1 00:00:34,668 --> 00:00:36,837 (アクリ)パパ… パパ 大丈夫? 2 00:00:36,837 --> 00:00:39,506 (ヒルデガルド)ファミル いいのね。 3 00:00:39,506 --> 00:00:43,176 (ファミル)はい お願いします。 父を殺してください。 4 00:00:43,176 --> 00:00:48,015 (タイコーン)ファミル… な なぜ? 5 00:00:48,015 --> 00:00:50,517 《クルト:えっ ファミル様? 6 00:00:50,517 --> 00:00:52,519 そんなに辺境伯を恨んでたの?》 7 00:00:52,519 --> 00:00:54,688 (ファミル)お父様 私は…。 8 00:00:54,688 --> 00:00:58,692 (タイコーン)なぜだ~! (ファミル)お父様! 9 00:00:58,692 --> 00:01:02,195 私は こんなところで 死ぬわけには…! 10 00:01:02,195 --> 00:01:04,197 ひ… 姫! 11 00:01:04,197 --> 00:01:07,367 (リーゼロッテ)タイコーン辺境伯 あなたが➡ 12 00:01:07,367 --> 00:01:10,037 何をしようとしているのかが わかりました。 13 00:01:10,037 --> 00:01:13,040 あなたのお嬢さん ファミルさんは➡ 14 00:01:13,040 --> 00:01:15,208 老化病にかかっているのでは ありませんか? 15 00:01:15,208 --> 00:01:17,544 な なぜ それを…! 16 00:01:17,544 --> 00:01:20,714 老化病は治療法が 確立していないうえ➡ 17 00:01:20,714 --> 00:01:23,050 仮に解呪できたとしても➡ 18 00:01:23,050 --> 00:01:26,053 老いた体は 元に戻らない 恐ろしい呪いです。 19 00:01:26,053 --> 00:01:28,221 だから あなたは➡ 20 00:01:28,221 --> 00:01:30,390 せめて 今以上 老いないよう➡ 21 00:01:30,390 --> 00:01:35,362 魔族の細胞を使って 不老の薬を作ろうとしたのですね。 22 00:01:35,362 --> 00:01:37,364 そうだ…。 23 00:01:37,364 --> 00:01:42,202 私は 娘を元の姿に戻すために この1年 戦ってきた! 24 00:01:42,202 --> 00:01:46,206 しかし ファミルを不老の 存在にする方法はおろか➡ 25 00:01:46,206 --> 00:01:48,375 呪いすら解けない…! 26 00:01:48,375 --> 00:01:51,845 あの男の言うとおりに してきたというのに! 27 00:01:51,845 --> 00:01:55,549 あの男? 28 00:01:55,549 --> 00:01:58,051 だが もういい! 29 00:01:58,051 --> 00:02:01,221 私の魂と引き換えに 悪魔を召喚し➡ 30 00:02:01,221 --> 00:02:03,490 娘を助ける! 31 00:02:05,726 --> 00:02:07,728 (ユーリシア)なんだ!? 32 00:02:07,728 --> 00:02:11,064 これは… この魔法陣は…! 33 00:02:11,064 --> 00:02:13,533 いでよ! 34 00:02:13,533 --> 00:02:16,737 悪魔! 35 00:04:07,714 --> 00:04:10,217 な な… なぜだ~! 36 00:04:10,217 --> 00:04:12,519 なぜ 悪魔が現れない! 37 00:04:12,519 --> 00:04:14,855 この下にある地脈を使えば➡ 38 00:04:14,855 --> 00:04:16,857 魔法陣が 起動するはずじゃないのか~! 39 00:04:16,857 --> 00:04:20,360 地脈… 辺境伯 あなたが あてにしていた地脈は➡ 40 00:04:20,360 --> 00:04:22,696 もう使えません。 41 00:04:22,696 --> 00:04:24,698 どういうことだ? 42 00:04:24,698 --> 00:04:28,401 先日 地下から温泉を 汲み上げたことにより➡ 43 00:04:28,401 --> 00:04:30,570 地脈の流れが変わったのです。 44 00:04:30,570 --> 00:04:33,640 温泉のせいだと? まさか…。 