1 00:00:16,191 --> 00:00:21,196 「鈴…?」 …妙な 名前だ。 こちらふうでは ない。 むしろ…。 2 00:00:21,196 --> 00:00:25,496 「しまった」と 陽子は 唇を噛む。 十二国記 第三十二話。 3 00:00:33,208 --> 00:00:53,045 ♪♪~ (オープニング・テーマ) 4 00:00:53,045 --> 00:01:28,547 ♪♪~ 5 00:01:28,547 --> 00:02:03,247 ♪♪~ 6 00:02:14,710 --> 00:02:19,510 (鈴)どうして… …どうして …清秀…? 7 00:02:21,550 --> 00:02:27,039 浅野…? …どうして 側に 居て くれなかったの? 8 00:02:27,039 --> 00:02:29,708 は…?! 9 00:02:29,708 --> 00:02:32,208 (革午)これで… 10 00:02:34,479 --> 00:02:38,700 ありがとう…。 ……あっ?! 11 00:02:38,700 --> 00:02:43,200 いつまでも こんな所に 置いておく もんじゃない。 12 00:02:45,140 --> 00:02:49,144 …何が あったんですか?! 馬車に ひかれたって…。 13 00:02:49,144 --> 00:02:52,030 (革午)知らんな。だって…… 14 00:02:52,030 --> 00:02:54,866 誰も 見ていや しないよ。 15 00:02:54,866 --> 00:03:00,266 誰か…! この子が どうしたか見た者は いるか? 16 00:03:11,133 --> 00:03:15,537 (閉門の合図の太鼓) 17 00:03:15,537 --> 00:03:22,210 清秀… ごめんね…。 景王なんか 信じて…。 18 00:03:22,210 --> 00:03:26,648 港から すぐ 医者に 連れていけば よかった…。 19 00:03:26,648 --> 00:03:29,634 なのに…… 20 00:03:29,634 --> 00:03:33,734 (泣き声で)ごめん… ごめんね 清秀…。 21 00:03:35,640 --> 00:03:38,643 (夕暉)おねえさん… 門が 閉まるよ。 22 00:03:38,643 --> 00:03:44,366 街の外に いては …私に いけない…。 構わないで。 23 00:03:44,366 --> 00:03:51,206 (夕暉)自分を哀れんで 泣いてたら死んだ子に 失礼だよ。 24 00:03:51,206 --> 00:03:55,310  回想  (清秀)人が 泣くのには 二つ あるんだな…。→ 25 00:03:55,310 --> 00:04:00,510 (清秀)自分が かわいそうで 泣くのは ガキの涙だよ。 26 00:04:02,467 --> 00:04:07,038 あなた… (夕暉)名前は清秀を…?知らない。 27 00:04:07,038 --> 00:04:11,743 でも もう 有名だ… 拓峰じゃ…。 うそよ! 28 00:04:11,743 --> 00:04:15,747 誰も ひかれるのを 見なかったって…。 それは…… 29 00:04:15,747 --> 00:04:20,247 しょうがないよ。 さぁ… 戻ろう…。 30 00:04:32,314 --> 00:04:39,871 (夕暉)前を向いて 歩かないと 穴の中に 落ちるよ。 穴の中? 31 00:04:39,871 --> 00:04:44,209 自分に対する 哀れみの中…。 32 00:04:44,209 --> 00:04:48,930 そうね…。 …ありがとう。 33 00:04:48,930 --> 00:04:53,201 私は 鈴。 …あなたは? 僕は 夕暉。 34 00:04:53,201 --> 00:04:56,201 あっちに いる 兄さんは 虎嘯。 35 00:04:58,540 --> 00:05:02,144 …後で 役所に 連れて行って くれる? 36 00:05:02,144 --> 00:05:05,197 清秀を ひいた馬車 捕まったか どうか。 37 00:05:05,197 --> 00:05:09,367 そんな事 言わない方が いい…。 どうして?! 38 00:05:09,367 --> 00:05:13,472 きっと 見てた人は 捕まらないよ いる! あいつは…。 39 00:05:13,472 --> 00:05:16,475 「あいつ」…? …誰…? 