1 00:00:07,007 --> 00:00:11,011 《ユーリシア:魔族との戦いで ボロボロにされた剣の代わりを➡ 2 00:00:11,011 --> 00:00:14,181 クルトが作ってくれることになった》 3 00:00:14,181 --> 00:00:18,185 (クルト)ありました! ユーリシアさん! 4 00:00:18,185 --> 00:00:21,521 (ドワーフ)ミスリルとアドマンタイトの合金を!? 5 00:00:21,521 --> 00:00:24,358 そんな小鍋で合成させるだと? 6 00:00:24,358 --> 00:00:27,861 しかも それで剣を作る? はい。 7 00:00:27,861 --> 00:00:31,365 (ドワーフ)ガーッハハハハ! 無理 無理! 8 00:00:31,365 --> 00:00:33,367 悪いことは言わん。 9 00:00:33,367 --> 00:00:36,370 わしの自慢の仕事道具を 貸してやるから➡ 10 00:00:36,370 --> 00:00:38,372 遠慮なく使…。 11 00:00:40,374 --> 00:00:42,542 あがっ…! 12 00:00:42,542 --> 00:00:46,213 おおっ すごい 切れ味だ! 13 00:00:46,213 --> 00:00:48,215 おじさん? 14 00:00:48,215 --> 00:00:51,051 世の中 上には 上がいるもんじゃな…。 15 00:00:51,051 --> 00:00:53,720 (ドワーフ)このままでは 武器仙人としての名折れ! 16 00:00:53,720 --> 00:00:56,623 修行し直しじゃ! 17 00:01:00,327 --> 00:01:02,496 熱心な方ですね。 18 00:01:02,496 --> 00:01:05,165 僕も もっと武器作りの 腕を上げたいな! 19 00:01:05,165 --> 00:01:07,367 ハハッ…。 20 00:01:07,367 --> 00:01:11,204 (ユーリシア)雪に包まれた 花のように光り輝く…。 21 00:01:11,204 --> 00:01:14,207 この剣は 雪花と名付けようかな。 22 00:01:14,207 --> 00:01:16,543 (クルト)いい名前ですね。 23 00:01:16,543 --> 00:01:21,848 ユーリシアさんに喜んでもらえて うれしいです! 24 00:01:21,848 --> 00:01:26,153 大切にするよ ありがとう! 25 00:01:33,560 --> 00:01:38,031 《今日は クルトと調査… という名のデートだ!》 26 00:03:19,100 --> 00:03:23,370 (ユーリシア)アクリ 全然 起きなかったな。 27 00:03:23,370 --> 00:03:26,039 昨日は お祭りに ずっと興奮してましたから➡ 28 00:03:26,039 --> 00:03:28,708 今日は寝かせてあげましょう。 29 00:03:28,708 --> 00:03:32,379 《つまり 2人っきりってことだ。 30 00:03:32,379 --> 00:03:36,049 昨日 リーゼと どこへ行ったのかは わからないけど…。 31 00:03:36,049 --> 00:03:38,018 私は冒険者。 32 00:03:38,018 --> 00:03:41,221 町のディープなスポットを いっぱい知っている。 33 00:03:41,221 --> 00:03:44,725 ここで リーゼとの 差を見せつける!》 34 00:03:44,725 --> 00:03:47,360 (ルナ)キャア! うわっ! 35 00:03:47,360 --> 00:03:49,563 やめてくれ! どうか店だけは…! 36 00:03:49,563 --> 00:03:53,867 ああ!? どやかましいわ! (ルナ)お父さん! 37 00:03:53,867 --> 00:03:56,036 《聞こえない 聞こえない。 38 00:03:56,036 --> 00:03:58,405 他人のもめ事に かかわっている暇はない…》 39 00:03:58,405 --> 00:04:02,309 あっち 調査しようか クル…。 40 00:04:02,309 --> 00:04:05,479 《あっ 読めたぞ この流れ…》 41 00:04:05,479 --> 00:04:07,814 やめてください! なんだ おめぇ! 42 00:04:07,814 --> 00:04:09,983 《だよな~!》 口出すんじゃねえ! 43 00:04:09,983 --> 00:04:11,985 事情を説明してください! 44 00:04:11,985 --> 00:04:13,987 どうして こんなことするんですか! 45 00:04:13,987 --> 00:04:15,989 ガキが出しゃばってくんな! 46 00:04:15,989 --> 00:04:19,826 《やっぱ 平穏なデートなんて 無理なのかな…》 47 00:04:19,826 --> 00:04:22,996 この店の肉饅頭が 死ぬほど まずいから➡ 48 00:04:22,996 --> 00:04:25,332 他の客が間違って 買わないように➡ 49 00:04:25,332 --> 00:04:27,667 店を壊してやってんだからな! 