1 00:00:33,113 --> 00:00:52,950 ♪♪~ (オープニング・テーマ) 2 00:00:52,950 --> 00:01:28,452 ♪♪~ 3 00:01:28,452 --> 00:02:03,152 ♪♪~ 4 00:02:17,451 --> 00:02:21,722 (尚隆)そこに もう一人の おれが 眠っている。 5 00:02:21,722 --> 00:02:25,442 名を 「斡由」といった。 6 00:02:25,442 --> 00:02:29,446 (陽子)その 「斡由」 という人は 一体…? 7 00:02:29,446 --> 00:02:33,016 (楽俊)聞いた事がある。 斡由… 元伯。 8 00:02:33,016 --> 00:02:37,104 父親の元候を 弑して 元州を 好き勝手に 操り→ 9 00:02:37,104 --> 00:02:42,209 あげく 謀反を (尚隆) 起こした極悪人だ。 ハハハハ! 10 00:02:42,209 --> 00:02:50,209 斡由も そこまで言われては立つ瀬が ないな。 真実は 違うのですか? 11 00:02:52,286 --> 00:02:57,186 (尚隆)斡由は おれが殺した男だ。 え!? 12 00:02:59,276 --> 00:03:04,176 (尚隆)もう… 随分と 昔の話になる。 13 00:03:10,120 --> 00:03:15,709 (箒で掃く音) 14 00:03:15,709 --> 00:03:19,113 ≪(女)うふふ…。 15 00:03:19,113 --> 00:03:21,113 ふふっ…。 16 00:03:25,285 --> 00:03:29,685 帷湍か…。(帷湍)お前なっ!! 17 00:03:31,775 --> 00:03:35,779 (朱衡)妓楼で 賭博に興じ 有り金を 巻き上げられ→ 18 00:03:35,779 --> 00:03:38,715 借金の かたに 「庭掃除」とは…。 19 00:03:38,715 --> 00:03:42,953 (帷湍) あれほどの 恥ずかしい (六太) 思いは 初めてだぞ! うんうん。 20 00:03:42,953 --> 00:03:45,956 (成笙)あきれて 開いた口がふさがらぬ。 21 00:03:45,956 --> 00:03:49,943 (帷湍)お前が言うな! …大体 お前の部下の 毛施が… 22 00:03:49,943 --> 00:03:54,681 (尚隆)毛施を責めるなよ。 …全ては おれが悪い。 23 00:03:54,681 --> 00:03:58,635 (帷湍)胸を張って 言う事か?! 24 00:03:58,635 --> 00:04:01,635 別に… ……ん…? 25 00:04:04,391 --> 00:04:10,047 (尚隆)分かった 分かった。 政務はサボらぬ。…それで いいだろう? 26 00:04:10,047 --> 00:04:14,952 (帷湍)台輔も オレは 賭け事は 同罪です! してないぞ! 27 00:04:14,952 --> 00:04:20,941 朝議をサボる点じゃ 同じさ。 「五十歩百歩」って 知ってるか? 28 00:04:20,941 --> 00:04:26,141 似たような ものでも 五十歩の 差は 確実に あるって意味! 29 00:04:28,448 --> 00:04:32,119 よく これで 二十年 もったものだ。 30 00:04:32,119 --> 00:04:35,222 (尚隆)<「帷湍」。 おれが 即位した祭典で→ 31 00:04:35,222 --> 00:04:40,377 戸籍を わしづかみにし おれの足下に投げ捨てて 叫んだ> 32 00:04:40,377 --> 00:04:44,281 <…登極に 手間取って どれだけの民が 死んだか→ 33 00:04:44,281 --> 00:04:49,386 その目で確かめろ と。 ゆえに 字を「猪突」> 34 00:04:49,386 --> 00:04:53,774 <「朱衡」。 元 春官の一・ 内史の下官> 35 00:04:53,774 --> 00:04:57,611 <登極三日目 おれが 内史府を 巡視した時…> 36 00:04:57,611 --> 00:05:03,050 <「雁を興す『興王』… 滅ぼす『滅王』 どちらの 諡が お好みか?」→ 37 00:05:03,050 --> 00:05:06,553 そう 聞いてきた。 ゆえに 字を『無謀』> 38 00:05:06,553 --> 00:05:12,543 <成笙。 