1 00:00:03,971 --> 00:00:06,773 (いななき) 2 00:00:11,311 --> 00:00:15,148 (クルト)わぁ…! 高速馬車ってホントに速いですね。 3 00:00:15,148 --> 00:00:18,652 (ユーリシア)アトリエマイスターの特権で 手配してもらったんだ。 4 00:00:18,652 --> 00:00:20,654 へぇ~! 5 00:00:20,654 --> 00:00:22,823 (リーゼロッテ)私たちが 向かってる辺境町には➨ 6 00:00:22,823 --> 00:00:25,492 転移石がありませんからね。 7 00:00:25,492 --> 00:00:29,663 (ユーリシア)少し辺鄙ではあるが もともとは魔族の領土に接する➨ 8 00:00:29,663 --> 00:00:31,832 軍事拠点でな。 9 00:00:31,832 --> 00:00:34,167 (リーゼロッテ)まだ 太守こそ 赴任していないものの➨ 10 00:00:34,167 --> 00:00:36,336 同盟国からの 援助もいただいてる➨ 11 00:00:36,336 --> 00:00:38,505 重要な町なんですよ。 12 00:00:38,505 --> 00:00:42,175 (ダンゾウ)そのような重要な町に 新設する工房の➨ 13 00:00:42,175 --> 00:00:44,177 専属冒険者とは…。 14 00:00:44,177 --> 00:00:46,179 (カンス)身に余る話だな。 15 00:00:46,179 --> 00:00:49,349 ちゃんと 君たちの実力も 考慮しての話だよ。 16 00:00:49,349 --> 00:00:53,520 アッハハ… そういや ビビノッケはどうする? ダンゾウ。 17 00:00:53,520 --> 00:00:55,856 (ダンゾウ)その件は 拙者に任せるでござる。 18 00:00:55,856 --> 00:00:58,025 (カンス)そうか 頼んだぞ。 19 00:00:58,025 --> 00:01:01,028 《シーナ:兄さんも ダンゾウも なんだか流されてる…》 20 00:01:01,028 --> 00:01:04,164 ところで アトリエマイスターは どんな方ですか? 21 00:01:04,164 --> 00:01:06,333 えっ あ… えっと…。 22 00:01:06,333 --> 00:01:11,004 《シーナ:私たちを雇い入れたのは 善意ではなく おそらく口封じ。 23 00:01:11,004 --> 00:01:15,976 いざとなったら 今度は 私が兄さんと ダンゾウを守る!》 24 00:03:01,048 --> 00:03:03,016 あ…。 25 00:03:05,819 --> 00:03:08,989 どうなさったのですか? クルト様。 26 00:03:08,989 --> 00:03:12,826 実は 以前 この町で 城壁補修の仕事をしたんですが➨ 27 00:03:12,826 --> 00:03:16,663 3日で クビになっちゃって。 クルト様が!? 28 00:03:16,663 --> 00:03:18,832 (いななき) 29 00:03:18,832 --> 00:03:21,001 (クルト)あれ? でも 僕がやったときから➨ 30 00:03:21,001 --> 00:03:23,003 あんまり進んでないみたい。 31 00:03:23,003 --> 00:03:26,173 (ユーリシア)クルトのときとは 違うやり方で補修してるのかもな。 32 00:03:26,173 --> 00:03:28,141 (クルト)なるほど! 33 00:03:33,180 --> 00:03:35,849 さて 今日から ここが➨ 34 00:03:35,849 --> 00:03:38,852 私たちの拠点となる工房だ! 35 00:03:38,852 --> 00:03:42,189 (カンスたち)えっ? (ダンゾウ)ユーリシア殿 空地でござるが…。 36 00:03:42,189 --> 00:03:44,825 我々は いったい どうすれば? 37 00:03:44,825 --> 00:03:47,627 工房が完成するまで 宿で待機だ。 38 00:03:49,996 --> 00:03:52,666 クルト 1人で 工房を 作ることはできるかい? 39 00:03:52,666 --> 00:03:54,668 え? 40 00:03:54,668 --> 00:03:56,670 (3人)1人で? 41 00:03:56,670 --> 00:04:00,006 すみません ログハウスならまだしも さすがに 工房を➨ 42 00:04:00,006 --> 00:04:02,275 今日中には ちょっと…。 43 00:04:02,275 --> 00:04:06,113 だよな…。 いくらなんでも 今日中にとは…。 44 00:04:06,113 --> 00:04:08,115 いやいや そもそも 1人でなんて! 45 00:04:08,115 --> 00:04:10,951 3日あれば できると思います! 