1 00:00:16,095 --> 00:00:20,667 振り返った 蘭玉の目に 映ったのは 翻る 赤い色と→ 2 00:00:20,667 --> 00:00:25,567 鮮やかな弧を描く 白刃の煌き。 十二国記 第二十八話。 3 00:00:33,162 --> 00:00:52,999 ♪♪~ (オープニング・テーマ) 4 00:00:52,999 --> 00:01:28,501 ♪♪~ 5 00:01:28,501 --> 00:02:03,201 ♪♪~ 6 00:02:08,991 --> 00:02:13,996 (祥瓊)<景王・陽子は 金波宮を去り 延国に向かうと 見せかけて→ 7 00:02:13,996 --> 00:02:20,796 景麒が用意した家で 平凡な 人々の暮らしを 見る事になった> 8 00:02:22,822 --> 00:02:27,493 (鈴)<恭国へ送られた 祥瓊は 冷たく接する 供王・珠晶に→ 9 00:02:27,493 --> 00:02:32,193 「婢」として 扱われて しまうのでした> 10 00:02:35,168 --> 00:02:40,323 (陽子)<長閑宮を離れた 鈴は 景王に会う為に 旅に出たが→ 11 00:02:40,323 --> 00:02:45,523 その途中 一人の海客に 出会った> 12 00:02:57,273 --> 00:03:01,344 (浅野)待っていた… …待って いたんだ…。→ 13 00:03:01,344 --> 00:03:05,244 「フラグ」が 立つのを…。 (鈴)な… 何…? 14 00:03:09,168 --> 00:03:15,491 虚海に 流れ着いた物を売る市場で 見つけた。 え…?! 15 00:03:15,491 --> 00:03:19,662 …何を言ってるの? 私は ただ……。 16 00:03:19,662 --> 00:03:24,267 …ねぇ あなた 蓬莱から 来たんでしょう? (浅野)行け! 17 00:03:24,267 --> 00:03:28,504 何? これ…。 銃だ… 鉄砲だ…知らないのか? 18 00:03:28,504 --> 00:03:34,204 バカね… 鉄砲っていうのは もっと 長くて…… 出ろ! 19 00:03:41,667 --> 00:03:44,170 あっ…。 (座長)木鈴さん? 20 00:03:44,170 --> 00:03:50,109 (玉葉)仙女様… 海客の兄ちゃん どうしたの? …それが… 21 00:03:50,109 --> 00:03:57,166  よみがえる記憶  22 00:03:57,166 --> 00:04:00,166 (浅野)う… うわあ~~っ!! 23 00:04:03,823 --> 00:04:07,994 (微真)慶国の新王が 胎果だって 話は 聞いています。 24 00:04:07,994 --> 00:04:12,999 (黄鉄)胎果の王は 麒麟が 蓬莱 まで お出迎えに なるから→ 25 00:04:12,999 --> 00:04:16,602 あいつや 知っている海客とは 違うんでしょう。 26 00:04:16,602 --> 00:04:19,655 ええ… 私も そう 思います。 27 00:04:19,655 --> 00:04:23,109 王は みすぼらしい海客 なんかとは 違う。 28 00:04:23,109 --> 00:04:28,831 (微真)でも 同じ生まれには 違いない…。 だから…→ 29 00:04:28,831 --> 00:04:33,936 字と 絵で 慶に行くのを 勧めたんですよ。 でも…? 30 00:04:33,936 --> 00:04:36,939 (黄鉄)分からないのか 行こうと しない。 31 00:04:36,939 --> 00:04:41,661 いつまでも ついて(微真)来るから…… しかたなく…。 32 00:04:41,661 --> 00:04:46,215 (玉葉)ねぇ お母さん… 仙女様も 陽子の友達なの? 33 00:04:46,215 --> 00:04:50,937 (微真)さあ… 違うと 思うけど。 「陽子」って? 34 00:04:50,937 --> 00:04:53,940 浅野と 一緒に 流されて来た子です。 