1 00:00:32,953 --> 00:00:52,790 ♪♪~ (オープニング・テーマ) 2 00:00:52,790 --> 00:01:28,225 ♪♪~ 3 00:01:28,225 --> 00:02:02,925 ♪♪~ 4 00:02:14,288 --> 00:02:19,126 (楽俊)おいらの生まれた 巧じゃ 山客や 海客は 浮民以下だ。 5 00:02:19,126 --> 00:02:23,797 (祥瓊)へえ… 私 会った事 ないの。 6 00:02:23,797 --> 00:02:27,885 山客や 海客は 珍しいものを 伝える。 7 00:02:27,885 --> 00:02:35,959 紙 陶磁器 印刷技術 (祥瓊) 医術 …仏教もだ。 そうなの? 8 00:02:35,959 --> 00:02:38,962 寺が 最初に 建ったのは 芳だ。 9 00:02:38,962 --> 00:02:44,451 必王の時代に 山客が 来て 寺を建てた。 必王って? 10 00:02:44,451 --> 00:02:49,723 (楽俊)芳の 十二代か 十三代目の 王じゃ なかったかな。 11 00:02:49,723 --> 00:02:54,227 (祥瓊)あなた なんで そんな事まで 知っているの? 12 00:02:54,227 --> 00:02:58,927 今の景王だって 海客だからな。 13 00:03:10,777 --> 00:03:14,965 妖魔が 出るってのは 本当らしい…。 14 00:03:14,965 --> 00:03:20,965 (楽俊の寝息) 15 00:03:26,560 --> 00:03:30,464 ほら… 高岫山が 見えてきたぞ。 16 00:03:30,464 --> 00:03:33,964 高岫山を 越えれば 雁の国だ。 17 00:04:10,120 --> 00:04:13,790 (祥瓊)やっぱり おかしいわ。 (楽俊)何が? 18 00:04:13,790 --> 00:04:21,515 無事に通れたじゃ 雁の門番たち ねぇか。 あなたの旌券を見て… 19 00:04:21,515 --> 00:04:26,386 私 旌券 持ってないのに 「さあ どうぞ」って…→ 20 00:04:26,386 --> 00:04:32,959 あなた …いろいろ 事情が 一体…? あるって事だ。 21 00:04:32,959 --> 00:04:34,959 (感歎)はあ…!? 22 00:04:37,664 --> 00:04:41,118 すごい… これが 雁なの…? 23 00:04:41,118 --> 00:04:44,621 北方では 最も 豊かな国だからな。 24 00:04:44,621 --> 00:04:48,959 何が採れるの? …玉とか 石? いや…→ 25 00:04:48,959 --> 00:04:53,397 めぼしい鉱山は 何も ねぇ。…土地だけだ。 え…?! 26 00:04:53,397 --> 00:04:57,617 小麦を作り 牛を飼う。…それで 終わり。 27 00:04:57,617 --> 00:05:05,559 …柳や 私の国とは …主上の まるで 違う。 格の違いだな。 28 00:05:05,559 --> 00:05:10,731 五百年 傾いた事が ないってのは大きな違い なんだよ。 29 00:05:10,731 --> 00:05:13,967 でも…… 30 00:05:13,967 --> 00:05:17,721 (楽俊)玉座が 空になる事が なければ 天災が少ない。 31 00:05:17,721 --> 00:05:21,058 農地も増え 穀物の蓄えが 出来る。 32 00:05:21,058 --> 00:05:25,946 治水も 街の整備も 隅々まで 一つの方針で 貫かれている。 33 00:05:25,946 --> 00:05:28,949 王が 短命な国は かわいそうだ。 34 00:05:28,949 --> 00:05:35,055 立派な店や 畑を持っても 洪水で流されて しまったりする。 35 00:05:35,055 --> 00:05:39,059 そうか… 芳も そうなるのね…。 36 00:05:39,059 --> 00:05:44,397 天災で 穀物も採れなくなり みんな 飢えて…。 37 00:05:44,397 --> 00:05:47,617 王が いなくなった ばかりに…。 