1 00:00:16,330 --> 00:00:20,001 この小娘は 言うのだ。 公主の自分に 奚になれ と。 2 00:00:20,001 --> 00:00:26,401 祥瓊の顔色を 察したのか 少女はクスリと笑う。 十二国記 第二十七話。 3 00:00:33,247 --> 00:00:53,084 ♪♪~ (オープニング・テーマ) 4 00:00:53,084 --> 00:01:28,653 ♪♪~ 5 00:01:28,653 --> 00:02:03,353 ♪♪~ 6 00:02:07,408 --> 00:02:13,914 (祥瓊)<慶国の王・陽子は 国の 高官たちの 内部抗争に悩み→ 7 00:02:13,914 --> 00:02:17,314 王宮を 抜け出る事を 決意する> 8 00:02:19,253 --> 00:02:22,473 (陽子)<一方 鈴は 翠微洞から 逃亡し→ 9 00:02:22,473 --> 00:02:26,873 王都・揖寧へ 向かい 采王に 助けられた> 10 00:02:28,913 --> 00:02:33,651 (鈴)<月渓の命で 生まれ育った 芳国を追放された 祥瓊は→ 11 00:02:33,651 --> 00:02:38,651 恭国の王都・連檣へ 送られて しまったのでした> 12 00:02:52,753 --> 00:02:57,742 (供王)孫紹の身柄 確かに 私が 預かりました。 13 00:02:57,742 --> 00:03:01,645 恵候は よく 決断なされた。 14 00:03:01,645 --> 00:03:05,082 先の峯王は 自ら 滅びて いたもの。 15 00:03:05,082 --> 00:03:08,969 民は やっと 安堵の息をついて いるでしょう。 16 00:03:08,969 --> 00:03:13,641 恵候は 一刻も早く 鷹隼宮に入られる ようにと。 17 00:03:13,641 --> 00:03:16,811 次王が 登極されるまで玉座を預かり→ 18 00:03:16,811 --> 00:03:19,914 民の為に 働かれるのがよいでしょう。 19 00:03:19,914 --> 00:03:24,585 不満を言う者が あれば 供王が玉座を勧めたと おっしゃい。 20 00:03:24,585 --> 00:03:29,573 (祥瓊)月渓は 弑虐者なのよ! 私の 父と 母を………? 21 00:03:29,573 --> 00:03:31,573 (祥瓊)うっ… 22 00:03:34,645 --> 00:03:37,145 (祥瓊)うぅ… うっ… 23 00:03:39,750 --> 00:03:44,305 王は 自ら 倒れるもの… 自身の犯した罪 以外に→ 24 00:03:44,305 --> 00:03:47,905 王を 弑す事の 出来る者は ない。 25 00:03:56,083 --> 00:04:01,639 (供王)王宮に 置いて あげても いいわ。 …ここで働く 婢として。 26 00:04:01,639 --> 00:04:06,143 もちろん 仙籍には 入れて あげられない けれど。 27 00:04:06,143 --> 00:04:09,814 矜持だけは 高いとみえる。ここが 嫌なら→ 28 00:04:09,814 --> 00:04:14,418 戸籍を与えて 里家で暮らさせて あげる。 …里家…… 29 00:04:14,418 --> 00:04:19,974 ねえ… どちらが いい? …ひどい…。 30 00:04:19,974 --> 00:04:24,974 私 あなたが 嫌いなの。 さぁ… どちらに するの? 31 00:04:29,817 --> 00:04:34,305 ここに… …います。 そう…。 32 00:04:34,305 --> 00:04:37,241 では 王の前では 叩頭すること。 33 00:04:37,241 --> 00:04:43,741 何かを 訊かれるまでは 決して 口を開かない事を 学びなさい。 34 00:04:52,306 --> 00:04:55,476 (供麒)主上… 公主への なされようは 余りにも…。 35 00:04:55,476 --> 00:04:58,312 バカね。 祥瓊を 哀れむ前に→ 36 00:04:58,312 --> 00:05:03,417 祥瓊を 憎まずに いられぬ芳の民を 哀れみなさい。 しかし… 37 00:05:03,417 --> 00:05:07,755 私が 決めたの! そして あなたは 私の下僕。 