1 00:00:14,014 --> 00:00:17,851 <魔法少女 それは 強くて 格好よくて➡ 2 00:00:17,851 --> 00:00:22,856 しなやかで 誰もが憧れて 高給取りで 人気が高い➡ 3 00:00:22,856 --> 00:00:25,526 立派な1つの職業だ。 4 00:00:25,526 --> 00:00:28,028 彼女たちの主要業務は➡ 5 00:00:28,028 --> 00:00:33,700 特殊な自然災害 怪異への 駆除をはじめとした対応である。 6 00:00:33,700 --> 00:00:36,870 怪異の増加とともに 年々 魔法少女企業も➡ 7 00:00:36,870 --> 00:00:41,375 その数を増やし 現在では 大手から中小まで➡ 8 00:00:41,375 --> 00:00:43,877 500社以上が存在している> 9 00:02:25,512 --> 00:02:28,515 (カナ)二子山さん 魔法の転送を! 10 00:02:28,515 --> 00:02:30,684 (越谷)ニコ こっちもだ! 頼む! 11 00:02:30,684 --> 00:02:33,353 《二子山:会社のPCと スペックが全然 違うのに➡ 12 00:02:33,353 --> 00:02:37,024 同じように使ったせいで 負荷がかかったんだ》 13 00:02:37,024 --> 00:02:40,360 []ニコ! 大丈夫か? []二子山さん! 14 00:02:40,360 --> 00:02:44,564 《応えなきゃ… 応えなきゃ…》 15 00:02:48,368 --> 00:02:52,205 《動かない… 動かない! 16 00:02:52,205 --> 00:02:56,209 むちゃだったんだ。 開発魔法が多すぎた。 17 00:02:56,209 --> 00:03:01,214 まだ変異は増えているのに このままじゃ みんなが…》 18 00:03:01,214 --> 00:03:04,384 あっ…。 19 00:03:04,384 --> 00:03:09,890 《どうしよう… どうしよう… どうしよう…》 20 00:03:09,890 --> 00:03:12,325 ((重本:どうしよう…。 21 00:03:12,325 --> 00:03:15,662 (翠川)どうしましたか? 次の服の構想ですか? 22 00:03:15,662 --> 00:03:18,999 甘い物ですか? エアコンの設定ですか? 23 00:03:18,999 --> 00:03:21,001 全部 そうだが➡ 24 00:03:21,001 --> 00:03:23,837 今の 「どうしよう」は エンジニアの採用だ。 25 00:03:23,837 --> 00:03:28,341 ああ… 応募は 来てますけどね。 26 00:03:28,341 --> 00:03:32,846 やっぱ ポートフォリオが ネックですか。 27 00:03:32,846 --> 00:03:36,016 そうだな。 みんな いい技術者だが➡ 28 00:03:36,016 --> 00:03:38,318 変態的な愛情が足りん。 29 00:03:41,521 --> 00:03:45,192 社会性と変態性は 両立しうる。 30 00:03:45,192 --> 00:03:47,527 しますね。 めっちゃする。 31 00:03:47,527 --> 00:03:50,630 こちらから探すしかないか。 32 00:04:06,546 --> 00:04:09,716 できた! これで正しいはずだ。 33 00:04:09,716 --> 00:04:13,653 先週の 『ミラクルモモ』の再現新作魔法➡ 34 00:04:13,653 --> 00:04:16,156 ゴッデスモモフラッシュ! 35 00:04:16,156 --> 00:04:19,993 出力調整が 難しかったけど この形なら…。 36 00:04:19,993 --> 00:04:21,995 んっ…。 [](警告音) 37 00:04:21,995 --> 00:04:26,500 あっ… これも いっぱいか。 38 00:04:26,500 --> 00:04:31,004 まあ でも 就活の時期だし やめ時かもな。 39 00:04:31,004 --> 00:04:36,843 現実逃避は この辺にして エントリーシート書くか。 40 00:04:36,843 --> 00:04:40,347 あ~… あっ! ああ…。 41 00:04:40,347 --> 00:04:42,349 ああ…。 42 00:04:45,852 --> 00:04:50,357 《魔法作りは 僕にとって 自己満足の趣味だ》 43 00:04:52,359 --> 00:04:57,030 《高校のときに催された 魔法プログラミングコンクール。 44 00:04:57,030 --> 00:05:03,036 どんなテストや 勉強よりも 僕は そのコンクールに熱心だった。 