1 00:00:40,073 --> 00:00:44,077 (楠木 湊)うん 筆ペンが一番しっくりくるな。 2 00:00:44,077 --> 00:00:46,046 (山神)うむ…。 3 00:00:48,081 --> 00:00:50,083 ん? 4 00:00:50,083 --> 00:00:54,087 (播磨才賀)その… 何か妙なことは起こっていないか? 5 00:00:54,087 --> 00:00:57,090 高圧的な男が家に来たりとか…。 6 00:00:57,090 --> 00:00:59,092 ん? いえ 特に何も…。 7 00:00:59,092 --> 00:01:03,063 俺を目の敵にしている 少し たちの悪い同期がいるんだが→ 8 00:01:03,063 --> 00:01:09,102 そいつに 君に書いてもらった護符を見られて 目をつけられた。 すまない。 9 00:01:09,102 --> 00:01:14,107 俺の行動を監視するために 式神を使うような奴なんだ。 10 00:01:14,107 --> 00:01:16,109 式神って 陰陽師っぽい…。 11 00:01:16,109 --> 00:01:20,080 その都度 始末はしているが 身辺に気を付けてくれ。 12 00:01:21,081 --> 00:01:26,053 《人間が愚かしい生き物なのは 昔から変わらぬ》 13 00:01:27,087 --> 00:01:32,092 《小物ごときに後れを取るわれではないぞ》 14 00:01:32,092 --> 00:01:45,072 ♬~ 15 00:04:56,096 --> 00:04:58,064 (一条晴士郎)あそこか。 16 00:04:59,099 --> 00:05:02,102 (堀川詩織)彼に会って 何をする気ですか? 17 00:05:02,102 --> 00:05:04,104 (一条)はあ? 18 00:05:04,104 --> 00:05:08,108 まあ 護符を買い取るか 俺専属で護符を作らせるか。 19 00:05:08,108 --> 00:05:10,177 はあ…。 20 00:05:10,177 --> 00:05:13,146 ⚟(風鈴の音) 風鈴の音? 21 00:05:16,082 --> 00:05:18,084 なんて異質な…。 22 00:05:18,084 --> 00:05:20,120 (チャイム) 23 00:05:20,120 --> 00:05:23,089 オラッ 早く出てこいよ! くっ…! 24 00:05:23,089 --> 00:05:26,092 (チャイムの連打音) 25 00:05:27,093 --> 00:05:31,097 (一条)ふざけんなよ! わざわざ出向いてやったんだぞ この俺が! 26 00:05:31,097 --> 00:05:33,066 何をして…! 27 00:05:34,100 --> 00:05:36,069 (一条)出てきやがれ! (堀川)駄目! 28 00:05:37,103 --> 00:05:39,072 (風鈴の音) 29 00:05:40,106 --> 00:05:42,108 あっ…! (倒れる音) 30 00:05:44,077 --> 00:05:46,079 んだよ 一体…。 31 00:05:46,079 --> 00:05:48,081 ああ? 32 00:05:52,085 --> 00:05:54,087 (一条)ここ どこだよ? 33 00:05:54,087 --> 00:05:57,090 さっきまで 確かに家の前に…。 34 00:05:57,090 --> 00:05:59,059 堀川… 堀川! 35 00:06:00,060 --> 00:06:02,062 (風の音) 36 00:06:02,062 --> 00:06:04,064 うっ…。 くっ…! 37 00:06:04,064 --> 00:06:09,069 ♬~ 38 00:06:09,069 --> 00:06:11,037 (荒い息) 39 00:06:12,072 --> 00:06:15,075 (一条)あっ…! ああっ…! 40 00:06:15,075 --> 00:06:17,077 (頭をぶつける音) 41 00:06:17,077 --> 00:06:25,085 ♬~ 42 00:06:25,085 --> 00:06:27,053 はっ…! 43 00:06:30,090 --> 00:06:33,059 (一条)さっきと同じ祠!? 嘘だろ…。 44 00:06:33,059 --> 00:06:35,061 全然 時間も進んでねえ…。 45 00:06:35,061 --> 00:06:37,063 壊れてやがるのか? 