1 00:00:01,927 --> 00:00:04,930 (ダリエル)グランバーザ様。 2 00:00:08,934 --> 00:00:11,436 (アランツィル)何しに来た? 3 00:00:13,438 --> 00:00:15,941 (グランバーザ)アランツィル。 4 00:00:21,446 --> 00:00:23,448 (ダリエル)待ってください! 5 00:00:23,448 --> 00:00:25,951 どけ ダリエルくん。 6 00:00:25,951 --> 00:00:31,957 今 俺が あなたの息子と聞いて 混乱しています。 7 00:00:31,957 --> 00:00:36,461 グランバーザ様は 育てていただいた恩のある方です。 8 00:00:36,461 --> 00:00:38,964 どうか 話をさせてください! 9 00:00:41,967 --> 00:00:45,470 ハァー。 もう聞いたのか。 10 00:00:45,470 --> 00:00:49,975 私も知ったのは先ほどだ。 11 00:00:49,975 --> 00:00:53,979 お前が人間であることは 気付いていたがな。 12 00:00:53,979 --> 00:00:56,481 5歳を過ぎても→ 13 00:00:56,481 --> 00:00:58,917 魔法が使えないことが 気がかりで→ 14 00:00:58,917 --> 00:01:04,089 調べるうちに 人間ではないかと思い当たった。 15 00:01:04,089 --> 00:01:07,926 ずっと迷っていた。 16 00:01:07,926 --> 00:01:12,097 だが 手放せなかった。 17 00:01:12,097 --> 00:01:14,933 すまなかった。 18 00:01:14,933 --> 00:01:17,936 《ずっと そんな負い目を…》 19 00:01:17,936 --> 00:01:20,939 グランバーザ様は→ 20 00:01:20,939 --> 00:01:24,442 俺を育ててくれただけじゃない! 21 00:01:24,442 --> 00:01:28,446 物心ついた頃から ずっと そばにいてくれた。 22 00:01:28,446 --> 00:01:32,450 補佐官の仕事を 充実感を与えてもらった。 23 00:01:32,450 --> 00:01:36,055 生みの親がいなくても 少しも不幸だなんて思わなかった。 24 00:01:36,055 --> 00:01:40,959 全部 あなたのおかげなんです! 25 00:01:40,959 --> 00:01:43,962 一生かけても 返しきれない恩があります。 26 00:01:43,962 --> 00:01:45,964 (グランバーザ)違う。 あっ…。 27 00:01:45,964 --> 00:01:49,467 与えてもらったのは私だ。 28 00:01:49,467 --> 00:01:52,971 お前から かけがえのないものをもらった。 29 00:01:52,971 --> 00:01:55,974 私が強くなれたのは→ 30 00:01:55,974 --> 00:01:59,911 お前と過ごした時間が あったからだ。 31 00:01:59,911 --> 00:02:03,915 お前に尊敬される 私であればこそ→ 32 00:02:03,915 --> 00:02:06,918 最強と呼ばれるようになったのだ。 33 00:02:09,421 --> 00:02:13,925 お前は 我が誇り。 34 00:02:13,925 --> 00:02:16,428 私の宝だ。 35 00:02:29,441 --> 00:02:33,945 その時間は 私のものだったはずだ。 36 00:02:33,945 --> 00:02:39,451 息子と共に過ごし その時間を 力に変えるのは私だった。 37 00:02:39,451 --> 00:02:44,122 だが グランバーザ お前が私から奪った! 38 00:02:44,122 --> 00:02:47,125 私を強くしたのは憎しみだ。 39 00:02:47,125 --> 00:02:50,962 怒りと憎しみが 私をここまで強くした。 40 00:02:50,962 --> 00:02:53,465 なんと 惨めなのだ。 41 00:02:53,465 --> 00:02:55,967 たとえ息子が生きていても→ 42 00:02:55,967 --> 00:02:59,571 共に過ごすはずだった時間は 戻ってこない。 43 00:02:59,571 --> 00:03:03,908 この憎しみを抱えたまま→ 44 00:03:03,908 --> 00:03:06,411 どう生きればいい!? 45 00:03:06,411 --> 00:03:08,913 アランツィルさん…。 46 00:03:08,913 --> 00:03:11,416 抱える必要はない。 