40 00:05:16,475 --> 00:05:19,311 (夕暉)この街の 人間は 皆 知っている。→ 41 00:05:19,311 --> 00:05:22,814 郷長が 旅の男の子を 殺したって…。 42 00:05:22,814 --> 00:05:26,318 殺した…? 郷長が…? 43 00:05:26,318 --> 00:05:33,308 (夕暉)郷長・昇紘… 止水郷で 一番 危険なヤツ。 44 00:05:33,308 --> 00:05:38,814 (男)昇紘の車の前に その子が 飛び出して 止めちまったんだ。 45 00:05:38,814 --> 00:05:43,869 それだけ?! (夕暉)昇紘には それ だけで 十分なんだ。 46 00:05:43,869 --> 00:05:48,540 だって… 清秀は 病気だったのよ! 47 00:05:48,540 --> 00:05:53,378 目が ほとんど 見えなくて 脚も まっすぐに 歩けなかった。 48 00:05:53,378 --> 00:05:59,034 ずっと おぶっていれば よかった。あんなに 軽かったのに…。 49 00:05:59,034 --> 00:06:03,305 (夕暉)昇紘を 恨んでは 駄目だよ。 なぜ?! 50 00:06:03,305 --> 00:06:08,305 昇紘を恨む事は 昇紘に殺される という事だから。 51 00:06:10,312 --> 00:06:16,651 (虎嘯)今日は この宿に泊まって 故郷に 帰るんだな…。 52 00:06:16,651 --> 00:06:23,375 いいえ! 連れが いるの。 二人で 清秀の恨みを 晴らすわ! 53 00:06:23,375 --> 00:06:27,775 やっぱり… 教えるんじゃ なかった…。 54 00:06:34,536 --> 00:06:38,373 (蘭玉)まあ… (陽子)車は そんな事が? 止まらず→ 55 00:06:38,373 --> 00:06:42,644 誰も 呼び止めも しない。…妙だったな。 56 00:06:42,644 --> 00:06:45,814 (蘭玉)ああ… 昇紘ね。 え…?! 57 00:06:45,814 --> 00:06:50,635 止水の郷長。 …多分 そうだと思う。 郷長が?! 58 00:06:50,635 --> 00:06:53,538 人を 人とも 思わない 獣よ。 59 00:06:53,538 --> 00:07:01,646 二十歳になって 和州の止水に 振り分けられたら どうしよう…。 60 00:07:01,646 --> 00:07:04,532 それに 止水は 賦税が 七割なのよ。 61 00:07:04,532 --> 00:07:08,703 まさか! 税は 「収穫の 一割」が 基本のはずだ。 62 00:07:08,703 --> 00:07:14,876 (蘭玉)橋を作る工事費や 妖魔から守ってもらう とか 全部で七割。 63 00:07:14,876 --> 00:07:20,031 バカな! それらは 国が 賄うものだ!! …第一…… 64 00:07:20,031 --> 00:07:24,531 どうして 王は 昇紘みたいなヤツを 許しておくの…? 65 00:07:26,538 --> 00:07:29,207 私は そんな事を 許した覚えは ない! 66 00:07:29,207 --> 00:07:34,980 今は 民が苦しい時… 税を 八分に減らすよう 告示しているはず! 67 00:07:34,980 --> 00:07:41,303 (遠甫)憤っても始まらん…。 ここ 北韋でも 税は三割だ。 68 00:07:41,303 --> 00:07:47,375 …ここは 景麒の 仁道 篤い 直轄地では? 主が いても→ 69 00:07:47,375 --> 00:07:52,480 目が 行き届かねば 役には立たん という事だ。 70 00:07:52,480 --> 00:07:55,700 君主 一人では 政は立ち行かぬ。 71 00:07:55,700 --> 00:08:03,308 七割の税の 四割は 止水郷がある 和州を治める 呀峰の取り分だな。 72 00:08:03,308 --> 00:08:08,380 昇紘は 呀峰に 気に入られて おる。 73 00:08:08,380 --> 00:08:14,035 それが はっきり しているなら 呀峰は 勅命に反してる事になる。 74 00:08:14,035 --> 00:08:17,138 昇紘を 捕らえれば 言い逃れも 出来ない…。 75 00:08:17,138 --> 00:08:20,875 呀峰が 昇紘を庇い 捕縛は させぬだろう。 