1 00:00:02,002 --> 00:00:06,106 (ゴルノヴァ)ハァ ハァ…! くそ! なぜだ 炎が出ねぇ! 2 00:00:10,677 --> 00:00:13,013 マーレフィス さっさと傷を治せ! 3 00:00:13,013 --> 00:00:16,183 (マーレフィス)やっています! けど いつもの力が! 4 00:00:16,183 --> 00:00:18,518 ぐっ…! 5 00:00:18,518 --> 00:00:21,355 おい 新入り! 火の魔法は使えねえのか! 6 00:00:21,355 --> 00:00:23,523 あんたが使えるって話だろ!? 7 00:00:23,523 --> 00:00:26,360 (ゴルノヴァ)チッ! この役立たずが! なんだと!? 8 00:00:26,360 --> 00:00:28,529 (マーレフィス)いいかげんにしなさい! 9 00:00:28,529 --> 00:00:32,032 《バンダナ:あ~あ。 このパーティー もうダメね》 10 00:02:13,834 --> 00:02:16,837 (クルト)僕が 王立魔法技師研究所の所長? 11 00:02:16,837 --> 00:02:20,173 貴族待遇? (ユーリシア)ああ。 12 00:02:20,173 --> 00:02:22,676 (クルト)なんで そんなすごいことに? 13 00:02:22,676 --> 00:02:25,178 (ユーリシア)魔法晶石を 査定してくれた人が➡ 14 00:02:25,178 --> 00:02:28,181 ちょっと趣味で 宮廷魔術師をしていてね。 15 00:02:28,181 --> 00:02:31,852 それ 騙されているんじゃ…。 16 00:02:31,852 --> 00:02:36,156 まぁ 信じられないだろうけど… どう? 17 00:02:38,692 --> 00:02:41,695 すみません いい話だとは 思うんですけど➡ 18 00:02:41,695 --> 00:02:43,697 断らせてください。 19 00:02:43,697 --> 00:02:45,699 え? 20 00:02:45,699 --> 00:02:50,203 《僕なんかに 誰かの上に立つ 役職が務まるとは思えないし➡ 21 00:02:50,203 --> 00:02:53,040 炎の竜牙にだって まだ未練がある。 22 00:02:53,040 --> 00:02:55,042 それに…》 23 00:02:55,042 --> 00:02:58,145 僕の今の仕事は ここで働くことですから! 24 00:03:00,514 --> 00:03:02,516 クルト…。 25 00:03:02,516 --> 00:03:06,153 売りに行った分の魔法晶石じゃ 納税額には足りなかったですよね。 26 00:03:06,153 --> 00:03:10,824 ああ… まぁ 高く売れたんだけど。 27 00:03:10,824 --> 00:03:12,826 ん? 28 00:03:12,826 --> 00:03:14,995 あれは 私が 作ったものじゃないしね。 29 00:03:14,995 --> 00:03:17,330 手数料として 金貨1枚だけ借りて➡ 30 00:03:17,330 --> 00:03:20,167 残りは クルトの口座に 振り込んでおいたよ。 31 00:03:20,167 --> 00:03:22,335 別に 気にしなくても…。 32 00:03:22,335 --> 00:03:24,504 よくないよ。 33 00:03:24,504 --> 00:03:28,675 あんな大金もらったら 罪悪感で押しつぶされちゃう…。 34 00:03:28,675 --> 00:03:30,844 え? な なんでもないよ! 35 00:03:30,844 --> 00:03:32,846 アハハハ…! 36 00:03:32,846 --> 00:03:35,515 だから 引き続き 鉱石掘りをしたいんだ! 37 00:03:35,515 --> 00:03:37,517 任せてください! 38 00:03:37,517 --> 00:03:41,521 昨日 いい鉱脈がありそうな場所に 目星をつけておきましたから! 39 00:03:41,521 --> 00:03:44,691 助かるよ でも クルト寝てないんじゃない? 40 00:03:44,691 --> 00:03:48,528 大丈夫です! 6時間は寝ましたから。 41 00:03:48,528 --> 00:03:51,364 6時間? はい! 42 00:03:51,364 --> 00:03:55,535 ログハウス建てたのに 木を切るのに 5時間…。 43 00:03:55,535 --> 00:03:57,871 加工に 3時間 組み立てに4時間。 44 00:03:57,871 --> 00:03:59,973 《あれ 寝すぎたったかな? 