1 00:00:33,031 --> 00:00:52,868 ♪♪~ (オープニング・テーマ) 2 00:00:52,868 --> 00:01:28,370 ♪♪~ 3 00:01:28,370 --> 00:02:03,070 ♪♪~ 4 00:02:14,433 --> 00:02:17,269 (靖共)お加減は いかが ですか 台輔…。 5 00:02:17,269 --> 00:02:20,272 (靖共)…六官で 朝議を 続けましたが→ 6 00:02:20,272 --> 00:02:25,544 和州止水郷長・昇紘について 確かな罪科は 見当たらず→ 7 00:02:25,544 --> 00:02:29,698 罷免には 及ばぬかと…。 (景麒)書状が…。 8 00:02:29,698 --> 00:02:37,105 あぁ これですか…。 止水郷長を 告発する 主上ご自身の書状…。 9 00:02:37,105 --> 00:02:39,975 しかし 雁国に おられるはずの 主上が→ 10 00:02:39,975 --> 00:02:45,864 このようなものを 送られてきても真偽は 定かならぬ事と…。 11 00:02:45,864 --> 00:02:48,100 主上は……。 12 00:02:48,100 --> 00:02:54,122 …瑛州師を 止水郷に 差し向ける件も かなわなく なりました。 13 00:02:54,122 --> 00:02:59,144 「かなわない」? 瑛州候は この私です。 その命が…? 14 00:02:59,144 --> 00:03:05,100 州司馬と 三将軍が 病に かかりまして…。 …え…? 15 00:03:05,100 --> 00:03:11,373 では 禁軍は 王の許可なく 禁軍を。 動かせません。 16 00:03:11,373 --> 00:03:15,073 どうか ご静養ください。 17 00:03:17,863 --> 00:03:23,435 主上に お伝えするのだ。 「どうか 無茶を されぬよう」と。 18 00:03:23,435 --> 00:03:25,935 お前も お側に…。 19 00:03:31,927 --> 00:03:35,030 (冬官長)太宰…。(靖共)ん…? 20 00:03:35,030 --> 00:03:41,269 台輔が お運びになった子供ですが…。 死にましたか? 21 00:03:41,269 --> 00:03:45,374 (冬官長)いいえ… まだ 楽観は 出来ませんが…。 22 00:03:45,374 --> 00:03:48,760 時折 切れ切れに もらす言葉に よりますと→ 23 00:03:48,760 --> 00:03:53,031 台輔の 仰る とおり 無法な襲撃が 行われた様子…。 24 00:03:53,031 --> 00:03:56,268 (秋官長)かわいそうな こと。 (冬官長)ならば… 25 00:03:56,268 --> 00:04:01,273 しかし その無法が 郷長の 指示によるもの などとは→ 26 00:04:01,273 --> 00:04:03,608 荒唐無稽に すぎましょう。 27 00:04:03,608 --> 00:04:06,608 う… ……う…。 28 00:04:09,765 --> 00:04:17,272 夏官長… 念の為 禁軍が いつでも和州に 向かえるように…。 29 00:04:17,272 --> 00:04:20,772 無事に お戻り 頂きたい ものだなぁ…。 30 00:04:24,930 --> 00:04:29,768 (虎嘯)遠甫という老人を さらった 馬車は 郷城に入ったそうだ。 31 00:04:29,768 --> 00:04:36,258 そして 昇紘も 昨日から ずっと 郷城に こもっている。→ 32 00:04:36,258 --> 00:04:40,262 何の為に 郷城に 連れて帰ったのかは 知らん。→ 33 00:04:40,262 --> 00:04:45,100 だが あいつの事だ。 ろくな事じゃないのは 確かだ。→ 34 00:04:45,100 --> 00:04:49,271 その老人が 生きているものなら 助けたい! 35 00:04:49,271 --> 00:04:52,207 (陽子)ご苦労だった…。 