1 00:00:02,002 --> 00:00:07,008 ♪~ 2 00:01:30,007 --> 00:01:35,012 ~♪ 3 00:01:51,779 --> 00:01:54,657 (蓉可(ようか))夏至になり 戴国(たいこく)出身の者たちが― 4 00:01:54,949 --> 00:01:58,494 王に選ばれようと 次々に昇山してきました 5 00:01:59,912 --> 00:02:03,332 (蓉可) その中でも禁軍の将 驍宗(ぎょうそう)殿は― 6 00:02:03,457 --> 00:02:06,919 その名を他国にまで 鳴り響かせるほどの人物で― 7 00:02:07,044 --> 00:02:10,131 玉座に最も近いと 目されていました 8 00:02:11,090 --> 00:02:15,302 けれど 泰麒(たいき)は 彼には 天啓がないと申されました 9 00:02:16,428 --> 00:02:18,180 最初の昇山者の中には― 10 00:02:18,305 --> 00:02:21,267 王がいなかったことに 泰麒は安心され― 11 00:02:21,392 --> 00:02:24,854 その後 毎日のように 李斎(りさい)殿を訪ね― 12 00:02:24,979 --> 00:02:29,608 その帰りには 驍宗殿の所へ 立ち寄るようになりました 13 00:02:30,484 --> 00:02:33,737 さらに お2人の騶虞(すうぐ)狩りに ついていきたいと― 14 00:02:33,863 --> 00:02:36,157 珍しく おねだりまでされ… 15 00:02:37,867 --> 00:02:40,369 (禎衛(ていえい)) 黄海(こうかい)には妖魔だけではない 16 00:02:40,619 --> 00:02:43,914 流砂があり 瘴気(しょうき)をくゆらせる 沼もございます 17 00:02:44,623 --> 00:02:47,167 公には傷ひとつなく お帰しくださると― 18 00:02:47,293 --> 00:02:49,336 お約束くださいましょうか 19 00:02:49,545 --> 00:02:51,881 (李斎) おケガをさせるようなことは 決して… 20 00:02:52,214 --> 00:02:56,051 (禎衛)もしも もしも やむを得ず 妖魔と対することあらば― 21 00:02:56,594 --> 00:02:59,847 どちらか ご一方が 公を連れて お逃げください 22 00:02:59,972 --> 00:03:01,974 一方を見捨てることとなっても 23 00:03:02,099 --> 00:03:04,476 (巌趙) なんと 我が将軍に死ねというのか 24 00:03:05,019 --> 00:03:06,228 禎衛様… 25 00:03:06,353 --> 00:03:09,940 (驍宗)お守り申し上げる 自信あればこそ お誘いしたまで 26 00:03:11,817 --> 00:03:12,651 (要(かなめ))はっ 27 00:03:12,943 --> 00:03:16,322 大した自信じゃが おごりでないと申せるかえ? 28 00:03:16,447 --> 00:03:18,240 (驍宗)公は我が国の麒麟(きりん) 29 00:03:19,033 --> 00:03:20,868 公の安全を願うに― 30 00:03:20,993 --> 00:03:24,079 戴国の民以上の者があってと お思いか? 31 00:03:24,788 --> 00:03:28,584 それこそ 女仙方のおごりと思うが いかが? 32 00:03:28,834 --> 00:03:29,877 うっ… 33 00:03:41,597 --> 00:03:43,140 (要)あの 驍宗殿 34 00:03:43,807 --> 00:03:47,019 先ほどは 女仙が失礼いたしました 35 00:03:48,479 --> 00:03:51,857 僕は転変できないんです 36 00:03:52,358 --> 00:03:53,192 えっ 37 00:03:54,026 --> 00:03:54,860 あっ… 38 00:03:56,070 --> 00:03:59,073 (要)麒麟に転変して 逃げることもできないし― 39 00:03:59,198 --> 00:04:00,783 まだ使令(しれい)もいない 40 00:04:01,283 --> 00:04:04,453 だから 女仙たちは とても心配してしまうんです 41 00:04:05,537 --> 00:04:06,872 それで… 42 00:04:07,539 --> 00:04:09,208 (驍宗)公よ (要)はっ 43 00:04:11,418 --> 00:04:14,088 公の使令は はなから当てにはしておらぬ 44 00:04:14,213 --> 00:04:16,006 ご心配めされるな 45 00:04:16,298 --> 00:04:19,551 あの 女怪ならいるんですけど 46 00:04:20,302 --> 00:04:21,720 それは心強い 47 00:04:21,887 --> 00:04:24,640 (驍宗)ハハハ… (要)うん 48 00:04:30,020 --> 00:04:31,397 ハァ… 49 00:04:39,154 --> 00:04:40,114 ふう… 50 00:04:46,120 --> 00:04:48,831 (驍宗)公は 私が怖いか 51 00:04:51,000 --> 00:04:53,627 いいえ あの… 52 00:04:57,047 --> 00:05:01,135 (驍宗) 時折 私に尻込みなさるふうを お見せになる 53 00:05:01,260 --> 00:05:04,346 ひょっとして 死臭でも染みついていようか? 