1 00:00:02,169 --> 00:00:06,340 (シャルロッテ)おはようございまふ。 兄上さま。 2 00:00:06,340 --> 00:00:08,342 (ハルト)んあ? 3 00:00:10,344 --> 00:00:13,847 おはよう…。 ふあああ…。 4 00:00:15,849 --> 00:00:18,852 《ついに授業が始まってしまう》 5 00:00:18,852 --> 00:00:23,857 兄上さま 本日のご予定を 説明いたします。 6 00:00:23,857 --> 00:00:25,859 あっ うん。 7 00:00:27,861 --> 00:00:30,531 おそらく 入学試験の免除により➡ 8 00:00:30,531 --> 00:00:33,867 真ん中のCクラスに 配置されるのではないかと。 9 00:00:33,867 --> 00:00:36,370 なるほど。 ですが➡ 10 00:00:36,370 --> 00:00:39,373 定期考査の結果で クラス替えがあるとのことなので➡ 11 00:00:39,373 --> 00:00:43,210 兄上さまでしたら すぐに Aクラスへ行けると思います。 12 00:00:43,210 --> 00:00:45,545 《それは困りますね》 13 00:00:45,545 --> 00:00:48,548 んっ? これ 共通授業以外➡ 14 00:00:48,548 --> 00:00:52,052 上級学年で受ける 難しい授業ばかりじゃないか? 15 00:00:52,052 --> 00:00:55,389 兄上さまなら たやすいと思って選びました。 16 00:00:55,389 --> 00:00:57,391 《ハルト:いや 無理ですって。 17 00:00:57,391 --> 00:01:01,495 待てよ? むしろ 好都合かもしれない。 18 00:01:01,495 --> 00:01:04,498 こんな高度な授業ばかりを 選択すれば➡ 19 00:01:04,498 --> 00:01:07,501 教師連中の期待は 大いに膨らむだろう。 20 00:01:07,501 --> 00:01:10,704 だから そこから落とせばいい! 21 00:01:10,704 --> 00:01:12,706 よし! これでいこう!》 22 00:01:12,706 --> 00:01:15,375 兄上さま。 んっ? 23 00:01:22,182 --> 00:01:24,351 ウフフ。 24 00:01:24,351 --> 00:01:26,687 いってらっしゃいませ! 25 00:01:26,687 --> 00:01:29,089 ああ いってくる。 26 00:01:31,024 --> 00:01:33,026 長くない? 27 00:01:33,026 --> 00:01:37,864 別れというのは 惜しいものですから。 28 00:01:37,864 --> 00:01:40,667 そうですか…。 29 00:03:21,501 --> 00:03:23,503 (イリス)おはよう ハルト。 30 00:03:23,503 --> 00:03:26,506 おはよう。 そっちの子は? 31 00:03:26,506 --> 00:03:28,508 従者のリザだ。 32 00:03:31,344 --> 00:03:35,182 ハルトの従者なら ありえるかもな。 33 00:03:35,182 --> 00:03:38,685 僕はハルトの友人のイリスだ。 よろしく。 34 00:03:38,685 --> 00:03:40,687 (リザ)よろしく。 35 00:03:44,191 --> 00:03:48,028 えっ 君ほどの実力者がCクラス? 36 00:03:48,028 --> 00:03:50,197 僕はAクラスだよ。 37 00:03:50,197 --> 00:03:53,700 筆記試験の成績が優先されると 言っていたから➡ 38 00:03:53,700 --> 00:03:57,204 君ならすぐに Aクラスに来られるだろう。 39 00:03:57,204 --> 00:03:59,873 ああ… うん。 40 00:03:59,873 --> 00:04:05,145 ねぇ ハルト様。 彼女は本当に人なの? 41 00:04:05,145 --> 00:04:07,147 やっぱり近くで見ても➡ 42 00:04:07,147 --> 00:04:11,318 私には魔族なのか人間なのか 判断できない。 43 00:04:11,318 --> 00:04:14,488 見た感じ 魔族ではないと思うけど。 44 00:04:14,488 --> 00:04:17,657 害はなさそうだし 気にしなくて いいんじゃない。 45 00:04:17,657 --> 00:04:19,860 わかった。 