1 00:00:34,001 --> 00:00:36,003 (リクト)はじめまして 僕の名前は リクトだ。 2 00:00:36,003 --> 00:00:38,171 これから よろしく頼むよ。 3 00:00:38,171 --> 00:00:43,176 (クルト)この方が アトリエマイスター様。 4 00:00:43,176 --> 00:00:48,849 はじめまして クルトといいます。 ああ 君のことは聞いてるよ。 5 00:00:48,849 --> 00:00:53,186 こんなにすごい工房まで 建ててくれて ありがとう。 6 00:00:53,186 --> 00:00:57,190 これからも工房を支えてほしい。 はい! 7 00:00:57,190 --> 00:01:01,028 《ユーリシア:この男が アトリエマイスターなわけが…》 8 00:01:01,028 --> 00:01:06,033 クルト! 馬車と荷物はいいから 夕食の支度を頼むよ。 9 00:01:06,033 --> 00:01:08,869 はい! ごちそうにします! 10 00:01:08,869 --> 00:01:12,706 シーナは アクリを頼む。 (シーナ)わかった アクリ 行こっか。 11 00:01:12,706 --> 00:01:16,410 (アクリ)うん! じゃあ リクト リーゼ… あっ。 12 00:01:30,891 --> 00:01:34,161 なるほど そういうことか。 13 00:01:34,161 --> 00:01:36,997 (リーゼロッテ)もう見破られて しまいましたか。 14 00:01:36,997 --> 00:01:40,167 冗談がすぎるんじゃないか リーゼ。 15 00:01:40,167 --> 00:01:44,504 まったく 実在しない人物の幻まで 作り出せるのか…。 16 00:01:44,504 --> 00:01:46,840 (リーゼロッテ)あら 実在しますよ。 17 00:01:46,840 --> 00:01:53,046 このお方こそ 私が想像した クルト様 二十歳バージョンなのですから。 18 00:01:56,016 --> 00:01:58,518 ミミコからだ。 19 00:01:58,518 --> 00:02:02,022 アクリの調査結果を 3日後に持ってくるそうだ。 20 00:03:47,994 --> 00:03:51,665 (ミミコ)まあ そんなに 怖い顔しないで。 21 00:03:51,665 --> 00:03:56,837 結論としては… わからなかったんだよね。 22 00:03:56,837 --> 00:03:59,039 (3人)えっ? 23 00:03:59,039 --> 00:04:01,541 (ユーリシア) おい ミミコ わからないはないだろ。 24 00:04:01,541 --> 00:04:06,379 どういうことなんだ? うん 説明するよ。 25 00:04:06,379 --> 00:04:09,549 ユーリシアちゃんが手に入れた あの子の髪や唾液を➡ 26 00:04:09,549 --> 00:04:13,720 調べてみたんだけど… 人間の ものとまったく同じだったの。 27 00:04:13,720 --> 00:04:17,691 ただし 爪からわずかに 魔法の結晶のような➡ 28 00:04:17,691 --> 00:04:22,028 成分が検出された。 しかも 空間魔法のね。 29 00:04:22,028 --> 00:04:24,531 人間ではありえないことよ。 30 00:04:24,531 --> 00:04:27,367 空間魔法の成分…。 31 00:04:27,367 --> 00:04:32,639 そう 空間魔法は 創成期の時代に 行使された記録が残ってるけど➡ 32 00:04:32,639 --> 00:04:36,476 今は誰も使えず 遺失魔法とされているわ。 33 00:04:36,476 --> 00:04:40,981 遠い昔に失われた魔法… そんな魔法の成分が➡ 34 00:04:40,981 --> 00:04:43,650 あの子の体から検出された。 35 00:04:43,650 --> 00:04:47,154 じゃあ アクリは 魔物なんでしょうか? 36 00:04:47,154 --> 00:04:50,991 それもわからないの。 あの子がなんなのか➡ 37 00:04:50,991 --> 00:04:53,160 まったくわからない…。 38 00:04:53,160 --> 00:04:57,164 人間の姿をして 人間と同じようにしゃべって➡ 39 00:04:57,164 --> 00:05:01,168 ごはんを食べて… でも人間じゃない。 40 00:05:01,168 --> 00:05:06,673 恐ろしいよ… そんな存在が この工房にいることが…。 