45 00:04:33,640 --> 00:04:36,810 あの掘削許可は その温泉を掘るため!? 46 00:04:36,810 --> 00:04:39,646 姫は 私がしていることを すべて知ったうえで➡ 47 00:04:39,646 --> 00:04:41,815 先手を打っておられたのか! 48 00:04:41,815 --> 00:04:43,817 (タイコーン)なんたる慧眼! フフン! 49 00:04:43,817 --> 00:04:45,986 《違うけど…》 50 00:04:45,986 --> 00:04:48,488 (ヒルデガルド)ああ いた いた! 51 00:04:48,488 --> 00:04:51,691 ひっ… 来るな ひっ…! 52 00:04:55,328 --> 00:04:57,664 あなたが ヒルデガルドさんですね。 53 00:04:57,664 --> 00:05:02,669 ソルフレアさんから話は伺っています。 54 00:05:02,669 --> 00:05:05,172 もしかして クルトの仲間? 55 00:05:05,172 --> 00:05:09,342 私のクルトが いつも お世話になっているようね。 56 00:05:09,342 --> 00:05:11,344 《うん…?》 57 00:05:11,344 --> 00:05:13,680 ウフッ そちらこそ! 58 00:05:13,680 --> 00:05:17,184 いつぞやは 私のクルト様が 大変お世話になったそうで。 59 00:05:21,521 --> 00:05:25,525 え… ええっと それで クルトはどこにいるんだい? 60 00:05:25,525 --> 00:05:28,028 下の部屋で休んでもらってるわ。 61 00:05:28,028 --> 00:05:31,031 今から起こることは クルトには見せたくないから。 62 00:05:31,031 --> 00:05:33,333 ひぃ…! 63 00:05:33,333 --> 00:05:35,502 殺す気か!? 64 00:05:35,502 --> 00:05:38,171 ええ このまま生かしておけば➡ 65 00:05:38,171 --> 00:05:41,308 いつか 本当に 悪魔を 召喚するかもしれない。 66 00:05:41,308 --> 00:05:44,477 (ヒルデガルド)そのときは この男だけでなく➡ 67 00:05:44,477 --> 00:05:48,148 関係ない多くの人間の 魂が失われるわ。 68 00:05:48,148 --> 00:05:52,986 娘は… ファミルは そんな方法で 助けられて うれしいと思う? 69 00:05:52,986 --> 00:05:57,157 (ヒルデガルド)だから 彼女は 私に頼んできた。 70 00:05:57,157 --> 00:06:01,161 父を殺してほしいって。 71 00:06:01,161 --> 00:06:05,332 ファミルの望み…。 72 00:06:05,332 --> 00:06:09,336 しかし… 私は…。 73 00:06:09,336 --> 00:06:12,339 やはり ファミルに生きてほしい…。 74 00:06:12,339 --> 00:06:17,844 私が死んでも 誰かの魂を 犠牲にしたとしても…! 75 00:06:17,844 --> 00:06:19,846 ぐっ…! 76 00:06:19,846 --> 00:06:24,351 そう じゃあ やっぱり あなたには死んでもらうわ。 77 00:06:24,351 --> 00:06:26,753 (ファミル)待って! ヒルデガルドさん! 78 00:06:29,856 --> 00:06:31,892 ああ…! 79 00:06:31,892 --> 00:06:34,127 お父様! 80 00:06:34,127 --> 00:06:36,296 はっ? 81 00:06:36,296 --> 00:06:38,632 ファミル その姿は…! 82 00:06:38,632 --> 00:06:42,969 私は 夢を見ているのか? 夢ではありません。 83 00:06:42,969 --> 00:06:45,805 クルトくんが治してくれたのです! 84 00:06:45,805 --> 00:06:48,308 彼の作った温泉饅頭で! 85 00:06:48,308 --> 00:06:50,310 温泉饅頭? 86 00:06:50,310 --> 00:06:52,312 まぁ…! あっ…。 87 00:06:55,649 --> 00:06:58,652 (アクリ)パパ…。 88 00:06:58,652 --> 00:07:02,656 ああ…。 