36 00:04:52,207 --> 00:04:55,210 (虎嘯)どうせ 近々に 始めるつもり だった。→ 37 00:04:55,210 --> 00:04:59,197 それが 明日 あさってで 悪い訳がない。 …どうだ?! 38 00:04:59,197 --> 00:05:03,101 (男A) (男B) いつでも やって やろうじゃ いいぜ! ねぇか! 39 00:05:03,101 --> 00:05:06,104 (虎嘯)よし! 三年 よく 辛抱した! 40 00:05:06,104 --> 00:05:12,761 昇紘の天下を 終わらせて やろう! (男たち)ウオ~~~ッ!! 41 00:05:12,761 --> 00:05:15,261 (樽を壊す音) 42 00:05:28,543 --> 00:05:34,433 (虎嘯の仲間たち) わあ~~~っ!! 43 00:05:34,433 --> 00:05:36,835 (警備兵A)あ?! (男)や~~っ! 44 00:05:36,835 --> 00:05:39,535 (警備兵)うあっ! …く~っ! 45 00:05:42,207 --> 00:05:47,095 (虎嘯の仲間たち) うお~~~~!! 46 00:05:47,095 --> 00:05:49,364  逃げる兵士  47 00:05:49,364 --> 00:05:52,100 (兵士)うわっ! (男C)昇紘は どこだ~!! 48 00:05:52,100 --> 00:05:55,937 (男D)昇紘を (男E)昇紘は 捜せ~! どこだ~!! 49 00:05:55,937 --> 00:05:58,737 (男F)昇紘を 捜せ~っ!! 50 00:06:03,094 --> 00:06:05,597 (祥瓊)<赤楽二年 二月初頭。→ 51 00:06:05,597 --> 00:06:09,601 拓峰にある 止水郷長・ 昇紘の 自宅の一つが→ 52 00:06:09,601 --> 00:06:15,401 二十名余りの民に 襲われた。 肝心の昇紘は 不在> 53 00:06:17,375 --> 00:06:23,431 (祥瓊)<犯人たちは 追撃を逃れて 瑛州へ 逃亡して行った> 54 00:06:23,431 --> 00:06:28,370 <犯人たちは 邸内に 大きく 『殊恩』と 書き残していた> 55 00:06:28,370 --> 00:06:31,773 <昇紘は 氏名を 「籍 恩」という> 56 00:06:31,773 --> 00:06:36,094 <『殊恩』とは 「昇紘を誅する」 との意味に とれた> 57 00:06:36,094 --> 00:06:40,432 <激怒した昇紘は 二百の師士に 犯人たちを追わせ→ 58 00:06:40,432 --> 00:06:44,603 更に 五百の師士で 自分の周りを 固めさせた> 59 00:06:44,603 --> 00:06:49,424 <同じ日の夜 その師士たちが 呼び戻されるより 早く→ 60 00:06:49,424 --> 00:06:53,428 今度は 郷城の義倉が 襲撃された> 61 00:06:53,428 --> 00:06:58,700 <師士たちは 犯人捜しと 昇紘の 警護に 集まっていた為→ 62 00:06:58,700 --> 00:07:04,873 今度も 犯人たち 三十名余りは まんまと 逃亡> 63 00:07:04,873 --> 00:07:08,260 (門番)ん…? ……うあっ! 64 00:07:08,260 --> 00:07:12,364 (祥瓊)<閉ざされていた午門を 突破した 犯人たちは→ 65 00:07:12,364 --> 00:07:17,564 その半数以上が 追撃を逃れて 瑛州へと 消えた> 66 00:07:19,604 --> 00:07:25,710 (昇紘)義倉の警備の者の 任を解き今夜のうちに 処刑せよ。 67 00:07:25,710 --> 00:07:29,698 捕らえた犯人から 仲間の居所を 探り出せ。 68 00:07:29,698 --> 00:07:32,100 (官吏)仲間で ございますか…? 69 00:07:32,100 --> 00:07:35,203 今朝方 わが邸宅を襲撃しておいて→ 70 00:07:35,203 --> 00:07:39,040 今度は 穀物を貯めておく義倉を狙った。 