1 00:00:01,927 --> 00:00:06,933 ♪~ 2 00:01:29,932 --> 00:01:34,937 ~♪ 3 00:01:38,149 --> 00:01:40,609 (陽子(ようこ)) 才国(さいこく) 琶山(はざん) 翠微洞(すいびどう)の鈴(すず)は― 4 00:01:40,985 --> 00:01:43,362 あるじ 梨耀(りよう)にとがめられ― 5 00:01:43,487 --> 00:01:46,824 罰として 断崖絶壁にしか生えない甘蕈(かんきん)を― 6 00:01:46,949 --> 00:01:49,452 採ってくることを命じられた 7 00:01:52,246 --> 00:01:55,166 (鈴)芳国(ほうこく) 新道(しんどう)に 預けられていた祥瓊(しょうけい)は― 8 00:01:55,291 --> 00:01:57,960 前国王の娘であったことを 知られ― 9 00:01:58,085 --> 00:02:02,048 憎しみに駆られた里(まち)の人々に とらわれてしまいました 10 00:02:05,676 --> 00:02:07,720 (祥瓊)慶国(けいこく)の王 陽子は― 11 00:02:07,845 --> 00:02:10,681 官僚たちの間で 翻弄されるうちに― 12 00:02:10,848 --> 00:02:12,516 天官長と三公という― 13 00:02:12,641 --> 00:02:16,228 身近な官僚たちの反乱を 招いてしまうのだった 14 00:02:16,937 --> 00:02:18,439 (陽子)放せ! 15 00:02:20,191 --> 00:02:21,067 (鶯嬌(ういきょう))ああっ 16 00:02:21,192 --> 00:02:22,818 (中将軍)逆賊 放て! 17 00:02:37,500 --> 00:02:38,751 (陽子)うう… 18 00:02:39,627 --> 00:02:41,754 主上… 19 00:02:46,884 --> 00:02:50,846 (中将軍)天官長の家から 大量の冬器(とうき)が発見され― 20 00:02:50,971 --> 00:02:54,600 今夕 直ちに天官長一味を捕縛― 21 00:02:54,725 --> 00:02:57,895 呼応して蜂起をたくらんでいた 三公がうち― 22 00:02:58,020 --> 00:03:02,650 太傅(たいふ) 太保も左将軍が 既に拘禁しております 23 00:03:04,485 --> 00:03:07,279 (陽子)なぜ 天官長と三公が 24 00:03:07,988 --> 00:03:11,575 天官長は 宮中の警備責任者だろう? 25 00:03:11,700 --> 00:03:15,204 (中将軍)麦州侯(ばくしゅうこう) 浩瀚(こうかん)が 糸を引いておる可能性が 26 00:03:15,955 --> 00:03:18,499 昨夜 護送の馬車が襲われ― 27 00:03:18,624 --> 00:03:21,335 浩瀚は 行方をくらましてございます 28 00:03:25,422 --> 00:03:28,676 (秋官長)天官長らは 主上を金波宮(きんぱきゅう)からおびき出して― 29 00:03:28,801 --> 00:03:32,638 恐れ多くも亡き者とし 引き続き王宮に乱入― 30 00:03:32,763 --> 00:03:35,099 一気に玉座をつかむつもりでした 31 00:03:35,724 --> 00:03:40,312 何しろ 天官長は 宮中の諸事を つかさどる官でしたから 32 00:03:40,980 --> 00:03:42,189 主上― 33 00:03:42,314 --> 00:03:45,025 これは お伝えするべきかどうか 迷ったのですが 34 00:03:45,609 --> 00:03:46,443 (陽子)ああ? 35 00:03:47,027 --> 00:03:51,448 天官長の嘉煕(かき)は 浩瀚と同じ塾に 学んでいたことがあるとか 36 00:03:51,574 --> 00:03:52,408 (陽子)なっ 37 00:03:52,658 --> 00:03:56,537 だから 天官長は 浩瀚をかばっていたということか 38 00:03:56,662 --> 00:03:59,540 そんな私情で 私の処分を不満としたのか 39 00:03:59,665 --> 00:04:01,750 (秋官長)証しはございませんが 40 00:04:02,376 --> 00:04:05,129 とにかく 天官長に直接ただす 41 00:04:05,421 --> 00:04:07,298 (兵士)な… なぜ? (兵士)先ほどまでは確かに 42 00:04:07,423 --> 00:04:08,257 何だ? 43 00:04:08,382 --> 00:04:11,177 (兵士たち)な… 何だ? 何? どうして… 44 00:04:12,553 --> 00:04:15,931 主上! 