1 00:00:00,625 --> 00:00:04,629 “何の覚悟も できてなかった 格好悪すぎて死にそうだ” 2 00:00:04,754 --> 00:00:06,715 “で… 次どうしよっか” 3 00:00:06,840 --> 00:00:09,342 “さっさと やってしまえば 早かろう” 4 00:00:09,509 --> 00:00:10,510 “駄目じゃ” 5 00:00:10,635 --> 00:00:13,388 “牡丹丸君と僧正坊さんを捜す” 6 00:00:13,513 --> 00:00:17,142 “私 いい案 思いついちゃったの ウフフ…” 7 00:00:17,267 --> 00:00:19,185 しかして その案とは? 8 00:00:19,686 --> 00:00:22,063 “二郎の下へ 案内せよ” 9 00:00:22,188 --> 00:00:23,565 “入ってくるがいい” 10 00:00:23,898 --> 00:00:26,735 “今のうちに 私たちは僧正坊を捜すよ” 11 00:00:26,943 --> 00:00:27,986 “あっちじゃ” 12 00:00:28,403 --> 00:00:34,200 果たして 作戦は うまくいくのか 奈々生たちの運命やいかに 13 00:02:09,711 --> 00:02:13,049 フンッ 神使連れとは恐れ入った 14 00:02:13,174 --> 00:02:14,843 まさか 出来損ないの お前が― 15 00:02:14,968 --> 00:02:18,471 神籍に入って 帰ってくるとはな 真寿郎 16 00:02:18,805 --> 00:02:20,974 二郎兄も お変わりなく 17 00:02:21,099 --> 00:02:24,686 おやじ殿が倒れたと聞いているが 今どちらに? 18 00:02:25,520 --> 00:02:28,106 宮中だが 容体が思わしくないのでな 19 00:02:28,565 --> 00:02:31,401 出奔した息子に 会わせるわけにはいかん 20 00:02:32,152 --> 00:02:34,362 土地神だか何だか知らんが― 21 00:02:34,487 --> 00:02:37,490 貴様は もう鞍馬の者ではないのだからな 22 00:02:40,785 --> 00:02:45,915 この男が二郎か なるほど 熊みたいな男だな 23 00:02:47,417 --> 00:02:52,881 あの武骨な手で 奈々生を~! 24 00:02:57,969 --> 00:03:01,973 二郎兄とは いろいろありましたが それも過ぎたこと 25 00:03:02,640 --> 00:03:06,853 今日は 二郎兄の四代目継承を 祝いに参ったのです 26 00:03:07,729 --> 00:03:12,984 天上界からの貢ぎ物を持参した これで 兄上と一献 交わしたい 27 00:03:13,568 --> 00:03:14,986 天上界か 28 00:03:16,696 --> 00:03:21,242 この酒は 下界の悪酔い必至の 薬用酒だぜ 二郎兄 29 00:03:21,659 --> 00:03:24,537 免疫のないやつは 少量で ぶっ飛ぶ 30 00:03:24,704 --> 00:03:26,414 それって僕のこと? 31 00:03:26,539 --> 00:03:30,835 僕は お酒なんかで 酔っ払ったりしないよ 32 00:03:31,878 --> 00:03:34,255 さあ いってくれ 二郎! 33 00:03:34,964 --> 00:03:36,883 神になったというのなら― 34 00:03:37,050 --> 00:03:40,970 万年桜の下にいた 天女を知っているか 真寿郎 35 00:03:41,804 --> 00:03:42,722 天女? 36 00:03:43,556 --> 00:03:44,224 誰… 37 00:03:45,433 --> 00:03:48,561 さあ 存じ上げませんが 38 00:03:49,604 --> 00:03:50,855 ならばよい 39 00:03:50,980 --> 00:03:54,525 ここは鞍馬 女人禁制の霊峰だからな 40 00:03:54,651 --> 00:03:57,528 天女といえど 今度 会ったら ただではおかん 41 00:03:58,071 --> 00:03:59,405 この男… 42 00:04:07,205 --> 00:04:10,291 ハァー 何つう広い建物なの ここ 43 00:04:11,501 --> 00:04:13,378 他の天狗は見えないし― 44 00:04:13,586 --> 00:04:16,339 おまけに さっきから 同じ所ばかり歩いているような 45 00:04:17,173 --> 00:04:18,382 大丈夫かな 46 00:04:18,507 --> 00:04:21,803 私たち ちゃんと前に進めてる? 