50 00:04:27,667 --> 00:04:31,004 ボランティアだよ ボランティア! 51 00:04:31,004 --> 00:04:34,674 ワッハハハ! そうだ そうだ! わかったら とっとと うせろ! 52 00:04:34,674 --> 00:04:37,344 これ 1つ買います。 53 00:04:37,344 --> 00:04:39,346 あ… はい。 54 00:04:44,684 --> 00:04:47,020 おいしい! 55 00:04:47,020 --> 00:04:50,857 具材もこだわったお肉を使ってる。 56 00:04:50,857 --> 00:04:53,860 これで 銅貨1枚は 安いくらいです。 57 00:04:53,860 --> 00:04:56,863 なんだ てめぇ! どっかの評論家気取りかよ! 58 00:04:56,863 --> 00:04:59,199 うわっ! 59 00:04:59,199 --> 00:05:01,968 評論家じゃない 工房の職員だよ。 60 00:05:01,968 --> 00:05:04,471 こ… 工房? 61 00:05:04,471 --> 00:05:09,643 兄貴 まずくないっすか? 工房っていや貴族階級ですよ。 62 00:05:09,643 --> 00:05:12,045 バレたら…。 くっ…! 63 00:05:16,349 --> 00:05:18,818 き… 今日は これくらいに しといてやらぁ! 64 00:05:18,818 --> 00:05:20,820 (2人)あ 兄貴!? 65 00:05:20,820 --> 00:05:23,990 お 覚えてやがれ! 兄貴 待ってくだせぇ~! 66 00:05:23,990 --> 00:05:25,992 二度と来んな! 67 00:05:25,992 --> 00:05:27,994 ありが…! 68 00:05:27,994 --> 00:05:30,163 お父さん! 69 00:05:30,163 --> 00:05:33,834 大丈夫ですか? ちょっと見せてください。 70 00:05:33,834 --> 00:05:36,336 ひどい… 骨が折れてる! 71 00:05:36,336 --> 00:05:39,339 それくらい クルトの薬を飲ませたら すぐ治…。 72 00:05:39,339 --> 00:05:42,676 いえ 途中に病院がありました! そこに 連れていきます! 73 00:05:42,676 --> 00:05:46,680 僕みたいな素人が作った薬より そっちのほうがいいです! 74 00:05:46,680 --> 00:05:48,849 え? 待ちなって… クル…。 75 00:05:48,849 --> 00:05:50,884 ちょ…。 76 00:05:50,884 --> 00:05:53,053 行ってきます! 待って~! 77 00:05:53,053 --> 00:05:58,858 《ああ… 初デートで 置いていかれる女… 私…》 78 00:05:58,858 --> 00:06:02,462 ううっ…。 79 00:06:02,462 --> 00:06:05,799 うえ~ん! 80 00:06:05,799 --> 00:06:08,301 怖かったな もう大丈夫だから。 81 00:06:08,301 --> 00:06:12,472 (ファントム)サボテ~ン トゲナシサボテンはいかが? 82 00:06:12,472 --> 00:06:14,474 甘くて おいしいよ。 83 00:06:14,474 --> 00:06:17,143 サボテ~ン。 84 00:06:17,143 --> 00:06:19,312 トゲナシサボテン いかが~? 《ファントム…?》 85 00:06:19,312 --> 00:06:22,315 ちょっと待ってな。 甘いものでも飲もう。 86 00:06:22,315 --> 00:06:26,152 1つ 頼む。 はい お一つですね。 87 00:06:26,152 --> 00:06:28,822 あっ そうそう お姉さん 知ってます? 88 00:06:28,822 --> 00:06:33,827 今日の午後 露店の料理大会が 開かれるんです。 89 00:06:33,827 --> 00:06:36,663 注目は 2年連続優勝の ガルゲール料理店。 90 00:06:36,663 --> 00:06:38,665 へぇ~。 91 00:06:38,665 --> 00:06:43,169 だけど 今年 それはそれは おいしい肉饅頭屋さんが➡ 92 00:06:43,169 --> 00:06:46,506 初めて 参加することに なったそうでね。 93 00:06:46,506 --> 00:06:50,844 ガルゲール料理店は大ピンチ! 94 00:06:50,844 --> 00:06:53,680 それで ゴロツキを雇って 嫌がらせしたんですって。 95 00:06:53,680 --> 00:06:56,349 ひどい話ですよね! 96 00:06:56,349 --> 00:06:58,685 ほう…。 