1 00:00:16,749 --> 00:00:21,069 近づいて来る彼に 射すはずの ない陽光が 見えた。 2 00:00:21,069 --> 00:00:25,769 …尚隆が 王だ。 十二国記 第四十四話。 3 00:00:33,732 --> 00:00:53,569 ♪♪~ (オープニング・テーマ) 4 00:00:53,569 --> 00:01:29,137 ♪♪~ 5 00:01:29,137 --> 00:02:03,837 ♪♪~ 6 00:02:07,459 --> 00:02:11,964 (陽子)延王は 斡由が王であるべきだったと 思うのですか? 7 00:02:11,964 --> 00:02:16,134 (尚隆)さあな。 おれにも分からん。 8 00:02:16,134 --> 00:02:19,404 だが 斡由は 良き領主でありたかったのだ…。 9 00:02:19,404 --> 00:02:23,075 そして 斡由の中には矛盾が無かった。 10 00:02:23,075 --> 00:02:29,275 いや 自分の望みに対して 迷いが無かった と言うべきか…。 11 00:02:42,961 --> 00:02:46,899 (成笙)≪関弓では 降り出したか…≫ 12 00:02:46,899 --> 00:02:49,899 ≪間もなく だな…≫ 13 00:02:54,456 --> 00:02:58,727 (勇前)随分と (仲間)でも 増えているな。 こんなもんか。→ 14 00:02:58,727 --> 00:03:01,730 …今年は 心配 いらねぇな。 15 00:03:01,730 --> 00:03:05,230 (一同の笑い) 16 00:03:16,795 --> 00:03:20,065 (大僕)いたか? (部下)おいでになりません。 17 00:03:20,065 --> 00:03:24,403 (大僕)お前たちは もう一度 ここから上を捜せ。 18 00:03:24,403 --> 00:03:29,741 お前たちは (風漢)道に迷って ついて来い。 るんですよ。 19 00:03:29,741 --> 00:03:35,797 麒麟は 馬鹿 (大僕)どういう ですから。 意味だ… 説明しろ。 20 00:03:35,797 --> 00:03:39,735 ほら 馬と鹿の 間のような生き物でしょう? 21 00:03:39,735 --> 00:03:46,625 (一同の笑い) (大僕)…バカは お前だ! 22 00:03:46,625 --> 00:03:51,730 (大僕)よし… それじゃ 始めるぞ! 23 00:03:51,730 --> 00:03:55,830 (石が転がる音) ん? 24 00:04:01,623 --> 00:04:07,129 (風漢)大僕! この餓鬼… いや この坊ちゃんで いいんですね? 25 00:04:07,129 --> 00:04:09,329 ≪(大僕)なにっ!? 26 00:04:13,568 --> 00:04:18,290 (六太)出て来て まずかった? ふ…。 27 00:04:18,290 --> 00:04:20,559 ≪(大僕)台輔! 28 00:04:20,559 --> 00:04:24,062 (大僕)ご無事でしたか。 心配しましたぞ。 29 00:04:24,062 --> 00:04:28,967 卿伯ならびに 諸官の皆さま心配して おられます。 30 00:04:28,967 --> 00:04:32,404 (六太)更夜を捜してたら 道に迷って…。 31 00:04:32,404 --> 00:04:36,958 (大僕)台輔を 丁重にお連れしろ。 (風漢)はい。 32 00:04:36,958 --> 00:04:41,463 足が痛い…。 …歩けない。 33 00:04:41,463 --> 00:04:44,363 おぶって。う…!? 34 00:04:46,635 --> 00:04:49,435 ハ~ァ。 35 00:04:51,957 --> 00:04:55,357 では 参りましょう。…台輔。 36 00:04:59,965 --> 00:05:03,965 あまり… 心配を かけるな。 37 00:05:07,789 --> 00:05:15,063  息を切らせて走る更夜  38 00:05:15,063 --> 00:05:18,467 (大僕)射士! 台輔が 見つかりました。 39 00:05:18,467 --> 00:05:20,867 道に 迷われたそうで…。 