1 00:00:01,810 --> 00:00:06,760 シーザー・ツェペリはナポリ一の家具職人マリオの息子として生まれた 2 00:00:07,280 --> 00:00:11,600 イタリア人らしい家族を大切にする頼りがいのある父 3 00:00:11,850 --> 00:00:14,780 マリオこそシーザーの理想の男だった 4 00:00:16,800 --> 00:00:21,150 十歳の時なんの理由も言わずマリオは失踪した 5 00:00:21,720 --> 00:00:27,310 母親はすでになく残された生活費も遠い親戚に騙し取られた 6 00:00:27,760 --> 00:00:32,800 シーザーは性格が荒れ自分たちを捨てた父親を憎むようになる 7 00:00:34,670 --> 00:00:37,900 どうせ女でも作っていい気に暮らしてんだろ 8 00:00:38,370 --> 00:00:40,480 見つけ出してぶっ殺してやる 9 00:00:41,350 --> 00:00:44,330 シーザーは青春と未来を捨てた 10 00:00:44,480 --> 00:00:47,540 盗み強盗喧嘩放火 11 00:00:47,720 --> 00:00:50,100 やってない犯罪は殺人だけ 12 00:00:50,270 --> 00:00:52,490 大人のヤクザにさえ恐れられた 13 00:00:52,740 --> 00:00:55,390 こぞう貴様シーザーとか言ったな 14 00:00:55,520 --> 00:00:56,560 名字はなんてんだ 15 00:00:56,760 --> 00:00:58,250 姓なんてねえ 16 00:00:59,250 --> 00:01:01,710 てめぇさてはイタリア人じゃねーな 17 00:01:01,880 --> 00:01:04,520 イタリア人は姓を誇りにする 18 00:01:05,340 --> 00:01:10,260 喧嘩をする時はまずレンチで相手を滅多打ちにする容赦のなさ 19 00:01:10,460 --> 00:01:13,270 そして動けなくなったあとの一撃 20 00:01:15,280 --> 00:01:19,700 これが波紋の片鱗であることはシーザーはまだ知らない 21 00:01:21,020 --> 00:01:23,730 そして十六歳の時ローマで 22 00:01:26,980 --> 00:01:29,920 間違いねえあの野郎 23 00:01:30,390 --> 00:01:34,710 自分は父親を殺すかすかにそう思った 24 00:01:35,960 --> 00:01:36,650 だが 25 00:01:37,820 --> 00:01:39,340 な…なんだこれは 26 00:01:43,040 --> 00:01:45,450 ダイヤだダイヤが埋まっている 27 00:01:46,320 --> 00:01:49,330 こぞうその宝石に触るんじゃない 28 00:01:49,920 --> 00:01:51,070 貴様 29 00:01:53,580 --> 00:01:55,370 なんだこの壁は 30 00:01:59,520 --> 00:02:02,680 ち…近づくなこれはワナだ 31 00:02:04,090 --> 00:02:06,350 シーザーにはさっぱり分からんかった 32 00:02:06,900 --> 00:02:12,140 五十年前祖父ウィル・A・ツェペリが石仮面のために惨死したことも 33 00:02:12,420 --> 00:02:17,560 その意志を受け継いで波紋の修業に生涯をかけた父マリオが 34 00:02:17,860 --> 00:02:24,020 この遺跡を発見し壁の中の生物を倒すために世界中を旅していたことも 35 00:02:24,200 --> 00:02:27,210 このときのシーザーには分からないことだった 36 00:02:27,430 --> 00:02:30,090 わ…若者よ頼みがある 37 00:02:31,330 --> 00:02:35,950 このことベネチアにいるリサリサという女性に話してくれ 38 00:02:36,480 --> 00:02:39,710 対抗できる者は彼女しかいない 39 00:02:40,230 --> 00:02:42,070 壁に取り込まれているせいか 40 00:02:42,270 --> 00:02:44,030 シーザーが成長したせいか 41 00:02:44,230 --> 00:02:46,870 マリオは自分の息子と分からなかった 42 00:02:47,090 --> 00:02:47,760 と… 43 00:02:48,030 --> 00:02:49,500 シーザーは理解した 44 00:02:49,700 --> 00:02:53,580 父はこんな恐ろしいことに息子を巻き込みたくなかったから 45 