47 00:03:11,416 --> 00:03:13,418 私に ぶつければいい。 48 00:03:13,418 --> 00:03:15,420 ハッ。 49 00:03:15,420 --> 00:03:18,423 (グランバーザ)かつて ベゼタンのしたことは あまりにも卑劣。 50 00:03:18,423 --> 00:03:23,928 同僚の罪は 私が責任を取らねば。 51 00:03:23,928 --> 00:03:31,936 ダリエル お前を魔王軍に 連れ戻そうと思っていたんだが→ 52 00:03:31,936 --> 00:03:37,942 まだ遅くはない。 本当の父と 幸せにな。 53 00:05:24,916 --> 00:05:31,523 私の復しゅうの旅は ここに 行き着くためだったのかもしれん。 54 00:05:36,928 --> 00:05:39,097 《止めないと。 55 00:05:39,097 --> 00:05:43,601 でも グランバーザ様の覚悟を 踏みにじることに。 56 00:05:43,601 --> 00:05:48,106 それに俺が アランツィルさんの 復しゅうを止める権利なんて…。 57 00:05:48,106 --> 00:05:50,108 どうすれば…》 58 00:05:50,108 --> 00:05:52,510 グォ~! アァ~! 59 00:06:02,554 --> 00:06:05,557 マ… マリーカ! 60 00:06:05,557 --> 00:06:08,393 (マリーカ)はい! それくらいにしてください! 61 00:06:08,393 --> 00:06:11,896 あなたたちに どんな事情が あったかは知りません。 62 00:06:11,896 --> 00:06:15,900 けど 憎しみで争い合うなんて ひどいところを→ 63 00:06:15,900 --> 00:06:18,236 孫に見せないでください! 64 00:06:18,236 --> 00:06:21,072 (2人)ま… 孫? 65 00:06:21,072 --> 00:06:23,908 この子は 私とダリエルさんの子。 66 00:06:23,908 --> 00:06:27,912 つまり あなた方は おじいちゃん! (グラン)やぁ! 67 00:06:27,912 --> 00:06:29,914 (2人)お…。 おじいちゃん!? 68 00:06:29,914 --> 00:06:31,916 (マリーカ)そうです! 69 00:06:31,916 --> 00:06:37,422 《れ… 歴代最強の英雄2人を おじいちゃん呼ばわり。 70 00:06:37,422 --> 00:06:42,427 でも おかげで どうすればいいか わかった》 71 00:06:42,427 --> 00:06:45,263 グランバーザ様。 72 00:06:45,263 --> 00:06:50,935 俺の幸せを願ってくれるなら 何がなんでも生きてください。 73 00:06:50,935 --> 00:06:52,937 あ…。 74 00:06:52,937 --> 00:06:54,939 アランツィルさん。 75 00:06:54,939 --> 00:06:58,876 親としての時間は 取り戻せないかもしれないけど→ 76 00:06:58,876 --> 00:07:01,379 どうか おじいちゃんとして…。 77 00:07:01,379 --> 00:07:06,384 あの子との時間を もらってくれませんか? 78 00:07:06,384 --> 00:07:08,386 あっ あぁ~。 79 00:07:12,390 --> 00:07:15,560 あ~う~。 80 00:07:15,560 --> 00:07:18,396 名は? グランといいます。 81 00:07:18,396 --> 00:07:22,900 そうか… グランというのか。 82 00:07:22,900 --> 00:07:25,403 なんと かわいらしい。 83 00:07:25,403 --> 00:07:28,907 (レーディ)アランツィル様。 84 00:07:28,907 --> 00:07:32,910 マリーカ ありがとう。 何が? 85 00:07:32,910 --> 00:07:36,914 結婚したのが 君でよかったよ。 86 00:07:36,914 --> 00:07:41,586 えっ? ヤダ! 恥ずかしい! 87 00:07:41,586 --> 00:07:43,988 うっ! あっ あぁ…。 88 00:07:46,924 --> 00:07:53,931 (鼻歌) 89 00:07:53,931 --> 00:07:58,436 (バシュバーザ)あれ? これは… どうしたことだ? 90 00:07:58,436 --> 00:08:00,872 もう時間だろう。 91 00:08:00,872 --> 00:08:03,875 おい! 今日は僕が 究極四天王となる→ 92 00:08:03,875 --> 00:08:07,545 前祝いパーティーだが 皆 遅刻しているのか? 