54 00:05:04,471 --> 00:05:06,515 (要)そんなことはありません 55 00:05:07,266 --> 00:05:10,394 (驍宗)もしも公が 私に欠けたものをご存じなら― 56 00:05:10,519 --> 00:05:11,812 言ってはもらえまいか 57 00:05:19,486 --> 00:05:22,906 (要)うまく 言えないんです 58 00:05:23,115 --> 00:05:24,908 (驍宗)どんなことでもかまわぬ 59 00:05:31,373 --> 00:05:32,291 (要)火って… 60 00:05:34,209 --> 00:05:37,796 火って 暖かくて明るいものですけど― 61 00:05:37,921 --> 00:05:39,798 あまり強いと怖いでしょう? 62 00:05:40,257 --> 00:05:43,969 大きな火は きれいだな すごいなって思います 63 00:05:44,303 --> 00:05:46,221 それと一緒なんです 64 00:05:46,513 --> 00:05:48,599 すごいなって思うんです 65 00:05:49,266 --> 00:05:52,728 けど 何だか すくんでしまって… 66 00:05:53,145 --> 00:05:54,521 ごめんなさい 67 00:05:54,855 --> 00:05:56,565 ほんとに うまく言えないんです 68 00:06:01,070 --> 00:06:04,406 (驍宗) 詮ないことをお聞きしてしまった 申し訳ない 69 00:06:04,531 --> 00:06:05,365 (要)いいえ 70 00:06:06,867 --> 00:06:08,494 (驍宗)公は よい御子(おこ)だな 71 00:06:08,619 --> 00:06:11,246 あっ いいえ そんな… 72 00:06:12,247 --> 00:06:14,416 誠実で お優しい方だ 73 00:06:14,875 --> 00:06:16,668 戴国は よい国になろう 74 00:06:27,304 --> 00:06:28,347 (犬狼真君(けんろうしんくん))ん? 75 00:06:41,360 --> 00:06:43,278 (李斎)何でしょう? (驍宗)ふむ… 76 00:06:44,696 --> 00:06:48,700 計都(けいと)よりは大きい 騶虞ではないのかもしれぬ 77 00:06:49,910 --> 00:06:51,578 大物かもしれません 78 00:06:52,037 --> 00:06:53,413 のぞいてみるか 79 00:06:58,710 --> 00:07:00,838 (李斎)変だな 何もいない 80 00:07:03,173 --> 00:07:05,634 いや かすかに臭気がする 81 00:07:07,511 --> 00:07:09,847 (要)かすか? この臭気が? 82 00:07:15,602 --> 00:07:17,438 (李斎)まだ続いている 83 00:07:33,537 --> 00:07:34,371 (要)はっ! 84 00:07:34,496 --> 00:07:35,664 (犬のほえ声) 85 00:07:36,915 --> 00:07:37,833 ああっ 86 00:07:38,292 --> 00:07:39,334 公? 87 00:07:39,751 --> 00:07:42,796 戻りましょう ここは嫌です 88 00:07:43,130 --> 00:07:44,673 (李斎)確かめるだけです 89 00:07:45,090 --> 00:07:46,925 ご心配には… あっ 90 00:07:47,468 --> 00:07:48,302 李斎! 91 00:07:51,889 --> 00:07:53,390 (驍宗)女怪か 92 00:07:53,974 --> 00:07:56,059 公を連れて逃げよ 蓬山(ほうざん)に帰れ! 93 00:07:56,768 --> 00:07:57,728 (汕子(さんし))うん 94 00:07:59,980 --> 00:08:01,648 (要)んっ… (驍宗)公! 95 00:08:03,734 --> 00:08:07,571 ハァ ハァ ハァ… ああ! 96 00:08:08,989 --> 