1 00:00:18,000 --> 00:00:23,700 ((クルト:こんにちは。 君 行商人さんの娘さんだよね? 2 00:00:26,000 --> 00:00:28,210 ねぇ 何をしているの? 3 00:00:30,840 --> 00:00:34,180 きれいな角だね。 4 00:00:34,180 --> 00:00:37,180 いい天気… だね。 5 00:00:43,360 --> 00:00:46,020 (ヒルデガルド)お父様に…。 6 00:00:46,020 --> 00:00:49,360 ハスト村の人とは話すなって 言われているの。 7 00:00:49,360 --> 00:00:52,530 この村の人は 少し変わっているから➡ 8 00:00:52,530 --> 00:00:59,200 私に変な影響があったら 困るって… これ独り言。 9 00:00:59,200 --> 00:01:02,470 僕の名前は クルト。 君の名前は? 10 00:01:02,470 --> 00:01:04,810 これは独り言だよ。 11 00:01:04,810 --> 00:01:09,310 私の名前は ヒルデガルド… これも独り言よ。 12 00:01:09,310 --> 00:01:12,180 (2人)フフフ…。 13 00:01:12,180 --> 00:01:16,690 (クルト)虹色の花が咲いている ところまで もうすぐだよ。 14 00:01:16,690 --> 00:01:20,690 楽しみ。 15 00:01:20,690 --> 00:01:24,830 ん? あら おいしそう! 16 00:01:24,830 --> 00:01:26,930 わぁ…。 17 00:01:30,340 --> 00:01:34,370 くっ… あ…。 18 00:01:34,370 --> 00:01:39,510 どうしたの!? ヒルデガルドちゃん! 19 00:01:39,510 --> 00:01:44,720 猛毒のパープラベリーだ。 万能薬を作らなきゃ。 20 00:01:50,520 --> 00:01:54,860 うぅ…。 21 00:01:54,860 --> 00:01:58,360 《ヒルデガルドちゃんを 助けるんだ!》)) 22 00:02:03,800 --> 00:02:10,110 (ユーリシア)クルト… お~い クルト そろそろ起きろよ。 23 00:02:14,310 --> 00:02:19,990 夢… もう10年前か…。 24 00:02:19,990 --> 00:02:23,190 (ユーリシア)そろそろ 依頼先の村に着くぞ。 25 00:04:05,290 --> 00:04:07,460 (ユーリシア)深刻な水不足か…。 26 00:04:07,460 --> 00:04:11,800 はい このままでは 作物は皆 枯れてしまいます。 27 00:04:11,800 --> 00:04:14,800 隣村に大きなため池が あるじゃないか。 28 00:04:14,800 --> 00:04:19,640 水路もつながってるし そちらから融通してもらうのは? 29 00:04:19,640 --> 00:04:22,970 何度も交渉しましたが 聞いてはくれないのです。 30 00:04:22,970 --> 00:04:26,480 そこで 強い権力をお持ちの 工房の皆様に➡ 31 00:04:26,480 --> 00:04:29,480 お願いできればと思いまして。 32 00:04:32,650 --> 00:04:35,490 待たせたね。 33 00:04:35,490 --> 00:04:39,820 あれ? みんなは? (ダンゾウ)丘の上でござる。 34 00:04:39,820 --> 00:04:42,160 (ダンゾウ)鳥の管理をしていた おじいさんが➡ 35 00:04:42,160 --> 00:04:45,160 ギックリ腰らしく 話し合いの間だけでも➡ 36 00:04:45,160 --> 00:04:47,830 鳥たちの世話を手伝いにと。 37 00:04:47,830 --> 00:04:52,670 (ユーリシア)鳥? まあ それくらいなら 問題ないか…。 38 00:04:52,670 --> 00:04:58,680 私は隣村まで交渉に行ってくる。 承知。 39 00:04:58,680 --> 00:05:02,950 どうかどうか うちの村を お救いください! 40 00:05:02,950 --> 00:05:06,120 なんとか水をお願いします! 41 00:05:06,120 --> 00:05:09,290 こっちのため池も 水が尽きかけてるのか。 