46 00:04:10,951 --> 00:04:13,120 (3人)3日…。 47 00:04:13,120 --> 00:04:16,456 まぁ 別に 3日じゃなくても クルトのペースで焦らず➨ 48 00:04:16,456 --> 00:04:18,792 じっくり 作ってもらえればいいから。 49 00:04:18,792 --> 00:04:21,628 必要な追加資材があるなら なんでも言ってくれ。 50 00:04:21,628 --> 00:04:24,631 本当ですか? じゃあ…。 51 00:04:26,800 --> 00:04:31,138 このリスト 上から優先的に 集めてもらえたら助かります。 52 00:04:31,138 --> 00:04:35,308 アメジスト サファイア グリフォンの羽…。 53 00:04:35,308 --> 00:04:38,145 (ユーリシア)オーケー! 明日以降になるが手配するよ。 54 00:04:38,145 --> 00:04:40,147 (クルト)お願いします! 55 00:04:40,147 --> 00:04:42,315 《いったい 何のために…》 56 00:04:42,315 --> 00:04:45,318 (リーゼロッテ)クルト様 楽しみに待っていますね! 57 00:04:45,318 --> 00:04:48,822 (クルト)アトリエマイスター様に ふさわしい工房を建てられるかな。 58 00:04:48,822 --> 00:04:52,159 (リーゼロッテ)クルト様なら絶対できます! (クルト)ハッハハ。 59 00:04:52,159 --> 00:04:55,495 よし! じゃあ 我々は クルトの邪魔にならないよう➨ 60 00:04:55,495 --> 00:04:57,831 宿屋に移動しよう! 61 00:04:57,831 --> 00:05:00,667 クルトも ちゃんと宿に帰ってきて 食事を取ったり➨ 62 00:05:00,667 --> 00:05:05,605 休んだりするんだぞ。 はい 朝と夜には顔を出します! 63 00:05:05,605 --> 00:05:07,607 クルト様…。 64 00:05:07,607 --> 00:05:09,943 お昼もしっかり 食べないとダメですよ! 65 00:05:09,943 --> 00:05:14,114 はい お気遣い ありがとうございます! 66 00:05:14,114 --> 00:05:17,651 (ユーリシア)みんな 少し時間をもらえるか? 67 00:05:17,651 --> 00:05:19,653 (カンス)はい どうしました? 68 00:05:19,653 --> 00:05:22,522 まぁ 座ってくれ。 69 00:05:25,625 --> 00:05:28,628 ユーリシア殿? 70 00:05:28,628 --> 00:05:32,465 聞かせてもらえるんだよね。 洞窟でのこと。 71 00:05:32,465 --> 00:05:34,467 洞窟? 72 00:05:34,467 --> 00:05:37,637 あのアイアンドラゴンゴーレムを 倒したのは クルトなの。 73 00:05:37,637 --> 00:05:39,806 それも たった一人で…。 74 00:05:39,806 --> 00:05:41,808 なんだって!? 75 00:05:41,808 --> 00:05:47,013 (シーナ)アイアンゴーレム系の採掘には 慣れてるって言って…。 76 00:05:47,013 --> 00:05:52,519 短剣一本で いとも簡単に…。 77 00:05:52,519 --> 00:05:55,488 教えて! クルトは いったい何者なの? 78 00:05:55,488 --> 00:05:58,325 そして あなたたちも? 79 00:05:58,325 --> 00:06:03,263 そうだね まずは 私たちについて。 80 00:06:03,263 --> 00:06:07,267 私は 元王家直属の冒険者。 81 00:06:07,267 --> 00:06:10,103 王家直属!? 82 00:06:10,103 --> 00:06:15,442 そして リーゼは いや このお方は…。 83 00:06:15,442 --> 00:06:20,113 改めまして 私の名は リーゼロッテ・ホムーロス。 84 00:06:20,113 --> 00:06:23,116 ホムーロス…? 85 00:06:25,118 --> 00:06:27,120 (カンス)その紋章は!? 86 00:06:27,120 --> 00:06:29,289 この国の第三王女です。 87 00:06:29,289 --> 00:06:32,292 第三王女…。 88 00:06:32,292 --> 00:06:34,594 どうか そのままで。 89 00:06:37,130 --> 00:06:40,634 ゆえあって 今の私は 身分を隠しています。 90 00:06:40,634 --> 00:06:44,471 ですから 今までどおり ただのリーゼとして…。 91 00:06:44,471 --> 00:06:47,474 じゃあ まさか クルトも王族? 