41 00:05:06,673 --> 00:05:09,176 あの子は 転移魔法が 使えないように➡ 42 00:05:09,176 --> 00:05:13,346 封じの呪いをかけて 研究所で保護するのがいいと思う。 43 00:05:13,346 --> 00:05:17,017 ダメです! 44 00:05:17,017 --> 00:05:20,020 理由を聞いていいかな? クルトちゃん。 45 00:05:20,020 --> 00:05:23,523 ミミコさんは 僕が怖いですか? 全然。 46 00:05:23,523 --> 00:05:27,861 僕が ミミコさんに襲いかかることは ないって思っているからですか? 47 00:05:27,861 --> 00:05:31,698 そうだね。 クルトちゃんは もう友達みたいなものだし➡ 48 00:05:31,698 --> 00:05:34,801 信頼しているから。 一緒です。 49 00:05:34,801 --> 00:05:37,804 誰かと一緒にいて 安心できるかどうかって➡ 50 00:05:37,804 --> 00:05:41,641 相手が人間か人間じゃないかでは ないと思います。 51 00:05:41,641 --> 00:05:44,644 (クルト)あの子は 勝手に ドラゴンハンターさんのところに➡ 52 00:05:44,644 --> 00:05:48,148 行ってしまうんです。 きっと眠り続けている➡ 53 00:05:48,148 --> 00:05:51,518 ドラゴンハンターさんのことを 心配して…。 54 00:05:51,518 --> 00:05:54,020 アクリは優しい心を持ってる。 55 00:05:54,020 --> 00:05:57,023 僕は そばにいて 怖かったり不安だったり➡ 56 00:05:57,023 --> 00:05:59,025 したことは一度もありません。 57 00:05:59,025 --> 00:06:01,161 アクリは 僕たちと一緒にいます。 58 00:06:01,161 --> 00:06:04,331 どこにも行かせません! 59 00:06:04,331 --> 00:06:06,833 私も クルトに同意見だ。 60 00:06:06,833 --> 00:06:10,670 何より 私は アクリに命を 救われているしな。 61 00:06:10,670 --> 00:06:13,673 (ユーリシア)それに 魔物の証拠が 見つからなかったんなら➡ 62 00:06:13,673 --> 00:06:15,675 少なくとも 魔物じゃないだろ。 63 00:06:15,675 --> 00:06:17,677 私も あの子を信じています。 64 00:06:17,677 --> 00:06:21,348 アクリは 私たちの 大切な娘なんですから。 65 00:06:21,348 --> 00:06:27,220 うん… わかったよ そうしてちょうだい。 66 00:06:27,220 --> 00:06:31,224 あ ありがとうございます ミミコさん! 67 00:06:31,224 --> 00:06:36,129 じゃあ 次は襲ってきたっていう ドラゴンハンターちゃんか…。 68 00:06:36,129 --> 00:06:38,465 どこにいるの? (クルト)あっ はい➡ 69 00:06:38,465 --> 00:06:41,468 地下2階の倉庫に。 そう…。 70 00:06:41,468 --> 00:06:43,970 あの… ミミコさん。 71 00:06:43,970 --> 00:06:46,973 ドラゴンハンターさんを 詰め所に突き出したりは➡ 72 00:06:46,973 --> 00:06:51,144 どうかしないでください お願いします。 73 00:06:51,144 --> 00:06:54,814 《ごめんね クルトちゃん 彼女は魔族なの。 74 00:06:54,814 --> 00:06:59,519 人間の天敵なのよ。 詰め所に突き出すどころか…》 75 00:07:06,159 --> 00:07:08,995 おはよう 目覚めはどう? 76 00:07:08,995 --> 00:07:10,997 しゃべれるでしょう? 77 00:07:10,997 --> 00:07:14,834 (ソルフレア)戦士 必要以上しゃべらず。 78 00:07:14,834 --> 00:07:18,004 そう あなたは魔族の戦士なの。 79 00:07:18,004 --> 00:07:21,341 そのしゃべり方は 本来の しゃべり方というよりは➡ 80 00:07:21,341 --> 00:07:23,543 戦士としてのキャラづけかな? 81 00:07:28,014 --> 00:07:32,652 無駄よ。 