1 00:00:33,433 --> 00:00:37,538 (ゴルノヴァ)ハァ ハァ…! くそ! なぜだ 炎が出ねぇ! 2 00:00:42,109 --> 00:00:44,444 マーレフィス さっさと傷を治せ! 3 00:00:44,444 --> 00:00:47,614 (マーレフィス)やっています! けど いつもの力が! 4 00:00:47,614 --> 00:00:49,950 ぐっ…! 5 00:00:49,950 --> 00:00:52,786 おい 新入り! 火の魔法は使えねえのか! 6 00:00:52,786 --> 00:00:54,955 あんたが使えるって話だろ!? 7 00:00:54,955 --> 00:00:57,791 (ゴルノヴァ)チッ! この役立たずが! なんだと!? 8 00:00:57,791 --> 00:00:59,960 (マーレフィス)いいかげんにしなさい! 9 00:00:59,960 --> 00:01:03,463 《バンダナ:あ~あ。 このパーティー もうダメね》 10 00:02:45,265 --> 00:02:48,268 (クルト)僕が 王立魔法技師研究所の所長? 11 00:02:48,268 --> 00:02:51,605 貴族待遇? (ユーリシア)ああ。 12 00:02:51,605 --> 00:02:54,107 (クルト)なんで そんなすごいことに? 13 00:02:54,107 --> 00:02:56,610 (ユーリシア)魔法晶石を 査定してくれた人が➡ 14 00:02:56,610 --> 00:02:59,613 ちょっと趣味で 宮廷魔術師をしていてね。 15 00:02:59,613 --> 00:03:03,283 それ 騙されているんじゃ…。 16 00:03:03,283 --> 00:03:07,587 まぁ 信じられないだろうけど… どう? 17 00:03:10,123 --> 00:03:13,126 すみません いい話だとは 思うんですけど➡ 18 00:03:13,126 --> 00:03:15,128 断らせてください。 19 00:03:15,128 --> 00:03:17,130 え? 20 00:03:17,130 --> 00:03:21,635 《僕なんかに 誰かの上に立つ 役職が務まるとは思えないし➡ 21 00:03:21,635 --> 00:03:24,471 炎の竜牙にだって まだ未練がある。 22 00:03:24,471 --> 00:03:26,473 それに…》 23 00:03:26,473 --> 00:03:29,576 僕の今の仕事は ここで働くことですから! 24 00:03:31,945 --> 00:03:33,947 クルト…。 25 00:03:33,947 --> 00:03:37,584 売りに行った分の魔法晶石じゃ 納税額には足りなかったですよね。 26 00:03:37,584 --> 00:03:42,255 ああ… まぁ 高く売れたんだけど。 27 00:03:42,255 --> 00:03:44,257 ん? 28 00:03:44,257 --> 00:03:46,426 あれは 私が 作ったものじゃないしね。 29 00:03:46,426 --> 00:03:48,762 手数料として 金貨1枚だけ借りて➡ 30 00:03:48,762 --> 00:03:51,598 残りは クルトの口座に 振り込んでおいたよ。 31 00:03:51,598 --> 00:03:53,767 別に 気にしなくても…。 32 00:03:53,767 --> 00:03:55,936 よくないよ。 33 00:03:55,936 --> 00:04:00,107 あんな大金もらったら 罪悪感で押しつぶされちゃう…。 34 00:04:00,107 --> 00:04:02,275 え? な なんでもないよ! 35 00:04:02,275 --> 00:04:04,277 アハハハ…! 36 00:04:04,277 --> 00:04:06,947 だから 引き続き 鉱石掘りをしたいんだ! 37 00:04:06,947 --> 00:04:08,949 任せてください! 38 00:04:08,949 --> 00:04:12,953 昨日 いい鉱脈がありそうな場所に 目星をつけておきましたから! 39 00:04:12,953 --> 00:04:16,123 助かるよ でも クルト寝てないんじゃない? 40 00:04:16,123 --> 00:04:19,960 大丈夫です! 6時間は寝ましたから。 41 00:04:19,960 --> 00:04:22,796 6時間? はい! 42 00:04:22,796 --> 00:04:26,967 ログハウス建てたのに 木を切るのに 5時間…。 43 00:04:26,967 --> 00:04:29,302 加工に 3時間 組み立てに4時間。 44 00:04:29,302 --> 00:04:31,404 《あれ 寝すぎたったかな? 