92 00:06:47,474 --> 00:06:50,644 いや クルトは王族でも貴族でもない。 93 00:06:50,644 --> 00:06:53,980 (ユーリシア)むしろ 私たちにも あの子が何者なのか➨ 94 00:06:53,980 --> 00:06:55,982 わからないんだ。 95 00:06:55,982 --> 00:06:58,151 何者か わからない…? 96 00:06:58,151 --> 00:07:03,290 わかってることといえば クルトの戦闘適性は すべてGランク。 97 00:07:03,290 --> 00:07:08,595 ただし 戦闘以外の適性は すべて SSSランクということくらい。 98 00:07:08,595 --> 00:07:13,800 SSSって 存在するかも わからない伝説の…。 99 00:07:13,800 --> 00:07:18,638 (ダンゾウ)採掘 運搬 確かに 戦闘以外のスキルでござるな。 100 00:07:18,638 --> 00:07:21,775 だが クルトには その自覚がまったくない。 101 00:07:21,775 --> 00:07:27,280 私たちも 本当のランクを隠して せいぜいCかBランクと伝えてある。 102 00:07:27,280 --> 00:07:29,282 なにそれ? 103 00:07:29,282 --> 00:07:33,486 そもそも 新しいアトリエマイスター というのは クルト本人のことだ。 104 00:07:33,486 --> 00:07:37,157 これも秘密だがな。 なんと…。 105 00:07:37,157 --> 00:07:39,793 待って! なんで そんな騙すようなことを? 106 00:07:39,793 --> 00:07:42,295 本当のことを 言ってあげればいいじゃない! 107 00:07:42,295 --> 00:07:45,298 もし クルトに 本当のことを 言ったとしても➨ 108 00:07:45,298 --> 00:07:47,634 信じてもらえないだろうな。 109 00:07:47,634 --> 00:07:49,969 だからって…! 110 00:07:49,969 --> 00:07:53,173 何より 真実を公表してしまうと➨ 111 00:07:53,173 --> 00:07:56,509 どんな悪い輩が クルトの才能を利用し➨ 112 00:07:56,509 --> 00:07:59,846 悪用しようと企んでくるか わからない。 113 00:07:59,846 --> 00:08:02,949 利用しようとしてるのは あんたたちのほうでしょ! 114 00:08:02,949 --> 00:08:05,085 おい シーナ! 115 00:08:05,085 --> 00:08:08,288 兄さん! ダンゾウ! これ以上 聞く必要ないよ! 116 00:08:08,288 --> 00:08:10,957 私たちの手に負える話じゃ…。 117 00:08:16,930 --> 00:08:18,932 続きを。 118 00:08:20,934 --> 00:08:22,969 クルト様は➨ 119 00:08:22,969 --> 00:08:24,971 私にかけられた呪いを➨ 120 00:08:24,971 --> 00:08:26,973 手作りのおかゆで 解いてくださいました。 121 00:08:26,973 --> 00:08:28,975 呪い…? 122 00:08:28,975 --> 00:08:31,478 リーゼは何者かに命を狙われている。 123 00:08:31,478 --> 00:08:36,316 今回 工房新設にあたって この辺境町を選んだのも➨ 124 00:08:36,316 --> 00:08:39,986 敵をあぶり出して 黒幕を追い詰めるためだ。 125 00:08:39,986 --> 00:08:42,956 それも 全部 クルトは…。 126 00:08:42,956 --> 00:08:44,958 (リーゼロッテ)ご存じありません。 127 00:08:44,958 --> 00:08:47,794 ですが 私の素性など関係なく➨ 128 00:08:47,794 --> 00:08:50,497 ただ 呪いのせいで 困ってると知ったら➨ 129 00:08:50,497 --> 00:08:55,001 何の見返りも求めずに 私を救ってくださったのです。 130 00:08:55,001 --> 00:08:57,337 クルトは純粋すぎる。 131 00:08:57,337 --> 00:09:03,076 そして いつでも 他人のことを 第一に考えすぎてしまうんだ。 132 00:09:03,076 --> 00:09:05,912 要はめっちゃ いいやつってこと! 133 00:09:05,912 --> 00:09:09,582 だから 私は あの子を 守ってやりたいと思ってる! 134 00:09:09,582 --> 00:09:13,420 私からも これは 王女としてではなく➨ 135 00:09:13,420 --> 00:09:17,524 クルト様の友人として 改めて お願いします。 