1 00:00:16,841 --> 00:00:21,229 祥瓊も 鈴も 呆然と 目を開いた。 龍旗と 紫の軍旗。 2 00:00:21,229 --> 00:00:26,929 それを 押し立てるならば 「禁軍」。十二国記 第三十八話。 3 00:00:33,825 --> 00:00:53,728 ♪♪~ (オープニング・テーマ) 4 00:00:53,728 --> 00:01:29,230 ♪♪~ 5 00:01:29,230 --> 00:02:03,930 ♪♪~ 6 00:02:11,006 --> 00:02:17,662 (夏官長)左将軍。 中将軍 右将軍と 迅速に 止水郷 拓峰を制圧し→ 7 00:02:17,662 --> 00:02:21,566 郷長 昇紘以下 郷城の 者どもを 救うよう。 8 00:02:21,566 --> 00:02:27,172 (迅雷)はっ。 (靖共)戦うまでも …しかし…。 あるまい。→ 9 00:02:27,172 --> 00:02:31,872 龍旗を見れば 皆 観念しよう。 (迅雷)はっ。 10 00:02:37,399 --> 00:02:41,002 (元 秋官長) よろしいの (夏官長)もし ですか? 主上が…。 11 00:02:41,002 --> 00:02:47,902 あの御方は 目前で 乱が起きても 震えて 隠れておられる だろう。 12 00:02:57,402 --> 00:02:59,902 (景麒)主上…。 13 00:03:07,896 --> 00:03:13,501 (虎嘯)そうか… 街の連中は これでも 動かねぇか。 14 00:03:13,501 --> 00:03:18,056 (部下)援軍は五千だ。 州師が 来ても おれたちは勝てる。→ 15 00:03:18,056 --> 00:03:21,059 そう 何度 言っても 同じだ。 16 00:03:21,059 --> 00:03:27,332 (虎嘯)三日 持ちこたえて 呀峰が 降ろされるのを 待ちたいが→ 17 00:03:27,332 --> 00:03:33,632 街の連中を 人質に (桓タイ) されたら まずい…。 そうか…。 18 00:03:36,224 --> 00:03:41,062 (鈴)私… なんとなく 街の人の気分 分かるな。 19 00:03:41,062 --> 00:03:46,734 私が仕えていた人は 使用人に とても 辛く当たる人だった。 20 00:03:46,734 --> 00:03:52,056 今 考えると 少しは 文句を言えばよかった と思う。 21 00:03:52,056 --> 00:03:56,327 でも ご機嫌を損ねるのが 怖くて 黙っていた。 22 00:03:56,327 --> 00:04:02,627 黙って 我慢している間に どんどん怖く なるんだよね。 23 00:04:04,719 --> 00:04:09,741 よく考えたら 梨耀様が 私を 殺す訳じゃ ないのに→ 24 00:04:09,741 --> 00:04:14,062 我慢して いないと ひどい事に なりそうな…。 25 00:04:14,062 --> 00:04:16,898 (祥瓊)そんなものかも しれないわね。 26 00:04:16,898 --> 00:04:23,238 我慢すれば 「なんて不幸なんだ」と自分を慰めていれば いい。 27 00:04:23,238 --> 00:04:29,227 街の人も きっと… 大切な人が殺されるまで 気が付かない。 28 00:04:29,227 --> 00:04:34,927 昇紘に 殺されるような事を した方が悪い なんてね。 29 00:04:36,901 --> 00:04:41,055 (祥瓊)人間って 不幸の 競争をして しまうわね。 30 00:04:41,055 --> 00:04:47,829 本当は 死んでしまった人が 一番 かわいそうなのに…。 31 00:04:47,829 --> 00:04:52,834 誰かを哀れむと 負けたような 気がして しまうの。 32 00:04:52,834 --> 00:04:58,323 「自分が 一番かわいそう」と思う のは 「一番 幸せだ」と思う事と→ 33 00:04:58,323 --> 00:05:02,060 同じくらい 気持がいい事 なのかも しれない。 34 00:05:02,060 --> 00:05:06,064 「それは違う」と 諭されると 腹が立つのよね。 35 00:05:06,064 --> 00:05:10,568 こんな 不幸な私を この上 責めるのかって…。 