97 00:06:58,685 --> 00:07:02,622 《つまり そんなことのために デートを邪魔されたのか! 98 00:07:02,622 --> 00:07:05,292 いや でも ゴロツキどもは追い払った! 99 00:07:05,292 --> 00:07:09,796 クルトが 戻ってきたら デートの続きもできる!》 100 00:07:09,796 --> 00:07:13,333 かなり ひどい骨折だったみたいで➡ 101 00:07:13,333 --> 00:07:15,969 店主さん 明日まで 入院だそうです。 102 00:07:15,969 --> 00:07:18,805 そんな…! 《ん… あれ?》 103 00:07:18,805 --> 00:07:21,641 お父さん 私 どうしたらいいの…。 104 00:07:21,641 --> 00:07:25,812 店主さんも娘さんとお店のこと すごく心配してました…。 105 00:07:25,812 --> 00:07:32,018 《ちょっと…。 もしかして この流れ…》 106 00:07:32,018 --> 00:07:35,488 ユーリシアさん! 僕 このお店を お手伝いさせてもらっても➡ 107 00:07:35,488 --> 00:07:38,325 いいですか! やっぱり~! 108 00:07:38,325 --> 00:07:40,860 店主さんに約束してきたんです! 109 00:07:40,860 --> 00:07:42,862 あとは 僕に任せてくださいって! 110 00:07:42,862 --> 00:07:45,031 そう… だね…。 111 00:07:45,031 --> 00:07:47,200 お願いします! 112 00:07:47,200 --> 00:07:51,204 《ああ… 完全に潰された…。 113 00:07:51,204 --> 00:07:53,206 クルトとのデート…》 114 00:07:53,206 --> 00:07:56,876 ガルゲール料理店とやらのせいで! 115 00:07:56,876 --> 00:08:00,113 わかったよ クルト! 私も手伝う! はい! 116 00:08:00,113 --> 00:08:04,451 ぜ~ったい 料理大会で 優勝して負かしてやる! 117 00:08:04,451 --> 00:08:07,620 え? 料理大会? ああ。 118 00:08:07,620 --> 00:08:09,956 もう無理です。 え? 119 00:08:09,956 --> 00:08:13,960 お饅頭に使う肉あんも 全部ひっくり返されてしまって➡ 120 00:08:13,960 --> 00:08:19,966 料理大会どころか 販売も… 諦めるしか…。 121 00:08:25,472 --> 00:08:28,808 大丈夫 私たちがついてる。 122 00:08:28,808 --> 00:08:31,144 クルト すぐに別の材料で➡ 123 00:08:31,144 --> 00:08:33,646 最高においしい 饅頭を作れないか? 124 00:08:33,646 --> 00:08:37,317 う~んと はい できそうです! 125 00:08:37,317 --> 00:08:40,820 よし じゃあ 作り方を えっと…。 126 00:08:40,820 --> 00:08:42,822 ルナです。 127 00:08:42,822 --> 00:08:45,658 ルナに教えてやってくれないか? え? 128 00:08:45,658 --> 00:08:49,162 君が作るんだ。 私たちが作って勝ったって➡ 129 00:08:49,162 --> 00:08:52,165 お父さんは喜ばない。 130 00:08:52,165 --> 00:08:55,068 精いっぱい 手伝うから やってみないか? 131 00:08:57,003 --> 00:08:59,005 私…。 132 00:09:02,275 --> 00:09:06,112 やってみます! うん。 133 00:09:06,112 --> 00:09:08,782 よし 決まりだ! 饅頭を作り直して➡ 134 00:09:08,782 --> 00:09:12,452 料理大会で優勝するぞ! はい! 135 00:09:12,452 --> 00:09:15,955 私は 材料を調達してこよう。 何が必要だい? 136 00:09:15,955 --> 00:09:19,793 じゃあ 大通りのトゲナシサボテンの 露店で熟しすぎたものを➡ 137 00:09:19,793 --> 00:09:22,295 なるべく たくさん 買ってきてください。 138 00:09:22,295 --> 00:09:25,632 トゲナシサボテン? わかった。 139 00:09:25,632 --> 00:09:30,136 それと 昨日 景品でもらった 赤豆を宿から持ってきてください。 140 00:09:30,136 --> 00:09:32,972 ああ。 その間に 僕は ここを➡ 141 00:09:32,972 --> 00:09:35,308 掘っておきます。 掘る? 142 00:09:35,308 --> 00:09:37,477 はい。 143 00:09:37,477 --> 00:09:40,313 ここを? 領主町の広場だよ。 