08:04,818 君のそれ やっぱりタオの応用だね。 111 00:08:04,818 --> 00:08:08,288 毒液を代謝してる時点で 常人じゃないし。 112 00:08:08,288 --> 00:08:11,324 でも ただ曖昧に扱ってるだけ。 113 00:08:11,324 --> 00:08:14,627 もっと練り方を学んだほうがいい。 114 00:08:14,627 --> 00:08:17,664 目さえ 作らせなければ 勝機を探れます。 115 00:08:17,664 --> 00:08:19,799 ハハハッ なるほど。 116 00:08:19,799 --> 00:08:22,802 いいよ。 じゃあ このままやってみようか。 117 00:08:31,811 --> 00:08:33,813 わっ! 仙汰 邪魔だって! 118 00:08:33,813 --> 00:08:36,783 杠さんこそ! ハハハッ。 119 00:08:42,122 --> 00:08:46,025 タオは感覚。 衣のようにまとうことで⇒ 120 00:08:46,025 --> 00:08:49,295 あらゆる方向から感じ取れる。 121 00:08:49,295 --> 00:08:52,665 使いこなせなければ 所詮 人の領域。 122 00:08:52,665 --> 00:08:55,802 僕らには 遠く及ばない。 123 00:08:55,802 --> 00:09:00,306 さて 蓬莱にようこそ。 124 00:09:00,306 --> 00:09:03,276 《こんな化物 どうすれば》 125 00:09:05,979 --> 00:09:10,617 ハァ 木人さん何かてんせん様に 弱点はないのですか。 126 00:09:10,617 --> 00:09:12,619 彼は 神だ。 127 00:09:12,619 --> 00:09:16,289 これが天罰なら 私は受け入れる。 128 00:09:16,289 --> 00:09:18,658 心中は お察しします。 129 00:09:18,658 --> 00:09:21,327 でも このままでは皆殺され⇒ 130 00:09:21,327 --> 00:09:23,296 メイさんにも 会えなくなるのですよ。 131 00:09:25,465 --> 00:09:29,335 なんでもいい 手がかりは…。 132 00:09:29,335 --> 00:09:33,373 さっきの変わり身ってやつ あれも タオの応用だね。 133 00:09:33,373 --> 00:09:35,642 しかも 僕と同じ属性。 134 00:09:35,642 --> 00:09:41,014 おもしろいな。 独自の修行でも 方術に近づけるんだ。 135 00:09:41,014 --> 00:09:44,150 じゃあ そろそろ胖子殺して。 おっと。 136 00:09:44,150 --> 00:09:47,821 立ち直りが早いね。 でも 君じゃ何もできない。 137 00:09:47,821 --> 00:09:51,024 タオの量が並だもの。 138 00:09:52,959 --> 00:09:56,629 相手は動きを 意志を読みます! はい。 139 00:09:56,629 --> 00:10:00,800 でも 意志のない軌道ならば。 140 00:10:00,800 --> 00:10:04,304 そのまま 丹田を斬り下げろ! 141 00:10:04,304 --> 00:10:06,473 (2人)あっ! 言い伝えでは⇒ 142 00:10:06,473 --> 00:10:12,145 タオは 丹田から生み出され 全身をめぐり 再び丹田に戻る。 143 00:10:12,145 --> 00:10:14,981 そこを断てば 必ずや。 144 00:10:14,981 --> 00:10:18,785 惜しいけど 君じゃ無理だってば。 145 00:10:18,785 --> 00:10:21,488 まずもって タオの総量が少ないよ。 146 00:10:21,488 --> 00:10:24,324 それじゃ どこ斬ったって再生しちゃうよ。 147 00:10:24,324 --> 00:10:28,394 ていうか 忍の娘含めて ここに僕を殺せるほど⇒ 148 00:10:28,394 --> 00:10:31,564 タオを使いこなせてる 人間なんかいない。 149 00:10:34,968 --> 00:10:37,003 近づいて確信しました。 150 00:10:37,003 --> 00:10:40,273 やはり同じでしたか。 んっ? 151 00:10:40,273 --> 00:10:45,445 す~ はぁ~。 