00:08:10,782 (落ちる音) (要)うっ… 97 00:08:20,876 --> 00:08:22,503 (飛燕(ひえん)と計都の鳴き声) 98 00:08:22,961 --> 00:08:25,255 (飛燕と計都の鳴き声) 99 00:08:25,547 --> 00:08:27,132 (鳴き声) 100 00:08:27,549 --> 00:08:29,092 遅かったか 101 00:08:31,011 --> 00:08:34,181 ここは やつの… 饕餮(とうてつ)の巣だ 102 00:08:34,473 --> 00:08:37,518 (饕餮のうなり声) 103 00:08:42,606 --> 00:08:43,607 ん? 104 00:08:46,068 --> 00:08:46,902 李斎! 105 00:08:47,069 --> 00:08:49,321 (饕餮のうなり声) 106 00:08:50,697 --> 00:08:51,532 饕餮! 107 00:08:55,285 --> 00:08:59,289 公は戴国に必要な方 逃げられよ (要)できません! 108 00:09:03,919 --> 00:09:05,879 (驍宗)うわ! うう… 109 00:09:06,046 --> 00:09:06,880 はっ 110 00:09:10,050 --> 00:09:13,637 (饕餮のうなり声) 111 00:09:14,137 --> 00:09:18,767 臨 兵 闘 者 皆 陳 烈 前― 112 00:09:19,101 --> 00:09:19,977 行! 113 00:09:32,406 --> 00:09:34,366 汕子! 李斎殿を 114 00:09:38,662 --> 00:09:40,205 あっ あ… 115 00:09:40,330 --> 00:09:42,708 (饕餮のうなり声) 116 00:09:48,046 --> 00:09:49,464 (犬狼真君)汕子! (汕子)はっ 117 00:09:49,965 --> 00:09:51,049 真君 118 00:09:52,509 --> 00:09:54,678 真君 まだ中に泰麒が! 119 00:09:56,847 --> 00:09:58,265 僕には… 120 00:09:58,640 --> 00:10:02,644 この世の誰だろうと 饕餮に対して無事には済まない 121 00:10:05,856 --> 00:10:08,650 饕餮は 単なる妖魔ではない 122 00:10:09,484 --> 00:10:12,571 その人を救うのが 泰麒の意志ならば― 123 00:10:12,738 --> 00:10:14,573 それに従うがいい 124 00:10:21,246 --> 00:10:24,207 饕餮を しゃく伏できた麒麟はいない 125 00:10:25,500 --> 00:10:26,793 それでも… 126 00:10:33,133 --> 00:10:37,137 (饕餮のうなり声) 127 00:10:40,265 --> 00:10:44,019 (要)相手の力が 増している気がする 128 00:10:44,853 --> 00:10:45,937 どうして! 129 00:10:50,734 --> 00:10:52,527 (犬狼真君)まもなく昼 130 00:10:53,320 --> 00:10:58,158 全ての生気は 死気に転じ 八卦(はっけ)は妖魔に有利となる 131 00:11:01,578 --> 00:11:02,788 (汕子)泰麒… 132 00:11:09,544 --> 00:11:12,339 驍宗殿 逃げてください 133 00:11:12,589 --> 00:11:15,467 できません 足が動きません 134 00:11:16,718 --> 00:11:19,679 (景麒(けいき)の声) この妖魔を自分の支配下に置くのだ 135 00:11:19,805 --> 00:11:21,890 という強い意志の力 136 00:11:22,015 --> 00:11:24,142 麒麟の生まれ持つ力に加えて― 137 00:11:24,267 --> 00:11:26,978 その意志だけが 妖魔を縛るのです 138 00:11:27,771 --> 00:11:28,772 ん… 139 00:11:30,982 --> 00:11:32,109 (要)下れ 140 00:11:32,984 --> 00:11:35,070 使令に下れ 141 00:11:37,906 --> 00:11:40,409 (饕餮のうなり声) 142 00:11:43,995 --> 00:11:44,830 下れ! 143 00:11:44,996 --> 00:11:50,752 (饕餮の叫び声) 144 00:11:55,549 --> 00:11:57,634 鬼魅(きみ)は降伏(こうぶく)すべし! 145 00:11:58,009 --> 00:11:59,511 陰陽(おんみょう)は和合(わごう)すべし! 146 00:12:01,096 --> 00:12:04,057 鬼魅降伏 陰陽和合 147 00:12:04,182 --> 00:12:06,143 急急如律令(きゅうきゅうにょりつりょう)! 