136 00:09:19,759 --> 00:09:22,929 秘密を共有し クルト様を守るために➨ 137 00:09:22,929 --> 00:09:25,231 仲間になってもらえませんか? 138 00:09:33,106 --> 00:09:35,775 王族に従うは 騎士の務めなれど➨ 139 00:09:35,775 --> 00:09:39,612 拙者らは冒険者 その義務はござらん。 140 00:09:39,612 --> 00:09:42,115 だが クルト殿は すでに➨ 141 00:09:42,115 --> 00:09:45,785 共に死線を潜り抜けた 冒険者仲間であり➨ 142 00:09:45,785 --> 00:09:48,455 友でござる。 143 00:09:48,455 --> 00:09:50,790 ああ そうだ! 仲間や友を守るのに➨ 144 00:09:50,790 --> 00:09:53,126 理由なんかいらない! 145 00:09:53,126 --> 00:09:55,962 もちろん クルト殿の友である あなた方も➨ 146 00:09:55,962 --> 00:09:59,966 拙者の刀に誓ってお守りいたす。 147 00:09:59,966 --> 00:10:03,336 ありがとうございます! 148 00:10:03,336 --> 00:10:05,305 兄さん! ダンゾウ! 149 00:10:05,305 --> 00:10:08,808 け… けど 私たち まだ出会って数日で➨ 150 00:10:08,808 --> 00:10:10,977 クルトのことを何にも…。 151 00:10:10,977 --> 00:10:13,313 うんうん わかるよ その気持ち。 152 00:10:13,313 --> 00:10:17,317 わかるわけないでしょ! いいかげんなこと言わないで! 153 00:10:17,317 --> 00:10:20,153 わかるさ だって➨ 154 00:10:20,153 --> 00:10:24,157 私も クルトと出会って まだ 6日しか経ってないんだから! 155 00:10:24,157 --> 00:10:26,159 え…? 156 00:10:26,159 --> 00:10:28,161 (2人)えっ? 157 00:10:28,161 --> 00:10:30,163 は…? 158 00:10:32,332 --> 00:10:36,169 ちょ… ちょっと考えさせて。 159 00:10:36,169 --> 00:10:39,506 シーナ。 160 00:10:39,506 --> 00:10:41,808 大丈夫ですよ ユーリシアさん。 161 00:10:45,845 --> 00:10:49,015 《わけわかんない… こんなの…。 162 00:10:49,015 --> 00:10:53,186 クルトだって 本当のことを 知るべきなんじゃ…》 163 00:10:53,186 --> 00:10:55,355 クルト! 164 00:10:55,355 --> 00:10:58,024 って 何これ~! 165 00:10:58,024 --> 00:11:00,860 あっ シーナさん どうしたんですか? 166 00:11:00,860 --> 00:11:03,963 まだ 工房は完成してませんが…。 167 00:11:03,963 --> 00:11:05,999 これ➨ 168 00:11:05,999 --> 00:11:10,169 全部 クルトが掘ったの? はい 採掘は Bランクなので。 169 00:11:10,169 --> 00:11:13,139 《Bでも こんなんできるか!》 170 00:11:15,842 --> 00:11:17,844 クルト すごいね。 171 00:11:17,844 --> 00:11:22,649 そうですか? 僕の故郷じゃ 1日で 数十軒の家が➨ 172 00:11:22,649 --> 00:11:24,817 建つなんて よくある話ですし➨ 173 00:11:24,817 --> 00:11:27,487 自分は まだまだ 遅いと思いますが。 174 00:11:27,487 --> 00:11:30,657 《いやいや よくある話じゃない》 175 00:11:30,657 --> 00:11:36,496 クルトはさ こういうふうに仕事を 押しつけられて不満はないの? 176 00:11:36,496 --> 00:11:39,332 押しつけられてなんて とんでもないです! 177 00:11:39,332 --> 00:11:41,367 むしろ 嬉しいですよ! 178 00:11:41,367 --> 00:11:43,503 嬉しい…? 179 00:11:43,503 --> 00:11:46,172 だって 僕 前のパーティじゃ 役立たずって言われて➨ 180 00:11:46,172 --> 00:11:49,375 追い出されて…。 181 00:11:49,375 --> 00:11:52,879 それでも 今は こんな僕でも➨ 182 00:11:52,879 --> 00:11:55,682 誰かの役に 立てるんだって思えたら! 