35 00:04:53,940 --> 00:05:01,140 延に行くと 言ってたけど 船が 妖魔に襲われたって 聞いてねぇ。 36 00:05:06,002 --> 00:05:08,938 私 景王様に 会いに行くの。 37 00:05:08,938 --> 00:05:12,341 私たちと 同じ 日本から来た方よ。 38 00:05:12,341 --> 00:05:17,741 ねえ… 一緒に帰れる かもしれない。 …ねえ!! 39 00:05:25,438 --> 00:05:30,109 「王様」…。 そんなもの ただの キャラクターだろ? 40 00:05:30,109 --> 00:05:33,109  回想  (杉本優香)私は 選ばれしもの! 41 00:05:37,767 --> 00:05:40,467 ゆ か……。 42 00:05:49,161 --> 00:05:55,161 (カモメの鳴き声) 43 00:05:58,437 --> 00:06:04,427 あ! あの人たち… わざと 彼を 閉じ込めてたんじゃ ないのかな。 44 00:06:04,427 --> 00:06:11,427 こっちの人が 優しくして くれる わけないし… どうしよう…。 45 00:06:13,502 --> 00:06:16,839 あっ! (清秀)わあっ あいたたたっ!! 46 00:06:16,839 --> 00:06:20,926 何すんだよ!! だって 落ちそうに なったから…。 47 00:06:20,926 --> 00:06:25,264 え? …オレ 船 初めてなんだ。 48 00:06:25,264 --> 00:06:29,669 そう… でも 落ちたら 死んじゃうわよ。 知ってるよ。 49 00:06:29,669 --> 00:06:34,106 分かって ないでしょ。 死ぬっていうのは… ねえちゃん。 50 00:06:34,106 --> 00:06:36,606 嫌い!!え…?! 51 00:06:39,996 --> 00:06:45,196 何よ。 …遊びで船旅している子供とは 違うのよ…。 52 00:06:52,158 --> 00:06:58,831 (祥瓊)<景王が いない 金波宮では官吏たちが 困惑していた> 53 00:06:58,831 --> 00:07:03,336 <しかし 天官長となった 靖共を 筆頭に→ 54 00:07:03,336 --> 00:07:07,490 次第に 王の いない政体が とられて いった> 55 00:07:07,490 --> 00:07:15,190 <それは 先の王の時代から 彼らがずっと続けてきた事でも あった> 56 00:07:28,761 --> 00:07:31,997 (楽俊)陽子が 家出した?! 57 00:07:31,997 --> 00:07:35,601 (六太)静かに… な。 58 00:07:35,601 --> 00:07:38,938 す… すみません。でも どこへ…? 59 00:07:38,938 --> 00:07:42,825 雁! え~っ?! 60 00:07:42,825 --> 00:07:49,765 …という事で 旌券は出した。 慶の官吏たちには 雁に来ていると…。 61 00:07:49,765 --> 00:07:52,601 本当は?さぁ…。 62 00:07:52,601 --> 00:07:58,174 いろいろ あるんじゃ ねぇのか。 市井に降りて 考えたいそうだ。 63 00:07:58,174 --> 00:08:05,097 …ちょっくら 様子を(六太)見て来ようかなぁ。 …過保護。 64 00:08:05,097 --> 00:08:10,986 おれたち だけでも 信じてやろうや… 陽子を。 65 00:08:10,986 --> 00:08:15,825 あいつは 国を ほうり出して 逃げだすヤツじゃ ない。 66 00:08:15,825 --> 00:08:19,328 見聞を 広げるのは いい事だけどな…。 67 00:08:19,328 --> 00:08:25,501 例の旌券 作らせといた。 お前にもやるべき事が あるんだろう? 68 00:08:25,501 --> 00:08:28,201 そうでした…。 69 00:08:32,324 --> 00:08:38,497 (鳴賢)母ちゃん 迎えに そりゃ行く気に なったのか?まだだ。 