46 00:06:37,063 --> 00:06:46,072 (風の音) 47 00:06:46,072 --> 00:06:48,074 ああっ…! 48 00:06:55,081 --> 00:06:58,084 うむ… 良き。 49 00:06:58,084 --> 00:07:00,086 …ん? 50 00:07:00,086 --> 00:07:03,089 な… なぬ!? 越後屋め→ 51 00:07:03,089 --> 00:07:06,059 新作は こしあんではなく 粒あんだと!? 52 00:07:06,059 --> 00:07:11,064 ぬう… あの老いぼれじいめ ついに もうろくしおったか。 53 00:07:11,064 --> 00:07:13,066 越後屋…? 54 00:07:13,066 --> 00:07:15,068 あっ この店 よく行くとこだ。 55 00:07:20,073 --> 00:07:24,077 山神さんとお出かけなんて 初めてですね。 56 00:07:24,077 --> 00:07:27,113 でも なんか 緊張しますね。 57 00:07:27,113 --> 00:07:31,084 安心しろ。 われを視える者は限られている。 58 00:07:31,084 --> 00:07:33,086 そうなんですね。 59 00:07:37,090 --> 00:07:40,093 やばっ。 めっちゃいい香りしない? 60 00:07:40,093 --> 00:07:43,096 えっ? ええ~? しないけど…? 61 00:07:43,096 --> 00:07:46,099 分からない? 山っぽい香り! 62 00:07:46,099 --> 00:07:51,104 ♬~ 63 00:07:51,104 --> 00:07:54,074 ありがたや ありがたや ありがたや…。 64 00:07:55,108 --> 00:08:01,081 《信心深い人や 心がきれいな人は 山神さんを感じることができるのかな…?》 65 00:08:02,082 --> 00:08:06,086 山神さん 少し寄り道していいですか? うむ。 66 00:08:07,087 --> 00:08:09,089 これなんか どうですか? 67 00:08:09,089 --> 00:08:14,094 われは別に ボウル? …で 一向に構わぬのだがな。 68 00:08:14,094 --> 00:08:16,096 ボウルだと飲みにくそうだし→ 69 00:08:16,096 --> 00:08:20,100 やっぱり 神様には 相応のものを使ってほしいから。 70 00:08:20,100 --> 00:08:23,103 ふむ…。 よし 次は座布団だ。 71 00:08:23,103 --> 00:08:26,072 われは別に座布団など…。 72 00:08:27,107 --> 00:08:30,110 ほ~う! 良きあんばい。 73 00:08:30,110 --> 00:08:33,079 小さいですよね? おっ? 74 00:08:33,079 --> 00:08:36,082 特注で作りましょう。 ふむ…。 75 00:08:36,082 --> 00:08:39,085 数百年ぶりか…。 76 00:08:39,085 --> 00:08:41,121 ごめんくださーい! 77 00:08:41,121 --> 00:08:43,089 (十二代目)いらっしゃい! 78 00:08:43,089 --> 00:08:46,092 (十二代目)おっ 確か お山の近くに越してきた お兄ちゃん。 79 00:08:46,092 --> 00:08:48,094 えっ? 80 00:08:48,094 --> 00:08:51,097 《あれ? この前まで…》 81 00:08:51,097 --> 00:08:54,100 あっ… はい。 お元気そうで…。 82 00:08:54,100 --> 00:08:57,103 新作 粒あんは やめろと言ってやれ。 83 00:08:57,103 --> 00:08:59,072 《こしあん派なんだ》 84 00:09:01,074 --> 00:09:06,079 もう お山には入られたかの? はい 何度か。 85 00:09:06,079 --> 00:09:10,083 では お会いになられたか? 誰とですかね…? 86 00:09:10,083 --> 00:09:13,086 お山におられる お犬様じゃよ。 87 00:09:13,086 --> 00:09:15,054 ああ… えーっと…。 88 00:09:16,089 --> 00:09:18,091 われ オオカミぞ。 89 00:09:18,091 --> 00:09:20,093 いえ ないです。 90 00:09:20,093 --> 00:09:23,063 《嘘は言ってない… よな》 91 00:09:23,063 --> 00:09:25,064 お犬様とは? 