42 00:05:09,290 --> 00:05:13,120 もう雨乞いするしか ないんじゃないか…。 43 00:05:13,120 --> 00:05:15,790 村長! 大変だ~! 44 00:05:15,790 --> 00:05:20,300 そ 村長! 丘が 丘の上が…。 ちょっと 落ち着いて! 45 00:05:26,170 --> 00:05:29,840 えっ 池… いや湖!? 46 00:05:29,840 --> 00:05:32,680 (ユーリシア)シーナ カンス! 47 00:05:32,680 --> 00:05:36,310 水不足だって話だったのに こんなところに池があったのか? 48 00:05:36,310 --> 00:05:41,120 (シーナ)ううん さっきまでなかった。 (クルト)ユーリシアさ~ん。 49 00:05:43,150 --> 00:05:47,990 ああ… 鳥の世話を 手伝っていると聞いていたんだが。 50 00:05:47,990 --> 00:05:51,860 はい 水鳥たち 喉が渇いてたみたいだから➡ 51 00:05:51,860 --> 00:05:54,370 地下水脈から水をくみ上げました。 52 00:05:54,370 --> 00:05:58,370 ところで 村長さんとの話は もう終わったんですか? 53 00:05:58,370 --> 00:06:01,770 えっ いや まだ…。 お~っ!? 54 00:06:01,770 --> 00:06:04,780 ユーリシア殿! まさか このような摩訶不思議な➡ 55 00:06:04,780 --> 00:06:08,110 方法で解決してくださるとは。 いや…。 56 00:06:08,110 --> 00:06:11,280 ありがとうございます! その 私は…。 57 00:06:11,280 --> 00:06:14,290 《すごい! もう依頼を 終わらせちゃったんだ。 58 00:06:14,290 --> 00:06:16,590 さすがユーリシアさん!》 59 00:06:18,790 --> 00:06:21,790 (クルト)お礼 たくさん もらっちゃいましたね。 60 00:06:21,790 --> 00:06:24,300 (シーナ)いろんな種類の 卵みたいね。 61 00:06:24,300 --> 00:06:27,470 今日は この卵で おいしいごはんを作りますね。 62 00:06:27,470 --> 00:06:31,470 オムレツ それともデザートに パンケーキがいいかな。 63 00:06:31,470 --> 00:06:33,810 あっ リーゼさんは まだお出かけ中ですよね。 64 00:06:33,810 --> 00:06:38,140 ああ この前の魔物襲撃事件の 報告をしに➡ 65 00:06:38,140 --> 00:06:43,150 タイコーン領主のもとに行っている。 66 00:06:43,150 --> 00:06:46,990 (タイコーン)どうですかな? お味のほうは。 67 00:06:46,990 --> 00:06:50,990 (リーゼロッテ)たいへん結構ですわ タイコーン辺境伯。 68 00:06:50,990 --> 00:06:56,330 アルレイド将軍も遠慮なく。 (アルレイド)は… 私のような➡ 69 00:06:56,330 --> 00:06:58,500 武骨者の同席を お許しくださるうえ➡ 70 00:06:58,500 --> 00:07:01,930 細やかなお気遣い… 感謝いたします。 71 00:07:01,930 --> 00:07:06,940 ふむ。 しかしまさか 姫様が自らいらっしゃるとは➡ 72 00:07:06,940 --> 00:07:10,440 おそれ多いこと。 お気になさらないでください。 73 00:07:10,440 --> 00:07:13,950 今の私は 第三王女としてでなく➡ 74 00:07:13,950 --> 00:07:17,120 アトリエマイスター代理として 伺っておりますので。 75 00:07:17,120 --> 00:07:19,280 ふむ…。 76 00:07:19,280 --> 00:07:23,320 《公爵家と同等の権力がある タイコーン辺境伯ですが➡ 77 00:07:23,320 --> 00:07:27,830 財政は よそに頼らなければ ならないというのが実情。 78 00:07:27,830 --> 00:07:30,630 王家と隣国グルマク帝国とも つながり➡ 79 00:07:30,630 --> 00:07:35,000 確かな権力を持つために 私を丸めこもうとしているのは➡ 80 00:07:35,000 --> 00:07:39,840 わかっているのですよ この腹黒狸!》 