148 00:12:07,436 --> 00:12:09,396 下れ 傲濫(ごうらん)! 149 00:12:16,528 --> 00:12:19,906 (饕餮の鳴き声) 150 00:12:20,031 --> 00:12:20,866 (要)ん? 151 00:12:22,117 --> 00:12:24,077 (饕餮の鳴き声) 152 00:12:26,663 --> 00:12:29,291 柴犬(しばいぬ)なら いいのに… 153 00:12:33,211 --> 00:12:35,630 (饕餮の鳴き声) 154 00:12:38,550 --> 00:12:41,845 お助けくださり ありがとうございました 155 00:12:41,970 --> 00:12:43,889 戴国は よい麒麟を得た 156 00:12:45,140 --> 00:12:46,766 (犬狼真君)信じられない 157 00:12:46,892 --> 00:12:49,060 饕餮をからめ捕る麒麟があろうとは 158 00:12:49,186 --> 00:12:50,270 はっ 159 00:12:55,233 --> 00:12:59,321 (蓉可)その日の夕暮れになって 泰麒はお戻りになりました 160 00:12:59,738 --> 00:13:02,157 饕餮という使令を得て 161 00:13:02,449 --> 00:13:05,911 蓬廬宮(ほうろぐう)は 喜びと驚きに包まれました 162 00:13:06,036 --> 00:13:07,913 (鎧が鳴る音) (蓉可)あっ 163 00:13:08,705 --> 00:13:11,208 はっ 驍宗殿? 164 00:13:11,666 --> 00:13:14,836 公が 饕餮とにらみ合っている間― 165 00:13:14,961 --> 00:13:19,382 あそこに満ちた気迫は 完全に私を圧倒していた 166 00:13:22,302 --> 00:13:25,847 あれほどの力を持ちながら それに無自覚とは… 167 00:13:26,890 --> 00:13:28,767 何やら不安だな 168 00:13:30,477 --> 00:13:34,397 私を守ろうとして 必死になってくださったようだが… 169 00:13:34,606 --> 00:13:37,526 守るものがなくては 必死になれぬのだとしたら― 170 00:13:37,651 --> 00:13:39,236 己を守ることはできない 171 00:13:39,903 --> 00:13:42,364 それが危うい気がするだけだ 172 00:13:42,822 --> 00:13:43,949 はい 173 00:13:44,533 --> 00:13:47,118 それにしても 見事な麒麟だ 174 00:13:48,161 --> 00:13:49,579 無念だな… 175 00:13:51,373 --> 00:13:53,833 (要の荒い息) 176 00:13:54,417 --> 00:13:55,877 (要)李斎殿 177 00:13:56,378 --> 00:13:58,380 お加減は いかがですか? 178 00:13:59,464 --> 00:14:02,050 公からいただいている 仙水のおかげで 179 00:14:02,175 --> 00:14:04,010 すっかり痛まなくなりました 180 00:14:04,386 --> 00:14:08,932 よかった でも傷が 残らないといいのですけれど 181 00:14:09,057 --> 00:14:12,602 (李斎)ハハッ どうぞ ご心配くださいませんよう 182 00:14:12,727 --> 00:14:15,438 これでも 仙人の端くれでございます 183 00:14:15,564 --> 00:14:18,859 仙人なんですか? 李斎殿も? 184 00:14:19,025 --> 00:14:21,778 王も州侯も神仙です 185 00:14:21,945 --> 00:14:23,780 本来 寿命がありません 186 00:14:24,281 --> 00:14:27,909 だから それにお仕えする者も 仙とならなければ 187 00:14:28,034 --> 00:14:30,453 (要) 王は年を取らないんですか? 