45 00:03:59,973 --> 00:04:03,310 炎の竜牙にいた頃は 4時間くらいだったもんな。 46 00:04:03,310 --> 00:04:06,146 雑用係は 誰よりも早く起きて➡ 47 00:04:06,146 --> 00:04:09,316 誰よりも遅く寝ろ って言われてたっけ?》 48 00:04:09,316 --> 00:04:12,819 あの 休んだ分は しっかり取り戻します! 49 00:04:12,819 --> 00:04:15,489 へ? 50 00:04:15,489 --> 00:04:18,992 ここが 目星をつけていた場所? はい。 51 00:04:18,992 --> 00:04:22,329 特に何もないけど…。 そうですね。 52 00:04:22,329 --> 00:04:27,167 でも 山の地形を考慮すると この下に鉱床があるはずです。 53 00:04:27,167 --> 00:04:30,670 ただし 50メートル以上 深く掘りすぎないでください。 54 00:04:30,670 --> 00:04:34,341 50…。 じゃあ 僕は行きますね! 55 00:04:34,341 --> 00:04:36,510 一緒に掘らないの? 56 00:04:36,510 --> 00:04:41,181 はい 僕は昨日 大きな水晶を 拾った辺りを掘るつもりです。 57 00:04:41,181 --> 00:04:43,683 わかった そっちは任せるね。 58 00:04:43,683 --> 00:04:46,086 はい 行ってきます! 59 00:04:48,188 --> 00:04:52,692 出た~! 60 00:04:52,692 --> 00:04:56,196 これは トパーズかな 結構大きいぞ! 61 00:04:56,196 --> 00:04:58,865 金貨3枚くらいになりそうだ! 62 00:04:58,865 --> 00:05:02,469 クルトに頼めば ただで 魔法晶石にしてもらえるし! 63 00:05:02,469 --> 00:05:06,473 そしたら目標金額まで十分…。 64 00:05:06,473 --> 00:05:09,476 あっ… ダメだ 私! 65 00:05:09,476 --> 00:05:12,279 無垢なあの子を ただで利用しようだなんて! 66 00:05:14,514 --> 00:05:16,516 《クルトは どうしてるかな? 67 00:05:16,516 --> 00:05:20,520 あの子のことだから 坑道くらい作ってるか。 68 00:05:20,520 --> 00:05:24,191 そこまでは想定の範囲内だよ。 69 00:05:24,191 --> 00:05:26,359 ほらね~!》 70 00:05:29,863 --> 00:05:33,867 《明るいな ヒカリゴケでランプいらず…。 71 00:05:33,867 --> 00:05:37,837 まぁ 想定内だけど…!》 72 00:05:37,837 --> 00:05:41,374 それにしたって広いだろ! 思ってた3倍くらいあるぞ! 73 00:05:41,374 --> 00:05:45,545 でも あのクルトだからな! 逆に 想定の範囲内! 74 00:05:45,545 --> 00:05:47,848 (クルト)あ ユーリシアさん! 75 00:05:47,848 --> 00:05:50,517 ちょうど 僕もそっち行こうと 思ってたんですよ! 76 00:05:50,517 --> 00:05:54,854 へ へぇ… 怖くて聞きにくいけど 成果は…。 77 00:05:54,854 --> 00:05:59,025 ごめんなさい。 掘れたのは クズ石ばかりで➡ 78 00:05:59,025 --> 00:06:02,963 目当ての鉱石は 小さな かけらしか出なかったんです。 79 00:06:02,963 --> 00:06:06,766 そっかそっか それはよか… 残念だ。 80 00:06:08,802 --> 00:06:12,806 それ クズ石? はい。 81 00:06:12,806 --> 00:06:17,143 かなり キレイな石だけど。 でも たくさん採れるんで➡ 82 00:06:17,143 --> 00:06:22,048 価値がないんですよ。 ミスリルっていうんですけど。 83 00:06:24,317 --> 00:06:26,486 ミスリル? 84 00:06:26,486 --> 00:06:30,323 ご存じですか? 僕の田舎では たくさん採れるので捨ててました。 85 00:06:30,323 --> 00:06:32,826 《知ってるも何も 金や白金よりも➡ 86 00:06:32,826 --> 00:06:37,664 はるかに貴重な鉱石だぞ! それを 捨てる!?》 87 00:06:37,664 --> 00:06:40,166 想定外だ…。 