36 00:05:10,568 --> 00:05:14,239 (陽子)フフフ… 陽子…? 37 00:05:14,239 --> 00:05:20,495 みんな… 同じところにはまり込むんだな。 あなたも? 38 00:05:20,495 --> 00:05:26,501 人が 幸せになる事は 簡単だけど難しい… そんな気がする。 39 00:05:26,501 --> 00:05:33,501 あのね… 生きる事は うれしい事半分 辛い事 半分なんだって。 40 00:05:44,402 --> 00:05:51,559 (祥瓊)多くの人が 犠牲になる…。 景王の耳に 届くと いいわね。 41 00:05:51,559 --> 00:05:56,998 乱が起こった事で 景王様が 昇紘や 呀峰のようなヤツを→ 42 00:05:56,998 --> 00:06:03,888 のさばらさなければ いいな って話。 う…。 43 00:06:03,888 --> 00:06:09,827 私 本当は 景王様に会いたくて 来たの。 …祥瓊も そうだって。 44 00:06:09,827 --> 00:06:17,068 景王に? (鈴・祥瓊)同じ年頃の …なぜ? 娘だから。 45 00:06:17,068 --> 00:06:20,004 それに… 同じ 海客だから。 46 00:06:20,004 --> 00:06:25,727 海客の王様なら かわいそうな私を助けてくれると 思ってた。 47 00:06:25,727 --> 00:06:30,527 (祥瓊)私は 逆よ。 景王を恨んだ。 48 00:06:32,567 --> 00:06:40,158 私は王宮を追い出され 同じ年頃の娘が 王になったと聞いて…。 49 00:06:40,158 --> 00:06:44,445 八つ当たりだけど …許せなかったわ。 50 00:06:44,445 --> 00:06:49,500 楽俊に会えなかったら きっと 今でも 恨んでいたと思うわ。 51 00:06:49,500 --> 00:06:55,390 楽俊…?! いい人だったの。 とても 感謝してる。 52 00:06:55,390 --> 00:07:00,890 あの人の友達だから きっと 景王も いい人だと思うわ。 53 00:07:03,231 --> 00:07:06,731 …私だ。 何が? 54 00:07:08,720 --> 00:07:11,920 その「景王」は 私だ…。 55 00:07:13,891 --> 00:07:19,230 こういう事 言うと 「お笑い」に 聞こえるのは 分かってるけど→ 56 00:07:19,230 --> 00:07:25,169 今の話を聞いて 黙っておくのは出来ないから 言っておく…。 57 00:07:25,169 --> 00:07:28,823 それで あの 海客が…。 58 00:07:28,823 --> 00:07:33,161  回想  (浅野)景王を…… …守ってくれ… 59 00:07:33,161 --> 00:07:35,161 …頼む…… 60 00:07:37,165 --> 00:07:43,388 その時は 意味が分からなかった。 でも… あなたが景王…。 61 00:07:43,388 --> 00:07:47,492 赤子なの…? 浅野は… 「ようこ」って…。 62 00:07:47,492 --> 00:07:55,500 それが 本当の名だ。 官は 赤子と 字を付けた。 …ご覧の髪だから。 63 00:07:55,500 --> 00:08:00,221 …私 金波宮に行ったわ。 え?! 64 00:08:00,221 --> 00:08:06,561 でも 王は居なかった。 …雁に居ると言われたけど 何だか変で…。 65 00:08:06,561 --> 00:08:11,566 …遠甫という人に こちらの事を教わっている途中だった。 66 00:08:11,566 --> 00:08:16,387 「遠甫」? さらわれた という? …松塾の? 67 00:08:16,387 --> 00:08:21,059 遠甫を さらったのは 昇紘でさらわせたのは 呀峰だ。 68 00:08:21,059 --> 00:08:24,662 遠甫を助けようと 動いたらこういう事になった。 69 00:08:24,662 --> 00:08:30,902 なぜ? あなたが景王なら 昇紘や 呀峰を罷免すれば すむ。 70 00:08:30,902 --> 00:08:35,723 こんな事を 私は 官に しなくたって。 信用が ない。 