45 00:05:03,036 --> 00:05:08,875 ため込んだ知識も 温めていた理想も 全部そそいだ。 46 00:05:08,875 --> 00:05:12,579 学校の誰よりも 魔法が好きという自信もあった》 47 00:05:14,981 --> 00:05:20,987 《だから僕は 自分の落選が 信じられなかった》 48 00:05:22,989 --> 00:05:24,991 《自分の正しさを➡ 49 00:05:24,991 --> 00:05:29,162 資料の正当性を説く僕に 友人は 言った。 50 00:05:29,162 --> 00:05:31,998 「こだわりすぎだよ 二子山」。 51 00:05:31,998 --> 00:05:34,834 「魔法は 所詮 ただの道具」。 52 00:05:34,834 --> 00:05:39,506 「普通は そんなにやらない」と…。 53 00:05:39,506 --> 00:05:44,844 ショックだった… 僕の作る魔法は➡ 54 00:05:44,844 --> 00:05:49,683 他人にとって なんの価値も なかったと 思い知らされた。 55 00:05:49,683 --> 00:05:54,354 熱い思いが 急に恥ずかしくなって➡ 56 00:05:54,354 --> 00:05:58,692 人前で 魔法のことを話すのも 嫌になった。 57 00:05:58,692 --> 00:06:02,863 大学では 周囲に 魔法が 趣味だということは➡ 58 00:06:02,863 --> 00:06:04,865 ひた隠しにした。 59 00:06:04,865 --> 00:06:09,536 1人で 楽しんでいれば それでいい。 60 00:06:09,536 --> 00:06:14,808 4年目の春を迎え 将来と向き合い わかった。 61 00:06:14,808 --> 00:06:19,479 僕は 好きなことを 仕事にできない。 62 00:06:19,479 --> 00:06:22,649 もし 大好きな魔法を 仕事にしたら➡ 63 00:06:22,649 --> 00:06:26,319 一生 不安が付きまとう。 64 00:06:26,319 --> 00:06:29,990 また 否定されるかもしれない。 65 00:06:29,990 --> 00:06:32,659 また 笑われるかもしれない。 66 00:06:32,659 --> 00:06:35,161 びくびくしながら 働くだなんて➡ 67 00:06:35,161 --> 00:06:38,999 そんなことになったら きっと 僕は➡ 68 00:06:38,999 --> 00:06:42,836 魔法作りが 嫌いになってしまう》 69 00:06:42,836 --> 00:06:44,838 📱 70 00:06:44,838 --> 00:06:47,140 あっ… ああ…。 71 00:06:49,175 --> 00:06:51,678 もしもし? 72 00:06:51,678 --> 00:06:54,347 はい そうですが。 73 00:06:54,347 --> 00:06:57,651 マジルミエ? 74 00:07:04,190 --> 00:07:08,862 え… えっと… つ… つまり スカウトですか? 75 00:07:08,862 --> 00:07:13,300 うん。 ここ数年で行われた 魔法コンクールの資料を見ていたら➡ 76 00:07:13,300 --> 00:07:15,802 君の作品を見かけてね。 77 00:07:15,802 --> 00:07:19,639 うちの社長が どうしても 気になったってことで。 78 00:07:19,639 --> 00:07:21,641 ああ…。 79 00:07:21,641 --> 00:07:26,646 な… 何が 気になったんですか? 僕の。 80 00:07:26,646 --> 00:07:31,818 君の考案した魔法は コンテストのレギュレーションから 外れていた。 81 00:07:31,818 --> 00:07:34,821 だが 目を見張るものがあった。 えっ…。 82 00:07:34,821 --> 00:07:39,326 それに加え 魔法陣構成や 魔法少女の制服。 83 00:07:39,326 --> 00:07:42,162 杖のデザインに詠唱の言葉。 84 00:07:42,162 --> 00:07:46,333 その他のツールも 多岐に よく考え抜かれている。 85 00:07:46,333 --> 00:07:50,170 うちは そういう こだわりのある人材が欲しい。 86 00:07:50,170 --> 00:07:53,173 だから 君に会いに来たんだが。 87 00:07:55,842 --> 00:07:59,012 だめです… 僕。 88 00:07:59,012 --> 00:08:01,848 魔法業界には 入りません。 