88 00:06:40,166 --> 00:06:43,003 もしかして この辺りでは 価値があるんですか? 89 00:06:43,003 --> 00:06:45,839 都会のほうだと 採れにくいんでしょうか? 90 00:06:45,839 --> 00:06:49,509 《世界中で希少な鉱石だよ。 それなのに…》 91 00:06:49,509 --> 00:06:53,680 待って じゃあ さっき言ってた 目当ての鉱石って いったい…。 92 00:06:53,680 --> 00:06:55,682 オリハルコンです。 93 00:06:55,682 --> 00:07:00,620 《オリハルコン! 神々の金属とも 呼ばれる伝説の!?》 94 00:07:00,620 --> 00:07:03,957 まさか この山に そんなもの…。 えっ? 95 00:07:03,957 --> 00:07:07,294 だいたい どこでも採れますよ。 そんなわけないだろ! 96 00:07:07,294 --> 00:07:10,630 地下へ 7キロくらい掘れば 結構 見つかるんですよ。 97 00:07:10,630 --> 00:07:12,632 7キロ? 98 00:07:12,632 --> 00:07:16,636 8時間で 7キロ掘って 地上まで上ってきたの? 99 00:07:16,636 --> 00:07:18,972 はい! 100 00:07:18,972 --> 00:07:21,141 まぁ クルトだしな。 101 00:07:21,141 --> 00:07:24,978 ところで その穴は? 危ないので埋めておきました。 102 00:07:24,978 --> 00:07:29,816 8時間で埋め戻しまでね。 もう驚かないけどね。 103 00:07:29,816 --> 00:07:31,818 へ? 104 00:07:44,864 --> 00:07:48,868 (ユーリシア)そっか。 山 貫通しちゃったんだ。 105 00:07:48,868 --> 00:07:52,339 便利そうだね 新しいトンネル! 106 00:07:52,339 --> 00:07:56,042 埋めたほうがいいでしょうか? 埋めんでいい。 107 00:07:58,011 --> 00:08:00,447 <クルト:鉱山採掘は 2日で終わってしまい➡ 108 00:08:00,447 --> 00:08:03,116 僕たちは サマエラの街に戻ってきた。 109 00:08:03,116 --> 00:08:07,454 あのトンネルは サマエラ市と タイコーン領主町をつなぐ位置にある。 110 00:08:07,454 --> 00:08:11,958 ユーリシアさんは そこの通行を 行商人組合に許可する代わり➡ 111 00:08:11,958 --> 00:08:15,128 維持費を 払ってもらうことにしたらしい。 112 00:08:15,128 --> 00:08:17,964 その利益で税金を納めるそうだ> 113 00:08:17,964 --> 00:08:20,300 クール! 114 00:08:20,300 --> 00:08:23,803 (クルト)あっ バンダナさん! (バンダナ)元気してた? 115 00:08:23,803 --> 00:08:27,474 どうして ここに? ゴルノヴァさんも一緒なんですか? 116 00:08:27,474 --> 00:08:30,643 いやいや うちも今は 炎の竜牙の一員やない。 117 00:08:30,643 --> 00:08:34,047 え? ちょっと いろいろあってな。 118 00:08:36,649 --> 00:08:39,652 ((ゴルノヴァ:こんなゴミみたいな 飯が食えるか! 119 00:08:39,652 --> 00:08:43,490 お客様 おやめください! (ゴルノヴァ)うるせぇ! 120 00:08:43,490 --> 00:08:45,658 あ お客様 お支払いは!? 121 00:08:45,658 --> 00:08:49,662 払うわけねえだろ! お お客様! 122 00:08:49,662 --> 00:08:51,664 誰か衛兵を呼んでくれ! 123 00:08:54,334 --> 00:08:57,670 (バンダナ)どうやった? 大人気レストランの味は。 124 00:08:57,670 --> 00:09:00,273 予約ねじ込むの 苦労したんやで~! 125 00:09:00,273 --> 00:09:04,778 バンダナ! クルが作り置きしていた 薫製肉があっただろ? 126 00:09:04,778 --> 00:09:08,948 もうないよ リーダーが 全部 食べてもうたやん。 127 00:09:08,948 --> 00:09:12,452 クルを連れてこい 飯を作らせろ。 128 00:09:12,452 --> 00:09:16,289 逆らうようなら 多少 痛めつけてもかまわん。 129 00:09:16,289 --> 00:09:20,493 はいはい わかりましたよ。 