45 00:04:31,404 --> 00:04:34,741 炎の竜牙にいた頃は 4時間くらいだったもんな。 46 00:04:34,741 --> 00:04:37,577 雑用係は 誰よりも早く起きて➡ 47 00:04:37,577 --> 00:04:40,747 誰よりも遅く寝ろ って言われてたっけ?》 48 00:04:40,747 --> 00:04:44,251 あの 休んだ分は しっかり取り戻します! 49 00:04:44,251 --> 00:04:46,920 へ? 50 00:04:46,920 --> 00:04:50,423 ここが 目星をつけていた場所? はい。 51 00:04:50,423 --> 00:04:53,760 特に何もないけど…。 そうですね。 52 00:04:53,760 --> 00:04:58,598 でも 山の地形を考慮すると この下に鉱床があるはずです。 53 00:04:58,598 --> 00:05:02,102 ただし 50メートル以上 深く掘りすぎないでください。 54 00:05:02,102 --> 00:05:05,772 50…。 じゃあ 僕は行きますね! 55 00:05:05,772 --> 00:05:07,941 一緒に掘らないの? 56 00:05:07,941 --> 00:05:12,612 はい 僕は昨日 大きな水晶を 拾った辺りを掘るつもりです。 57 00:05:12,612 --> 00:05:15,115 わかった そっちは任せるね。 58 00:05:15,115 --> 00:05:17,517 はい 行ってきます! 59 00:05:19,619 --> 00:05:24,124 出た~! 60 00:05:24,124 --> 00:05:27,627 これは トパーズかな 結構大きいぞ! 61 00:05:27,627 --> 00:05:30,297 金貨3枚くらいになりそうだ! 62 00:05:30,297 --> 00:05:33,900 クルトに頼めば ただで 魔法晶石にしてもらえるし! 63 00:05:33,900 --> 00:05:37,904 そしたら目標金額まで十分…。 64 00:05:37,904 --> 00:05:40,907 あっ… ダメだ 私! 65 00:05:40,907 --> 00:05:43,710 無垢なあの子を ただで利用しようだなんて! 66 00:05:45,946 --> 00:05:47,948 《クルトは どうしてるかな? 67 00:05:47,948 --> 00:05:51,952 あの子のことだから 坑道くらい作ってるか。 68 00:05:51,952 --> 00:05:55,622 そこまでは想定の範囲内だよ。 69 00:05:55,622 --> 00:05:57,791 ほらね~!》 70 00:06:01,294 --> 00:06:05,298 《明るいな ヒカリゴケでランプいらず…。 71 00:06:05,298 --> 00:06:09,269 まぁ 想定内だけど…!》 72 00:06:09,269 --> 00:06:12,806 それにしたって広いだろ! 思ってた3倍くらいあるぞ! 73 00:06:12,806 --> 00:06:16,977 でも あのクルトだからな! 逆に 想定の範囲内! 74 00:06:16,977 --> 00:06:19,279 (クルト)あ ユーリシアさん! 75 00:06:19,279 --> 00:06:21,948 ちょうど 僕もそっち行こうと 思ってたんですよ! 76 00:06:21,948 --> 00:06:26,286 へ へぇ… 怖くて聞きにくいけど 成果は…。 77 00:06:26,286 --> 00:06:30,457 ごめんなさい。 掘れたのは クズ石ばかりで➡ 78 00:06:30,457 --> 00:06:34,394 目当ての鉱石は 小さな かけらしか出なかったんです。 79 00:06:34,394 --> 00:06:38,198 そっかそっか それはよか… 残念だ。 80 00:06:40,233 --> 00:06:44,237 それ クズ石? はい。 81 00:06:44,237 --> 00:06:48,575 かなり キレイな石だけど。 でも たくさん採れるんで➡ 82 00:06:48,575 --> 00:06:53,480 価値がないんですよ。 ミスリルっていうんですけど。 83 00:06:55,749 --> 00:06:57,918 ミスリル? 84 00:06:57,918 --> 00:07:01,755 ご存じですか? 僕の田舎では たくさん採れるので捨ててました。 85 00:07:01,755 --> 00:07:04,257 《知ってるも何も 金や白金よりも➡ 86 00:07:04,257 --> 00:07:09,095 はるかに貴重な鉱石だぞ! それを 捨てる!?》 87 00:07:09,095 --> 00:07:11,598 想定外だ…。 