144 00:09:40,313 --> 00:09:45,318 大丈夫です すぐ掘れますから。 そういう問題じゃ…。 145 00:09:45,318 --> 00:09:47,320 スコップをお借りできますか? 146 00:09:47,320 --> 00:09:49,322 え? 147 00:09:49,322 --> 00:09:51,324 せめて 許可 取ってからにしてくれ! 148 00:09:51,324 --> 00:09:53,827 え? 149 00:09:53,827 --> 00:09:58,665 いらっしゃいませ! ありがとうございます! 150 00:09:58,665 --> 00:10:02,335 このドーナツ うまっ! さすが ガルゲールのドーナツだね! 151 00:10:02,335 --> 00:10:04,671 あむっ…。 152 00:10:04,671 --> 00:10:07,173 うむ…。 153 00:10:07,173 --> 00:10:10,343 さすがは 3連覇を目指す ガルゲール料理店のドーナツ! 154 00:10:10,343 --> 00:10:13,012 他の店とは比べ物にならない! 155 00:10:13,012 --> 00:10:16,182 (ガルゲール)ありがとうございます! 156 00:10:16,182 --> 00:10:19,185 皆さん 今年も ガルゲール料理店で決まりですかね。 157 00:10:19,185 --> 00:10:23,690 そうですわね。 他に めぼしい料理もないからね。 158 00:10:23,690 --> 00:10:25,859 《フッフフフフ…! 159 00:10:25,859 --> 00:10:29,195 こいつは わしが カネで丸め込んだ審査員。 160 00:10:29,195 --> 00:10:32,031 今年もちょろい! 161 00:10:32,031 --> 00:10:34,367 明日の結果発表が楽しみだ!》 162 00:10:34,367 --> 00:10:36,369 おいしい! 《ん?》 163 00:10:36,369 --> 00:10:38,538 すげぇうまいな この饅頭! 164 00:10:38,538 --> 00:10:42,375 中身が真っ黒 珍しいわね! おもしろいな! 165 00:10:42,375 --> 00:10:44,711 マジうまい! なんか懐かしい味がする! 166 00:10:44,711 --> 00:10:46,880 生地が ふわふわ! 167 00:10:46,880 --> 00:10:50,383 それ どこで売ってるの? 満月饅頭店って店だよ。 168 00:10:50,383 --> 00:10:52,385 ありがとう 行ってみるよ! 169 00:10:52,385 --> 00:10:56,689 《バカな… あの店は ゴロツキどもに潰させたはず…!》 170 00:11:02,996 --> 00:11:05,031 (クルト)お饅頭 10個ですね! かしこまりました! 171 00:11:05,031 --> 00:11:06,100 (アクリ)かしこまったの! 172 00:11:06,100 --> 00:11:09,002 がっ…! (ユーリシア)蒸し上がったよ! 173 00:11:09,002 --> 00:11:11,004 お待たせしました。 お饅頭 10個です。 174 00:11:11,004 --> 00:11:13,173 (アクリ)10個なの! ありがとう。 175 00:11:13,173 --> 00:11:16,342 (アクリ)またね! (クルト)いらっしゃいませ! 176 00:11:16,342 --> 00:11:20,179 な なぜ…。 177 00:11:20,179 --> 00:11:23,850 《なぜ 営業できている…!? 178 00:11:23,850 --> 00:11:26,553 しかも 隣の これは なんだ? 179 00:11:26,553 --> 00:11:29,722 ここも すごい人気だぞ…!》 180 00:11:29,722 --> 00:11:33,893 次は ここですね。 おや ガルゲールさんも視察ですか。 181 00:11:33,893 --> 00:11:36,696 うわさになっていましたからね。 182 00:11:36,696 --> 00:11:41,568 いえ 皆様! あの店の饅頭を ご覧になってないのですか? 183 00:11:41,568 --> 00:11:43,570 (ガルゲール)あんが真っ黒でしたよ! 184 00:11:43,570 --> 00:11:45,905 何か 腐ったものが 入ってるんじゃないでしょうか? 185 00:11:45,905 --> 00:11:47,874 ええ~。 186 00:11:47,874 --> 00:11:51,044 審査員の皆様ですね。 187 00:11:51,044 --> 00:11:53,913 確かに うちのお饅頭のあんは 真っ黒ですけど➡ 188 00:11:53,913 --> 00:11:56,382 食べてみてください! 189 00:12:02,322 --> 00:12:05,158 おお 真っ黒だ! ホントだ! 190 00:12:05,158 --> 00:12:07,493 これは いったい…。 