禁軍将軍だったが 梟王に諫言し 捕われた> 39 00:05:12,543 --> 00:05:16,446 <梟王の死後 諸官が 牢から 出そうとしたが→ 40 00:05:16,446 --> 00:05:20,117 王の赦免なしに 出られぬと おれが 王に就くまで→ 41 00:05:20,117 --> 00:05:26,390 五十年間を 牢で過ごした。 ゆえに 字を「酔狂」> 42 00:05:26,390 --> 00:05:29,893 しばらく おとなしく 玉座を温めている。 43 00:05:29,893 --> 00:05:35,549 西の方が キナ臭い (帷湍) ことでも あるしな。 西…? 44 00:05:35,549 --> 00:05:40,220 元州だ。 出てくるぞ。 …それは? 45 00:05:40,220 --> 00:05:43,607 (尚隆)月に 何度も 元州師の兵が 来ては→ 46 00:05:43,607 --> 00:05:46,276 妓楼に 大枚を 落としていく そうだ。 47 00:05:46,276 --> 00:05:50,948 手ぶらで来るが 帰りは 大層な荷がある という。 48 00:05:50,948 --> 00:05:56,286 「食料」なら 問題ないが …「武器」だとしたら? 49 00:05:56,286 --> 00:05:59,486 謀反に 備えている …と? 50 00:06:01,375 --> 00:06:04,945 (朱衡)しかし 元州候は 梟王が 斃れてからは→ 51 00:06:04,945 --> 00:06:11,618 民の報復 主上の罷免を恐れ 内宮 奥深くに 隠れたままだと…? 52 00:06:11,618 --> 00:06:14,721 (尚隆)切れ者の 「令尹」が居るだろう。 53 00:06:14,721 --> 00:06:20,877 元州候の倅… (帷湍)よく 斡由と言ったか? 知ってるな。 54 00:06:20,877 --> 00:06:26,883 (尚隆)街で仕入れた。 民の噂話はそう 侮ったものでは ない。 55 00:06:26,883 --> 00:06:30,721 (朱衡)恐れながら 主上… 王とも あろう方が→ 56 00:06:30,721 --> 00:06:34,474 わざわざ 間諜の真似など せずとも…。 57 00:06:34,474 --> 00:06:37,210 フンッ…! …あ……? 58 00:06:37,210 --> 00:06:40,614 (尚隆)どうした… 六太? 59 00:06:40,614 --> 00:06:44,714 オレには向かない話に なってきたから 出てる。 60 00:06:50,941 --> 00:06:53,877 (六太)緑に なったよなぁ…。 61 00:06:53,877 --> 00:06:56,877 でも 戦が始まれば…。 62 00:07:00,951 --> 00:07:04,151 二十年前に 逆戻りだ…。 63 00:07:08,608 --> 00:07:12,212 戦は 人を不幸にする…。 64 00:07:12,212 --> 00:07:16,712 大人たち だけじゃない…。 …子供たちまで…。 65 00:07:24,041 --> 00:07:27,444 あ…… (悧角)どうか されましたか? 66 00:07:27,444 --> 00:07:34,618 いや… 二十年前の子供って 今は あの 父親くらいの歳なんだよね。 67 00:07:34,618 --> 00:07:40,457 そうですね。 歳を とらないからつい 忘れちまう。 68 00:07:40,457 --> 00:07:45,457 そういえば どうしてるかな あいつ… 更夜…。 69 00:07:54,221 --> 00:07:57,121  回想  ん? …んん…?! 70 00:07:59,443 --> 00:08:01,443 わっ!! 71 00:08:03,463 --> 00:08:07,017 戻れ! 台輔… あれは 戻れっ!! 妖魔です。 72 00:08:07,017 --> 00:08:09,770 分かってる。 だから 戻るんだ! 73 00:08:09,770 --> 00:08:14,057 妖魔が 人を乗せるなんて とんでもない話だ! 74 00:08:14,057 --> 00:08:17,110 (波の音) 75 00:08:17,110 --> 00:08:24,618 親に捨てられて 妖魔に (更夜) 育てられたのか? …うん。 76 00:08:24,618 --> 00:08:27,120 奇縁だな…。 え…? 77 00:08:27,120 --> 00:08:32,109 いや…。 ところで お前の妖魔…… 「大きいの」。 