70 00:08:38,497 --> 00:08:42,268 …柳に 何で また 行ってくる。 こんな季節に? 71 00:08:42,268 --> 00:08:45,838 冷えるのか? ああ… 食い物まずいぞ。 72 00:08:45,838 --> 00:08:50,326 柳は 法律が しっかりしてる って 言うからな。 勉強かよ? 73 00:08:50,326 --> 00:08:57,266 柳の沿岸に …戴の間違い 妖魔は出るか? だろ それは…。 74 00:08:57,266 --> 00:09:01,771 (鳴賢)柳は しっかりした 国だぞ。 (楽俊)そうだな。 75 00:09:01,771 --> 00:09:07,326 (楽俊)戴は 妖魔に囲まれて 人が 出て来られない そうだから。 76 00:09:07,326 --> 00:09:12,164 なあ おれんちの馬 貸して やろうか? …大丈夫。 77 00:09:12,164 --> 00:09:15,501 騎獣 借りる当てあるから。 へぇ?! 78 00:09:15,501 --> 00:09:19,301 (鳴賢)そんなもの 貸してくれる知り合いが あるのか? 79 00:09:21,924 --> 00:09:28,224 (祥瓊)<慶国の首都 堯天がある 瑛州を 首都州と呼ぶ> 80 00:09:30,266 --> 00:09:36,489 <瑛州は 南北に 細長く伸びており その 北端に近い里 固継は→ 81 00:09:36,489 --> 00:09:43,689 北東に 河を渡れば 和州 西に 行けば 麦州 という位置にあった> 82 00:09:46,499 --> 00:09:49,699 ≪(少女) おかあさん。 (蘭玉)ん? 83 00:09:59,495 --> 00:10:01,695 (息)ハ~ッ。 84 00:10:05,351 --> 00:10:08,938 冷たかろう… こっちに来て 火に 当たるがいい。 85 00:10:08,938 --> 00:10:13,826 (蘭玉)朝餉の そんなに 支度を…。 頑張る事はない。 86 00:10:13,826 --> 00:10:19,331 みんなの ように 寝ていても いいのだよ。 …あ。 87 00:10:19,331 --> 00:10:26,155 今日 新しい子が来る…。 朝餉は どうしよう。どうせ 昼過ぎだ。 88 00:10:26,155 --> 00:10:30,159 (桂桂)おはよう! …早いな。 89 00:10:30,159 --> 00:10:33,662 寒くて… 僕も 何かする! 90 00:10:33,662 --> 00:10:37,499 じゃ… みんなを 起こしてきて。 は~い! 91 00:10:37,499 --> 00:10:41,003 (子供たちの悲鳴) (蘭玉)あの声は?! 92 00:10:41,003 --> 00:10:43,503 (桂桂)妖魔…?! 93 00:10:46,492 --> 00:10:52,114 (遠甫)窮奇だ! すぐ 里祠へ。 里木の下で じっとして いるんだ。 94 00:10:52,114 --> 00:10:54,667 みんなは…? 95 00:10:54,667 --> 00:10:57,167 ごめん… みんな…。 96 00:10:59,104 --> 00:11:04,109 (窮奇の うなり声) 97 00:11:04,109 --> 00:11:08,109 逃げなさい。 …子供は死んじゃ いかん。 98 00:11:12,101 --> 00:11:15,504 (窮奇)ガオ~~ッ!! (二人)うわあっ! 99 00:11:15,504 --> 00:11:18,157 (蘭玉)はっ?! 100 00:11:18,157 --> 00:11:22,094 (窮奇)ガオ~~ッ (陽子)たあっ!! 101 00:11:22,094 --> 00:11:25,094 (断末魔の叫び) 102 00:11:33,822 --> 00:11:37,493 怪我は? (蘭玉)え… あの… 103 00:11:37,493 --> 00:11:41,193 (桂桂)お兄ちゃん 後ろ! (窮奇)ガオ~ッ!! 104 00:11:43,832 --> 00:11:49,171 (桂桂)すごい! 怪我は 無い すごい!! ようだな。 