40 00:05:23,638 --> 00:05:27,225 (更夜)どうだ?大丈夫なん ですかね…。 41 00:05:27,225 --> 00:05:31,129 なんか 死にかけてる感じなんですが…。 42 00:05:31,129 --> 00:05:34,800 とにかく 部屋へ。 お加減が よくないんだ。 43 00:05:34,800 --> 00:05:37,800 そりゃぁ 大事で…。 44 00:05:39,738 --> 00:05:44,242 (帷湍)下は 本格的な 雨に なってきたな。 (朱衡)ええ。 45 00:05:44,242 --> 00:05:47,295 (帷湍)オレも 頑朴に 行けば よかった。 46 00:05:47,295 --> 00:05:51,733 遠くで 結果だけ待ってるのは かなり 堪える…。 47 00:05:51,733 --> 00:05:57,739 しかし これで よかったのか…? …あのバカに すべて 任せて…。 48 00:05:57,739 --> 00:06:01,539 (朱衡)今は 信じて 待ちましょう。 49 00:06:03,562 --> 00:06:06,562 信じるしか ないか…。 50 00:06:24,900 --> 00:06:28,136 (六太の苦しげな息) 51 00:06:28,136 --> 00:06:31,136 (更夜)六太…。 52 00:06:34,559 --> 00:06:38,296 (更夜)大丈夫? …苦しい? 53 00:06:38,296 --> 00:06:41,800 …大丈夫だ。 …それより お前…… 54 00:06:41,800 --> 00:06:46,404 うっ…… …六太?! 55 00:06:46,404 --> 00:06:51,793 更夜 お前… 血の臭いが する。 あ…! 56 00:06:51,793 --> 00:06:56,798 お前… 人を 殺したんだな…? 57 00:06:56,798 --> 00:07:02,798 この間までは 確かに 血の臭いが しなかったのに…。 58 00:07:09,895 --> 00:07:16,635 (更夜)…非常時だからね。 六太が 卿伯に仇なせば 六太だって殺す。 59 00:07:16,635 --> 00:07:20,238 更夜に 人殺しを 命じるなんて…。 60 00:07:20,238 --> 00:07:24,726 更夜は あんなに 殺戮を 嫌がってたのに。 61 00:07:24,726 --> 00:07:29,798 最初に会った時 そう 言ってたじゃ ないか。 62 00:07:29,798 --> 00:07:34,098  回想  (更夜)「食べるな」って言ってる んだけど 聞いてもらえない。 63 00:07:36,454 --> 00:07:40,458 (六太)なのに 斡由は 人殺しを命じる…。 64 00:07:40,458 --> 00:07:45,397 (更夜)オレは もう そんな事 気にしない。 …昔の話だよ。 65 00:07:45,397 --> 00:07:51,797 オレは 斡由の臣だから 斡由が 殺せと言えば 誰だろうと殺す。 66 00:07:53,738 --> 00:07:58,960 (更夜)麒麟も そうなんだろう? 王に 命じられれば…。 67 00:07:58,960 --> 00:08:02,464 尚隆は 人殺しを 命じたりしない。 68 00:08:02,464 --> 00:08:07,736 人は 何をするか 分からない! 六太の主だって 同じだ! 69 00:08:07,736 --> 00:08:10,972 ≫(尚隆)そんな事はせんよ。 …は!? 70 00:08:10,972 --> 00:08:16,728 そいつに させるより おれがやった方が 早いからな。 71 00:08:16,728 --> 00:08:19,297 …延王…?! 72 00:08:19,297 --> 00:08:24,319 更夜とやら… お前は 六太の友のよう なので 頼む。 73 00:08:24,319 --> 00:08:27,122 そいつを 返してはもらえんか? 74 00:08:27,122 --> 00:08:32,961 どうしようもない 悪餓鬼だがいないと 多少は困るのだ。 75 00:08:32,961 --> 00:08:37,465 「麒麟が いないと 仁道を 見失う…」か? 76 00:08:37,465 --> 00:08:43,305 いや… ガミガミ言う 官の矛先がおれに ばかり 集中する。 