78 00:08:32,109 --> 00:08:36,947 「大きいの」は 人を 食わないのか? 食べるよ。 79 00:08:36,947 --> 00:08:39,716 …でないと おなかが すくでしょう? 80 00:08:39,716 --> 00:08:44,604 本当は 「食べるな」って 言ってるけど 聞いてもらえない。 81 00:08:44,604 --> 00:08:50,043 だってね… 人や 獣を襲ったら 人が みんな 怖がるの。 82 00:08:50,043 --> 00:08:54,047 だから 「大きいの」は いつも 人に 追いかけられるの。 83 00:08:54,047 --> 00:09:01,047 …追いかけて 酷い事をするか 逃げて行くの。 …だろうな。 84 00:09:10,380 --> 00:09:13,080 帰らないと。 85 00:09:16,286 --> 00:09:21,441 お前 街で暮らし 「大きいの」も たくないか? 一緒に? 86 00:09:21,441 --> 00:09:25,946 う~ん… 「大きいの」は 駄目だなぁ…。 …じゃあ いい。 87 00:09:25,946 --> 00:09:30,383 あ… 六太は 蓬莱を知らない? え…? 88 00:09:30,383 --> 00:09:34,938 海の向こうに 蓬莱って 国が あるんだって。 89 00:09:34,938 --> 00:09:39,776 そこに行くと 誰も けんかや 酷い事を したりしないの。 90 00:09:39,776 --> 00:09:43,780 ずっと 探してるんだけど。 91 00:09:43,780 --> 00:09:49,052 蓬莱は… 「大きいの」に 乗っても たどり着けない。 92 00:09:49,052 --> 00:09:52,622 本当に 遠い所だから…。 93 00:09:52,622 --> 00:09:56,543 そう… (「大きいの」) だったの…。 グルグルグル~… 94 00:09:56,543 --> 00:10:02,282 でも 「大きいの」と離れても 街で暮らしたく なったら→ 95 00:10:02,282 --> 00:10:05,051 関弓へ来い。 …オレを訪ねて。 96 00:10:05,051 --> 00:10:09,773 あ… お前 名前が 無いんだったな。 うん…… 97 00:10:09,773 --> 00:10:13,210 何か付けろよ。 分かんないよ。 98 00:10:13,210 --> 00:10:16,110 じゃあ オレが 付けてやる。 99 00:10:18,114 --> 00:10:20,114 うん…。 100 00:10:24,387 --> 00:10:28,375 「更夜」ってのは どうだ? どういう意味? 101 00:10:28,375 --> 00:10:32,375 「よふけ」。 …うん! 102 00:10:35,615 --> 00:10:41,571 (扉の音) 血生臭い 話は 終わったか? 103 00:10:41,571 --> 00:10:45,141 (尚隆)まあな。 104 00:10:45,141 --> 00:10:49,112 …内乱に …なる なるか? だろうな。 105 00:10:49,112 --> 00:10:52,282 たくさん 人が死ぬ。 106 00:10:52,282 --> 00:10:56,269 (尚隆)畢竟… 王は 民を 搾取し 殺すものだ。 107 00:10:56,269 --> 00:11:01,107 そして その数が少ないほど賢帝と呼ばれる。 108 00:11:01,107 --> 00:11:04,607 だが 決して なくなりは せぬ。 109 00:11:07,113 --> 00:11:10,617 戦いが 怖いか? そんなんじゃ ねェ。 110 00:11:10,617 --> 00:11:14,621 戦は 民にとっちゃ 迷惑きわまりない話だ。 111 00:11:14,621 --> 00:11:19,109 オレは… 麒麟は 「民意の具現」だからな。 112 00:11:19,109 --> 00:11:23,213 殺すまいと 無理をして後に 万 殺すより→ 113 00:11:23,213 --> 00:11:29,219 今 ここで 百 殺して 終わらせてしまった方が マシだろう。 114 00:11:29,219 --> 00:11:32,222 嫌なら 目を瞑って 耳を塞いでいろ。 115 00:11:32,222 --> 00:11:37,210 これは 通らずには済まない道なのだからな。 116 00:11:37,210 --> 00:11:41,210 オレは 知らない……お前に任せた。 