00:02:53,780 --> 00:02:55,320 黙って家を出たのだ 46 00:03:04,690 --> 00:03:06,150 父さん 47 00:04:50,510 --> 00:04:52,250 そうだったのか 48 00:04:52,800 --> 00:04:56,230 シーザーの誤解からくる憎しみの深さは 49 00:04:56,550 --> 00:05:01,200 そのまま父への一族への誇りの高さとなったのです 50 00:05:01,770 --> 00:05:06,890 そしてシーザーは父のあとを継ぎ波紋の修業に入りました 51 00:05:07,880 --> 00:05:10,970 カーズはシーザーの親父の敵 52 00:05:11,740 --> 00:05:13,570 すまなかったなシーザー 53 00:05:13,820 --> 00:05:17,150 お前の一族への気持ちに悪口なんか言ったりして 54 00:05:18,770 --> 00:05:23,520 そんなお前がワナがあるのを知っててあえて戦うというのなら 55 00:05:23,740 --> 00:05:26,470 カーズを倒す作戦も必ずあるのだろう 56 00:05:27,000 --> 00:05:28,660 気が変わったぜ 57 00:05:28,910 --> 00:05:32,810 昼間決戦を挑むというなら俺も一緒に乗り込むぜ 58 00:05:32,990 --> 00:05:34,800 シーザー・ツェペリ 59 00:05:36,290 --> 00:05:39,470 昨夜降った雪に足あとが一つ 60 00:05:46,830 --> 00:05:48,200 こ…こいつは 61 00:05:48,570 --> 00:05:50,510 今何か見えたようだったが 62 00:05:50,730 --> 00:05:51,780 目の錯覚か 63 00:05:53,340 --> 00:05:55,400 いや違う錯覚じゃあねえ 64 00:05:56,050 --> 00:05:57,620 なんだこいつは 65 00:05:59,010 --> 00:06:00,250 シーザーか 66 00:06:04,650 --> 00:06:05,870 また消えた 67 00:06:06,040 --> 00:06:10,640 見えたり消えたりしかしいる五メートル以内のどこかにいる 68 00:06:10,910 --> 00:06:12,830 カーズの新しい術か 69 00:06:13,250 --> 00:06:16,010 いや太陽がこんなに照りつけているのに 70 00:06:16,160 --> 00:06:18,020 ヤツが外に出られるわけはない 71 00:06:18,790 --> 00:06:21,820 「ネコ足立ち」中国拳法の構えである 72 00:06:22,070 --> 00:06:24,880 もちろんシーザーは拳法を習ったわけではないが 73 00:06:25,080 --> 00:06:28,210 四肢の力を抜きどこの方向からの攻撃にも 74 00:06:28,360 --> 00:06:33,310 スピードとリズムを失わぬ防御体勢を本能的にとったのである 75 00:06:34,570 --> 00:06:35,620 シーザー 76 00:06:35,990 --> 00:06:37,180 何をしている 77 00:06:37,380 --> 00:06:39,620 一人でホテルへ入るなど無謀 78 00:06:39,920 --> 00:06:41,630 近づくな師範代 79 00:06:42,010 --> 00:06:44,990 俺は今中へ入るどころか一歩も動けん 80 00:06:45,240 --> 00:06:47,870 扉入口を中心に何かが潜んでいる 81 00:06:48,190 --> 00:06:50,980 なんだとわしには何も見え… 82 00:06:52,820 --> 00:06:54,330 足跡が一つだけ 83 00:06:54,530 --> 00:06:55,600 跳躍したんだ 84 00:06:55,730 --> 00:06:57,140 空中から攻撃してくるぞ 85 00:07:00,370 --> 00:07:01,620 貴様は 86 00:07:03,030 --> 00:07:03,800 ワムウ 87 00:07:11,330 --> 00:07:13,050 メッシーナ師範代 88 00:07:15,340 --> 00:07:18,040 なんてことだ今のはワムウだ 89 00:07:18,220 --> 00:07:20,650 ワムウとカーズが揃ってこの中にいるのか 90 00:07:21,200 --> 00:07:22,070 だがなぜだ 91 00:07:22,520 --> 00:07:24,850 ワムウが太陽の下に出てくるなんて 92 