天官長が死んでおります 45 00:04:16,390 --> 00:04:17,641 何!? 46 00:04:24,565 --> 00:04:25,399 (景麒(けいき))主上 47 00:04:28,194 --> 00:04:29,945 天官長は… 48 00:04:30,237 --> 00:04:31,947 (陽子)自殺だそうだ 49 00:04:32,615 --> 00:04:35,576 自分の罪を認めたということだな 50 00:04:36,452 --> 00:04:37,953 (ため息) 51 00:04:38,913 --> 00:04:42,791 もっと早く 話を聞き入れておいてくだされば 52 00:04:42,917 --> 00:04:44,001 (陽子)私のせいで― 53 00:04:44,126 --> 00:04:47,379 天官長と三公が 謀反をたくらんだというのか? 54 00:04:47,504 --> 00:04:51,425 確かに 浩瀚と昔なじみであった 天官長からすれば― 55 00:04:51,550 --> 00:04:52,927 文句もあっただろう 56 00:04:53,594 --> 00:04:58,182 だが 浩瀚が玉座を狙っていたと 言う者が多かったのも事実だ 57 00:04:59,016 --> 00:05:03,187 浩瀚は ここに連れてこられれば 罪は明らかになると恐れた 58 00:05:03,729 --> 00:05:06,774 だから 天官長と三公に 武器を手配させ― 59 00:05:06,899 --> 00:05:09,360 私の命を狙った 60 00:05:09,485 --> 00:05:13,113 浩瀚が逃げた今 そうとしか考えられないじゃないか 61 00:05:13,822 --> 00:05:15,950 主上 浩瀚は… 62 00:05:16,075 --> 00:05:18,577 それとも 浩瀚を 夏官長たちが言うように― 63 00:05:18,702 --> 00:05:21,413 最初から処刑しておくべきだったと 言うのか? 64 00:05:22,081 --> 00:05:23,457 主上… 65 00:05:24,250 --> 00:05:26,293 だが 殺すなと言ったのは誰だ! 66 00:05:33,259 --> 00:05:37,179 (陽子の荒い息) 67 00:05:38,681 --> 00:05:42,142 主上 そういう意味ではありません 68 00:05:42,601 --> 00:05:44,228 お分かりではないのだと 思いますが… 69 00:05:44,353 --> 00:05:46,397 ああ 分からないとも! 70 00:05:46,522 --> 00:05:48,691 それが悪いと言うんだろう 71 00:05:48,983 --> 00:05:50,943 私が女王だから 72 00:05:51,068 --> 00:05:52,861 私が胎果(たいか)だから 73 00:05:53,320 --> 00:05:55,823 何も分かっていない私が悪いんだ 74 00:05:55,948 --> 00:05:58,200 主上 そのような… 75 00:05:58,701 --> 00:06:02,246 もともと 天官長に 不満を持っていた者たちは― 76 00:06:02,371 --> 00:06:05,624 浩瀚や三公に 断固とした処置を迫るだろう 77 00:06:05,833 --> 00:06:08,502 私は彼らに何を言ったらいい? 78 00:06:09,545 --> 00:06:10,796 (ため息) 79 00:06:11,171 --> 00:06:12,006 フッ 80 00:06:12,631 --> 00:06:14,758 初勅で ため息を禁じようか? 81 00:06:15,968 --> 00:06:17,845 主上 それは… 82 00:06:17,970 --> 00:06:19,346 下がれ 83 00:06:20,139 --> 00:06:22,307 朝議まで 少し眠りたい 84 00:06:29,523 --> 00:06:30,733 あっ 85 00:06:37,531 --> 00:06:39,908 (教師) せっかく広い所に来たんだから― 86 00:06:40,034 --> 00:06:41,910 もっと大きなものを描いたら? 87 00:06:42,036 --> 00:06:43,120 (陽子)ええ? 88 00:06:43,620 --> 00:06:44,830 あっ 89 00:06:47,249 --> 00:06:48,459 あっ… 90 00:06:59,178 --> 00:07:00,220 (火打ち石を打つ音) 91 00:07:00,345 --> 00:07:01,430 (祥瓊)あ… 92 00:07:03,223 --> 00:07:05,392 凍え死んだほうがましよ 93 00:07:05,809 --> 00:07:07,394 今さら 哀れみなんて 94 00:07:07,519 --> 00:07:12,274 (沍姆(ごぼ))哀れむ? 