1 00:00:09,793 --> 00:00:14,014 (楠木 湊)うん 筆ペンが一番しっくりくるな。 2 00:00:14,014 --> 00:00:15,999 (山神)うむ…。 3 00:00:17,768 --> 00:00:19,786 ん? 4 00:00:19,786 --> 00:00:23,790 (播磨才賀)その… 何か妙なことは起こっていないか? 5 00:00:23,790 --> 00:00:26,793 高圧的な男が家に来たりとか…。 6 00:00:26,793 --> 00:00:28,795 ん? いえ 特に何も…。 7 00:00:28,795 --> 00:00:32,766 俺を目の敵にしている 少し たちの悪い同期がいるんだが→ 8 00:00:32,766 --> 00:00:38,805 そいつに 君に書いてもらった護符を見られて 目をつけられた。 すまない。 9 00:00:38,805 --> 00:00:43,810 俺の行動を監視するために 式神を使うような奴なんだ。 10 00:00:43,810 --> 00:00:45,812 式神って 陰陽師っぽい…。 11 00:00:45,812 --> 00:00:49,800 その都度 始末はしているが 身辺に気を付けてくれ。 12 00:00:50,801 --> 00:00:55,789 《人間が愚かしい生き物なのは 昔から変わらぬ》 13 00:00:56,790 --> 00:01:01,795 《小物ごときに後れを取るわれではないぞ》 14 00:01:01,795 --> 00:01:08,085 ♬~ 15 00:02:45,782 --> 00:02:47,784 (一条晴士郎)あそこか。 16 00:02:48,802 --> 00:02:51,805 (堀川詩織)彼に会って 何をする気ですか? 17 00:02:51,805 --> 00:02:53,807 (一条)はあ? 18 00:02:53,807 --> 00:02:57,811 まあ 護符を買い取るか 俺専属で護符を作らせるか。 19 00:02:57,811 --> 00:02:59,863 はあ…。 20 00:02:59,863 --> 00:03:02,866 〓(風鈴の音) 風鈴の音? 21 00:03:05,769 --> 00:03:07,771 なんて異質な…。 22 00:03:07,771 --> 00:03:09,823 (チャイム) 23 00:03:09,823 --> 00:03:12,793 オラッ 早く出てこいよ! くっ…! 24 00:03:12,793 --> 00:03:15,796 (チャイムの連打音) 25 00:03:16,797 --> 00:03:20,801 (一条)ふざけんなよ! わざわざ出向いてやったんだぞ この俺が! 26 00:03:20,801 --> 00:03:22,803 何をして…! 27 00:03:23,787 --> 00:03:25,789 (一条)出てきやがれ! (堀川)駄目! 28 00:03:26,807 --> 00:03:28,792 (風鈴の音) 29 00:03:29,776 --> 00:03:31,778 あっ…! (倒れる音) 30 00:03:33,780 --> 00:03:35,766 んだよ 一体…。 31 00:03:35,766 --> 00:03:37,768 ああ? 32 00:03:41,788 --> 00:03:43,790 (一条)ここ どこだよ? 33 00:03:43,790 --> 00:03:46,793 さっきまで 確かに家の前に…。 34 00:03:46,793 --> 00:03:48,795 堀川… 堀川! 35 00:03:49,763 --> 00:03:51,765 (風の音) 36 00:03:51,765 --> 00:03:53,767 うっ…。 くっ…! 37 00:03:53,767 --> 00:03:58,755 ♬~ 38 00:03:58,755 --> 00:04:00,757 (荒い息) 39 00:04:01,758 --> 00:04:04,778 (一条)あっ…! ああっ…! 40 00:04:04,778 --> 00:04:06,780 (頭をぶつける音) 41 00:04:06,780 --> 00:04:14,771 ♬~ 42 00:04:14,771 --> 00:04:16,773 はっ…! 43 00:04:19,776 --> 00:04:22,762 (一条)さっきと同じ祠!? 嘘だろ…。 44 00:04:22,762 --> 00:04:24,764 全然 時間も進んでねえ…。 45 00:04:24,764 --> 00:04:26,767 壊れてやがるのか? 