81 00:07:39,840 --> 00:07:42,640 そういえば 小耳に挟んだのですが➡ 82 00:07:42,640 --> 00:07:45,640 なんでも半径500メートル範囲の 魔物を消し去る➡ 83 00:07:45,640 --> 00:07:48,980 魔法晶石が使われたとか。 84 00:07:48,980 --> 00:07:52,820 《アトリエマイスターの情報を 聞き出すつもりですわね。 85 00:07:52,820 --> 00:07:54,990 ですが…》 86 00:07:54,990 --> 00:08:00,630 フフッ 噂は噂。 さすがにそれほどの 威力はございませんわ。 87 00:08:00,630 --> 00:08:04,430 《クルト様を狸の餌食になど させません》 88 00:08:04,430 --> 00:08:09,600 ふむ… ところで姫様が いらっしゃる町には➡ 89 00:08:09,600 --> 00:08:11,940 名前がないことは ご存じですか? 90 00:08:11,940 --> 00:08:17,140 ええ 名前は太守が決まってから その太守によりつけられるのが➡ 91 00:08:17,140 --> 00:08:21,410 通例となっているため いまだ無名の町なのだとか。 92 00:08:23,620 --> 00:08:26,950 そう そのとおり。 太守を決めようにも➡ 93 00:08:26,950 --> 00:08:30,290 なかなか決められず 困っているのです。 94 00:08:30,290 --> 00:08:35,290 辺境町は我が領土の中でも 魔族の領土に最も近い町。 95 00:08:35,290 --> 00:08:38,130 危険がつきものです。 それに…。 96 00:08:38,130 --> 00:08:41,630 私たちのような癖のある 騎士の上に立つのは➡ 97 00:08:41,630 --> 00:08:43,640 面倒でしょうな。 98 00:08:43,640 --> 00:08:46,970 そこで私としては… 姫様がいる工房の➡ 99 00:08:46,970 --> 00:08:53,310 アトリエマイスター殿に 辺境町の太守に なっていただきたいのです。 100 00:08:53,310 --> 00:08:56,980 《そうきましたか。 太守に就任するときは➡ 101 00:08:56,980 --> 00:08:59,480 公の場に出なければならない。 102 00:08:59,480 --> 00:09:03,920 しかし アトリエマイスターの自覚がない クルト様には…》 103 00:09:03,920 --> 00:09:09,590 タイコーン辺境伯 失礼ですが 太守の件は 私の一存では…。 104 00:09:09,590 --> 00:09:14,930 これは異なことを。 姫様は アトリエマイスター殿の代理。 105 00:09:14,930 --> 00:09:20,270 私との取り決めについて 全権を 委任されているお立場では? 106 00:09:20,270 --> 00:09:23,780 更に アトリエマイスター殿は 先の戦いで➡ 107 00:09:23,780 --> 00:09:27,110 多くの騎士たちの命を 救ってくださった。 108 00:09:27,110 --> 00:09:31,280 騎士たちからも アトリエマイスター殿が 太守になることに➡ 109 00:09:31,280 --> 00:09:33,790 反対する者は出ないでしょう。 110 00:09:33,790 --> 00:09:39,460 《こんなことなら クルト様のことを 将軍にも言っておくべきでした。 111 00:09:39,460 --> 00:09:41,960 お願いだから 余計なことを 言わないでくださいね➡ 112 00:09:41,960 --> 00:09:44,630 アルレイド将軍!》 113 00:09:44,630 --> 00:09:46,970 もちろんです! 我々騎士団➡ 114 00:09:46,970 --> 00:09:49,470 アトリエマイスター様が太守になるならば➡ 115 00:09:49,470 --> 00:09:52,470 心から歓迎します! フギャ~! ですわ! 116 00:09:52,470 --> 00:09:54,470 いえ! しかし…。 