77 00:08:43,305 --> 00:08:49,411 何が目的で 元に 侵入した?! …卿伯か? 78 00:08:49,411 --> 00:08:52,297 (ろくたの うなり声) 79 00:08:52,297 --> 00:08:56,301 (六太)よせっ!! 80 00:08:56,301 --> 00:09:00,739 尚隆に 何かしたら 許さない! 81 00:09:00,739 --> 00:09:04,125 今さら 王を庇うのか? 82 00:09:04,125 --> 00:09:07,128 オレは 尚隆の 臣なんだよ。 83 00:09:07,128 --> 00:09:11,800 オレだって 卿伯の…斡由の臣だよ。 84 00:09:11,800 --> 00:09:15,737 オレは 更夜が好きだよ。 …けど→ 85 00:09:15,737 --> 00:09:20,292 そんなに 血の臭いが してたら そばにも 寄れない。 86 00:09:20,292 --> 00:09:26,298 しかたない。 …六太が 尚隆を守るように オレは 斡由を守りたい。 87 00:09:26,298 --> 00:09:30,468 その為に 誰を 殺しても いいのか!? 88 00:09:30,468 --> 00:09:34,622 斡由が 良しと するなら 人を殺しても いいのか!? 89 00:09:34,622 --> 00:09:40,395 道に悖って 兵を挙げて それで 国を傾けて いいのか!? 90 00:09:40,395 --> 00:09:46,301 更夜は 自分のような 子供を作りたいのか!? 91 00:09:46,301 --> 00:09:48,901 (更夜)他人なんか知らない。 92 00:09:50,955 --> 00:09:57,462 なぜ 人が死んでは いけない? 国が滅んで なぜ いけないんだ? 93 00:09:57,462 --> 00:10:03,134 人は いつか 死ぬものだ。 国は いつか 傾くものだ。 94 00:10:03,134 --> 00:10:07,072 どれほど 惜しんでも 滅ぶのを 止められない。 95 00:10:07,072 --> 00:10:12,127 斡由だけ 良ければ いいんだ! …国が傾くのが 怖いか? 96 00:10:12,127 --> 00:10:19,467 荒廃が怖いか? 死が怖いか? …楽になる方法を 教えようか。 97 00:10:19,467 --> 00:10:22,971 全部 滅びて しまえばいいんだ! 98 00:10:22,971 --> 00:10:26,458 斡由が 死んでも いいのか? 99 00:10:26,458 --> 00:10:32,130 斡由が 死にたいのなら それで いいよ。 ふざけるな! 100 00:10:32,130 --> 00:10:38,787 国が滅んでも いい!? …死んでも いいと ぬかすか おれの国民が! 101 00:10:38,787 --> 00:10:43,241 民が そう言えば おれは 何の為に あれば いいのだ?! 102 00:10:43,241 --> 00:10:45,727 ここは お前の国だ。 103 00:10:45,727 --> 00:10:51,800 「斡由だけ」では ない…。 「この国」も お前のもの なんだぞ。 104 00:10:51,800 --> 00:10:54,619 民の いない王に 何の意味が ある?! 105 00:10:54,619 --> 00:10:59,724 「国を頼む」と託される からこそおれは 王で いられるのだ。 106 00:10:59,724 --> 00:11:03,128 その民が 国など 滅んでいい と言う…。 107 00:11:03,128 --> 00:11:07,128 では おれは 何の為にここに おるのだ?! 108 00:11:09,067 --> 00:11:14,789 おれは 一度 国を亡くした。 民に殉じて 死ねば よかった…。 109 00:11:14,789 --> 00:11:21,289 死ななかったのは まだ 託される国があると 聞いたからだ。 110 00:11:25,133 --> 00:11:33,074 おれは お前に 豊かな国を 渡す為だけに いるのだ …更夜。 111 00:11:33,074 --> 00:11:40,274 オレは そんな きれい事を 信じるほど おめでたくないよ。 