88 00:07:11,598 --> 00:07:14,434 もしかして この辺りでは 価値があるんですか? 89 00:07:14,434 --> 00:07:17,270 都会のほうだと 採れにくいんでしょうか? 90 00:07:17,270 --> 00:07:20,940 《世界中で希少な鉱石だよ。 それなのに…》 91 00:07:20,940 --> 00:07:25,111 待って じゃあ さっき言ってた 目当ての鉱石って いったい…。 92 00:07:25,111 --> 00:07:27,113 オリハルコンです。 93 00:07:27,113 --> 00:07:32,052 《オリハルコン! 神々の金属とも 呼ばれる伝説の!?》 94 00:07:32,052 --> 00:07:35,388 まさか この山に そんなもの…。 えっ? 95 00:07:35,388 --> 00:07:38,725 だいたい どこでも採れますよ。 そんなわけないだろ! 96 00:07:38,725 --> 00:07:42,062 地下へ 7キロくらい掘れば 結構 見つかるんですよ。 97 00:07:42,062 --> 00:07:44,064 7キロ? 98 00:07:44,064 --> 00:07:48,068 8時間で 7キロ掘って 地上まで上ってきたの? 99 00:07:48,068 --> 00:07:50,403 はい! 100 00:07:50,403 --> 00:07:52,572 まぁ クルトだしな。 101 00:07:52,572 --> 00:07:56,409 ところで その穴は? 危ないので埋めておきました。 102 00:07:56,409 --> 00:08:01,247 8時間で埋め戻しまでね。 もう驚かないけどね。 103 00:08:01,247 --> 00:08:03,249 へ? 104 00:08:16,296 --> 00:08:20,300 (ユーリシア)そっか。 山 貫通しちゃったんだ。 105 00:08:20,300 --> 00:08:23,770 便利そうだね 新しいトンネル! 106 00:08:23,770 --> 00:08:27,474 埋めたほうがいいでしょうか? 埋めんでいい。 107 00:08:29,442 --> 00:08:31,878 <クルト:鉱山採掘は 2日で終わってしまい➡ 108 00:08:31,878 --> 00:08:34,547 僕たちは サマエラの街に戻ってきた。 109 00:08:34,547 --> 00:08:38,885 あのトンネルは サマエラ市と タイコーン領主町をつなぐ位置にある。 110 00:08:38,885 --> 00:08:43,390 ユーリシアさんは そこの通行を 行商人組合に許可する代わり➡ 111 00:08:43,390 --> 00:08:46,559 維持費を 払ってもらうことにしたらしい。 112 00:08:46,559 --> 00:08:49,396 その利益で税金を納めるそうだ> 113 00:08:49,396 --> 00:08:51,731 クール! 114 00:08:51,731 --> 00:08:55,235 (クルト)あっ バンダナさん! (バンダナ)元気してた? 115 00:08:55,235 --> 00:08:58,905 どうして ここに? ゴルノヴァさんも一緒なんですか? 116 00:08:58,905 --> 00:09:02,075 いやいや うちも今は 炎の竜牙の一員やない。 117 00:09:02,075 --> 00:09:05,478 え? ちょっと いろいろあってな。 118 00:09:08,081 --> 00:09:11,084 ((ゴルノヴァ:こんなゴミみたいな 飯が食えるか! 119 00:09:11,084 --> 00:09:14,921 お客様 おやめください! (ゴルノヴァ)うるせぇ! 120 00:09:14,921 --> 00:09:17,090 あ お客様 お支払いは!? 121 00:09:17,090 --> 00:09:21,094 払うわけねえだろ! お お客様! 122 00:09:21,094 --> 00:09:23,096 誰か衛兵を呼んでくれ! 123 00:09:25,765 --> 00:09:29,102 (バンダナ)どうやった? 大人気レストランの味は。 124 00:09:29,102 --> 00:09:31,704 予約ねじ込むの 苦労したんやで~! 125 00:09:31,704 --> 00:09:36,209 バンダナ! クルが作り置きしていた 薫製肉があっただろ? 126 00:09:36,209 --> 00:09:40,380 もうないよ リーダーが 全部 食べてもうたやん。 127 00:09:40,380 --> 00:09:43,883 クルを連れてこい 飯を作らせろ。 128 00:09:43,883 --> 00:09:47,720 逆らうようなら 多少 痛めつけてもかまわん。 129 00:09:47,720 --> 00:09:51,925 はいはい わかりましたよ。 