この部屋には 魔法封じの結界が張られているの。 82 00:07:32,652 --> 00:07:35,989 他に仲間は いるの? 83 00:07:35,989 --> 00:07:38,325 答えなさい。 84 00:07:38,325 --> 00:07:42,996 敗者は勝者に従うものだ。 そうね それなら…。 85 00:07:42,996 --> 00:07:45,966 私を倒したのは貴様ではない。 86 00:07:45,966 --> 00:07:50,470 クルトという少年… 彼の質問になら答える。 87 00:08:03,683 --> 00:08:06,820 お姉さん お加減はいかがですか? 88 00:08:06,820 --> 00:08:10,623 悪く… ない これがなかったら。 89 00:08:12,692 --> 00:08:15,161 すみません 話し合いが 終わるまでは➡ 90 00:08:15,161 --> 00:08:17,330 外さないように 言われているんです。 91 00:08:17,330 --> 00:08:19,499 質問に答えて…。 ヒルデガルド。 92 00:08:19,499 --> 00:08:21,501 えっ? 93 00:08:21,501 --> 00:08:25,005 クルト 言った ヒルデガルドと。 94 00:08:25,005 --> 00:08:28,341 はい 言いました。 僕も気になってて。 95 00:08:28,341 --> 00:08:31,010 誰だい? うちの村によく来ていた➡ 96 00:08:31,010 --> 00:08:33,613 行商人の子です。 お姉さんと同じ➡ 97 00:08:33,613 --> 00:08:36,950 有角種なので もしかして 知り合いなのかと…。 98 00:08:36,950 --> 00:08:40,620 有角種? 魔族が自分たちのことを➡ 99 00:08:40,620 --> 00:08:44,958 そう呼んでいるようです。 グリフォン… グリフォンの紋章は➡ 100 00:08:44,958 --> 00:08:48,061 身につけていたか? グリフォン…。 101 00:08:53,466 --> 00:08:56,469 はい 身につけていました。 102 00:08:56,469 --> 00:09:01,474 クルト 私は ヒルデガルド様を助けたい。 103 00:09:01,474 --> 00:09:05,311 えっ? 助けたいって どういうことですか? 104 00:09:05,311 --> 00:09:12,318 ヒルデガルド様… タイコーン辺境伯の 城の地下 幽閉されている。 105 00:09:15,655 --> 00:09:19,492 そんな… どうして そんなことを…。 106 00:09:19,492 --> 00:09:23,663 ユーリシアさん ヒルデガルドちゃんを 助けないと! 107 00:09:23,663 --> 00:09:27,033 待ちな クルト。 こいつが 本当のことを言ってるとは➡ 108 00:09:27,033 --> 00:09:30,537 限らない。 クルトの話に 適当に合わせているようにも➡ 109 00:09:30,537 --> 00:09:32,605 聞こえる。 (クルト)えっ? 110 00:09:32,605 --> 00:09:35,942 それなら なぜ アクリを狙ったんだい? 111 00:09:35,942 --> 00:09:39,279 えっ お姉さんは アクリを狙っていたんですか? 112 00:09:39,279 --> 00:09:41,281 ドラゴンを狙ったんじゃ…。 113 00:09:41,281 --> 00:09:45,785 私 辺境伯の目的 調べていた。 114 00:09:45,785 --> 00:09:49,456 辺境伯 あなたたちを調べていた。 115 00:09:49,456 --> 00:09:55,462 そこで 私 見た… あの子 突然 現れた。 116 00:09:55,462 --> 00:10:00,133 あの力があれば ヒルデガルド様 助けられる。 117 00:10:00,133 --> 00:10:03,803 アクリの転移魔法で ヒルデガルドちゃんを助け…。 クルト! 118 00:10:03,803 --> 00:10:06,639 納得するな! 証拠なんてないだろう! 119 00:10:06,639 --> 00:10:08,641 そうでした。 120 00:10:08,641 --> 00:10:11,144 私のペンダントを見てみろ。 121 00:10:20,320 --> 00:10:23,990 ユーリシアさん それ ヒルデガルドちゃんのです! 122 00:10:23,990 --> 00:10:26,993 ヒルデガルド様にもらった。 