105 00:11:49,171 --> 00:11:55,594 はい …ありがとう ございました。 …里の人でしたか…? 106 00:11:55,594 --> 00:11:58,330 この子は 海客だ。 かい…? 107 00:11:58,330 --> 00:12:03,502 中 陽子だね? 閭胥の 遠甫さん? 108 00:12:03,502 --> 00:12:06,989 言っておった子だよ。 …里家で預かる。 109 00:12:06,989 --> 00:12:11,660 え? でも 遠甫… 女の子だって……… 110 00:12:11,660 --> 00:12:16,665 あ… かまわない… ごめんなさい! 慣れている。 111 00:12:16,665 --> 00:12:23,605 (桂桂)陽子! みんなの所へ行こう …ね! 112 00:12:23,605 --> 00:12:26,442 他にも 子供が…?! 113 00:12:26,442 --> 00:12:33,742 (蘭玉)桂桂 行きましょう… みんなの… ところ……。 114 00:12:36,669 --> 00:12:40,823 礼は いたしませんぞ。 人目が ありますゆえ。 115 00:12:40,823 --> 00:12:46,261 もちろん。 …里家の客人として 待遇させて頂く。 116 00:12:46,261 --> 00:12:51,500 そのつもりで 来ました。 (蘭玉の泣き声) 117 00:12:51,500 --> 00:12:54,670 …こんな 人里にも 妖魔が 出るんですね。 118 00:12:54,670 --> 00:13:01,660 じきに 出なく なりましょうよ。 慶には 新王が おられますから。 119 00:13:01,660 --> 00:13:08,660 (蘭玉の泣き声) 120 00:13:29,772 --> 00:13:31,772 (祥瓊)ん…? 121 00:13:36,595 --> 00:13:39,595 (祥瓊)あ… (奚たち)フフフフ… 122 00:13:46,438 --> 00:13:50,138 (祥瓊)あの… 私 いつまで…? 123 00:14:04,606 --> 00:14:07,109 (ため息)ハァ~… 124 00:14:07,109 --> 00:14:15,667 (祥瓊)♪♪「私の かわいい人形」 125 00:14:15,667 --> 00:14:24,326 ♪♪「すてきな着物 着せましょう」 126 00:14:24,326 --> 00:14:32,668 ♪♪「キラキラ 金の かんざし」 127 00:14:32,668 --> 00:14:40,168 ♪♪「幸せを あげる」 128 00:14:43,996 --> 00:14:46,496 あ…! 129 00:14:56,108 --> 00:15:02,831 こんな物… いくらでも 持ってた。みんな 私に くれた…。 130 00:15:02,831 --> 00:15:07,002 (老婆) 終わったかい? いえ… まだ。 131 00:15:07,002 --> 00:15:11,607 若い娘に 任せては いけなかった かね…。 132 00:15:11,607 --> 00:15:15,494 気持は 分かるけど 御品に触るのじゃ ないよ。 133 00:15:15,494 --> 00:15:21,667 欠けたら 大事に なるからね。 …はい。 134 00:15:21,667 --> 00:15:25,003 (奚A)私だって 美しく なれると思ってさ→ 135 00:15:25,003 --> 00:15:29,825 珊瑚の簪を 差して (奚B) みた事が あるのさ。 へぇ~!? 136 00:15:29,825 --> 00:15:36,331 それで (奚A)がっかり どうだった? したの なんの。 137 00:15:36,331 --> 00:15:41,770 (老婆)私らには 玉も 絹も 似合いや しないのさ。 138 00:15:41,770 --> 00:15:46,108 …真っ白な肌や 高貴に輝く髪が なきゃね。 139 00:15:46,108 --> 00:15:49,161 (一同)そうだねぇ。…けどね→ 140 00:15:49,161 --> 00:15:52,497 私たちには 働き者の 手足がある。 