71 00:08:35,723 --> 00:08:40,061 「昇紘を 郷長から更迭するならその証拠を出せ」と→ 72 00:08:40,061 --> 00:08:44,399 景麒は 官に 言われたそうだ。 73 00:08:44,399 --> 00:08:47,835 私には 何の権限も ない。 74 00:08:47,835 --> 00:08:51,556 そんなはず ない…。 ないんだ。 75 00:08:51,556 --> 00:08:57,829 私が 王宮に戻り 朝議を開いても 禁軍を動かせるか 分からない…。 76 00:08:57,829 --> 00:09:01,732 そうしてる間に 遠甫は 殺されるかも…。 77 00:09:01,732 --> 00:09:10,224 現に 里家で 私たちと同じ年頃の娘が殺され …弟は ひん死だ。 78 00:09:10,224 --> 00:09:18,232 この街でも 子供が死んだ。 助けてあげたかった。 …だから… 79 00:09:18,232 --> 00:09:21,219 間に合えば 助けた?あの子を…。 80 00:09:21,219 --> 00:09:26,419 当たり前だろう! 人 一人の命だぞ! 81 00:09:28,893 --> 00:09:35,233 そんなに 酷い怪我に 見えなくて 昇紘のせいじゃ なくても? 82 00:09:35,233 --> 00:09:42,173 祥瓊なら あ…… 見捨てるのか? …そうね…。 83 00:09:42,173 --> 00:09:47,161 私は 至らない王だ。 たくさんの民が 無為に殺され→ 84 00:09:47,161 --> 00:09:51,332 重税や 苦役を課せられている事も 知らなかった。 85 00:09:51,332 --> 00:09:57,839 それで 目の前に見える 不幸な人 だけ 助けようなんて 噴飯ものだ。 86 00:09:57,839 --> 00:10:03,895 桂桂や その子を助けたって 別の 場所で 別の子供が死んでいる…。 87 00:10:03,895 --> 00:10:10,995 でも 私に出来る事が 目前の不幸だけなら それを 何とかしたい。 88 00:10:13,054 --> 00:10:17,558 不甲斐ない王で… すまない…。 89 00:10:17,558 --> 00:10:21,329 (鈴の泣き笑い) (祥瓊)ちょっと… 鈴。 90 00:10:21,329 --> 00:10:26,567 …バカみたい…。(祥瓊)鈴…。 91 00:10:26,567 --> 00:10:30,721 勝手に期待して… 勝手に失望して…。 92 00:10:30,721 --> 00:10:36,827 本当 バカみたい…。 でも 王様って そんなもの なのね。 93 00:10:36,827 --> 00:10:45,086 …勝手に期待して 陽子の事は 考えもせず 勝手に失望していく。 94 00:10:45,086 --> 00:10:51,893 私は どうすれば 決まってる いい? じゃない。 95 00:10:51,893 --> 00:10:57,832 州師を ここで迎え撃ち 呀峰を 引きずり降ろすのよ! うん! 96 00:10:57,832 --> 00:11:03,432 ん? ……あれは?! (太鼓の音) 97 00:11:06,557 --> 00:11:11,457 (人々の悲鳴) 98 00:11:14,565 --> 00:11:17,965 (民)おれたちは 関係ない! …あうっ!! 99 00:11:20,555 --> 00:11:23,491 (桓タイ)州師の騎馬隊が 先に到着した らしい。 100 00:11:23,491 --> 00:11:27,361 (夕暉)呀峰の やる事だ… 分かって いるべき だったよ。 101 00:11:27,361 --> 00:11:32,661 (夕暉)州師は 街ごと 昇紘ごと僕らを 焼き殺す気だ! 102 00:11:34,569 --> 00:11:39,390 (夕暉)ダメだ!! 街には 州師の精鋭騎馬兵が→ 103 00:11:39,390 --> 00:11:43,494 僕たちが 出て行くのを(桓タイ)待っている。夕暉の言うとおり。 104 00:11:43,494 --> 00:11:46,831 (桓タイ)郷城に 火が届くには時間が かかる。 105 00:11:46,831 --> 00:11:53,504 (桓タイ) (虎嘯) ここで 様子を 街を うかがう方が…。 見殺すのか? 