うちに任せとき。 130 00:09:22,962 --> 00:09:26,633 ほな 転移結晶 借りるで。 131 00:09:26,633 --> 00:09:28,802 ふんっ! 132 00:09:28,802 --> 00:09:30,837 犯人は この周辺に逃走中だ! 133 00:09:30,837 --> 00:09:33,173 警戒態勢をとれ! (衛兵たち)はっ! 134 00:09:33,173 --> 00:09:36,142 あんだけ暴れたら さすがに捕まるか。 135 00:09:36,142 --> 00:09:40,480 マーレフィスは命拾いしたな。 教会に呼び出されとって。 136 00:09:40,480 --> 00:09:43,817 これで 本当に 炎の竜牙は終わりやな。 137 00:09:43,817 --> 00:09:47,620 まっ 気が向いたら 面会に行ったるわ リーダー)) 138 00:09:49,656 --> 00:09:53,526 《ってことがあったのは 伏せておいて 単に うちも➡ 139 00:09:53,526 --> 00:09:56,196 クビになったってことにしとこ…。 140 00:09:56,196 --> 00:10:00,033 監視対象まで 巻き込みたくはないですからね》 141 00:10:00,033 --> 00:10:03,503 まさか バンダナさんまで クビになるなんて…。 142 00:10:03,503 --> 00:10:09,175 それじゃあ 僕が 炎の竜牙に 戻るのは無理な話ですね。 143 00:10:09,175 --> 00:10:12,011 なんで そこまで あのパーティーにこだわるん? 144 00:10:12,011 --> 00:10:16,015 やっぱり ゴルノヴァさんは 僕にとって恩人であり➡ 145 00:10:16,015 --> 00:10:18,184 憧れの人なので…。 146 00:10:18,184 --> 00:10:20,353 憧れねぇ。 147 00:10:20,353 --> 00:10:22,355 《確かに…》 148 00:10:22,355 --> 00:10:25,058 隠れ蓑としては優秀でしたが…。 149 00:10:27,026 --> 00:10:29,696 せや! クル ハロワに 来たっちゅうことは➡ 150 00:10:29,696 --> 00:10:32,031 もしかして 仕事探しとるん? 151 00:10:32,031 --> 00:10:34,534 はい。 ちょうどいい! 152 00:10:34,534 --> 00:10:38,204 実は 知り合いの工房が 人手不足で困ってるんや。 153 00:10:38,204 --> 00:10:40,707 手伝いに行ってあげてくれへん? 154 00:10:40,707 --> 00:10:42,709 工房ですか…。 155 00:10:42,709 --> 00:10:47,080 この国に正式な許可を得た アトリエマイスターは 15人しかおらん。 156 00:10:47,080 --> 00:10:49,749 そんな すご~い人が困っとる。 157 00:10:49,749 --> 00:10:54,220 クルが行ってくれたら 大助かりやと思うんやけどな。 158 00:10:54,220 --> 00:10:56,556 お役に立てるでしょうか。 159 00:10:56,556 --> 00:11:00,660 自信持ち! うちの推薦や! 160 00:11:00,660 --> 00:11:05,331 わかりました 頑張ります! 161 00:11:05,331 --> 00:11:07,667 じゃあ これ地図やから。 162 00:11:07,667 --> 00:11:11,671 気ぃつけてな! はい ありがとうございます。 163 00:11:11,671 --> 00:11:13,673 じゃあ 行ってきます! 164 00:11:15,675 --> 00:11:20,179 やれやれ 大賢者の弟子も 楽じゃありませんね。 165 00:11:22,682 --> 00:11:27,520 <クルト:工房とは アトリエとも呼ばれ 主に薬品 魔剣 魔道具などを➡ 166 00:11:27,520 --> 00:11:30,023 製造販売する施設のことだ。 167 00:11:30,023 --> 00:11:35,194 正式な免許を持った工房の主 つまり アトリエマイスターには➡ 168 00:11:35,194 --> 00:11:38,865 開発や流通に関する さまざまな特権が与えられ➡ 169 00:11:38,865 --> 00:11:42,869 子爵にも等しい 待遇を受けられるという> 170 00:11:42,869 --> 00:11:47,373 《この街に 正規の工房が あるなんて知らなかったな。 171 00:11:47,373 --> 00:11:50,710 でも 本当にここ…? 