76 00:08:20,875 --> 00:08:24,546 郷長を 裁くのは 州候の 役目だからな。 77 00:08:24,546 --> 00:08:30,368 それに 私腹を肥やす官吏は 呀峰や 昇紘だけでは ない。 78 00:08:30,368 --> 00:08:34,873 彼らだけを 何も しない 取り締まっても。 よりは いい! 79 00:08:34,873 --> 00:08:40,573 何の罪で 昇紘が 子供を 捕らえる? 殺すのを見ました! 80 00:08:43,031 --> 00:08:48,870 なるほど。 …だが それで 昇紘を 捕らえられるかな? 81 00:08:48,870 --> 00:08:54,376 車に乗っていたのは 昇紘ではないという事に なるのでは…? 82 00:08:54,376 --> 00:08:59,147 私が…! 王が 証人なのですよ! 83 00:08:59,147 --> 00:09:06,204 王なればこそ 法を歪めて 処罰すれば 法が 意義を失う。 84 00:09:06,204 --> 00:09:11,876 それは 酷吏を放置するよりもっと 罪が重い。 85 00:09:11,876 --> 00:09:14,876 あの…… ん…? 86 00:09:17,315 --> 00:09:22,303  回想  (遠甫)嘉熈の事は 残念だと 思う… だが…… 87 00:09:22,303 --> 00:09:25,703 (遠甫)なんだね?…いいえ…。 88 00:09:27,709 --> 00:09:30,709  回想  (清秀)鈴が… 泣くから…… 89 00:09:33,882 --> 00:09:39,037 なんて… ふがいない王なんだ…。 90 00:09:39,037 --> 00:09:42,537 「すず」…? あちらの名前か…? 91 00:09:46,978 --> 00:09:50,198 (夕暉)墓地が 広すぎると 思わないか? 92 00:09:50,198 --> 00:09:53,301 え…? 拓峰だけ じゃない…→ 93 00:09:53,301 --> 00:09:57,305 この辺りの廬人が たくさん 埋められて いるんだ。 94 00:09:57,305 --> 00:10:01,709 妖魔か 何か? それも あるけど…→ 95 00:10:01,709 --> 00:10:07,209 妖魔より酷い 獣さ。 昇紘…? 96 00:10:09,701 --> 00:10:12,137 (夕暉)昇紘は 廬で 狩りをする…。 97 00:10:12,137 --> 00:10:16,541 七割の税に 満たなかった廬は 襲われる…。 98 00:10:16,541 --> 00:10:21,029 女 子供が さらわれ 大人たちは 殺される…。 99 00:10:21,029 --> 00:10:25,200 でも それじゃ 働き手がいなくなる じゃない! 100 00:10:25,200 --> 00:10:33,041 …無人になった廬に 時々 たくさんの人が 運ばれてくる…。 101 00:10:33,041 --> 00:10:37,645 どこかの 荒民 なんだろうけど…。 ひどい…。 102 00:10:37,645 --> 00:10:42,867 (夕暉)分かったろう? ここでは 昇紘が 王なんだ。 103 00:10:42,867 --> 00:10:49,207 だから… 「忘れろ」って言うの?…清秀を…?! 104 00:10:49,207 --> 00:10:55,707 (鈴の むせび泣き) 105 00:10:58,032 --> 00:11:00,832 (銃声) 106 00:11:04,205 --> 00:11:08,042 (昇紘)お前に 匠は あるのか? (浅野)え? 107 00:11:08,042 --> 00:11:13,314 同じような物を 作れるか と 聞いている。 いえ…。→ 108 00:11:13,314 --> 00:11:17,468 大体は 分かりますけど …火薬は…。 109 00:11:17,468 --> 00:11:22,073 そうか…。 次の狩りに 役立つと 思ったがな。 110 00:11:22,073 --> 00:11:26,644 狩り? (昇紘)ああ… 獲物は 人間だ。 111 00:11:26,644 --> 00:11:30,532 はぁ…?! こっちじゃ そんな事が 許されるんだ…。 112 00:11:30,532 --> 00:11:38,306 許されては おらん…。 天綱には 「民を虐げては ならぬ」と ある…。 