1 00:01:30,524 --> 00:01:33,860 (葵)竹千代様! 2 00:01:33,860 --> 00:01:37,030 甘いものと辛いもの どっちが好きですか? 3 00:01:37,030 --> 00:01:40,701 (竹千代)どっちも嫌いだ フンッ! 4 00:01:40,701 --> 00:01:43,370 竹千代様! 5 00:01:43,370 --> 00:01:45,539 あったかいものと ひんやりしたもの➨ 6 00:01:45,539 --> 00:01:47,541 どっちが好きですか? 7 00:01:47,541 --> 00:01:50,544 うるさい! フンッ! 8 00:01:50,544 --> 00:01:55,549 竹千代様! 竹千代様! 9 00:01:55,549 --> 00:01:58,719 しつこいぞ! お前いったいなんなんだ! 10 00:01:58,719 --> 00:02:03,824 私? 私は現世から来た人間よ。 11 00:02:03,824 --> 00:02:05,826 名前は 津場木葵。 12 00:02:05,826 --> 00:02:07,828 津場木? 13 00:02:07,828 --> 00:02:10,664 津場木史郎と同じ…。 14 00:02:10,664 --> 00:02:16,670 えっ? 津場木史郎は 私のおじいちゃんよ。 15 00:02:16,670 --> 00:02:18,672 わぁ…。 16 00:02:18,672 --> 00:02:21,008 そ それは とっても強い➨ 17 00:02:21,008 --> 00:02:24,177 現世から来た あの津場木史郎のことか!? 18 00:02:24,177 --> 00:02:29,016 えっ えぇ…。 わぁ…。 19 00:02:29,016 --> 00:02:34,021 あっ… でも どうして 竹千代様は 津場木史郎のことを知ってるの? 20 00:02:34,021 --> 00:02:37,524 有名だからに決まってる! 21 00:02:37,524 --> 00:02:40,193 (竹千代)ほら これだ! 22 00:02:40,193 --> 00:02:43,530 『シローのぼうけん』…。 23 00:02:43,530 --> 00:02:47,701 どんなお話なの? 触るな! 24 00:02:47,701 --> 00:02:49,870 ごめんね。 25 00:02:49,870 --> 00:02:52,039 《それにしても➨ 26 00:02:52,039 --> 00:02:55,042 おじいちゃん 絵本にまでなってるなんて…》 27 00:02:55,042 --> 00:02:57,044 あっ。 28 00:02:57,044 --> 00:03:00,647 ねぇ 津場木史郎が食べてた お料理 食べてみない? 29 00:03:00,647 --> 00:03:04,484 えっ? 現世のお料理よ。 30 00:03:04,484 --> 00:03:08,321 それ食べたら 僕も強くなれるか? 31 00:03:08,321 --> 00:03:13,493 強く? シローみたいに強い男になれるか? 32 00:03:13,493 --> 00:03:16,830 そうね… フフッ。 33 00:03:16,830 --> 00:03:18,832 きっとなれるわ。 34 00:03:18,832 --> 00:03:22,002 おじいちゃんのご飯 私が毎日作ってたのよ。 35 00:03:22,002 --> 00:03:24,171 お前が? えぇ。 36 00:03:24,171 --> 00:03:27,007 それに 私のお料理には➨ 37 00:03:27,007 --> 00:03:30,010 霊力を回復させる力が あるんですって。 38 00:03:30,010 --> 00:03:32,012 ふ~ん…。 39 00:03:32,012 --> 00:03:34,514 どんなお料理がいいかしら。 40 00:03:34,514 --> 00:03:37,851 カレー シチュー ハンバーグ…。 41 00:03:37,851 --> 00:03:41,354 あっ そうだ お子様ランチ! 42 00:03:41,354 --> 00:03:43,356 お子様? 43 00:03:43,356 --> 00:03:45,358 あぁ… 違うの! 44 00:03:45,358 --> 00:03:49,196 お子様ランチっていうのはね あぁ え~と…。 