うちに任せとき。 130 00:09:54,394 --> 00:09:58,064 ほな 転移結晶 借りるで。 131 00:09:58,064 --> 00:10:00,233 ふんっ! 132 00:10:00,233 --> 00:10:02,268 犯人は この周辺に逃走中だ! 133 00:10:02,268 --> 00:10:04,604 警戒態勢をとれ! (衛兵たち)はっ! 134 00:10:04,604 --> 00:10:07,574 あんだけ暴れたら さすがに捕まるか。 135 00:10:07,574 --> 00:10:11,911 マーレフィスは命拾いしたな。 教会に呼び出されとって。 136 00:10:11,911 --> 00:10:15,248 これで 本当に 炎の竜牙は終わりやな。 137 00:10:15,248 --> 00:10:19,052 まっ 気が向いたら 面会に行ったるわ リーダー)) 138 00:10:21,087 --> 00:10:24,958 《ってことがあったのは 伏せておいて 単に うちも➡ 139 00:10:24,958 --> 00:10:27,627 クビになったってことにしとこ…。 140 00:10:27,627 --> 00:10:31,464 監視対象まで 巻き込みたくはないですからね》 141 00:10:31,464 --> 00:10:34,934 まさか バンダナさんまで クビになるなんて…。 142 00:10:34,934 --> 00:10:40,607 それじゃあ 僕が 炎の竜牙に 戻るのは無理な話ですね。 143 00:10:40,607 --> 00:10:43,443 なんで そこまで あのパーティーにこだわるん? 144 00:10:43,443 --> 00:10:47,447 やっぱり ゴルノヴァさんは 僕にとって恩人であり➡ 145 00:10:47,447 --> 00:10:49,616 憧れの人なので…。 146 00:10:49,616 --> 00:10:51,784 憧れねぇ。 147 00:10:51,784 --> 00:10:53,786 《確かに…》 148 00:10:53,786 --> 00:10:56,489 隠れ蓑としては優秀でしたが…。 149 00:10:58,458 --> 00:11:01,127 せや! クル ハロワに 来たっちゅうことは➡ 150 00:11:01,127 --> 00:11:03,463 もしかして 仕事探しとるん? 151 00:11:03,463 --> 00:11:05,965 はい。 ちょうどいい! 152 00:11:05,965 --> 00:11:09,636 実は 知り合いの工房が 人手不足で困ってるんや。 153 00:11:09,636 --> 00:11:12,138 手伝いに行ってあげてくれへん? 154 00:11:12,138 --> 00:11:14,140 工房ですか…。 155 00:11:14,140 --> 00:11:18,511 この国に正式な許可を得た アトリエマイスターは 15人しかおらん。 156 00:11:18,511 --> 00:11:21,181 そんな すご~い人が困っとる。 157 00:11:21,181 --> 00:11:25,652 クルが行ってくれたら 大助かりやと思うんやけどな。 158 00:11:25,652 --> 00:11:27,987 お役に立てるでしょうか。 159 00:11:27,987 --> 00:11:32,091 自信持ち! うちの推薦や! 160 00:11:32,091 --> 00:11:36,763 わかりました 頑張ります! 161 00:11:36,763 --> 00:11:39,098 じゃあ これ地図やから。 162 00:11:39,098 --> 00:11:43,102 気ぃつけてな! はい ありがとうございます。 163 00:11:43,102 --> 00:11:45,104 じゃあ 行ってきます! 164 00:11:47,106 --> 00:11:51,611 やれやれ 大賢者の弟子も 楽じゃありませんね。 165 00:11:54,113 --> 00:11:58,952 <クルト:工房とは アトリエとも呼ばれ 主に薬品 魔剣 魔道具などを➡ 166 00:11:58,952 --> 00:12:01,454 製造販売する施設のことだ。 167 00:12:01,454 --> 00:12:06,626 正式な免許を持った工房の主 つまり アトリエマイスターには➡ 168 00:12:06,626 --> 00:12:10,296 開発や流通に関する さまざまな特権が与えられ➡ 169 00:12:10,296 --> 00:12:14,300 子爵にも等しい 待遇を受けられるという> 170 00:12:14,300 --> 00:12:18,805 《この街に 正規の工房が あるなんて知らなかったな。 171 00:12:18,805 --> 00:12:22,141 でも 本当にここ…? 