113 00:11:38,306 --> 00:11:42,877 だが 私には 天に 罰せられる気配は ない。 114 00:11:42,877 --> 00:11:45,864 (昇紘)私は あらゆる罪を 犯してきた。→ 115 00:11:45,864 --> 00:11:52,537 していない事は 「王殺し」ぐらい だが… それも やがて…。 116 00:11:52,537 --> 00:11:56,040 (浅野)なんで わざわざ 「悪」みたいな事を…? 117 00:11:56,040 --> 00:12:01,145 この世の 理が 正義ならば 私は 確かに 「悪」だ。 118 00:12:01,145 --> 00:12:05,867 だが 私には その 理こそが 「悪」に見える。 119 00:12:05,867 --> 00:12:10,538 王は 麒麟が選ぶ。 …麒麟は 天意を示す。 120 00:12:10,538 --> 00:12:15,210 しかし 何も知らぬ 海客の王を 選ぶ事が 「天意」か? 121 00:12:15,210 --> 00:12:22,200 国を乱す女王が 続くのが 「民を 虐げるな」と説く 天の意志か? 122 00:12:22,200 --> 00:12:30,041 …天が 私に 罰を下さるまで 「悪」でいる。 …そう 決めたのだ。 123 00:12:30,041 --> 00:12:34,145 …おれも …なんか 分からないけど…→ 124 00:12:34,145 --> 00:12:38,366 訳の分からない 決め事に操られるのは 飽きた…。 125 00:12:38,366 --> 00:12:41,536 だから 「好きにしたい」…ってのは 分かる。 126 00:12:41,536 --> 00:12:47,375 (昇紘)お前は 私が 分からない 憎くないのか? んですよ。 127 00:12:47,375 --> 00:12:51,980 こっちの人間が 生きてるのか 死んでるのか…。 128 00:12:51,980 --> 00:12:57,201 だって… 子供が… 死ぬのを見るなんて 初めてで…。 129 00:12:57,201 --> 00:13:01,139 そうだ! …一度 街に 降りても いいですか? 130 00:13:01,139 --> 00:13:04,142 連れが 心配してると思うので…。 131 00:13:04,142 --> 00:13:07,142 子供が 死んだし…。 132 00:13:17,705 --> 00:13:22,644 (楽俊)話は ついたから あの人 たちと一緒に 慶に入ればいい。 133 00:13:22,644 --> 00:13:25,647 (祥瓊)ホントに すごいのね…。 134 00:13:25,647 --> 00:13:28,700 (楽俊)あと …これ。 え…? 135 00:13:28,700 --> 00:13:30,700 あ……。 136 00:13:33,538 --> 00:13:40,878 気をつけてな! あ…… 137 00:13:40,878 --> 00:13:43,778 ありがとう…。 138 00:13:51,706 --> 00:13:58,806 (荒民たち) こんな 寂れた国 帰って来るん だったかしら。 じゃなかった。 139 00:14:00,815 --> 00:14:03,801 (女A)女王なの? …また? 140 00:14:03,801 --> 00:14:07,972 (男A)女王は ダメだ。 無能だし すぐ 国を荒らす。 141 00:14:07,972 --> 00:14:13,544 (商人)でもよ… 船の話は聞いたかい? (男B)何の船? 142 00:14:13,544 --> 00:14:18,149 (商人)戴から 荒民を乗せて 戻って来る という船さ。 143 00:14:18,149 --> 00:14:21,703 (荒民たち) 聞いた事 あるかね? いやぁ…。 144 00:14:21,703 --> 00:14:26,474  回想  (柳の宿の男)慶の船だけは 戴から人を 乗せて来るらしい…。 145 00:14:26,474 --> 00:14:29,477 (商人)ええと… どこだったか… 146 00:14:29,477 --> 00:14:34,482 そうそう 止水だ! …郷長が 戴の荒民を 哀れんで おられる。 147 00:14:34,482 --> 00:14:37,802 荒民は 止水で 土地と 戸籍を もらえるらしい。 148 00:14:37,802 --> 00:14:43,875 (男C)そんな (女B)どこで うまい話…?! 聞いたんだい? 