152 00:10:45,445 --> 00:10:49,616 えっ? 153 00:10:49,616 --> 00:10:52,619 《やはり 動きは読まれる》 154 00:10:52,619 --> 00:10:54,687 《なんだ? 今のは…。 155 00:10:54,687 --> 00:10:57,290 タオの大きさは 精神に左右されるが⇒ 156 00:10:57,290 --> 00:11:00,159 瞬間的に発揮するタイプか。 157 00:11:00,159 --> 00:11:02,962 だが重要なのは そこじゃない。 158 00:11:02,962 --> 00:11:05,632 この女 まさか…》 159 00:11:05,632 --> 00:11:09,135 杠さん! わかってる あの傷…。 160 00:11:09,135 --> 00:11:11,137 再生してない。 161 00:11:17,110 --> 00:11:22,115 彼に近づいたとき 独特な気配を感じました。 162 00:11:22,115 --> 00:11:26,519 あれがタオであるなら 私は その斬り方を知っています。 163 00:11:26,519 --> 00:11:29,455 画眉丸にも同じ気配を 感じるときがあるから。 164 00:11:29,455 --> 00:11:34,093 あるいは 備前の大巨人 陸郎太にも。 165 00:11:34,093 --> 00:11:37,263 その二人は タオを使っていたのですか? 166 00:11:37,263 --> 00:11:39,265 推測ですが…。 167 00:11:39,265 --> 00:11:43,303 《敵に傷を与えるには 一定以上のタオが必要。 168 00:11:43,303 --> 00:11:47,941 さぎりんは 呼吸法で 一時的にタオを高められるのね。 169 00:11:47,941 --> 00:11:53,613 でも それだけじゃない。 てんせんが再生できない理由》 170 00:11:53,613 --> 00:11:56,783 ここは 私に任せてください。 171 00:11:56,783 --> 00:11:58,952 珍しい類いのタオ。 172 00:11:58,952 --> 00:12:03,456 しかも 僕にとっては毒か。 173 00:12:03,456 --> 00:12:05,858 最高だぁ。 174 00:12:05,858 --> 00:12:07,860 どんな作品になるだろう? 175 00:12:07,860 --> 00:12:12,298 それとも僕を殺してくれるかな? 176 00:12:12,298 --> 00:12:15,134 はぁ…。 (仙汰)待って 佐切さん。 177 00:12:15,134 --> 00:12:18,438 敵は強い。 三人で連携しましょう。 178 00:12:21,274 --> 00:12:26,145 《方術 己の位 夜詣》 179 00:12:26,145 --> 00:12:28,414 消え…。 180 00:12:30,483 --> 00:12:33,519 消えたんじゃない。 タオを極限まで薄めて⇒ 181 00:12:33,519 --> 00:12:37,457 認識できなくさせたのよ。 私の変わり身と同じからくり。 182 00:12:37,457 --> 00:12:39,459 今のうちに斬って! 183 00:12:39,459 --> 00:12:42,895 《心を静と動 その両立に》 184 00:12:42,895 --> 00:12:45,565 殭尸 忍の女を殺せ! 185 00:12:50,970 --> 00:12:53,740 ありがと 仙汰。 連携ですから。 186 00:12:56,609 --> 00:12:59,279 あっ! おっ!? よっと! 187 00:12:59,279 --> 00:13:01,280 ぐっ…。 連携 連携。 188 00:13:01,280 --> 00:13:04,450 ありがと仙汰。 はい。 189 00:13:04,450 --> 00:13:06,619 おっと アハハッ。 190 00:13:06,619 --> 00:13:10,490 太刀筋は読めるし ひと呼吸 間があってよけやすいよ。 191 00:13:10,490 --> 00:13:14,293 《この呼吸 消耗が激しい。 体がもたない》 192 00:13:16,963 --> 00:13:21,134 ハハハッ なかなか いい連携じゃないか。 193 00:13:27,106 --> 00:13:30,476 《今なら…》 甘いな。 194 00:13:30,476 --> 00:13:32,478 あっ! 195 00:13:32,478 --> 00:13:34,547 と 飛んだ…。 