1 00:00:03,850 --> 00:00:07,354 (山賊たち)ヘヘヘ…。 2 00:00:07,354 --> 00:00:09,856 あ あなたたちは…。 3 00:00:09,856 --> 00:00:12,025 ミツゴシさんよぉ…。 (女たち)ひっ! 4 00:00:12,025 --> 00:00:15,028 お前さん方は もうけすぎたのさ。 5 00:00:15,028 --> 00:00:17,531 茶葉に カカオに コーヒーに。 6 00:00:17,531 --> 00:00:20,701 この車両だけで 1億ゼニーは くだらねえ。 7 00:00:20,701 --> 00:00:23,370 これ以上 お前たちが躍進すんのを➡ 8 00:00:23,370 --> 00:00:25,706 あの方は望んじゃいねえ! 9 00:00:25,706 --> 00:00:28,375 (女たち)きゃ~! 10 00:00:28,375 --> 00:00:31,044 あ あの方って…。 11 00:00:31,044 --> 00:00:33,213 ガーター様さ! 12 00:00:33,213 --> 00:00:35,716 ミドガルの商いを牛耳るあの方を➡ 13 00:00:35,716 --> 00:00:39,052 お前らは怒らせちまった。 ヘヘヘ。 14 00:00:39,052 --> 00:00:41,888 ⚟そんな… ガーター様といえば➡ 15 00:00:41,888 --> 00:00:46,226 大商会連合の会頭を務める 人格者として 知られたお方…。 16 00:00:46,226 --> 00:00:48,729 ⚟聖教にも 手厚く寄進なさっている➡ 17 00:00:48,729 --> 00:00:50,897 信心深い方ですのに…。 18 00:00:50,897 --> 00:00:53,400 ⚟こんな 山賊まがいの連中を使って➡ 19 00:00:53,400 --> 00:00:56,236 他の商人たちの 妨害をしていたなんて…。 20 00:00:56,236 --> 00:01:00,073 ヘヘヘ まあ 勉強になっただろ お嬢ちゃん。 21 00:01:00,073 --> 00:01:02,843 どんな善人にも裏の顔がある。 22 00:01:02,843 --> 00:01:05,345 ガーター様は 俺たちみたいのを 便利に使って➡ 23 00:01:05,345 --> 00:01:07,347 デカくなってきたのさ! 24 00:01:07,347 --> 00:01:09,683 そんな…。 25 00:01:09,683 --> 00:01:13,353 そんな今更 知ってることばかり 聞かされてもね。 26 00:01:13,353 --> 00:01:15,522 えっ? (アルファ)当事者の証言という➡ 27 00:01:15,522 --> 00:01:17,724 価値くらいは認めましょう。 28 00:01:21,695 --> 00:01:23,697 (山賊たち)なっ!? (ニュー)どんな人間にも➡ 29 00:01:23,697 --> 00:01:25,699 裏の顔はある。 30 00:01:25,699 --> 00:01:27,701 (カイ)善人も悪人も。 31 00:01:27,701 --> 00:01:30,037 (カイ)偉人も凡人も。 32 00:01:30,037 --> 00:01:32,706 (ニュー)男も 女も。 33 00:01:32,706 --> 00:01:36,376 黒服の女ども… お前らまさか! 34 00:01:36,376 --> 00:01:39,379 (アルファ)制裁の刃を 放て。 35 00:01:41,715 --> 00:01:43,717 ⚟ぎゃ~! 36 00:01:48,388 --> 00:01:52,559 (アルファ)やはり 夜は静かなほうがいいわ。 37 00:01:52,559 --> 00:01:54,561 今回で表側の手勢は➡ 38 00:01:54,561 --> 00:01:57,397 かなり 削れたのではないかと思います。 39 00:01:57,397 --> 00:01:59,900 ここからは…。 (アルファ)ええ。 40 00:01:59,900 --> 00:02:05,339 教団に連なる 裏の者たちが 姿を見せるでしょうね。 41 00:02:05,339 --> 00:02:09,142 始まるわ 戦争が。 42 00:03:41,775 --> 00:03:45,279 (ジャガ)来てます 来てます 来てますよ~! 43 00:03:45,279 --> 00:03:47,781 視線の大渋滞です! 44 00:03:47,781 --> 00:03:51,051 (ヒョロ)コム・サ・デ・ミツゴシの 最新モードを まとった俺たちに➡ 45 00:03:51,051 --> 00:03:54,221 道行く女子たちの視線はもう…。 46 00:03:54,221 --> 00:03:56,223 ビン! ビン! だぜ! ビン! ビン! です! 47 00:03:56,223 --> 00:04:00,060 もはや逆ナンから チューへの流れは。 確定事項。 48 00:04:00,060 --> 00:04:02,062 (2人)チュー! 49 00:04:02,062 --> 00:04:04,064 《シド:コム・サ・デ・ミツゴシ…。 