38 00:05:47,617 --> 00:05:53,957 峯王… あんたの親父さんの烈王は厳しいので 有名だったからな。 39 00:05:53,957 --> 00:05:58,061 民を 虐げる王は 長く 続いた ためしがねぇ。 40 00:05:58,061 --> 00:06:02,115 王に 虐げられて 次の王が 立つまで→ 41 00:06:02,115 --> 00:06:06,052 天災に苦しむ…。 芳は かわいそうだな。 42 00:06:06,052 --> 00:06:10,056 どの王も 民を助ける為に一生懸命 やってるわ! 43 00:06:10,056 --> 00:06:15,245 無軌道な民には 刑罰だって 必要なのよ…。 44 00:06:15,245 --> 00:06:17,898 …父は…… 45 00:06:17,898 --> 00:06:23,487 (祥瓊)<父は賄賂を嫌い 民も 官も清廉潔白である事を 望んだ> 46 00:06:23,487 --> 00:06:26,790 <夫役を サボる事も 物を 盗む事も→ 47 00:06:26,790 --> 00:06:30,560 税を ごまかす事も 決して 許さなかった> 48 00:06:30,560 --> 00:06:35,960 <父は 芳を 真っ白な 美しい国に したかったのだ> 49 00:06:38,051 --> 00:06:41,788 (楽俊)ある程度の 厳しさも 必要だけど→ 50 00:06:41,788 --> 00:06:45,292 物事には 限度って ものが あるからな…。 51 00:06:45,292 --> 00:06:49,462 王が斃れたって事は 行き過ぎた って事だ…。 52 00:06:49,462 --> 00:06:54,467 芳の王が斃れたのは 天命が尽きたからじゃ ないわ。 53 00:06:54,467 --> 00:06:58,788 簒奪者が 王を 弑逆 したからよ…。 54 00:06:58,788 --> 00:07:03,793  回想  (月渓)公主にも よく (祥瓊) 見て頂きたい。 やめて!! 55 00:07:03,793 --> 00:07:08,782 (楽俊)弑逆は大罪だ。 恵州候が あえて 弑逆したって事は→ 56 00:07:08,782 --> 00:07:15,288 王が 国を傾ける前に 討たねば ならなかった って事だろうよ。 57 00:07:15,288 --> 00:07:18,959 その方が マシだと 思えるほど…。 58 00:07:18,959 --> 00:07:24,948 確かに…。 誰もが 弑逆者の月渓を 褒めた…。 59 00:07:24,948 --> 00:07:30,787 (祥瓊)<里家に 預けられた私は 歳を取っていく 自分の体と→ 60 00:07:30,787 --> 00:07:36,626 何かにつけて 辛く当たる閭胥を のろって 過ごした> 61 00:07:36,626 --> 00:07:44,117 <やがて 私の正体が ばれ 月渓は 私を助けざるを えなくなった> 62 00:07:44,117 --> 00:07:49,890 <私は 恭国に送られ 供王・珠晶の 婢と なった> 63 00:07:49,890 --> 00:07:57,147 <誰もが 私を憎んでいた。 私には 何の責任も ないのに…> 64 00:07:57,147 --> 00:08:07,123 <私の中で 私の失ったものを 得た景王への憎しみが 育っていった> 65 00:08:07,123 --> 00:08:15,523 <供王の御物を盗んだ私は 柳国へ 逃れたが すぐに 捕縛された…> 66 00:08:17,717 --> 00:08:22,722 <自由の身と 引き換えに すべてを失った私を 助けたのは→ 67 00:08:22,722 --> 00:08:26,222 楽俊という 半獣だった> 68 00:08:31,615 --> 00:08:35,485  回想  (楽俊)公主の祥瓊より おいらの方が 芳に詳しい。