183 00:11:55,682 --> 00:11:57,684 フッフフ! 184 00:11:59,719 --> 00:12:01,888 《クルトは純粋すぎる。 185 00:12:01,888 --> 00:12:05,959 だから 私は あの子を 守ってやりたいと思ってる》 186 00:12:05,959 --> 00:12:09,796 そっか… うん。 187 00:12:09,796 --> 00:12:12,498 わかった! え? 何がですか? 188 00:12:14,801 --> 00:12:18,504 私たちは もう 仲間なんだってこと! 189 00:12:21,841 --> 00:12:25,511 サマエラ行き まもなく発車しま~す! 190 00:12:25,511 --> 00:12:27,680 (いななき) 191 00:12:27,680 --> 00:12:32,652 (バンダナ)大方の調べはつきました。 聞こう 情報屋。 192 00:12:32,652 --> 00:12:35,822 ビビノッケ 通称サウザンドフェイス。 193 00:12:35,822 --> 00:12:39,993 悪党どもから 依頼を受け 冒険者パーティに潜り込み➨ 194 00:12:39,993 --> 00:12:43,663 いくつものパーティを 崩壊させてきた下衆。 195 00:12:43,663 --> 00:12:46,199 今回の件も 最初から サクラを潰すつもりで➨ 196 00:12:46,199 --> 00:12:48,368 依頼を持ってきたようで。 197 00:12:48,368 --> 00:12:51,204 (バンダナ)旦那方に 最近 仕事を 取られて恨みを持った➨ 198 00:12:51,204 --> 00:12:54,874 敵対パーティが やつを差し向けたようです。 199 00:12:54,874 --> 00:12:58,177 詳細は そちらに。 200 00:12:58,177 --> 00:13:02,181 承知した 恩に着る。 201 00:13:04,117 --> 00:13:06,119 まいど。 202 00:13:08,288 --> 00:13:10,289 キャア! 203 00:13:10,289 --> 00:13:12,625 (ビビノッケ)おう ねえちゃんよ! どうだい? 204 00:13:12,625 --> 00:13:16,462 は 離してください! もう! おっと… ケッ…! 205 00:13:16,462 --> 00:13:18,798 今に見てろってんだ! 206 00:13:18,798 --> 00:13:20,967 サクラの野郎どもが 生き残っちまったのは➨ 207 00:13:20,967 --> 00:13:23,303 誤算だったが➨ 208 00:13:23,303 --> 00:13:29,142 第三王女の息のかかった 工房の専属になっただと? 209 00:13:29,142 --> 00:13:32,145 そいつを つぶせば さぞかし たんまりと…! 210 00:13:32,145 --> 00:13:34,147 (ダンゾウ)大儲けできる って寸法にござるな。 211 00:13:34,147 --> 00:13:38,484 そのとおりよ! ヒッヒッヒヒヒ…! 212 00:13:38,484 --> 00:13:42,155 第三王女の功績に 泥を塗ってほしい依頼人なんて➨ 213 00:13:42,155 --> 00:13:46,526 探せば いくらでも…。 214 00:13:46,526 --> 00:13:49,362 げっ…! ダンゾウ! 215 00:13:49,362 --> 00:13:52,365 回復祝いにしては 少々 飲みすぎにござらんか? 216 00:13:52,365 --> 00:13:55,201 ビビノッケ。 217 00:13:55,201 --> 00:13:58,037 はぁ はぁ…! 218 00:13:58,037 --> 00:14:00,540 クソ! なんで バレてんだ!? 219 00:14:00,540 --> 00:14:03,276 おわっ…! 220 00:14:03,276 --> 00:14:05,778 うぐっ…。 221 00:14:05,778 --> 00:14:08,081 いてっ…! 222 00:14:14,287 --> 00:14:16,289 ひ ひぃ…! 223 00:14:16,289 --> 00:14:18,958 おかしいと思ったでござるよ。 224 00:14:18,958 --> 00:14:21,294 ま 待て! ダンゾウ! は 話を…! 225 00:14:21,294 --> 00:14:26,299 抜け目ない貴様が ゴブリンの 巨大コロニーを知らなかったなど。 226 00:14:26,299 --> 00:14:29,302 ほ… 本当に知らなかったんだ! 許してくれ! 227 00:14:29,302 --> 00:14:32,472 お 俺たちは 同じパーティの 仲間じゃねぇか! 228 00:14:32,472 --> 00:14:35,975 なっ 頼む! 229 00:14:35,975 --> 00:14:37,977 がっ…! 