89 00:07:02,656 --> 00:07:04,991 パパ? 90 00:07:04,991 --> 00:07:07,994 《あ 少し声が出るようになった! 91 00:07:07,994 --> 00:07:10,163 麻痺の魔法が解けてきたんだ》 92 00:07:10,163 --> 00:07:12,165 パパ 動いた! 93 00:07:12,165 --> 00:07:16,169 アクリ パパのカバンの中から 茶色い瓶を出してくれる? 94 00:07:16,169 --> 00:07:18,171 うん! 95 00:07:20,674 --> 00:07:22,676 これ なぁに? 96 00:07:22,676 --> 00:07:24,678 万能薬だよ。 97 00:07:24,678 --> 00:07:27,847 フタを開けて 1粒 パパに飲ませて。 98 00:07:27,847 --> 00:07:31,851 わかった! パパ あ~んして! 99 00:07:33,787 --> 00:07:37,123 うん… あっ! 100 00:07:37,123 --> 00:07:39,159 よし! 101 00:07:39,159 --> 00:07:41,661 お父様! ファミル…! 102 00:07:41,661 --> 00:07:43,730 辺境伯…。 103 00:07:46,800 --> 00:07:50,804 姫… なんと お詫び申してよいのか。 104 00:07:50,804 --> 00:07:54,174 悪魔の召喚未遂 魔族の無断監禁➡ 105 00:07:54,174 --> 00:07:57,644 どちらも 貴族特権適用外の重罪です。 106 00:07:57,644 --> 00:08:00,814 王家ゆかりの者として 見逃すことはできません。 107 00:08:00,814 --> 00:08:05,819 リーゼロッテ殿下 お父様の行いは すべて 私のためのもの。 108 00:08:05,819 --> 00:08:08,321 どうか 私にも罰を。 109 00:08:08,321 --> 00:08:10,990 私は 王家ゆかりの者として➡ 110 00:08:10,990 --> 00:08:13,993 見逃すことは できないと申したのです。 111 00:08:13,993 --> 00:08:18,331 しかし 今の私は工房で 修業をしているリーゼとして➡ 112 00:08:18,331 --> 00:08:20,333 ここに来ています。 113 00:08:20,333 --> 00:08:24,504 ですので 工房の利益のために 動かさせていただきます! 114 00:08:24,504 --> 00:08:28,375 それは… どういう? 115 00:08:28,375 --> 00:08:30,377 コホン! 116 00:08:30,377 --> 00:08:32,979 タイコーン辺境伯 あなたは これより➡ 117 00:08:32,979 --> 00:08:36,783 私たちのいる工房のために 働いていただきます! 118 00:08:36,783 --> 00:08:38,952 (リーゼロッテ)よろしいですか? 119 00:08:38,952 --> 00:08:40,954 はっ…! 120 00:08:40,954 --> 00:08:42,956 仰せのままに。 121 00:08:44,958 --> 00:08:47,127 (リーゼロッテ)ヒルデガルドさん。 122 00:08:47,127 --> 00:08:51,131 あなたには このあと いろいろ 話していただくことになります。 123 00:08:51,131 --> 00:08:53,967 ですが 話を聞いたあとは ソルフレアさんとともに➡ 124 00:08:53,967 --> 00:08:58,304 解放することを約束いたします。 わかったわ。 125 00:08:58,304 --> 00:09:03,309 ふぅ… あとは この魔法陣を クルトに消してもらって➡ 126 00:09:03,309 --> 00:09:05,311 すべて解決だな。 127 00:09:05,311 --> 00:09:10,016 私の描いた脚本に ハッピーエンドはありません。 128 00:09:12,318 --> 00:09:15,488 スクリプター! 直々に 出向いてくるなんて➡ 129 00:09:15,488 --> 00:09:17,657 どういう風の吹き回し? 130 00:09:17,657 --> 00:09:20,693 《スクリプター…?》 131 00:09:20,693 --> 00:09:23,196 (スクリプター)脚本が何者かによって 書き換えられたので➡ 132 00:09:23,196 --> 00:09:26,499 修正しに来たのですよ。 