牡丹丸君 47 00:04:24,722 --> 00:04:26,266 大丈夫なんじゃ! 48 00:04:26,391 --> 00:04:28,935 俺についてくれば 大丈夫なんじゃ! 49 00:04:29,060 --> 00:04:30,478 迷ってなどおらぬ! 50 00:04:30,687 --> 00:04:32,355 だ… だよね 51 00:04:32,689 --> 00:04:34,816 うそついてんじゃねえぞ! 52 00:04:36,109 --> 00:04:38,653 思いっ切り迷ってんじゃねえか! ちび! 53 00:04:38,778 --> 00:04:39,570 護君 54 00:04:39,862 --> 00:04:41,864 ち… ちびだと! 55 00:04:44,701 --> 00:04:48,579 この道場敷地は 二郎って野郎の結界の中だ 56 00:04:48,705 --> 00:04:51,332 野郎の気が 辺り一面 ピリピリ張り付いてんだろ 57 00:04:52,542 --> 00:04:55,003 きつねたちが 二郎の気を散らさないかぎり― 58 00:04:55,253 --> 00:04:57,338 俺たちは ここから動けねえんだよ 59 00:04:59,716 --> 00:05:04,220 巴衛 鞍馬 早く… 60 00:05:06,222 --> 00:05:08,808 天上界の酒も なかなか悪くない 61 00:05:09,475 --> 00:05:12,937 どうした 真寿郎 まだ 瓶は空になっておらんぞ 62 00:05:14,522 --> 00:05:17,150 兄者は 大丈夫なのでしょうか 63 00:05:17,275 --> 00:05:18,234 当然 64 00:05:19,861 --> 00:05:23,281 俺に一服盛って 一矢報いでもする気だったのか 65 00:05:23,406 --> 00:05:25,074 当てが外れたな 66 00:05:25,199 --> 00:05:29,495 軟弱な貴様と違って 酒ごときで 俺の精神は揺れん 67 00:05:29,620 --> 00:05:32,373 酔っ払うなど 精神が惰弱な証拠よ 68 00:05:32,749 --> 00:05:36,794 貴様が勧めてきた酒だ 最後まで つきあわせてやる 69 00:05:36,919 --> 00:05:39,172 もう その辺で 二郎殿 70 00:05:39,756 --> 00:05:40,423 あ… 71 00:05:41,049 --> 00:05:44,343 主人の代わりに この巴衛が お相手しよう 72 00:05:44,469 --> 00:05:46,387 ご要望に お応えして 73 00:05:51,809 --> 00:05:53,895 天女の酌では いかがか? 74 00:05:54,062 --> 00:05:57,440 あーっ! 75 00:06:00,276 --> 00:06:00,985 えっ? 76 00:06:01,360 --> 00:06:04,530 結界が揺れた! 術者の気が乱れてる 77 00:06:04,864 --> 00:06:05,698 何で? 78 00:06:06,074 --> 00:06:08,618 とにかく 今のうちに 先に進もうぜ 79 00:06:09,577 --> 00:06:14,582 どうしたの 二郎様 先ほどは 雄弁に語ってらしたのに 80 00:06:15,917 --> 00:06:19,462 万年桜の下にいたのは そなたか きつね 81 00:06:19,587 --> 00:06:22,256 あのときは 腕が折れるかと思ったわ 82 00:06:22,673 --> 00:06:25,593 二郎様は 女の扱いも乱暴なのね 83 00:06:26,385 --> 00:06:29,180 お前が 女? あら 84 00:06:29,722 --> 00:06:32,683 女に化けているだけだ! 女ではない! 85 00:06:33,351 --> 00:06:34,352 まあ ひどい 86 00:06:34,769 --> 00:06:39,941 そんなに お疑いならば 男か女か 確かめてみればいい 87 00:06:40,358 --> 00:06:41,192 うっ… 88 00:06:42,693 --> 00:06:46,864 二郎 やはり この男… 89 00:06:48,658 --> 00:06:49,826 すごい! 90 00:06:49,951 --> 00:06:53,955 さっきまで 辺り一面 覆ってた 結界膜が 完全に晴れた! 