50 00:04:04,064 --> 00:04:07,401 デザイン関連だと イータ辺りだろうか。 51 00:04:07,401 --> 00:04:10,070 ガンマとベータとイプシロンに続き➡ 52 00:04:10,070 --> 00:04:13,741 いや アイツら全員 やりたい放題なんじゃ…》 53 00:04:13,741 --> 00:04:16,618 (シド)んっ? なんか剥がれそうだよ? 54 00:04:20,155 --> 00:04:22,825 これないと パチモノになっちゃいますよ! 55 00:04:22,825 --> 00:04:25,494 まあ逆に言うなら これを別の服につけりゃ➡ 56 00:04:25,494 --> 00:04:28,664 そいつが コム・サ・デ・ミツゴシに…。 57 00:04:28,664 --> 00:04:32,334 あっ? ダッサ衣服店…。 58 00:04:32,334 --> 00:04:34,670 これ買った店のロゴじゃね~か! 59 00:04:34,670 --> 00:04:36,672 もしかして僕のも!? 60 00:04:36,672 --> 00:04:39,842 つうかよく見たら これもなんか違ぇ。 61 00:04:39,842 --> 00:04:43,012 (ヒョロ)本物は もっと なんか細かいぞ! 62 00:04:43,012 --> 00:04:45,180 どうりで安いと思ったら…。 63 00:04:45,180 --> 00:04:47,182 僕のもです…。 《そういえば➡ 64 00:04:47,182 --> 00:04:50,352 僕の服って アルファたちが 用意してたやつだった。 65 00:04:50,352 --> 00:04:55,124 着てる服が 前世の パチモノみたいなのばっかりに…。 66 00:04:55,124 --> 00:04:58,294 王都では普通にスーツとかを 見かけていたから➡ 67 00:04:58,294 --> 00:05:00,796 そういう文化なのかと 思ってたけど➡ 68 00:05:00,796 --> 00:05:04,133 これも アルファたちの仕業だったらしい。 69 00:05:04,133 --> 00:05:06,302 僕の前世知識を利用して➡ 70 00:05:06,302 --> 00:05:09,138 やりたい放題 シェアを広げているのだとか。 71 00:05:09,138 --> 00:05:11,473 きっと もうけを奪われた人たちからは➡ 72 00:05:11,473 --> 00:05:14,143 相当恨みを買っているだろう。 73 00:05:14,143 --> 00:05:17,980 もうけを 奪われた 人たちからは! 74 00:05:17,980 --> 00:05:20,316 人たちからは!》 75 00:05:20,316 --> 00:05:22,651 だがそれも今日までだ。 76 00:05:22,651 --> 00:05:25,487 シドくん? うんこか? 77 00:05:25,487 --> 00:05:27,489 いいや。 78 00:05:27,489 --> 00:05:30,826 取り戻しに行くのさ すべてを。 79 00:05:30,826 --> 00:05:35,831 なんだありゃ。 もう夏も終わりなんですけどね。 80 00:05:35,831 --> 00:05:38,634 (着替える音) 81 00:05:45,841 --> 00:05:49,545 《今日から僕は スーパーエリートエージェント》 82 00:05:51,447 --> 00:05:54,950 (ジョン)今宵世界は 我が名を知る! 83 00:06:01,457 --> 00:06:04,960 (ユキメ)ようこそ。 84 00:06:04,960 --> 00:06:08,130 (ユキメ)シャドウはん。 85 00:06:08,130 --> 00:06:10,132 その名は捨てた。 86 00:06:10,132 --> 00:06:13,469 そうでありんしたなぁ ジョン・スミスはん。 87 00:06:13,469 --> 00:06:15,971 あんさんが 仲間になってくだすって➡ 88 00:06:15,971 --> 00:06:17,973 ほんまに心強いわ。 89 00:06:17,973 --> 00:06:21,643 (ジョン)私にも利があった それだけのこと。 90 00:06:21,643 --> 00:06:25,481 (ユキメ)あら 利だけの関係なんて 寂しいと思いんせんか? 91 00:06:25,481 --> 00:06:28,484 (ジョン)お互い様だろう。 (ユキメ)つれないお方。 92 00:06:30,486 --> 00:06:35,658 先日 ガーターの呼びかけで 大商会連合の 集会がありんした。 93 00:06:35,658 --> 00:06:39,328 (ユキメ)ミツゴシに対する包囲網を 強化するのだとか。 94 00:06:39,328 --> 00:06:41,830 ミツゴシ商会の落日も➡ 95 00:06:41,830 --> 00:06:44,500 思ったより早いかもしれんせんね。 96 00:06:44,500 --> 00:06:46,835 (ジョン)そうか。 (ユキメ)わっちらの計画に➡ 97 00:06:46,835 --> 00:06:48,837 変更はありんせん。 