93 00:08:07,545 --> 00:08:11,549 違います。 遅刻ではなく 欠席です。 94 00:08:11,549 --> 00:08:15,887 皆 あなたの招待を断ったのです。 95 00:08:15,887 --> 00:08:18,890 は? バシュバーザ様。 96 00:08:18,890 --> 00:08:25,396 グランバーザ様が 魔王様へ あなたの罷免を嘆願したそうです。 97 00:08:25,396 --> 00:08:28,566 あっ 父上が? なぜ!? 98 00:08:28,566 --> 00:08:32,570 あなたのせいで 魔王軍はボロボロなんです。 99 00:08:32,570 --> 00:08:34,906 ミスリル鉱山だけでなく→ 100 00:08:34,906 --> 00:08:39,077 民や亜人種からの 信頼も失われました。 101 00:08:39,077 --> 00:08:43,414 これを取り戻すのが どれだけ大変か…。 102 00:08:43,414 --> 00:08:47,251 だから! ついに勇者を滅ぼす 秘策を手に入れ→ 103 00:08:47,251 --> 00:08:50,588 完成させたのだ! もう手遅れです! 104 00:08:50,588 --> 00:08:53,424 この会場を見たら わかるでしょう? 105 00:08:53,424 --> 00:08:56,094 ブドウ ブドウ ブドウ~。 106 00:08:56,094 --> 00:09:00,365 う… じゃあ どうすればよかったんだ? 107 00:09:00,365 --> 00:09:02,367 そうですね…。 108 00:09:02,367 --> 00:09:06,871 ダリエル補佐官がいてくれれば 違ったかもしれません。 109 00:09:06,871 --> 00:09:08,873 失礼します。 110 00:09:12,543 --> 00:09:16,047 クソッ! 111 00:09:16,047 --> 00:09:19,050 酒だ 酒を持ってこい! 112 00:09:19,050 --> 00:09:22,553 できません。 はぁ? 113 00:09:22,553 --> 00:09:27,392 最近は支払いが 滞っておりますし その…。 114 00:09:27,392 --> 00:09:31,062 四天王を降ろされるかもしれない となると…。 115 00:09:31,062 --> 00:09:34,399 バカな! 僕は四天王を辞めたりしない! 116 00:09:34,399 --> 00:09:36,901 それに今までだって ツケで! 117 00:09:36,901 --> 00:09:40,905 以前は ダリエル様がおられましたので。 118 00:09:40,905 --> 00:09:44,075 お目付け役である ダリエル様がいるときは→ 119 00:09:44,075 --> 00:09:47,912 安心しておりましたが… ダリエル様がいない今…。 120 00:09:47,912 --> 00:09:54,585 ダリエル ダリエル ダリエル…。 (鼓動) 121 00:09:54,585 --> 00:09:59,991 ダリエル ダリエル ダリエル…。 (鼓動) 122 00:10:05,763 --> 00:10:07,932 ひっ! 123 00:10:07,932 --> 00:10:09,934 あっ。 124 00:10:09,934 --> 00:10:12,937 どいつもこいつも バカどもが。 125 00:10:12,937 --> 00:10:17,942 僕を侮辱した→ 126 00:10:17,942 --> 00:10:20,611 全員に後悔させてやる。 127 00:10:20,611 --> 00:10:22,947 触るとヤケドしちゃう! 128 00:10:22,947 --> 00:10:27,452 だが アイツだけは…。 129 00:10:27,452 --> 00:10:32,457 僕を最も侮辱する アイツは…。 130 00:10:32,457 --> 00:10:35,960 追放など手ぬるかった。 あ… あぁ…。 131 00:10:35,960 --> 00:10:38,463 ダリエル! 132 00:10:38,463 --> 00:10:43,968 あの汚らわしい無能者こそ 灰も残さず焼き尽くす! 133 00:10:49,974 --> 00:10:53,478 あ~ よ~ち よちよち~! 134 00:10:53,478 --> 00:10:55,980 おじいちゃんですよ~! 135 00:10:55,980 --> 00:10:57,982 へぇ! 136 00:10:57,982 --> 00:11:00,418 (アランツィル)見よ この りりしい眉を! 137 00:11:00,418 --> 00:11:03,421 将来は屈強な勇者になるぞ~! 