91 00:06:54,205 --> 00:06:55,331 今のうちに行こう 92 00:06:55,540 --> 00:06:58,167 うむ 気付かれんように そっとじゃ 93 00:06:58,751 --> 00:07:01,879 ああ 嫌な予感が的中です 94 00:07:02,004 --> 00:07:04,465 二郎殿は 一体 何をしているのでしょう 95 00:07:05,633 --> 00:07:06,717 僧正坊さん! 96 00:07:07,343 --> 00:07:08,469 僧正坊様! 97 00:07:09,470 --> 00:07:10,221 あっ 98 00:07:17,937 --> 00:07:22,567 これが僧正坊? 何か 固まってるみたいだけど… 99 00:07:24,986 --> 00:07:27,280 土地神! 早く桃丹じゃ! 100 00:07:27,405 --> 00:07:29,699 そ… そうだ 101 00:07:30,032 --> 00:07:32,493 桃丹 桃丹 早く早く 早く早く! 102 00:07:32,994 --> 00:07:35,955 早く早く 早く早く… 桃丹じゃ治らないよ 103 00:07:36,122 --> 00:07:36,831 うん? 104 00:07:37,957 --> 00:07:40,877 その天狗の親分 魂を抜かれてる 105 00:07:41,085 --> 00:07:45,256 魂を体に戻さないかぎり 目 覚まさないと思うぜ 106 00:07:46,591 --> 00:07:49,260 魂って… 誰が そんなことを 107 00:07:49,385 --> 00:07:50,094 あっ 108 00:07:55,224 --> 00:08:01,105 大きな黒い羽根 この大きさは… 二郎? 109 00:08:01,772 --> 00:08:03,483 悪い予感 的中 110 00:08:03,941 --> 00:08:04,901 あっ! 111 00:08:08,738 --> 00:08:10,448 やはりな 二郎殿 112 00:08:11,115 --> 00:08:12,366 何だ 113 00:08:12,492 --> 00:08:14,494 口では あんなことを言っておいて― 114 00:08:15,077 --> 00:08:17,413 私のことが 気に入っているのだろう? 115 00:08:17,955 --> 00:08:18,748 何! 116 00:08:18,873 --> 00:08:23,419 女人禁制の禁を犯している私を 責めもしないではないか 117 00:08:23,544 --> 00:08:24,837 ばかを言うな! 118 00:08:24,962 --> 00:08:27,256 俺が そなたの何を気に入るというのだ 119 00:08:27,757 --> 00:08:30,801 ああ この男 いらいらする 120 00:08:31,177 --> 00:08:34,347 この二郎が 女人などに 惑わされるわけがなかろう! 121 00:08:36,432 --> 00:08:39,936 では 目を見て もっと強く 責めたてたらどうか 122 00:08:41,604 --> 00:08:47,401 あの小娘が天女に見えた時点で 貴様は もう詰んでいるというのに 123 00:08:48,486 --> 00:08:50,947 そんな ばかな この俺が? 124 00:08:51,364 --> 00:08:53,991 おのれ 酒に酔わせて たぶらかす気か! 125 00:08:54,367 --> 00:08:56,369 えい 見苦しい! 126 00:08:56,577 --> 00:08:58,412 男だ 強者だと言うのなら― 127 00:08:58,538 --> 00:09:01,165 取り繕わず 奈々生が好きだと 認めたらどうだ! 