46 00:04:23,864 --> 00:04:28,034 (ざわめき) 47 00:04:30,704 --> 00:04:33,340 《なんで みんな こっち見んの? 48 00:04:33,340 --> 00:04:38,011 あ~ そういえば パイセン関連で うわさされてるんだっけ…》 49 00:04:38,011 --> 00:04:40,680 (C組担任)では 授業を始めます。 50 00:04:40,680 --> 00:04:44,017 このCクラスは 5クラスある中の真ん中➡ 51 00:04:44,017 --> 00:04:47,187 全体の中ぐらいの成績の クラスになります。 52 00:04:47,187 --> 00:04:49,689 つまり 上に行くことも➡ 53 00:04:49,689 --> 00:04:52,359 逆に 下に落ちてしまうことも あるでしょう。 54 00:04:52,359 --> 00:04:57,197 ですので 今日は改めて テストを行います。 55 00:04:57,197 --> 00:05:00,133 《早速来たな ビッグチャンス! 56 00:05:00,133 --> 00:05:03,637 この試験で俺の落ちこぼれぶりを 存分に発揮して➡ 57 00:05:03,637 --> 00:05:06,306 この教室とは 今日で おさらばしてやる》 58 00:05:06,306 --> 00:05:08,808 では 始め! 59 00:05:08,808 --> 00:05:14,314 《あれ? これ めちゃくちゃ簡単じゃん。 60 00:05:14,314 --> 00:05:20,320 確か 幼いシャルが英才教育を始めて 最初の半年で学んだ範囲だ。 61 00:05:20,320 --> 00:05:23,156 幼子でも解けるようなのを 出すなんて➡ 62 00:05:23,156 --> 00:05:25,825 あの担任 何考えてんの? 63 00:05:25,825 --> 00:05:29,162 ん~…。 64 00:05:29,162 --> 00:05:31,665 なるほど 読めたぞ。 65 00:05:31,665 --> 00:05:35,001 あれだけ脅しておいて 実は簡単な基礎問題で➡ 66 00:05:35,001 --> 00:05:37,504 みんなを安心させる腹づもりか。 67 00:05:37,504 --> 00:05:41,341 となると どう対応するかが 難しいところだ。 68 00:05:41,341 --> 00:05:44,344 いくらなんでも ここまで簡単な問題を➡ 69 00:05:44,344 --> 00:05:47,681 間違えまくったら わざとだと疑われる。 70 00:05:47,681 --> 00:05:54,087 ならば 最低ギリギリラインを見極め うっかりミスで6割を狙う!》 71 00:05:57,023 --> 00:06:02,295 ふぅ… 皆さん 結果は芳しくありませんね。 72 00:06:02,295 --> 00:06:05,465 平均で2割といった ところでしょうか。 73 00:06:05,465 --> 00:06:08,802 《うん?》 (C組担任)まあ 無理もありません。 74 00:06:08,802 --> 00:06:13,506 今回の試験はBクラスでも 平均5割ほどといった内容です。 75 00:06:13,506 --> 00:06:17,143 あ~ やっぱりか~! 《えっ? どゆこと?》 76 00:06:17,143 --> 00:06:20,313 そんな中 うっかりミスは多いですが➡ 77 00:06:20,313 --> 00:06:22,983 6割ほど正解している方がいます。 78 00:06:22,983 --> 00:06:26,519 ハルト・ゼンフィスくん! すばらしい! 79 00:06:26,519 --> 00:06:28,521 えっ!? 80 00:06:28,521 --> 00:06:30,857 (生徒たち)わ~! (拍手) 81 00:06:30,857 --> 00:06:34,194 《どういうこと? 俺の問題だけ簡単だったんじゃ? 82 00:06:34,194 --> 00:06:36,196 いや 違う…。 83 00:06:36,196 --> 00:06:38,865 ここの連中のレベルが 低いのではない。 84 00:06:38,865 --> 00:06:41,868 かといって 俺のレベルが高いわけでもない》 85 00:06:41,868 --> 00:06:46,206 ((キラーン)) 《我が妹が優秀すぎるのだ!》 86 00:06:46,206 --> 00:06:51,211 ハルト・ゼンフィスくん 次の授業では Aクラスまで上がれるよう➡ 87 00:06:51,211 --> 00:06:53,213 推薦しておきましょう! 