89 00:08:01,848 --> 00:08:04,517 あっ…。 僕は 確かに➡ 90 00:08:04,517 --> 00:08:07,354 魔法に こだわりがあります。 91 00:08:07,354 --> 00:08:09,356 ありすぎるくらいです。 92 00:08:09,356 --> 00:08:15,128 だから… だから 仕事として 批評されたら もう➡ 93 00:08:15,128 --> 00:08:19,299 魔法を作れなくなる気がして。 94 00:08:19,299 --> 00:08:21,801 んっ…。 95 00:08:21,801 --> 00:08:26,473 ありがたいお話ですが 今回は…。 96 00:08:26,473 --> 00:08:28,975 仕事になれば 批評は受ける。 97 00:08:28,975 --> 00:08:34,314 だが 批評だけではない。 近い人間からの評価も得られる。 98 00:08:34,314 --> 00:08:36,316 評価? 99 00:08:36,316 --> 00:08:38,485 何が違うんですか? 100 00:08:38,485 --> 00:08:43,323 批評は 一方的なもの。 評価は つながるためのものだ。 101 00:08:43,323 --> 00:08:48,661 仲間と評価し合えば 自らの強みも弱みも 見えてくる。 102 00:08:48,661 --> 00:08:52,999 そして 見えた弱い部分は 別の人間が埋めればいい。 103 00:08:52,999 --> 00:08:56,169 それが会社で それが仕事だ。 104 00:08:56,169 --> 00:08:59,506 ああ…。 (重本)外部からの批評ではなく➡ 105 00:08:59,506 --> 00:09:03,309 正しい評価をし合う仲間として 働いてほしい。 106 00:09:05,345 --> 00:09:09,649 1人で戦わないで 我々の仲間になってくれ) 107 00:09:14,287 --> 00:09:20,126 《そうだ… 僕は もう 魔法業界にいるんだ。 108 00:09:20,126 --> 00:09:25,632 1人で戦うんじゃない。 仲間と戦う。 109 00:09:25,632 --> 00:09:27,634 そう決めたじゃないか》 110 00:09:30,136 --> 00:09:34,040 あっ… うっ… くっ! 111 00:09:36,309 --> 00:09:39,145 あ… あの…。 112 00:09:39,145 --> 00:09:43,483 (3人)あっ…。 て… 手伝っていただけますか? 113 00:09:43,483 --> 00:09:48,822 (及川)手伝う? マシンの処理速度が落ちていて➡ 114 00:09:48,822 --> 00:09:52,492 ピンチなんです! お願いします! 115 00:09:52,492 --> 00:09:54,661 (及川/横出/柏呑)ああ…。 116 00:09:54,661 --> 00:09:56,663 (一同)あっ…。 (爆発音) 117 00:09:56,663 --> 00:10:00,166 二子山さん! このままでは 会場が…。 118 00:10:00,166 --> 00:10:03,336 []魔法は まだですか? []カナち 大丈夫か? 119 00:10:03,336 --> 00:10:06,005 []はい! []おい ニコ! 120 00:10:06,005 --> 00:10:11,177 []どうした? 返事しろ! うっ… くっ…。 121 00:10:11,177 --> 00:10:13,179 (及川/横出/柏呑)んっ! あっ…。 122 00:10:18,184 --> 00:10:20,587 《やっぱり だめか…》 123 00:10:24,357 --> 00:10:27,193 《落ち込んでも しかたないんだ。 124 00:10:27,193 --> 00:10:31,698 今 ここには 僕しかいない。 僕だけで…》 125 00:10:34,534 --> 00:10:37,036 (柏呑)あった あった! 生きてるPC! 126 00:10:37,036 --> 00:10:39,038 えっ! 127 00:10:41,708 --> 00:10:44,377 (横出)勝手に借りて 大丈夫かな? 128 00:10:44,377 --> 00:10:47,213 許可は あとで僕が通しとくから。 129 00:10:47,213 --> 00:10:50,049 皆さん…。 130 00:10:50,049 --> 00:10:52,051 お待たせしました。 131 00:10:52,051 --> 00:10:56,055 何をすればいいですか? 指示を頼むよ。 132 00:10:56,055 --> 00:10:59,726 あっ… ああ…。 