128 00:09:03,793 --> 00:09:05,545 貴様を見ていると… 129 00:09:07,838 --> 00:09:11,050 鏡を見ているようで いらいらする 130 00:09:15,346 --> 00:09:19,725 奈々生… 奈々生というのか あの娘は 131 00:09:19,850 --> 00:09:20,726 二郎殿 132 00:09:22,228 --> 00:09:24,605 一体 何をしているのです あなたは 133 00:09:25,606 --> 00:09:28,484 敷地内の結界が 消えうせているじゃないですか 134 00:09:30,945 --> 00:09:33,531 夜鳥 だから言ったんです 135 00:09:33,656 --> 00:09:36,826 案の定 ねずみが数匹 忍び込んでいましたよ 136 00:09:39,078 --> 00:09:43,374 天狗が2羽と猿が1匹 一体 どこの手の者やら 137 00:09:43,499 --> 00:09:46,043 とりあえず 地下に捕獲しておきましたが… 138 00:09:48,004 --> 00:09:49,213 少し痛めつければ― 139 00:09:49,338 --> 00:09:53,092 この者たちの差し金であると すぐに吐きましょう 140 00:09:53,843 --> 00:09:54,844 動くな 巴衛! 141 00:09:56,012 --> 00:10:00,641 さて 何のことだか 全く心当たりがございませんな 142 00:10:01,601 --> 00:10:05,813 神使の粗相 私から おわび申し上げる 143 00:10:06,439 --> 00:10:09,900 何分 卑しい野狐の出ゆえ 節理も知らず 144 00:10:10,776 --> 00:10:14,530 二郎兄が お望みならば 私に お気遣いなく― 145 00:10:14,655 --> 00:10:18,784 煮るなり焼くなり それはもう兄者の好きなように… 146 00:10:22,163 --> 00:10:25,833 って! ばっか野郎! この くそぎつね! 147 00:10:25,958 --> 00:10:28,836 てめえのせいで 拘束されちまったじゃねえか! 148 00:10:28,961 --> 00:10:31,422 何 遊んでくれてんだ この すっとこどっこい! 149 00:10:32,131 --> 00:10:33,424 貴様が止めなければ― 150 00:10:33,966 --> 00:10:37,386 あの熊男を ぶち倒して 全部 解決だったろうが! 151 00:10:37,511 --> 00:10:41,766 ぶち倒す予定はねえって 何回 言えば覚えんだ あほ! 152 00:10:42,058 --> 00:10:45,227 奈々生が捕まったとなれば 計画は変更ではないか! 153 00:10:45,436 --> 00:10:49,774 とにかく 俺は 奈々生の所へ行く こんな おり ぶち破って… 154 00:10:50,858 --> 00:10:54,320 無駄 無駄 二郎兄の結界ろうだぜ 155 00:10:54,445 --> 00:10:57,156 この中じゃ 妖力系は一切 無効 156 00:10:57,281 --> 00:10:59,659 どうにか脱出する手を 考えねえとな 157 00:11:00,660 --> 00:11:03,704 奈々生らを見つけるほうを 優先する 158 00:11:03,829 --> 00:11:06,791 貴様の おやじ 助けられんかもしれんぞ 159 00:11:07,166 --> 00:11:10,044 別に おやじ殿のことは いいんだけどさ 160 00:11:10,336 --> 00:11:12,546 口も ほとんど利いたことねえし 161 00:11:13,047 --> 00:11:16,884 あの変な野郎 奈々生たちは 地下ろうだと言ってたな 162 00:11:18,552 --> 00:11:20,888 何とか助けに行ってやらねえと 163 00:11:32,858 --> 00:11:34,860 うーん… あれ? 164 00:11:35,486 --> 00:11:39,865 こ… ここ あっ! 牡丹丸君 起きて起きて! 165 00:11:46,455 --> 00:11:49,458 こいつらが ねずみでございます 二郎殿 166 00:11:49,792 --> 00:11:55,089 フンッ こんな くそガキどもに この俺が 後れを取ったとは 167 00:11:55,965 --> 00:11:57,007 二郎… 168 00:11:57,800 --> 00:12:00,970 真寿郎が 何かたくらんでいるとは 思っていたが― 169 00:12:01,095 --> 00:12:04,056 まさか 道場内に裏切り者がいたとはな 170 00:12:04,682 --> 00:12:05,933 牡丹丸! 171 00:12:07,518 --> 00:12:08,727 牡丹丸君! 172 00:12:08,936 --> 00:12:11,897 この軟弱者が! 