138 00:11:03,421 --> 00:11:06,924 (グランバーザ)いやいや この 透き通るような瞳はどうだ。 139 00:11:06,924 --> 00:11:11,929 知性が溢れておる。 幼い頃のダリエルを思い出すな~。 140 00:11:11,929 --> 00:11:16,434 《みんなに恐れられていた グランバーザ様と アランツィルさんが→ 141 00:11:16,434 --> 00:11:18,436 いいおじいちゃんに…》 142 00:11:18,436 --> 00:11:20,605 うむ! (アランツィル)ちょっ… ちょっ! 143 00:11:20,605 --> 00:11:24,442 私の孫になれなれしいぞ グランバーザ! 144 00:11:24,442 --> 00:11:27,612 グランくんの前で 私を呼ぶな。 145 00:11:27,612 --> 00:11:31,616 この子が 呼ばれたと 勘違いしてしまうだろう。 あん? 146 00:11:31,616 --> 00:11:34,952 あ~ それにしても よい名だ。 147 00:11:34,952 --> 00:11:38,956 何に由来しているのだろうなぁ? アランツィル? 148 00:11:38,956 --> 00:11:42,960 名前 アランバーザにしないか? 149 00:11:42,960 --> 00:11:46,631 《それは グランバーザ様の系譜では?》 150 00:11:46,631 --> 00:11:48,633 うっ うっ…。 151 00:11:48,633 --> 00:11:52,303 どうした? グランくん。 ん? むさ苦しいか? 152 00:11:52,303 --> 00:11:54,305 そのヒゲオヤジが? 153 00:11:54,305 --> 00:11:56,974 ほ~ら ほらほら オモチャあげような~? 154 00:11:56,974 --> 00:11:58,910 えう~! 155 00:11:58,910 --> 00:12:02,580 孫の心も読めんとは! オムツに違いなかろう! 156 00:12:02,580 --> 00:12:06,918 (マリーカ)はいはい グランくん オムツ替えましょうね~。 157 00:12:06,918 --> 00:12:10,922 お~ リゼート。 今 大変なんだよ~。 158 00:12:10,922 --> 00:12:12,924 めっ め~あ? 159 00:12:12,924 --> 00:12:15,927 あぁ グラン呼んでるから代わるよ。 160 00:12:15,927 --> 00:12:20,431 📱(リゼート)グランく~ん リゼートだよ~。 め じゃないよ。 161 00:12:20,431 --> 00:12:23,768 リゼート? 誰だ? リゼートって? 162 00:12:23,768 --> 00:12:26,437 め… ヒ… ヒゲ~! 163 00:12:26,437 --> 00:12:29,440 📱な… なんだって? ヒゲ面のおっさんに襲われてる!? 164 00:12:29,440 --> 00:12:31,609 📱か… 代わって グランくん! あっ。 165 00:12:31,609 --> 00:12:33,611 もしもし。 166 00:12:33,611 --> 00:12:35,613 📱何者だ? アンタ。 167 00:12:35,613 --> 00:12:37,615 お前から名乗れ。 168 00:12:37,615 --> 00:12:40,284 📱わ… 私は特務官リゼートだ! 169 00:12:40,284 --> 00:12:42,954 📱グランくんに 指一本でも触れてみろ! 170 00:12:42,954 --> 00:12:45,957 📱私が相手になるぞ! そうか。 171 00:12:45,957 --> 00:12:49,126 私は業火のグランバーザだ。 📱え? 172 00:12:49,126 --> 00:12:53,631 私を差し置いて 我が孫と ずいぶん親しげだな。 173 00:12:53,631 --> 00:12:56,968 思わず焼いてしまいそうだよ。 174 00:12:56,968 --> 00:12:59,904 帰還後 ゆっくり話すとしよう。 📱あ… あ…。 175 00:12:59,904 --> 00:13:02,907 特務官 リゼート殿。 📱あ… あの グラン…。 176 00:13:04,909 --> 00:13:07,578 リゼート なんかごめん。 177 00:13:07,578 --> 00:13:09,981 (マリーカ)ご飯ですよ~。 178 00:13:11,916 --> 00:13:17,421 (エンビル)あ… あの… ワ… ワシ 席が違うんじゃないかな? 179 00:13:17,421 --> 00:13:19,924 お父さん お酒どうぞ。 (3人)ん? 180 00:13:19,924 --> 00:13:23,928 《あっ みんなお父さんだと 呼びづらいな》 181 00:13:23,928 --> 00:13:27,932 (アランツィル)エンビルさんには私が。 (エンビル)えっ あぁ ど… どうも。 182 00:13:27,932 --> 00:13:30,601 エンビルさんは お強いほうで? 183 00:13:30,601 --> 00:13:33,437 いや 私なんて まだまだ。 ハハハ。 184 00:13:33,437 --> 00:13:37,608 《ん? お父さん 名前 エンビルっていうんだ》 185 00:13:37,608 --> 00:13:39,610 (3人)かんぱ~い! 186 00:13:39,610 --> 00:13:42,113 か… かんぱ… いっ! 187 00:13:42,113 --> 00:13:45,616 うぅ うぅ…。 188 00:13:45,616 --> 00:13:47,618 ハァ~! 189 00:13:47,618 --> 00:13:49,620 ハァ~ ハッ! 190 00:13:49,620 --> 00:13:52,957 (アランツィル)いい酒だ もう1杯いくぞ! (グランバーザ)おう。 191 00:13:52,957 --> 00:13:54,959 ハ ハハ ハハ…。 192 00:13:54,959 --> 00:13:56,961 (笑い声) 193 00:13:56,961 --> 00:14:01,899 (ダリエル)え? もう出来上がっている!? 194 00:14:01,899 --> 00:14:04,402 うぅ~。 195 00:14:07,905 --> 00:14:13,411 あれは~ ダリエルが 5歳くらいの時の話だったかな。 196 00:14:13,411 --> 00:14:18,416 魔法の修行がうまくいかず 泣いても まだ頑張っていてな。 197 00:14:18,416 --> 00:14:23,087 もういいんだよと 何度 声をかけそうになったか。 198 00:14:23,087 --> 00:14:27,591 そういう思い出を 私も持ちたかったなぁ チクショウ。 199 00:14:27,591 --> 00:14:30,928 あぁ…。 いや いいんだ。 200 00:14:30,928 --> 00:14:32,930 あっ。 201 00:14:32,930 --> 00:14:37,435 ダリエルくんと剣を合わせ 話してわかった。 202 00:14:37,435 --> 00:14:42,540 彼は いい親に 育ててもらったんだと。 203 00:14:45,443 --> 00:14:51,449 グランバーザよ 息子を立派に 育ててくれて ありがとう。 204 00:14:53,951 --> 00:14:55,953 フッ。 205 00:14:57,955 --> 00:14:59,957 フッ。 206 00:15:09,900 --> 00:15:12,570 はい これで全部。 207 00:15:12,570 --> 00:15:15,072 お片づけは私がやるのに。 208 00:15:15,072 --> 00:15:17,241 ううん これくらいは。 209 00:15:17,241 --> 00:15:21,579 つっ! もう 痛いの我慢してる。 210 00:15:21,579 --> 00:15:24,982 お薬 新しくしましょうね。 211 00:15:28,419 --> 00:15:32,423 今日は ごめんね。 いろいろ心配かけて。 212 00:15:32,423 --> 00:15:34,425 本当です! 213 00:15:34,425 --> 00:15:37,094 アランツィルさんが あなたの お父さんじゃなかったら→ 214 00:15:37,094 --> 00:15:40,097 殴ってあげたのに! アッハハハ。 215 00:15:40,097 --> 00:15:43,934 あなたもですよ? いつもムチャして…。 216 00:15:43,934 --> 00:15:48,439 でも よく頑張りました。 217 00:15:50,441 --> 00:15:54,779 あなたのそういう 優しいところが大好きです。 218 00:15:54,779 --> 00:15:56,781 マリーカ…。 219 00:15:56,781 --> 00:15:59,884 じゃあ 私 洗い物 済ませちゃいますね。 220 00:15:59,884 --> 00:16:04,889 あっ 横に置いてる特製デザート お薬のむ前に食べてください。 221 00:16:04,889 --> 00:16:08,392 (ドアの開閉音) 222 00:16:15,900 --> 00:16:17,902 あっ! 223 00:16:20,905 --> 00:16:22,907 ん? 224 00:16:22,907 --> 00:16:24,909 ゼビアンテス様? 225 00:16:24,909 --> 00:16:26,911 じじいみたいだわね! 