88 00:06:53,213 --> 00:06:56,383 ズーン…。 89 00:07:03,957 --> 00:07:05,959 (ハルト)えっ。 90 00:07:10,463 --> 00:07:13,133 (ライアス)おい女。 ハルトにくっつくな。 91 00:07:13,133 --> 00:07:15,135 君こそ 接近しすぎだろ。 92 00:07:15,135 --> 00:07:18,305 なんだと~? なにおう? 93 00:07:18,305 --> 00:07:21,975 《ハルト:も~ どうして こうなっちゃうの~?》 94 00:07:21,975 --> 00:07:23,977 (教卓をたたく音) 95 00:07:23,977 --> 00:07:27,480 (ベルカム)時間だ。 そろっているな。 96 00:07:27,480 --> 00:07:32,986 私は オラトリア・ベルカム教授だ。 属性論を専門としている。 97 00:07:32,986 --> 00:07:36,656 《うわ~ キツそうな先生だな》 98 00:07:36,656 --> 00:07:40,160 ふんっ。 そこの1年3人組! 99 00:07:40,160 --> 00:07:43,830 1年の分際で 私の上級授業を選択しておいて➡ 100 00:07:43,830 --> 00:07:46,100 初っぱなから 最前列で しゃべっているとは➡ 101 00:07:46,100 --> 00:07:49,169 いい度胸だな。 102 00:07:49,169 --> 00:07:51,671 貴様らが質問に窮したときは➡ 103 00:07:51,671 --> 00:07:55,675 直ちに たたき出してやるから 覚悟しておけ。 104 00:07:55,675 --> 00:07:59,012 そして ハルト・ゼンフィスとイリスフィリア。 105 00:07:59,012 --> 00:08:03,483 貴様ら あのクソチビメガネの研究室に 所属しているそうだな。 106 00:08:03,483 --> 00:08:06,486 あ… はい。 それが何か? 107 00:08:06,486 --> 00:08:10,990 貴様らは 特に念入りに指導してやる! 108 00:08:10,990 --> 00:08:13,059 《ハルト:え~? とばっちり?》 109 00:08:15,328 --> 00:08:18,164 今日は 「主属性」と 「副属性」。 110 00:08:18,164 --> 00:08:20,834 そして 数値化についての授業だ。 111 00:08:20,834 --> 00:08:24,504 イリスフィリア こっちへ来て触れてみろ。 112 00:08:29,175 --> 00:08:32,512 ほう… 全属性持ちとは。 113 00:08:32,512 --> 00:08:34,514 やはり壮観だな。 114 00:08:34,514 --> 00:08:38,518 だが 魔法レベルが5というところが 実に惜しい。 115 00:08:38,518 --> 00:08:43,023 私の研究室に入れ! 徹底的に貴様を鍛えてやる! 116 00:08:43,023 --> 00:08:45,692 いや 遠慮しておく。 117 00:08:45,692 --> 00:08:48,361 チッ 残念だ。 118 00:08:50,530 --> 00:08:54,200 (ベルカム)主属性は 自身が最も得意とする属性だ。 119 00:08:54,200 --> 00:08:57,370 イリスフィリアの場合 「混沌」となる。 120 00:08:57,370 --> 00:09:01,307 その下に表示されているのが すべて 副属性だ。 121 00:09:01,307 --> 00:09:04,978 とまあ 水晶でわかるのは ここまでだ。 122 00:09:04,978 --> 00:09:09,949 主属性を100としたとき 副属性をどの程度操れるか➡ 123 00:09:09,949 --> 00:09:15,121 それを数値化しようという 研究が行われているが 難しい。 124 00:09:15,121 --> 00:09:19,492 《ハルト:そんなに 難しいものなのかな…? 125 00:09:19,492 --> 00:09:21,995 「魔力測定・改」! 発動! 126 00:09:21,995 --> 00:09:24,664 俺が作ったのでは➡ 127 00:09:24,664 --> 00:09:27,333 普通に表示されて るんだけどな~》 128 00:09:27,333 --> 00:09:31,337 では なぜ数値化が ここまで難しいのか。 129 00:09:31,337 --> 00:09:34,674 場合によって数値が乱れるからだ。 