98 00:06:48,837 --> 00:06:53,609 ミツゴシ商会と 大商会連合が 潰し合っている間に…。 99 00:06:53,609 --> 00:06:55,611 すべてを手に入れる。 100 00:06:55,611 --> 00:06:58,781 ジョンはんにも 動いてもらうことになりんす。 101 00:06:58,781 --> 00:07:01,283 ただ 気を付けてくんなまし。 102 00:07:01,283 --> 00:07:05,454 大商会連合の背後には あの男がいんす。 103 00:07:05,454 --> 00:07:08,123 (ユキメ)いつの間にか ガーターの上に立ち➡ 104 00:07:08,123 --> 00:07:11,960 連合の支配者になりおおせた 裏社会の剣客➡ 105 00:07:11,960 --> 00:07:14,296 剣鬼月丹。 106 00:07:14,296 --> 00:07:17,132 ヤツのことは よく知っていんす。 107 00:07:17,132 --> 00:07:21,804 目的のためなら 手段を選ばない危険な男。 108 00:07:21,804 --> 00:07:26,308 ヤツのことは わっちが必ず…。 109 00:07:36,985 --> 00:07:39,822 楽しみやなぁ。 110 00:07:39,822 --> 00:07:43,492 この王都の 商いの覇権をかけた戦い。 111 00:07:43,492 --> 00:07:46,161 銭を血であがなう抗争の果て➡ 112 00:07:46,161 --> 00:07:49,331 最後に残るのは果たして…。 113 00:07:49,331 --> 00:07:52,134 すべてを破壊し 再生する。 114 00:07:54,603 --> 00:07:57,106 ⚟お待たせしました! 115 00:07:57,106 --> 00:08:00,109 皆様の家計の味方 ガーター商会! 116 00:08:00,109 --> 00:08:03,946 秋の大バーゲン 開催です! (客たち)わ~! 117 00:08:03,946 --> 00:08:06,615 いいか! 今から俺たちが向かうのは➡ 118 00:08:06,615 --> 00:08:08,617 血で血を洗う…。 邪魔よ! 119 00:08:08,617 --> 00:08:11,620 狙うは5割引…。 おどき! 120 00:08:11,620 --> 00:08:14,289 ⚟さぁさぁ こっちも見ていっとくれ! 121 00:08:14,289 --> 00:08:17,459 ガーターさんだけじゃない! 今日は全品大安売りだ! 122 00:08:17,459 --> 00:08:20,796 地域密着のボッタクル商会をよろしく! 123 00:08:20,796 --> 00:08:24,299 《シド:商店街を挙げての大バーゲン》 124 00:08:24,299 --> 00:08:26,468 ⚟ミツゴシなんかにゃ 負けないよ! 125 00:08:26,468 --> 00:08:30,472 《要するに アルファたちは やりすぎたのだ。 126 00:08:30,472 --> 00:08:34,143 地元を無視した 直営店のみの独占販売。 127 00:08:34,143 --> 00:08:36,145 おかげで大手どころか➡ 128 00:08:36,145 --> 00:08:39,648 下町の商店街からも 目の敵にされる始末。 129 00:08:39,648 --> 00:08:42,484 ここまで同業者から 恨みを買ってしまえば➡ 130 00:08:42,484 --> 00:08:44,486 なるほど ユキメの言うように➡ 131 00:08:44,486 --> 00:08:47,322 ミツゴシの未来は ほぼ絶望的なんだろう》 132 00:08:47,322 --> 00:08:50,425 すべてを破壊し 再生する。 133 00:08:50,425 --> 00:08:54,596 《シド:彼らがミツゴシを潰し 僕が彼らを潰す。 134 00:08:54,596 --> 00:08:57,099 残された大量の資産をもとに➡ 135 00:08:57,099 --> 00:09:00,602 まっさらな市場に 新たな商会を設立する。 136 00:09:00,602 --> 00:09:03,772 その商会に アルファたちを幹部として招けば➡ 137 00:09:03,772 --> 00:09:08,110 名前を変えて ミツゴシ商会の再生 というわけだ。 138 00:09:08,110 --> 00:09:11,613 すべてを終えたとき 彼女たちは知るだろう。 139 00:09:11,613 --> 00:09:14,616 この選択が最善だったと》 140 00:09:16,618 --> 00:09:18,954 5千ゼニーお預かりで~す。 141 00:09:18,954 --> 00:09:21,123 破いた商品は買い取りとか。 142 00:09:21,123 --> 00:09:23,959 そういうところで ミツゴシに負けるんですよ…。 143 00:09:23,959 --> 00:09:25,961 あたりまえじゃない? 144 00:09:25,961 --> 00:09:28,630 1,750ゼニーのお返しで~す。 