46 00:04:26,767 --> 00:04:35,759 (風の音) 47 00:04:35,759 --> 00:04:37,761 ああっ…! 48 00:04:44,784 --> 00:04:47,804 うむ… 良き。 49 00:04:47,804 --> 00:04:49,773 …ん? 50 00:04:49,773 --> 00:04:52,793 な… なぬ!? 越後屋め→ 51 00:04:52,793 --> 00:04:55,762 新作は こしあんではなく 粒あんだと!? 52 00:04:55,762 --> 00:05:00,767 ぬう… あの老いぼれじいめ ついに もうろくしおったか。 53 00:05:00,767 --> 00:05:02,752 越後屋…? 54 00:05:02,752 --> 00:05:04,754 あっ この店 よく行くとこだ。 55 00:05:09,776 --> 00:05:13,780 山神さんとお出かけなんて 初めてですね。 56 00:05:13,780 --> 00:05:16,817 でも なんか 緊張しますね。 57 00:05:16,817 --> 00:05:20,787 安心しろ。 われを視える者は限られている。 58 00:05:20,787 --> 00:05:22,789 そうなんですね。 59 00:05:26,776 --> 00:05:29,779 やばっ。 めっちゃいい香りしない? 60 00:05:29,779 --> 00:05:32,799 えっ? ええ~? しないけど…? 61 00:05:32,799 --> 00:05:35,785 分からない? 山っぽい香り! 62 00:05:35,785 --> 00:05:40,807 ♬~ 63 00:05:40,807 --> 00:05:43,810 ありがたや ありがたや ありがたや…。 64 00:05:44,828 --> 00:05:50,817 《信心深い人や 心がきれいな人は 山神さんを感じることができるのかな…?》 65 00:05:51,785 --> 00:05:55,789 山神さん 少し寄り道していいですか? うむ。 66 00:05:56,790 --> 00:05:58,792 これなんか どうですか? 67 00:05:58,792 --> 00:06:03,797 われは別に ボウル? …で 一向に構わぬのだがな。 68 00:06:03,797 --> 00:06:05,799 ボウルだと飲みにくそうだし→ 69 00:06:05,799 --> 00:06:09,803 やっぱり 神様には 相応のものを使ってほしいから。 70 00:06:09,803 --> 00:06:12,806 ふむ…。 よし 次は座布団だ。 71 00:06:12,806 --> 00:06:15,809 われは別に座布団など…。 72 00:06:16,810 --> 00:06:19,813 ほ~う! 良きあんばい。 73 00:06:19,813 --> 00:06:22,782 小さいですよね? おっ? 74 00:06:22,782 --> 00:06:25,769 特注で作りましょう。 ふむ…。 75 00:06:25,769 --> 00:06:28,772 数百年ぶりか…。 76 00:06:28,772 --> 00:06:30,824 ごめんくださーい! 77 00:06:30,824 --> 00:06:32,792 (十二代目)いらっしゃい! 78 00:06:32,792 --> 00:06:35,795 (十二代目)おっ 確か お山の近くに越してきた お兄ちゃん。 79 00:06:35,795 --> 00:06:37,781 えっ? 80 00:06:37,781 --> 00:06:40,800 《あれ? この前まで…》 81 00:06:40,800 --> 00:06:43,803 あっ… はい。 お元気そうで…。 82 00:06:43,803 --> 00:06:46,773 新作 粒あんは やめろと言ってやれ。 83 00:06:46,773 --> 00:06:48,775 《こしあん派なんだ》 84 00:06:50,777 --> 00:06:55,782 もう お山には入られたかの? はい 何度か。 85 00:06:55,782 --> 00:06:59,786 では お会いになられたか? 誰とですかね…? 86 00:06:59,786 --> 00:07:02,789 お山におられる お犬様じゃよ。 87 00:07:02,789 --> 00:07:04,791 ああ… えーっと…。 88 00:07:05,809 --> 00:07:07,794 われ オオカミぞ。 89 00:07:07,794 --> 00:07:09,846 いえ ないです。 90 00:07:09,846 --> 00:07:12,766 《嘘は言ってない… よな》 91 00:07:12,766 --> 00:07:14,751 お犬様とは? 