172 00:11:50,710 --> 00:11:54,380 普通の民家みたいだけど…。 173 00:11:54,380 --> 00:11:56,382 やっぱり ここだ》 174 00:11:58,384 --> 00:12:00,386 (物音) 175 00:12:02,855 --> 00:12:05,191 (ミシェル)い… いらっしゃいませ。 176 00:12:05,191 --> 00:12:08,828 《こんなに小さい子が アトリエマイスター?》 177 00:12:08,828 --> 00:12:12,165 あの エルフが珍しいですか? 178 00:12:12,165 --> 00:12:15,168 エルフ… ああ いや すみません。 179 00:12:15,168 --> 00:12:18,338 そうじゃなくて 僕は クルトといいます。 180 00:12:18,338 --> 00:12:20,840 あなたが アトリエマイスター様ですか? 181 00:12:20,840 --> 00:12:25,511 いえ 私は アトリエマイスター様の 助手をしている➡ 182 00:12:25,511 --> 00:12:28,348 ミシェル・ララカッタと申します。 183 00:12:28,348 --> 00:12:31,684 僕は バンダナさんの紹介で お手伝いに来ました。 184 00:12:31,684 --> 00:12:34,687 わっ! お手伝いさん 来てくれたんですね! 185 00:12:34,687 --> 00:12:38,024 よかった! と とにかく 入ってください! 186 00:12:38,024 --> 00:12:40,026 ああ…。 187 00:12:42,862 --> 00:12:45,198 うっ…! 188 00:12:45,198 --> 00:12:48,401 すみません えっと…。 189 00:12:48,401 --> 00:12:50,903 ここの片づけを お願いしたいんです。 190 00:12:50,903 --> 00:12:55,908 もう3週間ほど 手が回らない状態で…。 191 00:12:55,908 --> 00:13:00,313 《なるほど 僕 家事手伝いとして呼ばれたんだ。 192 00:13:00,313 --> 00:13:03,983 工房の手伝いが できるわけないか…》 193 00:13:03,983 --> 00:13:06,152 わかりました。 すみません。 194 00:13:06,152 --> 00:13:09,489 私 後片づけが…。 (オフィリア)ミシェル 手伝っておくれ。 195 00:13:09,489 --> 00:13:11,824 はい ただいま! 196 00:13:11,824 --> 00:13:14,327 すみません! 師匠が呼んでいるので。 197 00:13:14,327 --> 00:13:16,329 はい。 198 00:13:23,169 --> 00:13:26,372 よし 頑張るぞ! 199 00:13:30,843 --> 00:13:33,179 30分もかかっちゃった。 200 00:13:33,179 --> 00:13:36,716 次は 何をしたらいいかな…。 201 00:13:36,716 --> 00:13:41,187 たしか ミシェルさんは こっちに…。 202 00:13:48,861 --> 00:13:51,364 (リーゼロッテ)はい どうぞ。 203 00:13:51,364 --> 00:13:55,201 失礼します あの ミシェルさんは…。 204 00:13:55,201 --> 00:13:57,537 (リーゼロッテ)え? 205 00:13:57,537 --> 00:13:59,639 え…? 206 00:14:02,308 --> 00:14:07,480 あの… あなたは? 207 00:14:07,480 --> 00:14:09,982 え… えっと クルトっていいます! 208 00:14:09,982 --> 00:14:12,485 今日から ここで 働かせてもらっています! 209 00:14:12,485 --> 00:14:17,824 そうなのですか オフィリア様は 地下室に行かれていますよ。 210 00:14:17,824 --> 00:14:21,327 あ はい! ありがとうございま…。 211 00:14:21,327 --> 00:14:23,329 あれ? 212 00:14:23,329 --> 00:14:25,331 お腹のそれ…。 213 00:14:25,331 --> 00:14:27,500 (クルト)もしかして…。 214 00:14:27,500 --> 00:14:30,336 はい 呪いです。 215 00:14:30,336 --> 00:14:34,006 やっぱり… 少し 見せてもらってもいいですか? 216 00:14:34,006 --> 00:14:36,008 はい。 