172 00:12:22,141 --> 00:12:25,812 普通の民家みたいだけど…。 173 00:12:25,812 --> 00:12:27,814 やっぱり ここだ》 174 00:12:29,816 --> 00:12:31,818 (物音) 175 00:12:34,287 --> 00:12:36,623 (ミシェル)い… いらっしゃいませ。 176 00:12:36,623 --> 00:12:40,260 《こんなに小さい子が アトリエマイスター?》 177 00:12:40,260 --> 00:12:43,596 あの エルフが珍しいですか? 178 00:12:43,596 --> 00:12:46,599 エルフ… ああ いや すみません。 179 00:12:46,599 --> 00:12:49,769 そうじゃなくて 僕は クルトといいます。 180 00:12:49,769 --> 00:12:52,271 あなたが アトリエマイスター様ですか? 181 00:12:52,271 --> 00:12:56,943 いえ 私は アトリエマイスター様の 助手をしている➡ 182 00:12:56,943 --> 00:12:59,779 ミシェル・ララカッタと申します。 183 00:12:59,779 --> 00:13:03,116 僕は バンダナさんの紹介で お手伝いに来ました。 184 00:13:03,116 --> 00:13:06,119 わっ! お手伝いさん 来てくれたんですね! 185 00:13:06,119 --> 00:13:09,455 よかった! と とにかく 入ってください! 186 00:13:09,455 --> 00:13:11,457 ああ…。 187 00:13:14,293 --> 00:13:16,629 うっ…! 188 00:13:16,629 --> 00:13:19,832 すみません えっと…。 189 00:13:19,832 --> 00:13:22,335 ここの片づけを お願いしたいんです。 190 00:13:22,335 --> 00:13:27,340 もう3週間ほど 手が回らない状態で…。 191 00:13:27,340 --> 00:13:31,744 《なるほど 僕 家事手伝いとして呼ばれたんだ。 192 00:13:31,744 --> 00:13:35,415 工房の手伝いが できるわけないか…》 193 00:13:35,415 --> 00:13:37,583 わかりました。 すみません。 194 00:13:37,583 --> 00:13:40,920 私 後片づけが…。 (オフィリア)ミシェル 手伝っておくれ。 195 00:13:40,920 --> 00:13:43,256 はい ただいま! 196 00:13:43,256 --> 00:13:45,758 すみません! 師匠が呼んでいるので。 197 00:13:45,758 --> 00:13:47,760 はい。 198 00:13:54,600 --> 00:13:57,804 よし 頑張るぞ! 199 00:14:02,275 --> 00:14:04,610 30分もかかっちゃった。 200 00:14:04,610 --> 00:14:08,147 次は 何をしたらいいかな…。 201 00:14:08,147 --> 00:14:12,618 たしか ミシェルさんは こっちに…。 202 00:14:20,293 --> 00:14:22,795 (リーゼロッテ)はい どうぞ。 203 00:14:22,795 --> 00:14:26,632 失礼します あの ミシェルさんは…。 204 00:14:26,632 --> 00:14:28,968 (リーゼロッテ)え? 205 00:14:28,968 --> 00:14:31,070 え…? 206 00:14:33,740 --> 00:14:38,911 あの… あなたは? 207 00:14:38,911 --> 00:14:41,414 え… えっと クルトっていいます! 208 00:14:41,414 --> 00:14:43,916 今日から ここで 働かせてもらっています! 209 00:14:43,916 --> 00:14:49,255 そうなのですか オフィリア様は 地下室に行かれていますよ。 210 00:14:49,255 --> 00:14:52,759 あ はい! ありがとうございま…。 211 00:14:52,759 --> 00:14:54,761 あれ? 212 00:14:54,761 --> 00:14:56,763 お腹のそれ…。 213 00:14:56,763 --> 00:14:58,931 (クルト)もしかして…。 214 00:14:58,931 --> 00:15:01,768 はい 呪いです。 215 00:15:01,768 --> 00:15:05,438 やっぱり… 少し 見せてもらってもいいですか? 216 00:15:05,438 --> 00:15:07,440 はい。 