→ 69 00:08:35,485 --> 00:08:40,285 それは ボロを着るより 恥ずかしい事だって 分かるか? 70 00:08:42,292 --> 00:08:45,462 (祥瓊)<楽俊の言葉に 反発しながら→ 71 00:08:45,462 --> 00:08:50,233 その言葉が しみ渡って くるのを 私は 感じていた> 72 00:08:50,233 --> 00:08:53,620 <傾きかけている 柳の風景は→ 73 00:08:53,620 --> 00:08:59,392 明日の… いや… 今の 芳国の姿だった> 74 00:08:59,392 --> 00:09:04,731 <王が いない国は どうなるのか 私は 知らなかった…> 75 00:09:04,731 --> 00:09:09,019 <…分かっているフリを していただけ だったのだ> 76 00:09:09,019 --> 00:09:12,619  回想  (祥瓊)私… 何も 知らないのね…。 77 00:09:14,557 --> 00:09:19,729 (楽俊)恵州候の なさりようは ひどく 思えたかも しれねぇが→ 78 00:09:19,729 --> 00:09:22,899 分かってる…。ん…? 79 00:09:22,899 --> 00:09:25,719 国が どんな状態か→ 80 00:09:25,719 --> 00:09:31,141 私は 王宮で遊ぶだけで 知ろうとも しなかった。→ 81 00:09:31,141 --> 00:09:38,064 だから その事に対する 罰なの。 …私は 何も 分かってなかった。→ 82 00:09:38,064 --> 00:09:41,568 だから 月渓は 私の仙籍を 奪って…。 83 00:09:41,568 --> 00:09:48,391 …私は 一人で 生きていけない から 里家に預けられた…。 84 00:09:48,391 --> 00:09:51,391 私は 愚かだった…。 85 00:09:53,396 --> 00:09:56,066 あいつも そう 言ってたな…。 86 00:09:56,066 --> 00:10:00,553 「自分は愚かだ… それで 王になって いいのか?」って…。 87 00:10:00,553 --> 00:10:06,459 えっ…?! …あ… 誰の事? いや…… 88 00:10:06,459 --> 00:10:12,259 楽俊… 旌券を 見せてもらっても いい? う…ん…。 89 00:10:14,617 --> 00:10:20,123 この旌券… 雁国の冢宰が 裏書きしている…! 90 00:10:20,123 --> 00:10:24,961 どういう事?! …冢宰には 面識が ねえ…。 91 00:10:24,961 --> 00:10:29,282 ただ 「スウグ」を 貸してくれた人が…。 92 00:10:29,282 --> 00:10:32,969 おいら… たまたま 景王と 知り合いなんだ…。 93 00:10:32,969 --> 00:10:37,123 それで…。 えっ…?! なぜ…? 94 00:10:37,123 --> 00:10:40,627 おいらは このとおり半獣だけどな…。 95 00:10:40,627 --> 00:10:46,616 あいつは 人と 人の間には そこの距離しか 隔たりは無いと言った。 96 00:10:46,616 --> 00:10:52,455 だから… …うん! おいらは あいつの友達なんだ。 97 00:10:52,455 --> 00:10:57,627 行き倒れているのを 拾ったんだ。それで 雁まで 連れて行った。 98 00:10:57,627 --> 00:11:02,399 (祥瓊)行き倒れる? 海客 景王が…? だからな。 99 00:11:02,399 --> 00:11:07,737 巧の錯王は 海客には 厳しい方だったからなぁ。 100 00:11:07,737 --> 00:11:11,057 …そんな 苦労を…。 101 00:11:11,057 --> 00:11:17,730 最初は あいつを 送り届ければ 仕事でも もらえるかも… って。 102 00:11:17,730 --> 00:11:24,030 だけど あいつと いるうちに それは どうも 卑屈に思えてさ。 103 00:11:26,055 --> 00:11:33,455 でも ご褒美を くれるってんで 「大学に入りてぇ」と言っちまった。 104 00:11:35,899 --> 00:11:42,455 おいらが会った頃の景王と 牢の中の あんたが 同じに見えた。 105 00:11:42,455 --> 00:11:47,455 苦しくて… 苦しくて 辛抱できない って顔してた。 106 00:11:49,779 --> 00:11:55,051 それで… 私も 拾われたのね…。 