117 00:11:50,106 --> 00:11:53,109 (大僕)驪媚だな。 (驪媚)はい。 118 00:11:53,109 --> 00:11:57,047 (尚隆)<驪媚。 元は 裁判を 司る官だったが→ 119 00:11:57,047 --> 00:12:02,118 諸候が 兵を蓄えないよう 監視する牧伯に 任命し→ 120 00:12:02,118 --> 00:12:05,605 元州に 送っていた> 121 00:12:05,605 --> 00:12:09,276 (大僕)気丈だな。 覚悟は 出来ています。 122 00:12:09,276 --> 00:12:12,676 主上から 牧伯を 拝命しました時に。 123 00:12:16,549 --> 00:12:19,549 (大僕)射士… 捕らえました。 124 00:12:26,459 --> 00:12:31,281 (冢宰)延王・尚隆様が 玉座に就き 朝廷を務めるように なり→ 125 00:12:31,281 --> 00:12:36,286 多くの民が 不自由なく 毎日の生活を 送れるのも→ 126 00:12:36,286 --> 00:12:41,775 主上の御重愛に よるものと 深く感謝いたして おります。 127 00:12:41,775 --> 00:12:46,675 多くの民が 主上の (あくび) ご健康を願って… ふぁ~~っ 128 00:12:48,615 --> 00:12:52,052 (六太)お前 少しは 朝議をまじめに聞けよ。 129 00:12:52,052 --> 00:12:55,388 王には 品位って ものが あんだろ~。 130 00:12:55,388 --> 00:12:59,109 お前が だらしないと オレまで同じに 思われちまう。 131 00:12:59,109 --> 00:13:03,446 まったく~。 言いたい事は よく分かった。 132 00:13:03,446 --> 00:13:07,617 これからは 王の品位に 気をつけよう…。 133 00:13:07,617 --> 00:13:12,272 朝議の時 大きな あくびを すれば いいんだな。 う… 134 00:13:12,272 --> 00:13:15,375 ハハハハ ハハ… ≫(亦信)台輔。 135 00:13:15,375 --> 00:13:18,778 (尚隆・六太)ん…? 136 00:13:18,778 --> 00:13:23,717 なんだ? 台輔に お目通りを 亦信。 願いたい という者が。 137 00:13:23,717 --> 00:13:25,785 オレに? はい。 138 00:13:25,785 --> 00:13:29,485 「更夜」と言えば 分かるはずだ… と。 え?! 139 00:13:40,283 --> 00:13:42,783 更夜…? 140 00:13:45,105 --> 00:13:47,540 (更夜)六太! …いえ… 141 00:13:47,540 --> 00:13:51,444 台輔… お久しゅう ございます。 142 00:13:51,444 --> 00:13:56,244 「六太」で いいよ。では 六太。 143 00:13:58,284 --> 00:14:02,722 元州で仕官したのか。 …それで歳を とらないんだな。 144 00:14:02,722 --> 00:14:08,111 仙籍に入った 元州 令尹に きっかけは? 拾ってもらった。 145 00:14:08,111 --> 00:14:12,399 令尹って… …斡由か? 146 00:14:12,399 --> 00:14:15,385 (更夜)知ってるの? 147 00:14:15,385 --> 00:14:19,222 名前だけな。 148 00:14:19,222 --> 00:14:23,660 そう… でも よかった。 心配だったんだ…。 149 00:14:23,660 --> 00:14:28,615 六太が オレの事 忘れる 忘れてないかって。 もんか。 150 00:14:28,615 --> 00:14:32,952 それより 関弓の外に「大きいの」は?待たせてる。 151 00:14:32,952 --> 00:14:36,389 会ってくれる? もちろん! 152 00:14:36,389 --> 00:14:40,944 「大きいの」に 「ろくた」って 名を付けたんだ。 へぇ~。 153 00:14:40,944 --> 00:14:45,782 六太の名前を 忘れないように ね。 154 00:14:45,782 --> 00:14:48,682 (更夜)ほら… あそこ。 155 00:14:53,873 --> 00:14:58,173 大丈夫だ。 人も居る。 (亦信)はっ。 156 00:15:02,132 --> 00:15:06,719 (更夜)ほら 六太だよ。 覚えている だろう? 157 00:15:06,719 --> 00:15:10,119 見つかった? (近従A)はい。 158 00:15:14,777 --> 00:15:19,777 それ… 更夜の子供か? 違うよ。 159 00:15:23,052 --> 00:15:26,272 これは 探してきたんだ。 160 00:15:26,272 --> 00:15:29,772 更夜っ!六太に会うから。 161 00:15:31,711 --> 00:15:36,382 使令と 従者に 動かないように伝えて。 162 00:15:36,382 --> 00:15:41,104 (更夜)子供の命が 惜しかったら おとなしく 一緒に来て。 163 00:15:41,104 --> 00:15:44,774 …惜しいよね? 麒麟は 慈悲の生き物だもの。 164 00:15:44,774 --> 00:15:49,045 血の臭いに 耐え切れず 病んでしまう くらい…。 165 00:15:49,045 --> 00:15:51,548  (亦信)貴様!よせっ!! 166 00:15:51,548 --> 00:15:54,048 (妖魔の うなり声) 167 00:15:56,119 --> 00:16:00,106 (妖魔)ガオ~~~ (亦信)うわあ~~~~~!! 168 00:16:00,106 --> 00:16:03,209 (うめき声)うっ… あっ…… 169 00:16:03,209 --> 00:16:07,609 うあ~~~~~~… 170 00:16:12,502 --> 00:16:18,875 (尚隆)<漉水。 関弓のある靖州から黒海沿岸 元州に流れる 大河> 171 00:16:18,875 --> 00:16:24,380 <季節ごとに 氾濫を繰り返し 元州に 肥沃な平野を造ったが→ 172 00:16:24,380 --> 00:16:31,638 梟王が 堤を切ってしまい 黒海の 沿岸部には 人が住めなくなった> 173 00:16:31,638 --> 00:16:39,238 <王の死後 開拓が始まり 村落が 出来てきたが それでも まだ…> 174 00:16:41,214 --> 00:16:46,452 (更夜)あれが 元州の首都・頑朴。 関弓より きれいな街だろう? 175 00:16:46,452 --> 00:16:51,608 元州は 豊か 卿伯がなんだな。 いるからね。 176 00:16:51,608 --> 00:16:57,113 (更夜)街の者にも 慕われている。 延王より 頼りになるって。 177 00:16:57,113 --> 00:17:00,783 …かもな。 尚隆は バカだから。 178 00:17:00,783 --> 00:17:03,720 六太は 延王が 好きじゃないの? 179 00:17:03,720 --> 00:17:08,775 別に 嫌っちゃ いないけど あいつは 本当に バカだもん。 180 00:17:08,775 --> 00:17:12,612 更夜は 斡由が 好きなんだね? 181 00:17:12,612 --> 00:17:17,612 卿伯のために 六太を脅してさらってくる ぐらいにね。 182 00:17:22,722 --> 00:17:27,777 (斡由)この度のご無礼 台輔には 誠に 申し訳なく存ずる。 183 00:17:27,777 --> 00:17:32,949 斡由か…。 何を企んでいる? 目的は 何だ? 184 00:17:32,949 --> 00:17:38,104 (斡由)とりあえず 「漉水」と 申し上げましょう。 185 00:17:38,104 --> 00:17:42,275 (斡由)梟王が 堤を切って以来 漉水 下流の多県は→ 186 00:17:42,275 --> 00:17:45,445 雨期の度に 襲う水害に 泣いております。 187 00:17:45,445 --> 00:17:51,784 早急に 大規模な治水工事が 必要 なのに 王は ご許可下さらない。 188 00:17:51,784 --> 00:17:57,724 元州で行おうにも 王は 州候から 治水の権を 取り上げてしまう…。 189 00:17:57,724 --> 00:18:01,110 再三の奏上にも お耳を 貸して下さらず→ 190 00:18:01,110 --> 00:18:06,115 思い余って このような 手段に及びました。 はぁ~ 191 00:18:06,115 --> 00:18:10,553 王に そう 申し上げ 処分の無きよう お願いしよう。 