45 00:03:49,196 --> 00:03:52,699 強くなる秘けつと 子どもの夢がたっぷり入った➨ 46 00:03:52,699 --> 00:03:57,370 魔法のお料理なの。 現世の魔法? 47 00:03:57,370 --> 00:04:00,807 というわけで 一緒に 食材を集めに行きましょう! 48 00:04:00,807 --> 00:04:02,976 えっ 僕も行くのか? 49 00:04:02,976 --> 00:04:08,148 自分で食材を選んだほうが より効果を発揮して強くなれるわ。 50 00:04:08,148 --> 00:04:10,317 そうなのか? 51 00:04:10,317 --> 00:04:12,986 おじいちゃんは キケンな場所に飛び込み➨ 52 00:04:12,986 --> 00:04:15,155 欲しいものは全部手に入れて➨ 53 00:04:15,155 --> 00:04:17,824 あとは 逃げるようなやつだったわ。 54 00:04:17,824 --> 00:04:20,494 全部 見習う必要はないけど➨ 55 00:04:20,494 --> 00:04:24,831 まずは お外に出ましょう。 わかった。 56 00:04:24,831 --> 00:04:28,835 (律子)お買い物 私もご一緒しますね。 57 00:04:28,835 --> 00:04:32,339 うちの小型の宙船を出しましょう。 58 00:04:32,339 --> 00:04:34,341 アハハ…。 59 00:04:38,011 --> 00:04:41,181 やっぱり よく似合いますね。 60 00:04:41,181 --> 00:04:44,184 あの こんなに高そうなお着物➨ 61 00:04:44,184 --> 00:04:47,354 本当に お借りして よかったんでしょうか? 62 00:04:47,354 --> 00:04:49,356 (律子)もちろん。 63 00:04:49,356 --> 00:04:52,359 これから行くのは 妖都の中心の月ノ目区。 64 00:04:52,359 --> 00:04:56,363 そのくらいの着物のほうが 目立たなくていいのですよ。 65 00:04:56,363 --> 00:04:58,698 そ そうなんですね。 66 00:04:58,698 --> 00:05:01,968 (竹千代)わぁ…。 (2人)んっ? 67 00:05:01,968 --> 00:05:03,970 わあ! 68 00:05:03,970 --> 00:05:05,972 フフフ! 69 00:05:10,143 --> 00:05:13,146 あっ。 70 00:05:13,146 --> 00:05:18,652 すごい…。 本当 すごい…。 71 00:05:18,652 --> 00:05:22,989 (律子)この月ノ目区は 貴族や役人 富裕層が暮らす➨ 72 00:05:22,989 --> 00:05:25,659 最も発展した上流階層で➨ 73 00:05:25,659 --> 00:05:28,662 宮殿にも いちばん近い地区なのです。 74 00:05:28,662 --> 00:05:30,664 《宮殿…》 75 00:05:33,667 --> 00:05:37,170 《あそこに妖王様が…》 76 00:05:37,170 --> 00:05:40,841 (律子)竹千代様 体を出し過ぎては危ないですよ。 77 00:05:40,841 --> 00:05:43,643 (竹千代)見たことないもの ばかりだから。 78 00:05:45,679 --> 00:05:49,015 こんなに 興味を持ってくれるなんて…。 79 00:05:49,015 --> 00:05:53,353 もっと早く お外にお連れすればよかったです。 80 00:05:53,353 --> 00:05:55,355 そろそろ着きますよ。 81 00:05:55,355 --> 00:05:57,858 さあ その前に…。 82 00:05:57,858 --> 00:05:59,860 お面をつけてくださいね。 83 00:05:59,860 --> 00:06:01,795 お面? 84 00:06:01,795 --> 00:06:04,130 3人とも 時々 妖都新聞に載っていて➨ 85 00:06:04,130 --> 00:06:08,635 顔が知られていますから。 えっ? 私も新聞に? 86 00:06:08,635 --> 00:06:13,039 えぇ。 なので お忍びでまいりましょう。 