92 00:09:25,064 --> 00:09:27,067 うん… あそこのお山には→ 93 00:09:27,067 --> 00:09:31,104 それはそれは親切なお犬様が おられるんじゃよ。 94 00:09:31,104 --> 00:09:35,074 あれは そう わしが まだ血気盛んじゃった頃…。 95 00:09:35,074 --> 00:09:39,078 (泣き声) 96 00:09:39,078 --> 00:09:42,048 (十二代目の声)道に迷っていた時…。 97 00:09:44,083 --> 00:09:46,086 (十二代目の声)祠を見つけましてな…。 98 00:09:46,086 --> 00:09:57,063 ♬~ 99 00:09:57,063 --> 00:09:59,065 ワン! 100 00:09:59,065 --> 00:10:01,067 うわあーっ! 101 00:10:01,067 --> 00:10:03,069 な… 何!? 今の! 102 00:10:06,072 --> 00:10:08,107 ううっ…! グワーッ! 103 00:10:08,107 --> 00:10:10,076 うわあーっ! ま… また出た! 104 00:10:11,077 --> 00:10:13,079 グオオーッ! ひぃーっ! 105 00:10:13,079 --> 00:10:15,081 ああーっ! ワン! 106 00:10:15,081 --> 00:10:17,150 また!? グルルル…! 107 00:10:17,150 --> 00:10:19,085 やだーっ! 108 00:10:19,085 --> 00:10:21,054 ううっ…! えっ!? 109 00:10:22,088 --> 00:10:24,090 イテッ! 110 00:10:24,090 --> 00:10:27,060 あれ? ここは…。 あっ…。 111 00:10:30,063 --> 00:10:33,066 (十二代目の声)その時になって 初めて→ 112 00:10:33,066 --> 00:10:38,071 麓まで送ってくれたのだと 気付きましてな。 113 00:10:39,105 --> 00:10:41,107 あれは…→ 114 00:10:41,107 --> 00:10:43,076 妖怪 送り犬じゃよ。 115 00:10:43,076 --> 00:10:46,079 妖怪? われ 山神ぞ! 116 00:10:46,079 --> 00:10:48,081 へえ~。 117 00:10:48,081 --> 00:10:52,085 だから わしは 感謝の意を込めて お犬様と呼び→ 118 00:10:52,085 --> 00:10:55,088 お礼として そこに よく まんじゅうを供えておるんじゃよ。 119 00:10:55,088 --> 00:10:57,090 フフフッ! 120 00:10:57,090 --> 00:11:00,093 俺も お犬様に会ってみたいです。 121 00:11:01,060 --> 00:11:03,096 (十二代目)毎度あり! 122 00:11:03,096 --> 00:11:09,102 ご主人 前は すごくやつれてたのに 元気になっていて びっくりしましたよ。 123 00:11:09,102 --> 00:11:16,109 あやつは 臓腑が痛んだばかりに 好物の揚げ物を 一切 食さなくなってな…。 124 00:11:16,109 --> 00:11:20,079 意気消沈し 身も心も弱っておったのよ。 125 00:11:20,079 --> 00:11:25,084 (山神の声)神とて 人の死の理をねじ曲げることはできぬ。 126 00:11:25,084 --> 00:11:27,086 ただ→ 127 00:11:27,086 --> 00:11:32,058 最期の時まで 健康で過ごせる身体にすることは可能だ。 128 00:11:33,092 --> 00:11:35,094 うおおーっ!! 129 00:11:35,094 --> 00:11:37,096 山神さんの力で…。 130 00:11:37,096 --> 00:11:42,101 まだ十二代目に倒れられては われが困るのでな。 131 00:11:42,101 --> 00:11:44,103 ごめん じいちゃん! 遅くなった。 132 00:11:44,103 --> 00:11:48,107 (十二代目)何 気にするな。 部活のほうが大事じゃろうが。 133 00:11:48,107 --> 00:11:52,078 病み上がりだろ。 無理すんなよ。 ハハハハハ…! 134 00:11:55,081 --> 00:11:58,084 よいしょっと…。 