牡丹丸君 牡丹丸君! 173 00:12:12,356 --> 00:12:15,651 さあ 言え! 貴様らの目的は何だ! 174 00:12:17,820 --> 00:12:19,905 こんな小さな子に 手を上げるなんて 175 00:12:20,990 --> 00:12:24,493 それで よく 四代目僧正坊に なろうだなんて言えるね! 176 00:12:25,536 --> 00:12:28,038 嫌なら強くなればいいだけのこと 177 00:12:28,247 --> 00:12:29,457 弱いやつが悪い 178 00:12:30,124 --> 00:12:32,877 7つにもなって飛ぶこともできん そいつがな 179 00:12:33,878 --> 00:12:36,589 誰かに守られねば 生きられんと言うのなら― 180 00:12:37,882 --> 00:12:39,633 死んで終わらせるべきだ 181 00:12:41,051 --> 00:12:42,011 どうして 182 00:12:45,848 --> 00:12:47,475 どんなに強い人でも― 183 00:12:47,600 --> 00:12:50,352 独りで生きていくことなんて できないのに 184 00:12:50,728 --> 00:12:53,689 あんただって 誰の助けもなく この山で― 185 00:12:53,814 --> 00:12:56,609 今まで独り 生きてきたわけじゃないでしょう 186 00:13:00,321 --> 00:13:02,198 小僧 知った口を! 187 00:13:03,407 --> 00:13:04,742 知ってるとも 188 00:13:04,950 --> 00:13:07,870 あんたが僧正坊の魂を 抜いたことだって 189 00:13:09,038 --> 00:13:12,041 魂? 何のことだ 190 00:13:12,875 --> 00:13:13,542 えっ? 191 00:13:14,919 --> 00:13:17,880 まあまあ 二郎殿 尋問は それくらいで― 192 00:13:18,297 --> 00:13:21,342 あとは この夜鳥に お任せ 193 00:13:21,467 --> 00:13:25,596 二郎殿は 拘束した真寿郎殿と きつねの お相手を 194 00:13:26,347 --> 00:13:27,890 巴衛たちが? 195 00:13:28,057 --> 00:13:28,724 フンッ 196 00:13:29,725 --> 00:13:33,729 くれぐれも 今度は 色ぼけないでくださいね 二郎殿 197 00:13:36,357 --> 00:13:37,066 ちっ 198 00:13:38,150 --> 00:13:39,235 お願いしますよ! 199 00:13:39,360 --> 00:13:40,528 あの反応… 200 00:13:40,861 --> 00:13:43,948 僧正坊の魂を抜いたのは 二郎じゃないの? 201 00:13:44,698 --> 00:13:46,659 それじゃ 一体 誰が… 202 00:13:47,159 --> 00:13:48,327 さて 203 00:13:49,119 --> 00:13:52,289 まさか 僧正坊の容体が見抜かれるとは 204 00:13:52,790 --> 00:13:55,709 ただの天狗だと思っていたのに 計算外でした 205 00:13:56,752 --> 00:14:00,548 じゃあ あんたが僧正坊を? どうして! 206 00:14:01,173 --> 00:14:04,677 そうですね 死ぬ前に 教えといてあげましょうか 207 00:14:05,344 --> 00:14:08,722 私ったら ある方のために 従順な兵力が欲しくって 208 00:14:09,014 --> 00:14:11,684 この鞍馬は 理想的な物件でした 209 00:14:12,268 --> 00:14:15,646 上がOK出せば 下は 頭空っぽで ついてくる 210 00:14:15,771 --> 00:14:19,650 閉鎖的で 素朴な縦社会は 最良物件です 211 00:14:20,150 --> 00:14:23,195 おのれ! どうやって僧正坊様を! 