87 00:06:20,647 --> 00:06:25,318 わ~ 大きな八百屋さん! 88 00:06:25,318 --> 00:06:30,156 ウフッ 目移りしてしまうでしょう? えぇ! 89 00:06:30,156 --> 00:06:33,994 あっ これ 買いましょう。 90 00:06:33,994 --> 00:06:37,497 何だこれ? ツルツルしてる。 91 00:06:37,497 --> 00:06:41,501 これは大根よ。 えっ!? 大根嫌い…。 92 00:06:41,501 --> 00:06:46,306 フフッ 生の大根を見たのは 初めてなのですね。 93 00:06:50,677 --> 00:06:52,679 (竹千代)あの奇妙なのは何だ? 94 00:06:52,679 --> 00:06:56,349 あら お目が高い。 ブロッコリーって言うの。 95 00:06:56,349 --> 00:06:58,351 それも買いましょう。 96 00:06:58,351 --> 00:07:01,121 あっ 高菜漬けがある! 97 00:07:01,121 --> 00:07:04,457 (律子)高菜も妖都野菜なんですよ。 98 00:07:04,457 --> 00:07:06,793 それ おいしいのか? 99 00:07:06,793 --> 00:07:10,964 高菜漬けはね 津場木史郎が大好きだったのよ。 100 00:07:10,964 --> 00:07:14,801 ふ~ん… 気になる。 101 00:07:14,801 --> 00:07:17,637 フフフ。 竹千代様には➨ 102 00:07:17,637 --> 00:07:20,807 とっておきの食べ方を 教えてあげるわ。 103 00:07:20,807 --> 00:07:23,143 (律子)デザート用に みかんも買いましょう。 104 00:07:23,143 --> 00:07:25,312 みかんは好き! 105 00:07:25,312 --> 00:07:28,648 みかんが好きなんですね。 うん。 106 00:07:28,648 --> 00:07:32,485 おじい様が よくくれたから。 107 00:07:32,485 --> 00:07:36,489 あっ… そうだったの。 108 00:07:36,489 --> 00:07:41,661 私もよく 冬になると おじいちゃんと一緒に食べたな。 109 00:07:41,661 --> 00:07:44,564 そうか お前も…。 110 00:07:49,336 --> 00:07:52,505 よし 葵のお料理教室の始まりよ。 111 00:07:52,505 --> 00:07:57,677 竹千代様も一緒に作りましょう。 う うん。 112 00:07:57,677 --> 00:08:21,301 ♬~ 113 00:08:21,301 --> 00:08:23,303 わぁ…。 114 00:08:25,305 --> 00:08:28,641 さあ いただきましょう 竹千代様。 115 00:08:28,641 --> 00:08:33,346 うん…。 やっぱり食べたくないですか? 116 00:08:36,483 --> 00:08:38,785 食べる。 いただきます。 117 00:08:45,992 --> 00:08:47,994 おいしい…。 118 00:08:51,164 --> 00:08:53,867 竹千代様! どう? 119 00:08:55,835 --> 00:09:00,774 ニンジンはニンジンだ。 けど 今日は食べられる。 120 00:09:00,774 --> 00:09:03,076 よかった。 121 00:09:07,113 --> 00:09:09,949 これは おいしい! 芋か? 122 00:09:09,949 --> 00:09:13,119 お芋だけど 大根も入ってるわ。 123 00:09:13,119 --> 00:09:16,289 大根…。 124 00:09:16,289 --> 00:09:18,591 でも おいしい。 125 00:09:24,798 --> 00:09:27,300 お子様ランチ どれもいい。 126 00:09:27,300 --> 00:09:31,638 あぁ よかったです。 127 00:09:31,638 --> 00:09:33,807 食べないのか? 128 00:09:33,807 --> 00:09:37,143 もちろん食べるわよ。 おなかペコペコだもの。 