130 00:09:34,674 --> 00:09:38,845 副属性である 「火」に 筋力強化の魔法を使った。 131 00:09:38,845 --> 00:09:43,016 すると 他の火の魔法よりも 比率が上昇した。 132 00:09:43,016 --> 00:09:47,287 それは なぜか? ライアス・オルテアス 答えろ。 133 00:09:49,355 --> 00:09:51,858 (ライアス)習熟度合いっすかね? 134 00:09:51,858 --> 00:09:55,361 筋力強化を何度も使って こなれていたとか? 135 00:09:55,361 --> 00:09:57,697 (ベルカム)アプローチとしては悪くない。 136 00:09:57,697 --> 00:10:01,534 が その推測は 研究で否定されている。 137 00:10:01,534 --> 00:10:04,537 ってことは 隠し属性のことか。 138 00:10:04,537 --> 00:10:06,873 なっ! 139 00:10:06,873 --> 00:10:09,876 うわっ! ハルト・ゼンフィス…。 140 00:10:09,876 --> 00:10:12,378 貴様 今 なんと言った? 141 00:10:12,378 --> 00:10:15,381 《あ… しまった。 142 00:10:15,381 --> 00:10:19,385 俺の 「魔力測定・改」では 変な単語も表示される。 143 00:10:19,385 --> 00:10:22,722 それを 「隠し属性」って 呼んでたんだけど…。 144 00:10:22,722 --> 00:10:25,558 そして このことは シャルたち仲間内にしか➡ 145 00:10:25,558 --> 00:10:28,061 話してなかったんだよね…》 146 00:10:28,061 --> 00:10:30,063 答えろ! 147 00:10:30,063 --> 00:10:34,400 属性にぶら下がる 隠し属性があると思います。 148 00:10:34,400 --> 00:10:38,071 例えば 火に強化という 隠し属性がついてたら➡ 149 00:10:38,071 --> 00:10:41,908 自己強化型の 魔法効果が上がるとか。 150 00:10:41,908 --> 00:10:44,577 ううう…。 なぜ貴様が それを知っている! 151 00:10:44,577 --> 00:10:47,080 ヴァイス・オウルの最新研究だぞ! 152 00:10:47,080 --> 00:10:50,083 ヴァイス・オウル…? 153 00:10:50,083 --> 00:10:54,087 数年前から不定期に 研究論文を送りつけてくる➡ 154 00:10:54,087 --> 00:10:56,422 正体不明の人物だ。 155 00:10:56,422 --> 00:10:59,759 数世代 先を行く その研究論文では➡ 156 00:10:59,759 --> 00:11:03,496 見えない属性の可能性を 示唆していた。 157 00:11:03,496 --> 00:11:08,668 事を慎重に進めている関係上 王族にすら報告はしていない。 158 00:11:08,668 --> 00:11:10,670 それを貴様は…。 あっ ああ ああ…。 159 00:11:10,670 --> 00:11:13,339 その見識 驚がくに値する! 160 00:11:13,339 --> 00:11:18,011 まさか これほどの 逸材だったとはな。 おお…。 161 00:11:18,011 --> 00:11:20,013 どうだ ハルト・ゼンフィス! 162 00:11:20,013 --> 00:11:23,183 古代魔法なんぞ なんの 役にも立たん研究室はやめて➡ 163 00:11:23,183 --> 00:11:25,685 私のところに来ないか! 164 00:11:25,685 --> 00:11:28,021 え… 遠慮しておきます。 165 00:11:28,021 --> 00:11:33,359 ベルカム教授 授業中に勧誘するのは マナー以前の問題だと思う。 166 00:11:33,359 --> 00:11:37,530 なら やはり貴様も来い! いや だから遠慮すると…。 167 00:11:37,530 --> 00:11:43,369 ハルト・ゼンフィス まさか貴様が ヴァイス・オウル本人だったりしてな! 168 00:11:43,369 --> 00:11:45,538 ハハハハ まさか…。 169 00:11:45,538 --> 00:11:49,042 ((キラン!)) 《ハルト:ヴァイス・オウルね…。 