141 00:15:52,497 --> 00:15:56,501 この身体が あれば 健やかに 仕事は出来る。 142 00:15:56,501 --> 00:15:59,671 あんたは 若いし なかなかの別嬪だ。 143 00:15:59,671 --> 00:16:04,171 つまらない物を うらやむ事は ないさ。 144 00:16:07,829 --> 00:16:10,666 (祥瓊)あれは みんな 私の物よ…。 145 00:16:10,666 --> 00:16:16,338 それを 供王と 景王が 奪い取った…。 …許せない! 146 00:16:16,338 --> 00:16:22,338 今度は 私が 奪い取ってやる。 …何も かも! 147 00:16:26,498 --> 00:16:32,604 (祥瓊)これも… 全部… 私の方が 似合う…。 148 00:16:32,604 --> 00:16:36,174 そうよ… 私のもの なんだから…。 149 00:16:36,174 --> 00:16:39,661 月渓が 玉座を奪って 罰せられない なら→ 150 00:16:39,661 --> 00:16:43,665 私だって 同じ事を してやる…。 151 00:16:43,665 --> 00:16:47,769 供王を …いいえ 景王が いい。 152 00:16:47,769 --> 00:16:50,439 蓬莱から来た ただの 小娘…。 153 00:16:50,439 --> 00:16:54,927 麒麟に 選ばれなかったらただの 海客だった…。 154 00:16:54,927 --> 00:17:00,766 私の方が ずっと ずっと王に ふさわしい…。 155 00:17:00,766 --> 00:17:05,671 そうだ 簒奪してやる。 景王の玉座を 簒奪して→ 156 00:17:05,671 --> 00:17:10,759 もう一度 供王の前に 現れて… そして 言うのだ。 157 00:17:10,759 --> 00:17:17,159 「月渓に 許したものを 私にも よこせ!」 …フフフ…… 158 00:17:24,106 --> 00:17:31,496 (祥瓊)♪♪「私の かわいい人形」 159 00:17:31,496 --> 00:17:38,503 ♪♪「きれいな帯も あげましょう」 160 00:17:38,503 --> 00:17:52,100 ♪♪「茜の珊瑚 飾った 美しい帯よ」 161 00:17:52,100 --> 00:17:55,320 (供王・珠晶)あきれた… やって くれるわね。 162 00:17:55,320 --> 00:17:58,824 (供麒)公主への なさりようは あまりだと…。 163 00:17:58,824 --> 00:18:01,524 (供麒)あれでは 公主も… …は? 164 00:18:03,662 --> 00:18:05,998 (頬を たたく音) 165 00:18:05,998 --> 00:18:10,669 (珠晶)延王のように 自分より 小さな台輔が 欲しかったわ。 166 00:18:10,669 --> 00:18:16,775 公主だった娘が 朝から 晩まで 働き詰めで 平伏を強いられたら→ 167 00:18:16,775 --> 00:18:22,831 物を盗んで 逃げだして いいの? …全く 麒麟という生き物は…。 168 00:18:22,831 --> 00:18:28,937 私は この人たちより 恵まれて いる分 重い責任を 担っているの。 169 00:18:28,937 --> 00:18:35,327 責任を果たさなければ 峯王の ように 首を落とされてるわ…! 170 00:18:35,327 --> 00:18:39,164 祥瓊は その責任に 気づかなかった。 171 00:18:39,164 --> 00:18:46,338 野良仕事も 掃除も 辛くて嫌だと 逃げだす人間を 哀れむ事はね→ 172 00:18:46,338 --> 00:18:51,827 同じ仕事を しっかり果たしてる 人たちに対する 侮辱なの! 173 00:18:51,827 --> 00:18:54,596 (珠晶)そういう生き物とは 分かるけど→ 174 00:18:54,596 --> 00:18:59,167 哀れむ相手を 申し訳 間違えないでね。 