129 00:09:37,143 --> 00:09:39,546 (2人)いただきます。 130 00:09:44,484 --> 00:09:48,154 あっ… どうしたの? 131 00:09:48,154 --> 00:09:55,161 いつか… いつか このお料理を お母様にも食べてもらいたいな。 132 00:09:55,161 --> 00:09:59,666 こんなにおいしいお料理なら 食べられると思うんだ。 133 00:09:59,666 --> 00:10:05,004 あっ… なら 竹千代様が作ってあげるのが➨ 134 00:10:05,004 --> 00:10:08,174 いいと思いますよ。 えっ? 135 00:10:08,174 --> 00:10:12,011 私 作り方を 紙に書いてまとめますから。 136 00:10:12,011 --> 00:10:15,849 いつか お母様に作ってあげてください。 137 00:10:15,849 --> 00:10:19,519 うん! 138 00:10:19,519 --> 00:10:21,821 (2人)ウフフフ。 139 00:10:24,858 --> 00:10:27,560 (竹千代)葵。 えっ? 140 00:10:30,029 --> 00:10:33,867 あっ… 名前で呼んでくれたのね。 141 00:10:33,867 --> 00:10:36,069 これ貸してやる。 142 00:10:38,037 --> 00:10:40,039 いいの? 143 00:10:40,039 --> 00:10:44,878 汚すんじゃないぞ おじい様がくださった絵本だ。 144 00:10:44,878 --> 00:10:47,881 膝に抱えて よく読んでくださった。 145 00:10:47,881 --> 00:10:52,552 竹千代様の宝物なのね。 大切に読むわ。 146 00:10:52,552 --> 00:10:55,855 ありがとう。 うん。 147 00:10:58,224 --> 00:11:02,829 (寝息) 148 00:11:02,829 --> 00:11:04,998 (2人)フフッ。 149 00:11:04,998 --> 00:11:07,834 竹千代様 今日は子どもらしく➨ 150 00:11:07,834 --> 00:11:10,003 ぐっすり おやすみになりましたね。 151 00:11:10,003 --> 00:11:13,840 お子様ランチ おいしいって 全部食べてくれて➨ 152 00:11:13,840 --> 00:11:16,009 本当によかったです。 153 00:11:16,009 --> 00:11:21,347 ありがとう 葵さん。 葵さんのおかげです。 154 00:11:21,347 --> 00:11:23,683 私の力というより➨ 155 00:11:23,683 --> 00:11:27,020 おじいちゃんの存在が 大きかったかと。 156 00:11:27,020 --> 00:11:30,189 私は おじいちゃんの 偉大な影響力に乗っかって➨ 157 00:11:30,189 --> 00:11:33,359 お料理を作っただけですから。 158 00:11:33,359 --> 00:11:35,361 それにしても おじいちゃん➨ 159 00:11:35,361 --> 00:11:38,531 子どもの絵本にまで 浸透してるなんて…。 160 00:11:38,531 --> 00:11:40,700 (律子)それだけ 津場木史郎という人間は➨ 161 00:11:40,700 --> 00:11:44,037 隠世に大きな影響を 持っていたということです。 162 00:11:44,037 --> 00:11:47,540 彼をモデルにした本は とにかく売れるんです。 163 00:11:47,540 --> 00:11:50,043 へ へぇ…。 164 00:11:50,043 --> 00:11:52,212 恐れられてもいましたし➨ 165 00:11:52,212 --> 00:11:54,881 悪さもしたので 嫌われてもいましたが➨ 166 00:11:54,881 --> 00:11:58,217 一方で 隠世の英雄でもあるんですよ。 167 00:11:58,217 --> 00:12:00,653 英雄? 168 00:12:00,653 --> 00:12:02,655 うわさ話でしかないのですが➨ 169 00:12:02,655 --> 00:12:04,824 隠世のあやかしのため➨ 170 00:12:04,824 --> 00:12:07,827 巨大な敵に 立ち向かったとかなんとか。 