191 00:12:07,493 --> 00:12:09,996 赤豆を甘く煮て こしたものです。 192 00:12:09,996 --> 00:12:13,666 あんこと言われる 東国の甘味だそうです。 193 00:12:13,666 --> 00:12:16,836 おや かすかに フルーティーな香りが。 194 00:12:16,836 --> 00:12:19,839 それは トゲナシサボテンです! 195 00:12:19,839 --> 00:12:22,508 ((熟すと 実が糖分を吸収して➡ 196 00:12:22,508 --> 00:12:25,178 ジュースとしては エグみが出てしまうそうなんです。 197 00:12:25,178 --> 00:12:29,182 でも 実を刻み 水を加え それを搾って煮詰めると➡ 198 00:12:29,182 --> 00:12:32,518 おいしいサボテン蜜が 出来上がるんです!)) 199 00:12:32,518 --> 00:12:37,523 その蜜を茹でた赤豆と混ぜて 甘いあんこにしました! 200 00:12:37,523 --> 00:12:39,525 (3人)おおっ! 201 00:12:39,525 --> 00:12:41,694 すばらしい! おもしろいですね! 202 00:12:41,694 --> 00:12:44,197 がぜん 興味がわいてきましたわ! 203 00:12:44,197 --> 00:12:46,366 《な なんと 斬新な…!》 204 00:12:46,366 --> 00:12:48,868 それでは 早速 いただきましょう。 205 00:12:48,868 --> 00:12:51,871 うむ。 206 00:12:51,871 --> 00:12:54,207 おいしい~! 207 00:12:54,207 --> 00:12:56,376 生地が ふわふわだ! 208 00:12:56,376 --> 00:12:59,212 色と見た目に 少々驚きますが➡ 209 00:12:59,212 --> 00:13:03,816 なんとも 食欲をそそる香りで 食べずにはいられません! 210 00:13:03,816 --> 00:13:06,152 これで 銅貨1枚ですか。 211 00:13:06,152 --> 00:13:08,488 安いですね! 212 00:13:08,488 --> 00:13:12,158 《クソ! なんだというのだ! こんな饅頭ごとき!》 213 00:13:12,158 --> 00:13:14,527 うっ…! 214 00:13:14,527 --> 00:13:18,031 《うまい! なんなんだ これは! 215 00:13:18,031 --> 00:13:21,034 噛めば噛むほど 幸せあふれる!》 216 00:13:21,034 --> 00:13:24,671 どうですか? 皆さん。 驚きました! 217 00:13:24,671 --> 00:13:26,673 このふっくらとした饅頭! 218 00:13:26,673 --> 00:13:30,009 何か作るのに 秘訣があるのでしょうか? 219 00:13:30,009 --> 00:13:33,846 いや~ 臨時の店主が 本気を出してしまってね➡ 220 00:13:33,846 --> 00:13:37,517 重曹の成分を含んだ水で 生地を作って蒸し上げれば➡ 221 00:13:37,517 --> 00:13:40,019 ふっくらとした食感が出るって。 222 00:13:40,019 --> 00:13:43,856 重曹を含んだ水!? そんなもん どこから? 223 00:13:43,856 --> 00:13:46,392 温泉だよ。 ああ!? 224 00:13:46,392 --> 00:13:49,062 (ユーリシア)この饅頭は ここの地下から引いてきた➡ 225 00:13:49,062 --> 00:13:52,365 温泉水で練り上げ 蒸している。 つまり 温泉饅頭さ。 226 00:13:52,365 --> 00:13:54,567 (3人)ええ! 227 00:13:54,567 --> 00:13:57,537 温泉なんてないだろ! ただの沸かした湯ではないのか!? 228 00:13:57,537 --> 00:13:59,706 ちゃんと掘ったよ。 229 00:13:59,706 --> 00:14:01,641 いつ? 今日だけど。 230 00:14:01,641 --> 00:14:05,311 そんなに 簡単に 掘り当てられるわけがなかろう! 231 00:14:05,311 --> 00:14:07,480 まぁ 普通は そうだ。 232 00:14:07,480 --> 00:14:11,784 でも 工房の職員だったらどうかな? 233 00:14:14,654 --> 00:14:16,656 工房の職員? 234 00:14:16,656 --> 00:14:18,658 あいつが掘ったというのか!? 235 00:14:18,658 --> 00:14:21,494 おのれ~! 236 00:14:21,494 --> 00:14:26,666 もしや タイコーン辺境伯の許可もなく 温泉を掘ったのではあるまいな? 