145 00:09:28,630 --> 00:09:31,800 んっ? なんかお札が変じゃない? 146 00:09:31,800 --> 00:09:35,137 変ってなんだよ。 こんな 絵柄だったっけ? 147 00:09:35,137 --> 00:09:37,306 ああ これはあれですよ。 148 00:09:37,306 --> 00:09:40,809 発行されたばかりの 大商会連合の新札。 149 00:09:40,809 --> 00:09:44,646 (ヒョロ)つうか 今日のバーゲンって それの発行記念のやつだろ。 150 00:09:44,646 --> 00:09:47,149 じゃあ前から使ってたやつは? 151 00:09:47,149 --> 00:09:50,652 これですよ ミツゴシ銀行券。 152 00:09:50,652 --> 00:09:52,654 (シド)ミツゴシ…。 153 00:09:52,654 --> 00:09:55,991 前はミツゴシの直営店でしか 使えなかったよな。 154 00:09:55,991 --> 00:09:58,827 今は王都じゅうで使えてますよね。 155 00:09:58,827 --> 00:10:02,831 《シド:アイツら銀行にまで 手を広げてたのか。 156 00:10:02,831 --> 00:10:07,336 そういえば昔 MHKのドキュメンタリーで見た➡ 157 00:10:07,336 --> 00:10:09,504 「銀行」とか 「信用創造」とかのことを➡ 158 00:10:09,504 --> 00:10:12,507 適当に話した記憶があるけど》 159 00:10:12,507 --> 00:10:15,344 ⦅ガンマ:ですが マーケットにボラリティがあっても…。 160 00:10:15,344 --> 00:10:18,513 (ベータ)その場合は 異なる価格の別のプロバイダを…⦆ 161 00:10:18,513 --> 00:10:20,849 《シド:うろ覚えの知識が 怪しくなってきたから➡ 162 00:10:20,849 --> 00:10:23,018 早々に切り上げたんだっけ。 163 00:10:23,018 --> 00:10:26,855 しかしヤツらは そのままMHKの教えを発展させ➡ 164 00:10:26,855 --> 00:10:31,693 銀行の開設から 紙幣の発行にまで こぎつけてしまったらしい。 165 00:10:31,693 --> 00:10:35,530 しかもパク… リスペクトまで出る始末。 166 00:10:35,530 --> 00:10:37,532 パクリ? 167 00:10:37,532 --> 00:10:39,534 ミツゴシのお札は多色印刷で➡ 168 00:10:39,534 --> 00:10:41,536 ご丁寧に「すかし」も入ってるけど。 169 00:10:41,536 --> 00:10:46,375 パクリのこっちは 印刷も粗いし デザインもシンプルで…。 170 00:10:46,375 --> 00:10:49,044 これは》 171 00:10:49,044 --> 00:10:51,647 子どものころに 夢見たことがあるんだ。 172 00:10:51,647 --> 00:10:53,649 (ジャガ/ヒョロ)んっ? 173 00:10:53,649 --> 00:10:56,818 お年玉の残りの1枚の千円札。 174 00:10:56,818 --> 00:11:00,656 これをコンビニのコピー機で 増やせるんじゃないかって…。 175 00:11:00,656 --> 00:11:02,658 なに言ってんだ? 176 00:11:02,658 --> 00:11:04,660 ていうか そろそろお金返してください。 177 00:11:04,660 --> 00:11:07,829 (シド)そのときは店長の爺さんに めちゃくちゃ怒られて➡ 178 00:11:07,829 --> 00:11:09,998 断念することになったんだけど…。 179 00:11:09,998 --> 00:11:13,335 (ヒョロ)だからなに言ってんだ? (ジャガ)シドくん お金。 180 00:11:13,335 --> 00:11:17,506 今の僕は… スーパーエリートエージェンツ。 181 00:11:17,506 --> 00:11:19,675 夢は… かなう! 182 00:11:19,675 --> 00:11:21,677 シド! シドくん! 183 00:11:21,677 --> 00:11:23,679 さぁ思い出せ 僕の頭脳! 184 00:11:23,679 --> 00:11:25,681 頼りにしてるぞ MHK! 185 00:11:25,681 --> 00:11:30,686 シド~! シドくん お金~! 186 00:11:30,686 --> 00:11:34,356 (発車ベル) 187 00:11:34,356 --> 00:11:38,694 この1枚の金貨が 何倍にも膨れ上がる。 188 00:11:38,694 --> 00:11:43,098 しかし そこにあるのは 信用という名の はかない幻。 189 00:11:46,034 --> 00:11:49,371 もしかして 紙幣のことでありんすか? 190 00:11:49,371 --> 00:11:52,641 (ジョン)民衆が通貨と同じと 思っているその紙切れは➡ 191 00:11:52,641 --> 00:11:55,477 正確には通貨ではない。 