133 00:09:26,499 --> 00:09:29,502 それは ご苦労さまのお疲れさま。 134 00:09:29,502 --> 00:09:32,005 でも 私に脚本は必要ない。 135 00:09:32,005 --> 00:09:33,940 何者なんですか!? 136 00:09:33,940 --> 00:09:37,110 さらってきたヒルデガルドを私に預け➡ 137 00:09:37,110 --> 00:09:41,114 悪魔召喚の方法を教えた魔族…。 138 00:09:41,114 --> 00:09:43,950 あなたが囚われていると知れば➡ 139 00:09:43,950 --> 00:09:47,620 仲間の魔族が この城に 攻め入ると思っていたのですが➡ 140 00:09:47,620 --> 00:09:51,624 彼らは 表立って 動こうとしませんでしたね。 141 00:09:51,624 --> 00:09:54,961 仲間には 私に 万が一のことがあっても➡ 142 00:09:54,961 --> 00:09:58,798 人間と戦争を起こしては いけないって伝えてあるの。 143 00:09:58,798 --> 00:10:01,301 そうらしいですね。 144 00:10:01,301 --> 00:10:06,139 だから せめて その男に 悪魔を 召喚させようとしたのですが…。 145 00:10:06,139 --> 00:10:08,808 ふぅ…。 146 00:10:08,808 --> 00:10:12,645 思えば ポラン教会の 司教をそそのかし➡ 147 00:10:12,645 --> 00:10:16,316 第三王女を暗殺する 筋書きも書き換えられました。 148 00:10:16,316 --> 00:10:21,654 まったく… 長い時間をかけて 描いた脚本が➡ 149 00:10:21,654 --> 00:10:24,991 こんなに幾度も 塗り替えられるのは初めてですよ。 150 00:10:24,991 --> 00:10:28,495 本当に どんな方法を とったのです? 151 00:10:28,495 --> 00:10:34,167 (スクリプター)私がかけた老化の 呪いをも解呪してしまうとは。 152 00:10:34,167 --> 00:10:39,172 ぐ… 貴様が ファミルに…! 153 00:10:39,172 --> 00:10:42,275 呪いを…! めっ…! 154 00:10:45,512 --> 00:10:47,514 ぐぬぬ…! 155 00:10:47,514 --> 00:10:49,682 はっ…! 156 00:10:49,682 --> 00:10:51,684 無駄です。 157 00:10:56,022 --> 00:10:58,525 まさか 聖剣ですか。 158 00:10:58,525 --> 00:11:04,030 聖剣使いを相手にするのは リスクが高いですね。 159 00:11:04,030 --> 00:11:06,032 致し方ありません。 160 00:11:06,032 --> 00:11:09,869 あとは 当初の予定どおり 彼に任せるとしましょう。 161 00:11:09,869 --> 00:11:12,272 その瓶を奪え~! 162 00:11:16,042 --> 00:11:18,044 手遅れです。 163 00:11:26,219 --> 00:11:28,221 魔法陣が…。 164 00:11:28,221 --> 00:11:30,390 起動した!? 165 00:11:30,390 --> 00:11:35,862 (スクリプター)希望が絶望に変わる瞬間 楽しみにしていますよ。 166 00:11:35,862 --> 00:11:39,832 (デーモンロード)クッ クッ クッ クッ クッ…。 167 00:11:42,702 --> 00:11:46,873 まさか 再び 貴様らと まみえる日が来るとは➡ 168 00:11:46,873 --> 00:11:49,876 思わなんだ…。 169 00:11:49,876 --> 00:11:52,178 なんで お前が生きている! 170 00:11:52,178 --> 00:11:54,714 悪魔は 精神で生きるもの。 171 00:11:54,714 --> 00:11:57,216 その体は かりそめにすぎない。 172 00:11:57,216 --> 00:12:02,055 もっとも あのとき 数千年 ため込んだ魔力を削られ➡ 173 00:12:02,055 --> 00:12:06,359 現世に 姿をとどめることが できなくなったがな。 174 00:12:06,359 --> 00:12:08,394 (デーモンロード)誠に遺憾だ。 