ありません。 175 00:18:59,167 --> 00:19:02,154 (珠晶)顔を 上げて (老婆) ちょうだい。 あ…。 176 00:19:02,154 --> 00:19:07,092 あなたたちの勤めが 誘惑の多い ものだと よく分かったわ。 177 00:19:07,092 --> 00:19:13,832 …今まで 一度も 間違いは なかった。 …監督が行き届かず…。 178 00:19:13,832 --> 00:19:19,532 あなたに 責任は無いわ。 これからも よろしく。 主上…。 179 00:19:21,490 --> 00:19:25,994 王師を出して 祥瓊を追いなさい。 範と 柳にも 連絡を。 180 00:19:25,994 --> 00:19:31,194 罪人を 引き渡して かしこまり 下さるように と。 ました。 181 00:19:36,104 --> 00:19:38,824 (船員たち) そっちにそこだ 行ったぞ!そこだっ!! 182 00:19:38,824 --> 00:19:44,162 (逃げる浅野)ハァハァハァハァ ハァハァハァハァ… (船員たち)待て~っ! 183 00:19:44,162 --> 00:19:46,498 (浅野)ハァハァハァハァ ハァハァハァハァ… 184 00:19:46,498 --> 00:19:49,668 (浅野)来るなっ! (船員A)何だよ それは? 185 00:19:49,668 --> 00:19:52,337 (船員C)…旌券も無しに 乗られちゃ 困るんだ。→ 186 00:19:52,337 --> 00:19:56,658 慶か 延で 身元を確かめられたら とばっちりを 食うんだよ。 187 00:19:56,658 --> 00:19:59,828 (鈴)待って…! 待って下さい!! 188 00:19:59,828 --> 00:20:04,828 どうして?! 慶に… オレも行く! 189 00:20:07,669 --> 00:20:10,655 あの… お金なら 私が 払いますから。 190 00:20:10,655 --> 00:20:15,660 (船員A)…けど 旌券が 無くちゃなぁ。この人 海客なんです。 191 00:20:15,660 --> 00:20:20,732 (船員C)海客? 流れ着いた国で 旌券 もらって ないのかい? 192 00:20:20,732 --> 00:20:24,719 旌券… (清秀)これじゃ無いの?駄目かい?→ 193 00:20:24,719 --> 00:20:28,490 慶の旌券だけど…。 (船員D)清秀?→ 194 00:20:28,490 --> 00:20:33,495 女のじゃ船の上じゃねェか。関係ないだろ? 195 00:20:33,495 --> 00:20:37,098 いいじゃないか …昨日 軽業 見せてやったろ。 196 00:20:37,098 --> 00:20:40,502 (船員C)…清秀には かなわねェなぁ。 197 00:20:40,502 --> 00:20:46,002 (船員D)礼を言っときなよ。 あ… こっちの言葉は 話せねェか。 198 00:20:47,993 --> 00:20:52,664 (鈴)そうか… 私と同じね。 本当に かわいそう…。 199 00:20:52,664 --> 00:20:56,168 言葉が 通じないと みんな ひどいよね。 200 00:20:56,168 --> 00:21:00,772 (清秀)ねぇちゃん! あ…。 ありがとう。 201 00:21:00,772 --> 00:21:05,160 ねぇちゃん 金あるんだろう?…さっきの 売ってやるよ。 202 00:21:05,160 --> 00:21:09,831 かわいそうだと思って くれたんじゃ ないの? なんで? 203 00:21:09,831 --> 00:21:14,169 この人は 海客なのよ 私と同じ…。 知ってるよ。→ 204 00:21:14,169 --> 00:21:18,156 蓬莱から 流されて来て だから 言葉も通じない…。 205 00:21:18,156 --> 00:21:22,994 でも ねぇちゃんは それは 私が 通じてる…。 仙だから…。 206 00:21:22,994 --> 00:21:26,665 …私たちは 普通とは違う 苦労を してきたの。 