188 00:14:30,704 --> 00:14:33,456 王だけではない 麒麟もですよ 189 00:14:33,582 --> 00:14:36,042 えっ 僕も? 190 00:14:36,334 --> 00:14:37,294 あ… 191 00:14:38,295 --> 00:14:42,716 女仙たちは 自分たちにも 老いも病もないので― 192 00:14:42,841 --> 00:14:45,260 お教えするのを 失念していたのですね 193 00:14:45,552 --> 00:14:49,222 僕も 王も死ぬことはない… 194 00:14:49,347 --> 00:14:53,977 (李斎)ええ 天の怒りに触れて 失道(しつどう)でもしないかぎり 195 00:14:54,227 --> 00:14:55,228 失道? 196 00:14:55,937 --> 00:15:00,191 さあ 公のおかげで中日(ちゅうじつ)には 下山することができそうです 197 00:15:00,859 --> 00:15:02,485 ありがとうございました 198 00:15:04,779 --> 00:15:06,781 ハァ ハァ ハァ… 199 00:15:06,907 --> 00:15:09,159 (女仙) 秋分に門にたどりつくよう― 200 00:15:09,284 --> 00:15:11,995 皆 下山の日を決めているようです 201 00:15:12,871 --> 00:15:17,000 驍宗殿は途中で騶虞狩りを なされるつもりでしょうから― 202 00:15:17,167 --> 00:15:19,794 もっと早く 下山なされたのでしょう 203 00:15:21,212 --> 00:15:22,422 (呂迫(ろはく))公! 公! 204 00:15:22,923 --> 00:15:25,592 どうか この呂迫めに もう一度 進香を! 205 00:15:25,759 --> 00:15:28,637 必ずや天啓が 天啓が… 206 00:15:28,762 --> 00:15:30,680 (驍宗) ぶざまなことをいたすな! 207 00:15:31,890 --> 00:15:33,683 未練者よと笑われたいか 208 00:15:34,184 --> 00:15:35,685 驍宗殿! 209 00:15:37,687 --> 00:15:40,607 (驍宗)公 お会いできてよかった 210 00:15:41,441 --> 00:15:44,319 私は これから下山いたします 211 00:15:44,611 --> 00:15:45,820 (要)これから… 212 00:15:46,529 --> 00:15:50,241 はい 新たに 同行を望む者もできましたし― 213 00:15:50,533 --> 00:15:52,786 途中 騶虞を探すつもりゆえ 214 00:15:53,161 --> 00:15:57,290 で… でも 驍宗殿は王師の将軍 215 00:15:57,415 --> 00:15:59,584 また お会いできますね 216 00:15:59,709 --> 00:16:03,755 (驍宗)残念ながら 王師には戻らぬつもりです 217 00:16:04,089 --> 00:16:06,758 仙籍を返上し 戴を出る所存 218 00:16:06,883 --> 00:16:08,551 (蓉可)なぜ そのようなことを? 219 00:16:08,677 --> 00:16:11,471 (驍宗) 私は 恥をかくことに慣れていない 220 00:16:13,098 --> 00:16:16,351 王の器でなかったのだから 仕方がない 221 00:16:16,768 --> 00:16:20,105 私のような思い上がった者には よい薬だ 222 00:16:20,230 --> 00:16:22,107 これで少しは謙虚になろう 223 00:16:23,191 --> 00:16:24,693 ご自愛なされよ 224 00:16:24,943 --> 00:16:27,946 御代(みよ)つつがなけれと 祈念申し上げる 225 00:16:34,577 --> 00:16:36,496 (要)傲濫 (傲濫)何か? 226 00:16:37,622 --> 00:16:40,834 驍宗殿を 令巽門(れいそんもん)まで送ってくれない? 227 00:16:40,959 --> 00:16:42,794 無事に着けるように… 228 00:16:43,461 --> 00:16:46,923 (傲濫)今は 泰麒のおそばを 離れるわけにはいかない 229 00:16:47,048 --> 00:16:48,925 僕の頼みでも? 230 00:16:49,509 --> 00:16:51,678 (傲濫)泰麒の安全が優先する 231 00:16:52,178 --> 00:16:55,223 彼が王というなら いざ知らず 232 00:16:55,640 --> 00:16:56,933 (要)ん… 233 00:16:57,267 --> 00:17:00,270 (女仙)てっきり 追いかけていくものと思ってたよ 234 00:17:00,395 --> 00:17:04,607 (女仙)そうね 驍宗殿も 蓉可をお気に入りだったし 235 00:17:04,733 --> 00:17:06,693 (蓉可)バカなことを 236 00:17:06,818 --> 00:17:09,487 (女仙) でも本当に残念だったね 237 00:17:09,612 --> 00:17:11,865 昇山は一度しか許されない 238 00:17:11,990 --> 00:17:14,117 もう二度と会うこともないときた 239 00:17:14,659 --> 00:17:17,537 (女仙)驍宗殿なら 