00:07:25,720 --> 00:07:28,190 透明に見えるのと関係があるのか 93 00:07:35,670 --> 00:07:39,120 あの減らず口をたたくトッポイ男はどこだ 94 00:07:39,420 --> 00:07:43,000 ジョジョそう 成長したらしいな 95 00:07:43,370 --> 00:07:46,550 エシディシ様を倒したヤツはどこにいる 96 00:07:46,950 --> 00:07:47,890 風 97 00:07:48,220 --> 00:07:50,600 そうだワムウのモードは風 98 00:07:50,850 --> 00:07:52,990 あの透明の正体は風か 99 00:07:53,390 --> 00:07:55,670 ヤツの胸のあたりから管が 100 00:07:55,970 --> 00:07:57,240 空気が出ている 101 00:07:57,440 --> 00:08:01,090 わずかでも目に見えるのは水分も含んでいるからだ 102 00:08:01,740 --> 00:08:02,930 そうか 103 00:08:03,150 --> 00:08:07,850 ワムウは自分の体の周りに肺からの水蒸気の渦を纏わせているんだ 104 00:08:09,190 --> 00:08:12,030 おそらくそれは光の屈折現象 105 00:08:13,390 --> 00:08:17,370 その水蒸気がスーツとなって太陽光線を屈折させ 106 00:08:17,500 --> 00:08:19,360 体を光から守っているんだ 107 00:08:20,080 --> 00:08:22,420 だから透明のように見える 108 00:08:23,160 --> 00:08:25,300 ジョジョはいないらしいな 109 00:08:25,970 --> 00:08:29,450 貴様はシャボン玉を使うシーザーとか言ったな 110 00:08:29,770 --> 00:08:35,390 今の身のこなしから判断すると相当に修業をつみ成長したと見える 111 00:08:37,060 --> 00:08:41,210 いいだろうまずこのワムウに殺される資格はある 112 00:08:42,200 --> 00:08:43,940 なめんじゃあねえ 113 00:08:45,010 --> 00:08:48,460 俺の精神テンションは今貧民街時代に戻っている 114 00:08:48,690 --> 00:08:51,370 父が貴様らのワナに殺されたあの当時にだ 115 00:08:51,600 --> 00:08:53,680 冷酷残忍 116 00:08:53,980 --> 00:08:55,620 その俺が貴様を倒すぜ 117 00:08:58,110 --> 00:09:01,910 貴様の風は俺のシャボンを吹き飛ばす…だなんて安心するなよ 118 00:09:02,880 --> 00:09:05,090 風を突っ切るシャボンもある 119 00:09:06,110 --> 00:09:09,710 じいさんツェペリが使ったという「波紋カッター」の応用篇 120 00:09:10,060 --> 00:09:12,600 「シャボンカッター」 121 00:09:12,850 --> 00:09:16,350 高速旋転を加え円盤状に変形したシャボンカッター 122 00:09:16,670 --> 00:09:19,060 波紋を帯びてるから割れることなし 123 00:09:20,280 --> 00:09:24,150 ワムウ貴様の風のプロテクターはまるで換気扇よ 124 00:09:24,330 --> 00:09:28,730 身を守るどころか逆に俺のシャボンを吸い込んでいくぜ 125 00:09:31,440 --> 00:09:36,280 こいつの波紋の強さは予想以上に成長しておる 126 00:09:38,250 --> 00:09:39,890 この波紋使いめ 127 00:09:40,060 --> 00:09:42,570 おっとホテルの中へ逃しはせん 128 00:09:43,590 --> 00:09:45,850 シャボンカッターグライディン 129 00:09:47,270 --> 00:09:50,450 足をとらえ体勢が崩れたところをすかさず 130 00:09:50,650 --> 00:09:52,660 波紋蹴りで攻撃してやる 131 00:09:54,580 --> 00:09:57,380 次の瞬間シーザーは仰天した 132 00:09:57,730 --> 00:10:00,890 普通足を掬われたら転ぶまいとする 133 00:10:01,040 --> 00:10:04,390 日光からホテル内に逃れようとすればなおさら転べない 134 00:10:04,740 --> 00:10:09,560 しかしワムウは逆に思いっ切りのけぞった 135 00:10:19,680 --> 00:10:22,340 ヤツはただの不死身の怪物ではない 136 00:10:22,510 --> 00:10:24,800 この戦いに対する勘の冴え 137 00:10:24,970 --> 00:10:27,330 怪物にして戦闘の天才だ 138 00:10:28,600 --> 00:10:33,600 だがシャボンカッターでかなりの波紋ダメージを受けたはず 139 00:10:34,940 --> 00:10:37,350 今こそ好機勝算がある 140 00:10:37,870 --> 00:10:40,780 俺にはホテル内で勝利する作戦がある 141 00:10:52,810 --> 00:10:55,820 俺の全神経は今研ぎ澄まされている 142 00:10:56,190 --> 00:10:58,850 ただで微妙な空気の動きまでも分かるほどに 143 00:10:59,400 --> 00:11:01,780 貧民街時代のビリビリした感覚だ 144 00:11:02,230 --> 00:11:05,090 それに呼吸のリズムは正常汗もかかねえ 145 00:11:05,360 --> 00:11:07,150 最高の波紋を煉れるぜ 146 00:11:10,060 --> 00:11:11,770 メッシーナ師範代 147 00:11:18,330 --> 00:11:22,930 風のプロテクターを解いて姿を現したなワムウ 148 00:11:31,760 --> 00:11:34,670 いないメッシーナもシーザーも 149 00:11:34,890 --> 00:11:37,250 すでにホテル内に入ってしまったのか 150 00:11:40,010 --> 00:11:41,350 こ…これは 151 00:11:41,750 --> 00:11:43,270 一体何が 152 00:11:43,490 --> 00:11:44,980 くらえワムウ 153 00:11:45,110 --> 00:11:46,520 シャボンランチャー 154 00:11:47,420 --> 00:11:48,880 効かぬと言ったろう 155 00:11:55,820 --> 00:11:57,330 シャボンカッター 156 00:11:58,180 --> 00:11:59,300 逃がすか 157 00:11:59,970 --> 00:12:02,230 逃げも隠れもせん 158 00:12:18,680 --> 00:12:20,520 シャボンカッター 159 00:12:25,370 --> 00:12:29,320 くらえワムウシャボンカッターグライディン 160 00:12:36,830 --> 00:12:38,270 ワムウ 161 00:12:39,660 --> 00:12:41,750 もう有無を言わせん 162 00:12:42,070 --> 00:12:46,700 秘技神砂… 163 00:12:46,820 --> 00:12:49,060 おっと待ちな周りをよく見ろ 164 00:12:51,320 --> 00:12:53,730 今までのシャボン・カッターはすでに 165 00:12:53,900 --> 00:12:56,090 「シャボン・レンズ」となって滞空していたぜ 166 00:12:56,260 --> 00:12:57,130 レンズ? 167 00:12:57,380 --> 00:13:00,090 そして貴様がブチ砕いた壁の穴は 168 00:13:00,290 --> 00:13:04,020 いわばカメラの開きっぱなしのシャッターのようなもの 169 00:13:04,590 --> 00:13:07,670 レンズが外の日光を 170 00:13:09,460 --> 00:13:10,950 ホテル内へ 171 00:13:12,000 --> 00:13:14,230 なにィーーッ! 172 00:13:16,690 --> 00:13:19,230 もう動けない貴様はフイルムだ 173 00:13:19,530 --> 00:13:20,720 写真のフイルムだ 174 00:13:21,170 --> 00:13:23,550 真っ黒に感光しろワムウ 175 00:13:26,190 --> 00:13:27,980 ふたたび風のプロテクターを 176 00:13:28,230 --> 00:13:29,420 そうはさせん 177 00:13:29,720 --> 00:13:33,520 今度こそ直接波紋を流し込んでトドメだ 178 00:13:34,560 --> 00:13:37,000 一点そして一瞬 179 00:13:37,550 --> 00:13:39,290 ほんの一点の死角だった 180 00:13:39,930 --> 00:13:43,310 レンズの光にシーザーの体が影となった一点 181 00:13:43,460 --> 00:13:45,770 ワムウはこの一瞬を逃さなかった 