171 00:12:07,827 --> 00:12:11,664 フフッ おじいちゃんならありそう。 172 00:12:11,664 --> 00:12:14,334 敵が何なのかは わからないのですが…。 173 00:12:14,334 --> 00:12:16,836 でも わからないからこそ➨ 174 00:12:16,836 --> 00:12:20,340 誰もが 自分の理想の物語につづるのです。 175 00:12:20,340 --> 00:12:23,009 理想の物語…。 176 00:12:23,009 --> 00:12:27,680 この絵本も その一つということです。 177 00:12:27,680 --> 00:12:30,016 とんでもない人でしたけれど➨ 178 00:12:30,016 --> 00:12:33,186 でも 私に➨ 179 00:12:33,186 --> 00:12:37,190 笑顔のある食卓を 作ってくれた人でもありました。 180 00:12:37,190 --> 00:12:42,095 おじいちゃんが 竹千代様も 笑顔にしてくれたんですね。 181 00:12:46,199 --> 00:12:49,702 ⸨竹千代:いつか… いつか このお料理を➨ 182 00:12:49,702 --> 00:12:54,374 お母様にも食べてもらいたいな⸩ 183 00:12:54,374 --> 00:13:01,147 《いつの日か 竹千代様のお料理を お母様が食べて➨ 184 00:13:01,147 --> 00:13:04,984 おいしいと言って 元気になる日が来ますように。 185 00:13:04,984 --> 00:13:11,991 母と子が いっぱい いっぱい 元気になりますように…》 186 00:13:11,991 --> 00:13:17,497 きっと それが 竹千代様にとっての最後のお薬。 187 00:13:26,005 --> 00:13:28,007 ⸨あっ。 188 00:13:31,010 --> 00:13:36,015 危篤を知らせることができず 申し訳ありませんでした。 189 00:13:36,015 --> 00:13:43,022 (史郎)いいや 母の死は 俺の呪いのせいだ。 190 00:13:43,022 --> 00:13:45,024 《呪い?》 191 00:13:45,024 --> 00:13:47,360 (史郎)本当にすまないことをした。 192 00:13:47,360 --> 00:13:52,031 殺しても死なないような 強い人だったのに。 193 00:13:52,031 --> 00:13:54,033 あっ…。 194 00:13:56,536 --> 00:14:01,307 葵 ひいおばあ様に お参りをしなさい。 195 00:14:01,307 --> 00:14:06,612 母さん これが俺の孫娘 葵です⸩ 196 00:14:09,649 --> 00:14:11,651 あっ…。 197 00:14:11,651 --> 00:14:13,986 夢…。 198 00:14:13,986 --> 00:14:19,292 おじいちゃんと 遠くのお屋敷に行ったときの…。 199 00:14:22,161 --> 00:14:25,565 きっと寝る前に この本を読んだせいね。 200 00:14:29,335 --> 00:14:34,841 現世より隠世にやってきたシローは 鬼退治の旅に出る。 201 00:14:34,841 --> 00:14:41,347 途中で会った 黒金の猪 赤銅の熊 白金の大鳩が➨ 202 00:14:41,347 --> 00:14:44,851 シローから お菓子をもらって 仲間になる。 203 00:14:44,851 --> 00:14:47,687 シローは黒い海を越え➨ 204 00:14:47,687 --> 00:14:52,191 鬼ノ禍島で 悪い鬼たちをやっつける。 205 00:14:52,191 --> 00:14:55,528 『桃太郎』に似たお話よね。 206 00:14:55,528 --> 00:14:59,966 「おかしなおかし まっころん」。 207 00:14:59,966 --> 00:15:03,803 これって きっとマカロンのことよね。 208 00:15:03,803 --> 00:15:06,005 フフッ。 209 00:15:10,643 --> 00:15:12,979 葵! 210 00:15:12,979 --> 00:15:16,816 あっ おはようございます 竹千代様。 