170 00:11:49,042 --> 00:11:53,379 その 格好よさそうな名前が誰だか 俺も気になるな~》 171 00:11:53,379 --> 00:11:56,883 お前って ホントすげ~ヤツなんだな。 172 00:11:56,883 --> 00:12:00,587 さすがだね ハルト。 ふぅ…。 173 00:12:07,660 --> 00:12:12,665 (ティア)そうか ついに私の熱意が 伝わったのだね…。 174 00:12:12,665 --> 00:12:15,835 (ティア)フフン ハァ~! 175 00:12:15,835 --> 00:12:20,173 これで彼らが卒業するまで 研究室を存続できるぞ~! 176 00:12:20,173 --> 00:12:22,675 (ハルトC)えっ!? そんな理由だったの? 177 00:12:22,675 --> 00:12:25,678 というわけで 歓迎会を開こうじゃないか! 178 00:12:25,678 --> 00:12:29,515 ポルコスくん 料理の準備だ~! (ポルコス)はい! 179 00:12:29,515 --> 00:12:32,518 (ティア)君たちはそこで くつろいで待っててくれ。 180 00:12:36,689 --> 00:12:39,359 《ハルトC:まったく なんで俺が。 181 00:12:39,359 --> 00:12:41,861 今日は本体の当番じゃないか》 182 00:12:41,861 --> 00:12:47,367 ((ハルト:ううう…。 いろいろあって疲れた 頼む)) 183 00:12:47,367 --> 00:12:52,538 《ってか もう申請書 渡したし 帰ってもいいよね?》 184 00:12:52,538 --> 00:12:54,540 (ポルコスの悲鳴) 185 00:12:54,540 --> 00:12:57,710 おや? ポルコスくんに 何かあったようだ。 186 00:12:57,710 --> 00:12:59,712 2人とも行ってみよう! 187 00:12:59,712 --> 00:13:01,714 (ポルコス)あわわわ…。 188 00:13:03,683 --> 00:13:06,185 《さ… 殺人現場? 189 00:13:06,185 --> 00:13:08,688 じゃなくて パイセン!?》 190 00:13:08,688 --> 00:13:10,690 ああ 忘れていた。 191 00:13:10,690 --> 00:13:14,360 そういえば 彼がいたんだっけ。 《コイツが犯人!?》 192 00:13:14,360 --> 00:13:17,196 昨日 突然訪ねてきてね。 193 00:13:17,196 --> 00:13:21,367 妙な魔法をかけられたから 調べてくれと頼まれたんだよ。 194 00:13:21,367 --> 00:13:26,039 彼の知識にはない魔法だったから 古代魔法を疑ったようだ。 195 00:13:26,039 --> 00:13:30,543 で いろいろ調査していたら 明け方近くに力尽きてね。 196 00:13:30,543 --> 00:13:32,545 無論 彼がだけど。 197 00:13:32,545 --> 00:13:35,682 《こんなことになるまで いったい 何したんだ》 198 00:13:35,682 --> 00:13:39,185 だが ちょうどいい。 せっかくだから 彼を使って➡ 199 00:13:39,185 --> 00:13:41,688 みんなで古代魔法の 研究をしようじゃないか。 200 00:13:41,688 --> 00:13:43,690 《ひどい》 201 00:13:43,690 --> 00:13:47,360 イリスくん 彼の右肩に 触れてみてくれないか? 202 00:13:47,360 --> 00:13:49,362 はあ…。 203 00:13:53,199 --> 00:13:55,868 何か硬いものが張り付いている? 204 00:13:55,868 --> 00:13:58,538 無色透明の円柱だろうか? 205 00:13:58,538 --> 00:14:02,175 そう。 そして 傷の治療などで魔法を使うと➡ 206 00:14:02,175 --> 00:14:05,011 2つの円柱が引き合って➡ 207 00:14:05,011 --> 00:14:08,347 彼の肩をこう ぎゅ~っと締めつける。 208 00:14:08,347 --> 00:14:11,517 で ここからが おもしろいところだ。 209 00:14:11,517 --> 00:14:14,187 これを こうすると…。 210 00:14:14,187 --> 00:14:16,189 ほら 通過した。 211 00:14:16,189 --> 00:14:19,859 どうやら 生物以外のものは 通過するみたいなんだよ。 