107 00:11:55,051 --> 00:12:00,123 そういう 巡り合わせなんだって 言ったろ? 108 00:12:00,123 --> 00:12:05,612 景王は 歳は 祥瓊と どんな人? 同じぐらい だな。 109 00:12:05,612 --> 00:12:08,615 …けど 祥瓊の方が女らしい。 110 00:12:08,615 --> 00:12:12,952 あいつ ぶっきらぼうな ところが あるからな。 111 00:12:12,952 --> 00:12:18,057 便りは あるの? …それが… 112 00:12:18,057 --> 00:12:23,296 あいつ… 今 行方不明なんだ。 えっ…?! 113 00:12:23,296 --> 00:12:27,951 陽子… ってのは 蓬莱の 名前なんだけど…。 114 00:12:27,951 --> 00:12:32,956 あいつの即位式は 去年の 終わりに 大々的に行われた。 115 00:12:32,956 --> 00:12:37,627 でも 王に なったのに あいつの顔は すぐれねぇ…。 116 00:12:37,627 --> 00:12:41,447 あいつには こちらの事が 何ひとつ 分からない。 117 00:12:41,447 --> 00:12:45,134 加えて 慶は 前の王も 短命だったから→ 118 00:12:45,134 --> 00:12:49,455 何年も 官吏が 国を動かして きたんだ。 …それに→ 119 00:12:49,455 --> 00:12:56,062 麦州候・浩瀚の 処遇を巡って 官吏たちは 対立していた らしい。 120 00:12:56,062 --> 00:12:59,782 浩瀚に 謀反の兆しあり との うわさが あり→ 121 00:12:59,782 --> 00:13:06,222 陽子は すぐ 処分を決めず 浩瀚を呼びつけて 話を聞く事にした。 122 00:13:06,222 --> 00:13:11,922 しかし… 陽子が 太師の屋敷に 招かれていた夜…。 123 00:13:18,785 --> 00:13:21,721  回想  (中将)冬器は 仙を 斬る事が 出来る。 124 00:13:21,721 --> 00:13:27,961 三公が 太宰と手を結び 浩瀚と 弑逆を企んだ事は 明白である! 125 00:13:27,961 --> 00:13:31,461 (太師)おわび (中将) 申し上げます! 放て~!! 126 00:13:37,954 --> 00:13:42,892 (楽俊)陽子は 殺されるところ まで 追い込まれて いたという。 127 00:13:42,892 --> 00:13:48,114 そして 陽子は 王宮から 姿を消した…。 (祥瓊)消えた?! 128 00:13:48,114 --> 00:13:53,453 玉座を ほうり出した そう見える というの? だろうなぁ…。 129 00:13:53,453 --> 00:13:56,456 「雁に行く」と 官吏には 言っているが→ 130 00:13:56,456 --> 00:14:01,961 実際には 慶のどこかに 留まってる らしい。 そんな…。 131 00:14:01,961 --> 00:14:07,951 王が いなくなったら また国が 荒れる事に なる。 ああ…。 132 00:14:07,951 --> 00:14:12,889 だが おいらには 陽子の考えて いる事が 分かる気がする。 133 00:14:12,889 --> 00:14:15,892 あいつは 何も 知らねぇ。 134 00:14:15,892 --> 00:14:19,896 だからって 官吏の言う事 ばかり 聞いていたら→ 135 00:14:19,896 --> 00:14:23,399 そいつらの 顔色ばかり うかがうように なる。 136 00:14:23,399 --> 00:14:28,454 官吏は 自分に 都合の いいように国を 動かそうとする…。 137 00:14:28,454 --> 00:14:31,958 あいつは 自分で 何も 決められねぇで→ 138 00:14:31,958 --> 00:14:36,896 自分が 命を狙われても 何で そうなるのか 分からねぇ…。 139 00:14:36,896 --> 00:14:42,118 きっと それが 嫌だったんだ。 