恵侯(けいこう)に申し訳ないだけだ 95 00:07:13,067 --> 00:07:15,361 月渓(げっけい)に申し訳ない? 96 00:07:16,487 --> 00:07:17,613 あの さん奪者 97 00:07:17,738 --> 00:07:18,822 およし 98 00:07:20,866 --> 00:07:24,536 天命なくして玉座に座るのを さん奪というの 99 00:07:24,912 --> 00:07:27,206 あの男は お父様だけでなく― 100 00:07:27,331 --> 00:07:29,833 私の目の前でお母様を 101 00:07:30,334 --> 00:07:34,505 そのうえ 峯麟(ほうりん)にまで手をかけて 玉座を盗んだのよ 102 00:07:36,757 --> 00:07:38,300 そうか 103 00:07:38,634 --> 00:07:42,596 お前の目の前で 王后をお斬りになったか 104 00:07:43,847 --> 00:07:47,476 逆賊なのよ あいつは 分かった? 105 00:07:48,685 --> 00:07:50,396 分かったとも 106 00:07:51,146 --> 00:07:55,150 お前が骨の髄まで 腐っていることが よく分かった 107 00:07:55,275 --> 00:07:56,485 えっ? 108 00:07:57,861 --> 00:08:00,614 自分が 恥を知らないからといって― 109 00:08:00,739 --> 00:08:05,327 他の人間まで恥知らずだとは 思わないがよかろうよ 110 00:08:05,953 --> 00:08:10,124 恵侯は 周りの官たちが鷹隼宮(ようしゅんきゅう)に いてくれというのを固辞して― 111 00:08:10,249 --> 00:08:12,543 今も恵州城におられる 112 00:08:12,960 --> 00:08:15,754 玉座など お望みではないのだ 113 00:08:16,213 --> 00:08:19,550 どうして恵侯は 公主の首を取らなかったの? 114 00:08:21,135 --> 00:08:25,681 (祥瓊) 私が 何の罪も犯してないからよ! 115 00:08:25,889 --> 00:08:27,975 (馬のいななき) 116 00:08:39,903 --> 00:08:42,114 (祥瓊)やめて! やめてよ! 117 00:08:42,239 --> 00:08:45,784 (村人)お前の父親 お気に入りのやり方だ 118 00:08:46,452 --> 00:08:49,538 やめて! お願い! はっ 119 00:08:49,913 --> 00:08:51,748 放して! 嫌! 120 00:08:52,332 --> 00:08:55,127 (村人) 俺の女房は これで殺された 121 00:08:55,252 --> 00:08:58,714 たかが髪飾りを着けて 町に出ただけで 122 00:08:59,423 --> 00:09:03,469 女房と同じ目に遭わせるのじゃ 留飲も下がらないが― 123 00:09:03,594 --> 00:09:06,305 これ以上の罰を 思いつけなかったんだから― 124 00:09:06,430 --> 00:09:07,639 仕方ねえ 125 00:09:07,764 --> 00:09:10,142 い… 嫌 お願い 126 00:09:10,934 --> 00:09:12,394 こんなのウソでしょ 127 00:09:12,519 --> 00:09:14,354 ねえ 誰か止めて 128 00:09:15,397 --> 00:09:18,192 嫌 嫌よ こんなの 129 00:09:18,484 --> 00:09:20,777 お願いだから やめ… 130 00:09:23,030 --> 00:09:25,199 (鳴き声) 131 00:09:52,684 --> 00:09:55,229 (祥瓊の悲鳴) 132 00:09:57,231 --> 00:09:58,941 (妖鳥の鳴き声) 133 00:09:59,066 --> 00:10:00,192 (村人たち)ああ… 134 00:10:07,824 --> 00:10:09,034 州師… 135 00:10:09,826 --> 00:10:11,954 (村人)恵侯の兵たちだ 136 00:10:15,874 --> 00:10:18,126 (将軍) お前たちの恨みは分かるが― 137 00:10:18,252 --> 00:10:21,880 公主は既に諸官諸侯の合議によって 裁かれている 138 00:10:22,005 --> 00:10:23,423 (村人)3年前― 139 00:10:23,674 --> 00:10:28,387 あの1年だけで30万人の民が 殺されたというじゃないですか 140 00:10:28,595 --> 00:10:31,598 その王の娘が 生きてていいわけがない! 