196 00:13:34,547 --> 00:13:37,784 《方術 戊の位 空詣》 197 00:13:37,784 --> 00:13:43,156 大気中のタオに干渉し 操れば 宙に足場も作れる。 198 00:13:43,156 --> 00:13:46,926 まぁ 確かに仕組みを 知らぬものからすれば⇒ 199 00:13:46,926 --> 00:13:49,629 神に等しいかもね。 200 00:13:49,629 --> 00:13:52,298 これも タオの応用。 201 00:13:52,298 --> 00:13:54,667 《仙術 錫刺》 202 00:14:00,206 --> 00:14:03,443 こんなの もう手に負えませんよ! がっ! 203 00:14:03,443 --> 00:14:05,445 仙汰殿! 204 00:14:05,445 --> 00:14:09,348 はぁ はぁ…。 205 00:14:09,348 --> 00:14:11,351 《視界が ぼやける。 206 00:14:11,351 --> 00:14:15,121 あの呼吸法は 体力以外の何かを奪う。 207 00:14:15,121 --> 00:14:17,457 もう これ以上は》 208 00:14:17,457 --> 00:14:20,493 (杠)諦めんのは まだ早いよ さぎりん! 209 00:14:20,493 --> 00:14:23,296 敵さんも これ 焦りの裏返しだと思うし。 210 00:14:23,296 --> 00:14:26,966 さぎりんの攻撃だけは 必ずよけるし。 211 00:14:26,966 --> 00:14:29,335 たぶん タオには相性があって⇒ 212 00:14:29,335 --> 00:14:31,738 さぎりんは あいつにとって弱点なんだよ。 213 00:14:31,738 --> 00:14:34,273 でも あんな化物。 214 00:14:34,273 --> 00:14:37,276 そう化物。 神じゃない。 215 00:14:37,276 --> 00:14:39,278 なら殺せる! 216 00:14:39,278 --> 00:14:42,281 私が動きを止めるから さぎりん斬って。 217 00:14:42,281 --> 00:14:47,120 前向き… ですね。 普通でしょ。 218 00:14:47,120 --> 00:14:52,525 こんなところで死ぬ気ないし。 マジないし! 219 00:14:52,525 --> 00:14:54,694 あっ 無駄だって。 220 00:14:56,996 --> 00:14:59,832 杠! ぐっ…。 221 00:14:59,832 --> 00:15:03,736 よけないの? 死ぬよ。 くっ…。 222 00:15:12,278 --> 00:15:16,783 おりてこいよ 神気取り! あっ! 223 00:15:16,783 --> 00:15:20,453 私の人生を 邪魔する奴はぶっ殺す! 224 00:15:20,453 --> 00:15:25,358 本物の神でもぶっ殺す! 225 00:15:25,358 --> 00:15:28,227 さぎりん 今! はい! 226 00:15:31,130 --> 00:15:34,634 うっとうしいな あの女。 おっ。 227 00:15:34,634 --> 00:15:37,103 さすが 杠さんです。 228 00:15:39,772 --> 00:15:42,942 これなら再生 関係なく動けないでしょ。 229 00:15:42,942 --> 00:15:45,812 まさか 一緒に斬られる気? 230 00:15:45,812 --> 00:15:48,447 皮一枚でお願いしますよ。 佐切さん! 231 00:15:48,447 --> 00:15:50,750 お任せください! 232 00:16:05,431 --> 00:16:07,433 (杠)動かないね。 233 00:16:07,433 --> 00:16:10,837 思ってたとおり 弱点だったんじゃない? 234 00:16:10,837 --> 00:16:13,973 賭けでしたが…。 二人の勝利ね。 235 00:16:13,973 --> 00:16:15,975 (仙汰)僕は? 236 00:16:17,944 --> 00:16:21,447 木人さん 樹化は? 237 00:16:21,447 --> 00:16:26,052 まだ大丈夫みたいだ。 よかった。 238 00:16:26,052 --> 00:16:30,590 こんな化物が ほかに六人もいるなんて。 239 00:16:30,590 --> 00:16:32,625 《謎の妖術 タオ。 240 00:16:32,625 --> 00:16:37,196 木人さんから聞いていた以上に 人智を超えた力だった。 