王にふさわしく見えたのに― 240 00:17:17,662 --> 00:17:19,748 どうして 天啓がなかったのでしょう 241 00:17:19,873 --> 00:17:21,583 (女仙)フッ さあね 242 00:17:22,292 --> 00:17:24,502 それは麒麟にしか分からない 243 00:17:24,627 --> 00:17:28,298 (女仙)驍宗殿が王であれば 一緒にいられたのに 244 00:17:28,423 --> 00:17:30,967 (女仙) 引き留めに行くなら今だよ 蓉可 245 00:17:31,092 --> 00:17:32,510 (蓉可)やめて! 246 00:17:32,761 --> 00:17:34,429 はっ うっ… 247 00:17:34,554 --> 00:17:36,431 (女仙たち)あっ (蓉可)あっ 248 00:17:37,432 --> 00:17:39,726 (汕子)いけません 泰麒 夜は… 249 00:17:41,019 --> 00:17:41,853 泰麒! 250 00:17:45,482 --> 00:17:46,316 傲濫! 251 00:17:53,865 --> 00:17:54,741 泰麒… 252 00:18:04,292 --> 00:18:05,126 (部下)ん? 253 00:18:12,884 --> 00:18:13,927 はっ 254 00:18:15,220 --> 00:18:16,304 (巌趙)ん? 255 00:18:28,108 --> 00:18:31,736 これは 見事な麒麟だ 256 00:18:33,196 --> 00:18:37,033 無事 転変なされたな お喜び申し上げる 257 00:18:37,200 --> 00:18:38,076 しかし― 258 00:18:38,701 --> 00:18:41,496 二つとない まれなる姿を 見せていただけるのは― 259 00:18:41,621 --> 00:18:43,373 うれしく存ずるが… 260 00:18:45,375 --> 00:18:47,252 いささか不用心にすぎよう 261 00:18:50,255 --> 00:18:51,464 驍宗殿… 262 00:18:59,639 --> 00:19:00,557 驍宗殿 263 00:19:01,224 --> 00:19:02,058 公? 264 00:19:05,019 --> 00:19:06,479 御前を離れず… 265 00:19:06,604 --> 00:19:07,230 (心臓の音) 266 00:19:07,230 --> 00:19:10,608 (心臓の音) 267 00:19:07,230 --> 00:19:10,608 (要)駄目だ 王でもないのに こんなこと… いけない 268 00:19:10,608 --> 00:19:12,527 (要)駄目だ 王でもないのに こんなこと… いけない 269 00:19:13,903 --> 00:19:17,991 詔命に背かず 忠誠を誓うと― 270 00:19:19,200 --> 00:19:20,869 誓約します… 271 00:19:29,586 --> 00:19:32,130 (心臓の音) 272 00:19:32,255 --> 00:19:33,840 (驍宗)許す (要)あ… 273 00:19:37,594 --> 00:19:38,428 (要)あっ 274 00:19:39,304 --> 00:19:40,638 礼を言う 泰麒 275 00:19:41,598 --> 00:19:43,766 お前は小さいのに 見る目がある 276 00:19:44,225 --> 00:19:47,228 (驍宗の笑い声) 277 00:19:57,071 --> 00:19:59,824 (禎衛) お喜び申し上げます 驍宗様 278 00:20:00,450 --> 00:20:02,702 万歳をお祈り申し上げます 279 00:20:02,827 --> 00:20:05,288 泰王(たいおう) ならびに泰台輔(たいほ) 280 00:20:06,456 --> 00:20:08,958 (蓉可) 泰王御一行となられた主従は― 281 00:20:09,083 --> 00:20:11,753 丹桂宮(たんけいきゅう)にお入りになられました 282 00:20:12,212 --> 00:20:16,716 驍宗殿は 私たちのあるじである 蓬山公の主君 283 00:20:16,841 --> 00:20:18,885 おさおさ おろそかにするようなことが― 284 00:20:19,010 --> 00:20:20,470 あってはなりません 285 00:20:21,387 --> 00:20:24,682 驍宗殿は 今や女仙にも泰麒にも― 286 00:20:24,807 --> 00:20:28,353 頭を下げる必要はない存在と なられたのです 287 00:20:28,686 --> 00:20:30,688 祝いの席が続く中― 288 00:20:30,813 --> 00:20:34,609 1人 泰麒だけが 何かを考えておいででした 289 00:20:38,696 --> 00:20:41,532 (陽子(ようこ))寂しさのあまり 天啓がなかったのに― 290 00:20:41,658 --> 00:20:44,202 驍宗殿を 王としてしまったんだろう? 