133 00:10:59,726 --> 00:11:01,728 はい! 134 00:11:08,902 --> 00:11:12,505 自社の開発ミドルウェア内の クラウドデータに アクセスするため➡ 135 00:11:12,505 --> 00:11:16,309 皆さんの分のIDと パスワードを 暫定発行します。 136 00:11:20,346 --> 00:11:23,349 桜木さん 越谷さん お待たせしました。 137 00:11:23,349 --> 00:11:25,351 開発の手が増えました。 138 00:11:25,351 --> 00:11:27,520 えっ? はぁ? 139 00:11:27,520 --> 00:11:30,857 引き続き 必要な魔法を 発注してください。 140 00:11:30,857 --> 00:11:32,859 大体 動きは 抑えてる。 141 00:11:32,859 --> 00:11:35,528 でかいので 一発 眠らせてかな。 142 00:11:35,528 --> 00:11:39,866 魔法陣 可動範囲 60 かける 40m以内です。 143 00:11:39,866 --> 00:11:41,868 了解です。 144 00:11:44,537 --> 00:11:46,706 要件定義 まとめました。 145 00:11:46,706 --> 00:11:50,210 定義書は 省略。 落とし込みます。 146 00:11:50,210 --> 00:11:52,879 ベース魔法陣 描画開始。 147 00:11:52,879 --> 00:11:55,381 5ギガマジ以内に お願いします。 148 00:11:55,381 --> 00:11:57,550 ライブラリ 使ってください。 149 00:11:57,550 --> 00:12:01,054 とりあえず作って。 簡易化は 任せて。 150 00:12:01,054 --> 00:12:03,056 実装関連は こっちでやる? 151 00:12:03,056 --> 00:12:05,225 アウトプットのルート 整えます。 152 00:12:05,225 --> 00:12:09,062 テストは? シミュレーションページ メニューに用意あります。 153 00:12:09,062 --> 00:12:11,064 (柏呑)了解! 154 00:12:11,064 --> 00:12:13,066 あっ…。 155 00:12:16,002 --> 00:12:19,005 ああ…。 156 00:12:19,005 --> 00:12:33,186 ♪~ 157 00:12:33,186 --> 00:12:35,188 んっ! 158 00:12:35,188 --> 00:12:38,524 《しかし 変わったミドルウェアだな。 159 00:12:38,524 --> 00:12:42,362 エンジニアの かゆい所に 手が届くというか…。 160 00:12:42,362 --> 00:12:47,033 みんな 同じこと考えてる顔してるな》 161 00:12:47,033 --> 00:12:52,038 《レスポンスが早く UIも明確だし 使いやすすぎる》 162 00:12:52,038 --> 00:12:54,707 《リアルタイムで シミュレーションが完成する。 163 00:12:54,707 --> 00:12:58,211 エキスポでも こんな技術 目にしてないぞ》 164 00:13:02,882 --> 00:13:07,387 コードできました。 魔法陣描画 書き出し 完了! 165 00:13:07,387 --> 00:13:11,224 つなぎ込み できたよ。 シミュレーション 問題なし。 166 00:13:11,224 --> 00:13:13,926 んっ… 転送! 167 00:13:17,497 --> 00:13:20,333 んっ! んっ! 168 00:13:20,333 --> 00:13:23,169 (カナ/越谷)業務実行! 169 00:13:23,169 --> 00:13:42,021 ♪~ 170 00:13:42,021 --> 00:13:44,023 ♪~ 171 00:13:44,023 --> 00:13:47,193 発動したね。 よかった。 172 00:13:47,193 --> 00:13:50,863 うん。 ハァ…。 173 00:13:50,863 --> 00:13:54,367 []動き 止まりました。 納品します。 174 00:13:54,367 --> 00:13:57,537 了解です。 お疲れさまでした。 175 00:13:57,537 --> 00:14:02,041 あとの手配は 弊社が 責任を持ってやります。 176 00:14:02,041 --> 00:14:05,044 だそうです。 []了解! 177 00:14:05,044 --> 00:14:08,047 あ… ありがとうございました。 178 00:14:08,047 --> 00:14:12,318 突然の依頼に応えていただいて 助かりました。 