241 00:16:37,196 --> 00:16:39,599 この異様な疲労は何? 242 00:16:39,599 --> 00:16:43,603 てんせん様は 本当に あんなにあっさり倒せたの? 243 00:16:43,603 --> 00:16:45,605 何より…》 244 00:16:45,605 --> 00:16:49,275 仙薬が存在しないというのも 問題です。 あっ。 245 00:16:49,275 --> 00:16:52,612 これから 私たちはどうすれば…。 246 00:16:52,612 --> 00:16:56,282 どうにかするしかないでしょ。 ないもんは ないんだし。 247 00:16:56,282 --> 00:16:58,284 別の方法 考えよ。 248 00:16:58,284 --> 00:17:01,787 あ~あ お肌パサパサになっちった。 249 00:17:01,787 --> 00:17:04,290 つうかこれ 全部金じゃん! 250 00:17:04,290 --> 00:17:06,959 これだけありゃ 仙薬代わりになるんじゃない? 251 00:17:06,959 --> 00:17:10,730 少し休みましょうか。 はい。 252 00:17:14,767 --> 00:17:19,272 たくましいな 杠さん。 253 00:17:19,272 --> 00:17:23,276 仙汰殿は 彼女に 何か思い入れがあるようですね。 254 00:17:23,276 --> 00:17:25,344 えっ! あぁ いや そんな…。 255 00:17:25,344 --> 00:17:27,947 あぁ ええと…。 256 00:17:27,947 --> 00:17:32,618 まぁ あの自由さが 羨ましいとは思います。 257 00:17:32,618 --> 00:17:35,988 僕には 縁遠いものだから。 258 00:17:35,988 --> 00:17:39,025 どういう意味ですか? 259 00:17:39,025 --> 00:17:43,262 (仙汰)幼い頃 僕は 画家になりたかったんです。 260 00:17:43,262 --> 00:17:45,932 でも 我が家では代々男子は⇒ 261 00:17:45,932 --> 00:17:48,401 山田家の門下に 入るのが しきたり。 262 00:17:48,401 --> 00:17:51,804 逆らうことは 許されなかった。 263 00:17:51,804 --> 00:17:53,940 本当は 山田家も⇒ 264 00:17:53,940 --> 00:17:56,375 御様御用も嫌いでした。 265 00:17:56,375 --> 00:18:00,413 人を殺すのが 大嫌いだった。 266 00:18:00,413 --> 00:18:04,083 人殺しを正当化しようと 悩み続けました。 267 00:18:04,083 --> 00:18:07,753 宗教に詳しいのも それを求めたからです。 268 00:18:07,753 --> 00:18:13,759 皮肉にも勤勉な姿勢と評価され 僕の段位は 上がっていった。 269 00:18:13,759 --> 00:18:17,163 やがて諦め 心を閉ざし⇒ 270 00:18:17,163 --> 00:18:21,701 ただ 役目に従うようになって…。 271 00:18:21,701 --> 00:18:24,637 ((アンタ 本当は この役目もお家のことも⇒ 272 00:18:24,637 --> 00:18:27,273 どうでもいいって口でしょ。 えっ いや…。 273 00:18:27,273 --> 00:18:30,676 隠してもわかるよ 狸くん)) 274 00:18:30,676 --> 00:18:35,247 (仙汰)彼女に出会い そのすべてを 見透かしたような目や⇒ 275 00:18:35,247 --> 00:18:39,752 残虐で 冷酷な振る舞いの 数々にも困惑しました。 276 00:18:39,752 --> 00:18:42,321 それなのに なぜでしょう。 277 00:18:42,321 --> 00:18:45,091 自分に嘘を つき続けてきた僕には⇒ 278 00:18:45,091 --> 00:18:49,562 他人にしか 嘘をつかない彼女の姿が⇒ 279 00:18:49,562 --> 00:18:55,735 自由で まぶしくて 胸がつまるほど羨ましいんだ。 280 00:18:55,735 --> 00:18:58,270 きっと忍術に かけられたんでしょう。 281 00:18:58,270 --> 00:19:01,941 罪人に憧れるなんて 浅ェ門失格ですね。 