117 00:09:54,470 --> 00:09:57,480 姫様は アトリエマイスター殿が 太守となるには➡ 118 00:09:57,480 --> 00:10:01,310 人間的に何か問題があると お思いで? 119 00:10:01,310 --> 00:10:03,310 《はっ!?》 120 00:10:03,310 --> 00:10:06,650 あの方以上に優れた人は この国… いえ➡ 121 00:10:06,650 --> 00:10:10,150 この世界中のどこにもいないと 言ってもいいでしょう! 122 00:10:10,150 --> 00:10:13,360 人間的に問題があるなどという 言葉は訂正し…。 123 00:10:16,830 --> 00:10:22,000 決まりですな! いやぁ めでたい めでたいですな! 124 00:10:22,000 --> 00:10:27,840 アハハハ! ア~ッハッハッハ! 125 00:10:27,840 --> 00:10:30,840 (ユーリシア)やっちまったな リーゼ。 126 00:10:30,840 --> 00:10:33,010 面目ございません…。 127 00:10:33,010 --> 00:10:37,020 サクラの誰かをアトリエマイスターに 仕立てることはできないのか? 128 00:10:37,020 --> 00:10:41,350 う~ん… 騎士団の皆さんに 顔を知られているうえ➡ 129 00:10:41,350 --> 00:10:44,690 専門知識もないので難しいかと…。 130 00:10:44,690 --> 00:10:49,190 そもそも… 愛しのクルト様に代わる 人間なんて➡ 131 00:10:49,190 --> 00:10:52,360 いるわけがありません! なぜなら クルト様は➡ 132 00:10:52,360 --> 00:10:55,530 至高のお方なのですから。 133 00:10:55,530 --> 00:10:58,200 そういえば クルト様は? 134 00:10:58,200 --> 00:11:01,640 至高のクルトなら 子育てに夢中だよ。 135 00:11:01,640 --> 00:11:05,680 子育て!? あ 相手は誰ですか!? 136 00:11:05,680 --> 00:11:09,850 クルト様の子どもなら 今すぐ私の養子にしなくては! 137 00:11:09,850 --> 00:11:12,820 養子って いろいろ無理があるだろ。 138 00:11:12,820 --> 00:11:16,820 いいえ 第三王女としての 特権を総動員すれば➡ 139 00:11:16,820 --> 00:11:19,320 だいたいのことは! 140 00:11:19,320 --> 00:11:22,990 ごめん 冗談。 もらってきた水鳥の卵の一つが➡ 141 00:11:22,990 --> 00:11:27,530 ふ化間近の有精卵だったらしくて 今 世話してるんだ。 142 00:11:27,530 --> 00:11:30,030 なんだ そういうことですか。 143 00:11:30,030 --> 00:11:33,340 さすがクルト様 とてもお優しいですね。 144 00:11:33,340 --> 00:11:37,010 まあ クルトのことだから 金の卵を産む水鳥とかが➡ 145 00:11:37,010 --> 00:11:39,180 生まれてきそうだけどな。 146 00:11:39,180 --> 00:11:43,180 フフッ よくある話ですわよね。 ああ。 147 00:11:43,180 --> 00:11:46,850 ⚟(クルト)ユーリシアさ~ん 卵がかえりました~! 148 00:11:46,850 --> 00:11:50,390 (ミミコ)もう 死にそう…。 149 00:11:50,390 --> 00:11:54,060 (オフィリア)っていうか すでに死んでないか? その顔。 150 00:11:54,060 --> 00:11:58,730 (オフィリア)パックが乾ききってカピカピだぞ。 (ミミコ)だって 次から次へと➡ 151 00:11:58,730 --> 00:12:01,630 面倒な報告が あがってくるんだよ。 152 00:12:01,630 --> 00:12:05,300 (オフィリア)トリスタン司教は ポラン教会の大聖堂で➡ 153 00:12:05,300 --> 00:12:07,470 死体で見つかったそうだな。 154 00:12:07,470 --> 00:12:10,310 トリスタンちゃんは 暗殺されたんだと思う。 155 00:12:10,310 --> 00:12:14,310 デーモンロード召喚の代償に 魂を取られて死んだのは➡ 156 00:12:14,310 --> 00:12:17,980 別の子だったからね。 (オフィリア)なるほど…。 157 00:12:17,980 --> 00:12:20,990 ポラン教会によるトカゲの尻尾切りか。 158 00:12:20,990 --> 00:12:25,660 で マーレフィスとかいう クルトの元仲間はどうなった? 159 00:12:25,660 --> 00:12:28,830 殺したのか? 殺してないよ。 160 00:12:28,830 --> 00:12:31,660 クルトちゃんが 面会したがっているからね。 161 00:12:31,660 --> 00:12:35,670 ところで 私の見間違いか? 162 00:12:35,670 --> 00:12:39,000 クルトが辺境町の太守になるという 報告書が…。 163 00:12:39,000 --> 00:12:41,840 あ~ それもなんとか しなきゃ…。 164 00:12:41,840 --> 00:12:44,510 あ…。 165 00:12:44,510 --> 00:12:48,680 今度はなんだ? あ…。 166 00:12:48,680 --> 00:12:53,350 (ミミコ)クルトちゃんがもらった卵が かえって 生まれたのが…。 167 00:12:53,350 --> 00:12:57,190 (クルト)ユーリシアさん! リーゼさん! 見てください! 168 00:12:57,190 --> 00:13:00,190 生まれました! 169 00:13:00,190 --> 00:13:04,400 クルトの子どもが生まれた~! クルト様の子どもが生まれた~! 170 00:13:06,330 --> 00:13:09,000 確認させてくれ。 171 00:13:09,000 --> 00:13:12,840 ふ化しそうな水鳥の卵… その卵から➡ 172 00:13:12,840 --> 00:13:16,670 この子が出てきたんだな? はい…。 173 00:13:16,670 --> 00:13:20,850 えっ!? 見た感じ 3歳くらいに見えるが。 174 00:13:20,850 --> 00:13:24,350 生まれたときから このままの姿でした。 175 00:13:24,350 --> 00:13:26,350 (一同)え~っ!? 176 00:13:26,350 --> 00:13:28,690 あばば… パパ~! あっ! 177 00:13:28,690 --> 00:13:31,990 (一同)パ パパ~!? ど ど どういうこと!? 178 00:13:31,990 --> 00:13:36,490 ユーリさん これは…。 クルト…。 179 00:13:36,490 --> 00:13:39,700 卵から人の子は生まれない。 180 00:13:39,700 --> 00:13:43,200 この子は普通の子じゃない ってことくらいわかるな? 181 00:13:43,200 --> 00:13:45,370 はい…。 182 00:13:45,370 --> 00:13:48,340 この子は おそらく 魔物の類いだろう…。 183 00:13:51,880 --> 00:13:54,850 クルトに似ているのは ふ化させてくれた相手の➡ 184 00:13:54,850 --> 00:13:59,380 愛情を得て油断させるための 手段とも考えられる。 185 00:13:59,380 --> 00:14:03,790 つまり この子は魔物で 僕たちを殺すかもしれない➡ 186 00:14:03,790 --> 00:14:06,460 ってことですか? 187 00:14:06,460 --> 00:14:09,860 クルト その子を渡して。 188 00:14:12,960 --> 00:14:16,470 渡したら どうするんですか? 189 00:14:16,470 --> 00:14:18,470 殺す。 190 00:14:18,470 --> 00:14:21,470 そんな! 191 00:14:21,470 --> 00:14:24,480 や やめてください ユーリシアさん! 192 00:14:24,480 --> 00:14:26,810 ダメです! ユーリシアさん! 193 00:14:26,810 --> 00:14:28,810 (ユーリシア)来るな そこにいろ! 194 00:14:28,810 --> 00:14:30,980 嫌です! 離せ クルト! 195 00:14:30,980 --> 00:14:33,320 ユーリシアさん 僕にはどうしても➡ 196 00:14:33,320 --> 00:14:35,820 この子が悪い魔物には 見えません! 