149 00:14:43,875 --> 00:14:48,880 (祥瓊)聞いた事が あるわ! …噂だけど…。 150 00:14:48,880 --> 00:14:54,535 柳で 船乗りを していた人からそういう船が あるって…。 151 00:14:54,535 --> 00:14:57,872 (荒民たち) 止水か…。 行って みようかな…。 152 00:14:57,872 --> 00:15:01,042 (荒民)どうせ 廬は もう 無いしねぇ。 153 00:15:01,042 --> 00:15:05,813 (商人)あんたは どうする?堯天まで 行くつもりだけど→ 154 00:15:05,813 --> 00:15:09,200 職は 必要だし…そうね…→ 155 00:15:09,200 --> 00:15:12,200 その 「止水」まで 行ってみる つもり。 156 00:15:14,472 --> 00:15:19,143 (秋官長)台輔まで (靖共)雁にどこに? 遊学中の主上に→ 157 00:15:19,143 --> 00:15:23,047 玉璽を 頂いてきて くれるそうだ。 158 00:15:23,047 --> 00:15:28,202 一応は 王の御璽が無ければ ならぬ書類が あるのでな…。 159 00:15:28,202 --> 00:15:33,040 (秋官長)フフフ… 本当に 主上は 雁に おられるのですか? 160 00:15:33,040 --> 00:15:39,647 「浩瀚に さらわれた」という話も あるそうだが… 残念だな。 161 00:15:39,647 --> 00:15:44,302 あの 紅い髪を 見る事は 二度と無いような 気がする。 162 00:15:44,302 --> 00:15:49,802 さて… 春官府の人事を 一新する件ですが…。 163 00:15:53,644 --> 00:15:56,647 (桂桂)陽子~! 164 00:15:56,647 --> 00:16:00,151 (陽子)お帰り 桂桂! …小学は どうだった? 165 00:16:00,151 --> 00:16:03,037 (蘭玉)あなたに お客さんよ! え…? 166 00:16:03,037 --> 00:16:07,809 「栄可館という宿で 待ってます」 って。 …男の人よ~! 167 00:16:07,809 --> 00:16:13,698 …拓峰から来た と …いい人を 言ってたか? 忘れたの? 168 00:16:13,698 --> 00:16:16,701 「下僕が来た」と言えば分かる… って。 169 00:16:16,701 --> 00:16:20,138 …下僕?! 170 00:16:20,138 --> 00:16:23,875 やっぱり お前か!あ…。 171 00:16:23,875 --> 00:16:28,045 (景麒) お呼び立てして とんだ 申し訳ありません。 呼び立てだ。 172 00:16:28,045 --> 00:16:31,199 は…? もう いい! 173 00:16:31,199 --> 00:16:34,199 何だ? わざわざ…。 174 00:16:37,305 --> 00:16:42,043 御璽を お願い なんだ いたします。 そういう事か。 175 00:16:42,043 --> 00:16:46,564 言って くれなきゃ。 「王の証」は 持ち歩かない。 176 00:16:46,564 --> 00:16:50,701 では… お預けします。 ああ。 177 00:16:50,701 --> 00:16:56,374 …お尋ねの 止水郷・郷長ですが。 昇紘か…? 178 00:16:56,374 --> 00:17:04,315 悪評高い人物ですが 和州候が庇うので 罪に問われない ようです。 179 00:17:04,315 --> 00:17:11,539 主上… 血の …事故に においが…。 行き会わせた…。 180 00:17:11,539 --> 00:17:16,644 恨みある血で なくても 分かって 気をつけて下さい。 いる…。 181 00:17:16,644 --> 00:17:23,885 官の中には 浩瀚を恐れて 逃げ出したと 言う者も…。 182 00:17:23,885 --> 00:17:30,308 それは 確認する 必要がある事か? う…。 183 00:17:30,308 --> 00:17:36,531 誰が疑わなくとも 私だけは 私の王たるべき資質を 疑っている。 184 00:17:36,531 --> 00:17:40,701 …例え 世界中の 誰もが 疑っても→ 185 00:17:40,701 --> 00:17:45,640 お前だけは 私を 信じなくては ならない。 