正体は➡ 192 00:11:55,477 --> 00:11:58,480 銀行に預けた金貨の 預かり証に過ぎない。 193 00:11:58,480 --> 00:12:01,817 仮に銀行に 1万ゼニーを預けたとしよう。 194 00:12:01,817 --> 00:12:04,319 すると 1万ゼニーの預かり証を渡され➡ 195 00:12:04,319 --> 00:12:07,155 それを使って 買い物ができるわけだ。 196 00:12:07,155 --> 00:12:10,826 しかし ここで不思議なことが起こる。 197 00:12:10,826 --> 00:12:14,830 銀行に預けた1万ゼニーと 預かり証の1万ゼニー➡ 198 00:12:14,830 --> 00:12:18,667 いつの間にか 倍の2万ゼニーに増えてないか? 199 00:12:18,667 --> 00:12:21,503 銀行にある 1万ゼニーが そのまま金庫の中で➡ 200 00:12:21,503 --> 00:12:23,672 眠っているなら問題はない。 201 00:12:23,672 --> 00:12:26,842 貨幣が実質2倍に 増えてしまっていたとしても➡ 202 00:12:26,842 --> 00:12:29,678 市場に出回るのが 元の1万ゼニーのみなら➡ 203 00:12:29,678 --> 00:12:31,680 矛盾は生まないからだ。 204 00:12:31,680 --> 00:12:35,017 だが銀行は 預かった1万ゼニーを担保に➡ 205 00:12:35,017 --> 00:12:37,185 更に紙幣を貸し出した。 206 00:12:37,185 --> 00:12:42,190 ミツゴシ自身の事業展開から 端を発した王都の好景気。 207 00:12:42,190 --> 00:12:46,028 期を逃すまいと商人たちは 資金の借り入れを望み➡ 208 00:12:46,028 --> 00:12:50,032 銀行は紙幣を発行することで それに応じた。 209 00:12:50,032 --> 00:12:53,301 (ジョン)誰だって重たい金貨を 持ち歩きたくはない。 210 00:12:53,301 --> 00:12:55,470 本来の価値を うやむやにしたまま➡ 211 00:12:55,470 --> 00:12:58,140 紙幣は急速に普及していく。 212 00:12:58,140 --> 00:13:00,976 金庫にある 1万ゼニーが何倍にも膨れ上がり➡ 213 00:13:00,976 --> 00:13:03,478 王都へと流通し ミツゴシは➡ 214 00:13:03,478 --> 00:13:06,982 その利子により 莫大な利益を得るようになった。 215 00:13:06,982 --> 00:13:09,985 これが信用創造の真価だ。 216 00:13:09,985 --> 00:13:13,989 信用創造 言いえて妙でありんすね。 217 00:13:13,989 --> 00:13:17,826 銅貨1枚の価値もない紙切れに こんな手法で➡ 218 00:13:17,826 --> 00:13:20,162 金貨に勝る価値を与える。 219 00:13:20,162 --> 00:13:23,832 ミツゴシ銀行のトップは 稀代の詐欺師でありんしょう。 220 00:13:23,832 --> 00:13:26,001 いったい どんなお人なんか➡ 221 00:13:26,001 --> 00:13:29,004 機会があれば 話してみたいものでありんす。 222 00:13:29,004 --> 00:13:31,840 フッ この1枚の紙切れに➡ 223 00:13:31,840 --> 00:13:34,843 果たして民衆が信じるだけの 価値があるか? 224 00:13:37,846 --> 00:13:40,515 (ジョン)比べて気づくことはないか? 225 00:13:40,515 --> 00:13:44,019 すかしの有無とかで ありんしょうか。 226 00:13:44,019 --> 00:13:47,856 付け加えれば 大商会連合のものはデザインも粗く➡ 227 00:13:47,856 --> 00:13:50,459 印刷も粗く 裁断も粗い。 228 00:13:50,459 --> 00:13:54,629 これが何を意味するか わかるか? 229 00:13:54,629 --> 00:13:56,965 偽造がしやすい? 230 00:13:56,965 --> 00:14:00,135 フッ! 紙幣の偽造。 231 00:14:00,135 --> 00:14:02,838 偽札で ひともうけしようじゃないか。 232 00:14:06,475 --> 00:14:08,810 (ユキメ)あの ジョンはん? 233 00:14:08,810 --> 00:14:11,646 当然お気づきとは思いんすが➡ 234 00:14:11,646 --> 00:14:15,984 大商会連合の紙幣は まだ王都にしか流通していんせん。 235 00:14:15,984 --> 00:14:19,821 偽造しても すぐに出所を突き止められんす。 