182 00:13:48,110 --> 00:13:51,320 シーザーはワムウが戦闘の天才だということを 183 00:13:51,490 --> 00:13:53,180 ふたたび思い知らされた 184 00:13:53,430 --> 00:13:56,510 風のモード「神砂嵐」 185 00:14:06,970 --> 00:14:08,890 こ…この破壊力は 186 00:14:09,090 --> 00:14:10,330 ま…まさか 187 00:14:10,530 --> 00:14:13,310 ワムウの神砂嵐それしかない 188 00:14:13,510 --> 00:14:15,350 ということはシーザーが 189 00:14:18,710 --> 00:14:21,790 なんと強力に成長したものよ 190 00:14:22,280 --> 00:14:26,610 満足だ久しく満足なる戦いだった 191 00:14:27,110 --> 00:14:29,070 波紋の戦士よ 192 00:14:31,530 --> 00:14:33,440 そして危なかった 193 00:14:34,740 --> 00:14:40,200 もし俺のモードがお前の波紋レンズを吹き飛ばせる風でなかったなら 194 00:14:41,470 --> 00:14:46,050 貴様のレンズからの日光をどうやって防いでいたか分からぬ 195 00:14:47,040 --> 00:14:53,920 そしてもし風のモードを利用しないカーズ様が先にここでお前と出会い 196 00:14:54,320 --> 00:14:55,810 戦っていたのなら 197 00:14:59,290 --> 00:15:01,360 負けるはずはないにせよ 198 00:15:01,650 --> 00:15:05,630 私以上の苦戦とダメージを強いられていたであろう 199 00:15:14,930 --> 00:15:19,820 無駄だ貴様はもはや立ち上がれるような肉体ではない 200 00:15:20,340 --> 00:15:24,690 モード神砂嵐はお前の筋肉や血管をズタズタにしてしまった 201 00:15:25,790 --> 00:15:28,450 やめろ勝負はついた 202 00:15:29,760 --> 00:15:32,600 もはや微量の波紋さえ煉れておらぬ 203 00:15:32,800 --> 00:15:33,520 見ろ 204 00:15:33,860 --> 00:15:36,030 それほどの多量の出血 205 00:15:37,590 --> 00:15:40,820 つまりもうお前は助からない 206 00:15:45,970 --> 00:15:47,210 やめろ 207 00:15:51,960 --> 00:15:56,010 さらばだお前の命は今終わった 208 00:16:00,480 --> 00:16:01,330 なに 209 00:16:08,960 --> 00:16:11,050 解毒剤入りのピアスを 210 00:16:11,270 --> 00:16:12,840 なぜ貴様が 211 00:16:13,180 --> 00:16:17,380 し…死ぬのは怖くねえ…ぜ 212 00:16:18,230 --> 00:16:22,260 だが俺は誇り高きツェペリ家の男だ 213 00:16:22,450 --> 00:16:24,840 その血統を受け継いでいる 214 00:16:25,640 --> 00:16:29,390 こんなことを人間でねえ貴様なんかにしゃべっても 215 00:16:29,590 --> 00:16:31,850 分からねーだろうがな 216 00:16:33,660 --> 00:16:37,220 父さんはこの俺を息子と知らなくても 217 00:16:37,440 --> 00:16:40,420 自分の命を犠牲にして救ってくれた 218 00:16:41,120 --> 00:16:44,380 爺さんもジョジョの祖父ジョナサンのために 219 00:16:44,670 --> 00:16:47,950 波紋の力を与えて死んでいったというぜ 220 00:16:49,720 --> 00:16:50,960 だから俺だって 221 00:16:51,560 --> 00:16:53,420 なんかしなくっちゃな 222 00:16:55,610 --> 00:16:59,410 格好悪くてあの世に行けねーぜ 223 00:17:01,230 --> 00:17:07,240 俺が最後に見せるのは代々受け継いだ未来に託すツェペリ魂だ 224 00:17:07,560 --> 00:17:10,000 人間の魂だ 225 00:17:15,420 --> 00:17:16,610 ジョジョ 226 00:17:16,840 --> 00:17:19,000 俺の最後の波紋だぜ 227 00:17:19,170 --> 00:17:23,550 受け取ってくれ 228 00:17:23,840 --> 00:17:27,800 受け取ってくれ 229 00:17:29,930 --> 00:17:31,300 シーザーの声だ 230 00:17:31,520 --> 00:17:33,290 聞こえたかシーザーだ 231 00:17:33,460 --> 00:17:36,320 聞こえたわまさかシーザーが 232 00:17:38,860 --> 00:17:42,510 シーザァアアアアアアーーーーーーッ! 