92 00:07:14,751 --> 00:07:16,753 うん… あそこのお山には→ 93 00:07:16,753 --> 00:07:20,790 それはそれは親切なお犬様が おられるんじゃよ。 94 00:07:20,790 --> 00:07:24,778 あれは そう わしが まだ血気盛んじゃった頃…。 95 00:07:24,778 --> 00:07:28,782 (泣き声) 96 00:07:28,782 --> 00:07:31,785 (十二代目の声)道に迷っていた時…。 97 00:07:33,787 --> 00:07:35,789 (十二代目の声)祠を見つけましてな…。 98 00:07:35,789 --> 00:07:46,766 ♬~ 99 00:07:46,766 --> 00:07:48,768 ワン! 100 00:07:48,768 --> 00:07:50,770 うわあーっ! 101 00:07:50,770 --> 00:07:52,772 な… 何!? 今の! 102 00:07:55,759 --> 00:07:57,811 ううっ…! グワーッ! 103 00:07:57,811 --> 00:07:59,813 うわあーっ! ま… また出た! 104 00:08:00,780 --> 00:08:02,782 グオオーッ! ひぃーっ! 105 00:08:02,782 --> 00:08:04,784 ああーっ! ワン! 106 00:08:04,784 --> 00:08:06,836 また!? グルルル…! 107 00:08:06,836 --> 00:08:08,805 やだーっ! 108 00:08:08,805 --> 00:08:10,807 ううっ…! えっ!? 109 00:08:11,775 --> 00:08:13,810 イテッ! 110 00:08:13,810 --> 00:08:16,796 あれ? ここは…。 あっ…。 111 00:08:19,749 --> 00:08:22,769 (十二代目の声)その時になって 初めて→ 112 00:08:22,769 --> 00:08:27,757 麓まで送ってくれたのだと 気付きましてな。 113 00:08:28,858 --> 00:08:30,810 あれは…→ 114 00:08:30,810 --> 00:08:32,746 妖怪 送り犬じゃよ。 115 00:08:32,746 --> 00:08:35,782 妖怪? われ 山神ぞ! 116 00:08:35,782 --> 00:08:37,784 へえ~。 117 00:08:37,784 --> 00:08:41,788 だから わしは 感謝の意を込めて お犬様と呼び→ 118 00:08:41,788 --> 00:08:44,791 お礼として そこに よく まんじゅうを供えておるんじゃよ。 119 00:08:44,791 --> 00:08:46,793 フフフッ! 120 00:08:46,793 --> 00:08:49,796 俺も お犬様に会ってみたいです。 121 00:08:50,747 --> 00:08:52,816 (十二代目)毎度あり! 122 00:08:52,816 --> 00:08:58,788 ご主人 前は すごくやつれてたのに 元気になっていて びっくりしましたよ。 123 00:08:58,788 --> 00:09:05,812 あやつは 臓腑が痛んだばかりに 好物の揚げ物を 一切 食さなくなってな…。 124 00:09:05,812 --> 00:09:09,783 意気消沈し 身も心も弱っておったのよ。 125 00:09:09,783 --> 00:09:14,788 (山神の声)神とて 人の死の理をねじ曲げることはできぬ。 126 00:09:14,788 --> 00:09:16,790 ただ→ 127 00:09:16,790 --> 00:09:21,795 最期の時まで 健康で過ごせる身体にすることは可能だ。 128 00:09:22,779 --> 00:09:24,798 うおおーっ!! 129 00:09:24,798 --> 00:09:26,800 山神さんの力で…。 130 00:09:26,800 --> 00:09:31,788 まだ十二代目に倒れられては われが困るのでな。 131 00:09:31,788 --> 00:09:33,807 ごめん じいちゃん! 遅くなった。 132 00:09:33,807 --> 00:09:37,811 (十二代目)何 気にするな。 部活のほうが大事じゃろうが。 133 00:09:37,811 --> 00:09:41,798 病み上がりだろ。 無理すんなよ。 ハハハハハ…! 134 00:09:44,768 --> 00:09:47,787 よいしょっと…。 