141 00:10:31,890 --> 00:10:33,600 (将軍) 裁きに不満があるからといって― 142 00:10:33,725 --> 00:10:38,397 民が勝手に人を裁き 殺しては 国のことわりが傾く 143 00:10:38,522 --> 00:10:39,940 我々は国を守り― 144 00:10:40,440 --> 00:10:43,944 恥じることなく 新王にお渡ししなければならない 145 00:10:44,069 --> 00:10:46,321 私情をもって人を殺す― 146 00:10:46,488 --> 00:10:50,617 そんな荒れ果てた国を 新たな王に差し出せようか 147 00:10:52,452 --> 00:10:54,204 (村人)うっ うう… 148 00:10:54,454 --> 00:10:56,373 (鳴き声) 149 00:10:57,040 --> 00:11:00,377 お前たちの恨み 恵侯も よくお分かりだからこそ― 150 00:11:01,003 --> 00:11:03,463 あえて汚名を着て 仲韃(ちゅうたつ)を討たれたのだ 151 00:11:03,589 --> 00:11:06,216 (村人たちのすすり泣き) 152 00:11:11,638 --> 00:11:13,473 (祥瓊)私と同じように― 153 00:11:13,598 --> 00:11:17,144 才国の鈴も 死のふちをのぞき込んでいた 154 00:11:17,269 --> 00:11:19,855 (赤虎(せっこ)のうなり声) 155 00:11:19,980 --> 00:11:21,857 (鈴)わ… 分かったわ 156 00:11:22,024 --> 00:11:23,817 (うなり声) 157 00:11:24,318 --> 00:11:28,488 (鈴)うわっ ああーっ! 158 00:11:32,701 --> 00:11:33,660 はっ 159 00:11:33,869 --> 00:11:36,538 うわーっ! 降ろしてー! 160 00:11:36,663 --> 00:11:38,957 (鈴)ああ ああーっ! (赤虎のほえ声) 161 00:11:39,416 --> 00:11:40,500 (鈴)うっ 162 00:11:40,876 --> 00:11:42,919 ううっ うう… 163 00:11:43,503 --> 00:11:45,088 なんで? 164 00:11:45,213 --> 00:11:49,176 どうして あんたの主人は こんなことさせるの? 165 00:11:49,801 --> 00:11:53,430 もう たくさんよ! たくさんだわ 166 00:11:53,638 --> 00:11:57,142 放り出しなさいよ 殺せばいいじゃない! 167 00:11:57,267 --> 00:11:58,852 (泣き声) 168 00:11:59,853 --> 00:12:01,938 逃げ出してやる 169 00:12:02,064 --> 00:12:05,275 逃げて 景王(けいおう)に訴えて― 170 00:12:05,901 --> 00:12:09,821 あんたの主人なんか 罰を当ててやるんだ! 171 00:12:09,946 --> 00:12:11,073 はっ 172 00:12:12,449 --> 00:12:13,867 そうだ 173 00:12:14,368 --> 00:12:15,619 うっ 174 00:12:17,245 --> 00:12:19,081 お行き 揖寧(ゆうねい)へ 175 00:12:20,374 --> 00:12:23,085 王宮へ! 長閑宮(ちょうかんきゅう)へ行くのよ! 176 00:12:23,251 --> 00:12:25,295 (うなり声) 177 00:12:25,545 --> 00:12:28,048 お行き! お行きったら! (たたく音) 178 00:12:28,173 --> 00:12:31,468 (うなり声) 179 00:12:39,935 --> 00:12:40,602 (鈴) どうかお願い 助けてください! 180 00:12:40,602 --> 00:12:42,020 (鈴) どうかお願い 助けてください! 181 00:12:40,602 --> 00:12:42,020 (門をたたく音) 182 00:12:42,020 --> 00:12:42,145 (門をたたく音) 183 00:12:42,145 --> 00:12:44,147 (門をたたく音) 184 00:12:42,145 --> 00:12:44,147 琶山 翠微洞の者です 185 00:12:44,147 --> 00:12:44,272 (門をたたく音) 186 00:12:44,272 --> 00:12:44,606 (門をたたく音) 187 00:12:44,272 --> 00:12:44,606 私は 洞主様に殺される! 