71 00:07:39,040 --> 00:07:43,595 『殊恩』などと この昇紘を 狙うふりを しているが→ 72 00:07:43,595 --> 00:07:46,765 実は 食うに困った 荒民たちと 見た。 73 00:07:46,765 --> 00:07:50,936 恐らく もう一度 義倉が狙われる。 74 00:07:50,936 --> 00:07:57,092 呀峰様より お預かりしている 州師 千五百も 義倉の警護に。 75 00:07:57,092 --> 00:08:03,598 …州師の内 一旅五百と師士五百は 瑛州との州境に 配備せよ。 76 00:08:03,598 --> 00:08:10,438 瑛州に抜ける者や 瑛州から拓峰に入る者の すべてを取り調べ→ 77 00:08:10,438 --> 00:08:15,710 …疑わしければ その場で 斬って 捨てろ。 (官吏)は?! 78 00:08:15,710 --> 00:08:18,697 義倉とは 凶作の為の 蓄え。 79 00:08:18,697 --> 00:08:23,935 それを狙うとは 主上の蔵に手を付けるに 等しい大罪。 80 00:08:23,935 --> 00:08:27,735 一人たりとも 生かさぬ。……行け!! 81 00:08:33,261 --> 00:08:36,431 お前は 拓峰を出よ。 (浅野)え…? 82 00:08:36,431 --> 00:08:39,034 (昇紘)東の閑地に 別宅がある。→ 83 00:08:39,034 --> 00:08:42,937 謀反人どもを 始末するまでそこに 潜んでいよ。 84 00:08:42,937 --> 00:08:47,258 でも おれ… 言葉が…。 そうか…。 85 00:08:47,258 --> 00:08:51,429 小司馬は 遠甫を連行して 行っているの だったな…。 86 00:08:51,429 --> 00:08:55,266 別宅に 仙は おらぬが 手紙を 持たせてやる。 87 00:08:55,266 --> 00:09:01,773 いいんですか? 怪我でも されては 困る。 88 00:09:01,773 --> 00:09:05,773 景王を 亡き者と する時の為にな。 89 00:09:11,866 --> 00:09:14,602 (祥瓊)…今度は 義倉ですって? 90 00:09:14,602 --> 00:09:19,607 (桓タイ)「殊恩」とは 気が利いてる。 なかなか 拓峰の連中も やる。 91 00:09:19,607 --> 00:09:24,763 (凱之)でも 朝には 昇紘を 討ちもらし 今度は 義倉…。 92 00:09:24,763 --> 00:09:29,367 そして 逃げ出したんじゃ あまり 期待できませんな。 93 00:09:29,367 --> 00:09:33,705 いや… これは 例の 冬器を集めていた 連中だ。 94 00:09:33,705 --> 00:09:38,543 ヤツらは 斬れる。 (一同) 狙いは 昇紘だ。 はあ…!! 95 00:09:38,543 --> 00:09:44,532 (桓タイ)昇紘の屋敷を襲い 「殊恩」の文字を残して 瑛州に逃げる。 96 00:09:44,532 --> 00:09:49,270 今度は 義倉だ。 郷城に忍び込み「殊恩」の文字を残して→ 97 00:09:49,270 --> 00:09:52,290 やはり 瑛州に 逃げおおせる。 98 00:09:52,290 --> 00:09:55,427 昇紘は 恐怖で 止水を支配してきた。 99 00:09:55,427 --> 00:09:59,431 この挑発を 見逃せばその恐怖が 薄まる。 100 00:09:59,431 --> 00:10:03,768 断じて 許せない (祥瓊)それは はずだ。 そうだけど…。 101 00:10:03,768 --> 00:10:07,922 昇紘は 駐留してる州師と 配下の師士を 集めて→ 102 00:10:07,922 --> 00:10:14,929 瑛州との境を固め また あちこち 師士を派遣して 関係者の捜索…。 103 00:10:14,929 --> 00:10:20,535 義倉にも 倍以上の警備…。 いくら 兵がいても 足りない。 