135 00:09:47,787 --> 00:09:50,790 (風鈴の音) 136 00:09:50,790 --> 00:09:52,792 良き。 137 00:09:55,795 --> 00:09:58,815 汗かいたんで お風呂行ってきます。 うむ。 138 00:09:58,815 --> 00:10:02,819 さて 新作とやらは どんな味か…。 139 00:10:04,821 --> 00:10:06,773 (チャイム) ん? 140 00:10:06,773 --> 00:10:10,760 (戸をたたく音) わざわざ出向いてやったんだぞ この俺が! 141 00:10:11,811 --> 00:10:13,813 (風鈴の音) 142 00:10:14,781 --> 00:10:16,783 はっ…! 143 00:10:17,784 --> 00:10:19,786 あいつのせいか? 144 00:10:19,786 --> 00:10:23,790 そうだ… 何もかも おまえが悪いんだ 播磨! 145 00:10:23,790 --> 00:10:26,793 《それとも なんだ? あの家の奴が…》 146 00:10:26,793 --> 00:10:28,778 (風鈴の音) 147 00:10:30,763 --> 00:10:32,765 うわっ! ああーっ! 148 00:10:33,766 --> 00:10:35,869 くっ…! 149 00:10:35,869 --> 00:10:37,770 〓(物音) (一条)ん!? 150 00:10:37,770 --> 00:10:39,789 ああーっ! (衝撃音) 151 00:10:39,789 --> 00:10:41,774 くっ…! 152 00:10:41,774 --> 00:10:43,776 (風の音) (一条)うわあーっ! 153 00:10:43,776 --> 00:10:45,778 うおおーっ…! 154 00:10:46,779 --> 00:10:50,767 (一条)うっ… ううっ…。 155 00:10:50,767 --> 00:10:53,786 い… 嫌だ… もうたくさんだ…。 156 00:10:53,786 --> 00:10:55,788 (倒れる音) 157 00:10:55,788 --> 00:10:57,790 (風鈴の音) 158 00:10:57,790 --> 00:10:59,792 うっ…。 159 00:10:59,792 --> 00:11:01,794 はっ…! 160 00:11:01,794 --> 00:11:04,764 俺は一生 これを繰り返すのか…? 161 00:11:04,764 --> 00:11:06,766 はっ…! 162 00:11:09,769 --> 00:11:11,771 申し訳ありませんでした…。 163 00:11:11,771 --> 00:11:13,773 伏して お願い申し上げます! 164 00:11:13,773 --> 00:11:17,777 俺を… 俺を元の世界へ帰してください! 165 00:11:17,777 --> 00:11:19,779 戻してください! 166 00:11:19,779 --> 00:11:23,783 山への無礼の数々 申し訳ありません! 167 00:11:23,783 --> 00:11:25,785 すみません ごめんなさい! 168 00:11:25,785 --> 00:11:29,789 山の神よ どうかどうか お願いします。 俺を…! 169 00:11:29,789 --> 00:11:31,791 (風鈴の音) 170 00:11:32,792 --> 00:11:34,794 帰して…。 はっ…! 171 00:11:35,778 --> 00:11:37,797 あっ あっ…。 172 00:11:37,797 --> 00:11:39,766 えっ… えっ? 173 00:11:39,766 --> 00:11:41,768 も… 戻った…。 174 00:11:41,768 --> 00:11:45,755 あ… ああ… 堀川。 何日 ここにいてくれたんだ? 175 00:11:46,773 --> 00:11:48,775 えっ? 何日って…。 176 00:11:48,775 --> 00:11:51,844 さっき来たばかりじゃないですか。 177 00:11:51,844 --> 00:11:53,780 〓(風鈴の音) うっ…! 178 00:11:53,780 --> 00:11:55,798 うわあーっ! (堀川)えっ!? 179 00:11:55,798 --> 00:11:57,901 ああああーっ!! (堀川)えっ…? 180 00:11:57,901 --> 00:11:59,786 〓(風鈴の音) あっ…。 