217 00:15:07,440 --> 00:15:10,443 (クルト)触っても? 大丈夫です。 218 00:15:12,445 --> 00:15:14,447 《触れても痛みはないみたいだ。 219 00:15:14,447 --> 00:15:19,285 というか 痛みを感じられないほど 呪いが浸食してるんだ。 220 00:15:19,285 --> 00:15:21,621 内臓もかなり傷ついてそう。 221 00:15:21,621 --> 00:15:23,956 これじゃ 食事は…》 222 00:15:23,956 --> 00:15:25,958 (お腹の鳴る音) 223 00:15:25,958 --> 00:15:28,294 あ… す すみません! 224 00:15:28,294 --> 00:15:31,130 《よかった。 食欲は まだあるんだな》 225 00:15:31,130 --> 00:15:35,334 何か軽い食事を用意しますね。 226 00:15:38,104 --> 00:15:42,275 《今 気づいたけど 僕 裸の女性に あんなに…》 227 00:15:42,275 --> 00:15:44,577 うわっ…! 228 00:15:44,577 --> 00:15:47,413 神様… ごめんなさい。 229 00:15:47,413 --> 00:15:50,283 (ミミコ)ふぅ…。 230 00:15:50,283 --> 00:15:52,952 いくらくらいになる? 231 00:15:54,954 --> 00:15:57,290 金貨8万枚。 232 00:15:57,290 --> 00:15:59,292 とんでもないな…。 233 00:15:59,292 --> 00:16:01,461 とんでもないね。 234 00:16:01,461 --> 00:16:05,932 (ミミコ)ミスリルに オリハルコン…。 まさか 本物だなんて。 235 00:16:05,932 --> 00:16:09,969 ミミコ もしも あいつの存在が 明るみになったら➡ 236 00:16:09,969 --> 00:16:11,971 どうなると思う? 237 00:16:11,971 --> 00:16:15,808 運がよくて誘拐 悪くて暗殺かな。 238 00:16:15,808 --> 00:16:21,280 なんで そんな化け物みたいな少年 今まで埋もれていたんだろ。 239 00:16:21,280 --> 00:16:24,784 炎の竜牙を クビになったって聞いたよ。 240 00:16:24,784 --> 00:16:29,455 炎の竜牙? あそこのリーダー 指名手配されたって聞いたけど。 241 00:16:29,455 --> 00:16:31,557 え? それで その子のこと➡ 242 00:16:31,557 --> 00:16:33,559 これから どうするの? 243 00:16:33,559 --> 00:16:36,562 アトリエマイスターに据えたら どうかって思ってる。 244 00:16:36,562 --> 00:16:38,731 あっちこっちで目立つより➡ 245 00:16:38,731 --> 00:16:41,400 ある程度 動きを 抑制できたほうがいい。 246 00:16:41,400 --> 00:16:45,738 (ユーリシア)それに 私も護衛として 雇われるつもりだよ。 (ミミコ)ふむ。 247 00:16:45,738 --> 00:16:48,908 あとは どうやって 本人を納得させるか➡ 248 00:16:48,908 --> 00:16:52,078 あいつは自分の実力を 自覚してないどころか➡ 249 00:16:52,078 --> 00:16:56,482 低く見積もりすぎている。 絶対 難航するぞ。 250 00:17:07,593 --> 00:17:09,795 (クルト)あ あの…。 251 00:17:09,795 --> 00:17:11,931 オフィリア様でしょうか? 252 00:17:11,931 --> 00:17:13,933 (オフィリア)ええ。 253 00:17:13,933 --> 00:17:16,602 ごめんなさい。 厨房を勝手に使っちゃいました。 254 00:17:16,602 --> 00:17:20,273 いや それはいいんだけど おかゆ? 255 00:17:20,273 --> 00:17:25,444 はい 奥の部屋の女の子が お腹が空いたって言っていたので。 256 00:17:25,444 --> 00:17:30,116 あの子に会ったの? はい 何か問題がありました? 257 00:17:30,116 --> 00:17:33,886 そうね あの子については 誰にも言ったらダメよ。 258 00:17:33,886 --> 00:17:36,555 約束できる? 259 00:17:36,555 --> 00:17:39,258 はい…。 