38 00:05:07,755 --> 00:05:10,307 そうでしょ?…ですが…。 39 00:05:10,307 --> 00:05:16,480 (供王)子供に見えても 祥瓊は 三十年 仙籍に あったのよ。 40 00:05:16,480 --> 00:05:20,818 父親を窘める分別も 持てず 遊び暮らしてた 愚か者を→ 41 00:05:20,818 --> 00:05:24,972 哀れむ慈悲なんて ないの。 …麒麟じゃ ないから。 42 00:05:24,972 --> 00:05:29,143 しかし 芳の使者への おっしゃりようも…。 43 00:05:29,143 --> 00:05:32,479 あんたって 本当に バカね。 44 00:05:32,479 --> 00:05:37,418 私が 祥瓊への嫌みで 恵候に 簒奪を勧めたと 思ったの? 45 00:05:37,418 --> 00:05:42,406 その頭には 哀れみ以外の 分別は 入ってないわけ? 46 00:05:42,406 --> 00:05:45,743 恵候には 芳を支えて もらわないと! 47 00:05:45,743 --> 00:05:49,243 だって 芳には 麒麟が いないんですもの。 48 00:05:51,315 --> 00:05:54,919 誰も いないわよ。主上…。 49 00:05:54,919 --> 00:05:58,572 (供王)芳の使者に 向かって 「蓬山に 麒麟は いない」→ 50 00:05:58,572 --> 00:06:01,976 「だから 新王の登極は いつだか 分からない」→ 51 00:06:01,976 --> 00:06:05,246 そんな事を 言ったら絶望するでしょ。 52 00:06:05,246 --> 00:06:09,250 (供王)蓬山には 今 巧国の 新しい麒麟の卵果だけで→ 53 00:06:09,250 --> 00:06:12,486 生まれた はずの 峯麒が いない…。 54 00:06:12,486 --> 00:06:18,642 いつ選ばれるか分からない 王の 代りを 恵候に やってもらう…。 55 00:06:18,642 --> 00:06:24,581 そうしなければ 恭に 難民が 押し寄せてくる。 56 00:06:24,581 --> 00:06:30,254 これも 先の峯王と それを 諌めなかった ボンクラたちのせい。 57 00:06:30,254 --> 00:06:35,242 …その お涙 いっぱいの 水樽 みたいな頭に 理解できたら→ 58 00:06:35,242 --> 00:06:38,742 靴を 履かせて ちょうだい。 59 00:06:48,572 --> 00:06:50,872 (祥瓊)うっ…! 60 00:07:01,251 --> 00:07:04,922 (鈴)いけません 采麟さま。 私などに そのような…。 61 00:07:04,922 --> 00:07:08,242 (采麟)鈴の髪… 本当に きれいね。 62 00:07:08,242 --> 00:07:12,479 采麟さま… あ… 「台輔」と お呼びしないと…。 63 00:07:12,479 --> 00:07:17,418 かまわないの。 好きに 呼んでも。 …あの…→ 64 00:07:17,418 --> 00:07:24,074 台輔は 景王に お会いに なりましたか? いいえ。 65 00:07:24,074 --> 00:07:29,580 景王に 興味が あるの? …同じ 蓬莱の お生まれだから? 66 00:07:29,580 --> 00:07:33,917 ええ… それに 多分 年ごろも 同じで…。 67 00:07:33,917 --> 00:07:37,638 私… ずっと こちらで 独りぼっち だったから…。 68 00:07:37,638 --> 00:07:42,910 せめて 蓬莱の お話だけでも 聞かせて頂きたいんです。 69 00:07:42,910 --> 00:07:47,981 こちらは 嫌い? いえ! 嫌い …では なくて…。 70 00:07:47,981 --> 00:07:54,922 ただ …こちらでは 言葉も 何も 分からなくて 辛い目ばかりで…。 71 00:07:54,922 --> 00:08:00,477 きっと 景王も同じ だろうからお互いに 慰めあったり→ 72 00:08:00,477 --> 00:08:03,877 友達に なれるかしら って…。 