233 00:17:54,840 --> 00:17:57,700 ヤツの血で作ったシャボン玉か 234 00:17:57,990 --> 00:18:01,900 割れないところを見ると最後の波紋を絞り切ったようだ 235 00:18:02,670 --> 00:18:05,470 仲間のためこれを残すため 236 00:18:05,650 --> 00:18:08,460 さっきは波紋を込めず俺を殴ったのか 237 00:18:14,990 --> 00:18:16,410 くれてやる 238 00:18:17,400 --> 00:18:20,510 人間のようにセンチになったからではない 239 00:18:21,160 --> 00:18:24,140 俺にとって強い戦士こそ真理 240 00:18:24,590 --> 00:18:27,570 勇者こそ友であり尊敬する者 241 00:18:28,090 --> 00:18:32,370 俺はお前のことを永遠に記憶の片隅に留めておくであろう 242 00:18:32,570 --> 00:18:34,030 シーザー 243 00:18:35,650 --> 00:18:40,000 シャボン玉のように華麗で儚き男よ 244 00:18:51,260 --> 00:18:53,420 こ…この破壊状態は 245 00:18:53,820 --> 00:18:56,330 確かにワムウの神砂嵐 246 00:18:56,580 --> 00:18:59,460 これをくらったのがシーザーだったなら 247 00:19:04,080 --> 00:19:05,700 シャボン玉が 248 00:19:06,370 --> 00:19:08,330 こ…これは 249 00:19:08,510 --> 00:19:09,620 まさか 250 00:19:12,060 --> 00:19:14,100 これはシーザーのバンダナ 251 00:19:14,270 --> 00:19:15,340 そして 252 00:19:15,890 --> 00:19:16,660 ピアス! 253 00:19:16,860 --> 00:19:18,400 ワムウのピアスだ 254 00:19:22,270 --> 00:19:24,730 この波紋エネルギーの感覚は 255 00:19:25,160 --> 00:19:27,840 そ…そんな 256 00:19:36,570 --> 00:19:41,740 俺はこのホテルに入ってから一度もシーザーの名を呼んでねえ 257 00:19:43,520 --> 00:19:46,430 なぜって呼ぶのが怖かった 258 00:19:46,900 --> 00:19:49,170 もしシーザーって大声で呼んだのに 259 00:19:49,410 --> 00:19:51,650 返事が帰ってこなかったなら 260 00:19:52,270 --> 00:19:54,730 しんとした静寂だけだったらって 261 00:19:54,910 --> 00:19:58,060 それが恐ろしかった認めたくなかった 262 00:19:58,390 --> 00:20:00,620 だから呼ばなかった 263 00:20:00,920 --> 00:20:03,130 でも今わかった 264 00:20:03,730 --> 00:20:06,420 今のシャボンの波紋の感覚で 265 00:20:06,690 --> 00:20:08,500 すべてが分かった 266 00:20:09,890 --> 00:20:14,690 シーザーは今先ここで死んだ 267 00:20:16,210 --> 00:20:17,750 シーザーの野郎 268 00:20:17,920 --> 00:20:20,880 まったく最後の最後までキザな野郎だぜ 269 00:20:21,230 --> 00:20:23,910 こんな置き土産までしていくなんてよ 270 00:20:24,730 --> 00:20:27,220 シーザーおめえどこだ 271 00:20:27,910 --> 00:20:29,530 どこに眠っている 272 00:20:29,830 --> 00:20:32,410 今探してやる掘り起こしてやる 273 00:20:32,660 --> 00:20:33,330 シーザー 274 00:20:33,460 --> 