212 00:14:19,859 --> 00:14:23,529 これ なんだと思う? 213 00:14:23,529 --> 00:14:26,532 もしかして 無属性魔法? 214 00:14:26,532 --> 00:14:29,869 さすが! 筆記試験トップなだけはあるね! 215 00:14:29,869 --> 00:14:34,040 要するに これ 無属性魔法で作った結界だよ。 216 00:14:34,040 --> 00:14:39,045 え…。 《この教授 結界の正体を 見破ったのか? 217 00:14:39,045 --> 00:14:42,882 だからといって 本体の正体が バレるわけじゃないが…》 218 00:14:42,882 --> 00:14:45,885 じゃあ ハルトくん 現代魔法と古代魔法の➡ 219 00:14:45,885 --> 00:14:50,056 大きく異なる点は何かな? 220 00:14:50,056 --> 00:14:54,327 あ~ 大昔の魔法ってことですかね? 221 00:14:56,729 --> 00:14:58,731 じゃあ イリスくん。 222 00:14:58,731 --> 00:15:02,635 古代魔法は 属性に縛られない無属性魔法。 223 00:15:02,635 --> 00:15:07,140 いにしえの失われた魔法ゆえに 謎が多いと言われている。 224 00:15:07,140 --> 00:15:10,476 うむ。 そして 文献の中には➡ 225 00:15:10,476 --> 00:15:13,813 魔力を供給しなくても 維持できるとあった。 226 00:15:13,813 --> 00:15:18,651 現代魔法ならば 魔力切れで 半日も もたないはずなんだが…。 227 00:15:18,651 --> 00:15:22,655 これは施されてから 1日半も経過している。 228 00:15:22,655 --> 00:15:27,326 まさか! 現代に古代魔法を 使える者がいるというのか!? 229 00:15:27,326 --> 00:15:29,996 まあ あくまで推測だけどね。 230 00:15:29,996 --> 00:15:31,998 なにせ 遠い昔➡ 231 00:15:31,998 --> 00:15:35,001 神話時代の者たちが 使っていた魔法だ。 232 00:15:35,001 --> 00:15:40,006 魔法レベルが80以上じゃないと とてもじゃないが使えないだろう。 233 00:15:40,006 --> 00:15:45,845 だとしたら いったい誰が この魔法をかけたんだろうねぇ。 234 00:15:45,845 --> 00:15:50,550 僕ではない。 僕は そんな高度な魔法は使えない。 235 00:15:52,852 --> 00:15:56,355 ふむ。 すっとぼけてるわけでは なさそうだ。 236 00:15:56,355 --> 00:16:01,494 彼が言うには その現場にいた者とのことだが? 237 00:16:01,494 --> 00:16:04,497 僕も その者が誰だか知らない。 238 00:16:04,497 --> 00:16:10,670 なるほど。 じゃあ やはり本人に聞くしかないか。 239 00:16:10,670 --> 00:16:14,841 昨夜は かたくなに 誰とは言わなかったからね。 240 00:16:14,841 --> 00:16:18,845 いいかげん 我慢の限界だよ。 241 00:16:18,845 --> 00:16:22,181 (シュナイダル)はっ! お前たち なぜここに! 242 00:16:22,181 --> 00:16:24,517 あっ 気がつきました? 243 00:16:24,517 --> 00:16:28,354 おのれぇ! 私がハーフェン家の 次期当主と知って…。 244 00:16:28,354 --> 00:16:31,023 んなことは百も承知だよ。 245 00:16:31,023 --> 00:16:36,863 いいかい 単刀直入に言うが 私では この術は解けない。 246 00:16:36,863 --> 00:16:40,700 つまり 解除できるのは 術者本人だけだ。 247 00:16:40,700 --> 00:16:43,536 いいかげん 吐いたらどうだい? 248 00:16:43,536 --> 00:16:45,872 くっ…。 249 00:16:45,872 --> 00:16:48,040 わからないんだ。 250 00:16:48,040 --> 00:16:51,878 全身が黒ずくめで 奇妙な声の男だった。 251 00:16:51,878 --> 00:16:56,682 正体不明の悪漢にやられたのが 屈辱だったわけか。 252 00:16:56,682 --> 00:17:02,288 いや 本当は口外したら 命の危険を感じたからかな? 