123 00:10:26,993 --> 00:10:30,830 魔法を消したの 紋章を見たから。 124 00:10:30,830 --> 00:10:34,334 (クルト)僕の短剣も ヒルデガルドちゃんに もらったものなんです。 125 00:10:34,334 --> 00:10:37,504 (ソルフレア)嘘 言ってない。 126 00:10:37,504 --> 00:10:40,340 わかったわ。 127 00:10:40,340 --> 00:10:43,343 ヒルデガルドちゃんとやらは 助けてあげる。 128 00:10:43,343 --> 00:10:46,846 だけど… お前はここにいること。 129 00:10:46,846 --> 00:10:52,185 逃げたり死んだりしたら ヒルデガルドも助からないと思いなさい。 130 00:10:52,185 --> 00:10:56,189 クルトちゃん 彼女にそう言って。 131 00:10:56,189 --> 00:11:01,027 お姉さん… ここにいてください。 132 00:11:01,027 --> 00:11:03,196 お願いします。 133 00:11:03,196 --> 00:11:07,367 ヒルデガルドちゃんは必ず助けます。 134 00:11:07,367 --> 00:11:10,036 (ソルフレア)ソルフレア…。 えっ? 135 00:11:10,036 --> 00:11:14,207 私の… 名前。 136 00:11:14,207 --> 00:11:17,877 はい! ソルフレアさん! よろしくお願い…。 137 00:11:17,877 --> 00:11:19,879 アクリ!? (アクリ)ふぇっ! 138 00:11:19,879 --> 00:11:24,050 アクリ ダメだよ! 大事なお話中なんだ。 139 00:11:24,050 --> 00:11:28,721 (アクリ)ご ごめんなさいなの。 (クルト)しようがないなぁ。 140 00:11:28,721 --> 00:11:31,057 (ユーリシア)また びゅんってしたのか アクリ。 141 00:11:31,057 --> 00:11:34,827 (アクリ)うん びゅんってしたの。 (リーゼロッテ)これが例の…。 142 00:11:34,827 --> 00:11:39,999 ミミコさん 僕 ヒルデガルドちゃんを 助けるって言ったのに➡ 143 00:11:39,999 --> 00:11:43,336 情けないですけど どうしたらいいか…。 144 00:11:43,336 --> 00:11:47,173 うん 任せて。 この件は クルトちゃんだけじゃなく➡ 145 00:11:47,173 --> 00:11:49,375 もう みんなの問題だから。 146 00:11:51,377 --> 00:11:55,381 (ミミコ)これが タイコーン辺境伯の 屋敷の見取り図だよ。 147 00:11:55,381 --> 00:11:58,217 (ユーリシア) そんなもの よく手に入ったな。 148 00:11:58,217 --> 00:12:03,356 まあね。 タンガ・ココルッカ・タイコーン辺境伯 47歳。 149 00:12:03,356 --> 00:12:06,359 妻であるファルナール様は 10年前➡ 150 00:12:06,359 --> 00:12:09,862 長女のファミル様を産んで すぐに亡くなっている。 151 00:12:09,862 --> 00:12:13,533 そのファミル様も 去年 病気で亡くなっているわ。 152 00:12:13,533 --> 00:12:17,537 屋敷の中に 一つだけ タイコーン辺境伯以外➡ 153 00:12:17,537 --> 00:12:20,707 誰も入ることを許されない 部屋があるんだけど➡ 154 00:12:20,707 --> 00:12:25,211 そこに食事を持って入る 彼の姿が目撃されてる。 155 00:12:25,211 --> 00:12:28,548 鍵かかってた。 開けられなかった。 156 00:12:28,548 --> 00:12:30,717 ファントムにも無理だったよ。 157 00:12:30,717 --> 00:12:35,321 開錠が専門のトレジャーハンターでも 時間がかかりそうって。 158 00:12:35,321 --> 00:12:39,492 私に提案があります。 鍵を 開けることができないのなら➡ 159 00:12:39,492 --> 00:12:42,996 鍵を開けさせればいいんです。 (ユーリシア)開けさせる? 