キャッ! 175 00:12:08,394 --> 00:12:10,563 クックックッ…! 176 00:12:10,563 --> 00:12:12,565 ふっ…! 177 00:12:12,565 --> 00:12:14,567 せいや~! 178 00:12:14,567 --> 00:12:16,536 ライト。 179 00:12:19,405 --> 00:12:23,042 ぐっ… ヒルデガルドのは直撃したはず。 180 00:12:23,042 --> 00:12:27,413 我の魔力結界の前では 意味を持たぬ。 181 00:12:27,413 --> 00:12:30,750 (デーモンロード)我を真の意味で 傷つけることができたのは➡ 182 00:12:30,750 --> 00:12:35,321 その剣だけだろうが もはや それも叶わぬ。 183 00:12:35,321 --> 00:12:38,157 人間… クックックッ…。 184 00:12:38,157 --> 00:12:41,494 (デーモンロード)クックックッ…! なるほど そういうことですか。 185 00:12:41,494 --> 00:12:44,497 何が そういうことなんだ!? 186 00:12:44,497 --> 00:12:46,100 (リーゼロッテ)その悪魔の精神は かなり疲弊していると➡ 187 00:12:46,100 --> 00:12:51,838 言っていました だから 今 わざと 私たちをいたぶり➡ 188 00:12:51,838 --> 00:12:55,341 精神的優位性を高め 己の存在の力を➡ 189 00:12:55,341 --> 00:12:57,343 高めようとしているのです! 190 00:12:57,343 --> 00:13:00,179 それは 逆に言えば…。 191 00:13:00,179 --> 00:13:03,182 精神的な動揺を誘えば やつは➡ 192 00:13:03,182 --> 00:13:06,019 現世に とどまれなくなるってことか。 193 00:13:06,019 --> 00:13:11,024 だから 私たちの勝利条件は 悪魔を倒すことではなく➡ 194 00:13:11,024 --> 00:13:13,026 退けること! 195 00:13:13,026 --> 00:13:15,695 それが わかったところで どうなる? 196 00:13:15,695 --> 00:13:17,697 (デーモンロード)クックックッ…! 197 00:13:17,697 --> 00:13:19,699 キャ…! 198 00:13:19,699 --> 00:13:22,201 《ここで 苦悶の 表情を浮かべれば➡ 199 00:13:22,201 --> 00:13:25,705 悪魔の精神的優位性を 更に 高めてしまう…! 200 00:13:25,705 --> 00:13:28,207 でも このままでは…!》 201 00:13:28,207 --> 00:13:30,209 ああっ…! 202 00:13:30,209 --> 00:13:32,845 お父様! (デーモンロード)クックックッ…! 203 00:13:32,845 --> 00:13:35,848 クックックッ…! (クルト)皆さん! 204 00:13:35,848 --> 00:13:39,018 クルト様! ダメだ 来るな! 205 00:13:39,018 --> 00:13:41,854 あれ? デーモンロード? 206 00:13:41,854 --> 00:13:45,992 (クルト)久しぶりに見ました。 絶滅してなかったんですね。 207 00:13:45,992 --> 00:13:50,496 まぁ デーモンロードって 1人見たら 100人はいるって言いますから➡ 208 00:13:50,496 --> 00:13:53,166 そうそういなくなったりは しませんよね? 209 00:13:53,166 --> 00:13:55,368 なっ… なっ…! 210 00:13:55,368 --> 00:13:59,038 《確かに 精神的に 追い詰める作戦として➡ 211 00:13:59,038 --> 00:14:01,207 あからさますぎる 挑発をするというのは➡ 212 00:14:01,207 --> 00:14:04,210 悪い手段ではないですわ》 213 00:14:04,210 --> 00:14:08,381 《だが クルトのあれは挑発でも 楽観視しているわけでもない。 214 00:14:08,381 --> 00:14:10,383 おそらく あれは…》 215 00:14:10,383 --> 00:14:12,719 《リーゼロッテ/ユーリシア:素で言っている》 216 00:14:12,719 --> 00:14:14,887 我に対して軽口を叩いたこと…。 