197 00:14:35,820 --> 00:14:38,660 (クルト)お願いします! 僕が責任を持ちます! 198 00:14:38,660 --> 00:14:41,490 この子を僕に 育てさせてください! 199 00:14:41,490 --> 00:14:45,830 《ダメだ 流れるな… この子は魔物なんだ! 200 00:14:45,830 --> 00:14:49,830 たとえ嫌われても リーゼとクルトを守るためにも》 201 00:14:52,340 --> 00:14:55,510 ママ? 202 00:14:55,510 --> 00:15:02,950 《ママ? 娘… パパ…》 203 00:15:02,950 --> 00:15:07,290 (鐘の音) 204 00:15:07,290 --> 00:15:10,120 あ…。 205 00:15:10,120 --> 00:15:14,330 あなたとクルト様の子では ありませんわよ ユーリさん。 206 00:15:14,330 --> 00:15:17,630 人の心を読むな リーゼ。 207 00:15:17,630 --> 00:15:20,300 隙あり! お おい! 208 00:15:20,300 --> 00:15:22,300 ママ…。 209 00:15:24,340 --> 00:15:26,640 はうっ! 210 00:15:26,640 --> 00:15:28,640 ちょっ 危なっ! 211 00:15:28,640 --> 00:15:31,640 キャハハ! ねぇね…。 212 00:15:31,640 --> 00:15:34,510 うっ! 213 00:15:34,510 --> 00:15:37,850 もう一度 ママって聞きたいですわ。 214 00:15:37,850 --> 00:15:42,020 そ そうじゃないだろ その子は…。 215 00:15:42,020 --> 00:15:44,860 カンス? (カンス)サクラで面倒見ますよ。 216 00:15:44,860 --> 00:15:47,490 ちゃんと いい子に育てるんで! 217 00:15:47,490 --> 00:15:51,700 まあ 私たちが見てれば 悪い子にはならないと思うけど。 218 00:15:54,000 --> 00:15:58,870 そうでござるな。 皆さん…。 219 00:15:58,870 --> 00:16:00,840 あ… ちょっと。 220 00:16:03,270 --> 00:16:05,780 ユーリシアさん。 221 00:16:10,620 --> 00:16:14,450 ダ…。 222 00:16:14,450 --> 00:16:18,460 ダメ… なんて言えないだろう これは。 223 00:16:18,460 --> 00:16:21,130 ありがとうございます! ユーリシアさん! 224 00:16:21,130 --> 00:16:24,460 うん…。 よかったですわね。 225 00:16:24,460 --> 00:16:28,470 それじゃあ お名前が必要ですわ。 お名前? 226 00:16:30,640 --> 00:16:35,310 う~ん 名前… どんなのが いいんでしょう? 227 00:16:35,310 --> 00:16:39,140 えっと とりあえず パパはクルトで ママは…。 228 00:16:39,140 --> 00:16:43,150 は~い! クルト様と私 2人の子どもですから➡ 229 00:16:43,150 --> 00:16:46,320 クルトとリーゼで クルリなんて どうでしょう? 230 00:16:46,320 --> 00:16:49,150 さりげなく2人の子にするな! 231 00:16:49,150 --> 00:16:52,820 ユーリシアさんのことも ママって呼んでますもんね。 232 00:16:52,820 --> 00:16:54,990 ユクリでいいんじゃないか? ほら➡ 233 00:16:54,990 --> 00:16:58,160 リーゼの名前も 入ってるだろう。 234 00:16:58,160 --> 00:17:02,930 ユクリの 「リ」は ユーリさんの中に クルト様の 「ク」を入れただけでは? 235 00:17:02,930 --> 00:17:04,940 なんのことやら…。 236 00:17:04,940 --> 00:17:07,610 (リーゼロッテ)あっ! クリュとか どうですか? ほら➡ 237 00:17:07,610 --> 00:17:09,940 全員の頭文字が入っています。 238 00:17:09,940 --> 00:17:12,610 (ユーリシア)私の名前を オマケ扱いするんじゃないよ! 