291 00:20:44,327 --> 00:20:46,454 泰麒が悩むのは当然じゃないか 292 00:20:47,372 --> 00:20:49,749 誰も それを疑わなかったのか? 293 00:20:50,041 --> 00:20:53,670 主上は胎果(たいか)であるから お分かりになった 294 00:20:54,128 --> 00:20:58,216 あの時 そのように 泰麒のお心を推察できた者は― 295 00:20:58,341 --> 00:21:00,301 1人もおりませんでした 296 00:21:00,718 --> 00:21:03,888 いえ いようはずがなかったのです 297 00:21:05,139 --> 00:21:07,517 (驍宗) もう下山して大丈夫なのか? 298 00:21:07,642 --> 00:21:09,519 (李斎)はい おかげさまで 299 00:21:10,103 --> 00:21:14,148 あの 李斎殿を お送りしてきてもいいですか? 300 00:21:15,316 --> 00:21:18,611 李斎 戴で また会おう 301 00:21:19,153 --> 00:21:20,697 ありがとう存じます 302 00:21:22,282 --> 00:21:24,659 (要)あの 李斎殿 (李斎)はい 303 00:21:25,326 --> 00:21:27,704 (要) 前にお話しされていましたね 304 00:21:27,829 --> 00:21:29,706 失道とか… 305 00:21:30,039 --> 00:21:33,918 (李斎)失道というのは 王が天の意思に背いた時― 306 00:21:34,043 --> 00:21:35,837 麒麟が病に伏すことです 307 00:21:36,713 --> 00:21:40,717 病が ひどくなると麒麟は死に 王も滅びます 308 00:21:41,551 --> 00:21:44,053 天の意思に背いた時… 309 00:21:44,804 --> 00:21:45,638 ん? 310 00:21:47,098 --> 00:21:49,517 あ… 大丈夫 311 00:21:49,684 --> 00:21:52,270 驍宗殿なら 心配はございますまい 312 00:21:52,478 --> 00:21:54,522 ご立派な王におなりでしょう 313 00:21:55,815 --> 00:21:58,359 公がご案じなされることはない 314 00:21:59,193 --> 00:22:02,238 王は天が選ぶものなのですから 315 00:22:04,866 --> 00:22:08,202 (驍宗) 泰麒 蓬莱(ほうらい)生まれなら名があるな? 316 00:22:11,581 --> 00:22:13,666 (要)高里(たかさと) 要です 317 00:22:14,208 --> 00:22:15,752 (驍宗)名はよいな 318 00:22:15,960 --> 00:22:19,213 文字どおり 戴国の要となるのだから 319 00:22:19,547 --> 00:22:21,299 そして この姓だが 320 00:22:26,971 --> 00:22:29,557 蒿里(こうり)という山が蓬山にある 321 00:22:30,266 --> 00:22:32,435 死者が住むという山だ 322 00:22:32,935 --> 00:22:35,605 いっそ不吉で縁起がよかろう 323 00:22:36,022 --> 00:22:36,856 よし 324 00:22:37,690 --> 00:22:40,151 今後 お前を蒿里と呼ぶとしよう 325 00:22:44,947 --> 00:22:46,908 (要)この人を僕は― 326 00:22:47,492 --> 00:22:49,285 死なせてしまう… 327 00:22:50,787 --> 00:22:51,704 (蓉可)泰麒は― 328 00:22:52,580 --> 00:22:56,918 天勅を受ける 天が泰王を任ずる儀式の時― 329 00:22:57,293 --> 00:23:00,379 天の裁きが驍宗殿を滅ぼす― 330 00:23:00,838 --> 00:23:03,341 そう信じておられました 331 00:23:11,015 --> 00:23:16,020 ♪~ 332 00:24:39,937 --> 00:24:44,942 ~♪ 333 00:24:45,067 --> 00:24:47,987 (ナレーター)玉座のそばには 小さな子供が控えている 334 00:24:48,112 --> 00:24:49,405 珍しい髪の色だが― 335 00:24:49,572 --> 00:24:52,909 その場にいるのだから 麒麟に間違いないのだろう