211 00:15:16,816 --> 00:15:18,818 あっ… おはよう。 212 00:15:18,818 --> 00:15:22,488 葵 今日も買い物に行くのか? 213 00:15:22,488 --> 00:15:25,992 えぇ 今日は お仕事用のお買い物なんです。 214 00:15:25,992 --> 00:15:27,994 仕事? 215 00:15:27,994 --> 00:15:33,499 私 鬼門の地の天神屋という宿屋で お食事どころをやっていて。 216 00:15:33,499 --> 00:15:37,003 あと 今は宙船でも お料理を出しているんです。 217 00:15:37,003 --> 00:15:42,175 そうか それが葵の仕事か。 えぇ。 218 00:15:42,175 --> 00:15:44,844 おじい様が よくおっしゃってた。 219 00:15:44,844 --> 00:15:48,848 自分の仕事は しっかりやらないといけないって。 220 00:15:48,848 --> 00:15:51,350 すてきな おじい様ですね。 221 00:15:51,350 --> 00:15:53,352 うん。 222 00:15:53,352 --> 00:15:57,356 だから 葵も しっかり仕事をしてくるんだぞ。 223 00:15:57,356 --> 00:16:00,293 はい。 あさってには戻ってきます。 224 00:16:00,293 --> 00:16:04,630 そのときに マカロンというお菓子を 作ってきますね。 225 00:16:04,630 --> 00:16:07,800 まかろん? まっころん!? 226 00:16:07,800 --> 00:16:11,471 そうです おかしなおかし。 227 00:16:11,471 --> 00:16:13,472 まっころん! 228 00:16:13,472 --> 00:16:17,310 すごいな 葵は。 何でも作れるんだな! 229 00:16:17,310 --> 00:16:21,147 フフッ。 それから これをどうぞ。 230 00:16:21,147 --> 00:16:24,984 これ! 昨日の料理の作り方か。 231 00:16:24,984 --> 00:16:28,988 それがあれば いつでも 昨日のお料理が作れます。 232 00:16:28,988 --> 00:16:31,324 わぁ! 233 00:16:31,324 --> 00:16:33,659 ありがとう 葵…。 234 00:16:33,659 --> 00:16:35,828 どういたしまして。 235 00:16:35,828 --> 00:16:38,998 それは 昨日のお料理の作り方ですか? 236 00:16:38,998 --> 00:16:42,168 そうだ 葵が書いてくれた。 237 00:16:42,168 --> 00:16:45,004 いつか お母様に 作って差し上げるんだ。 238 00:16:45,004 --> 00:16:50,009 では 練習として これから私と作ってみませんか? 239 00:16:50,009 --> 00:16:52,011 えっ? 240 00:16:52,011 --> 00:16:55,514 うちの縫様が 久々に 宮中からお戻りになるんです。 241 00:16:55,514 --> 00:16:58,184 きっと 宮中のお料理には➨ 242 00:16:58,184 --> 00:17:01,120 飽き飽きしていらっしゃると 思いますから。 243 00:17:01,120 --> 00:17:06,792 作ろう! お子様ランチ 一緒に。 えぇ。 244 00:17:06,792 --> 00:17:09,128 (サスケ)葵殿! 何者だ! 245 00:17:09,128 --> 00:17:11,464 (サスケ)えっ…。 246 00:17:11,464 --> 00:17:14,467 竹千代様。 この人は サスケさん。 247 00:17:14,467 --> 00:17:17,637 天神屋のお庭番です。 天神屋の? 248 00:17:17,637 --> 00:17:20,139 こちらは 竹千代様です。 249 00:17:20,139 --> 00:17:23,142 いきなり現れて 失礼したでござる。 250 00:17:23,142 --> 00:17:25,645 拙者 今日一日➨ 251 00:17:25,645 --> 00:17:27,980 葵殿を守るよう 言われてきたでござる。 