237 00:14:26,666 --> 00:14:30,169 工房といえど それは 罪に問われるのでは…? 238 00:14:30,169 --> 00:14:32,371 許可なら取ったとも。 239 00:14:32,371 --> 00:14:34,707 ((リーゼロッテ:たのも~ ですわ! 240 00:14:34,707 --> 00:14:37,510 タイコーン辺境伯!)) 241 00:14:37,510 --> 00:14:40,179 リーゼロッテ第三王女がね! 242 00:14:40,179 --> 00:14:42,515 《この紋章は…!》 243 00:14:42,515 --> 00:14:44,517 当然 本物さ。 244 00:14:44,517 --> 00:14:46,552 うぐっ…。 245 00:14:46,552 --> 00:14:49,555 (ユーリシア)そして 掘り当てた温泉は 今後 町の管理下に➡ 246 00:14:49,555 --> 00:14:51,557 置かれることになっている。 247 00:14:51,557 --> 00:14:54,060 (ルナ)あの休憩所は 足湯っていうそうです。 248 00:14:54,060 --> 00:14:56,062 とても気持ちいいんですよ。 249 00:14:56,062 --> 00:15:00,633 これは 新たな 観光名所になりそうですね! 250 00:15:00,633 --> 00:15:02,635 《こんなのデタラメだ! 251 00:15:02,635 --> 00:15:05,338 何もかも ウソだ~!》 252 00:15:08,141 --> 00:15:10,476 おい どうすればいいか わかっているんだろうな! 253 00:15:10,476 --> 00:15:12,812 貴様に いくら払うと思って…。 254 00:15:12,812 --> 00:15:14,814 申し訳ございません! 255 00:15:14,814 --> 00:15:18,151 私には この店に悪い評価を 下すことはできません! 256 00:15:18,151 --> 00:15:22,155 約束のお金もいりません。 失礼します! 257 00:15:22,155 --> 00:15:26,159 なんだと… ぐぬぬ…! 258 00:15:28,161 --> 00:15:31,330 あいつら…! 259 00:15:31,330 --> 00:15:33,332 おい お前ら! 260 00:15:33,332 --> 00:15:35,334 こんなとこで油売ってないで➡ 261 00:15:35,334 --> 00:15:37,837 さっさと あの店を叩き壊してこい! 262 00:15:37,837 --> 00:15:41,674 牢屋にぶち込まれてもいい! わしが なんとかしてやる! 263 00:15:41,674 --> 00:15:43,676 今の発言は聞き捨てなりません! 264 00:15:43,676 --> 00:15:46,579 お前 その声 どうした!? 265 00:15:50,183 --> 00:15:53,686 えっ… どういうことだ? あいつら どこ行った!? 266 00:15:53,686 --> 00:15:57,857 あいつら? あなたが 便利に使っていた方々でしたら➡ 267 00:15:57,857 --> 00:15:59,859 すでに 牢屋の中ですよ! 268 00:15:59,859 --> 00:16:01,828 なんだと…! 269 00:16:01,828 --> 00:16:03,996 ところで…。 ああ…。 270 00:16:03,996 --> 00:16:06,799 あんた 辺境伯御用達の 料理人らしいね。 271 00:16:06,799 --> 00:16:09,802 そんなやつが 廃棄食材を再利用して➡ 272 00:16:09,802 --> 00:16:11,971 料理に使ってたそうじゃないか。 273 00:16:11,971 --> 00:16:15,641 (ユーリシア)最悪なのが 料理に 中毒性のあるものを混ぜて➡ 274 00:16:15,641 --> 00:16:17,977 リピーターを増やしてたって? 275 00:16:17,977 --> 00:16:20,313 完全に アウトだろ。 276 00:16:20,313 --> 00:16:22,348 な…! 277 00:16:22,348 --> 00:16:24,684 なぜ それをって? 城の料理人も➡ 278 00:16:24,684 --> 00:16:26,986 全員 あんたの手下なんだろ? 279 00:16:26,986 --> 00:16:31,157 この姿になれば 皆さん ペラペラ しゃべってくださいましたよ。 280 00:16:31,157 --> 00:16:33,659 な… ぬあ~! 281 00:16:33,659 --> 00:16:36,562 ガルゲール ここで観念しな! 282 00:16:39,699 --> 00:16:41,834 ぐぅ…! 283 00:16:41,834 --> 00:16:44,670 《わ… わしは…。 284 00:16:44,670 --> 00:16:52,712 わしは こんなところで…!》 