217 00:14:14,887 --> 00:14:17,557 地獄で後悔しろ! 218 00:14:20,059 --> 00:14:22,061 クルト 逃げろ! 219 00:14:22,061 --> 00:14:26,566 ♬~ 220 00:14:26,566 --> 00:14:29,736 うが~っ! 221 00:14:29,736 --> 00:14:32,972 ありがとう アクリ。 エヘヘなの! 222 00:14:32,972 --> 00:14:35,308 アクリの転移魔法か…。 223 00:14:35,308 --> 00:14:38,811 でも しばらく使えないはず。 224 00:14:38,811 --> 00:14:40,813 ふざけたまねを…。 225 00:14:40,813 --> 00:14:44,150 しかし 奇跡は 二度も起こらぬ! 226 00:14:44,150 --> 00:14:46,352 ユーリシアさん! 227 00:14:46,352 --> 00:14:48,521 《あのときは失敗した…》 228 00:14:51,691 --> 00:14:54,026 《でも 今の私には…!》 229 00:14:54,026 --> 00:14:56,028 秘技…! 230 00:14:56,028 --> 00:14:58,030 魔法斬り…! 231 00:14:58,030 --> 00:15:02,368 ♬~ 232 00:15:02,368 --> 00:15:04,537 まだだ! 233 00:15:04,537 --> 00:15:06,706 《不可能なわけがない! 234 00:15:06,706 --> 00:15:10,376 私と雪華… 私とクルトの力が 一緒になっているんだ! 235 00:15:10,376 --> 00:15:14,213 不可能なんてあるわけが…!》 236 00:15:14,213 --> 00:15:16,182 な~い! 237 00:15:18,718 --> 00:15:20,720 はぁ? 238 00:15:20,720 --> 00:15:22,722 わぁ! 239 00:15:22,722 --> 00:15:24,690 魔法斬り… じゃないな。 240 00:15:24,690 --> 00:15:28,895 名付けるなら 秘技 ドレインソードってとこか! 241 00:15:28,895 --> 00:15:31,063 ふっ…! 242 00:15:35,968 --> 00:15:38,304 なんだと…! 243 00:15:38,304 --> 00:15:40,640 ぐわ~っ! 244 00:15:40,640 --> 00:15:44,477 ま… またしても 我は敗れるというのか…! 245 00:15:44,477 --> 00:15:48,147 だが… せめて…! 246 00:15:48,147 --> 00:15:50,650 ヒルデガルドちゃん よけて…! 247 00:15:53,820 --> 00:15:56,823 クックックッ…! 248 00:15:56,823 --> 00:15:59,492 お前も道連れだ…! 249 00:15:59,492 --> 00:16:04,297 (デーモンロード)アッハハハハ アッハハハハ…! 250 00:16:07,166 --> 00:16:11,504 バカな…! 我が槍は ミスリルでさえも貫くのだぞ! 251 00:16:11,504 --> 00:16:14,173 (デーモンロード)アダマンタイト それとも オリハルコンで➡ 252 00:16:14,173 --> 00:16:17,343 身を守っていたとでもいうのか? 253 00:16:17,343 --> 00:16:21,848 あ… なんだ それは…? 254 00:16:21,848 --> 00:16:24,851 クルトが焼いた かった~いパンよ! 255 00:16:24,851 --> 00:16:29,021 かった~いパンだと~!? 256 00:16:29,021 --> 00:16:32,625 (デーモンロード)き… 貴様は いったい何者なのだ? 257 00:16:32,625 --> 00:16:37,797 え? えっと ただの工房の雑用係です。 258 00:16:37,797 --> 00:16:42,501 雑用係が ミスリルより 硬いパンなど作るか…? 259 00:16:42,501 --> 00:16:49,509 待て… 我は覚えているぞ。 この感覚…。 260 00:16:49,509 --> 00:16:53,846 ま… まさか 貴様 ハスト村の出身か!? 261 00:16:53,846 --> 00:16:56,315 あ はい そうなんです! 262 00:16:56,315 --> 00:17:01,187 ああっ…! 