135 00:11:58,084 --> 00:12:01,087 (風鈴の音) 136 00:12:01,087 --> 00:12:03,089 良き。 137 00:12:06,092 --> 00:12:09,095 汗かいたんで お風呂行ってきます。 うむ。 138 00:12:09,095 --> 00:12:13,066 さて 新作とやらは どんな味か…。 139 00:12:15,134 --> 00:12:17,070 (チャイム) ん? 140 00:12:17,070 --> 00:12:21,074 (戸をたたく音) わざわざ出向いてやったんだぞ この俺が! 141 00:12:22,108 --> 00:12:24,077 (風鈴の音) 142 00:12:25,078 --> 00:12:27,080 はっ…! 143 00:12:28,081 --> 00:12:30,083 あいつのせいか? 144 00:12:30,083 --> 00:12:34,087 そうだ… 何もかも おまえが悪いんだ 播磨! 145 00:12:34,087 --> 00:12:37,090 《それとも なんだ? あの家の奴が…》 146 00:12:37,090 --> 00:12:39,058 (風鈴の音) 147 00:12:41,060 --> 00:12:43,062 うわっ! ああーっ! 148 00:12:44,063 --> 00:12:46,132 くっ…! 149 00:12:46,132 --> 00:12:48,067 ⚟(物音) (一条)ん!? 150 00:12:48,067 --> 00:12:50,103 ああーっ! (衝撃音) 151 00:12:50,103 --> 00:12:52,071 くっ…! 152 00:12:52,071 --> 00:12:54,073 (風の音) (一条)うわあーっ! 153 00:12:54,073 --> 00:12:56,075 うおおーっ…! 154 00:12:57,076 --> 00:13:01,080 (一条)うっ… ううっ…。 155 00:13:01,080 --> 00:13:04,083 い… 嫌だ… もうたくさんだ…。 156 00:13:04,083 --> 00:13:06,085 (倒れる音) 157 00:13:06,085 --> 00:13:08,087 (風鈴の音) 158 00:13:08,087 --> 00:13:10,089 うっ…。 159 00:13:10,089 --> 00:13:12,091 はっ…! 160 00:13:12,091 --> 00:13:15,061 俺は一生 これを繰り返すのか…? 161 00:13:15,061 --> 00:13:17,063 はっ…! 162 00:13:20,066 --> 00:13:22,068 申し訳ありませんでした…。 163 00:13:22,068 --> 00:13:24,070 伏して お願い申し上げます! 164 00:13:24,070 --> 00:13:28,074 俺を… 俺を元の世界へ帰してください! 165 00:13:28,074 --> 00:13:30,076 戻してください! 166 00:13:30,076 --> 00:13:34,080 山への無礼の数々 申し訳ありません! 167 00:13:34,080 --> 00:13:36,082 すみません ごめんなさい! 168 00:13:36,082 --> 00:13:40,086 山の神よ どうかどうか お願いします。 俺を…! 169 00:13:40,086 --> 00:13:42,055 (風鈴の音) 170 00:13:43,089 --> 00:13:45,058 帰して…。 はっ…! 171 00:13:46,092 --> 00:13:48,094 あっ あっ…。 172 00:13:48,094 --> 00:13:50,063 えっ… えっ? 173 00:13:50,063 --> 00:13:52,065 も… 戻った…。 174 00:13:52,065 --> 00:13:56,069 あ… ああ… 堀川。 何日 ここにいてくれたんだ? 175 00:13:57,070 --> 00:13:59,072 えっ? 何日って…。 176 00:13:59,072 --> 00:14:02,141 さっき来たばかりじゃないですか。 177 00:14:02,141 --> 00:14:04,077 ⚟(風鈴の音) うっ…! 178 00:14:04,077 --> 00:14:06,079 うわあーっ! (堀川)えっ!? 179 00:14:06,079 --> 00:14:08,181 ああああーっ!! (堀川)えっ…? 180 00:14:08,181 --> 00:14:10,083 ⚞(風鈴の音) あっ…。 