106 00:11:53,504 --> 00:11:57,992 僕らに 出来る事は……ない…。 107 00:11:57,992 --> 00:12:01,492 (夕暉)殺されに行く ようなものだ…。 108 00:12:04,832 --> 00:12:09,132 今 見捨てたら おれたちは 単なる 人殺しだ! 109 00:12:11,572 --> 00:12:19,830 ここで 行かなければ 私たちの した事は 私憤に なってしまうわ。 110 00:12:19,830 --> 00:12:25,403 酉門を確保して …街の人たちを 外へ出す。 111 00:12:25,403 --> 00:12:31,392 それが出来なければ せめて みんなを 郷城に迎え入れる。 112 00:12:31,392 --> 00:12:33,392 よ~し!! 113 00:12:36,831 --> 00:12:42,503 (凱之) (桓タイ) やはり …出ない訳には 行かれますか。 いかないだろう。 114 00:12:42,503 --> 00:12:49,393 誰に褒められても 虎嘯に蔑まれ ては 我慢ならない からな。 115 00:12:49,393 --> 00:12:51,893 (桓タイ)あとは 託す! 116 00:12:59,503 --> 00:13:02,403 う… 伏兵か!! …くっ! 117 00:13:04,392 --> 00:13:08,062 (馬の悲鳴) 118 00:13:08,062 --> 00:13:11,262 どうしたんだ?!もうけたな。 119 00:13:14,885 --> 00:13:18,673 (桓タイ)やるなぁ。郷城攻めの 時と同じだ。 120 00:13:18,673 --> 00:13:24,061 何かが味方してる みてぇに 馬が勝手に スッ転んでいく。 121 00:13:24,061 --> 00:13:27,164 伏兵が いるのに 矢も飛んで来ねぇ。 122 00:13:27,164 --> 00:13:29,164 (桓タイ)ほう……。 123 00:13:31,235 --> 00:13:34,235 (兵A)やあッ! (兵B)うっ…。 124 00:13:37,058 --> 00:13:39,060 (兵二人)うわあ~っ! 125 00:13:39,060 --> 00:13:43,230 酉門の外の 州師を 出来るだけ 減らしてくれ。 126 00:13:43,230 --> 00:13:48,836 それが終わったら 班渠…行ってほしい所がある。 ≪は…。 127 00:13:48,836 --> 00:13:53,324 (桓タイ)人殺しは 嫌と見えるな。 ああ…。 128 00:13:53,324 --> 00:13:56,894 殺さずに すめば それに こした事は ない。 129 00:13:56,894 --> 00:14:00,564 兵力を 削がねば 意味が無いだろう。 130 00:14:00,564 --> 00:14:04,502 士気が落ちれば それで いいと 思っている。 131 00:14:04,502 --> 00:14:08,989 ところで… 今 誰かと 話して いなかったか? いや。 132 00:14:08,989 --> 00:14:11,889 (兵たち)や~~~っ! 133 00:14:18,899 --> 00:14:23,999 (虎嘯)化け物か (桓タイ)急げ!あいつ?酉門を開けるのだろ? 134 00:14:26,056 --> 00:14:30,828 (鈴)酉門が開きます。 逃げる人は 酉門へ! 135 00:14:30,828 --> 00:14:35,328 けが人は 郷城に運びます。 (馬の いななき) 136 00:14:37,568 --> 00:14:42,568 (老人)いいかげんに しやがれ! おれたちを 何だと思ってる?! 137 00:14:45,059 --> 00:14:47,959 (人々)ふざけるな~っ! 138 00:14:51,565 --> 00:14:57,555 ありがとう いや。 …昇紘は ございました。 死んだかい? 139 00:14:57,555 --> 00:15:02,827 捕らえて あります。 国府に 突き出すために…。 140 00:15:02,827 --> 00:15:06,897 (老人)おれたちに 火を 消して 出来る事は…? 下さい。 141 00:15:06,897 --> 00:15:12,397 逃げる人は 早く 今更 逃げられ 酉門へ…。 ないわな…。 142 00:15:22,062 --> 00:15:24,899 (桓タイ)待て! 