260 00:17:41,227 --> 00:17:43,896 あの 他に何かしましょうか? 261 00:17:43,896 --> 00:17:46,232 今日は十分よ。 262 00:17:46,232 --> 00:17:48,234 (オフィリア)明日 また同じ時間に 来てもらえる? 263 00:17:48,234 --> 00:17:50,903 え? こんなに…。 264 00:17:50,903 --> 00:17:53,239 遠慮なく受け取ってちょうだい。 265 00:17:53,239 --> 00:17:56,108 それだけの仕事を あなたはしたわ。 266 00:17:56,108 --> 00:17:59,445 ありがとうございます。 267 00:17:59,445 --> 00:18:04,116 ダメね まさか 部外者との 接触を許してしまうなんて。 268 00:18:04,116 --> 00:18:07,753 はぁ… 呪術の浸食を 食い止めるためとはいえ➡ 269 00:18:07,753 --> 00:18:11,557 視野が狭まっていたか…。 気を引き締めないと…。 270 00:18:15,294 --> 00:18:18,297 (オフィリア)ダメじゃない! カーテンを開けたら。 271 00:18:18,297 --> 00:18:21,601 誰かに姿を見られたら困るでしょ。 272 00:18:21,601 --> 00:18:24,603 ごめんなさい 先生。 273 00:18:26,605 --> 00:18:30,109 あら 少し はだけてるわ。 ちゃんと着ないと。 274 00:18:30,109 --> 00:18:33,713 すみません。 自分でやるのは慣れてなくて。 275 00:18:33,713 --> 00:18:35,715 しかたないわ。 276 00:18:35,715 --> 00:18:39,719 ずっとお世話されていたんだもの。 277 00:18:39,719 --> 00:18:44,423 はい 先生…。 (お腹の鳴る音) 278 00:18:44,423 --> 00:18:47,893 すみません さっきから いいにおいが…。 279 00:18:47,893 --> 00:18:51,897 フッフフ 毒味をするから ちょっと待ってね。 280 00:18:51,897 --> 00:18:56,736 必要ありません だって あの方が作ったのでしょう? 281 00:18:56,736 --> 00:19:00,239 あの方って… 少し会っただけでしょう? 282 00:19:00,239 --> 00:19:03,576 直感で大丈夫だってわかりました。 283 00:19:03,576 --> 00:19:07,413 それに 私は もう呪術で ボロボロなんですよ。 284 00:19:07,413 --> 00:19:10,416 今さら毒を盛って 殺す必要はありません。 285 00:19:12,585 --> 00:19:14,754 お願いです 先生。 286 00:19:14,754 --> 00:19:17,790 誰に このような呪いを 受けたのか わからない私は➡ 287 00:19:17,790 --> 00:19:20,960 今日まで 皆を疑い 生きてきました。 288 00:19:20,960 --> 00:19:25,431 でも 今日くらいは 最後まで 誰かを信じていたいのです。 289 00:19:27,600 --> 00:19:30,803 わかったわ ゆっくり食べて。 290 00:19:32,705 --> 00:19:36,409 いい香り…。 香草も入っているのですね。 291 00:19:39,879 --> 00:19:43,883 とても美味しい 心が温まります。 292 00:19:43,883 --> 00:19:46,218 そう それはよかった。 293 00:19:46,218 --> 00:19:48,220 じゃあ 私は…。 294 00:19:48,220 --> 00:19:50,890 うっ…! ん! 295 00:19:50,890 --> 00:19:53,225 うっ…! 296 00:19:53,225 --> 00:19:55,227 (オフィリア)リーゼ! 297 00:19:55,227 --> 00:19:57,730 《しまった! やはり毒だったか! 298 00:19:57,730 --> 00:20:02,902 なんという迂闊! おのれ…!》 299 00:20:02,902 --> 00:20:04,904 うっ…! 300 00:20:04,904 --> 00:20:07,239 い… 今 解毒剤を…! 301 00:20:07,239 --> 00:20:10,576 先生… だ 大丈夫です。 302 00:20:10,576 --> 00:20:14,080 大丈夫って リーゼ そんなに汗をかいて…! 303 00:20:14,080 --> 00:20:16,248 治りました! なおっ…。 