じゃあ… 140 00:14:42,118 --> 00:14:45,788 多分 あいつは 今 必死に……→ 141 00:14:45,788 --> 00:14:51,561 ここで… この世界で 生きているんだと 思う…。 142 00:14:51,561 --> 00:14:57,283 この世界を知って 自分の するべき事を知って…→ 143 00:14:57,283 --> 00:15:01,054 もう一度 玉座に 戻ってくる。 144 00:15:01,054 --> 00:15:06,959 分からないわ。 …辛くて 逃げだすかも…。 145 00:15:06,959 --> 00:15:10,259 おいら… あいつを信じてる。 え…? 146 00:15:14,617 --> 00:15:16,617 (ほほ笑み)フフ…… 147 00:15:23,960 --> 00:15:30,066 (祥瓊)私 本当は 慶へ (楽俊) 行きたかったの。 へぇ…。 148 00:15:30,066 --> 00:15:35,455 慶へ行って 下官になって 景王に近づいて みたかった。 149 00:15:35,455 --> 00:15:38,624 うまく 取り入って やろうと 思ってた。 150 00:15:38,624 --> 00:15:45,398 あわよくば 景王から 玉座を 簒奪してやろうと…。 え~っ?! 151 00:15:45,398 --> 00:15:52,055 半分は きっと 本気だった…。 …怒る? 152 00:15:52,055 --> 00:15:55,558 怒らねぇけど それが 本当に なってたら→ 153 00:15:55,558 --> 00:15:59,629 おいら… あいつに 顔向け出来なかったなぁ…。 154 00:15:59,629 --> 00:16:08,287 …戴に行き 荒民として慶に来れば土地と戸籍を くれると聞いて…。 155 00:16:08,287 --> 00:16:13,960 私… 芳国の 公主だった…。 156 00:16:13,960 --> 00:16:19,716 私… 公主の自分に とても こだわっていた。 157 00:16:19,716 --> 00:16:24,387 王宮に住んで 贅沢してる自分を無くしたく なかった。 158 00:16:24,387 --> 00:16:31,294 畑で働くのも 粗末な服を着るのもとても 恥ずかしかった…。 159 00:16:31,294 --> 00:16:35,732 景王が 同じ年頃の 女の子だって聞いて→ 160 00:16:35,732 --> 00:16:39,932 妬ましかった…。…そうか…。 161 00:16:41,954 --> 00:16:45,792 正直 言うと… 貧しい宿に 泊まったり→ 162 00:16:45,792 --> 00:16:49,328 こんな服を着るのは 今でも 抵抗が あるわ…。 163 00:16:49,328 --> 00:16:54,450 でも… そうしなければ いけない事は 分かった…。 164 00:16:54,450 --> 00:17:00,890 芳の公主は 知るべき事を 知らなかったから 罰せられた。 165 00:17:00,890 --> 00:17:04,460 それは もう 悔やんでも 始まらない…。 166 00:17:04,460 --> 00:17:10,883 けど… 祥瓊の人生は 始まった ばかりだろ? 167 00:17:10,883 --> 00:17:15,221 王なら 一度 失敗すれば やり直しは きかねぇ。 168 00:17:15,221 --> 00:17:19,225 でも 今の祥瓊は ただの民だ…。 169 00:17:19,225 --> 00:17:23,425 やり直しの きかねぇ事 なんか ねぇよ。 170 00:17:25,398 --> 00:17:30,953 私… やっぱり 慶に 行ってみたい。 171 00:17:30,953 --> 00:17:37,960 自分を 愚かだって言った人が どんな国を造るか 見てみたい…。 172 00:17:37,960 --> 00:17:42,281 あ…? …楽俊…? 173 00:17:42,281 --> 00:17:47,954 …待ってよ… 怒ったの? …楽俊! 174 00:17:47,954 --> 00:17:52,458 (たま)グオオ~~… (祥瓊)あ~っ! 175 00:17:52,458 --> 00:17:56,462 悪い 悪い… 驚かしちまったか? 