188 00:12:44,606 --> 00:12:47,275 私は 洞主様に殺される! 189 00:12:57,285 --> 00:12:58,703 (教師)ほんと この子は― 190 00:12:58,829 --> 00:13:01,123 私の期待したとおりに 応えてくれるわ 191 00:13:01,540 --> 00:13:04,084 (陽子)ウフフフ 192 00:13:08,171 --> 00:13:09,798 (足音) (陽子)あっ 193 00:13:12,175 --> 00:13:14,719 分かっている 朝議だな 194 00:13:16,513 --> 00:13:18,682 (地官長)そもそも 浩瀚を罷免(ひめん)するだけでは― 195 00:13:18,849 --> 00:13:20,267 手ぬるかったのだ 196 00:13:20,392 --> 00:13:24,604 (秋官長)あの時 冢宰(ちょうさい)は 浩瀚を即刻 処刑すべきと言われた 197 00:13:24,729 --> 00:13:26,982 今になってみれば そのとおり 198 00:13:27,107 --> 00:13:30,444 主上は 冢宰の言葉に もっと耳を傾けていただきたい 199 00:13:30,569 --> 00:13:32,279 (春官長)いや それはおかしい 200 00:13:32,904 --> 00:13:36,867 罪なき身で州侯を罷免されたから 浩瀚は不満を持ったのだ 201 00:13:37,284 --> 00:13:40,036 では 主上のなされように 問題があったというのか 202 00:13:40,162 --> 00:13:41,455 (春官長)いや そうではなく 203 00:13:41,580 --> 00:13:44,249 (地官長) 大宗伯 浩瀚が真実無罪ならば― 204 00:13:44,374 --> 00:13:46,710 なぜ 逃走した? ご説明願いたい 205 00:13:46,835 --> 00:13:49,004 (春官長)それは… (陽子)私は… 206 00:13:49,337 --> 00:13:50,422 はっ 207 00:13:55,135 --> 00:13:56,553 (ため息) 208 00:13:59,014 --> 00:14:00,849 (陽子)これでは同じだ 209 00:14:01,641 --> 00:14:05,770 (教師)この子は ほんとに 私の期待したとおりのことを… 210 00:14:07,397 --> 00:14:10,025 (陽子)私は皆の顔色を うかがっている 211 00:14:10,859 --> 00:14:13,528 景麒の… 官たちのため息を恐れて― 212 00:14:14,362 --> 00:14:16,490 彼らが満足する答えを探している 213 00:14:19,075 --> 00:14:21,369 彼らに こびようとしている 214 00:14:25,248 --> 00:14:27,083 これでは同じだ 215 00:14:31,379 --> 00:14:32,839 (陽子)分かった 216 00:14:33,173 --> 00:14:37,469 三公は罷免 太傅 太保に国外追放を命じる 217 00:14:37,677 --> 00:14:40,722 浩瀚も捕らえしだい 国外追放とする 218 00:14:40,931 --> 00:14:42,349 (靖共(せいきょう))主上 219 00:14:42,474 --> 00:14:45,811 恐れながら 大逆の罪としては それは余りにも… 220 00:14:46,102 --> 00:14:48,772 冢宰の役儀は 六官を取りまとめること 221 00:14:48,897 --> 00:14:50,857 六官から大逆のあった責により― 222 00:14:51,316 --> 00:14:53,610 靖共は 冢宰の任を解く 223 00:14:53,735 --> 00:14:55,529 太宰(たいさい)として天官を治めよ 224 00:14:55,654 --> 00:14:56,822 あっ 225 00:14:57,113 --> 00:15:00,325 春官長 秋官長 それに 地官長 226 00:15:00,784 --> 00:15:03,787 六官長の任を解き それぞれ 三公に叙す 227 00:15:03,912 --> 00:15:06,373 お待ちを 私もでございますか 228 00:15:06,498 --> 00:15:08,834 (陽子)あとの人選は 各官府に任せる 229 00:15:09,167 --> 00:15:11,586 ただし 冢宰は景麒が兼任する 230 00:15:11,711 --> 00:15:12,546 主上 231 00:15:12,963 --> 00:15:14,631 (陽子)勅命である! 232 00:15:16,716 --> 00:15:20,554 (陽子)フフフ… よくも あれだけ するすると 233 00:15:20,720 --> 00:15:24,057 主上! 