陽子! 143 00:15:24,899 --> 00:15:26,899 あっ?! 144 00:15:32,656 --> 00:15:37,895 お前… 外に 敵が いないと知って いたのか? いや…。 145 00:15:37,895 --> 00:15:41,065 急いで 街の人を 逃がそう。 (虎嘯)おお! 146 00:15:41,065 --> 00:15:44,168 待て…… 来たぞ! 147 00:15:44,168 --> 00:15:49,056 街に 立てこもる しか ないな。 ……雲橋だ…。 148 00:15:49,056 --> 00:15:53,494 (桓タイ)前に 盾を立てた 巨大な 車を 幾つも連ねたものだ。→ 149 00:15:53,494 --> 00:15:56,894 城を攻める 戦車だな…。 150 00:15:58,899 --> 00:16:01,802 あれだけは 潰さないと…。→ 151 00:16:01,802 --> 00:16:05,222 虎嘯! う~っ!! 152 00:16:05,222 --> 00:16:09,326 (桓タイ)お前は それを振り回して 北側の雲橋を 止めろ。→ 153 00:16:09,326 --> 00:16:13,564 騎兵の ああ… しかし 足止めになる。 南側は? 154 00:16:13,564 --> 00:16:17,902 (桓タイ)任せろ! …素手で やるつもりか? 155 00:16:17,902 --> 00:16:20,402 「素手」以上だな。 156 00:16:22,890 --> 00:16:26,160 あっ?! (桓タイ)ウオ~~! 157 00:16:26,160 --> 00:16:28,860 半獣…!? 158 00:16:41,892 --> 00:16:45,892 (桓タイ)ウオーーーッ!! 159 00:16:47,898 --> 00:16:52,898 ウオオーーーーッ!! 160 00:16:55,055 --> 00:16:57,755 悪いな…。 161 00:17:03,998 --> 00:17:07,835 (兵士D)ただ今 明郭から 知らせが…。 162 00:17:07,835 --> 00:17:10,721 (兵士D)本日 未明 (将軍) 明郭に 乱あり! ん? 163 00:17:10,721 --> 00:17:15,893 (部下A)何だと?! …すぐに 明郭に。 …今や 市民すべて 敵。 164 00:17:15,893 --> 00:17:19,730 拓峰を落とすには (将軍) 時間が かかります! いや→ 165 00:17:19,730 --> 00:17:22,416 乱を そのままに して おけるか…? 166 00:17:22,416 --> 00:17:26,416 ん…? ……来られたぞ。 167 00:17:28,839 --> 00:17:34,839 (郷城内の ざわめき) 168 00:17:36,897 --> 00:17:39,900 ≪(桓タイ)おい!!…西の空を 見ろ! 169 00:17:39,900 --> 00:17:43,721 (虎嘯)ん? (凱之)龍旗だ…。 170 00:17:43,721 --> 00:17:47,825 (祥瓊)王の (夕暉)軍旗の …旗? 色は…? 171 00:17:47,825 --> 00:17:51,425 (凱之)紫…。 (桓タイ)禁軍だ。 172 00:17:53,998 --> 00:17:59,219 (鈴)陽子… 本当に 禁軍なの?…攻めて来るの? 173 00:17:59,219 --> 00:18:04,058 禁軍を動かせるのは 私だけと 思っていたが…。 174 00:18:04,058 --> 00:18:08,062 (祥瓊)堯天に 呀峰の味方が いた という事ね。 175 00:18:08,062 --> 00:18:12,232 それも 禁軍を 動かせる位置に…。 176 00:18:12,232 --> 00:18:16,670 王師を統率するのは 夏官長 大司馬だけど…。 177 00:18:16,670 --> 00:18:23,727 勝手に出来る 夏官長は 靖共の ものかしら? 言いなりだ…。 178 00:18:23,727 --> 00:18:28,832 元 冢宰の 靖共だけが 彼に 命令できる。 それだわ。 179 00:18:28,832 --> 00:18:34,171 …どうして 一国の冢宰が 呀峰の為に 王師を動かすの? 