112 00:11:44,803 --> 00:11:47,403 更夜!! 113 00:11:53,561 --> 00:11:59,261 オレは 何も聞いてない。 何も 知らない…。 114 00:12:01,469 --> 00:12:03,969 更夜ーーーっ!! 115 00:12:14,749 --> 00:12:20,738 (雨の音) 116 00:12:20,738 --> 00:12:23,738 ≫(勇前)貴様ら!! (兵士たち)ん… …あ!? 117 00:12:25,727 --> 00:12:28,630 (勇前)里へ行って みんなに知らせろ。 118 00:12:28,630 --> 00:12:32,130 「州師が 堤を 切ろうと している」と。 119 00:12:34,135 --> 00:12:38,473 みんな いいか! オレたちの堤を 守るぞ!! 120 00:12:38,473 --> 00:12:41,476 (一同)ウワ~~~~~~ 121 00:12:41,476 --> 00:12:47,799 (部下)報告いたします。 元州師が 北囲に。 民と乱戦に なってます。 122 00:12:47,799 --> 00:12:52,453 (成笙)出陣! 堤を… 民を守れ!! 123 00:12:52,453 --> 00:12:55,240 (斡由)台輔… どう なされました? 124 00:12:55,240 --> 00:13:00,128 (六太)オレ… 関弓に帰りたい。 125 00:13:00,128 --> 00:13:02,964 申し訳ございませんがそればかりは…。 126 00:13:02,964 --> 00:13:06,968 この城の中 至るところで 血の臭いが する…。 127 00:13:06,968 --> 00:13:11,072 とてもじゃ ないけど いや… 休めない。 しかし… 128 00:13:11,072 --> 00:13:17,462 あのさ 斡由… なぜ 親父さんを 幽閉なんか してんの? 129 00:13:17,462 --> 00:13:24,636 元魁が病気で引退して 斡由に全権譲ったと聞いたけど 元気だった。 130 00:13:24,636 --> 00:13:29,490 「幽閉される」と 「引退する」は 違うんじゃ ないのか? 131 00:13:29,490 --> 00:13:32,627 父は 本当に 加減が悪いのですが→ 132 00:13:32,627 --> 00:13:38,466 そうは 見えなかった のでしたらそれは 人違いでしょう。 133 00:13:38,466 --> 00:13:43,471 内宮に 内宮ならば 父で いたのは? ございます。 134 00:13:43,471 --> 00:13:49,561 父親を 鎖で 繋ぐのか?それは…。 135 00:13:49,561 --> 00:13:55,567 お前たち! (官たち) 知っていたのか!? う……? 136 00:13:55,567 --> 00:13:58,469 お前は 「道を行う」と 言っていたよね。 137 00:13:58,469 --> 00:14:02,974 「誘拐する」 「幽閉する」が 道なの?! 138 00:14:02,974 --> 00:14:11,466 台輔を お招きしようと申したのは更夜…。 私では ございません。 139 00:14:11,466 --> 00:14:17,305 どうぞ ひらに ご容赦ください。父の事は 存じませんでした。 140 00:14:17,305 --> 00:14:24,629 誰が そんな 非道な事を? …至急人をやって 調べさせましょう。 141 00:14:24,629 --> 00:14:27,131 ≪(白沢)卿伯! 142 00:14:27,131 --> 00:14:29,968 何という事を なさった!? 143 00:14:29,968 --> 00:14:34,789 (白沢)…堤を切ろうと なさるとはどういう おつもりか?! 144 00:14:34,789 --> 00:14:39,294 (どよめく官たち) 145 00:14:39,294 --> 00:14:41,462 退れ!! 白沢! 146 00:14:41,462 --> 00:14:49,454 民が どちらを道と思い どちらを 非道と思うか 分かりませんか? 147 00:14:49,454 --> 00:14:55,460 実際に 州師と戦っているのは 民に ございますぞ。 