181 00:14:10,083 --> 00:14:12,085 風鈴の音? 182 00:14:12,085 --> 00:14:14,087 (風鈴の音) 183 00:14:14,087 --> 00:14:17,090 《フン… 早う去ねばよいものを》 184 00:14:17,090 --> 00:14:19,092 山神さん→ 185 00:14:19,092 --> 00:14:22,061 インターホン鳴った気がしましたけど 誰か来ました? 186 00:14:22,061 --> 00:14:24,097 誰も来ておらぬ。 187 00:14:24,097 --> 00:14:26,065 あれ? そうですか。 188 00:14:26,065 --> 00:14:28,067 あっ おまんじゅう どうでした? 189 00:14:28,067 --> 00:14:31,070 ふむ… 粒あんも悪くない。 190 00:14:31,070 --> 00:14:35,108 おお~! 足を運んだかいがありましたね。 191 00:14:35,108 --> 00:14:38,077 長風呂しすぎた。 アッツ~。 192 00:14:38,077 --> 00:14:40,079 珍しいな。 193 00:14:40,079 --> 00:14:44,083 いつもは シャワーというやつで カラスの行水であろう。 194 00:14:44,083 --> 00:14:49,088 はい。 実家の温泉が恋しくなりまして…。 195 00:14:49,088 --> 00:14:51,090 ふむ…。 196 00:16:29,088 --> 00:16:32,091 (鳥の鳴き声) 197 00:16:34,093 --> 00:16:36,062 ん? 硫黄の香り? 198 00:16:37,096 --> 00:16:39,098 えっ!? 199 00:16:39,098 --> 00:16:41,067 温泉!? 200 00:16:42,101 --> 00:16:44,103 おぬしもどうだ? あっ…。 201 00:16:44,103 --> 00:16:46,105 朝風呂ぞ。 202 00:16:46,105 --> 00:16:49,075 ありがたい…。 遠慮なく頂きます。 203 00:16:53,079 --> 00:16:55,081 ああ… 幸せ~。 204 00:16:55,081 --> 00:16:57,083 そうか そうか。 205 00:16:57,083 --> 00:17:02,088 温泉付き一軒家って すっごく ぜいたくだよねえ。 206 00:17:02,088 --> 00:17:05,091 あっ そういえば 亀さんと龍さんは? 207 00:17:05,091 --> 00:17:09,095 うむ… 奴らなら 池の底で寝ておるだろうよ。 えっ? 208 00:17:09,095 --> 00:17:15,101 昨夜 応龍 霊亀と共に 温泉をこしらえ 飲み明かした。 209 00:17:15,101 --> 00:17:19,105 あっ… そうなんだ。 みんなに お礼しないとな。 210 00:17:19,105 --> 00:17:23,075 ああ~ 山神の湯 最高~! 211 00:17:25,077 --> 00:17:28,080 ああ~ 床が冷た~い! 212 00:17:28,080 --> 00:17:31,083 (セリ)湊 大丈夫ですか? 213 00:17:31,083 --> 00:17:34,120 ありがとう 大丈夫だよ~。 214 00:17:34,120 --> 00:17:37,089 ゴクゴク ゴクゴク…。 215 00:17:37,089 --> 00:17:41,093 程よく冷めたほうじ茶は 風呂上がりに ちょうどいい。 216 00:17:41,093 --> 00:17:43,095 (物音) 217 00:17:43,095 --> 00:17:45,097 (ウツギ)うっ…! 湊 大変だよ! 218 00:17:45,097 --> 00:17:47,099 えっ? 219 00:17:47,099 --> 00:17:49,101 また 客のようぞ。 220 00:17:49,101 --> 00:17:51,137 俺に? 221 00:17:51,137 --> 00:17:53,105 龍さんと亀さんの知り合い? 222 00:17:53,105 --> 00:17:55,107 (応龍)グワッ。 223 00:17:57,109 --> 00:17:59,078 ん? あれ? 224 00:18:02,114 --> 00:18:04,083 あれは…。 225 00:18:05,117 --> 00:18:10,122 ♬~ 226 00:18:10,122 --> 00:18:12,091 あっ あの時の…! 