252 00:17:27,980 --> 00:17:30,149 そうだったのか。 253 00:17:30,149 --> 00:17:33,152 フフッ これで安心です。 254 00:17:33,152 --> 00:17:35,988 実は少し心配だったのです。 255 00:17:35,988 --> 00:17:39,492 葵さんを一人で 月ノ目区に行かせてよいものか。 256 00:17:39,492 --> 00:17:41,494 大丈夫! 257 00:17:41,494 --> 00:17:43,496 拙者に任せるでござる! 258 00:17:49,335 --> 00:17:54,340 サスケくん アイちゃんは ちゃんとやってるかしら。 259 00:17:54,340 --> 00:17:57,677 お庭番の話では アイ殿は表に出る際は➨ 260 00:17:57,677 --> 00:18:01,781 命令どおり 葵殿の姿に 化け続けているそうでござる。 261 00:18:01,781 --> 00:18:04,617 よかった。 チビは? 262 00:18:04,617 --> 00:18:07,453 チビ殿の話は聞いてござらん。 263 00:18:07,453 --> 00:18:09,622 そう…。 264 00:18:09,622 --> 00:18:13,960 急いで買い物を済ませて 早く天神屋に帰りましょう。 265 00:18:13,960 --> 00:18:35,481 ♬~ 266 00:18:35,481 --> 00:18:39,151 あ~ よかった アーモンドが買えて。 267 00:18:39,151 --> 00:18:42,154 (サスケ)それ うまいでござるか? うん。 268 00:18:42,154 --> 00:18:45,825 でも 今回は粉にして マカロンを焼くのよ。 269 00:18:45,825 --> 00:18:49,528 あっ! 葵殿 伏せるでござる! んっ? わっ! 270 00:18:55,501 --> 00:19:00,106 あれは 南東の八葉 大湖串製菓の宙船でござる。 271 00:19:00,106 --> 00:19:02,108 大湖串製菓って➨ 272 00:19:02,108 --> 00:19:04,944 隠世で いちばん有名な 和菓子屋さんよね。 273 00:19:04,944 --> 00:19:06,946 小豆洗いのあやかしの。 274 00:19:06,946 --> 00:19:08,948 そうでござる。 275 00:19:08,948 --> 00:19:12,451 彼らは 宮中や妖都の貴族との つながりも深く➨ 276 00:19:12,451 --> 00:19:15,454 その菓子が 隠世の政治を左右するとまで➨ 277 00:19:15,454 --> 00:19:17,456 言われているでござる。 278 00:19:17,456 --> 00:19:19,625 すごいわね。 279 00:19:19,625 --> 00:19:22,294 でも どうして隠れなきゃいけないの? 280 00:19:22,294 --> 00:19:26,465 (サスケ)彼らは 鬼というものを 嫌悪しているのでござる。 281 00:19:26,465 --> 00:19:29,301 鬼を? (サスケ)ゆえに➨ 282 00:19:29,301 --> 00:19:32,805 今回の大旦那様を 八葉から外そうとする動きでも➨ 283 00:19:32,805 --> 00:19:37,309 我々の敵になる可能性が 最も高いのだと 白夜殿が…。 284 00:19:37,309 --> 00:19:41,480 敵…。 (歓声) 285 00:19:41,480 --> 00:19:43,983 ザクロ様! 286 00:19:43,983 --> 00:19:47,153 (サスケ)大湖串製菓のおさで すご腕の和菓子職人➨ 287 00:19:47,153 --> 00:19:49,822 ザクロ殿でござる。 288 00:19:49,822 --> 00:19:51,824 ザクロさん…。 289 00:19:54,994 --> 00:19:56,996 あっ。 290 00:20:02,001 --> 00:20:05,671 これまで 彼らは大旦那様を あからさまに邪険にし➨ 291 00:20:05,671 --> 00:20:07,673 天神屋に たびたび…。 292 00:20:07,673 --> 00:20:09,842 《葵…》 あっ…。 