104 00:10:20,535 --> 00:10:26,091 それじゃ 郷城の警備も 厳しくなるわ。 そうだな…。 105 00:10:26,091 --> 00:10:32,931 (桓タイ)郷城には 州師・千五百… 師士・千… 射士・五百…→ 106 00:10:32,931 --> 00:10:35,366 合わせて 三千の兵が ある。 107 00:10:35,366 --> 00:10:39,604 いくら 分散させても 郷城には 千は 残る…。 108 00:10:39,604 --> 00:10:42,107 しかも あと 三日も すれば→ 109 00:10:42,107 --> 00:10:46,861 止水郷の各県に 配備されてる 師士が すべて 集められる。 110 00:10:46,861 --> 00:10:50,698 だから その前に決起するな…。 あ…! 111 00:10:50,698 --> 00:10:55,770 恐らく 拓峰の外で もう一度 囮の攻撃を かける。 112 00:10:55,770 --> 00:10:59,924 郷城に 集められた兵の ほとんどが そこに向かう…。 113 00:10:59,924 --> 00:11:03,595 昇紘は これ以上 長引かせたく ないからな。 114 00:11:03,595 --> 00:11:09,195 そして 手薄になった郷城に本体が 突入する! 115 00:11:11,536 --> 00:11:15,540 だが 連中は 分かっていない。 え…? 116 00:11:15,540 --> 00:11:18,543 普通なら 呀峰は 昇紘を見捨てる。 117 00:11:18,543 --> 00:11:22,931 乱を起こされる 官吏を 州候が庇う必要は ない。 118 00:11:22,931 --> 00:11:28,603 (桓タイ)だが 昇紘は 呀峰の右腕 として 汚い面を知っている。 119 00:11:28,603 --> 00:11:31,606 もし 乱が長引き国が出てきて→ 120 00:11:31,606 --> 00:11:37,195 昇紘が 暁天に喚問される事に なれば 呀峰も 一蓮托生。 121 00:11:37,195 --> 00:11:42,433 だから 呀峰は 大軍を 拓峰に送る。 それも 迅速にな。 122 00:11:42,433 --> 00:11:45,937 (桓タイ)空からは 空行騎兵…陸からは 騎馬…。 123 00:11:45,937 --> 00:11:53,094 …三千の護衛を 分散させねば ならん連中に 勝ち目は ない。 124 00:11:53,094 --> 00:11:56,094 柴望様に 文を…。 125 00:11:59,601 --> 00:12:03,104 (夕暉)昇紘の屋敷と 義倉の 焼き討ちから 丸二日。→ 126 00:12:03,104 --> 00:12:05,773 こちらの動きは止まった。→ 127 00:12:05,773 --> 00:12:10,428 昇紘も 兵たちも 不安と 怒りが つのっている はずだ。 128 00:12:10,428 --> 00:12:13,698 (夕暉)ここで 昇紘の別宅を二百で 襲う。→ 129 00:12:13,698 --> 00:12:21,039 今度こそと 昇紘は 郷城の師士と 州師を 全て こちらに向かわせる。 130 00:12:21,039 --> 00:12:24,475 (鈴)そう (夕暉)今までの うまく いく? 例から→ 131 00:12:24,475 --> 00:12:27,028 犯人は 州外に逃げると思ってるから→ 132 00:12:27,028 --> 00:12:31,266 州境に 配備した州師は動かせない。→ 133 00:12:31,266 --> 00:12:34,769 自由に なるのは 郷城にいる兵だけだ。 134 00:12:34,769 --> 00:12:40,041 別宅の二百が 引き付けて くれている間に 昇紘を…。 135 00:12:40,041 --> 00:12:42,260 (陽子)百で いい。(夕暉)え?! 136 00:12:42,260 --> 00:12:48,933 (虎嘯)陽子… 別宅隊は危険だ。 二千を越える州師と 戦う事に…。 