何ということをなさるのです 234 00:15:24,516 --> 00:15:26,601 冢宰派も それに反対する者も― 235 00:15:26,726 --> 00:15:29,729 政治力を持たない三公に格下げだ 236 00:15:29,980 --> 00:15:31,940 これで どうなるか楽しみだな 237 00:15:32,065 --> 00:15:33,859 そのことでは ありません 238 00:15:34,067 --> 00:15:36,444 宰輔(さいほ)に実権をお与えになるなど 239 00:15:36,570 --> 00:15:37,904 (陽子)景麒 240 00:15:39,823 --> 00:15:42,284 私は王宮を出ようと思う 241 00:15:43,743 --> 00:15:45,203 主上… 242 00:15:57,841 --> 00:15:59,634 (鈴)夢みたい… 243 00:16:00,886 --> 00:16:02,345 ハァ… 244 00:16:03,179 --> 00:16:04,848 ウフフフ… 245 00:16:06,016 --> 00:16:09,603 梨耀様のお部屋の何倍も立派だわ 246 00:16:09,728 --> 00:16:10,770 あっ 247 00:16:12,856 --> 00:16:15,191 (采麟(さいりん)) どこも苦しいところはない? 248 00:16:15,358 --> 00:16:17,360 は… はい 249 00:16:18,028 --> 00:16:19,279 よかった 250 00:16:19,613 --> 00:16:21,615 では 行きましょう 251 00:16:25,035 --> 00:16:28,163 (采王(さいおう))随分と若い娘さんだこと 252 00:16:28,622 --> 00:16:30,165 おかけなさい 253 00:16:30,540 --> 00:16:32,417 台輔(たいほ)も一緒に 254 00:16:32,542 --> 00:16:33,752 台輔… 255 00:16:34,127 --> 00:16:35,712 はっ 麒麟(きりん)!? 256 00:16:36,379 --> 00:16:39,758 じゃ… じゃあ 采王… 257 00:16:40,383 --> 00:16:42,344 主上であらせられますか 258 00:16:42,469 --> 00:16:44,304 はい そうですよ 259 00:16:44,429 --> 00:16:47,307 さあ 顔をお上げなさい 260 00:16:50,060 --> 00:16:53,813 (祥瓊) ああ みんな夢だったんだわ 261 00:16:53,939 --> 00:16:58,485 そうよ お父様やお母様が 亡くなるはずがない 262 00:16:58,610 --> 00:17:00,904 私が醜くく老いることなど 263 00:17:01,821 --> 00:17:04,866 (足音) 264 00:17:09,245 --> 00:17:10,538 月渓 265 00:17:11,289 --> 00:17:12,499 (月渓)服を着なさい 266 00:17:15,210 --> 00:17:17,837 里家(りけ)の閭胥(ちょうろう)に感謝するがいい 267 00:17:18,129 --> 00:17:22,342 雪の中をこの州城まで 駆け抜けて知らせに来てくれたのだ 268 00:17:22,634 --> 00:17:23,927 沍姆? 269 00:17:24,970 --> 00:17:26,680 あの偽善者 270 00:17:28,390 --> 00:17:31,434 二度とお会いすることは なかろうと思っていた 271 00:17:31,893 --> 00:17:33,144 満足? 272 00:17:33,269 --> 00:17:36,523 私が こんな惨めな姿になって うれしい? 273 00:17:36,648 --> 00:17:39,359 本当に 誠に醜い 274 00:17:39,567 --> 00:17:40,652 (祥瓊)うっ… 275 00:17:40,777 --> 00:17:43,071 お前が こんなふうにしたんだろ! 276 00:17:43,196 --> 00:17:46,908 ぼろをまとい 土にまみれて 暮らすように仕向けて 277 00:17:47,033 --> 00:17:51,204 民のほとんどは 今 お前が ぼろと呼んだ衣服を着ている 278 00:17:51,413 --> 00:17:55,041 それを蔑む心根が 醜いと申し上げた 279 00:17:55,208 --> 00:17:57,794 そういうお前は どこにいる! 280 00:17:58,211 --> 00:18:00,255 城の奥で絹をまとい― 281 00:18:00,380 --> 00:18:04,217 国権を弄んで 道に外れた楽しみにふけっている 282 00:18:04,634 --> 00:18:06,803 王のふりは楽しいか! 