227 00:18:13,125 --> 00:18:15,094 ヒッ! あれ…? 228 00:18:17,096 --> 00:18:20,099 (セリ)「入っていいか」と…。 229 00:18:20,099 --> 00:18:22,101 あっ どうぞ。 230 00:18:22,101 --> 00:18:24,136 ヒ… ヒヒヒヒヒ…。 231 00:18:24,136 --> 00:18:26,105 ん? 232 00:18:26,105 --> 00:18:32,111 ♬~ 233 00:18:36,082 --> 00:18:38,084 ヒヒヒヒヒ…。 234 00:18:38,084 --> 00:18:40,086 ヒヒ… ヒヒヒ…。 あっ…。 235 00:18:40,086 --> 00:18:43,089 なんか伝えようとしているのかな? (麒麟)ヒヒヒヒ…。 236 00:18:44,090 --> 00:18:47,093 「いつぞやは助けていただき 誠にありがとうございました」→ 237 00:18:47,093 --> 00:18:49,095 …と言ってます。 238 00:18:49,095 --> 00:18:51,097 お久しぶりです。 239 00:18:51,097 --> 00:18:53,099 ヒッ ヒヒヒヒヒ…。 240 00:18:53,099 --> 00:18:57,103 「あなたのおかげで 再び 自我を取り戻すことができました」。 241 00:18:57,103 --> 00:19:01,107 「ありがとうございました。 感謝しても しきれません」。 242 00:19:01,107 --> 00:19:03,109 (麒麟)ヒヒヒヒ…。 (セリ)「このご恩は 生涯 忘れません」。 243 00:19:03,109 --> 00:19:05,077 (麒麟)ヒヒヒヒヒ…。 (セリ)「ですので…」。 244 00:19:08,080 --> 00:19:11,117 (トリカ)「それにしましても こちらは すてきなお住まいでございますね」。 245 00:19:11,117 --> 00:19:14,120 (麒麟)ヒヒ ヒヒヒヒ…。 (トリカ)「居心地良さそうで 大層うらやましい」。 246 00:19:14,120 --> 00:19:17,123 (麒麟)ヒヒヒヒ…。 (トリカ)「私めは 今 世界を放浪中なもので…」。 247 00:19:19,091 --> 00:19:21,093 (麒麟)ヒヒヒヒ…。 (トリカ)「…とまあ そんなわけで→ 248 00:19:21,093 --> 00:19:23,095 何もかもが変わっておりまして→ 249 00:19:23,095 --> 00:19:26,098 まるで浦島太郎のような心地を 味わった次第です」。 250 00:19:26,098 --> 00:19:30,069 「つきまして 私めから ささやかながら お礼としまして…」。 251 00:19:31,103 --> 00:19:35,107 「あなたを 世界の半分を手にできる 為政者にして差し上げます」。 252 00:19:35,107 --> 00:19:38,077 世界の半分!? 253 00:19:38,077 --> 00:19:40,112 お気持ちだけで結構です。 254 00:19:40,112 --> 00:19:42,081 ヒーッ!? 255 00:19:42,081 --> 00:19:45,084 (トリカ)「どうしてですか? 人間は 土地や資源を奪い合い→ 256 00:19:45,084 --> 00:19:49,155 同族同士で殺し合うのも大好きな 浅ましく残忍な生き物でしょう?」。 257 00:19:49,155 --> 00:19:52,124 ⚞(風神・雷神)ハハハハ…。 ん? 258 00:19:52,124 --> 00:19:55,094 (風神)その子は そういう欲が薄いんだよ。 259 00:19:55,094 --> 00:19:59,065 (雷神)世界を半分 ものにしても 幸せとは限らないでしょ。 260 00:20:00,099 --> 00:20:02,101 ありがとうございました。 261 00:20:02,101 --> 00:20:05,104 本当に助かりました。 (風神・雷神)ニヒヒヒ…。 262 00:20:05,104 --> 00:20:09,075 ところで… 前より大きくなりました? 263 00:20:10,109 --> 00:20:15,081 本来の姿に戻りつつあるのよ あんたのおかげで。 264 00:20:15,081 --> 00:20:17,083 俺 何かしました? 