207 00:21:26,665 --> 00:21:31,503 言葉も通じなくて 家にも 二度と 帰れない。 ふぅん…。 208 00:21:31,503 --> 00:21:36,608 元気出せよ。 家に帰れないヤツはいくらでも いるんだから。 209 00:21:36,608 --> 00:21:40,328 「いくらでも」なんか いないわ! いるさ。 210 00:21:40,328 --> 00:21:45,834 国が荒れ 家が焼けて 私たちと帰れなくなったヤツも。違う! 211 00:21:45,834 --> 00:21:50,005 元の場所には 帰れるんでしょ。 家なんか また 建てればいい! 212 00:21:50,005 --> 00:21:55,660 懐かしい場所には もう 帰れない って意味 分からないでしょ! 213 00:21:55,660 --> 00:21:59,164 あんたは 子供だから 分からないのよ! 214 00:21:59,164 --> 00:22:03,001 …お前みたいなヤツ かわいそう とは 思わない! 215 00:22:03,001 --> 00:22:06,838 (泣き声) うわぁ~~ (浅野)どうした? 何を 話してた? 216 00:22:06,838 --> 00:22:10,325 いつも そうよ…。 この世界の 人たちは→ 217 00:22:10,325 --> 00:22:15,430 「海客」だからと 私たちを嫌う…。…何も分からない くせに。 218 00:22:15,430 --> 00:22:22,003 私たちを…。 そうだな… 世界は オレを憎んでいる…。 219 00:22:22,003 --> 00:22:27,442 え…? だから… オレは… 壊して やるんだ…。 220 00:22:27,442 --> 00:22:32,742 大丈夫よ…。 あんたは 私が 守ってあげるから…。 221 00:22:40,005 --> 00:22:44,943 (蘭玉)ありがとう 陽子。 私たちの分まで 拝んでくれて いたの? 222 00:22:44,943 --> 00:22:49,164 いや すまなかった 何を から…。 言ってるの…。→ 223 00:22:49,164 --> 00:22:52,934 陽子が 来てくれたから 私たちは 助かったのよ。 224 00:22:52,934 --> 00:22:58,323 「すまない事」なんて ない…。 何で そんな事 言うの? 225 00:22:58,323 --> 00:23:02,160 「すまない」のは 私の方よ。 だって…→ 226 00:23:02,160 --> 00:23:07,265 この子たちを見捨てて 桂桂だけ 連れて 逃げたんだもん…。 227 00:23:07,265 --> 00:23:11,336 私たちの親は 国を出る前に 死んじゃったから…。 228 00:23:11,336 --> 00:23:14,823 桂桂を 守れるのは 私しか いないから…。 229 00:23:14,823 --> 00:23:18,493 でも 私は ひどいヤツ だよね…。 いや…。 230 00:23:18,493 --> 00:23:23,782 …同じ事が あったら やっぱり 桂桂だけを守って→ 231 00:23:23,782 --> 00:23:27,502 逃げると思う…。うん…。 232 00:23:27,502 --> 00:23:31,272 私も そんな 大事なものがあれば いいんだけど…。 233 00:23:31,272 --> 00:23:33,272 え…? 234 00:23:42,167 --> 00:23:53,662 ♪♪~ (エンディング・テーマ) 235 00:23:53,662 --> 00:24:38,156 ♪♪~ 236 00:24:38,156 --> 00:25:13,156 ♪♪~ 237 00:25:16,161 --> 00:25:20,498 鼠は 椅子に座る。 やっと 座って いる祥瓊に 気づいたように→ 238 00:25:20,498 --> 00:25:25,198 頭を下げた。 「よろしく」…。 十二国記 第二十九話。 239 00:25:33,111 --> 00:25:52,997 ♪♪~ (オープニング・テーマ)