285 00:16:52,712 --> 00:16:56,716 終わる人間ではな~い! 286 00:16:56,716 --> 00:16:59,218 ぐあ~っ! 287 00:16:59,218 --> 00:17:02,955 (ユーリシア)今ので 終身刑は免れなくなったな。 288 00:17:02,955 --> 00:17:05,291 国家反逆罪だ。 289 00:17:05,291 --> 00:17:07,994 国家反逆…! 290 00:17:11,464 --> 00:17:14,800 改めて ご挨拶 させていただきます! 291 00:17:14,800 --> 00:17:20,306 ホムーロス王国第三王女 リーゼロッテ・ホムーロスと申します。 292 00:17:20,306 --> 00:17:22,975 が…! 293 00:17:22,975 --> 00:17:26,646 《な… なぜ こんなことに…。 294 00:17:26,646 --> 00:17:32,151 なぜだ… 饅頭 たかが饅頭で…! 295 00:17:32,151 --> 00:17:37,056 饅頭… 怖い 怖いよ~!》 296 00:17:38,991 --> 00:17:41,827 デートができず 災難でしたね ユーリさん。 297 00:17:41,827 --> 00:17:45,498 宿に一人で戻ってきたときは 何事かと思いましたよ。 298 00:17:45,498 --> 00:17:48,000 言うな リーゼ。 299 00:17:48,000 --> 00:17:52,838 ルナとクルトが笑顔になったんだから それで よかったんだ。 300 00:17:52,838 --> 00:17:59,845 (ユーリシア)ま… クルトと過ごすなら こういう一日もありかな。 301 00:17:59,845 --> 00:18:03,316 (タイコーン)なんだと!? ガルゲールが逮捕された!? 302 00:18:03,316 --> 00:18:07,820 (マクダナット)なんでも お忍びで 祭りを見物していたリーゼロッテ姫を➡ 303 00:18:07,820 --> 00:18:11,457 どういうわけか ナイフで脅迫したらしく…。 304 00:18:11,457 --> 00:18:16,162 (タイコーン)んが…! どどど どういうわけだ ガルゲール!? 305 00:18:16,162 --> 00:18:19,498 その調査の過程で 彼の不正が発覚し➡ 306 00:18:19,498 --> 00:18:22,001 ここに派遣されていた 料理人たちも➡ 307 00:18:22,001 --> 00:18:26,005 かかわっていたことから 全員 連行されたとのことです。 308 00:18:26,005 --> 00:18:30,343 明日 その第三王女が また ここへ来るのだぞ! 309 00:18:30,343 --> 00:18:33,012 料理人がいなくて 茶会の準備は どうする!? 310 00:18:33,012 --> 00:18:36,482 そこで 一つ提案がございます。 311 00:18:36,482 --> 00:18:41,320 料理大会の優勝メニューを 茶会の目玉として➡ 312 00:18:41,320 --> 00:18:43,656 姫にお出しするのは いかがでしょう? 313 00:18:43,656 --> 00:18:47,159 (マクダナット)先ほど 審査報告があり 優勝に内定したメニューが➡ 314 00:18:47,159 --> 00:18:51,497 甘い饅頭らしいので 茶会には うってつけかと。 315 00:18:51,497 --> 00:18:54,166 饅頭だと…? ふむ…。 316 00:18:54,166 --> 00:18:59,939 お忍びで祭りに行くような姫なら 露店の料理にも抵抗はあるまい。 317 00:18:59,939 --> 00:19:04,777 よかろう ならば 明朝早々に その料理人を連れてくるのだ。 318 00:19:04,777 --> 00:19:07,780 承知しました。 319 00:19:09,949 --> 00:19:12,952 リーゼロッテ第三王女か…。 320 00:19:15,821 --> 00:19:17,990 許可証 ありがとうございます。 321 00:19:17,990 --> 00:19:20,626 それでは 今日は これで…。 322 00:19:20,626 --> 00:19:22,628 本当に よろしいのですか? 323 00:19:22,628 --> 00:19:24,797 本来なら 私から 出向くべきところを➡ 324 00:19:24,797 --> 00:19:27,299 何度もお越しいただいては…。 325 00:19:27,299 --> 00:19:29,468 お気になさらず。 326 00:19:29,468 --> 00:19:33,472 明日は アトリエマイスターと参ります。 327 00:19:36,142 --> 00:19:39,011 《気づいたのか…? 私のしていることに…。 328 00:19:39,011 --> 00:19:43,649 いや いい機会だ。 