181 00:11:59,786 --> 00:12:01,788 風鈴の音? 182 00:12:01,788 --> 00:12:03,790 (風鈴の音) 183 00:12:03,790 --> 00:12:06,776 《フン… 早う去ねばよいものを》 184 00:12:06,776 --> 00:12:08,778 山神さん→ 185 00:12:08,778 --> 00:12:11,748 インターホン鳴った気がしましたけど 誰か来ました? 186 00:12:11,748 --> 00:12:13,800 誰も来ておらぬ。 187 00:12:13,800 --> 00:12:15,752 あれ? そうですか。 188 00:12:15,752 --> 00:12:17,770 あっ おまんじゅう どうでした? 189 00:12:17,770 --> 00:12:20,773 ふむ… 粒あんも悪くない。 190 00:12:20,773 --> 00:12:24,811 おお~! 足を運んだかいがありましたね。 191 00:12:24,811 --> 00:12:27,780 長風呂しすぎた。 アッツ~。 192 00:12:27,780 --> 00:12:29,782 珍しいな。 193 00:12:29,782 --> 00:12:33,770 いつもは シャワーというやつで カラスの行水であろう。 194 00:12:33,770 --> 00:12:38,791 はい。 実家の温泉が恋しくなりまして…。 195 00:12:38,791 --> 00:12:40,793 ふむ…。 196 00:12:49,302 --> 00:12:52,305 (鳥の鳴き声) 197 00:12:54,307 --> 00:12:56,309 ん? 硫黄の香り? 198 00:12:57,293 --> 00:12:59,295 えっ!? 199 00:12:59,295 --> 00:13:01,297 温泉!? 200 00:13:02,298 --> 00:13:04,334 おぬしもどうだ? あっ…。 201 00:13:04,334 --> 00:13:06,302 朝風呂ぞ。 202 00:13:06,302 --> 00:13:09,305 ありがたい…。 遠慮なく頂きます。 203 00:13:13,276 --> 00:13:15,378 ああ… 幸せ~。 204 00:13:15,378 --> 00:13:17,297 そうか そうか。 205 00:13:17,297 --> 00:13:22,302 温泉付き一軒家って すっごく ぜいたくだよねえ。 206 00:13:22,302 --> 00:13:25,288 あっ そういえば 亀さんと龍さんは? 207 00:13:25,288 --> 00:13:29,308 うむ… 奴らなら 池の底で寝ておるだろうよ。 えっ? 208 00:13:29,308 --> 00:13:35,298 昨夜 応龍 霊亀と共に 温泉をこしらえ 飲み明かした。 209 00:13:35,298 --> 00:13:39,318 あっ… そうなんだ。 みんなに お礼しないとな。 210 00:13:39,318 --> 00:13:43,322 ああ~ 山神の湯 最高~! 211 00:13:45,291 --> 00:13:48,294 ああ~ 床が冷た~い! 212 00:13:48,294 --> 00:13:51,280 (セリ)湊 大丈夫ですか? 213 00:13:51,280 --> 00:13:54,350 ありがとう 大丈夫だよ~。 214 00:13:54,350 --> 00:13:57,286 ゴクゴク ゴクゴク…。 215 00:13:57,286 --> 00:14:01,307 程よく冷めたほうじ茶は 風呂上がりに ちょうどいい。 216 00:14:01,307 --> 00:14:03,292 (物音) 217 00:14:03,292 --> 00:14:05,311 (ウツギ)うっ…! 湊 大変だよ! 218 00:14:05,311 --> 00:14:07,313 えっ? 219 00:14:07,313 --> 00:14:09,315 また 客のようぞ。 220 00:14:09,315 --> 00:14:11,334 俺に? 221 00:14:11,334 --> 00:14:13,336 龍さんと亀さんの知り合い? 222 00:14:13,336 --> 00:14:15,321 (応龍)グワッ。 223 00:14:17,306 --> 00:14:19,308 ん? あれ? 224 00:14:22,328 --> 00:14:24,330 あれは…。 225 00:14:25,331 --> 00:14:30,336 ♬~ 226 00:14:30,336 --> 00:14:32,338 あっ あの時の…! 