239 00:17:12,610 --> 00:17:15,610 いいではありませんか。 よくないよ! 240 00:17:15,610 --> 00:17:18,450 リーゼさん ユーリシアさん やめてください! 241 00:17:18,450 --> 00:17:22,790 ママ… ケンカなの? 242 00:17:22,790 --> 00:17:25,960 あっ いや これは…。 243 00:17:25,960 --> 00:17:29,160 抱っこ。 244 00:17:32,660 --> 00:17:37,640 ユーリさん 最初の文字は あなたに譲りますわ。 245 00:17:37,640 --> 00:17:41,810 私が最後でいいよ。 悪かったね 怒っちまって。 246 00:17:41,810 --> 00:17:45,140 (リーゼロッテ)私のほうこそ。 《不思議な子だな…。 247 00:17:45,140 --> 00:17:48,480 この子が心を 優しくしてくれる…。 248 00:17:48,480 --> 00:17:51,650 僕たちを しっかりと つないでくれる…》 249 00:17:51,650 --> 00:17:55,820 あの… この子の名前 アクリは どうですか? 250 00:17:55,820 --> 00:18:01,430 アクリ? たしかラプラス文明の言葉で 端って意味ですよね。 251 00:18:01,430 --> 00:18:04,930 はい 端という言葉も ありますけれど➡ 252 00:18:04,930 --> 00:18:07,600 辺という意味でもあるんです。 253 00:18:07,600 --> 00:18:13,600 僕たち3人の点と点をつなぐ線… そういう意味になるかなと思って。 254 00:18:13,600 --> 00:18:18,780 なるほど この子は私たちを つないでくれるのかもな。 255 00:18:18,780 --> 00:18:22,450 そうですね 響きもかわいいですし。 256 00:18:22,450 --> 00:18:25,120 アクリ…。 アクリ…。 257 00:18:25,120 --> 00:18:27,120 (アクリ)アクリ? 258 00:18:27,120 --> 00:18:30,960 そう 君の名前は アクリだよ。 259 00:18:30,960 --> 00:18:35,490 アクリ! アクリ アクリ! 260 00:18:35,490 --> 00:18:38,360 (笑い声) 261 00:18:43,830 --> 00:18:46,800 (寝息) 262 00:18:50,310 --> 00:18:56,980 アクリの毛髪と唾液が入っている。 ミミコに渡して。 263 00:18:56,980 --> 00:19:02,190 これで… この子の正体が 少しでもわかればいいんだけど。 264 00:19:04,760 --> 00:19:07,590 (アクリ)キャハハハ! また崩れちゃった。 265 00:19:07,590 --> 00:19:10,260 (クルト)どうでしょうか? (ユーリシア)さすがクルト。 266 00:19:10,260 --> 00:19:14,270 ひと晩で こんなかわいい 子ども部屋を完成させるとは。 267 00:19:14,270 --> 00:19:18,770 《だが 窓はなく ミスリルの板で 四方を囲い➡ 268 00:19:18,770 --> 00:19:20,940 内側からは 決して鍵を 開けられない➡ 269 00:19:20,940 --> 00:19:25,110 ここは アクリを 閉じ込めるための檻…。 270 00:19:25,110 --> 00:19:28,110 こんな部屋を作らせてしまって すまない クルト》 271 00:19:28,110 --> 00:19:31,280 パパ シーねぇ 見てこれ~。 272 00:19:31,280 --> 00:19:34,950 すごい 上手にできたね。 わぁ! 273 00:19:34,950 --> 00:19:39,620 《つらいだろうが 少なくとも ミミコから返事があるまでは➡ 274 00:19:39,620 --> 00:19:42,290 アクリを部屋から出してやれない。 275 00:19:42,290 --> 00:19:46,460 リーゼとアクリの接触は禁止だ》 276 00:19:46,460 --> 00:19:49,800 じゃあ アクリを頼むよ。 オッケー! 277 00:19:49,800 --> 00:19:55,810 一緒に遊ばないの? パパ ママ! アクリも一緒に行く! 