192 00:18:10,553 --> 00:18:15,041 そう言えば 帰して おそれながら もらえるのか? 台輔には→ 193 00:18:15,041 --> 00:18:19,445 今しばらく 不遇を ご容赦 お願いしたく…。 194 00:18:19,445 --> 00:18:26,119 王が まじめに取り合うまでの人質って訳だ。 …分かった。 195 00:18:26,119 --> 00:18:29,772 (斡由)お聞き届け 頂けるのですか? ああ。 196 00:18:29,772 --> 00:18:32,709 斡由の言い分は もっとも だと思う。 197 00:18:32,709 --> 00:18:38,448 手段は非合法だが あのバカに 分からせるには 他に手がない。 198 00:18:38,448 --> 00:18:43,148 しばらく ありがたく 厄介になる。 存ずる。 199 00:18:45,071 --> 00:18:51,110 (靴音) 200 00:18:51,110 --> 00:18:53,610 (扉の開く音) 201 00:18:55,948 --> 00:18:58,618 (驪媚)台輔!? …ん?! 202 00:18:58,618 --> 00:19:01,604 驪媚!! …そうか…→ 203 00:19:01,604 --> 00:19:05,441 驪媚は 王の勅命で 州候を 監視する 「牧伯」だったな。 204 00:19:05,441 --> 00:19:12,348 …捕らえられるか。 しかし 尚隆の犬だもんな。 台輔まで…。 205 00:19:12,348 --> 00:19:15,318 台輔に 滅多な事を するでないぞ! 206 00:19:15,318 --> 00:19:19,455 (更夜)害するような事は しない。 …その代わり…… 207 00:19:19,455 --> 00:19:22,458 ん? ……は! …よせ!! 208 00:19:22,458 --> 00:19:27,613 動かないで。 …子供が いるよ。 209 00:19:27,613 --> 00:19:29,713 (ろくた)クワ~~~~ 210 00:19:31,718 --> 00:19:36,105 六太は 麒麟だから 角を封じさせて もらいたい。 211 00:19:36,105 --> 00:19:39,542 使令を 呼び出したり 転変して 麒麟になって→ 212 00:19:39,542 --> 00:19:44,781 宙を飛ばれると 困るから。 …いいね。 213 00:19:44,781 --> 00:19:49,218 ホントに 嫌なんだぞ。 単に 「嫌だ」ってのと違って→ 214 00:19:49,218 --> 00:19:52,472 すっげ~ 嫌なんだからな! 215 00:19:52,472 --> 00:19:54,972 痛いっ。 216 00:19:58,945 --> 00:20:03,616 まだ 平気。 …けど 苦しい? 変な感じ…。 217 00:20:03,616 --> 00:20:07,887 それは 「赤索条」と言って 六太が その糸を切ると→ 218 00:20:07,887 --> 00:20:11,441 彼女の糸が 締まる。え…!? 219 00:20:11,441 --> 00:20:16,741 彼女が 糸を切っても 同じだ。六太の糸が 締まる。 220 00:20:18,714 --> 00:20:23,052 分かった。 牢の外にも 糸を張っている。 221 00:20:23,052 --> 00:20:28,458 牢から出ると 赤ん坊は もう 糸が切れる。 いいだろ? 222 00:20:28,458 --> 00:20:34,614 ああ… 用は済んだからね。 元の所へ 返すよ。 223 00:20:34,614 --> 00:20:37,114 (驪媚)外道!! 224 00:20:41,070 --> 00:20:47,710 (走る音) 225 00:20:47,710 --> 00:20:52,782 (尚隆)…珍しいな。 成笙の 血相が変わっているぞ。 226 00:20:52,782 --> 00:20:55,117 (成笙)ふざけるなっ!! 227 00:20:55,117 --> 00:20:58,271 やはり 台輔は (尚隆) どこにも おられん。 亦信は? 228 00:20:58,271 --> 00:21:01,774 (成笙)死体で見つかった。 食い荒らされている。→ 229 00:21:01,774 --> 00:21:05,611 恐らく 妖魔か 妖獣か…。 不憫な ことだ。 230 00:21:05,611 --> 00:21:08,948 して… いずこで? 関弓の外。 