212 00:14:24,280 --> 00:14:26,323 僧正坊? 213 00:14:27,867 --> 00:14:30,119 ご子息からの文でございます 214 00:14:30,327 --> 00:14:34,248 人目を避けて 直接お渡しするよう 言づかって参りました 215 00:14:35,416 --> 00:14:39,879 一人息子の安否 さぞ ご心配なされたことでしょうね 216 00:14:40,004 --> 00:14:41,422 夜鳥とやら 217 00:14:41,630 --> 00:14:42,423 あっ はい 218 00:14:44,216 --> 00:14:47,761 お山の天狗 全てが我が子である 219 00:14:48,846 --> 00:14:50,264 その立場から― 220 00:14:50,639 --> 00:14:54,435 あえて実子の真寿郎とは 一線を引いてきたが― 221 00:14:57,605 --> 00:15:01,108 皆 等しく 我が宝じゃ 222 00:15:02,776 --> 00:15:04,862 はい 223 00:15:05,321 --> 00:15:06,655 隙だらけでしたね 224 00:15:07,281 --> 00:15:11,160 まさか私も そんな小細工で 僧正坊が捕れるとは 225 00:15:13,162 --> 00:15:14,413 おのれ! 226 00:15:14,538 --> 00:15:16,832 さてさて おしゃべりは この辺で おしまい 227 00:15:17,249 --> 00:15:19,501 あなたがたは任務に失敗して 自害したと― 228 00:15:19,627 --> 00:15:21,837 二郎殿には伝えておきましょう 229 00:15:22,338 --> 00:15:23,088 あっ! 230 00:15:23,380 --> 00:15:24,924 あ… 足が… 231 00:15:25,424 --> 00:15:27,551 おとなしく ここで死んで… 232 00:15:28,135 --> 00:15:32,014 やれるもんなら やってみなよ 233 00:15:32,932 --> 00:15:35,726 悪の所業 許すまじ! 護君! 234 00:15:36,977 --> 00:15:40,314 う… うそ ど… どうして あなたが… 235 00:15:41,231 --> 00:15:42,191 退魔結界! 236 00:15:42,733 --> 00:15:46,362 うわーっ! 237 00:15:54,495 --> 00:15:58,040 俺は強くなる もっと強くなる 238 00:15:59,375 --> 00:16:03,671 俺は 他の者より背も高いし 足腰も丈夫だから― 239 00:16:03,837 --> 00:16:07,841 大人になれば きっと誰よりも 大きな羽が生えるだろうって― 240 00:16:07,967 --> 00:16:09,927 兄者たちが言っていたもの 241 00:16:14,223 --> 00:16:18,060 もっともっと修行すれば 1番になれるかも… 242 00:16:20,980 --> 00:16:23,065 二郎 二郎! 243 00:16:26,527 --> 00:16:29,488 1人で居残りとは 感心じゃのう 244 00:16:29,905 --> 00:16:31,198 僧正坊様 245 00:16:33,200 --> 00:16:38,038 昨日の剣術大会では 見事 初入賞したそうじゃな 246 00:16:38,163 --> 00:16:43,293 わしは 鼻が高いぞ ほら こんなに なんちゃって 247 00:16:44,003 --> 00:16:49,133 あまり無理をして体を壊さぬよう 今日はもう 部屋にお帰り 248 00:16:50,217 --> 00:16:51,010 はい! 249 00:16:53,095 --> 00:16:57,683 僧正坊様 お山で いちばん強い天狗 250 00:16:58,434 --> 00:17:01,562 今 俺は そこにいるというのに ふがいない 251 00:17:02,354 --> 00:17:05,607 あんな眼鏡ちびまで あの天女に見えてくるとは… 252 00:17:08,234 --> 00:17:10,194 どんなに強い人でも― 253 00:17:10,445 --> 00:17:12,906 独りで生きていくことなんて できないのに 254 00:17:13,490 --> 00:17:17,869 くそ 鞍馬の僧正坊に なろうかという この俺が― 255 00:17:17,994 --> 00:17:19,038 今日は 全く どうかして… 256 00:17:19,163 --> 00:17:19,997 ギャッ! 257 00:17:23,291 --> 00:17:24,960 橙丸! 