137 00:12:48,933 --> 00:12:54,622 出来れば 昇紘を殺さず 捕らえてくれ。 陽子…? 138 00:12:54,622 --> 00:12:58,622 その為なら 私は… 百でいい。 139 00:13:02,046 --> 00:13:05,767  昇紘の別宅  140 00:13:05,767 --> 00:13:08,267 (警備兵)わ わ うわ~っ!! 141 00:13:11,923 --> 00:13:14,425 やあっ!! (兵)うわ~!! 142 00:13:14,425 --> 00:13:18,763 すぐに 郷城の手勢が 駆けつけて来るぞ!! …門を閉ざせ! 143 00:13:18,763 --> 00:13:23,434 弩隊 歩墻に上がれ! 敵を 一歩も近づけるな! 144 00:13:23,434 --> 00:13:28,439 (祥瓊)<拓峰 東の 自分の別宅が 襲われた事を知った 昇紘は→ 145 00:13:28,439 --> 00:13:32,927 すぐに 州師・千 師士・五百を 別宅に 投入した> 146 00:13:32,927 --> 00:13:39,227 <百人余りの襲撃隊は 逃れる隙も なく 兵に 取り囲まれてしまう> 147 00:13:42,370 --> 00:13:48,259 大分 敵兵が集まってきたな。…持ちこたえるぞ。 148 00:13:48,259 --> 00:13:52,259 ん…? …驃騎 どうした? 149 00:13:54,198 --> 00:13:56,198 ん…? 150 00:13:59,270 --> 00:14:01,470 (扉の閉まる音) 151 00:14:04,375 --> 00:14:07,996 なんだと 言うんだ……? 152 00:14:07,996 --> 00:14:10,865 (発砲音) う… やっ!! 153 00:14:10,865 --> 00:14:14,769 (浅野)あ あ… うあ~…! …え!? 154 00:14:14,769 --> 00:14:19,469 (浅野)お… おれは 海客だ! 関係ない! ………は?! 155 00:14:21,426 --> 00:14:26,626 浅野君…?! 陽子……? 156 00:14:28,599 --> 00:14:31,869 (浅野)そうか… 優香は帰ったのか…。 157 00:14:31,869 --> 00:14:36,257 ホントに よかった… 生きていて くれて…。 158 00:14:36,257 --> 00:14:42,030 (浅野)それで そういう事 お前が 景王? みたい…。 159 00:14:42,030 --> 00:14:47,830 だから そんな格好を してるのか? …似合わないな。 160 00:14:49,937 --> 00:14:54,876 ふぅ… さぁ 行こうぜ。 え…? 161 00:14:54,876 --> 00:15:00,531 …こんな所 抜け出そう。 オレは その為に来たんだ。 162 00:15:00,531 --> 00:15:04,035 それは 出来ない。なんでだよ? 163 00:15:04,035 --> 00:15:08,539 私は 王なんだ…。 至らない王だけど…。 164 00:15:08,539 --> 00:15:13,094 私が いなくなったら困る人が 大勢いる。 165 00:15:13,094 --> 00:15:18,599 こちらは そういう オレは そう 仕組み なのよ。 聞いてない。 166 00:15:18,599 --> 00:15:24,105 王を 麒麟が選ぶ… そんな事に 支配されるのは嫌だと 思う人が→ 167 00:15:24,105 --> 00:15:29,427 大勢いる…。 昇紘さんも そうだ。 昇紘…?! 168 00:15:29,427 --> 00:15:35,199 昇紘が 浅野君を ここに? …あいつに 何を言われた? 169 00:15:35,199 --> 00:15:39,937 この世界は おかしい…。 だから 壊す… と。 「壊す」?! 170 00:15:39,937 --> 00:15:45,760 敢えて 悪とされる事をして 天が 自分を罰するか どうか→ 171 00:15:45,760 --> 00:15:48,863 試してるんだ。 ……愚かな! 172 00:15:48,863 --> 00:15:53,267 そんな事の為に どれほどの民を 傷つけたと 思ってるんだ! 173 00:15:53,267 --> 00:15:57,371 愚か? …何でだよ? 「麒麟が選んだ王」だの→ 174 00:15:57,371 --> 00:16:00,258 意味の分からない理に支配された世界…→ 175 00:16:00,258 --> 00:16:04,095 それを 壊そうとして いるんだ… 昇紘さんは。 176 00:16:04,095 --> 00:16:08,366 お前を助けようとしてくれて いるんだぞ。 「助ける」? 177 00:16:08,366 --> 00:16:12,603 …お前は 気づいて ないかも しれないけど→ 178 00:16:12,603 --> 00:16:18,209 ここは ゲームの世界みたいなもんだ。…誰もが 役割を演じている。 179 00:16:18,209 --> 00:16:24,532 お前も 王様の役をふられて 無理やり 演じさせられて いるだけだ。 180 00:16:24,532 --> 00:16:30,938 思い出せよ 日本にいた頃を…。 自由だったろう? 「自由」…? 181 00:16:30,938 --> 00:16:35,760 だから 無理やり 王様なんて やる必要は ないんだ。 182 00:16:35,760 --> 00:16:39,460 助けてやるよ。 さ… 行こうぜ! 183 00:16:41,365 --> 00:16:47,605 その 銃は? ああ… 自分で 撃てるように したんだ。 184 00:16:47,605 --> 00:16:51,759 それで 誰かを撃ったのか? 撃たないよ…。 185 00:16:51,759 --> 00:16:56,764 出来るわけ ないだろ! …私は 王だ。 186 00:16:56,764 --> 00:17:01,369 民の命を …だから 背負っている。 そんなものは! 187 00:17:01,369 --> 00:17:06,424 でも 今 戦っているのは王だから じゃない…。 188 00:17:06,424 --> 00:17:10,928 誰かに 決められたからじゃない…。 189 00:17:10,928 --> 00:17:16,534 それが 私の しなければならない事 だからだ。 190 00:17:16,534 --> 00:17:20,438 「しなければ ならない事」 なんて…。 あるんだ! 191 00:17:20,438 --> 00:17:23,424 それは 日本でも 慶でも変わらない。 192 00:17:23,424 --> 00:17:26,544 私は 小さな子供が ひき殺されるのを 見た。 193 00:17:26,544 --> 00:17:29,764 昇紘の した事なら昇紘は 悪だ! 194 00:17:29,764 --> 00:17:34,869 そうしなければ 壊れない世界なら 壊す必要など ない。 195 00:17:34,869 --> 00:17:40,341 少女が殺された…。 その弟は 生死の境を さまよっている。 196 00:17:40,341 --> 00:17:44,328 そして… 一人の老人が さらわれた。 197 00:17:44,328 --> 00:17:48,933 私の せいだ…。 私は その人を助けたい! 198 00:17:48,933 --> 00:17:53,871 誰に言われた わけでもない…それは 私の理由だ! 199 00:17:53,871 --> 00:17:57,091 陽子…。 言うなっ! 200 00:17:57,091 --> 00:18:00,094 あ……! 201 00:18:00,094 --> 00:18:03,698 おい…… ……陽子! 202 00:18:03,698 --> 00:18:05,700 陽子っ!! 203 00:18:05,700 --> 00:18:08,603 ≪おい 陽子! (扉を たたく音) 204 00:18:08,603 --> 00:18:13,591 (仲間の兵)また 州師が増えたぜ。……ん? …何だ? 205 00:18:13,591 --> 00:18:18,596 この中に 昇紘の手下がいた。 …捕らえておいて くれ。 