263 00:17:01,187 --> 00:17:04,657 ぐわ~っ! 264 00:17:08,828 --> 00:17:11,664 (クルト)うちの村って なんでか わからないんですけど➡ 265 00:17:11,664 --> 00:17:14,667 デーモンロードに襲われることが 多かったんですよ。 266 00:17:14,667 --> 00:17:18,337 それで 対抗するために いろいろと頑張っていたら➡ 267 00:17:18,337 --> 00:17:22,341 いつの間にか デーモンロードは 全員 死んでしまったんです! 268 00:17:22,341 --> 00:17:27,847 《渾身の攻撃を パンで防ぐなんて 状況を 精神体のデーモンロードが➡ 269 00:17:27,847 --> 00:17:33,653 目の当たりにしたら 激しく 精神が蝕まれるのは当然だ。 270 00:17:33,653 --> 00:17:36,656 きっと ハスト村を攻めたという かつての デーモンロードも➡ 271 00:17:36,656 --> 00:17:39,492 かの村人の非常識な行いに➡ 272 00:17:39,492 --> 00:17:42,662 精神がやられてしまって 全滅したんだろう。 273 00:17:42,662 --> 00:17:46,666 敵ながら ご愁傷さまと 言わざるをえない》 274 00:17:46,666 --> 00:17:50,670 まぁ でも これで 本当に 一件落着…。 275 00:17:50,670 --> 00:17:53,506 なんなんだ あれは? 276 00:17:53,506 --> 00:17:56,342 スクリプターの薬の効果が切れたのよ。 277 00:17:56,342 --> 00:17:59,679 効果? さっき あの男が使ったのは➡ 278 00:17:59,679 --> 00:18:03,349 悪魔を召喚するときの 魔力と魂を不要とする薬! 279 00:18:03,349 --> 00:18:06,018 でも それは 一時的なもの。 280 00:18:06,018 --> 00:18:09,522 効果が切れた今 魔法陣が魂と魔力を➡ 281 00:18:09,522 --> 00:18:12,358 強制的に徴収し始めている! 282 00:18:12,358 --> 00:18:15,861 (ヒルデガルド)この様子だと 徴収される魂と魔力は➡ 283 00:18:15,861 --> 00:18:18,698 人間100人分! 284 00:18:18,698 --> 00:18:20,700 危ない! うわっ…! 285 00:18:20,700 --> 00:18:23,536 無駄よ! それは無限に現れるわ! 286 00:18:23,536 --> 00:18:26,706 (ヒルデガルド)契約を履行するために 生み出された存在なんだから…! 287 00:18:31,544 --> 00:18:33,980 《万事休すか…。 288 00:18:33,980 --> 00:18:35,982 このままでは ここにいる 人間だけでなく➡ 289 00:18:35,982 --> 00:18:38,317 この城の人間がたくさん…!》 290 00:18:38,317 --> 00:18:40,653 (マクダナット)やっと見つけました。 291 00:18:40,653 --> 00:18:42,989 こんなところに いらっしゃったのですね。 292 00:18:42,989 --> 00:18:45,324 皆様を探していたのですよ。 293 00:18:45,324 --> 00:18:48,194 この温泉饅頭を 皆様にお届けしたくて! 294 00:18:50,162 --> 00:18:52,131 うわっ…! 295 00:18:56,502 --> 00:19:00,840 え? なんで…。 296 00:19:00,840 --> 00:19:04,343 (マクダナット)以上が 事の顛末です。 297 00:19:04,343 --> 00:19:07,680 (バンダナ)知ってるか? 饅頭って もともとは➡ 298 00:19:07,680 --> 00:19:11,484 食べもんやのおて 贄の代わりに 作られたもんなんや。 299 00:19:11,484 --> 00:19:13,652 初耳です。 300 00:19:13,652 --> 00:19:15,988 (バンダナ)人間の頭を模した 小麦粉の皮に➡ 301 00:19:15,988 --> 00:19:20,493 肉を詰めて作って 神や悪魔に供えたんやて。 302 00:19:20,493 --> 00:19:25,831 それが 食用に変わって 今の饅頭になったっちゅう…。 