278 00:19:55,810 --> 00:19:59,480 ごめんね アクリ。 僕たちは これから仕事なんだ。 279 00:19:59,480 --> 00:20:01,650 帰ってきたら遊ぼうね。 280 00:20:01,650 --> 00:20:04,650 それまで シーねぇの言うこと聞いて お留守番だよ。 281 00:20:04,650 --> 00:20:07,650 うん わかった! 282 00:20:11,820 --> 00:20:15,490 クルト さっさと行って 仕事終わらせるよ。 283 00:20:15,490 --> 00:20:18,830 アクリと遊んであげるためにね。 284 00:20:18,830 --> 00:20:22,830 はい そうですね 行きましょう! ⚟(アクリ)行こう! 285 00:20:25,500 --> 00:20:29,340 気のせいかな… 何か聞こえたような…。 286 00:20:29,340 --> 00:20:31,940 はい 馬車の中から? 287 00:20:37,680 --> 00:20:40,180 (ユーリシア/クルト)えっ!? 288 00:20:40,180 --> 00:20:45,020 パパ! ユーリママ! な なんでここにいるんだ!? アクリ! 289 00:20:45,020 --> 00:20:48,190 びゅんって来たの。 びゅん? 290 00:20:48,190 --> 00:20:50,530 すみません 部屋のどこかに➡ 291 00:20:50,530 --> 00:20:53,200 抜け出す隙が あったのかもしれません。 292 00:20:53,200 --> 00:20:55,870 どうしましょう 工房に戻りますか? 293 00:20:55,870 --> 00:20:58,670 (クルト)今頃 工房の皆さん 心配してるんじゃ…。 294 00:21:02,140 --> 00:21:04,810 あ… ちょうど人が来るぞ。 295 00:21:04,810 --> 00:21:06,980 きっと辺境町にも 寄るだろうから➡ 296 00:21:06,980 --> 00:21:09,680 工房への伝言を頼んでくるよ。 297 00:21:09,680 --> 00:21:12,320 《ユーリシアさんの洞察力は すごいなぁ。 298 00:21:12,320 --> 00:21:16,650 見ただけで辺境町に行く人が わかるなんて。 299 00:21:16,650 --> 00:21:21,160 本当にユーリシアさんは… あのときだって➡ 300 00:21:21,160 --> 00:21:23,660 僕ら みんなのことを考えて➡ 301 00:21:23,660 --> 00:21:27,530 ダメだって言ってくれた。 なのに僕は➡ 302 00:21:27,530 --> 00:21:30,330 わがまま言って 困らせるばかりで…。 303 00:21:30,330 --> 00:21:34,840 もし この子が魔物だったとき きっと僕には何もできない…》 304 00:21:34,840 --> 00:21:38,510 パパ どうしたの? (ユーリシア)どうしたんだ クルト。 305 00:21:38,510 --> 00:21:42,010 ああ えっと…。 クルト…。 306 00:21:42,010 --> 00:21:44,180 はい…。 307 00:21:44,180 --> 00:21:47,020 お前も私も間違っていない。 308 00:21:47,020 --> 00:21:50,520 これからどう転ぶかは 誰にもわからないんだ。 309 00:21:50,520 --> 00:21:54,360 でも いいほうに転ぶよう 努力はできるはずだ。 310 00:21:54,360 --> 00:21:58,030 《そうだ この先のことを 考えなきゃ。 311 00:21:58,030 --> 00:22:01,630 僕にできることを一つひとつ 全力でやっていかなきゃ》 312 00:22:01,630 --> 00:22:07,810 よくぞいらした! 旅の勇者と そのお付きの方々よ! 313 00:22:07,810 --> 00:22:11,510 魔王を倒し この世界を救うのじゃ! 314 00:22:11,510 --> 00:22:14,480 はい 頑張ります! アクリも頑張る! 315 00:22:14,480 --> 00:22:17,820 はっ!? あっ!? 316 00:22:17,820 --> 00:22:20,320 えっ? え~っ!?