265 00:20:17,083 --> 00:20:20,086 (風神)僕たちを在ると認識し→ 266 00:20:20,086 --> 00:20:25,091 敬ってくれるから 存在が強化されたんだよ。 ありがとね。 267 00:20:25,091 --> 00:20:27,093 これ お礼だよ。 268 00:20:29,095 --> 00:20:31,063 ほい! (指を鳴らす音) 269 00:20:34,100 --> 00:20:36,068 ニッ! 270 00:20:36,068 --> 00:20:38,104 すごい すごい! 271 00:20:38,104 --> 00:20:40,106 ねえ 湊も あれ できる? 272 00:20:40,106 --> 00:20:43,109 い… いずれ できればなと思います。 273 00:20:43,109 --> 00:20:45,077 なぜ敬語? 274 00:20:49,081 --> 00:20:52,118 (風の音) 275 00:20:52,118 --> 00:20:57,123 風の力 ある程度 加減はできているね。 はい。 276 00:20:57,123 --> 00:21:00,126 (風の音) 277 00:21:00,126 --> 00:21:02,094 う~ん…。 278 00:21:02,094 --> 00:21:04,096 (くしゃみ) ああっ… すみません。 279 00:21:04,096 --> 00:21:06,098 よい よい。 280 00:21:06,098 --> 00:21:10,102 随分 力を抑えているようだけど 怖いのかな? 281 00:21:10,102 --> 00:21:13,105 怖い… 怖いんですかね…? 282 00:21:13,105 --> 00:21:16,142 (風神)周りを傷つけることを 恐れてるんじゃないかな? 283 00:21:16,142 --> 00:21:23,115 一度 全力を出し切って 限界を知れば もっと自由に扱えるようになるかもね。 284 00:21:23,115 --> 00:21:25,117 全力…。 285 00:21:25,117 --> 00:21:27,086 (携帯電話の着信音) ん? 286 00:21:29,121 --> 00:21:32,158 表札 大破。 予備類 全滅。 287 00:21:32,158 --> 00:21:34,160 至急 作成頼む…? 288 00:21:35,094 --> 00:21:39,098 表札が割れるというのは 妙なものよな。 289 00:21:39,098 --> 00:21:43,102 そうですよね。 ずっと うちでは 当たり前のように起きていて…。 290 00:21:43,102 --> 00:21:46,105 おおかた 割っておるのだろうよ。 291 00:21:46,105 --> 00:21:48,107 割るって 誰がです? 292 00:21:48,107 --> 00:21:52,077 家にすみ着いておるのだろう 人ならざるものが。 293 00:21:52,077 --> 00:21:55,080 えっ!? まさか…。 294 00:21:57,116 --> 00:22:01,086 効果が切れたと知らせておるのだろう。 ああ…! 295 00:22:01,086 --> 00:22:06,091 (湊の声)昔 実家の表札が 何度も外れて落ちたことがあったんです。 296 00:22:06,091 --> 00:22:08,093 固定しているのにです。 297 00:22:08,093 --> 00:22:11,096 確かに わらしさんが表札を割って→ 298 00:22:11,096 --> 00:22:14,066 「取り換えろ」と 教えてくれていたのかもしれない。 299 00:22:16,101 --> 00:22:22,074 おぬしが作った表札 そこに込められた力が 実家を守っておったのだろうよ。 300 00:22:23,108 --> 00:22:25,077 早く表札を作って 送らないと。 301 00:22:25,077 --> 00:22:29,081 でも あの時よりも いい表札なんて 作れるかな…。 302 00:22:29,081 --> 00:22:34,086 ふむ… 今より 祓いの力を上げる必要があるようだな。 303 00:22:34,086 --> 00:22:36,088 力を? 304 00:22:36,088 --> 00:22:41,093 うむ。 そうすれば より 表札に強い力を込められるようになる。 305 00:22:41,093 --> 00:22:43,095 そんなことができるんですか? 306 00:22:43,095 --> 00:22:45,064 風の力を上げることよ。 307 00:22:46,098 --> 00:22:51,103 しかるべき場所へ行く。 