160 00:12:42,996 --> 00:12:46,833 賊の幻を作り出し 秘密の部屋に向かわせ➡ 161 00:12:46,833 --> 00:12:49,168 魔法を使って壁をすり抜け➡ 162 00:12:49,168 --> 00:12:51,504 部屋に入ったように見せれば➡ 163 00:12:51,504 --> 00:12:54,674 辺境伯自ら 鍵を開けざるをえないはず。 164 00:12:54,674 --> 00:12:57,844 なるほど…。 タイコーン辺境伯を➡ 165 00:12:57,844 --> 00:13:00,013 うまく誘導しないとね。 166 00:13:00,013 --> 00:13:03,016 その役割は リクト様に お願いしましょう。 167 00:13:03,016 --> 00:13:06,519 ああ 例の幻のアトリエマイスターね。 168 00:13:06,519 --> 00:13:11,024 ちょうど来週から3日間 領主町でお祭りが開かれます。 169 00:13:11,024 --> 00:13:14,527 見物がてら アトリエマイスター様の 任命にあたっての➡ 170 00:13:14,527 --> 00:13:18,698 挨拶ということで こちらから 領主町に出向きましょう! 171 00:13:18,698 --> 00:13:21,367 クルトは どうする? 魔族がいる工房に➡ 172 00:13:21,367 --> 00:13:23,369 置いていくのは危険だが…。 173 00:13:23,369 --> 00:13:25,872 クルト様にも来ていただきましょう。 174 00:13:25,872 --> 00:13:29,709 クルト様には 国内の流行や 商品の質について➡ 175 00:13:29,709 --> 00:13:33,146 お祭りで実地調査を行い 隙を見て➡ 176 00:13:33,146 --> 00:13:35,481 ヒルデガルドを助けると 説明いたします。 177 00:13:35,481 --> 00:13:38,818 クルトと…。 お祭りで…。 178 00:13:38,818 --> 00:13:41,521 (2人)デート! 179 00:13:41,521 --> 00:13:45,358 作戦の決行は 兵士たちも 疲労困憊しているであろう➡ 180 00:13:45,358 --> 00:13:47,827 3日目です。 つまり 実地調査は➡ 181 00:13:47,827 --> 00:13:52,498 1日目と2日目。 1日目か 2日目か…。 182 00:13:52,498 --> 00:13:54,500 (2人)えいっ! 183 00:13:54,500 --> 00:13:57,670 う…。 オ~ッホホホホ~! 184 00:13:57,670 --> 00:14:00,540 1日目は 私とクルト様でデー…。 185 00:14:00,540 --> 00:14:04,844 いえ 実地調査で~す! (ユーリシア)リーゼ 女の約束だぞ! 186 00:14:04,844 --> 00:14:08,648 不埒な行為は禁止だ! (リーゼロッテ)ユーリさんこそ! 187 00:14:11,884 --> 00:14:15,388 アハハ! アクリちゃんも来ちゃったか。 188 00:14:15,388 --> 00:14:18,224 すみません サクラのみんなと お留守番って➡ 189 00:14:18,224 --> 00:14:20,226 言ってあったんですけど…。 190 00:14:20,226 --> 00:14:22,562 あと ヒルデガルドちゃんのことも…。 191 00:14:22,562 --> 00:14:25,398 気にしなくていいよ。 この国の貴族が➡ 192 00:14:25,398 --> 00:14:29,402 女性を拉致監禁しているなんて 王族である僕が➡ 193 00:14:29,402 --> 00:14:31,738 放っておいて いいわけがないからね。 194 00:14:31,738 --> 00:14:34,640 えっ!? リクト様って 王族だったんですか!? 195 00:14:34,640 --> 00:14:37,810 あっ いや ま… 内密に頼むよ。 196 00:14:37,810 --> 00:14:40,813 そうだったんですね わかりました。 197 00:14:40,813 --> 00:14:42,815 ほ~…。 198 00:14:42,815 --> 00:14:44,984 (ユーリシア) さあ みんな 宿に着いたぞ。 199 00:14:44,984 --> 00:14:47,320 (クルト)立派な建物ですね。 200 00:14:47,320 --> 00:14:51,157 それじゃあ 僕はこれで。 挨拶の準備があるからね。 201 00:14:51,157 --> 00:14:54,160 あ…。 クルト 明日は➡ 202 00:14:54,160 --> 00:14:57,830 リーゼとアクリを頼んだぞ。 