180 00:18:34,171 --> 00:18:38,559 自分の為よ。 呀峰が 昇紘を 使っていた ように→ 181 00:18:38,559 --> 00:18:43,564 その冢宰は 呀峰を 使っていた という事よ。 182 00:18:43,564 --> 00:18:48,902 しかし… 靖共は 呀峰と 敵対していた。 183 00:18:48,902 --> 00:18:54,658 (祥瓊)それで 呀峰をいや…なんとか した? 証拠が無いと。 184 00:18:54,658 --> 00:18:59,563 (祥瓊)汚い仕事を やらせるなら 「嫌うふり」ぐらい 当然だわ。 185 00:18:59,563 --> 00:19:04,051 (祥瓊)…麦州候の更迭もその人たちが…? ああ…。 186 00:19:04,051 --> 00:19:08,005 確かに 彼らは 浩瀚に 謀反の疑いあり と…。 187 00:19:08,005 --> 00:19:14,895 …その冢宰は 民に慕われている 麦州候が 憎かったんじゃない? 188 00:19:14,895 --> 00:19:19,500 その 麦州候が学んだ 松塾も 目障りだった。→ 189 00:19:19,500 --> 00:19:22,553 麦州候を 陽子が 気に入れば→ 190 00:19:22,553 --> 00:19:26,890 松塾で 道を学んだ人たちが国府に入ってくる。 191 00:19:26,890 --> 00:19:32,396 王の不在の間に してきた過ちを見つけられたら 大ごとだもの。 192 00:19:32,396 --> 00:19:38,669 …遠甫を さらわせたのも …靖共!? 当然よ。 193 00:19:38,669 --> 00:19:42,990 呀峰が 他の州の 塾なんか気にすると思う? 194 00:19:42,990 --> 00:19:46,060 祥瓊は 鋭いな…。 195 00:19:46,060 --> 00:19:50,060 宮中の ものの考え方はよく 分かるの。 196 00:19:59,890 --> 00:20:04,995 (革午)門を開けてくれ! 私たちはお前たち 逆賊の捕虜だ。 197 00:20:04,995 --> 00:20:08,665 (民A)無頼の連中が こんな マネを しなければ…。 198 00:20:08,665 --> 00:20:11,502 (人々) 逃がしてくれ! 禁軍には 逆らえない…。 199 00:20:11,502 --> 00:20:14,421 (鈴)いいかげんに しなさいよ! 200 00:20:14,421 --> 00:20:17,891 アンタたちは 昇紘が 憎く なかったの? 201 00:20:17,891 --> 00:20:21,495 昇紘の やり方で いいと思っていたの?! 202 00:20:21,495 --> 00:20:24,998 だから あの子が 昇紘に ひき殺されても→ 203 00:20:24,998 --> 00:20:29,670 何も… してくれなかったの!? 204 00:20:29,670 --> 00:20:36,076 (革午)…私らも 昇紘は憎かったがしかたが なかったんだ。 205 00:20:36,076 --> 00:20:39,329 頭を下げなきゃ 生きて いけなかった。 206 00:20:39,329 --> 00:20:43,734 昇紘を倒してくれて ありがとうよ!! …だが…→ 207 00:20:43,734 --> 00:20:49,223 代わりに 「王」という もっと 大きな豺虎を 引き寄せたんだ! 208 00:20:49,223 --> 00:20:54,561 王は 私たちの(民B) 敵じゃないわ。現に 禁軍が出てきた! 209 00:20:54,561 --> 00:20:58,899 (民C)王が 拓峰の反乱を 許すなと 命じたんだ!! 210 00:20:58,899 --> 00:21:03,887 違うわ…。 …王は 存じ上げない事よ。 211 00:21:03,887 --> 00:21:08,492 (祥瓊)…昇紘と 呀峰を統べる もう一匹の豺虎→ 212 00:21:08,492 --> 00:21:12,062 元 冢宰の 靖共が 仕組んだ事。→ 213 00:21:12,062 --> 00:21:18,335 止水から搾り取って 和州へ。 それが 靖共に流れていた。→ 214 00:21:18,335 --> 00:21:21,905 昇紘の行いが バレれば自分が危ない。→ 215 00:21:21,905 --> 00:21:26,326 だから 靖共が 禁軍を動かしたのよ。 