大丈夫か? 258 00:17:25,502 --> 00:17:27,838 ひっ! 二郎様! えっ? 259 00:17:28,255 --> 00:17:31,050 ば… ばか者! 前を見て歩かぬからだ! 260 00:17:31,175 --> 00:17:32,843 申し訳ございませぬ 261 00:17:52,154 --> 00:17:56,909 あんただって 今まで独り 生きてきたわけじゃないでしょう 262 00:18:01,246 --> 00:18:05,000 あーれーっ! ちょっと これ ひどくないですか? 263 00:18:05,125 --> 00:18:08,337 退魔結界なんて 私 全然 聞いてない! 264 00:18:08,462 --> 00:18:10,589 僧正坊の魂を 返しなさい! 265 00:18:11,381 --> 00:18:14,218 フフフ… この道場の どこか奥深く― 266 00:18:14,343 --> 00:18:17,429 天狗どもには見つからぬ所に 隠してありますので― 267 00:18:17,554 --> 00:18:20,849 私を消せば 僧正坊の魂は 見つけられませんよ 268 00:18:20,974 --> 00:18:22,768 あーっ! 269 00:18:28,065 --> 00:18:29,650 あれが退魔結界 270 00:18:30,859 --> 00:18:33,070 二郎様の結界内だというのに― 271 00:18:33,195 --> 00:18:35,948 あっという間に 夜鳥という男を 消し去ってしまった 272 00:18:36,740 --> 00:18:39,076 何という恐ろしい女じゃ! 273 00:18:39,618 --> 00:18:41,912 僧正坊さんの魂を捜しに行くよ 274 00:18:42,204 --> 00:18:46,708 この白札を使って 僧正坊さんの魂を捜してもらおう 275 00:18:50,087 --> 00:18:53,799 二郎の結界の中じゃ やっぱり白札は効かないわね 276 00:18:53,924 --> 00:18:57,719 なぜじゃ さっきは退魔結界を 張ってみせたではないか 277 00:18:58,387 --> 00:19:00,430 あっ そっか! 278 00:19:01,390 --> 00:19:05,227 ここが二郎の結界内 いわば陣地だっていうなら― 279 00:19:05,352 --> 00:19:07,688 私の陣地にしてしまえば いいんだわ! 280 00:19:10,816 --> 00:19:13,402 何を泣いているのだ 橙丸 281 00:19:14,278 --> 00:19:15,737 申し訳ございませぬ 282 00:19:16,572 --> 00:19:21,368 橙丸は 今日 体調がすぐれず 休ませようとしていたところで… 283 00:19:21,660 --> 00:19:23,912 お叱りなら この千代丸が… 284 00:19:26,331 --> 00:19:28,041 やめてくれ 二郎! 285 00:19:29,376 --> 00:19:30,419 翠郎 286 00:19:35,132 --> 00:19:36,800 フンッ くだらん 287 00:19:37,384 --> 00:19:39,219 二郎様 大変です! 288 00:19:39,344 --> 00:19:40,095 何だ 289 00:19:40,220 --> 00:19:44,183 女人が… 女人が 道場内を走り回っておりまする! 290 00:19:45,893 --> 00:19:50,105 どいて どいて! 私に触れたら 俗世に落ちるわよ! 291 00:19:50,772 --> 00:19:55,110 道場内に退魔結界を張れば 二郎の結界は 打ち消せるはず 292 00:19:55,235 --> 00:19:57,863 道場 丸々 私の陣地にしてやるわ 293 00:20:01,325 --> 00:20:02,367 女人はどこだ! 