304 00:20:16,248 --> 00:20:20,086 (リーゼロッテ)先生 これ…! 305 00:20:20,086 --> 00:20:25,257 (オフィリア)呪いが 消えている…!? どういうこと? 306 00:20:25,257 --> 00:20:28,260 解呪反応にしては 治るのが早すぎる! 307 00:20:28,260 --> 00:20:32,598 こんなこと…。 308 00:20:32,598 --> 00:20:35,267 申し訳ございません! まさか解呪されるとは! 309 00:20:35,267 --> 00:20:37,269 もう一度…! 310 00:20:37,269 --> 00:20:39,271 あの方は もう待ってはくださいませんよ。 311 00:20:39,271 --> 00:20:43,943 え? 別の手を打つことにされたのです。 312 00:20:43,943 --> 00:20:48,280 リーゼロッテ様には 早急に 死んでいただかなくては。 313 00:20:48,280 --> 00:20:51,617 ミミコは いるか? 314 00:20:51,617 --> 00:20:54,954 オフィリアちゃん? 遅くにすまない。 315 00:20:54,954 --> 00:20:57,756 大事な相談があってきた。 316 00:20:59,792 --> 00:21:02,962 ユーリシアちゃんは バカだけど 絶対に信用できる人だよ。 317 00:21:02,962 --> 00:21:05,297 事件なら巻き込んでいいよ! 318 00:21:05,297 --> 00:21:09,969 おい 勝手に…。 ユーリシア 元王家直属冒険者の…。 319 00:21:09,969 --> 00:21:15,074 私は アトリエマイスターのオフィリア それと…。 320 00:21:18,978 --> 00:21:21,647 《なんで なんで なんで なんで こんなところに➡ 321 00:21:21,647 --> 00:21:24,483 第三王女のリーゼロッテ様が!?》 322 00:21:24,483 --> 00:21:28,320 (ミミコ)姫様 ご療養中と 伺っておりましたが。 323 00:21:28,320 --> 00:21:31,757 すまない ミミコ。 実際は ご病気ではなく➡ 324 00:21:31,757 --> 00:21:34,927 強力な呪術を かけられていたのだ。 325 00:21:34,927 --> 00:21:37,429 呪術!? いったいなぜ!? 326 00:21:37,429 --> 00:21:39,598 何者かによる暗殺…。 327 00:21:39,598 --> 00:21:41,801 え? 328 00:21:41,801 --> 00:21:46,305 リーゼロッテ様は 国王陛下と 東の隣国 グルマク帝国から➡ 329 00:21:46,305 --> 00:21:50,810 嫁いできたフランソワーズ王女との間に 生まれた唯一の子だ。 330 00:21:50,810 --> 00:21:55,314 その存在は 二国間の 和平の象徴でもある。 331 00:21:55,314 --> 00:21:59,819 つまり その和平関係を 崩壊させようとして…。 332 00:21:59,819 --> 00:22:03,155 ああ 北の国との 戦争が終わった今➡ 333 00:22:03,155 --> 00:22:07,493 新たな争いの火種を生もうと 企む者がいるのだろう。 334 00:22:07,493 --> 00:22:12,131 姫様… よくぞご無事で。 335 00:22:12,131 --> 00:22:14,300 はい ミミコさん。 336 00:22:14,300 --> 00:22:18,804 私のところに来たのは 呪術者を特定するためですね。 337 00:22:18,804 --> 00:22:21,473 力を貸していただければ と思いまして。 338 00:22:21,473 --> 00:22:26,478 私の忠誠は国王陛下と 今は亡き フランソワーズ様。 339 00:22:26,478 --> 00:22:31,317 そして そのご息女である あなた様に捧げています。 340 00:22:31,317 --> 00:22:35,254 しかし姫様 呪術は 強力なものだったのでしょう? 341 00:22:35,254 --> 00:22:37,256 よく解呪できましたね。 342 00:22:37,256 --> 00:22:42,595 はい それもこれも すべては クルト様という方のおかげです! 343 00:22:42,595 --> 00:22:44,630 (2人)え? 344 00:22:44,630 --> 00:22:47,266 ク…。 345 00:22:47,266 --> 00:22:50,469 (ユーリシア/ミミコ)ク… クルト~!?