293 00:20:09,842 --> 00:20:12,344 《誰か… 呼んだ?》 294 00:20:15,681 --> 00:20:17,683 あっ! 295 00:20:17,683 --> 00:20:20,386 《これ… 黄金童子の!》 296 00:20:23,355 --> 00:20:26,192 葵殿? 297 00:20:26,192 --> 00:20:28,694 《黄金童子ならば➨ 298 00:20:28,694 --> 00:20:32,198 大旦那様のことを 何か知ってるかもしれない。 299 00:20:32,198 --> 00:20:36,702 でも この階段… こんなに長かったかしら。 300 00:20:36,702 --> 00:20:40,406 何か変… 何か…》 301 00:20:42,708 --> 00:20:44,710 あっ! 302 00:20:52,885 --> 00:20:56,555 鍵がかかってる? 303 00:20:56,555 --> 00:20:59,558 ⸨大旦那:もし本当に 僕のことを知りたいと思ったら➨ 304 00:20:59,558 --> 00:21:02,661 その鍵で開くものを 探してごらん⸩ 305 00:21:04,997 --> 00:21:06,999 (鍵が開く音) 306 00:21:11,337 --> 00:21:15,007 黄金童子様? 307 00:21:15,007 --> 00:21:18,344 誰もいない。 308 00:21:18,344 --> 00:21:22,681 鍵と同じ黒曜石? 309 00:21:22,681 --> 00:21:24,683 あっ いけない! 310 00:21:24,683 --> 00:21:26,685 サスケくんが心配してる。 311 00:21:26,685 --> 00:21:30,356 あっ… と 扉がない? 312 00:21:30,356 --> 00:21:32,358 どうしよう…。 313 00:21:32,358 --> 00:21:34,693 葵…。 あっ! 314 00:21:34,693 --> 00:21:37,396 大旦那様? あっ…。 315 00:21:41,200 --> 00:21:43,202 あっ…。 316 00:21:47,206 --> 00:21:51,210 ねぇ 大旦那様… なんでしょう? 317 00:21:54,046 --> 00:21:57,883 大旦那様! 大旦那様! 318 00:21:57,883 --> 00:22:00,986 葵…。 大旦那様? 319 00:22:00,986 --> 00:22:02,988 すまない 葵。 320 00:22:02,988 --> 00:22:06,659 こんな姿では 君のもとに戻れそうにない。 321 00:22:06,659 --> 00:22:08,661 えっ? 322 00:22:08,661 --> 00:22:11,330 大旦那様! どこにいるの!? 323 00:22:11,330 --> 00:22:13,499 こんな姿ってなによ! 324 00:22:13,499 --> 00:22:17,002 どんな姿でもいいわよ だから出てきて! 325 00:22:17,002 --> 00:22:19,672 出てきてよ 大旦那様! 326 00:22:19,672 --> 00:22:23,342 大旦那様!! 327 00:22:23,342 --> 00:22:27,012 どうして…。 328 00:22:27,012 --> 00:22:29,682 大旦那様…。 329 00:22:29,682 --> 00:22:31,684 あっ…。 330 00:22:37,857 --> 00:22:41,160 こんな扉なかったのに…。 331 00:22:49,201 --> 00:22:52,404 えっ… お墓? 332 00:22:56,041 --> 00:22:58,377 大旦那様! 333 00:22:58,377 --> 00:23:01,080 大旦那様…。 334 00:23:03,816 --> 00:23:07,319 《こんなにも 会いたいと 思うだなんて》 335 00:23:09,488 --> 00:23:11,490 大旦那様…。 336 00:23:11,490 --> 00:23:14,660 なにが大旦那様だって~? 337 00:23:14,660 --> 00:23:16,829 あっ! 338 00:23:16,829 --> 00:23:19,131 (雷獣)ヒヒッ…。