283 00:18:07,345 --> 00:18:11,474 公主を芳に置いておくことは いたずらに民を惑わす 284 00:18:11,599 --> 00:18:13,810 芳を出られたほうがよかろう 285 00:18:14,144 --> 00:18:16,438 追放しようというの? 286 00:18:16,563 --> 00:18:20,400 王を殺し 国を傾けておきながら まだ私を! 287 00:18:21,109 --> 00:18:23,278 それを後悔したことはない 288 00:18:23,778 --> 00:18:25,697 あのまま仲韃を生かしておけば― 289 00:18:25,822 --> 00:18:28,533 芳国に民は いなくなっていただろう 290 00:18:28,783 --> 00:18:31,661 天の決裁を待つことはできなかった 291 00:18:32,370 --> 00:18:35,915 あと数年で 新しい台輔が 王の選定に入るわ 292 00:18:36,041 --> 00:18:39,335 そうしたら 昇山して 天意を問うてみるがいい 293 00:18:39,794 --> 00:18:43,381 殺りく者のお前に 天はいかずちを落とすやもしれぬぞ 294 00:18:43,798 --> 00:18:46,843 本当は 自分が 王になりたかっただけじゃない 295 00:18:47,260 --> 00:18:48,928 王がねたましかったんでしょ! 296 00:18:49,804 --> 00:18:53,308 誰も彼も 私がねたましいんじゃない! 297 00:18:55,894 --> 00:18:58,563 私は許せませんでした 298 00:18:59,022 --> 00:19:02,692 あの娘の父が 私の息子を殺した 299 00:19:02,859 --> 00:19:06,237 目の前にいれば 当たらないではおれなかった 300 00:19:06,404 --> 00:19:09,866 悔しくて 憤ろしくて 301 00:19:10,200 --> 00:19:13,453 しかも あの娘は告白したんだ 302 00:19:13,578 --> 00:19:15,830 自分は公主だと 303 00:19:17,207 --> 00:19:20,001 私は これが許せなかった 304 00:19:20,126 --> 00:19:23,713 公主には 公主の責任が あったのではありませんか 305 00:19:23,838 --> 00:19:27,842 それを全部 ほったらかして 情けを請う卑しさが 306 00:19:27,967 --> 00:19:31,387 (月渓)公主には 芳を出ていただくことになった 307 00:19:31,513 --> 00:19:32,555 (沍姆)どこへ? 308 00:19:33,139 --> 00:19:34,933 それは言えぬが― 309 00:19:35,558 --> 00:19:38,394 二度と 芳に戻られることはなかろう 310 00:19:38,645 --> 00:19:41,189 目の前で親を殺された痛みは― 311 00:19:41,314 --> 00:19:43,983 自分だけのものだと思っている 312 00:19:44,109 --> 00:19:46,569 たくさんの人間が 同じ思いをして― 313 00:19:46,694 --> 00:19:49,197 その時 自分は 王宮で笑っていたとは― 314 00:19:49,322 --> 00:19:51,157 これっぽっちも分かってはいない 315 00:19:51,282 --> 00:19:54,786 なのに 国を出すだけですか! 316 00:19:55,495 --> 00:19:58,414 恨みは 人に何ひとつ与えない 317 00:19:59,165 --> 00:20:02,460 我々は もう仲韃を忘れてもいいだろう 318 00:20:02,710 --> 00:20:04,254 違うか? 319 00:20:05,004 --> 00:20:06,464 (沍姆)はい… 320 00:20:06,798 --> 00:20:08,341 (月渓) お前が知らせてくれたことで― 321 00:20:08,466 --> 00:20:11,344 里人(まちびと)は罪を犯さずに済んだ 322 00:20:11,636 --> 00:20:12,804 礼を言う 323 00:20:12,929 --> 00:20:16,015 (沍姆)くっ… はい 324 00:20:20,770 --> 00:20:27,110 (祥瓊の歌声) 325 00:20:27,235 --> 00:20:29,779 (小庸(しょうよう))恭国(きょうこく)から青鳥(せいちょう)が参りました 326 00:20:29,904 --> 00:20:32,490 公主をお預かりくださるそうです 327 00:20:32,615 --> 00:20:36,077 恭国との間の海には 既に妖魔が出る 328 00:20:36,244 --> 00:20:38,663 無事に着いてくださればよいが 329 00:20:39,706 --> 00:20:41,249 月渓殿 330 00:20:41,374 --> 00:20:45,128 やはり 鷹隼宮に 戻られてはもらえないのですか? 