253 00:17:02,288 --> 00:17:05,958 ふむ。 だがまあ 今の僅かな情報で➡ 254 00:17:05,958 --> 00:17:08,961 一人 該当する人物が浮かんだ。 255 00:17:08,961 --> 00:17:11,130 え…。 256 00:17:11,130 --> 00:17:14,467 ハルトくん。 辺境伯領内では数年前から➡ 257 00:17:14,467 --> 00:17:18,471 正体不明の正義の味方が 出没しているそうだね。 258 00:17:18,471 --> 00:17:23,643 特徴は シュナイダルくんの 言ったとおりだ。 何者なのかね? 259 00:17:23,643 --> 00:17:25,978 (ハルトC)いえ わかりません。 260 00:17:25,978 --> 00:17:30,316 だが 辺境伯領でしか 活動していなかった彼が➡ 261 00:17:30,316 --> 00:17:34,153 ハルトくんが 王都へやって来たタイミングで現れた。 262 00:17:34,153 --> 00:17:38,658 何か… 用事でも あったんじゃないですかね? 263 00:17:38,658 --> 00:17:44,163 なるほど。 ならば君がじきじきに 国王に推薦された事情から➡ 264 00:17:44,163 --> 00:17:46,832 明らかにすべきかな? 265 00:17:46,832 --> 00:17:51,003 そう言われましても 知りません。 266 00:17:51,003 --> 00:17:55,007 いったい 君は 何を隠しているのかな? 267 00:17:55,007 --> 00:17:57,009 もしかして 私の知らない➡ 268 00:17:57,009 --> 00:18:00,646 古代魔法の知識を 持っているんじゃないのかい? 269 00:18:00,646 --> 00:18:04,150 いっそ この際 全部吐いてしまってはどうかな? 270 00:18:04,150 --> 00:18:07,486 というか 君が その黒ずくめの男なんじゃない? 271 00:18:07,486 --> 00:18:09,989 だとしたら とても興味深い。 272 00:18:09,989 --> 00:18:12,158 時間をかけて そのあたりを➡ 273 00:18:12,158 --> 00:18:14,827 ゆっくり 聞かせてもらおうじゃないか! 274 00:18:14,827 --> 00:18:17,663 《なんで いつも俺ばっかり こんな目に遭うんだよ! 275 00:18:17,663 --> 00:18:21,500 も~ やだ! 助けてよ 本体!》 276 00:18:21,500 --> 00:18:24,003 (シヴァ)俺を呼んだな。 277 00:18:24,003 --> 00:18:27,673 (シヴァ)正義の化身シヴァ 参上! 278 00:18:27,673 --> 00:18:31,677 《ハルトC:このタイミングで 現れたってことは…➡ 279 00:18:31,677 --> 00:18:35,014 最初から監視してたな この野郎!》 280 00:18:35,014 --> 00:18:39,352 そこのちびっ子メガネよ。 俺は その少年とは一切関係ない。 281 00:18:39,352 --> 00:18:43,356 俺は王都に混沌をもたらす悪を 裁きに来たのだ。 282 00:18:43,356 --> 00:18:46,692 ほう~ 君がうわさのシヴァくんか! 283 00:18:46,692 --> 00:18:49,362 痩せ形だが 筋肉質のその体形。 284 00:18:49,362 --> 00:18:53,199 つるりとしたヘルムもセンスがいい! 《話 聞いてた?》 285 00:18:53,199 --> 00:18:56,202 しかし 悪ときたか。 そこの跡取りが➡ 286 00:18:56,202 --> 00:18:58,204 いかがわしい団体に 所属しているのは➡ 287 00:18:58,204 --> 00:19:01,307 把握していたということかな? 288 00:19:01,307 --> 00:19:05,811 《えっ!? 悪の組織。 本当に存在してたのか。 289 00:19:05,811 --> 00:19:07,980 まあ 話を合わせよう》 290 00:19:07,980 --> 00:19:10,983 そうだ。 そんなことは知っている。 291 00:19:10,983 --> 00:19:14,487 だが それとは別に シュナイダル。 292 00:19:14,487 --> 00:19:17,823 我が忠告に従い 決闘を取り下げるならば➡ 293 00:19:17,823 --> 00:19:20,659 明日の朝には拘束を解いてやる。 