73 00:08:10,137 --> 00:08:16,910 (采麟)景王は 蓬莱を懐かしく 思っては いないかも… 違う? 74 00:08:16,910 --> 00:08:21,648 同じ蓬莱の 生まれでも 分かりあえるとは 限らない。 75 00:08:21,648 --> 00:08:27,921 こちらでも 同じ国に 生まれて憎しみあってる人も いる…。 76 00:08:27,921 --> 00:08:31,909 采麟さまは 幸せに お暮らしだから 分からない…。 77 00:08:31,909 --> 00:08:36,309 私も 景王さまも 二度と 故郷に帰れないん ですから。 78 00:08:39,750 --> 00:08:43,754 (女官A)いけません… あ… あの…… 79 00:08:43,754 --> 00:08:46,473 主上… 80 00:08:46,473 --> 00:08:49,473 (采王)いいの…。 私が お招きしたのです。 81 00:08:51,478 --> 00:08:54,878 (采王)お初に お目に かかります… 翠微君。 82 00:08:57,751 --> 00:09:03,974 (梨耀)懐かしい事。 ここは 少しも 変わらないねぇ。 83 00:09:03,974 --> 00:09:06,977 あの方は こうした 仕事が 嫌いで→ 84 00:09:06,977 --> 00:09:10,981 私が 言うとおりに 玉璽を 押して いたものだよ。 85 00:09:10,981 --> 00:09:14,835 翠微君が 先々代 扶王の 寵愛を受け→ 86 00:09:14,835 --> 00:09:22,075 同時に 国政に 力を尽くされた事よく 存じております。 フン…。 87 00:09:22,075 --> 00:09:27,314 鈴という娘を お礼を 保護しました。 申し上げる。 88 00:09:27,314 --> 00:09:33,137 役立たずの 下僕じゃが あれも 一応 私の身内ゆえ…。 89 00:09:33,137 --> 00:09:36,740 鈴は 殺されると 訴えて おりますよ。 90 00:09:36,740 --> 00:09:40,310 夜中に 甘蕈を採りに出したとか…。 91 00:09:40,310 --> 00:09:43,480 主上から 拝領した壺を 割った罰を→ 92 00:09:43,480 --> 00:09:46,817 甘蕈だけで 勘弁して やろうと 言ったのだよ。 93 00:09:46,817 --> 00:09:50,637 赤虎を けしかけて 食わせようとした とも…。 94 00:09:50,637 --> 00:09:57,311 恐ろしい事を…。 万一の事が ないよう 赤虎を遣わした だけ。 95 00:09:57,311 --> 00:10:02,416 私の 下僕の事で 他人に言われる 筋合いなど ありゃしない。 96 00:10:02,416 --> 00:10:05,486 すべて 承知で 下僕で いるのだから。 97 00:10:05,486 --> 00:10:09,139 鈴は 洞を逃げ出せば 仙籍を 削除され→ 98 00:10:09,139 --> 00:10:12,409 言葉が 通じなくなると思っています。 99 00:10:12,409 --> 00:10:15,312 (采王)それでは 逃げるに逃げられません。 100 00:10:15,312 --> 00:10:20,317 それでも 本当に 我慢 ならなければ 出て行くもの。 101 00:10:20,317 --> 00:10:25,305 なぜ そのように 振る舞われる?扶王の 寵愛を受けながら→ 102 00:10:25,305 --> 00:10:30,911 あえて 諫言をし 王に疎まれるほどに 道を お示しになった。 103 00:10:30,911 --> 00:10:35,415 御世に 不満を持つ 若者が 「高斗」という徒党を 組んだ時も→ 104 00:10:35,415 --> 00:10:39,303 あなただけは 支援したと 言われる。 105 00:10:39,303 --> 00:10:43,807 それでも 扶王は あなたの 仙籍を 剥奪できなかった。 106 00:10:43,807 --> 00:10:51,315 その 翠微君ともあろう方が…。 そうだねぇ。 107 00:10:51,315 --> 00:10:58,972 だが 高斗から現れた 次の梧王も 二十年で あなたに 変わられた。 108 00:10:58,972 --> 00:11:03,076 梧王は 禅譲ゆえに 遺言が あったとか…。 