206 00:18:18,596 --> 00:18:21,696 ≪(浅野)おい 陽子! …陽子!! 207 00:18:25,603 --> 00:18:28,756 日が暮れれば 数に任せて 塀を越えてくる。 208 00:18:28,756 --> 00:18:32,756 今のうちに 少しずつ 母屋に戻れ。 209 00:18:34,762 --> 00:18:38,099 やはり 瑛州師は 動かなかったか。 210 00:18:38,099 --> 00:18:41,102 ≪(班渠)…台輔 率いる 瑛州師を招き→ 211 00:18:41,102 --> 00:18:45,039 ≪乱を鎮めて 昇紘を 捕らえる事は 難しいかと…。 212 00:18:45,039 --> 00:18:49,260 王師も 動きはしない だろうな …私の命では…。 213 00:18:49,260 --> 00:18:52,697 班渠… あとは お前と 重朔に任せる。 214 00:18:52,697 --> 00:18:56,767 夜陰に乗じて 出来るだけ敵の数を 減らせ! 215 00:18:56,767 --> 00:19:01,105 ≪(班渠)…民の命を 失いたくないとの 仰せでしたが。 216 00:19:01,105 --> 00:19:07,528 肚は括った。 他に 手がない。 …私が許す。 217 00:19:07,528 --> 00:19:10,528 終わったら 浅野君を連れてきてくれ。 218 00:19:15,436 --> 00:19:18,205 (浅野)ん… …あ! 陽子…。→ 219 00:19:18,205 --> 00:19:22,426 さっきは 撃って 悪かった! オレを助けてくれ! 220 00:19:22,426 --> 00:19:27,431 (兵A) (兵B) 何言ってんだ 拝んでも 何も この海客は? 出ないぞ。 221 00:19:27,431 --> 00:19:30,034 (浅野)お前は 王様なんだろう? 222 00:19:30,034 --> 00:19:35,056 お前が言えば みんな 聞くよな。 …頼む! 223 00:19:35,056 --> 00:19:38,926 やめてくれ…。え…? 224 00:19:38,926 --> 00:19:43,126 あっ…… …やめるんだ! 225 00:19:46,434 --> 00:19:49,370 私は これから 行く所が ある。 226 00:19:49,370 --> 00:19:53,257 あなたは 私の部下が 後で… (浅野)待ってくれよ。 227 00:19:53,257 --> 00:19:57,094 オレに 出来る事はないのか? …ない。 228 00:19:57,094 --> 00:19:59,764 そんなの ないだろ!? 229 00:19:59,764 --> 00:20:05,536 オレ あの旅芸人と 旅をしてずっと 考えてた…。 え?! 230 00:20:05,536 --> 00:20:09,707 オレは 何の為に ここに 来たんだろう って…。 231 00:20:09,707 --> 00:20:14,695 すまない… 簡単に 私の せいだ…。 言うなよ! 232 00:20:14,695 --> 00:20:17,598 オレは 鈴って子に 会って→ 233 00:20:17,598 --> 00:20:21,769 自分が この世界に 連れて こられた意味が 分かった…。 234 00:20:21,769 --> 00:20:28,142 王様を 無理やり やらされている 優香… いや… 陽子だったけど→ 235 00:20:28,142 --> 00:20:33,431 それを 助け出して 帰る…でも 違う…。 ねぇ…。 236 00:20:33,431 --> 00:20:38,536 このまま帰って… だったら オレは 何で ここに来た…? 237 00:20:38,536 --> 00:20:45,259 浅野君… 役を求めて いたのは あなたの方だ。 くそっ…。 238 00:20:45,259 --> 00:20:49,030 こんな世界 …壊れてしまえば いいんだ。 