なに!? 148 00:14:55,460 --> 00:14:58,730 (農民)かあちゃん! ……わあっ!! 149 00:14:58,730 --> 00:15:00,730 (州師兵)うわっ! 150 00:15:02,734 --> 00:15:05,136 (農民)うあ~~っ!! 151 00:15:05,136 --> 00:15:07,955 (勇前)あ あ~っ! (州師兵)イヤ~ッ!! 152 00:15:07,955 --> 00:15:11,793 (州師兵)うっ!! (勇前)えっ!? 153 00:15:11,793 --> 00:15:15,293 (勇前)王師が 来てくれたか!(矢の雨) 154 00:15:20,535 --> 00:15:25,123 (成笙)≪漉水に 堤を築き これを もって 斡由を試せか…≫ 155 00:15:25,123 --> 00:15:29,394 ≪ふざけたヤツだが 暗愚では ない≫ 156 00:15:29,394 --> 00:15:34,799 (白沢)噂を聞いた 城下の者が 離散を始めました。 …え!? 157 00:15:34,799 --> 00:15:40,655 (白沢)元州は 終わりです。 お前たちも 逃げなさい。 158 00:15:40,655 --> 00:15:45,293 王師に下って 罪を告白し 温情をお願いしなさい。 159 00:15:45,293 --> 00:15:47,729 (官たちの どよめき) 160 00:15:47,729 --> 00:15:51,966 白沢!! おお…! 161 00:15:51,966 --> 00:15:55,570 天下の逆賊とは お前の事だ 白沢! 162 00:15:55,570 --> 00:16:00,458 「出来た令尹よ」と持ち上げて 足下に火がつけば 見捨てるか!? 163 00:16:00,458 --> 00:16:05,730 お前たちもだ! 堤が欲しいと 言っておったでは ないか!? 164 00:16:05,730 --> 00:16:11,302 いや …それも 私は… お前か…! そのような…。 165 00:16:11,302 --> 00:16:16,074 逆臣とは お前を言うのだ! …この 痴れ者が!! 166 00:16:16,074 --> 00:16:21,295 私の 民を思う心に つけこみ 逆賊となるべく 唆し→ 167 00:16:21,295 --> 00:16:25,133 不利と見るや 人に 罪を着せて 逃げるか? 168 00:16:25,133 --> 00:16:30,121 それに つけいられた私が不明であった。 169 00:16:30,121 --> 00:16:37,562 更夜… この逆臣を (更夜)あ…! 連れて行け! 卿伯…… 170 00:16:37,562 --> 00:16:43,468 台輔。 関弓へ お連れいたします。 私 自ら 王に ご報告し→ 171 00:16:43,468 --> 00:16:49,468 罪が あったのは 誰であったか 裁量を お願いいたします。 172 00:16:52,894 --> 00:16:57,231 (六太)関弓へ帰る。 供は いらない。 173 00:16:57,231 --> 00:17:00,831 王には オレから 顛末を説明する。 174 00:17:02,904 --> 00:17:11,129 さては 白沢。 王や 台輔と謀って。…なるほど そういう事か。 175 00:17:11,129 --> 00:17:16,400 殺されるかも しれぬのに なぜ 関弓への使者を 名乗り出たか? 176 00:17:16,400 --> 00:17:20,788 なぜ 首が繋がったまま 戻って来られたか? 177 00:17:20,788 --> 00:17:25,126 王は 私の人望あるを 妬まれたのだな。 178 00:17:25,126 --> 00:17:29,130 王は そんな事は しない。 分かるものか!! 179 00:17:29,130 --> 00:17:33,634 …一緒にするな!! 尚隆に比べれば お前は 屑だ!! 180 00:17:33,634 --> 00:17:39,290 (尚隆)ハハハハ! …心地よい言葉を 聞かせて もらった。 181 00:17:39,290 --> 00:17:43,390 言っとくが 褒めた わけじゃ ないからな。 182 00:17:45,463 --> 00:17:50,635 お前は…? 