230 00:14:40,313 --> 00:14:42,315 がっ…! 231 00:14:42,315 --> 00:14:45,985 拙者は おぬしを仲間とは思わぬ。 232 00:14:45,985 --> 00:14:50,323 もし 今一度 拙者の信ずる 仲間に近づくようなことあらば➨ 233 00:14:50,323 --> 00:14:54,127 問答無用で斬る。 234 00:14:58,331 --> 00:15:01,834 《やれやれ。 対象の障害となる者は➨ 235 00:15:01,834 --> 00:15:05,838 きちんと 最後まで始末して いただきたかったのですがね》 236 00:15:11,277 --> 00:15:16,582 《あれは 第三席宮廷魔術師ミミコの 諜報部隊 ファントム…?》 237 00:15:22,622 --> 00:15:25,291 《ほう? マーレフィスがね…。 238 00:15:25,291 --> 00:15:28,294 かわいそうとは思いますが➨ 239 00:15:28,294 --> 00:15:31,631 まぁ あの女は放っておけと 師匠にも言われてますし➨ 240 00:15:31,631 --> 00:15:35,001 こちらは向かいますか。 241 00:15:35,001 --> 00:15:37,670 クルの故郷に…》 242 00:15:37,670 --> 00:15:56,556 ♬~ 243 00:16:02,094 --> 00:16:05,264 俺たちは 夢を見ているのか? 244 00:16:05,264 --> 00:16:08,434 胡蝶の夢にござる。 245 00:16:08,434 --> 00:16:11,604 (カンス)すごい豪邸だな…。 246 00:16:11,604 --> 00:16:15,274 (ダンゾウ)3日前までは 何もなかったでござる。 247 00:16:15,274 --> 00:16:18,110 あそこに パパモモの木が。 248 00:16:18,110 --> 00:16:20,947 じゃあ 来年の春には おいしい実がなって…。 249 00:16:20,947 --> 00:16:23,950 って なんで 今 実ってんだよ! 250 00:16:23,950 --> 00:16:25,952 アハハハ…! 251 00:16:25,952 --> 00:16:29,288 今日から ここが 私とクルト様の愛の巣! 252 00:16:29,288 --> 00:16:32,458 いや これ 工房だから! 253 00:16:32,458 --> 00:16:34,627 あ 皆さん! 254 00:16:34,627 --> 00:16:37,964 すみません。 出迎えの準備もできてなくて。 255 00:16:37,964 --> 00:16:42,134 あ ああ… 私たちの心の準備も 不十分だったがね。 256 00:16:42,134 --> 00:16:45,638 え? い いや 何でもない! 257 00:16:45,638 --> 00:16:47,640 それより 中を見てもいいか? 258 00:16:47,640 --> 00:16:49,976 はい もちろんです! 259 00:16:49,976 --> 00:16:53,980 まずは エントランスです。 (一同)豪華すぎ! 260 00:16:53,980 --> 00:16:57,817 地下は 2階まであります。 (一同)広すぎ! 261 00:16:57,817 --> 00:17:01,654 館内の水は すべて ここで生成しています。 262 00:17:01,654 --> 00:17:03,956 (一同)やりすぎ! 263 00:17:03,956 --> 00:17:06,792 クルト… この仕掛けはいったい? 264 00:17:06,792 --> 00:17:10,796 はい いただいたサファイアを 魔法晶石に作り替えて➨ 265 00:17:10,796 --> 00:17:14,634 水を生み出す 永久機関を作ってみました。 266 00:17:14,634 --> 00:17:19,138 (クルト)他にも 水晶から魔法晶石を 作って照明代わりにしてます。 267 00:17:19,138 --> 00:17:22,308 アメジストに魔力をためてるので 付けっ放しでも➨ 268 00:17:22,308 --> 00:17:25,144 1年以上は明るいままですよ。 269 00:17:25,144 --> 00:17:27,313 こちらが 皆さんに 休んでもらうお部屋です。 270 00:17:27,313 --> 00:17:30,316 (ユーリシアたち)おお~っ! 271 00:17:30,316 --> 00:17:32,318 わぁ…! (ユーリシア)このベッドも クルトが? 272 00:17:32,318 --> 00:17:36,789 (クルト)はい いただいたグリフォンの羽で 作った羽毛布団です。 273 00:17:36,789 --> 00:17:40,626 はぁ はぁ…! クルト様のにおいがします! 