217 00:14:36,008 --> 00:14:39,011 (クルト)触っても? 大丈夫です。 218 00:14:41,013 --> 00:14:43,015 《触れても痛みはないみたいだ。 219 00:14:43,015 --> 00:14:47,854 というか 痛みを感じられないほど 呪いが浸食してるんだ。 220 00:14:47,854 --> 00:14:50,189 内臓もかなり傷ついてそう。 221 00:14:50,189 --> 00:14:52,525 これじゃ 食事は…》 222 00:14:52,525 --> 00:14:54,527 (お腹の鳴る音) 223 00:14:54,527 --> 00:14:56,863 あ… す すみません! 224 00:14:56,863 --> 00:14:59,699 《よかった。 食欲は まだあるんだな》 225 00:14:59,699 --> 00:15:03,903 何か軽い食事を用意しますね。 226 00:15:06,672 --> 00:15:10,843 《今 気づいたけど 僕 裸の女性に あんなに…》 227 00:15:10,843 --> 00:15:13,146 うわっ…! 228 00:15:13,146 --> 00:15:15,982 神様… ごめんなさい。 229 00:15:15,982 --> 00:15:18,851 (ミミコ)ふぅ…。 230 00:15:18,851 --> 00:15:21,521 いくらくらいになる? 231 00:15:23,523 --> 00:15:25,858 金貨8万枚。 232 00:15:25,858 --> 00:15:27,860 とんでもないな…。 233 00:15:27,860 --> 00:15:30,029 とんでもないね。 234 00:15:30,029 --> 00:15:34,500 (ミミコ)ミスリルに オリハルコン…。 まさか 本物だなんて。 235 00:15:34,500 --> 00:15:38,538 ミミコ もしも あいつの存在が 明るみになったら➡ 236 00:15:38,538 --> 00:15:40,540 どうなると思う? 237 00:15:40,540 --> 00:15:44,377 運がよくて誘拐 悪くて暗殺かな。 238 00:15:44,377 --> 00:15:49,849 なんで そんな化け物みたいな少年 今まで埋もれていたんだろ。 239 00:15:49,849 --> 00:15:53,352 炎の竜牙を クビになったって聞いたよ。 240 00:15:53,352 --> 00:15:58,024 炎の竜牙? あそこのリーダー 指名手配されたって聞いたけど。 241 00:15:58,024 --> 00:16:00,126 え? それで その子のこと➡ 242 00:16:00,126 --> 00:16:02,128 これから どうするの? 243 00:16:02,128 --> 00:16:05,131 アトリエマイスターに据えたら どうかって思ってる。 244 00:16:05,131 --> 00:16:07,300 あっちこっちで目立つより➡ 245 00:16:07,300 --> 00:16:09,969 ある程度 動きを 抑制できたほうがいい。 246 00:16:09,969 --> 00:16:14,307 (ユーリシア)それに 私も護衛として 雇われるつもりだよ。 (ミミコ)ふむ。 247 00:16:14,307 --> 00:16:17,476 あとは どうやって 本人を納得させるか➡ 248 00:16:17,476 --> 00:16:20,646 あいつは自分の実力を 自覚してないどころか➡ 249 00:16:20,646 --> 00:16:25,051 低く見積もりすぎている。 絶対 難航するぞ。 250 00:16:36,162 --> 00:16:38,364 (クルト)あ あの…。 251 00:16:38,364 --> 00:16:40,500 オフィリア様でしょうか? 252 00:16:40,500 --> 00:16:42,501 (オフィリア)ええ。 253 00:16:42,501 --> 00:16:45,171 ごめんなさい。 厨房を勝手に使っちゃいました。 254 00:16:45,171 --> 00:16:48,841 いや それはいいんだけど おかゆ? 255 00:16:48,841 --> 00:16:54,013 はい 奥の部屋の女の子が お腹が空いたって言っていたので。 256 00:16:54,013 --> 00:16:58,684 あの子に会ったの? はい 何か問題がありました? 257 00:16:58,684 --> 00:17:02,455 そうね あの子については 誰にも言ったらダメよ。 258 00:17:02,455 --> 00:17:05,124 約束できる? 259 00:17:05,124 --> 00:17:07,827 はい…。 