小松尚隆。 183 00:17:50,635 --> 00:17:52,970 うっ?!ん! 184 00:17:52,970 --> 00:17:57,408 「延王 尚隆」と 呼ぶ者も いる。 な…?! 185 00:17:57,408 --> 00:18:03,130 誰も 動く事は まかりならぬ。…更夜 …お前もだ! 186 00:18:03,130 --> 00:18:09,070 王を 誅するは 天を 誅する事だ。民を 巻き込む事は なかろう。 187 00:18:09,070 --> 00:18:12,290 おれと お前が 討ちあえば 済む事だ。 188 00:18:12,290 --> 00:18:18,963 もし お前が おれを斬ったなら それも また 天意なのだろう。 189 00:18:18,963 --> 00:18:22,900 斡由の為に 命を捨てる という 忠義の者あれば→ 190 00:18:22,900 --> 00:18:26,470 斡由の 周りを固めよ。 191 00:18:26,470 --> 00:18:30,074 どうした… 誰も いないのか? 192 00:18:30,074 --> 00:18:34,729 斡由… よくも ここまで 見捨てられた ものだな。 193 00:18:34,729 --> 00:18:37,465 おのれ~! 194 00:18:37,465 --> 00:18:40,465 せめて 得物ぐらい持たせてやれ。 195 00:18:46,741 --> 00:18:50,294 (白沢)おそれながら 主上! 196 00:18:50,294 --> 00:18:54,131 …これが 小州 謀反の 顛末に ございます。 197 00:18:54,131 --> 00:18:57,902 卿伯も もはや 主上に討たれたも 同然。 198 00:18:57,902 --> 00:19:02,907 無用の争いを お厭いに なるなら これまでに…。 199 00:19:02,907 --> 00:19:08,412 なにとぞ 卿伯には 温情ある処断を賜りますよう…。 200 00:19:08,412 --> 00:19:11,899 なるほど…。 201 00:19:11,899 --> 00:19:17,299 州城を開城し 州師を 一旦 解散させよ。 202 00:19:21,959 --> 00:19:28,065 (斡由)確かに 誰か 一応 承りました。 捕らえておけ。 203 00:19:28,065 --> 00:19:31,135 「温情」を 大盤振る舞い してやるから→ 204 00:19:31,135 --> 00:19:34,956 見張りを立てて 自傷させぬ ようにな。 205 00:19:34,956 --> 00:19:38,242 尚隆~っ!! んっ!? 206 00:19:38,242 --> 00:19:40,742 悧角っ!! ろくた!! 207 00:19:48,803 --> 00:19:51,803 (斡由)ア… ア…… 208 00:19:53,908 --> 00:19:56,808 今 楽に してやる。 209 00:20:01,399 --> 00:20:07,238 (更夜)オレは あなたを 助けようと した訳じゃない。 210 00:20:07,238 --> 00:20:13,961 斡由を……。 …でも とっさに ろくたを 止めてしまった…。 211 00:20:13,961 --> 00:20:20,134 オレが 止めたんじゃない…。 あなたが 止めさせたんだ! 212 00:20:20,134 --> 00:20:26,290 (尚隆)言ったろう。 おれは お前に豊かな国を手渡す為に あるのだ。 213 00:20:26,290 --> 00:20:32,730 オレ以外のヤツに 与えればいい。 欲しいヤツは 幾らでも いる…。 214 00:20:32,730 --> 00:20:41,405 おれは欲張りだから 「百万」の民と「百万と一」の民なら 後者を選ぶ。 215 00:20:41,405 --> 00:20:45,910 オレにも 「大きいの」にも 行く場所なんか ないんだ。 216 00:20:45,910 --> 00:20:49,463 オレは 妖魔の子だから…。 217 00:20:49,463 --> 00:20:54,301 「大きいの」は オレに背いて 人を襲ったり しない。 218 00:20:54,301 --> 00:20:57,304 ちゃんと オレの 言う事を 聞くんだ。 