294 00:19:20,659 --> 00:19:22,995 き… 貴様…。 295 00:19:22,995 --> 00:19:24,964 不満かな? 296 00:19:28,668 --> 00:19:31,170 くっ… わかった…。 297 00:19:31,170 --> 00:19:36,175 では 俺はこれで失礼したい… ところだが。 298 00:19:36,175 --> 00:19:39,178 これは なんのつもりだ? 299 00:19:39,178 --> 00:19:42,681 (ティア)フッフッフッ 油断したね。 300 00:19:42,681 --> 00:19:48,020 フハハハハハハ~! 私の拘束魔法に 気付かないなんてね! 301 00:19:48,020 --> 00:19:52,691 《「魔力測定・改」発動!》 302 00:19:52,691 --> 00:19:54,694 フフン! 《シヴァ:なるほど。 303 00:19:54,694 --> 00:19:57,997 「土」属性と 「闇」属性の ブレンドってことか。 304 00:19:57,997 --> 00:20:01,033 土 単体よりも 強固になるわけだな》 305 00:20:01,033 --> 00:20:05,705 その魔法は いくら君でも 簡単に解くことはできない。 306 00:20:05,705 --> 00:20:11,544 それに 私の271浮かんだ質問に 答えるまで帰ってもらっちゃあ…。 307 00:20:11,544 --> 00:20:13,713 ふんっ! ひょっ!? 308 00:20:13,713 --> 00:20:15,715 あわわわ…。 えっ? 309 00:20:15,715 --> 00:20:18,050 今 どうやって解除したのかな? 310 00:20:18,050 --> 00:20:21,053 そして今 まったく動けないのだけど! 311 00:20:21,053 --> 00:20:23,055 (シヴァ)先ほどの拘束のお返しだ! 312 00:20:23,055 --> 00:20:27,560 すごいぞ ポルコスくん。 これは完全なる領域固定だ! 313 00:20:27,560 --> 00:20:30,729 分析はいいから 早く謝ってください! 314 00:20:30,729 --> 00:20:35,735 そうしたいところだが 疑問が 824にまで膨れ上がってしまった。 315 00:20:35,735 --> 00:20:37,903 気になるから 答えてはくれないかい? 316 00:20:37,903 --> 00:20:40,239 だから 失礼ですってば! 317 00:20:40,239 --> 00:20:43,743 なるほど。 ここは対価が必要だな。 318 00:20:43,743 --> 00:20:45,745 全然 聞いてないし! 319 00:20:45,745 --> 00:20:48,581 そうだ! 私の処女はどうだろう! 320 00:20:48,581 --> 00:20:50,850 おいしく いただけること 請け合いだよ! 321 00:20:52,918 --> 00:20:55,921 あ~ もう! この おバカ! 322 00:20:55,921 --> 00:20:57,923 はっ! 今度は何! 323 00:20:57,923 --> 00:21:00,192 トイレ行きたい。 324 00:21:02,328 --> 00:21:05,831 今後 俺の詮索をするな。 (ティア)今 それ言う!? 325 00:21:05,831 --> 00:21:09,835 君は なかなかの交渉上手だな。 恐れ入った! 326 00:21:09,835 --> 00:21:13,005 だから 早く これを解いてくれないか? 327 00:21:13,005 --> 00:21:16,842 返答は? ああ うん わかった。 328 00:21:16,842 --> 00:21:19,845 私も教え子の前で 粗相はしたくない…。 329 00:21:22,515 --> 00:21:27,019 わかった! ごめんなさい! ってか もう限界! 330 00:21:27,019 --> 00:21:32,525 (シヴァ)そうか 約束だぞ。 では さらばだ。 331 00:21:32,525 --> 00:21:35,528 あわわ…。 332 00:21:35,528 --> 00:21:37,530 わっ!? あっ。 博士! 333 00:21:37,530 --> 00:21:40,866 (ティア)動くぞ ポルコスくん! (ポルコス)早くトイレへ! 334 00:21:40,866 --> 00:21:45,371 (ティア)そっ そうだったぁ~! トイレ~!