えっ ユーリシアさんは? 203 00:14:57,830 --> 00:15:01,834 私は タイコーン辺境伯についての 調査があるからな。 204 00:15:01,834 --> 00:15:04,337 それじゃあ 僕もお手伝い…。 いけません! 205 00:15:04,337 --> 00:15:07,173 クルト様は 私と一緒にお祭りへ。 206 00:15:07,173 --> 00:15:09,675 実地調査も大切なお仕事です! 207 00:15:09,675 --> 00:15:13,012 それに アクリは どうするのですか? 208 00:15:13,012 --> 00:15:16,682 アクリも パパと一緒に お祭りを楽しみたいでしょう? 209 00:15:16,682 --> 00:15:20,186 楽しみなの。 アクリ…。 210 00:15:20,186 --> 00:15:22,855 《そうだよね せっかくのお祭り➡ 211 00:15:22,855 --> 00:15:26,526 アクリには 僕みたいな思いを してほしくない》 212 00:15:26,526 --> 00:15:30,863 わかりました。 アクリが 楽しめるように頑張ってみます。 213 00:15:30,863 --> 00:15:34,167 (花火の音) 214 00:15:34,167 --> 00:15:36,836 (クルト)うわぁ すごいですね! (アクリ)すごいの! 215 00:15:36,836 --> 00:15:40,173 (リーゼロッテ)おもしろいですわ! (クルト)アクリ はぐれないように➡ 216 00:15:40,173 --> 00:15:42,175 抱っこしようね。 (アクリ)はい! 217 00:15:42,175 --> 00:15:45,178 (クルト)リーゼさんも つかまっててください。 はい…。 218 00:15:45,178 --> 00:15:48,347 ウフフ…。 219 00:15:48,347 --> 00:15:53,853 ♬~ 220 00:15:53,853 --> 00:15:57,690 あっ クルト様 トゲナシサボテンが 売っていますよ。 221 00:15:57,690 --> 00:16:00,693 砂漠の国トルシェンの特産物です。 222 00:16:00,693 --> 00:16:04,530 切ると 甘い水が溢れてきて とってもおいしいんですよ。 223 00:16:04,530 --> 00:16:07,500 (アクリ)飲みた~い! (クルト)すみません 2つください。 224 00:16:07,500 --> 00:16:10,670 はい ただいま。 225 00:16:10,670 --> 00:16:14,507 はい どうぞ。 えっ クルト様の分は…。 226 00:16:14,507 --> 00:16:18,511 僕は余りでいいんですよ。 (リーゼロッテ)そんな…。 227 00:16:18,511 --> 00:16:20,847 おいしいの。 228 00:16:20,847 --> 00:16:23,649 いいの? うん。 ありがとう。 229 00:16:29,856 --> 00:16:32,558 甘くておいしい。 230 00:16:36,796 --> 00:16:40,299 ありがとう。 どういたまして。 231 00:16:40,299 --> 00:16:43,302 私のも飲みますか? えっ いいんですか? 232 00:16:43,302 --> 00:16:46,305 もちろんです。 いただきます。 233 00:16:54,146 --> 00:16:56,148 うぅ…。 234 00:16:56,148 --> 00:16:58,985 はぁ~ ありがとうございます。 235 00:16:58,985 --> 00:17:02,154 は はい…。 236 00:17:02,154 --> 00:17:05,324 そんなに慌てて飲まなくても! 237 00:17:05,324 --> 00:17:08,327 えっ!? 捨ててきますよ! 238 00:17:08,327 --> 00:17:10,329 捨てるなんて とんでもないです! 239 00:17:10,329 --> 00:17:13,165 えっ もしかして 貴重な品なんですか? 240 00:17:13,165 --> 00:17:17,169 あっ いえ この国にはない 果実ですから➡ 241 00:17:17,169 --> 00:17:20,840 サンプルにと つい…。 242 00:17:20,840 --> 00:17:25,845 (リーゼロッテ)クルト様も冒険者だった頃は 国じゅうを旅されたそうですし➡ 243 00:17:25,845 --> 00:17:28,848 各地のお祭りを ご覧になったのでは? 