219 00:20:57,304 --> 00:21:03,461 オレの為に 我慢してくれて いるんだ…。 (ろくた)ク~ン… 220 00:21:03,461 --> 00:21:06,130 更夜…。 221 00:21:06,130 --> 00:21:11,068 では お前と その妖魔に住む場所を与えよう。 222 00:21:11,068 --> 00:21:18,626 どんな ぜいたくな牢獄? 銀の格子の 檻だろうか…? 223 00:21:18,626 --> 00:21:24,448 妖魔に 襲われる事のない国だ。 (ろくた)キュルルル~ 224 00:21:24,448 --> 00:21:27,635 時間を くれぬか…更夜。 225 00:21:27,635 --> 00:21:33,958 お前も この養い親も 追われる事のない土地を やろう。 226 00:21:33,958 --> 00:21:38,062 そんな世が 本当に 来るのだろうか…。 227 00:21:38,062 --> 00:21:42,362 その為に おれは あるのだ。 …更夜…。 228 00:21:46,570 --> 00:21:49,640 待っている…。 229 00:21:49,640 --> 00:21:55,062 (更夜)黄海で 雁が そんな国に なるのを 待っている…。 230 00:21:55,062 --> 00:22:00,062 いつまででも… 待っているから…。 231 00:22:03,621 --> 00:22:06,240 (六太) ありがとな。 何が だ? 232 00:22:06,240 --> 00:22:12,463 更夜を 許して お前の為に くれて…。 した事では ない。 233 00:22:12,463 --> 00:22:18,419 ひょっとして 怒って いるのか? ……当然だな。 234 00:22:18,419 --> 00:22:21,405 任せろと 言ったろう。 235 00:22:21,405 --> 00:22:24,959 うん…。 236 00:22:24,959 --> 00:22:31,859 朱衡や 帷湍といい 六太といい おれの臣は 見る目が なさすぎる。 237 00:22:33,801 --> 00:22:36,287 尚隆…。 なんだ? 238 00:22:36,287 --> 00:22:43,828 尚隆は 更夜に約束したように オレにも場所を くれるだろうか? 239 00:22:43,828 --> 00:22:50,568 お前も 雁国民の はしくれだ…。 それで… どんな場所が欲しい? 240 00:22:50,568 --> 00:22:54,455 緑の山野! 241 00:22:54,455 --> 00:22:57,725 誰もが 飢えないで済む 豊かな国。 242 00:22:57,725 --> 00:23:03,063 凍えたり 夜露に濡れたり しない 家…。 民の誰もが 安穏とし→ 243 00:23:03,063 --> 00:23:08,302 飢えたり 戦火に追われる心配も ない 安らかな土地が 欲しい。 244 00:23:08,302 --> 00:23:11,122 オレは ずっと それが 欲しかった。 245 00:23:11,122 --> 00:23:16,127 親が 子供を捨てなくても 生きていける 豊かな国…。 246 00:23:16,127 --> 00:23:22,633 六太は 約束を違えず おれに 一国を くれた。 だから 約束する。 247 00:23:22,633 --> 00:23:30,891 必ず 平和で 緑豊かな国をお前に 返そう。 うん…。 248 00:23:30,891 --> 00:23:38,791 (六太)では オレは 尚隆が 「いい」 と言うまで 目を瞑っている。 249 00:23:42,786 --> 00:23:54,298 ♪♪~ (エンディング・テーマ) 250 00:23:54,298 --> 00:24:38,792 ♪♪~ 251 00:24:38,792 --> 00:25:13,792 ♪♪~ 252 00:25:16,630 --> 00:25:21,802 大元元年 乗騎 家禽の令を発す。 三騎六畜に 妖魔を加うるは→ 253 00:25:21,802 --> 00:25:26,802 惟だ 雁国に於いてす。 十二国記 第四十五話。 254 00:25:33,731 --> 00:25:53,634 ♪♪~ (オープニング・テーマ)