227 00:14:33,339 --> 00:14:35,341 ヒッ! あれ…? 228 00:14:37,293 --> 00:14:40,313 (セリ)「入っていいか」と…。 229 00:14:40,313 --> 00:14:42,315 あっ どうぞ。 230 00:14:42,315 --> 00:14:44,333 ヒ… ヒヒヒヒヒ…。 231 00:14:44,333 --> 00:14:46,319 ん? 232 00:14:46,319 --> 00:14:52,325 ♬~ 233 00:14:56,295 --> 00:14:58,281 ヒヒヒヒヒ…。 234 00:14:58,281 --> 00:15:00,283 ヒヒ… ヒヒヒ…。 あっ…。 235 00:15:00,283 --> 00:15:03,286 なんか伝えようとしているのかな? (麒麟)ヒヒヒヒ…。 236 00:15:04,303 --> 00:15:07,306 「いつぞやは助けていただき 誠にありがとうございました」→ 237 00:15:07,306 --> 00:15:09,325 …と言ってます。 238 00:15:09,325 --> 00:15:11,294 お久しぶりです。 239 00:15:11,294 --> 00:15:13,312 ヒッ ヒヒヒヒヒ…。 240 00:15:13,312 --> 00:15:17,316 「あなたのおかげで 再び 自我を取り戻すことができました」。 241 00:15:17,316 --> 00:15:21,320 「ありがとうございました。 感謝しても しきれません」。 242 00:15:21,320 --> 00:15:23,322 (麒麟)ヒヒヒヒ…。 (セリ)「このご恩は 生涯 忘れません」。 243 00:15:23,322 --> 00:15:25,324 (麒麟)ヒヒヒヒヒ…。 (セリ)「ですので…」。 244 00:15:28,277 --> 00:15:31,330 (トリカ)「それにしましても こちらは すてきなお住まいでございますね」。 245 00:15:31,330 --> 00:15:34,333 (麒麟)ヒヒ ヒヒヒヒ…。 (トリカ)「居心地良さそうで 大層うらやましい」。 246 00:15:34,333 --> 00:15:37,336 (麒麟)ヒヒヒヒ…。 (トリカ)「私めは 今 世界を放浪中なもので…」。 247 00:15:39,355 --> 00:15:41,307 (麒麟)ヒヒヒヒ…。 (トリカ)「…とまあ そんなわけで→ 248 00:15:41,307 --> 00:15:43,309 何もかもが変わっておりまして→ 249 00:15:43,309 --> 00:15:46,312 まるで浦島太郎のような心地を 味わった次第です」。 250 00:15:46,312 --> 00:15:50,299 「つきまして 私めから ささやかながら お礼としまして…」。 251 00:15:51,334 --> 00:15:55,321 「あなたを 世界の半分を手にできる 為政者にして差し上げます」。 252 00:15:55,321 --> 00:15:58,291 世界の半分!? 253 00:15:58,291 --> 00:16:00,326 お気持ちだけで結構です。 254 00:16:00,326 --> 00:16:02,295 ヒーッ!? 255 00:16:02,295 --> 00:16:05,298 (トリカ)「どうしてですか? 人間は 土地や資源を奪い合い→ 256 00:16:05,298 --> 00:16:09,352 同族同士で殺し合うのも大好きな 浅ましく残忍な生き物でしょう?」。 257 00:16:09,352 --> 00:16:12,321 〓(風神・雷神)ハハハハ…。 ん? 258 00:16:12,321 --> 00:16:15,308 (風神)その子は そういう欲が薄いんだよ。 259 00:16:15,308 --> 00:16:19,312 (雷神)世界を半分 ものにしても 幸せとは限らないでしょ。 260 00:16:20,313 --> 00:16:22,315 ありがとうございました。 261 00:16:22,315 --> 00:16:25,334 本当に助かりました。 (風神・雷神)ニヒヒヒ…。 262 00:16:25,334 --> 00:16:29,338 ところで… 前より大きくなりました? 263 00:16:30,323 --> 00:16:35,294 本来の姿に戻りつつあるのよ あんたのおかげで。 264 00:16:35,294 --> 00:16:37,296 俺 何かしました? 