294 00:20:02,492 --> 00:20:03,911 西殿のほうへ行ったぞ 295 00:20:04,453 --> 00:20:05,412 西殿だと? 296 00:20:06,205 --> 00:20:07,164 二郎様! 297 00:20:07,748 --> 00:20:12,127 真寿郎と きつねを閉じ込めている 宮のほうへ… あの娘か 298 00:20:12,669 --> 00:20:16,924 見ろ 女人の通った跡が 金色に光ってる 299 00:20:17,049 --> 00:20:18,634 まるで 光の線みたいだ 300 00:20:19,092 --> 00:20:20,510 きれいだな 301 00:20:20,636 --> 00:20:23,222 しーっ ばか 二郎様に 聞こえるだろう 302 00:20:32,064 --> 00:20:33,273 くそぎつね 303 00:20:33,398 --> 00:20:36,652 見張りの天狗が バタバタと どっかに行っちまったぞ 304 00:20:36,818 --> 00:20:40,072 何が起きたか知らねえけど 脱出するなら今じゃねえの? 305 00:20:40,197 --> 00:20:45,118 何か脱出案 考えろよ その小さい頭脳 駆使してよ 306 00:20:45,494 --> 00:20:48,330 頭ならば 貴様のほうが ちっぽけではないか! 307 00:20:48,455 --> 00:20:50,290 ばか野郎 お前のは 耳で稼いでんだ 308 00:20:50,415 --> 00:20:52,376 耳のほうが 頭より でっけえよ! 309 00:20:52,501 --> 00:20:54,503 では 貴様は その もりもりの髪の毛で… 310 00:20:54,628 --> 00:20:55,462 真寿郎様! 311 00:20:56,004 --> 00:20:58,924 やっと見つけました! お助けに参りました! 312 00:20:59,049 --> 00:21:02,344 うん ご苦労 牡丹丸 無事であったか 313 00:21:02,803 --> 00:21:06,932 なんと見事な 結界ろうでございますな 314 00:21:07,057 --> 00:21:10,435 どうやって開ければ よいのでしょう 真寿郎様 315 00:21:12,229 --> 00:21:15,274 奈々生はどうした 一緒ではないのか 牡丹丸 316 00:21:15,857 --> 00:21:17,359 奈々生殿は今― 317 00:21:17,484 --> 00:21:20,028 道場に結界を張るため 駆け回っている 318 00:21:20,153 --> 00:21:21,071 駆け回る? 319 00:21:21,196 --> 00:21:25,117 それよりも 僧正坊様が 大変なのです! 真寿郎様! 320 00:21:25,242 --> 00:21:28,578 私と奈々生殿は 奥の院で見たのです 321 00:21:28,745 --> 00:21:33,625 夜鳥という あやかしに魂を抜かれ 石化している僧正坊様を! 322 00:21:33,750 --> 00:21:34,960 僧正坊様は― 323 00:21:35,085 --> 00:21:37,421 病に伏せっているのでは なかったのです! 324 00:21:37,796 --> 00:21:38,797 何… 325 00:21:38,922 --> 00:21:41,091 夜鳥が全部 白状しました 326 00:21:41,258 --> 00:21:46,305 僧正坊様の み霊は この道場の 誰にも見つからぬ所に隠したとか 327 00:21:46,638 --> 00:21:48,473 全ては 三代目を失脚させ― 328 00:21:48,598 --> 00:21:50,809 鞍馬を手に入れるための はかりごと 329 00:21:54,563 --> 00:21:56,940 うん? 何じゃ この光は 330 00:22:09,536 --> 00:22:13,623 結界ろうが消えてく 何だ この光は 331 00:22:14,958 --> 00:22:16,960 退魔結界だ 332 00:22:17,669 --> 00:22:21,757 奈々生が今 結界を張り終えたのだ 333 00:22:24,801 --> 00:22:25,469 よし! 334 00:23:40,752 --> 00:23:42,712 退魔結界で 道場をキラキラ 335 00:23:42,838 --> 00:23:44,923 奈々生ったら たくましくなったわね 336 00:23:45,048 --> 00:23:47,467 よし! 僧正坊の み霊を捜すわよって― 337 00:23:47,592 --> 00:23:50,137 真実を知った二郎が み霊を捜しに行っちゃった 338 00:23:50,262 --> 00:23:51,972 先を越されるわけにはいかぬ! 339 00:23:52,180 --> 00:23:53,807 次回「神様、告白される」 340 00:23:53,890 --> 00:23:54,641 えっ? 何ですと?