226 00:16:26,911 --> 00:16:30,414 アッハハ。 ケガは大丈夫なのだわ? 227 00:16:30,414 --> 00:16:33,417 はい マリーカの薬が効いているので。 228 00:16:33,417 --> 00:16:35,419 ふ~ん。 229 00:16:35,419 --> 00:16:40,257 《ゼビアンテス様こそ 今日は 怖い思いをさせてしまったけど→ 230 00:16:40,257 --> 00:16:42,259 大丈夫かな》 231 00:16:42,259 --> 00:16:45,596 それにしても ビックリしたのだわ。 ん? 232 00:16:45,596 --> 00:16:49,600 アンタが私のこと 好き なんてね~? 233 00:16:49,600 --> 00:16:51,602 うぇ! 234 00:16:51,602 --> 00:16:54,605 急に みんなの前で あんなこと言うんだもの。 235 00:16:54,605 --> 00:16:56,607 あんなこと? 236 00:16:56,607 --> 00:17:01,879 ((俺は 後ろで震えている ゼビアンテス様も大切なんです。 237 00:17:01,879 --> 00:17:06,884 ゼビアンテス様を失っても 同じくらいつらい)) 238 00:17:06,884 --> 00:17:10,721 ママさんと同じくらい 私が大事なんて。 239 00:17:10,721 --> 00:17:12,890 それは ものの例えで…。 240 00:17:12,890 --> 00:17:17,561 返事は… そうね まぁ 考えておいてあげるわ。 241 00:17:17,561 --> 00:17:20,397 いや ちょっと…。 (ドアが開く音) 242 00:17:20,397 --> 00:17:23,901 フフ… オロオロしちゃって。 243 00:17:23,901 --> 00:17:29,507 からかいがいのある オッサンなのだわ~。 ウフッ ウッフフ。 244 00:17:34,912 --> 00:17:39,416 (レーディ)アランツィル様 本日も稽古 お願いします! 245 00:17:39,416 --> 00:17:42,920 やはり まだ 戦うんですか? 246 00:17:42,920 --> 00:17:46,924 レーディ様の身近な人の悲しみ。 247 00:17:46,924 --> 00:17:51,929 アランツィルさんの件は ご自身が のみ込んでくれました。 248 00:17:51,929 --> 00:17:56,100 レーディ様も 魔族がみんな悪ではないと→ 249 00:17:56,100 --> 00:17:59,870 わかっているはずです。 それでも戦うんですか? 250 00:17:59,870 --> 00:18:04,375 当然です。 魔王討伐は 勇者の使命ですから。 251 00:18:04,375 --> 00:18:08,379 魔王って 勇者にとって何なのですか? 252 00:18:08,379 --> 00:18:10,881 (アランツィル)魔王とは…。 (コップを置く音) 253 00:18:10,881 --> 00:18:15,386 世界の災いのすべては 魔王を根源としている。 254 00:18:15,386 --> 00:18:20,391 ゆえに 魔王を倒せば 平和で豊かな時代が訪れる。 255 00:18:20,391 --> 00:18:25,396 歴代の勇者たちは そう信じ 戦ってきた。 256 00:18:25,396 --> 00:18:27,898 勝手すぎませんか? 257 00:18:27,898 --> 00:18:32,569 そう。 だが それも建て前だ。 258 00:18:32,569 --> 00:18:34,572 ん? 259 00:18:34,572 --> 00:18:41,245 (アランツィル)魔王は この世界で 最高の英知と力を備えている。 260 00:18:41,245 --> 00:18:47,084 倒せば それらすべてを奪えると センターギルドは考えているのだ。 261 00:18:47,084 --> 00:18:51,922 人間族が より高位の種族へと 進化するために。 262 00:18:51,922 --> 00:18:56,260 いったい 何を根拠に? 例えば魔法は→ 263 00:18:56,260 --> 00:19:00,364 かつて魔王が 魔族に与えたものだという。 264 00:19:00,364 --> 00:19:02,366 魔王を倒せば→ 265 00:19:02,366 --> 00:19:07,871 少なくとも魔法が手に入ると センターギルドは思っているのだろう。 266 00:19:07,871 --> 00:19:10,207 実際は どうなのだ? 267 00:19:10,207 --> 00:19:12,876 はるか昔に→ 268 00:19:12,876 --> 00:19:16,880 魔王様が与えてくださったという 伝説はあるが…。 