274 00:17:40,626 --> 00:17:44,630 アッハハ リーゼさん 冗談がすぎますよ。 275 00:17:44,630 --> 00:17:46,799 それは グリフォンのにおいだぞ。 276 00:17:46,799 --> 00:17:48,834 (クルト)そして こちらが➨ 277 00:17:48,834 --> 00:17:51,003 アトリエマイスター様の お部屋なんですけど…。 278 00:17:51,003 --> 00:17:53,005 (一同)おお~っ! 279 00:17:53,005 --> 00:17:57,476 ユーリシアさん アトリエマイスター様は いつ頃 お見えになるんでしょうか? 280 00:17:57,476 --> 00:17:59,478 えっ あ ああ…。 281 00:17:59,478 --> 00:18:02,915 なんか多忙らしくて 到着は もう少し遅れるみたい。 282 00:18:02,915 --> 00:18:05,418 そうなんですか。 283 00:18:05,418 --> 00:18:07,753 それより クルトの部屋は? 284 00:18:07,753 --> 00:18:10,923 僕は 雑用係ですので キッチン横の小さな休憩スペースで➨ 285 00:18:10,923 --> 00:18:12,959 寝泊まりしようかと。 286 00:18:12,959 --> 00:18:15,127 (一同)それはダメ! でござる! ええ!? 287 00:18:15,127 --> 00:18:17,296 (ユーリシア)この部屋で いいじゃないか。 288 00:18:17,296 --> 00:18:19,465 どうせ しばらく使わないんだし! 289 00:18:19,465 --> 00:18:22,134 (クルト)ええ!? とんでもないです! (リーゼロッテ)いいえ! 290 00:18:22,134 --> 00:18:25,471 クルト様は この部屋で 休まれるべきです! 291 00:18:25,471 --> 00:18:27,473 (クルト)そんな 僕なんかが…。 292 00:18:27,473 --> 00:18:30,142 (カンス)いやいや アトリエマイスターが来るまで! なっ? 293 00:18:30,142 --> 00:18:32,812 (ダンゾウ)さようでござる! (シーナ)うん うん! 294 00:18:32,812 --> 00:18:34,780 (クルト)でも…。 295 00:18:37,316 --> 00:18:39,819 わかりました。 296 00:18:39,819 --> 00:18:41,821 じゃあ 管理責任者ということで➨ 297 00:18:41,821 --> 00:18:45,324 アトリエマイスター様がいらしたら すぐに移りますね。 298 00:18:45,324 --> 00:18:49,128 《ユーリシア:説得に 2時間かかった…》 299 00:18:49,128 --> 00:18:52,298 ところで クルト この屋敷に 呪い避けの結界を➨ 300 00:18:52,298 --> 00:18:56,302 張ることはできるかい? 呪いよけですか? 301 00:18:56,302 --> 00:18:59,305 それは ちょっと難しいですね。 302 00:18:59,305 --> 00:19:02,408 そうか… 結界は無理か。 303 00:19:02,408 --> 00:19:06,245 じゃあ ミミコから渡されている この呪い避けの護符で➨ 304 00:19:06,245 --> 00:19:09,915 当面は これでしのげるか…。 305 00:19:09,915 --> 00:19:13,719 あとは 肝心のリーゼの部屋に…。 306 00:19:16,922 --> 00:19:19,258 クルト様! お待ちしておりました! うわっ! 307 00:19:19,258 --> 00:19:21,260 何をだ? よ 夜這いを…。 308 00:19:21,260 --> 00:19:25,097 お… 王女が どこで そんなこと覚えたんだ~! 309 00:19:25,097 --> 00:19:29,602 騒々しいですよ ユーリさん。 皆様が起きてしまいます。 310 00:19:29,602 --> 00:19:33,773 それとも ユーリさん もしかして 嫉妬なさってるんですか? 311 00:19:33,773 --> 00:19:36,942 な… ななな 何を言ってるんだ!? 312 00:19:36,942 --> 00:19:40,780 ど… どうして 私が し… 嫉妬なんて! 313 00:19:40,780 --> 00:19:43,949 と… とにかく クルトは純粋無垢なんだから➨ 314 00:19:43,949 --> 00:19:47,453 節度をわきまえるように! はい もちろんです! 315 00:19:54,293 --> 00:19:56,629 (リーゼロッテ)クルト様! 316 00:19:56,629 --> 00:19:59,298 次は どのお皿を運びましょうか? 