00:20:34,280 ジョジョ 275 00:20:35,470 --> 00:20:39,000 シーザーを悲しむのも探すことも許しません 276 00:20:39,170 --> 00:20:40,040 なに 277 00:20:40,520 --> 00:20:43,600 これで向こうも二人我々も二人 278 00:20:43,770 --> 00:20:45,010 二対二 279 00:20:45,910 --> 00:20:48,520 しかしあの点々と続く血を見ると 280 00:20:48,720 --> 00:20:51,800 ワムウはシーザーからかなりダメージを受けたようです 281 00:20:52,000 --> 00:20:56,500 すでに敵地に入ったからにはこのまま決戦を挑むまで 282 00:20:57,520 --> 00:20:59,230 ジョジョいいですね 283 00:20:59,480 --> 00:21:00,850 その解毒剤を飲んだら 284 00:21:00,970 --> 00:21:02,510 奥へヤツを追います 285 00:21:03,680 --> 00:21:05,720 こ…この女 286 00:21:05,870 --> 00:21:09,840 シーザーのために涙一つ流さねえのか 287 00:21:18,170 --> 00:21:19,660 リサリサ先生 288 00:21:20,010 --> 00:21:22,340 タバコ逆さだぜ 289 00:21:27,190 --> 00:21:28,910 リサリサは先生だ 290 00:21:29,250 --> 00:21:31,620 わざと冷酷さを装っている 291 00:21:32,210 --> 00:21:35,790 今一番泣き叫びたいのは彼女のほうだ 292 00:21:36,240 --> 00:21:41,210 女神のごとく慕われていたし付き合いも俺以上に長いんだからな 293 00:21:42,680 --> 00:21:45,380 俺にも感情を抑えろってことか 294 00:21:49,210 --> 00:21:53,590 シーザーおめーが評する自分勝手なこのジョジョが 295 00:21:53,810 --> 00:21:55,650 今相手の気持ちを読んで 296 00:21:55,820 --> 00:21:57,940 こともあろうか思いやったぜ 297 00:21:58,310 --> 00:22:00,400 少しは成長したかな 298 00:22:01,320 --> 00:22:05,390 だがなヤツらに対してはとことん鬼になってやるぜ 299 00:22:05,620 --> 00:22:08,420 おめーの心確かに受け取った 300 00:22:15,960 --> 00:22:17,920 血…血が 301 00:22:18,960 --> 00:22:21,600 シーザーがそこに 302 00:22:23,290 --> 00:22:24,580 シーザー 303 00:22:31,270 --> 00:22:32,710 シーザー 304 00:22:36,760 --> 00:22:40,710 シィィザーーァァァ! 305 00:22:42,000 --> 00:22:46,230 ここは敵地どこかにワムウとカーズが潜んでいる 306 00:22:46,720 --> 00:22:49,830 しかし二人は感情を抑え切れなかった 307 00:22:50,650 --> 00:22:53,680 ジョジョは叫んだシーザーの名を 308 00:22:53,830 --> 00:22:57,090 リサリサは流した悲しみの涙を 309 00:22:57,490 --> 00:23:00,070 けれどもシーザーの名を呼んでも 310 00:23:00,370 --> 00:23:03,500 返ってくるのは残酷な静寂だけ 311 00:23:04,320 --> 00:23:06,140 シーザーは死んだのだ 312 00:23:07,010 --> 00:23:11,950 ジョジョとリサリサは静寂によってこの事実を実感した 313 00:23:14,610 --> 00:23:18,240 その身尽きてもその魂は死なず 314 00:23:18,540 --> 00:23:20,150 シーザー・ツェペリ 315 00:23:20,350 --> 00:23:21,970 ここに眠る 316 00:23:28,160 --> 00:23:29,870 私は今機嫌が悪い 317 00:23:30,000 --> 00:23:31,740 抱きしめるお仕置きズラ 318 00:23:31,880 --> 00:23:34,470 今夜は満月時はそれ 319 00:23:34,670 --> 00:23:36,310 貴様にあすはない 320 00:23:36,430 --> 00:23:38,600 一緒に戦ってくれシーザー