109 00:11:03,076 --> 00:11:06,146 「責難は 成事に あらず」…。 110 00:11:06,146 --> 00:11:11,418 人を責め 非難する事は 何かを成す事では ない。 111 00:11:11,418 --> 00:11:14,805 今の 私には よく分かる 言葉だ。 112 00:11:14,805 --> 00:11:20,077 (采王)私は あなたを 責めて いる訳では ありません。 113 00:11:20,077 --> 00:11:24,815 鈴 ですか? …しかしあの娘は 幼い。 114 00:11:24,815 --> 00:11:28,986 それに その言葉は 梧王がご自身を 責めての事。 115 00:11:28,986 --> 00:11:33,807 先王を責める だけでは 決して 国は よく ならなかった… と。 116 00:11:33,807 --> 00:11:36,643 鈴よりも まず 私を責めろ と? 117 00:11:36,643 --> 00:11:40,314 梨耀様が 態度を 改めて下さらなくては→ 118 00:11:40,314 --> 00:11:44,418 私も 処罰を 考えなければ なりません。 119 00:11:44,418 --> 00:11:47,804 王が 飛仙の面目に 口を出すかえ。 120 00:11:47,804 --> 00:11:50,907 王には その権限があるのですよ。 121 00:11:50,907 --> 00:11:54,807 フッ… では 勝手に おし。 122 00:12:08,742 --> 00:12:12,646 (采王)梨耀殿と お話しました。 (鈴)えっ!! 123 00:12:12,646 --> 00:12:19,319 翠微洞の下僕たちは この長閑宮に召し上げようと 思います。 124 00:12:19,319 --> 00:12:22,589 では 戻らなくてもいいのですね。 125 00:12:22,589 --> 00:12:27,477 けれども 鈴は ここで 働く事は 出来ません。 えっ?! 126 00:12:27,477 --> 00:12:30,314 仙籍を 削除 したりは しません。 127 00:12:30,314 --> 00:12:33,317 削除できるのは 私だけ ですから。 128 00:12:33,317 --> 00:12:39,072 少し 下界で暮らして…どうしてご覧なさい。 私だけ? 129 00:12:39,072 --> 00:12:43,010 洞主様ですね?! あの人が 何か言ったんだ! 130 00:12:43,010 --> 00:12:47,481 いいえ 梨耀殿は すべてを 私に 任せて下さいました。 131 00:12:47,481 --> 00:12:53,086 あなたは もう少し 大人に なった方が いいと思うのです。 132 00:12:53,086 --> 00:12:58,575 大人?! でも もう百年も あの人にこき使われて きたんです。 133 00:12:58,575 --> 00:13:05,148 いきなり 言葉も通じぬ国に 投げ込まれれば 辛いでしょうが→ 134 00:13:05,148 --> 00:13:10,587 言葉が通じれば 互いの考えが分かるものでも ありません。 135 00:13:10,587 --> 00:13:17,310 …言葉が通じるから 心が分かりあえず 辛い という事もある。 136 00:13:17,310 --> 00:13:22,816 大切なのは 相手を 決めて かからず 受け入れる事なのです。 137 00:13:22,816 --> 00:13:26,253 (泣き声)私は いつだって…。 138 00:13:26,253 --> 00:13:31,753  泣き崩れる 鈴  139 00:13:39,082 --> 00:13:42,636 様子は? (采麟)まだ 泣いています。 140 00:13:42,636 --> 00:13:46,423 けれど 主上の おっしゃるように する… と。 141 00:13:46,423 --> 00:13:51,144 出来れば 慶に行って みたいって…。 慶? 142 00:13:51,144 --> 00:13:55,344 新しい景王は 胎果だから… って。 143 00:13:57,984 --> 00:14:01,304 主上にも 采麟にも分からない。→ 144 00:14:01,304 --> 00:14:05,304 景王だけが 気持ちを 分かってくれる… って。 