176 00:17:56,462 --> 00:18:01,467 ここで 待たせて おいたんだ。 関弓に 帰るつもり だったから。 177 00:18:01,467 --> 00:18:07,290 こいつで 慶の国境まで送ってやるよ。 え…?! 178 00:18:07,290 --> 00:18:14,297 私が行って 心配 行くと いい… じゃない? 慶を 見て来いよ。 179 00:18:14,297 --> 00:18:19,552 もし あいつに会ったら どんな 按配だったか 聞かせてくれ。 180 00:18:19,552 --> 00:18:24,790 今 気がついたけど… 楽俊って 暖かそう…。 181 00:18:24,790 --> 00:18:30,630 今はな。 …けど 夏は バテるんだ… これが。 182 00:18:30,630 --> 00:18:33,630 ウフフッ… 183 00:18:36,619 --> 00:18:45,019 (祥瓊)♪♪「私の かわいい人形」… 184 00:18:46,896 --> 00:18:49,396 人形…… 185 00:18:58,624 --> 00:19:03,613  昇紘の部屋  (浅野)あいつは… 明治の 生まれだと 言ってた…。 186 00:19:03,613 --> 00:19:07,233 本当か どうかは 知らない。→ 187 00:19:07,233 --> 00:19:10,933 名前は… 大木鈴。 188 00:19:16,225 --> 00:19:20,396  回想  (鈴)気がついたら 虚海に 浮かんでいた…。 189 00:19:20,396 --> 00:19:25,785 運よく 助け上げられたけど それから四年が 地獄だった。 190 00:19:25,785 --> 00:19:31,307 あなたも 分かるでしょう? 言葉が通じない 辛さが…。 191 00:19:31,307 --> 00:19:34,327 …仙人になれば 言葉が しゃべれると 知り→ 192 00:19:34,327 --> 00:19:39,131 梨耀様に 「どうしても 仙人に して下さい」と 頼み込んだの。 193 00:19:39,131 --> 00:19:44,120 (浅野)だが その 梨耀という 仙人は ひどいヤツで→ 194 00:19:44,120 --> 00:19:52,795 鈴を 奚にして 百年近く ずっと いたぶり続けたそうだ。 195 00:19:52,795 --> 00:19:55,948  回想  (鈴)ただ ただ 悲しかった…。 196 00:19:55,948 --> 00:20:03,289 どうして こんな目に遭わなきゃ いけないの って…… だから…。 197 00:20:03,289 --> 00:20:08,060 (浅野)鈴は 景王が 自分と 同年代の 海客だと知って→ 198 00:20:08,060 --> 00:20:12,949 景王に会えば 助けて もらえると 思ったんだとか。→ 199 00:20:12,949 --> 00:20:19,622 景王には 会えなかったが 何とか 采王の元へ 逃げる事が出来た。→ 200 00:20:19,622 --> 00:20:27,463 だが 采王も 梨耀と同じで 鈴に 辛く当たったらしい。 201 00:20:27,463 --> 00:20:33,119  回想  (鈴)「…大人になった方が いい」と王宮に置いては くれなかった。 202 00:20:33,119 --> 00:20:37,890 あの人たちも 私の苦しみは 分かっては くれなかった。 203 00:20:37,890 --> 00:20:42,628 だから 景王に会う為に 旅に 出たの…。 204 00:20:42,628 --> 00:20:47,133 (浅野)鈴は 出会うべくして おれと 出会った。→ 205 00:20:47,133 --> 00:20:53,556 おれを 次の ミッションに導く為に 鈴 という道案内が 必要だったんだ。 206 00:20:53,556 --> 00:20:59,295 おれには すぐ分かった…。 「鈴は おれと同じなんだ」…と。→ 207 00:20:59,295 --> 00:21:04,283 おれは いろいろな話を 聞いた。 …そして 悟った。→ 208 00:21:04,283 --> 00:21:07,720 この世界は とても おかしい… と。