ついてまいれ。 えっ? 308 00:22:51,103 --> 00:22:54,073 裏門? 開けてみよ。 309 00:22:56,108 --> 00:22:58,110 あっ…! 310 00:22:58,110 --> 00:23:00,079 なんだ!? これ…。 311 00:23:00,079 --> 00:23:02,147 入ってみよ。 えっ? 312 00:23:02,147 --> 00:23:04,116 は… はい…。 313 00:23:06,085 --> 00:23:09,088 えっ… 何? これ。 どうなっているんですか? 314 00:23:09,088 --> 00:23:11,090 フッ…。 315 00:23:11,090 --> 00:23:13,092 (ウツギ)湊~! 316 00:23:13,092 --> 00:23:15,094 あっ… みんな! 317 00:23:15,094 --> 00:23:20,099 ここは こやつら眷属がつくった神域なり。 みんなが…!? 318 00:23:20,099 --> 00:23:23,102 ここで好きなだけ暴れるがよい。 319 00:23:23,102 --> 00:23:28,107 ここで…? でも むやみに木を傷つけたくはないんですけど…。 320 00:23:28,107 --> 00:23:30,109 なあに 構わん。 321 00:23:30,109 --> 00:23:33,078 偽物だ。 偽物? 322 00:23:33,078 --> 00:23:36,081 切り込むなり 切り刻むなり 好きにすればよい。 323 00:23:36,081 --> 00:23:39,118 恐れず 全力を振るってみよ。 324 00:23:39,118 --> 00:23:41,086 分かりました。 325 00:23:43,088 --> 00:23:48,093 家主は… 気まぐれに同族の首を狩りに行かれたか。 326 00:23:48,093 --> 00:23:51,063 謝礼の品を置いていかねば。 327 00:23:53,098 --> 00:23:55,067 (麒麟)うっ…! 328 00:23:56,101 --> 00:23:58,103 (応龍)グアッ! 329 00:23:59,104 --> 00:24:01,106 何をするのです!? 330 00:24:01,106 --> 00:24:05,110 (霊亀)家のあるじが留守の間に ゴミを持ち込むとは何事か! 331 00:24:05,110 --> 00:24:07,112 持って帰れ! 332 00:24:07,112 --> 00:24:09,114 ゴミとはなんです。 失礼な! 333 00:24:09,114 --> 00:24:11,083 フルーツです。 334 00:24:12,117 --> 00:24:14,086 すごく美味しいのに…。 335 00:24:24,096 --> 00:24:30,135 ♬~ 336 00:24:30,135 --> 00:24:32,104 《全力を…!》 337 00:24:32,104 --> 00:24:36,141 (風の音) 338 00:24:36,141 --> 00:24:38,110 (ウツギ・セリ・トリカ)ひぃ~っ! 339 00:24:42,114 --> 00:24:44,083 あれ…? 340 00:24:46,118 --> 00:24:48,187 (倒れる音) 341 00:24:48,187 --> 00:24:50,089 ⚞(ヒグラシの鳴き声) 342 00:24:50,089 --> 00:24:52,091 はっ…! 343 00:24:53,092 --> 00:24:57,096 もしかして 山神さんが ここまで運んで…? 344 00:24:57,096 --> 00:25:00,099 一気に力を使いすぎたな。 345 00:25:00,099 --> 00:25:04,103 すみません…。 まだまだ修行が必要ですね。 346 00:25:04,103 --> 00:25:18,117 ♬~ 347 00:25:18,117 --> 00:25:21,086 ♬~ 348 00:25:21,086 --> 00:25:23,088 よし。 349 00:25:23,088 --> 00:25:27,092 以前よりも強い力が 込められているようだな。 350 00:25:27,092 --> 00:25:29,061 そうだと うれしいです。 351 00:25:34,099 --> 00:25:37,069 あっ… なんだ!? ここは…! 352 00:25:41,106 --> 00:25:46,078 ♬~ 353 00:27:13,131 --> 00:27:15,100 〈第4話〉