179 00:14:12,318 --> 00:14:15,822 何言ってるんだ。 当然 助けるさ。 180 00:14:15,822 --> 00:14:18,157 同じ業界の仲間だろ。 181 00:14:18,157 --> 00:14:20,993 ああ…。 182 00:14:20,993 --> 00:14:23,496 うん。 うん。 183 00:14:23,496 --> 00:14:25,498 はい。 184 00:14:25,498 --> 00:14:29,168 でさ… 仲間のよしみで 教えてほしいんだけど➡ 185 00:14:29,168 --> 00:14:32,004 あのミドルウェア どこ製? いくら? 186 00:14:32,004 --> 00:14:34,173 待て おい! 俺も聞く。 187 00:14:34,173 --> 00:14:36,175 あっ いえ そんな…。 188 00:14:36,175 --> 00:14:39,345 あれは 普通に うちの社長が作ったんですよ。 189 00:14:39,345 --> 00:14:41,514 えっ!? 個人が!? 190 00:14:41,514 --> 00:14:44,517 (翠川)無事 終わって ほっとしましたね。 191 00:14:44,517 --> 00:14:46,519 あっ… 社長! 192 00:14:46,519 --> 00:14:49,522 (柏呑/及川/横出)んっ…。 193 00:14:49,522 --> 00:14:51,524 (柏呑/横出)社長? 194 00:14:54,861 --> 00:14:59,699 横出 俺 なんか フリフリのおっさんが見えるんだが。 195 00:14:59,699 --> 00:15:02,535 うん… 俺も見える。 196 00:15:02,535 --> 00:15:05,872 デスマーチで見た 幻みたいなやつ。 197 00:15:05,872 --> 00:15:08,374 そうか 手伝ってもらえたのか。 198 00:15:08,374 --> 00:15:11,711 はい 助かりました。 199 00:15:11,711 --> 00:15:15,314 んっ…。 ああ…。 200 00:15:15,314 --> 00:15:18,484 協力ができたんだな。 はい。 201 00:15:18,484 --> 00:15:22,655 入社するときの 社長の言葉を思い出したんです。 202 00:15:22,655 --> 00:15:27,493 うぅ… 尊い。 昇給! 203 00:15:27,493 --> 00:15:33,166 泣いてる。 なんだ? あの人。 204 00:15:33,166 --> 00:15:35,168 うぅ… うぅ…。 205 00:15:35,168 --> 00:15:39,839 《しかし 本当に あの人が 作ったのだとしたら➡ 206 00:15:39,839 --> 00:15:43,009 開発環境の各所に見られる 見たこともない➡ 207 00:15:43,009 --> 00:15:46,512 変異対応魔法コードは なんなんだ?》 208 00:15:52,852 --> 00:15:56,189 たで~ま。 2人とも お疲れさま。 209 00:15:56,189 --> 00:15:58,891 あっ 二子山さん。 210 00:16:01,694 --> 00:16:05,031 へぇ~。 211 00:16:05,031 --> 00:16:07,033 ((今日からの新人だ。 212 00:16:07,033 --> 00:16:09,202 半分しか 見えねえけど。 213 00:16:09,202 --> 00:16:12,305 あの! うわっ! 今日の出動 見てて思いましたが➡ 214 00:16:12,305 --> 00:16:17,810 あのホーキの使い方は もしかして 92年の ドライブココのオマージュですか? 215 00:16:17,810 --> 00:16:20,112 突然 しゃべるな… お前) 216 00:16:23,149 --> 00:16:27,820 フフッ…。 あっ… んっ…。 217 00:16:27,820 --> 00:16:30,323 ((僕 だめなんですよ。 218 00:16:30,323 --> 00:16:34,494 初対面の人と しゃべるの 緊張しちゃって) 219 00:16:34,494 --> 00:16:41,500 《二子山さんは 自分の実力で 憧れの人と 仲間になれたんだ》 220 00:16:41,500 --> 00:16:46,005 カナち。 あんまり気負いすぎんなよ。 221 00:16:46,005 --> 00:16:51,010 まだ新人なんだからさ 全部ができる必要ねえべ。 222 00:16:51,010 --> 00:16:53,012 はい。 223 00:16:57,850 --> 00:17:00,519 (二子山)中止ですかね? エキスポ。 