317 00:19:59,298 --> 00:20:01,967 節度は どうした!? 318 00:20:01,967 --> 00:20:06,138 だから 騒々しいですよ ユーリさん。 こんな朝から。 319 00:20:06,138 --> 00:20:10,309 やかましい! だいたいなんだ その破廉恥極まりない格好は! 320 00:20:10,309 --> 00:20:12,812 僕も どうかなって 思ったんですけど➨ 321 00:20:12,812 --> 00:20:16,816 リーゼさんが 家の中では よくある格好だって言って…。 322 00:20:16,816 --> 00:20:19,985 よくない! 何か勘違いしてませんか? 323 00:20:19,985 --> 00:20:21,987 ほら。 324 00:20:21,987 --> 00:20:25,825 おはよう なんか 焼きたて…。 325 00:20:25,825 --> 00:20:27,827 コホン! 326 00:20:27,827 --> 00:20:30,162 なんか パンの焼ける いいにおいがするんだけど。 327 00:20:30,162 --> 00:20:33,666 はい 竈を作っておいたので 毎朝 焼きたてパンを➨ 328 00:20:33,666 --> 00:20:36,168 皆さんに用意しますね。 329 00:20:36,168 --> 00:20:38,170 (クルト)食堂でお待ちください。 330 00:20:41,340 --> 00:20:44,677 あと 皆さん コーヒーと紅茶 どちらがお好みでしょうか? 331 00:20:44,677 --> 00:20:46,679 《なに この主婦の鑑…。 332 00:20:46,679 --> 00:20:49,381 今すぐ お嫁に もらいたいんですけど!》 333 00:20:54,019 --> 00:20:58,357 うまい! うますぎる! ん~! 334 00:20:58,357 --> 00:21:01,193 五臓六腑に染みわたるでござる。 335 00:21:01,193 --> 00:21:03,629 (カンス)これから 毎朝 こんな飯が食えるのか! 336 00:21:03,629 --> 00:21:07,299 (シーナ)兄さん お行儀よくして! 337 00:21:07,299 --> 00:21:09,301 そういえば クルトは? 338 00:21:09,301 --> 00:21:12,805 クルト様なら 先ほど雑巾を持って 掃除に行かれました。 339 00:21:12,805 --> 00:21:14,974 掃除…? 340 00:21:14,974 --> 00:21:17,643 (リーゼロッテ)なんでも 館のあちこちに 落書きがあって➨ 341 00:21:17,643 --> 00:21:20,513 すぐに戻りますと言って…。 342 00:21:20,513 --> 00:21:23,349 《まさか… 呪い避けの護符を? 343 00:21:23,349 --> 00:21:26,018 だが あれは 一度貼ったら 絶対 消えないってミミコが!》 344 00:21:26,018 --> 00:21:28,320 クルト! 落書きって…! 345 00:21:28,320 --> 00:21:30,689 あ ユーリシアさん。 346 00:21:30,689 --> 00:21:33,192 大丈夫 これで最後です。 347 00:21:33,192 --> 00:21:35,161 あ…。 348 00:21:35,161 --> 00:21:38,030 特に リーゼさんの部屋の周りに たくさんあったんですが➨ 349 00:21:38,030 --> 00:21:40,833 何だったんでしょうか。 350 00:21:40,833 --> 00:21:44,503 ユーリシアさん…? いや うん➨ 351 00:21:44,503 --> 00:21:49,842 それは たぶん 最近 ウワサの 落書き魔 ラクガキンキの仕業で…。 352 00:21:49,842 --> 00:21:51,844 落書き魔のラクガキンキ!? 353 00:21:51,844 --> 00:21:54,847 (ユーリシア)ああ きっと どこかで リーゼの姿を見て➨ 354 00:21:54,847 --> 00:21:58,017 かまってもらいたくて 落書きしたんだよ。 355 00:21:58,017 --> 00:22:01,353 なるほど 妙な人がいるんですね。 356 00:22:01,353 --> 00:22:04,456 (クルト)リーゼさんに 知らせないといけませんね。 357 00:22:04,456 --> 00:22:08,794 《どうする… リーゼが刺客に 狙われてるという話をせずに➨ 358 00:22:08,794 --> 00:22:12,131 ごまかしたが 護符は もう手持ちがない。 359 00:22:12,131 --> 00:22:14,800 ミミコたちが こっちに 到着するのには➨ 360 00:22:14,800 --> 00:22:16,969 もう数日かかる。 361 00:22:16,969 --> 00:22:20,973 それまで あの子を 守ることができるだろうか…》