269 00:19:16,880 --> 00:19:20,384 ご本人に聞くのも 気が引けますしね。 270 00:19:20,384 --> 00:19:22,886 何か妙な言い方ですね。 271 00:19:22,886 --> 00:19:26,390 まるで 伝説の魔王が 今も生きているみたいな。 272 00:19:26,390 --> 00:19:30,060 あぁ はい。 魔王様は ずっと1代目です。 273 00:19:30,060 --> 00:19:33,564 はぁ? 私が着任した頃から→ 274 00:19:33,564 --> 00:19:37,401 お変わりない。 おそらく 不老不死だ。 275 00:19:37,401 --> 00:19:42,406 そこまで超越的な存在だなんて。 276 00:19:42,406 --> 00:19:46,410 挑むのも やめるのも自由だ。 277 00:19:46,410 --> 00:19:50,914 人間族の欲にまみれた戦い。 278 00:19:50,914 --> 00:19:54,518 聞いてしまえば やっていられないだろう? 279 00:19:57,087 --> 00:20:01,592 仮に 私がやめても 戦いは続くのですよね? 280 00:20:01,592 --> 00:20:03,594 (アランツィル)だろうな。 281 00:20:03,594 --> 00:20:06,597 (レーディ)であれば 私は続けます。 282 00:20:06,597 --> 00:20:11,935 すべてを この目で見てから 自分の答えを見つけます! 283 00:20:11,935 --> 00:20:14,438 そうか。 284 00:20:14,438 --> 00:20:18,942 自分で決めたのなら それでいい。 はい! 285 00:20:18,942 --> 00:20:22,946 《自分の答えか… そうだよな。 286 00:20:22,946 --> 00:20:25,449 自分で見つけることが 大事なんだ》 287 00:20:25,449 --> 00:20:27,451 (ドアを叩く音) 288 00:20:27,451 --> 00:20:29,453 ⚟(ガシタ)アニキ! 大変だ! 289 00:20:29,453 --> 00:20:31,622 何かしら? 俺が出る。 290 00:20:31,622 --> 00:20:34,291 (フィットビタン)ハァ ハァ ハァ…。 フィットビタンさん! 291 00:20:34,291 --> 00:20:36,293 どうしたんですか? 292 00:20:36,293 --> 00:20:39,963 ミスリル鉱山が 魔物の襲撃を受けている! 293 00:20:39,963 --> 00:20:43,300 (ダリエル)えっ? (フィットビタン) すぐに 応援をよこしてくれ! 294 00:20:43,300 --> 00:20:47,971 ガシタ お前は後続隊を編制し あとから来てくれ! 295 00:20:47,971 --> 00:20:49,973 (ガシタ)はいっす! 296 00:20:49,973 --> 00:20:53,477 ゼビアンテス様! 移動 頼めますか? 297 00:20:53,477 --> 00:20:57,981 ゼビちゃん お願い! (ゼビアンテス)別に お安いご用なのだわ。 298 00:21:02,586 --> 00:21:04,988 (ダリエル)では 向かいましょう。 299 00:21:08,092 --> 00:21:11,595 う~あ うっ うっあ~。 300 00:21:13,597 --> 00:21:16,433 もうすぐなのだわ! 301 00:21:16,433 --> 00:21:18,435 (咆哮) 302 00:21:18,435 --> 00:21:20,437 なんだ? 303 00:21:20,437 --> 00:21:22,773 わぁっ あっつい! 304 00:21:22,773 --> 00:21:24,975 あっ。 305 00:21:26,944 --> 00:21:30,948 あ… あんな魔物 今まで見たことない。 306 00:21:33,951 --> 00:21:38,956 下りるぞ。 これ以上 このまま近づくのは危険だ。 307 00:21:44,628 --> 00:21:48,465 ケガは? 俺たちは大丈夫です。 けど…。 308 00:21:48,465 --> 00:21:50,634 まだ中に ノッカーたちが! 309 00:21:50,634 --> 00:21:54,304 みんな…。 ノッカーたちを見てきます! 310 00:21:54,304 --> 00:21:57,641 ダリエル殿! 311 00:21:57,641 --> 00:22:02,045 では 我々は 魔物をおさえるとしよう。 312 00:22:04,414 --> 00:22:07,918 《頼む 無事でいてくれ!》