145 00:14:07,477 --> 00:14:10,177 景王さま…。 146 00:14:13,750 --> 00:14:17,921 (陽子)私は 関弓へ行く。 延王の元で しばらく 学ぶ。 147 00:14:17,921 --> 00:14:20,574 (景麒)何を おっしゃいます! 148 00:14:20,574 --> 00:14:23,410 そういう事にして おいてくれ …諸官には。 149 00:14:23,410 --> 00:14:27,147 しばらく 街で暮らしてみようと 思う…。 主上…。 150 00:14:27,147 --> 00:14:31,835 あんな 豪華な服… 私は 贅沢をしたかった 訳じゃない。 151 00:14:31,835 --> 00:14:35,589 慶の民が 私が味わってきたような 辛い目に遭う…。 152 00:14:35,589 --> 00:14:40,477 そう 聞かされたから 玉座を受け入れた。 なのに…→ 153 00:14:40,477 --> 00:14:45,877 私は 民の為に 王が 居るという 何をした? だけで 民は…。 154 00:14:49,319 --> 00:14:56,076 …私には この国の民が 何を望み 何を考えているのか 分からない。 155 00:14:56,076 --> 00:15:01,276 まず 道を知っている事が 大切なのです。 道…? 156 00:15:06,753 --> 00:15:14,644 主上? 授業は週五日 定期テストは最低でも 年五回…。 157 00:15:14,644 --> 00:15:17,481 偏差値で 志望校が決められる。 158 00:15:17,481 --> 00:15:23,303 制服の スカート丈は 膝まで…ストッキングは 肌色か 黒……。 159 00:15:23,303 --> 00:15:27,140 そういう子供の 幸せが 分かるか? は…? 160 00:15:27,140 --> 00:15:31,578 そういう社会での 仁道とは 何だ? あ…… 161 00:15:31,578 --> 00:15:38,468 分からない だろう? …景麒と 同じように 私にも 分からない。 162 00:15:38,468 --> 00:15:43,306 私が どんな国を作るか 見てみたいと 言われた…。 163 00:15:43,306 --> 00:15:51,147 隣の国が 手本に出来る 豊かで すばらしい国に してくれと…。 164 00:15:51,147 --> 00:15:56,820 だが どうすれば いい…? 何が 私の 王の道なのだ…? 165 00:15:56,820 --> 00:16:02,976 少なくとも 諸官の顔色を 窺って どう うまく 朝議を進めるか…→ 166 00:16:02,976 --> 00:16:06,276 その事に 苦悩する事じゃない。 167 00:16:08,748 --> 00:16:14,254 昔… 郊外授業で 山へ 写生をしに 行ったんだ。 168 00:16:14,254 --> 00:16:20,243 私は 足下にあった 小さな花が 気に入って それを描いていた。 169 00:16:20,243 --> 00:16:28,318 だが 先生は 山に来たのだから 花ではなく 山を描くように… と。 170 00:16:28,318 --> 00:16:31,805 …そう ほのめかしたんだ。 171 00:16:31,805 --> 00:16:36,142 主上は 山を お描きになられた…? 172 00:16:36,142 --> 00:16:40,942 そうすれば 褒めて もらえると分かって いたからだ。 173 00:16:42,983 --> 00:16:46,253 人に 嫌われる事が怖かった…。 174 00:16:46,253 --> 00:16:52,976 蓬莱では 人の顔色を窺い 誰もに気に入られようと していた。 175 00:16:52,976 --> 00:16:56,663 今と どう 違う? 主上…。 176 00:16:56,663 --> 00:16:59,683 私は 諸官に 認められようと した。 177 00:16:59,683 --> 00:17:06,983 だが その結果 分裂を招き 大切な官を 失う事になった。 178 00:17:08,909 --> 00:17:11,912 私は あまりに 何も 知らない。 