236 00:14:19,821 --> 00:14:22,324 えっ!? (ユキメ)小規模でやれば➡ 237 00:14:22,324 --> 00:14:24,659 バレずに やることもできんしょうが➡ 238 00:14:24,659 --> 00:14:27,496 それでは お小遣い程度しか稼げんせん。 239 00:14:27,496 --> 00:14:29,498 そのあたりは どのように…。 240 00:14:29,498 --> 00:14:31,500 んっ? はっ! 241 00:14:34,002 --> 00:14:37,005 ジョ…。 (ジョン)本当に…。 242 00:14:37,005 --> 00:14:39,508 本当に そう思うか? 243 00:14:39,508 --> 00:14:41,510 あっ? 244 00:14:41,510 --> 00:14:44,513 ⦅これが信用創造の進化だ⦆ 245 00:14:44,513 --> 00:14:47,349 まさか…。 246 00:14:47,349 --> 00:14:51,786 仮に短期間で大量の 偽の紙幣を 流通させたなら➡ 247 00:14:51,786 --> 00:14:53,788 当然 バレる。 248 00:14:53,788 --> 00:14:55,790 そして そのウワサは すぐにでも➡ 249 00:14:55,790 --> 00:14:58,293 市民たちの耳に 届くでありんしょう。 250 00:14:58,293 --> 00:15:00,295 そうすると 市民たちは➡ 251 00:15:00,295 --> 00:15:02,964 自分の財布の中身にも 疑問を抱き➡ 252 00:15:02,964 --> 00:15:05,967 紙幣の信用は 喪失する! 253 00:15:05,967 --> 00:15:09,471 えっ!? 偽造がバレることなど織り込み済み。 254 00:15:09,471 --> 00:15:11,973 いえ バレることこそ肝心! 255 00:15:11,973 --> 00:15:14,309 紙幣の価値に 疑問を抱いた民衆は➡ 256 00:15:14,309 --> 00:15:17,312 金貨への換金を求めて 銀行に押し寄せる。 257 00:15:17,312 --> 00:15:19,314 そこを わっちらが 一手先んじれば➡ 258 00:15:19,314 --> 00:15:21,316 もうけを独占できる! 259 00:15:21,316 --> 00:15:23,318 そういうことでありんすね! 260 00:15:29,157 --> 00:15:32,994 (ジョン)本当に そう 思うか? 261 00:15:32,994 --> 00:15:35,830 あ…。 262 00:15:35,830 --> 00:15:37,832 は…。 263 00:15:41,336 --> 00:15:45,840 そう 思いんす…。 264 00:15:45,840 --> 00:15:49,844 この計画に… 穴はありんせん。 265 00:16:00,121 --> 00:16:02,123 そのとおりだ。 266 00:16:08,463 --> 00:16:10,465 は…。 267 00:16:10,465 --> 00:16:13,301 最後に試されたのは誠実さ。 268 00:16:13,301 --> 00:16:17,138 もしプレッシャーに負けて 適当なことを口走っていれば➡ 269 00:16:17,138 --> 00:16:20,642 わっちは…。 270 00:16:20,642 --> 00:16:25,146 (ユキメ)ジョン・スミス… かつてシャドウと呼ばれた男…。 271 00:16:38,660 --> 00:16:41,997 《シド:ミツゴシ商会と 大商会連合が争う中で➡ 272 00:16:41,997 --> 00:16:45,000 暗躍する謎の男 ジョン・スミス。 273 00:16:45,000 --> 00:16:48,003 彼は正体を隠し 単独でミッションを遂行する》 274 00:16:48,003 --> 00:16:50,005 ワンワン! 《僕は組織を救うために➡ 275 00:16:50,005 --> 00:16:53,942 組織を裏切る スーパーエリートエージェントなのだ。 276 00:16:53,942 --> 00:16:55,944 最高にかっこいい》 277 00:16:55,944 --> 00:16:59,280 (デルタ)ボス おかわり! 278 00:16:59,280 --> 00:17:02,784 (デルタ)ハッハッハッ…。 何やってんだ コイツ。 279 00:17:02,784 --> 00:17:05,587 ボス おかわり! おかわり! 280 00:17:09,791 --> 00:17:12,794 クンクン…。 281 00:17:12,794 --> 00:17:16,131 ん~? ボス 狐臭い。 282 00:17:16,131 --> 00:17:19,634 狐と遊ん… 狐狩りをしていたんだ。 283 00:17:19,634 --> 00:17:21,970 狩り! デルタもする! 284 00:17:21,970 --> 00:17:24,806 残念 狐はもう狩ってしまった。 285 00:17:24,806 --> 00:17:27,475 あと そろそろ降りなさい。 イヤ! 286 00:17:27,475 --> 00:17:30,979 デルタはなんで王都にいるの っと…。 