186 00:17:45,640 --> 00:17:50,878 私は お前を 信じている。 …はい。 187 00:17:50,878 --> 00:17:57,969 遠甫は 浩瀚と 繋がりがあるのでは ないのか? それは… 188 00:17:57,969 --> 00:18:01,539 だとしても 遠甫は すばらしい方だと 思う。 189 00:18:01,539 --> 00:18:06,477 だから 私は お前を信じる。 190 00:18:06,477 --> 00:18:09,363 遠甫に 気になる事を 聞いた。 は…? 191 00:18:09,363 --> 00:18:15,369 同じ姓の者が 続いて 王に 選ばれる事は ないそうだな。 192 00:18:15,369 --> 00:18:19,373 予王の姓氏は 「舒覚」だから→ 193 00:18:19,373 --> 00:18:23,878 妹の「舒栄」は 最初から 王では ありえなかった。 はい。 194 00:18:23,878 --> 00:18:27,031 浩瀚は この事を 知って いたのか…? 195 00:18:27,031 --> 00:18:33,204 だから 偽王の軍門にそれは… 降らなかった。 分かりかねます。 196 00:18:33,204 --> 00:18:38,704 いずれにせよ 私は 浩瀚から 逃げる訳には いかない。 197 00:18:44,198 --> 00:18:49,303 (鈴)何なの? 昨日 ここに 倒れていたのを 埋葬したのは 誰? 198 00:18:49,303 --> 00:18:53,708 (役人)見たのかね (革午)子供が…革午。倒れて いたのはね。→ 199 00:18:53,708 --> 00:18:58,045 …やせ細って 満足に 食べて なかったんだろう。 200 00:18:58,045 --> 00:19:03,301 清秀は 病気だった。 でも 死んだ のは 車に ひき殺されたからよ! 201 00:19:03,301 --> 00:19:07,805 (役人)…そんな車は 昇紘の 誰も 見ていない! 車よ! 202 00:19:07,805 --> 00:19:13,805 郷長は 昨日 郷城に おられた。 車は 使って おられぬ。 203 00:19:18,149 --> 00:19:21,035 景王に 罰して もらうわ。 204 00:19:21,035 --> 00:19:26,207 (革午)何 言ってる…。 王が お前 などに 会って下さるものか! 205 00:19:26,207 --> 00:19:34,365 もし 会えるとしたら… 景王は昇紘を 罰して下さるわ! 206 00:19:34,365 --> 00:19:37,752 もう 忘れた方が いい。 なぜ?! 207 00:19:37,752 --> 00:19:41,138 止水郷長の 酷吏ぶりは 知れ渡っている。 208 00:19:41,138 --> 00:19:45,543 なのに なぜ 罰も受けずに いられると 思う? 209 00:19:45,543 --> 00:19:51,649 庇う人が いる ああ… って言うの? それも…→ 210 00:19:51,649 --> 00:19:55,649 堯天の ずっと ずっと 高い所にな…。 211 00:19:57,705 --> 00:20:02,209 う…そ……「うそ」なもんか…。 212 00:20:02,209 --> 00:20:05,980 前の 呀峰様なんて ひどい評判だったのに→ 213 00:20:05,980 --> 00:20:10,368 王宮に 献上を続けたら この和州を 与えられた…。 214 00:20:10,368 --> 00:20:13,068 そういうもの なんだ…。 215 00:20:15,039 --> 00:20:20,739 (自嘲)私……… …なんて 愚かなの…… 216 00:20:30,137 --> 00:20:34,709 ≫(浅野)鈴! おい… 鈴じゃないか?!浅野…? 217 00:20:34,709 --> 00:20:38,212 今まで どこに いたの? …清秀は…… 218 00:20:38,212 --> 00:20:42,366 (浅野)知ってる。 …死んじまったな。 219 00:20:42,366 --> 00:20:46,637 私… 堯天に まだ 景王に 行くの。 会いたいのか? 220 00:20:46,637 --> 00:20:50,975 あのな… そうね… 景王なんて… 笑っちゃうわ。 