331 00:20:45,295 --> 00:20:48,715 今の芳には かりそめでも王が必要です 332 00:20:49,382 --> 00:20:54,053 (月渓)仲韃… 洌王(れつおう)は 賄賂を取る官吏を決して許さず― 333 00:20:54,179 --> 00:20:57,390 受け取った者も 差し出した者も処罰なされた 334 00:20:57,807 --> 00:20:58,933 腐敗を嫌い― 335 00:20:59,058 --> 00:21:03,188 それでも罪がなくならないので 次々に法を増やした 336 00:21:03,354 --> 00:21:04,647 そうすれば― 337 00:21:04,772 --> 00:21:08,693 いつか 人は過ったことなど しなくなると信じていた 338 00:21:09,611 --> 00:21:14,073 そして 公主を決して後宮から 外にお出しにならなかった 339 00:21:14,782 --> 00:21:16,576 人に罪などないように 340 00:21:16,701 --> 00:21:20,747 白く… ひたすら白いまま お育てになった 341 00:21:21,372 --> 00:21:23,917 自分の理想が そこにあるように 342 00:21:25,376 --> 00:21:29,589 私は かつて 公主の この歌が好きだった 343 00:21:34,135 --> 00:21:36,012 (妖鳥の鳴き声) 344 00:21:37,263 --> 00:21:38,681 (部下)出ました! 蠱雕(こちょう)です 345 00:21:38,973 --> 00:21:42,143 (蠱雕の鳴き声) 346 00:21:42,852 --> 00:21:44,812 (祥瓊)ううっ はっ 347 00:21:45,355 --> 00:21:47,106 公主を必ず霜楓宮(そうふうきゅう)に! 348 00:21:47,232 --> 00:21:48,066 (部下)将軍! 349 00:21:48,483 --> 00:21:50,526 (祥瓊)はっ ああ… 350 00:21:51,319 --> 00:21:52,612 ご無事で 351 00:21:52,737 --> 00:21:56,032 恵侯は 必ず公主を送り届けよと申された 352 00:21:56,241 --> 00:21:59,327 ここで 公主を守れなくては 恵侯の恥となる 353 00:21:59,452 --> 00:22:01,663 私が引き寄せたら一気に行け! 354 00:22:09,045 --> 00:22:12,674 (蠱雕の鳴き声) 355 00:22:14,759 --> 00:22:15,635 (部下)うわっ! 356 00:22:18,596 --> 00:22:19,555 (部下)うわーっ! 357 00:22:31,818 --> 00:22:34,320 (鈴)芳に隣接する恭州国 358 00:22:34,445 --> 00:22:37,949 その王は 在位90年に及ぶ女王とだけしか― 359 00:22:38,074 --> 00:22:40,201 祥瓊は知りませんでした 360 00:22:40,410 --> 00:22:43,204 (部下)公主の身柄を お引き受けくださるとのこと― 361 00:22:43,454 --> 00:22:44,956 供王(きょうおう)のご厚情に― 362 00:22:45,081 --> 00:22:48,793 恵侯 および臣下一同 伏して御礼申し上げます 363 00:22:48,918 --> 00:22:52,338 (供王)大したことじゃないわ お隣ですもの 364 00:22:52,463 --> 00:22:55,425 それで そちらが孫昭(そんしょう)ですね 365 00:22:55,550 --> 00:22:57,218 (祥瓊)これが供王 366 00:22:57,343 --> 00:23:00,805 若い… 私よりずっと若い声 367 00:23:03,725 --> 00:23:08,062 孫昭の身柄 確かに私が預かりました 368 00:23:10,940 --> 00:23:15,945 ♪~ 369 00:24:39,862 --> 00:24:44,867 ~♪ 370 00:24:45,409 --> 00:24:46,869 (ナレーター) この小娘は言うのだ 371 00:24:46,994 --> 00:24:48,830 公主の自分に下女になれと 372 00:24:48,955 --> 00:24:52,750 その祥瓊の顔色を察したのか 少女はクスリと笑う