287 00:17:30,979 --> 00:17:34,149 デルタは 今日は早起きして お肉をたくさん食べて➡ 288 00:17:34,149 --> 00:17:36,151 久しぶりに王都に来たの! 289 00:17:36,151 --> 00:17:38,153 デルタは なんで王都にいるの? 290 00:17:38,153 --> 00:17:40,155 デルタは狩りをしていたの! 291 00:17:40,155 --> 00:17:43,325 (シド)なぜ狩りをしていたの? (デルタ)デルタは たくさん狩ったの! 292 00:17:43,325 --> 00:17:46,327 ボスも一緒に狩ろう! (シド)なぜ狩りをしていたの? 293 00:17:46,327 --> 00:17:49,831 (デルタ)アルファ様がそうしろって! ボスも一緒に狩ろう! 294 00:17:49,831 --> 00:17:51,766 アルファがそう言ったんだ。 295 00:17:51,766 --> 00:17:53,935 うん! ボスも一緒に狩ろう! 296 00:17:53,935 --> 00:17:56,438 何を狩っていたの? 盗賊! 297 00:17:56,438 --> 00:17:59,274 ボスも盗賊狩り好き! うん。 298 00:17:59,274 --> 00:18:01,776 盗賊狩りは 僕も好きだ。 299 00:18:01,776 --> 00:18:04,779 一緒に狩ろう! 今すぐは無理かな。 300 00:18:04,779 --> 00:18:07,282 嫌! 狩ろう! 待て待て。 301 00:18:07,282 --> 00:18:10,618 デルタも何か用事があって 王都に来たんじゃないの? 302 00:18:10,618 --> 00:18:14,289 用事? (シド)アルファに呼ばれてたりしない? 303 00:18:14,289 --> 00:18:16,458 あ~! アルファ様! 304 00:18:16,458 --> 00:18:18,793 (シド)忘れてた? (デルタ)忘れてた! 305 00:18:18,793 --> 00:18:20,962 怒られる! 306 00:18:20,962 --> 00:18:22,964 早く行ったほうがいいよ。 307 00:18:22,964 --> 00:18:26,801 あっ でも盗賊狩り…。 308 00:18:26,801 --> 00:18:29,471 《デルタを見てると➡ 309 00:18:29,471 --> 00:18:34,142 前世で飼っていた ペットのジョンを思い出すんだよな》 310 00:18:34,142 --> 00:18:36,978 (月丹)また失敗しただと? 311 00:18:36,978 --> 00:18:41,149 (ガーター)その… ヤツらの私兵が 思いのほか手ごわく。 312 00:18:41,149 --> 00:18:43,985 (月丹)山賊崩れでは役に立たんか。 313 00:18:43,985 --> 00:18:46,654 ならば四葉を向かわせてやる。 314 00:18:46,654 --> 00:18:51,593 四葉! 月丹様が選抜なされた精鋭なら➡ 315 00:18:51,593 --> 00:18:55,497 もはやミツゴシの機密は 奪えたも同然ですな! 316 00:19:00,435 --> 00:19:02,437 (破壊音) 317 00:19:02,437 --> 00:19:07,108 (デルタ)アァアアア~! (悲鳴) 318 00:19:07,108 --> 00:19:10,111 《シド:デルタは基本「待て」ができない。 319 00:19:10,111 --> 00:19:13,114 彼女の狩りは 一方的な虐殺で➡ 320 00:19:13,114 --> 00:19:15,617 宝探しは楽になるけど》 321 00:19:15,617 --> 00:19:18,787 バトルを楽しむ要素が なくなるのがなぁ…。 322 00:19:18,787 --> 00:19:21,289 (ザブラ)待て 待ってくれ! んっ? 323 00:19:21,289 --> 00:19:25,293 (ザブラ)お前 サラだろ! 俺 俺だよ! 俺 俺 俺! 324 00:19:25,293 --> 00:19:29,130 俺だよ ザブラだ! 覚えてるだろ サラ! 325 00:19:29,130 --> 00:19:31,132 んっ? う…。 326 00:19:31,132 --> 00:19:33,134 オヤジの匂いがする? 327 00:19:33,134 --> 00:19:36,638 そうそう お前の兄貴のザブラだ! 328 00:19:36,638 --> 00:19:39,140 でもサラ よく生きてたな。 329 00:19:39,140 --> 00:19:41,810 悪魔憑きになって オヤジに狩られたって…。 330 00:19:41,810 --> 00:19:44,979 かくれんぼは デルタがいちばん強い。 331 00:19:44,979 --> 00:19:48,483 (ザブラ)デルタ? 今はそう名乗ってるのか? 332 00:19:48,483 --> 00:19:50,652 なぁ サラ 見逃してくれよ! 333 00:19:50,652 --> 00:19:53,321 俺は今 月丹様の下で働いてんだ! 