224 00:17:00,519 --> 00:17:04,023 そうだね… 会場が これだし。 225 00:17:04,023 --> 00:17:06,859 見たかったよな アストの発表。 226 00:17:06,859 --> 00:17:10,363 まあ 後日 プレスリリースが出るよ きっと。 227 00:17:10,363 --> 00:17:13,633 あの社長に いろいろ聞いてみたかったじゃん。 228 00:17:13,633 --> 00:17:15,801 (横出)まあ それは わかるけど…。 229 00:17:15,801 --> 00:17:18,104 (古賀)いいよ。 (一同)んっ? 230 00:17:20,139 --> 00:17:25,144 (柏呑)えっ… アスト? (横出)古賀社長 なんで ここに? 231 00:17:25,144 --> 00:17:29,315 誰だ? あのおっさん。 こ… 越谷さん アストの社長ですよ。 232 00:17:29,315 --> 00:17:32,652 へぇ~。 233 00:17:32,652 --> 00:17:35,488 やあ 重本君。 234 00:17:35,488 --> 00:17:39,325 えっ? なんだ 社長ちゃんのダチかよ。 235 00:17:39,325 --> 00:17:42,495 いい魔法少女だね。 236 00:17:42,495 --> 00:17:45,498 この子たち いくら? えっ? 237 00:17:45,498 --> 00:17:50,169 新卒は コスト低いもんね。 得したでしょ? 238 00:17:50,169 --> 00:17:55,174 僕なら 年収 今の倍 出すけど… どう? 239 00:17:55,174 --> 00:17:57,843 いい会社で キャリア積みたいでしょ? 240 00:17:57,843 --> 00:17:59,845 あっ… ああ…。 241 00:17:59,845 --> 00:18:02,348 何言ってんだ この前髪二重! 242 00:18:02,348 --> 00:18:05,351 うちのカナちを 金で やり取りすんじゃねえ。 243 00:18:05,351 --> 00:18:09,522 別に 働きに対する対価の話だよ。 244 00:18:09,522 --> 00:18:11,857 君も 能力あったね。 245 00:18:11,857 --> 00:18:15,127 中途は やっかいだけど 1.5倍は 出すよ。 246 00:18:15,127 --> 00:18:19,298 私らはな 金のために 働いてんじゃねえんだよ! 247 00:18:19,298 --> 00:18:22,802 へぇ… じゃあ 美学で ごはん食べてるの? 248 00:18:22,802 --> 00:18:26,305 さすが重本君。 好きだね 搾取が。 249 00:18:26,305 --> 00:18:30,476 お前 社長ちゃんを…。 いい 越谷。 250 00:18:30,476 --> 00:18:32,645 俺は いいんだ。 251 00:18:32,645 --> 00:18:35,982 古賀 久しぶりだな。 252 00:18:35,982 --> 00:18:39,318 うちの魔法少女を 評価してくれて ありがたいが➡ 253 00:18:39,318 --> 00:18:44,323 ヘッドハントは 遠慮願う。 評価したわけじゃないさ。 254 00:18:44,323 --> 00:18:49,161 経営上の対策だよ。 君の会社に続かれると うざいし。 255 00:18:49,161 --> 00:18:53,833 金 出すだけで リスク回避できるなら 安い買い物だよ。 256 00:18:53,833 --> 00:18:56,669 古賀社長 あんな人だったか? 257 00:18:56,669 --> 00:19:00,339 いや なんか雰囲気 違うよな。 258 00:19:00,339 --> 00:19:03,676 あんな 目の前で けんか売るような…。 259 00:19:03,676 --> 00:19:07,847 《これが あの アストの社長》 260 00:19:07,847 --> 00:19:12,118 まあ いいや。 どうせ ベンチャーは 続かないもんだし。 261 00:19:12,118 --> 00:19:14,954 会社 潰れたら うち おいでね。 262 00:19:14,954 --> 00:19:17,623 誰が行くかよ。 こんなやつの下で働くなら➡ 263 00:19:17,623 --> 00:19:20,960 へそかんで 死ぬわ。 フッ…。 264 00:19:20,960 --> 00:19:22,962 じゃあね。 265 00:19:26,465 --> 00:19:31,303 古賀。 このままでは 15年前と 同じことが起こる。 266 00:19:31,303 --> 00:19:34,140 やはり 一緒に仕事をしないか? 