265 00:16:37,296 --> 00:16:40,283 (風神)僕たちを在ると認識し→ 266 00:16:40,283 --> 00:16:45,304 敬ってくれるから 存在が強化されたんだよ。 ありがとね。 267 00:16:45,304 --> 00:16:47,306 これ お礼だよ。 268 00:16:49,292 --> 00:16:51,294 ほい! (指を鳴らす音) 269 00:16:54,313 --> 00:16:56,299 ニッ! 270 00:16:56,299 --> 00:16:58,317 すごい すごい! 271 00:16:58,317 --> 00:17:00,319 ねえ 湊も あれ できる? 272 00:17:00,319 --> 00:17:03,322 い… いずれ できればなと思います。 273 00:17:03,322 --> 00:17:05,324 なぜ敬語? 274 00:17:09,312 --> 00:17:12,331 (風の音) 275 00:17:12,331 --> 00:17:17,320 風の力 ある程度 加減はできているね。 はい。 276 00:17:17,320 --> 00:17:20,339 (風の音) 277 00:17:20,339 --> 00:17:22,308 う~ん…。 278 00:17:22,308 --> 00:17:24,293 (くしゃみ) ああっ… すみません。 279 00:17:24,293 --> 00:17:26,329 よい よい。 280 00:17:26,329 --> 00:17:30,299 随分 力を抑えているようだけど 怖いのかな? 281 00:17:30,299 --> 00:17:33,302 怖い… 怖いんですかね…? 282 00:17:33,302 --> 00:17:36,355 (風神)周りを傷つけることを 恐れてるんじゃないかな? 283 00:17:36,355 --> 00:17:43,329 一度 全力を出し切って 限界を知れば もっと自由に扱えるようになるかもね。 284 00:17:43,329 --> 00:17:45,331 全力…。 285 00:17:45,331 --> 00:17:47,333 (携帯電話の着信音) ん? 286 00:17:49,318 --> 00:17:52,355 表札 大破。 予備類 全滅。 287 00:17:52,355 --> 00:17:54,357 至急 作成頼む…? 288 00:17:55,308 --> 00:17:59,295 表札が割れるというのは 妙なものよな。 289 00:17:59,295 --> 00:18:03,299 そうですよね。 ずっと うちでは 当たり前のように起きていて…。 290 00:18:03,299 --> 00:18:06,319 おおかた 割っておるのだろうよ。 291 00:18:06,319 --> 00:18:08,321 割るって 誰がです? 292 00:18:08,321 --> 00:18:12,275 家にすみ着いておるのだろう 人ならざるものが。 293 00:18:12,275 --> 00:18:15,278 えっ!? まさか…。 294 00:18:17,313 --> 00:18:21,300 効果が切れたと知らせておるのだろう。 ああ…! 295 00:18:21,300 --> 00:18:26,322 (湊の声)昔 実家の表札が 何度も外れて落ちたことがあったんです。 296 00:18:26,322 --> 00:18:28,307 固定しているのにです。 297 00:18:28,307 --> 00:18:31,310 確かに わらしさんが表札を割って→ 298 00:18:31,310 --> 00:18:34,297 「取り換えろ」と 教えてくれていたのかもしれない。 299 00:18:36,315 --> 00:18:42,305 おぬしが作った表札 そこに込められた力が 実家を守っておったのだろうよ。 300 00:18:43,322 --> 00:18:45,291 早く表札を作って 送らないと。 301 00:18:45,291 --> 00:18:49,278 でも あの時よりも いい表札なんて 作れるかな…。 302 00:18:49,278 --> 00:18:54,283 ふむ… 今より 祓いの力を上げる必要があるようだな。 303 00:18:54,283 --> 00:18:56,302 力を? 304 00:18:56,302 --> 00:19:01,290 うむ。 そうすれば より 表札に強い力を込められるようになる。 305 00:19:01,290 --> 00:19:03,292 そんなことができるんですか? 306 00:19:03,292 --> 00:19:05,294 風の力を上げることよ。 307 00:19:06,312 --> 00:19:11,317 しかるべき場所へ行く。 