216 00:21:26,326 --> 00:21:30,497 (桓タイ)祥瓊… お前 そんな事を どこで…? 217 00:21:30,497 --> 00:21:33,400 王は 禁軍を 出したり しないわ。 218 00:21:33,400 --> 00:21:36,737 その証拠に 禁軍は あれ以上 動かない。 219 00:21:36,737 --> 00:21:40,674 本当は 王以外 動かしては ならないもの だからよ! 220 00:21:40,674 --> 00:21:44,828 ただの 脅し (革午)そんな保証が なのよ! どこに ある? 221 00:21:44,828 --> 00:21:50,133 王も 靖共と癒着して 呀峰たちの味方を してるんじゃないか! 222 00:21:50,133 --> 00:21:55,339 (祥瓊・鈴) ありえないわ。 (桓タイ)王を 知ってる ようだな。 223 00:21:55,339 --> 00:21:57,991 ええ…。 …知っているわ。 224 00:21:57,991 --> 00:22:03,497 なんで お前たち 小娘が王と 面識を得る?! 225 00:22:03,497 --> 00:22:10,287 私が 王に面識あるのが おかしいか!? 当たり前だろう! 226 00:22:10,287 --> 00:22:16,059 我は 芳国は 先の王 冽王が公主 祥瓊と申す。 227 00:22:16,059 --> 00:22:20,330 一国の公主が 王に面識 あっては おかしいか? 228 00:22:20,330 --> 00:22:26,503 我の身元に 不審あらば 芳国は 恵候・月渓に 訊くが よかろう。 229 00:22:26,503 --> 00:22:31,491 先の峯王が公主・孫紹を ご存じか… と。 230 00:22:31,491 --> 00:22:36,563 我は 父が薨り 景王を頼って 慶国に参じた。 231 00:22:36,563 --> 00:22:42,069 景王より 依頼を受けて 和州の 実情を 見聞していたまで。 232 00:22:42,069 --> 00:22:47,741 景王は この乱を機に 一気に 靖共らを捕らえる ご意向である。 233 00:22:47,741 --> 00:22:52,496 (革午)まさか…(鈴)これを…。 234 00:22:52,496 --> 00:22:56,233 これは! (民D) どうした? 235 00:22:56,233 --> 00:23:01,388 (革午)御名御璽… 采王の御璽だ! 236 00:23:01,388 --> 00:23:06,493 私は 才国 琶山が主 翠微君に お仕えする者です。 237 00:23:06,493 --> 00:23:11,898 采王 御自らの お達しあって 慶国は 景王を お訪ねしました。 238 00:23:11,898 --> 00:23:15,902 不審あらば 長閑宮に 問い合わせて ご覧なさい。 239 00:23:15,902 --> 00:23:20,657 その 御名御璽に 不審あればの 話だけど。 240 00:23:20,657 --> 00:23:25,857 景王を信じて 決して 悪いよう お待ちなさい。 には しない…。 241 00:23:31,918 --> 00:23:34,518 靖共…。 242 00:23:36,506 --> 00:23:40,006 これ以上 勝手は させない! 243 00:23:42,896 --> 00:23:54,324 ♪♪~ (エンディング・テーマ) 244 00:23:54,324 --> 00:24:38,902 ♪♪~ 245 00:24:38,902 --> 00:25:13,902 ♪♪~ 246 00:25:16,556 --> 00:25:21,578 赤楽二年二月 止水郷に 殊恩を 名乗る義民あって 郷長に反す。 247 00:25:21,578 --> 00:25:26,978 郷長 籍恩 残忍薄行の人なり。 十二国記 第三十九話。 248 00:25:33,890 --> 00:25:46,987 (風切り音) 249 00:25:46,987 --> 00:25:52,659 (兵A)ん…? …おい あれを見ろ! 250 00:25:52,659 --> 00:25:56,062 (兵B)あ… あれは…!? (迅雷)ん? 251 00:25:56,062 --> 00:25:58,062 (迅雷)おおっ?!