179 00:17:11,912 --> 00:17:16,816 今 王宮を離れれば 国を 荒らす事になる かもしれない。 180 00:17:16,816 --> 00:17:19,916 だが このままでは いずれ……。 181 00:17:21,905 --> 00:17:28,812 主上は 「主上の 足下の花」を 見つけに 行きたいのですね。 182 00:17:28,812 --> 00:17:32,415 しばらくの間 景麒に すべてを 委ねる。 183 00:17:32,415 --> 00:17:35,852 どうしても 私で なければ ならない時は→ 184 00:17:35,852 --> 00:17:39,952 この世で 最も速い その脚で 駆けてきてくれ。 185 00:17:41,975 --> 00:17:44,744 あ…? …景麒…? 186 00:17:44,744 --> 00:17:50,650 主上… せめて 逗留先は 私に 手配させて頂けませんか? 187 00:17:50,650 --> 00:17:54,304 いや… お願い それでは…… いたします。 188 00:17:54,304 --> 00:17:58,975 せめて 少しは 安心できる場所に…。 189 00:17:58,975 --> 00:18:02,375 分かった… …任せる。 190 00:18:06,149 --> 00:18:09,152 わがままで すまない…。 191 00:18:09,152 --> 00:18:14,852 実を 申し上げれば 少し 安堵しています。 …そうか。 192 00:18:19,479 --> 00:18:25,301 ≪かつて 私が お選びした王は すぐに 政に 飽いた≫ 193 00:18:25,301 --> 00:18:30,301 ≪またか と思ったが …お変わりに なられた≫ 194 00:18:34,310 --> 00:18:38,314 班渠… 主上に おつきして お守りせよ。 195 00:18:38,314 --> 00:18:44,314 慶にとって かけがえの (班渠) ない方 なのだから。 御意。 196 00:18:52,746 --> 00:18:57,133 (鈴)采王様 御自ら 旌券を 発して下さる なんて…。 197 00:18:57,133 --> 00:19:01,588 (采王)困った時には それを 最寄りの官府に お見せなさい。 198 00:19:01,588 --> 00:19:04,574 きっと 良くして くれます。 …それと→ 199 00:19:04,574 --> 00:19:07,644 これは 界身の烙款です。 200 00:19:07,644 --> 00:19:11,314 どの国の界身で あろうとこれを 見せれば→ 201 00:19:11,314 --> 00:19:16,486 私が預けた 金銭を 引き出す事が 出来ます。 202 00:19:16,486 --> 00:19:19,973 私 きっと 景王に 会ってきます。 203 00:19:19,973 --> 00:19:26,673 下官が 虚海の港 お世話に まで 送ります。 なりました。 204 00:19:30,984 --> 00:19:34,137 (采王)これだけは 覚えて おきなさい。 205 00:19:34,137 --> 00:19:39,993 生きる という事は うれしい事半分 辛い事半分 なのですよ。 206 00:19:39,993 --> 00:19:43,146 はい…?人が 幸せであるのは→ 207 00:19:43,146 --> 00:19:50,804 その人が 恵まれて いるからでは なく 幸せで あろうと したから。 208 00:19:50,804 --> 00:19:56,142 苦痛を忘れる努力 幸せになろうとする努力… それだけが→ 209 00:19:56,142 --> 00:20:03,316 人を 真に 幸せにするのですよ …蓬莱の子。 そうですね。 210 00:20:03,316 --> 00:20:08,922 私 幸せに なりたくて 努力して 翠微洞を 抜け出しました。 211 00:20:08,922 --> 00:20:12,822 これからだって どんな逆境にも 負けません。 212 00:20:41,471 --> 00:20:44,871 (船員)没庫に 着くぞ~っ。 213 00:20:49,329 --> 00:20:54,329 (港の にぎわい) 214 00:20:56,586 --> 00:21:01,758 すごい! …采王様 ありがとう ございます。 