ついてまいれ。 えっ? 308 00:19:11,317 --> 00:19:14,303 裏門? 開けてみよ。 309 00:19:16,322 --> 00:19:18,324 あっ…! 310 00:19:18,324 --> 00:19:20,276 なんだ!? これ…。 311 00:19:20,276 --> 00:19:22,361 入ってみよ。 えっ? 312 00:19:22,361 --> 00:19:24,363 は… はい…。 313 00:19:26,282 --> 00:19:29,285 えっ… 何? これ。 どうなっているんですか? 314 00:19:29,285 --> 00:19:31,287 フッ…。 315 00:19:31,287 --> 00:19:33,289 (ウツギ)湊~! 316 00:19:33,289 --> 00:19:35,307 あっ… みんな! 317 00:19:35,307 --> 00:19:40,296 ここは こやつら眷属がつくった神域なり。 みんなが…!? 318 00:19:40,296 --> 00:19:43,315 ここで好きなだけ暴れるがよい。 319 00:19:43,315 --> 00:19:48,304 ここで…? でも むやみに木を傷つけたくはないんですけど…。 320 00:19:48,304 --> 00:19:50,306 なあに 構わん。 321 00:19:50,306 --> 00:19:53,292 偽物だ。 偽物? 322 00:19:53,292 --> 00:19:56,295 切り込むなり 切り刻むなり 好きにすればよい。 323 00:19:56,295 --> 00:19:59,331 恐れず 全力を振るってみよ。 324 00:19:59,331 --> 00:20:01,333 分かりました。 325 00:20:03,302 --> 00:20:08,307 家主は… 気まぐれに同族の首を狩りに行かれたか。 326 00:20:08,307 --> 00:20:11,310 謝礼の品を置いていかねば。 327 00:20:13,312 --> 00:20:15,297 (麒麟)うっ…! 328 00:20:16,315 --> 00:20:18,317 (応龍)グアッ! 329 00:20:19,301 --> 00:20:21,303 何をするのです!? 330 00:20:21,303 --> 00:20:25,357 (霊亀)家のあるじが留守の間に ゴミを持ち込むとは何事か! 331 00:20:25,357 --> 00:20:27,309 持って帰れ! 332 00:20:27,309 --> 00:20:29,311 ゴミとはなんです。 失礼な! 333 00:20:29,311 --> 00:20:31,313 フルーツです。 334 00:20:32,331 --> 00:20:34,333 すごく美味しいのに…。 335 00:20:44,293 --> 00:20:50,349 ♬~ 336 00:20:50,349 --> 00:20:52,318 《全力を…!》 337 00:20:52,318 --> 00:20:56,355 (風の音) 338 00:20:56,355 --> 00:20:58,340 (ウツギ・セリ・トリカ)ひぃ~っ! 339 00:21:02,311 --> 00:21:04,313 あれ…? 340 00:21:06,332 --> 00:21:08,400 (倒れる音) 341 00:21:08,400 --> 00:21:10,319 〓(ヒグラシの鳴き声) 342 00:21:10,319 --> 00:21:12,321 はっ…! 343 00:21:13,305 --> 00:21:17,293 もしかして 山神さんが ここまで運んで…? 344 00:21:17,293 --> 00:21:20,312 一気に力を使いすぎたな。 345 00:21:20,312 --> 00:21:24,333 すみません…。 まだまだ修行が必要ですね。 346 00:21:24,333 --> 00:21:38,330 ♬~ 347 00:21:38,330 --> 00:21:41,300 ♬~ 348 00:21:41,300 --> 00:21:43,302 よし。 349 00:21:43,302 --> 00:21:47,289 以前よりも強い力が 込められているようだな。 350 00:21:47,289 --> 00:21:49,291 そうだと うれしいです。 351 00:21:54,313 --> 00:21:57,316 あっ… なんだ!? ここは…! 352 00:22:01,303 --> 00:22:06,308 ♬~ 353 00:23:33,329 --> 00:23:35,331 〈第4話〉