239 00:20:49,030 --> 00:20:53,267 そうすれば 世界の せいに オレは…! するな! 240 00:20:53,267 --> 00:20:58,923 私が 王になった事など 「浅野君が男で 私が女に生まれた」…→ 241 00:20:58,923 --> 00:21:01,342 その程度の 意味すら ない。 242 00:21:01,342 --> 00:21:05,930 私が ここに いるのは 「そうすべきだ」と思ったからだ! 243 00:21:05,930 --> 00:21:08,933 じゃあ オレは どうすれば いい!? 244 00:21:08,933 --> 00:21:14,633 世界は 役割など 与えては くれない。 …誰にもだ。 245 00:21:19,093 --> 00:21:21,593 …あ…… 246 00:21:29,036 --> 00:21:34,208 (兵たち)うお~~~!! 247 00:21:34,208 --> 00:21:39,196 (官吏A)…郷長様の別宅に 兵が 突入した頃で ございます。→ 248 00:21:39,196 --> 00:21:43,200 逃げ出した者も 州境を 越える事は 出来ますまい。 249 00:21:43,200 --> 00:21:47,772 (昇紘)これで ≫(官吏B) 終わりか? 郷長様!→ 250 00:21:47,772 --> 00:21:52,593 ただ今 朱雀門より 不逞の輩が郷城の中に…!なに?! 251 00:21:52,593 --> 00:21:59,100 (虎嘯の部下たち) ウオォ~~~!! 252 00:21:59,100 --> 00:22:03,100  激突する兵たち  253 00:22:08,209 --> 00:22:12,609 (昇紘)拓峰の警戒を している 師士たちを 呼び戻せ! 254 00:22:15,599 --> 00:22:19,603 (官吏B)懸門を 落とされました。 朱雀門は 出入り出来ません。 255 00:22:19,603 --> 00:22:24,708 (官吏A)…昼過ぎ 別宅に 新たに 師士と州師を 差し向けました。 256 00:22:24,708 --> 00:22:27,695 それが (官吏A)今 どうした? 郷城内に→ 257 00:22:27,695 --> 00:22:31,599 警備の兵は 二百と おりません。 (昇紘)くっ…! 258 00:22:31,599 --> 00:22:34,199 (昇紘)早く 中門を閉ざせ! 259 00:22:36,270 --> 00:22:41,091 (虎嘯・兵たち)うお~~~!! 260 00:22:41,091 --> 00:22:43,377 (虎嘯)くそっ!! 261 00:22:43,377 --> 00:22:45,677 (鈴)虎嘯!! 262 00:22:55,105 --> 00:22:59,105 ≪(破壊音) (兵)ん?! ……うあっ!! 263 00:23:05,166 --> 00:23:09,603 (夕暉)中門が開くぞ! (一同)わ~~っ!! 264 00:23:09,603 --> 00:23:12,039 (昇紘の兵たち)わ~~っ!! 265 00:23:12,039 --> 00:23:15,639 (兵)やあ~~っ!!(兵)ぐぁっ!! 266 00:23:19,029 --> 00:23:21,098 (敵兵士) いやあ~~っ!! 267 00:23:21,098 --> 00:23:23,198 うあっ!! …ぐ…… 268 00:23:25,202 --> 00:23:29,106 (夕暉)陽子! 昇紘の官邸へ突入する。 269 00:23:29,106 --> 00:23:32,106 援護を頼む!! 270 00:23:42,102 --> 00:23:53,597 ♪♪~ (エンディング・テーマ) 271 00:23:53,597 --> 00:24:38,108 ♪♪~ 272 00:24:38,108 --> 00:25:13,108 ♪♪~ 273 00:25:16,030 --> 00:25:20,534 陽子が ニコリと笑むので 祥瓊も 笑い返して 鈴の横に並んだ。 274 00:25:20,534 --> 00:25:26,034 三人 肩を並べて 歩墻の下を見る。十二国記 第三十七話。 275 00:25:33,047 --> 00:25:52,933 ♪♪~ (オープニング・テーマ)