244 00:17:28,848 --> 00:17:32,151 (クルト)そうなんですけど 僕は いつも厩舎で➡ 245 00:17:32,151 --> 00:17:36,322 馬車の見張りと ゴルノヴァさんたちの 装備の手入れをしていたので…。 246 00:17:36,322 --> 00:17:39,825 (リーゼロッテ)それは ひどいですね…。 (クルト)いえ 雑用係が➡ 247 00:17:39,825 --> 00:17:43,963 祭りを楽しむなんて 本来 ありえないことですから。 248 00:17:43,963 --> 00:17:48,000 けど やっぱり少しは お祭りを楽しみたかったな➡ 249 00:17:48,000 --> 00:17:50,670 とも思っていて… だからアクリには➡ 250 00:17:50,670 --> 00:17:53,339 目いっぱい楽しんでほしいんです。 251 00:17:59,478 --> 00:18:02,181 あっ…。 今日は3人で➡ 252 00:18:02,181 --> 00:18:06,686 お祭りを楽しむんですよ。 今までの分も精いっぱい! 253 00:18:06,686 --> 00:18:08,688 はい! 254 00:18:08,688 --> 00:18:10,856 《リーゼ:今日 私は 決めるつもりです。 255 00:18:10,856 --> 00:18:12,858 そう 告白を! 256 00:18:12,858 --> 00:18:14,860 そのためにも クルト様を➡ 257 00:18:14,860 --> 00:18:17,863 思い切り楽しませなくては なりません!》 258 00:18:17,863 --> 00:18:21,867 いらっしゃい! いらっしゃい! 1杯いかが? 259 00:18:21,867 --> 00:18:25,204 ぴったり釣り合ったら 赤豆10キロだよ! 260 00:18:25,204 --> 00:18:27,340 どうだい? そこの旦那さん。 261 00:18:27,340 --> 00:18:30,543 赤豆…。 旦那…。 262 00:18:32,812 --> 00:18:36,649 これでお願いします。 えっ もういいのかい? 263 00:18:36,649 --> 00:18:38,818 大丈夫です。 264 00:18:42,655 --> 00:18:46,492 なに~!? 今まで誰も 成功してないのに! 265 00:18:46,492 --> 00:18:49,829 さすがクルト様です! パパ すごいの~! 266 00:18:49,829 --> 00:18:54,500 持ってけ 泥棒! (クルト) すごく良心的なお店でしたね。 267 00:18:54,500 --> 00:18:57,336 (リーゼロッテ)荷物になりますから 運び屋さんに宿まで➡ 268 00:18:57,336 --> 00:19:00,840 持っていってもらいましょう。 (アクリ)ママ すごい! 269 00:19:00,840 --> 00:19:02,842 (クルト)ふぇ~! 270 00:19:02,842 --> 00:19:05,678 (クルト)おいしいですね! (アクリ)うん! 271 00:19:05,678 --> 00:19:09,348 (リーゼロッテ)クルト様 これなんて いかがでしょう? 272 00:19:09,348 --> 00:19:14,620 (笑い声) 273 00:19:17,023 --> 00:19:22,028 《リーゼ:祭りの喧騒を離れ ちょっと静かに過ごしたい。 274 00:19:22,028 --> 00:19:25,197 そんなときにぴったりな お城を取り囲む➡ 275 00:19:25,197 --> 00:19:28,200 堀沿いの美しい公園…。 276 00:19:28,200 --> 00:19:31,871 告白の舞台は整いました! 277 00:19:31,871 --> 00:19:35,608 今日のクルト様は 間違いなく 楽しんでくださっています。 278 00:19:35,608 --> 00:19:40,613 今のクルト様には 世界が輝いて 見えていることでしょう。 279 00:19:40,613 --> 00:19:43,949 そして あなたは振り向き 気づくのです。 280 00:19:43,949 --> 00:19:49,455 その輝きの中で 私がずっと そばにいたことに》 281 00:19:53,292 --> 00:19:55,795 クルト様。 282 00:20:01,801 --> 00:20:04,970 え…。 283 00:20:04,970 --> 00:20:09,475 《リーゼ:タ タイコーン辺境伯城!? 