221 00:20:50,975 --> 00:20:55,980 「景王に会えば 何とかなる…」 …そう 思っていた なんて。 222 00:20:55,980 --> 00:21:01,702 どうしたんだよ 私 あなたとは …鈴…? もう 行けない。 223 00:21:01,702 --> 00:21:05,039 景王は あなたの知り合い かも しれないんでしょ? 224 00:21:05,039 --> 00:21:10,144 だったら あなたは どういう 私の敵だから。 意味だよ? 225 00:21:10,144 --> 00:21:15,149 清秀は 殺されたのよ… 「昇紘」って 獣に。 226 00:21:15,149 --> 00:21:22,139 その獣を放置してるのは 景王…。清秀を殺したのは 半分は 景王よ。 227 00:21:22,139 --> 00:21:27,711 私… 許さない。 昇紘も… 景王も! 228 00:21:27,711 --> 00:21:30,711 お… おい! 鈴…!! 229 00:21:36,537 --> 00:21:41,809 (浅野)鈴のヤツ バカだな… 堯天に 行っちまうなんて…。 230 00:21:41,809 --> 00:21:49,817 景王なんか 関係ない… 清秀は あそこで死ぬと 決まってたんだ。 231 00:21:49,817 --> 00:21:53,017 (浅野)ん?! …あいつは…? 232 00:21:54,972 --> 00:21:57,472 ケイキ?! 233 00:21:59,577 --> 00:22:02,713 (昇紘)では… その ケイキという男…→ 234 00:22:02,713 --> 00:22:07,868 お前たちを 蓬莱から 連れて来たと 申すのだな? 235 00:22:07,868 --> 00:22:11,372 (浅野)どうしたら いい? あいつが いるって事は…→ 236 00:22:11,372 --> 00:22:15,042 おれの ゲームの終わりも 近い… って事… それとも…? 237 00:22:15,042 --> 00:22:19,363 (昇紘)景麒… 何ゆえ 北韋に…? 238 00:22:19,363 --> 00:22:24,363 そうか…! フフフフ…… 239 00:22:26,804 --> 00:22:32,877 (店主)鳥は いいえ …馬が 乗れるの? いいんだけど。 240 00:22:32,877 --> 00:22:37,982 (店主)じゃあ 三錐だな。 青毛の 馬で あまり 飛びやしないが→ 241 00:22:37,982 --> 00:22:43,304 河を越える ぐらい それで には 役に立つ。 いいわ。 242 00:22:43,304 --> 00:22:49,143 (女店主)うちの冬器は どんな妖獣でも 言う事を聞くと 評判でね。 243 00:22:49,143 --> 00:22:53,314 冬器は 妖魔を狩る 呪がかけて あるのよね? 244 00:22:53,314 --> 00:22:57,301 (女店主)どなたか 妖魔狩りを? もうひとつ… 245 00:22:57,301 --> 00:23:01,305 仙も 冬器でないと 斬れないと 聞いたけど…。 246 00:23:01,305 --> 00:23:06,894 そんな事も 聞きますね。…でも… これに します。 247 00:23:06,894 --> 00:23:10,648 あの… 滅多な方に お売り出来ない事に… 248 00:23:10,648 --> 00:23:13,868 これ…! あ…? 249 00:23:13,868 --> 00:23:18,868 采王の御用で 旅してるんです。 護身のために…。 250 00:23:27,214 --> 00:23:31,014 …ここが 堯天よ 清秀…。 251 00:23:33,037 --> 00:23:38,737 あなたを殺した 景王は…あそこに いる。 252 00:23:42,212 --> 00:23:53,707 ♪♪~ (エンディング・テーマ) 253 00:23:53,707 --> 00:24:38,202 ♪♪~ 254 00:24:38,202 --> 00:25:13,202 ♪♪~ 255 00:25:16,140 --> 00:25:20,894 祥瓊は 咄嗟に 足元の石を掴んだ。…なぜ 誰も止めない。 256 00:25:20,894 --> 00:25:25,794 これほどの人間が この場に いて。十二国記 第三十三話。 257 00:25:33,190 --> 00:25:52,960 ♪♪~ (オープニング・テーマ)