334 00:19:53,321 --> 00:19:55,990 知ってるだろ? 伝説の…。 335 00:19:55,990 --> 00:19:58,660 弱い兄は いらない。 336 00:19:58,660 --> 00:20:01,830 いいの? お兄ちゃんなんでしょ? 337 00:20:01,830 --> 00:20:04,666 弱いヤツは一族の恥なのです。 338 00:20:04,666 --> 00:20:08,336 あ そう。 デルタのオヤジは 部族の長! 339 00:20:08,336 --> 00:20:11,840 愛人は いっぱい 子どもも1,000人以上いるのです! 340 00:20:11,840 --> 00:20:14,843 ん~ なら1人くらい いいか。 341 00:20:14,843 --> 00:20:17,512 弱いヤツは死ぬ! 減ったら増やす! 342 00:20:17,512 --> 00:20:19,514 部族のおきてなのです! 343 00:20:19,514 --> 00:20:22,016 《さすが獣人 スケールが違う。 344 00:20:22,016 --> 00:20:25,019 たまに 頭のいい獣人も出てくるけど➡ 345 00:20:25,019 --> 00:20:29,023 基本 「力こそパワー」って 連中の集まりだけはある》 346 00:20:29,023 --> 00:20:32,360 獣人の国 そのうち見に行こうかな。 347 00:20:32,360 --> 00:20:35,029 あっ! いいこと思いついた! 348 00:20:35,029 --> 00:20:37,031 ボスが長になればいい。 349 00:20:37,031 --> 00:20:40,034 (シド)え~。 オヤジを倒せば ボスが長! 350 00:20:40,034 --> 00:20:43,037 いっぱい子孫 産んで 最強の一族になる! 351 00:20:43,037 --> 00:20:45,039 ならないよ。 なる! 352 00:20:45,039 --> 00:20:47,041 女 100人用意する! 353 00:20:47,041 --> 00:20:49,711 デルタも100人産む~! (シド)無理無理。 354 00:20:49,711 --> 00:20:52,146 狩りも済んだし もう帰るよ。 355 00:20:52,146 --> 00:20:54,816 (デルタ)うぅ~! 356 00:20:54,816 --> 00:20:56,985 (月丹)ザブラがやられただと? 357 00:20:56,985 --> 00:21:00,822 (ガーター)はい 地下のアジトの1つが襲撃を受け➡ 358 00:21:00,822 --> 00:21:02,824 その中に死体が…。 359 00:21:02,824 --> 00:21:05,159 その… 月丹様。 360 00:21:05,159 --> 00:21:09,163 ここ数か月で 我々の手勢は壊滅状態です。 361 00:21:09,163 --> 00:21:13,668 このままでは 表の業務に回す 人員にも影響が…。 362 00:21:13,668 --> 00:21:17,505 銀行の開設にも それなりの資産を投じました。 363 00:21:17,505 --> 00:21:19,841 紙幣の発行のために 議員に配った➡ 364 00:21:19,841 --> 00:21:22,343 賄賂の額もバカにならず…。 365 00:21:22,343 --> 00:21:25,680 どうでしょう ここは一度 仕切り直しを…。 366 00:21:25,680 --> 00:21:27,682 ガーター。 (ガーター)はっ! 367 00:21:27,682 --> 00:21:31,019 (月丹)王国の流通を牛耳る その立場➡ 368 00:21:31,019 --> 00:21:33,354 いったい誰のおかげで そこにいられるか➡ 369 00:21:33,354 --> 00:21:35,356 忘れたわけではあるまいな? 370 00:21:35,356 --> 00:21:38,026 (ガーター)いえ! いえいえ! 決してそのような…。 371 00:21:38,026 --> 00:21:41,362 (月丹)お前は ただ指示に従っていればいい。 372 00:21:41,362 --> 00:21:43,698 我々のな。 373 00:21:43,698 --> 00:21:46,200 は…。 所詮 ザブラなど➡ 374 00:21:46,200 --> 00:21:48,703 四葉の中では最弱。 375 00:21:48,703 --> 00:21:51,306 残る3人に招集をかけろ。 376 00:21:51,306 --> 00:21:53,308 ミツゴシへの攻撃を強化し➡ 377 00:21:53,308 --> 00:21:55,310 ヤツらの機密のすべてを奪え。 378 00:21:55,310 --> 00:21:57,478 (ガーター)は はい! 379 00:21:57,478 --> 00:21:59,647 (ドアの開閉音) 380 00:21:59,647 --> 00:22:03,484 ミツゴシ… 存外しぶとい。 381 00:22:03,484 --> 00:22:06,587 教団が危険視するだけはあるか。