267 00:19:34,140 --> 00:19:39,979 んっ! 何言ってんの? 重本君。 268 00:19:39,979 --> 00:19:42,648 えっ… 何? 社長 なんて言ったんですか? 269 00:19:42,648 --> 00:19:46,819 わかんない。 聞こえなかった。 んっ…。 270 00:19:46,819 --> 00:19:50,156 君って 本当 おもしろ気持ち悪いね。 271 00:19:50,156 --> 00:19:52,658 社員が もう かわいそうだよ。 272 00:19:54,660 --> 00:19:58,064 いつでも 待つ。 また話そう。 273 00:20:09,842 --> 00:20:13,646 あの… いいですか? 少し。 274 00:20:16,849 --> 00:20:21,520 さっき 御社の開発環境を 拝見したうえで 思ったのですが➡ 275 00:20:21,520 --> 00:20:23,856 重本さんは もしかして➡ 276 00:20:23,856 --> 00:20:27,693 今回の事故の原因を すでに 理解しているんじゃないですか? 277 00:20:27,693 --> 00:20:32,531 植物怪異の変異テストは 珍しくない。 278 00:20:32,531 --> 00:20:36,535 現に僕らも これまで何度も プレゼンしました。 279 00:20:36,535 --> 00:20:38,704 しかし 今回は 変異は止まらず➡ 280 00:20:38,704 --> 00:20:42,374 あんなに激しい変異状態なんて 見たことなかった。 281 00:20:42,374 --> 00:20:45,878 でも御社は 社内技術も 魔法構築法も➡ 282 00:20:45,878 --> 00:20:49,548 それどころか 社員さんの動き 一つ一つまで➡ 283 00:20:49,548 --> 00:20:53,886 まるで 今回の事故を 想定したような 正確さだった。 284 00:20:53,886 --> 00:20:56,889 問題があったのは マシンスペックだけ。 285 00:20:56,889 --> 00:21:00,559 変異という ここ最近の現象を 知り尽くしていなければ➡ 286 00:21:00,559 --> 00:21:03,562 こんな対応 できるはずがない。 287 00:21:03,562 --> 00:21:06,565 御社は どういう会社なんですか? 288 00:21:06,565 --> 00:21:10,736 うちは 単なるベンチャーですよ。 289 00:21:10,736 --> 00:21:14,507 えっ…。 恐らく 今回の怪異は➡ 290 00:21:14,507 --> 00:21:18,511 講演ブース隣の 実演魔法の魔力干渉➡ 291 00:21:18,511 --> 00:21:23,015 および エキスポ全体の魔力濃度が 引き金になったのでしょう。 292 00:21:23,015 --> 00:21:26,852 強い魔力が 怪異の変異を増長させたと? 293 00:21:26,852 --> 00:21:32,191 ええ… 技術者なら それは 耳にしたことがありますよね? 294 00:21:32,191 --> 00:21:38,197 でも それは 殺虫剤が 逆に 虫を強くするというレベルの話です。 295 00:21:38,197 --> 00:21:40,366 今回の変異は 大きすぎます。 296 00:21:40,366 --> 00:21:43,869 そういうことですよ。 297 00:21:43,869 --> 00:21:50,042 大きすぎる魔法は 変異を 更に強くするんです。 298 00:21:50,042 --> 00:22:00,052 ♪~ 299 00:23:30,175 --> 00:23:34,513 あの魔法は ギャイン! って感じっすね。 300 00:23:34,513 --> 00:23:38,183 それは 出力指数を 何度上げたイメージ? 301 00:23:38,183 --> 00:23:42,354 背脂ラーメンに キムチ トッピングした感じっす。 302 00:23:42,354 --> 00:23:44,356 (柏呑)キムチ以外で 例えられる? 303 00:23:44,356 --> 00:23:48,193 辛高菜 爆盛りっすね。 あっ… ああ…。 304 00:23:48,193 --> 00:23:53,198 社長。 アスト だめそうですかね? 305 00:23:53,198 --> 00:23:55,868 線は 死んでない。 306 00:23:55,868 --> 00:23:58,704 しかし 時間は かかるだろう。 307 00:23:58,704 --> 00:24:02,875 プランBですか。 そうだな。 308 00:24:02,875 --> 00:24:06,178 頼んだぞ 翠川。