284 00:20:09,475 --> 00:20:14,480 私としたことが 今 あれが 見えてしまっては…》 285 00:20:14,480 --> 00:20:18,484 ヒルデガルドさんのこと 心配ですか? 286 00:20:18,484 --> 00:20:22,154 えっ あ… いえ みんな 言ってくれました。 287 00:20:22,154 --> 00:20:24,824 必ず ヒルデガルドちゃんを助けるって。 288 00:20:24,824 --> 00:20:27,326 ならば 僕がするのは 信用であって➡ 289 00:20:27,326 --> 00:20:30,496 心配ではありません。 ただ…。 290 00:20:30,496 --> 00:20:35,501 僕には何もできないことが やっぱりつらいんです。 291 00:20:35,501 --> 00:20:38,671 クルト様は 私の呪いを 解いてくださいました。 292 00:20:38,671 --> 00:20:41,173 立派な工房を 作ってくださいましたし➡ 293 00:20:41,173 --> 00:20:44,510 クルト様の作る料理に 皆さん喜んでいます。 294 00:20:44,510 --> 00:20:48,681 それは その場にいたのが たまたま僕だったというだけで➡ 295 00:20:48,681 --> 00:20:51,350 本当なら 誰でもできることなんですよ。 296 00:20:51,350 --> 00:20:53,686 そんなこと…。 297 00:20:53,686 --> 00:20:57,690 《そんなことはない。 そう伝えたところで➡ 298 00:20:57,690 --> 00:21:02,027 きっと 今のクルト様の心には 届かないでしょう。 299 00:21:02,027 --> 00:21:05,698 私が 伝えられることは ただ一つ…》 300 00:21:05,698 --> 00:21:13,205 私は クルト様のことを 心からお慕い申しております! 301 00:21:13,205 --> 00:21:15,608 えっ? 302 00:21:17,877 --> 00:21:21,213 私だけではありません。 ユーリさんもシーナさんも➡ 303 00:21:21,213 --> 00:21:25,384 カンスさんもダンゾウさんもアクリも それに ミミコさんも➡ 304 00:21:25,384 --> 00:21:27,386 オフィリアさんも リクト様だって➡ 305 00:21:27,386 --> 00:21:31,390 クルト様のことが大好きです! 306 00:21:31,390 --> 00:21:35,161 クルト様 ヒルデガルドさんのことを 助けるのに➡ 307 00:21:35,161 --> 00:21:38,330 リクト様は 王族の務めだなんて 言ってましたけど➡ 308 00:21:38,330 --> 00:21:40,833 そんなのは どうでもいいんです。 309 00:21:40,833 --> 00:21:45,371 ただ 私たちは みんな クルト様のことが大好きだから➡ 310 00:21:45,371 --> 00:21:50,209 クルト様の役に立ちたいから ヒルデガルドさんを助けるんです。 311 00:21:50,209 --> 00:21:53,212 僕のことが… 大好きだから? 312 00:21:53,212 --> 00:21:57,516 そうです 工房の仕事 だからではありません。 313 00:21:57,516 --> 00:22:00,619 クルト様だから 味方するのです。 314 00:22:06,358 --> 00:22:10,863 僕も… 僕も 皆さんのことが 大好きです。 315 00:22:10,863 --> 00:22:14,200 だから いつも役に立ちたいって 思うんです。 316 00:22:14,200 --> 00:22:17,870 大好きな者同士 それぞれが できることをして➡ 317 00:22:17,870 --> 00:22:20,873 協力し合いましょう。 はい! 318 00:22:22,875 --> 00:22:27,379 パパ~! お腹空いたの~! 319 00:22:27,379 --> 00:22:32,484 せっかく告白できる いい流れでしたのに…。 320 00:22:32,484 --> 00:22:34,820 ちょっと予定とは違いますが➡ 321 00:22:34,820 --> 00:22:36,989 クルト様の心からの笑顔➡ 322 00:22:36,989 --> 00:22:40,292 今日のところは これで満足してあげます。 323 00:22:45,164 --> 00:22:50,069 《リーゼ:今度は こうは いきませんからね クルト様》