260 00:17:09,795 --> 00:17:12,465 あの 他に何かしましょうか? 261 00:17:12,465 --> 00:17:14,800 今日は十分よ。 262 00:17:14,800 --> 00:17:16,802 (オフィリア)明日 また同じ時間に 来てもらえる? 263 00:17:16,802 --> 00:17:19,472 え? こんなに…。 264 00:17:19,472 --> 00:17:21,807 遠慮なく受け取ってちょうだい。 265 00:17:21,807 --> 00:17:24,677 それだけの仕事を あなたはしたわ。 266 00:17:24,677 --> 00:17:28,014 ありがとうございます。 267 00:17:28,014 --> 00:17:32,685 ダメね まさか 部外者との 接触を許してしまうなんて。 268 00:17:32,685 --> 00:17:36,322 はぁ… 呪術の浸食を 食い止めるためとはいえ➡ 269 00:17:36,322 --> 00:17:40,126 視野が狭まっていたか…。 気を引き締めないと…。 270 00:17:43,863 --> 00:17:46,866 (オフィリア)ダメじゃない! カーテンを開けたら。 271 00:17:46,866 --> 00:17:50,169 誰かに姿を見られたら困るでしょ。 272 00:17:50,169 --> 00:17:53,172 ごめんなさい 先生。 273 00:17:55,174 --> 00:17:58,678 あら 少し はだけてるわ。 ちゃんと着ないと。 274 00:17:58,678 --> 00:18:02,281 すみません。 自分でやるのは慣れてなくて。 275 00:18:02,281 --> 00:18:04,283 しかたないわ。 276 00:18:04,283 --> 00:18:08,287 ずっとお世話されていたんだもの。 277 00:18:08,287 --> 00:18:12,992 はい 先生…。 (お腹の鳴る音) 278 00:18:12,992 --> 00:18:16,462 すみません さっきから いいにおいが…。 279 00:18:16,462 --> 00:18:20,466 フッフフ 毒味をするから ちょっと待ってね。 280 00:18:20,466 --> 00:18:25,304 必要ありません だって あの方が作ったのでしょう? 281 00:18:25,304 --> 00:18:28,808 あの方って… 少し会っただけでしょう? 282 00:18:28,808 --> 00:18:32,144 直感で大丈夫だってわかりました。 283 00:18:32,144 --> 00:18:35,982 それに 私は もう呪術で ボロボロなんですよ。 284 00:18:35,982 --> 00:18:38,985 今さら毒を盛って 殺す必要はありません。 285 00:18:41,153 --> 00:18:43,322 お願いです 先生。 286 00:18:43,322 --> 00:18:46,359 誰に このような呪いを 受けたのか わからない私は➡ 287 00:18:46,359 --> 00:18:49,528 今日まで 皆を疑い 生きてきました。 288 00:18:49,528 --> 00:18:53,100 でも 今日くらいは 最後まで 誰かを信じていたいのです。 289 00:18:56,168 --> 00:18:59,372 わかったわ ゆっくり食べて。 290 00:19:01,273 --> 00:19:04,977 いい香り…。 香草も入っているのですね。 291 00:19:08,447 --> 00:19:12,451 とても美味しい 心が温まります。 292 00:19:12,451 --> 00:19:14,787 そう それはよかった。 293 00:19:14,787 --> 00:19:16,789 じゃあ 私は…。 294 00:19:16,789 --> 00:19:19,458 うっ…! ん! 295 00:19:19,458 --> 00:19:21,794 うっ…! 296 00:19:21,794 --> 00:19:23,796 (オフィリア)リーゼ! 297 00:19:23,796 --> 00:19:26,298 《しまった! やはり毒だったか! 298 00:19:26,298 --> 00:19:31,470 なんという迂闊! おのれ…!》 299 00:19:31,470 --> 00:19:33,472 うっ…! 300 00:19:33,472 --> 00:19:35,808 い… 今 解毒剤を…! 301 00:19:35,808 --> 00:19:39,145 先生… だ 大丈夫です。 302 00:19:39,145 --> 00:19:42,648 大丈夫って リーゼ そんなに汗をかいて…! 303 00:19:42,648 --> 00:19:44,817 治りました! なおっ…。 