→ 209 00:21:07,720 --> 00:21:12,792 少なくとも おれや 鈴にとって この世界は 幸せじゃない。→ 210 00:21:12,792 --> 00:21:16,946 世界は まるで おれたちを 憎んで いるようだ。 211 00:21:16,946 --> 00:21:22,952 (浅野)…そうじゃないか? …なぜこんな 理不尽な事が ある…? 212 00:21:22,952 --> 00:21:30,226 王だ… 妖魔だ…? そんなもの おれたちには 関係の無い話だ。 213 00:21:30,226 --> 00:21:35,464 おれたちは ただ幸せに 毎日 生きて いたかった だけだ。 214 00:21:35,464 --> 00:21:40,064 それなのに… どうして こんな目に遭う?! 215 00:21:42,054 --> 00:21:47,359 (浅野)おれの女は 「この世界が 自分の世界だ」と言っていた。 216 00:21:47,359 --> 00:21:53,359 だが 間違いだ…。 こんな世界は 間違いなんだ! 217 00:21:56,285 --> 00:21:58,285 (ぶつかる音) 218 00:22:00,289 --> 00:22:03,959 (浅野)あの子供も 死んだ…。 219 00:22:03,959 --> 00:22:07,463 あいつは おれに放たれた 刺客の はずだった。 220 00:22:07,463 --> 00:22:11,963 それなのに あいつは 消されたんだ! 221 00:22:14,403 --> 00:22:17,573 (昇紘)面白い話だな…。→ 222 00:22:17,573 --> 00:22:19,959 私も 思っていた…。→ 223 00:22:19,959 --> 00:22:24,947 なぜ 麒麟が選んだ者を 王に頂かねば ならぬのか…? 224 00:22:24,947 --> 00:22:28,617 いや… 王が いなければ ならぬのか…? 225 00:22:28,617 --> 00:22:31,720 (昇紘)王が いない世界が 荒れると いうなら…→ 226 00:22:31,720 --> 00:22:36,976 この世界は もともと 荒れ果てて いるものでは ないのか…。 227 00:22:36,976 --> 00:22:39,795 (昇紘)この世界は 間違っている…。→ 228 00:22:39,795 --> 00:22:45,050 ならば この世界の摂理に すべて 逆らってやろう…。→ 229 00:22:45,050 --> 00:22:50,456 天が 私を罰すると いうなら 罰するが いい。→ 230 00:22:50,456 --> 00:22:55,795 だが 罰せられる までは 私は 好きに生きるのだ。 231 00:22:55,795 --> 00:22:59,632 (浅野)あんたは… なぜ…… 232 00:22:59,632 --> 00:23:04,887 (昇紘)私に 身を 任せてみろ…。 233 00:23:04,887 --> 00:23:09,792 おれは あんたを 殺そうと したのに…。 234 00:23:09,792 --> 00:23:12,945 (昇紘)天が 私を 殺せるか どうか…。→ 235 00:23:12,945 --> 00:23:19,718 世界が 間違っているのか 私たちが 間違っているのか…→ 236 00:23:19,718 --> 00:23:23,018 確かめて みたくは ないか…? 237 00:23:28,961 --> 00:23:32,064 (昇紘)ならば ついて来い…。 238 00:23:32,064 --> 00:23:36,964 止水郷長… 昇紘に……。 239 00:23:41,957 --> 00:23:53,452 ♪♪~ (エンディング・テーマ) 240 00:23:53,452 --> 00:24:37,947 ♪♪~ 241 00:24:37,947 --> 00:25:12,947 ♪♪~ 242 00:25:15,951 --> 00:25:20,956 「鈴…?」 …妙な 名前だ。 こちらふうでは ない。 むしろ…。 243 00:25:20,956 --> 00:25:25,256 「しまった」と 陽子は 唇を噛む。 十二国記 第三十二話。 244 00:25:32,968 --> 00:25:52,805 ♪♪~ (オープニング・テーマ)