231 00:21:08,948 --> 00:21:13,286 (帷湍)連れ (朱衡)台輔は去られたか。ご無事でしょうか。 232 00:21:13,286 --> 00:21:17,056 殺して おとなしく 死ぬような餓鬼か… あれが。 233 00:21:17,056 --> 00:21:20,109 (帷湍)心配では ないのか…貴様は! 234 00:21:20,109 --> 00:21:23,946 おれが 心配して どうにか なるのか? 235 00:21:23,946 --> 00:21:29,051 成笙… 既に 捜すように 指示は出したのだろう? うん。 236 00:21:29,051 --> 00:21:33,055 ならば もはや すべき事は 何も ないな。 237 00:21:33,055 --> 00:21:38,277 そのうち どこかで見つかるか…勝手に 帰って来るだろう。 238 00:21:38,277 --> 00:21:42,048 尚隆! そうで 貴様~!! なければ→ 239 00:21:42,048 --> 00:21:45,952 誰かが 要求を (帷湍・朱衡) 突きつけて来る。 …え?! 240 00:21:45,952 --> 00:21:49,772 (尚隆)さらわれたか 殺されたか。 …殺された ものなら→ 241 00:21:49,772 --> 00:21:52,441 ここで 気をもんでも しかたが ないが→ 242 00:21:52,441 --> 00:21:56,112 さらわれた なら 犯人には 目的が あるだろう。 243 00:21:56,112 --> 00:22:00,449 …連れて行きたいと 思うほど かわいい餓鬼でも なし…。 244 00:22:00,449 --> 00:22:03,436 (帷湍)あのなぁ~。 (尚隆)朱衡! 245 00:22:03,436 --> 00:22:09,542 驪媚に 連絡を取れ。 もはや 無事とは思えぬが。 (朱衡)は! 246 00:22:09,542 --> 00:22:14,046 あと 仙籍を あたって 元州の官に 「更夜」という者が いないか→ 247 00:22:14,046 --> 00:22:17,546 調べておけ。 (朱衡)畏まりまして。 248 00:22:20,553 --> 00:22:24,053 (尚隆)難儀な 餓鬼だ…。 249 00:22:27,209 --> 00:22:31,614 斡由は (驪媚)能吏で どうなんだ? ございます。 250 00:22:31,614 --> 00:22:34,951 民の事も よく 気にかけて おります。 251 00:22:34,951 --> 00:22:39,288 内宮の奥から お出ましに ならない州候とは 対照的に。 252 00:22:39,288 --> 00:22:45,488 それが どうして 尚隆が悪い。 こんな事に…。 サボるからだ。 253 00:22:50,116 --> 00:22:54,053 主上には 主上の お考えがおありなのです。 254 00:22:54,053 --> 00:22:57,053 どうだろうな…。 255 00:23:01,110 --> 00:23:07,283 血に酔ったみたい。 亦信… 死んでしまった。 256 00:23:07,283 --> 00:23:10,770 申し訳ない事をした…。 257 00:23:10,770 --> 00:23:15,207 失礼ですが 台輔は 射士と お知り合い なのですか? 258 00:23:15,207 --> 00:23:19,779 更夜… 「射士」なのか。 …出世したなぁ。 259 00:23:19,779 --> 00:23:23,449 妖魔を 飼い馴らす 奇妙な術を持っている ようで…。 260 00:23:23,449 --> 00:23:30,156 飼い馴らすんじゃない。 …妖魔が 更夜を飼ってるんだ。 え…? 261 00:23:30,156 --> 00:23:34,276 ごめん… 説明は 後で…。 262 00:23:34,276 --> 00:23:37,276 すげ~ 眠い…。 263 00:23:42,051 --> 00:23:53,612 ♪♪~ (エンディング・テーマ) 264 00:23:53,612 --> 00:24:38,040 ♪♪~ 265 00:24:38,040 --> 00:25:13,040 ♪♪~ 266 00:25:16,045 --> 00:25:19,949 ぷつりと 糸の切れる音を 六太は聞いた。 267 00:25:19,949 --> 00:25:26,049 …あまりに かそけく 重い音を。 十二国記 第四十二話。 268 00:25:33,045 --> 00:25:52,932 ♪♪~ (オープニング・テーマ)