304 00:19:44,817 --> 00:19:48,654 (リーゼロッテ)先生 これ…! 305 00:19:48,654 --> 00:19:53,826 (オフィリア)呪いが 消えている…!? どういうこと? 306 00:19:53,826 --> 00:19:56,829 解呪反応にしては 治るのが早すぎる! 307 00:19:56,829 --> 00:20:01,167 こんなこと…。 308 00:20:01,167 --> 00:20:03,836 申し訳ございません! まさか解呪されるとは! 309 00:20:03,836 --> 00:20:05,838 もう一度…! 310 00:20:05,838 --> 00:20:07,840 あの方は もう待ってはくださいませんよ。 311 00:20:07,840 --> 00:20:12,511 え? 別の手を打つことにされたのです。 312 00:20:12,511 --> 00:20:16,849 リーゼロッテ様には 早急に 死んでいただかなくては。 313 00:20:16,849 --> 00:20:20,186 ミミコは いるか? 314 00:20:20,186 --> 00:20:23,522 オフィリアちゃん? 遅くにすまない。 315 00:20:23,522 --> 00:20:26,325 大事な相談があってきた。 316 00:20:28,360 --> 00:20:31,530 ユーリシアちゃんは バカだけど 絶対に信用できる人だよ。 317 00:20:31,530 --> 00:20:33,866 事件なら巻き込んでいいよ! 318 00:20:33,866 --> 00:20:38,537 おい 勝手に…。 ユーリシア 元王家直属冒険者の…。 319 00:20:38,537 --> 00:20:43,642 私は アトリエマイスターのオフィリア それと…。 320 00:20:47,546 --> 00:20:50,216 《なんで なんで なんで なんで こんなところに➡ 321 00:20:50,216 --> 00:20:53,052 第三王女のリーゼロッテ様が!?》 322 00:20:53,052 --> 00:20:56,889 (ミミコ)姫様 ご療養中と 伺っておりましたが。 323 00:20:56,889 --> 00:21:00,326 すまない ミミコ。 実際は ご病気ではなく➡ 324 00:21:00,326 --> 00:21:03,496 強力な呪術を かけられていたのだ。 325 00:21:03,496 --> 00:21:05,998 呪術!? いったいなぜ!? 326 00:21:05,998 --> 00:21:08,167 何者かによる暗殺…。 327 00:21:08,167 --> 00:21:10,369 え? 328 00:21:10,369 --> 00:21:14,874 リーゼロッテ様は 国王陛下と 東の隣国 グルマク帝国から➡ 329 00:21:14,874 --> 00:21:19,378 嫁いできたフランソワーズ王女との間に 生まれた唯一の子だ。 330 00:21:19,378 --> 00:21:23,883 その存在は 二国間の 和平の象徴でもある。 331 00:21:23,883 --> 00:21:28,387 つまり その和平関係を 崩壊させようとして…。 332 00:21:28,387 --> 00:21:31,724 ああ 北の国との 戦争が終わった今➡ 333 00:21:31,724 --> 00:21:36,061 新たな争いの火種を生もうと 企む者がいるのだろう。 334 00:21:36,061 --> 00:21:40,699 姫様… よくぞご無事で。 335 00:21:40,699 --> 00:21:42,868 はい ミミコさん。 336 00:21:42,868 --> 00:21:47,373 私のところに来たのは 呪術者を特定するためですね。 337 00:21:47,373 --> 00:21:50,042 力を貸していただければ と思いまして。 338 00:21:50,042 --> 00:21:55,047 私の忠誠は国王陛下と 今は亡き フランソワーズ様。 339 00:21:55,047 --> 00:21:59,885 そして そのご息女である あなた様に捧げています。 340 00:21:59,885 --> 00:22:03,822 しかし姫様 呪術は 強力なものだったのでしょう? 341 00:22:03,822 --> 00:22:05,824 よく解呪できましたね。 342 00:22:05,824 --> 00:22:11,163 はい それもこれも すべては クルト様という方のおかげです! 343 00:22:11,163 --> 00:22:13,199 (2人)え? 344 00:22:13,199 --> 00:22:15,834 ク…。 345 00:22:15,834 --> 00:22:19,038 (ユーリシア/ミミコ)ク… クルト~!?