215 00:21:01,758 --> 00:21:04,744 (太鼓の音) ん…? 216 00:21:04,744 --> 00:21:11,251 (鳴り続く太鼓) 217 00:21:11,251 --> 00:21:17,540 (人々の ざわめき) 218 00:21:17,540 --> 00:21:23,313 (鈴)懐かしい…。 私が居た 一座もこんなふう だった。 219 00:21:23,313 --> 00:21:27,817 (玉葉)お姉ちゃん! …もうすぐ 小説が始まるよ。 220 00:21:27,817 --> 00:21:33,806 小説… どこの 国の話? 慶の国! 221 00:21:33,806 --> 00:21:39,078 (座長)「新たに立てり 景王・赤子。 胎果の生まれなり」→ 222 00:21:39,078 --> 00:21:44,578 「予青七年 七月末 偽王・舒栄を」……?! 223 00:21:46,653 --> 00:21:50,807 (座長)…木鈴?! え…? 224 00:21:50,807 --> 00:21:53,607 海客の お姉ちゃん…。 225 00:21:55,678 --> 00:21:58,414 あ…!! 226 00:21:58,414 --> 00:22:03,753 (座長)そうですか… 仙籍に お入りに なったのですか…。→ 227 00:22:03,753 --> 00:22:06,756 それで あの頃のまま…。 228 00:22:06,756 --> 00:22:08,975 え… …ええ…。 229 00:22:08,975 --> 00:22:14,147 (微真)座長が 大昔にも 海客と 旅をしていた なんてねぇ。→ 230 00:22:14,147 --> 00:22:18,918 道理で 陽子の時も 平気で いた訳だ。 陽子…? 231 00:22:18,918 --> 00:22:23,907 それにしても 私たちは 海客と 縁が あるらしい。 え…? 232 00:22:23,907 --> 00:22:27,577 (玉葉)いるの! 今も 海客…。 海客が…? 233 00:22:27,577 --> 00:22:31,981 (微真)芸は 出来ないけど 頭は いいから 金勘定を頼んでる。→ 234 00:22:31,981 --> 00:22:36,381 言葉が 通じないから 持ち逃げの心配も ない。 235 00:22:40,590 --> 00:22:43,576 あ…!! 236 00:22:43,576 --> 00:22:46,980 ≪あの… あなた…。 237 00:22:46,980 --> 00:22:52,752 私 「鈴」っていうの。 私の言葉 分かるでしょう? 238 00:22:52,752 --> 00:22:55,588 (浅野)あ…… 日本語だ! 239 00:22:55,588 --> 00:23:02,245 ええ! 私 海客だし 仙だから あなたと 話せるのよ。 240 00:23:02,245 --> 00:23:08,134 (浅野)待っていた…。 …待って いたんだ… 「フラグ」が立つのを。 241 00:23:08,134 --> 00:23:10,834 な… 何…? 242 00:23:13,139 --> 00:23:18,811 ん…? 虚海に 流れ着いた物を売る市場で 見つけた。 243 00:23:18,811 --> 00:23:24,250 サビだらけ だったが こちらの 連中は 何だか分かっちゃ いない。 244 00:23:24,250 --> 00:23:31,240 だから オレが あなた… 買って… 磨いた。 大丈夫? 245 00:23:31,240 --> 00:23:34,310 やっと ゲームが終わるんだな。 246 00:23:34,310 --> 00:23:37,310 さぁ… 行こうか! 247 00:23:42,251 --> 00:23:53,746 ♪♪~ (エンディング・テーマ) 248 00:23:53,746 --> 00:24:38,307 ♪♪~ 249 00:24:38,307 --> 00:25:13,307 ♪♪~ 250 00:25:16,245 --> 00:25:20,817 振り返った 蘭玉の目に 映ったのは 翻る 赤い色と→ 251 00:25:20,817 --> 00:25:25,717 鮮やかな弧を描く 白刃の煌き。 十二国記 第二十八話。 252 00:25:33,312 --> 00:25:53,149 ♪♪~ (オープニング・テーマ)