282 00:19:04,944 --> 00:19:09,415 いえ 少しだけ…。 283 00:19:09,415 --> 00:19:15,121 本当に少しですが お気持ちはわかります 少し。 284 00:19:15,121 --> 00:19:17,757 私たちで島に来た皆⇒ 285 00:19:17,757 --> 00:19:21,761 全員が どうにかなる 方法を探しませんか? 286 00:19:21,761 --> 00:19:24,930 佐切さん… はい。 287 00:19:29,602 --> 00:19:32,571 《画眉丸:タオ… 知覚はできたが⇒ 288 00:19:32,571 --> 00:19:35,107 使いこなせた感じはしない》 289 00:19:35,107 --> 00:19:37,076 (付知)っていうか 殺したら⇒ 290 00:19:37,076 --> 00:19:40,112 仙薬の情報 聞きだせませんよ。 あっ。 291 00:19:40,112 --> 00:19:44,250 まぁ 話の流れだと 彼女が知ってそうですが…。 292 00:19:44,250 --> 00:19:46,752 (巌鉄斎)この先を 案内させるのは酷だろ。 293 00:19:46,752 --> 00:19:50,756 化物が お嬢に何を しようとしてるか考えりゃ…。 294 00:19:50,756 --> 00:19:54,093 (メイ)ん…。 295 00:19:54,093 --> 00:19:58,597 でも おヌシはワシを追ってきた… のだろう? あっ。 296 00:19:58,597 --> 00:20:02,601 何か目的が 頼みがあるなら 聞かせてくれ。 297 00:20:02,601 --> 00:20:06,272 二度も助けられた礼がしたい。 ん…。 298 00:20:06,272 --> 00:20:08,274 《さぎの調書には…》 299 00:20:08,274 --> 00:20:11,677 ((この者 心ない人間にあらず。 300 00:20:11,677 --> 00:20:13,713 ただし その心は⇒ 301 00:20:13,713 --> 00:20:16,949 ある人物に 関わることにしか表れない)) 302 00:20:16,949 --> 00:20:21,087 《それ以外には 非情とあったが⇒ 303 00:20:21,087 --> 00:20:24,590 ずいぶんと まぁ 印象が違うな。 304 00:20:24,590 --> 00:20:28,794 その甘さが この お役目においてどうなるか》 305 00:20:28,794 --> 00:20:31,597 あ あっ! おい! 306 00:20:31,597 --> 00:20:36,669 ん? どうし…。 307 00:20:36,669 --> 00:20:38,904 ねぇ。 308 00:20:38,904 --> 00:20:41,907 これ こんなに花咲いてたっけ? 309 00:20:45,811 --> 00:20:48,013 杠! 310 00:21:02,094 --> 00:21:05,731 ♪~ 311 00:21:05,731 --> 00:21:11,437 《不謹慎で 残酷で…。 312 00:21:11,437 --> 00:21:15,074 罪深い人殺しの業。 313 00:21:15,074 --> 00:21:19,378 そんな僕の常識を すべて吹き飛ばした強い風》 314 00:21:22,581 --> 00:21:27,586 《近づけない 近づかなくていい。 315 00:21:27,586 --> 00:21:31,690 ただ 傍らで ずっと見ていられたら…》 316 00:21:35,728 --> 00:21:38,564 ((あれ? 今って 絵を描いてていいんだっけ? 317 00:21:38,564 --> 00:21:42,735 何か… 別のことしてる 最中だったような。 318 00:21:42,735 --> 00:21:47,907 まぁいいか もう一枚描こう)) 319 00:21:47,907 --> 00:21:54,413 いいあ… おういちま… い。 320 00:21:56,916 --> 00:22:11,597 ♪~ 321 00:22:11,597 --> 00:22:16,235 ハハハッ! 殺す? ハハッ 殺して。 ハハハッ! 322 00:22:16,235 --> 00:22:19,905 杠… ど どうすれば。 323 00:22:19,905 --> 00:22:23,742 今から もう一度 こんな怪物と戦うの? 324 00:22:23,742 --> 00:22:27,279 無理でしょ… もう。 325 00:22:27,279 --> 00:22:34,153 ♪~