なんとしても アトリエマイスターと➡ 329 00:19:43,649 --> 00:19:46,819 1対1で会談する場を設け➡ 330 00:19:46,819 --> 00:19:50,689 私の悲願を伝えなければ…》 331 00:19:50,689 --> 00:19:55,194 (クルト)リクト様 昨日の分の 調査報告書です。 332 00:19:55,194 --> 00:19:57,196 (リクト)ありがとう。 333 00:19:57,196 --> 00:19:59,331 これ 領主様の城の…? 334 00:19:59,331 --> 00:20:02,001 今日は いよいよ ヒルデガルド救出に向かう。 335 00:20:02,001 --> 00:20:04,537 クルトにも軽く説明しておこう。 336 00:20:04,537 --> 00:20:07,373 (ユーリシア)目標は 厨房の奥にある ここだ。 337 00:20:07,373 --> 00:20:09,842 (クルト)そんなところに ヒルデガルドちゃんがいるんですか? 338 00:20:09,842 --> 00:20:13,679 (ユーリシア)たぶんね 食事を 目立たず運ぶ都合だろうな。 339 00:20:13,679 --> 00:20:16,515 ここに扉があるんだけど…。 340 00:20:16,515 --> 00:20:19,385 やっかいな 鍵がついていて入れないんだ。 341 00:20:19,385 --> 00:20:24,190 だから ここを調べてヒルデガルドさんが 捕まっている証拠を押さえ➡ 342 00:20:24,190 --> 00:20:26,559 解放するよう説得するよ。 343 00:20:26,559 --> 00:20:29,562 心配だろうけど 任せてくれ クルトくん。 344 00:20:29,562 --> 00:20:32,865 はい リクト様 よろしくお願いします! 345 00:20:32,865 --> 00:20:37,036 うん クルトくんは 今日も ルナさんのお店の手伝いだね。 346 00:20:37,036 --> 00:20:40,039 はい 行ってきます! 行ってくるの! 347 00:20:40,039 --> 00:20:42,875 気をつけて! 348 00:20:42,875 --> 00:20:45,211 (ドアの開閉音) 349 00:20:45,211 --> 00:20:47,413 行ったぞ リーゼ。 はい。 350 00:20:49,381 --> 00:20:51,383 そっちか!? 351 00:20:51,383 --> 00:20:53,385 胡蝶は万能だな。 352 00:20:53,385 --> 00:20:56,388 クルト様が作った剣ですから 当然です。 353 00:20:56,388 --> 00:20:58,757 《幻影を操るには 胡蝶を➡ 354 00:20:58,757 --> 00:21:00,826 鞘から 抜いていなければならないが➡ 355 00:21:00,826 --> 00:21:04,997 抜き身の剣を持って タイコーン辺境伯と会談はできない。 356 00:21:04,997 --> 00:21:09,001 それに もう一つ 幻影は 物をすり抜けてしまう。 357 00:21:09,001 --> 00:21:13,172 この2つの問題を解決するために 考えた作戦は こうだ。 358 00:21:13,172 --> 00:21:19,512 リーゼは リクトと胡蝶を持っていない リーゼの幻影を作り出し 姿を消す。 359 00:21:19,512 --> 00:21:22,715 そして 姿を消したリーゼが 幻影を補助することで➡ 360 00:21:22,715 --> 00:21:25,684 あたかも物を 持っているかのように見せる➡ 361 00:21:25,684 --> 00:21:27,887 という仕掛けだ》 362 00:21:30,523 --> 00:21:33,025 これで 会談は なんとか乗り切れそうか。 363 00:21:33,025 --> 00:21:35,127 はい 頑張ります! 364 00:21:38,030 --> 00:21:40,533 (ユーリシア)そろそろ着くぞ リーゼ。 365 00:21:40,533 --> 00:21:43,702 はい それでは。 366 00:21:43,702 --> 00:21:46,205 準備完了 だな。 367 00:21:46,205 --> 00:21:49,708 油断するなよ リーゼ。 (リーゼロッテ)ええ ユーリさん。 368 00:21:49,708 --> 00:21:51,710 ん…。 369 00:21:54,380 --> 00:21:59,051 クルトが タイコーン辺境伯の 料理人として雇われ…。 370 00:21:59,051 --> 00:22:01,353 アクリとともに…! 371 00:22:01,353 --> 00:22:03,856 城内の厨房へ入った!? 372 00:22:03,856 --> 00:22:07,693 ((えいっ アッハハ!)) 373 00:22:07,693 --> 00:22:12,865 (2人)アハ アハハハハ…。 374 00:22:12,865 --> 00:22:15,701 《ユーリシア:あ~ 私は 今➡ 375 00:22:15,701 --> 00:22:19,071 笑ってるのかな? 泣いてるのかな?》