303 00:19:25,831 --> 00:19:27,833 (マクダナット)そうだったんですか。 304 00:19:27,833 --> 00:19:30,369 (バンダナ)まぁ そんな 贄になるような饅頭➡ 305 00:19:30,369 --> 00:19:34,440 ほいほい作れたら 悪魔に願いを 叶えてもらい放題やから➡ 306 00:19:34,440 --> 00:19:36,609 えらいことになるけどな。 307 00:19:36,609 --> 00:19:40,446 それは つまり クルト殿が その気になれば➡ 308 00:19:40,446 --> 00:19:45,284 悪魔を好き放題に召喚 使役できるということですか? 309 00:19:45,284 --> 00:19:47,953 そやな。 310 00:19:47,953 --> 00:19:50,122 ほんで あとの子らは? 311 00:19:50,122 --> 00:19:55,961 (マクダナット)はい タイコーン辺境伯から 正式にファミル様の生存が発表され➡ 312 00:19:55,961 --> 00:19:58,464 町は歓喜に沸きました。 313 00:19:58,464 --> 00:20:02,802 ヒルデガルドは ミミコ様の尋問を受けた後 ソルフレアとともに➡ 314 00:20:02,802 --> 00:20:05,471 故国へと向かったそうです。 315 00:20:05,471 --> 00:20:12,978 満月饅頭店は大繁盛し 足湯の評判もうなぎ登りです。 316 00:20:12,978 --> 00:20:19,485 (バンダナ)やはり クルの存在は あまり知られてはいけませんね。 317 00:20:22,822 --> 00:20:26,726 大賢者様の 悲願につながる あの子も…。 318 00:20:37,503 --> 00:20:40,673 (クルト)ただいま 帰りました! (シーナ)おかえり クルト! 319 00:20:40,673 --> 00:20:42,675 (シーナ)あっ もう 士爵様だから➡ 320 00:20:42,675 --> 00:20:45,344 クルト様って 呼んだほうがいいんだっけ? 321 00:20:45,344 --> 00:20:48,180 今までどおりでお願いします。 322 00:20:48,180 --> 00:20:50,182 フッフフ…。 323 00:20:50,182 --> 00:20:52,685 (カンス)それで どうだったんだ? 叙勲式は。 324 00:20:52,685 --> 00:20:54,687 すごく緊張しました。 325 00:20:54,687 --> 00:21:00,192 そもそも 悪魔と戦ったり 辺境伯様と交渉したりしたのは➡ 326 00:21:00,192 --> 00:21:05,197 リーゼさんや ユーリシアさんであって 僕は何もしていないのに…。 327 00:21:05,197 --> 00:21:08,033 ((クルト・ロックハンス! 328 00:21:08,033 --> 00:21:10,870 汝が掘った温泉は 我が領民の癒やしとなり➡ 329 00:21:10,870 --> 00:21:15,708 多くの者を幸せにする 礎になるだろう。 330 00:21:15,708 --> 00:21:20,880 よって その功績をたたえ 名誉士爵の爵位を与える)) 331 00:21:20,880 --> 00:21:24,550 身に余る爵位をもらっちゃって…。 332 00:21:24,550 --> 00:21:29,889 どうです? ユーリさん 私の計画は完璧だったでしょ? 333 00:21:29,889 --> 00:21:32,391 ユーリさんは女准男爵➡ 334 00:21:32,391 --> 00:21:35,661 リクト様は 辺境町の太守に任命。 335 00:21:35,661 --> 00:21:38,664 そして クルト様は 準貴族! 336 00:21:38,664 --> 00:21:43,335 これで この工房全体は タイコーン辺境伯の庇護下に入り➡ 337 00:21:43,335 --> 00:21:46,672 そんじょそこらの貴族は 1ミリも手を出せませんわ! 338 00:21:46,672 --> 00:21:49,675 ずいぶん いろいろ手を回したな。 339 00:21:49,675 --> 00:21:52,511 クルト様のためですもの! 340 00:21:52,511 --> 00:21:55,514 ちなみに 必要があれば いつでも クルト様を➡ 341 00:21:55,514 --> 00:21:59,018 この地の辺境伯にする 準備もできていますわ。 342 00:22:09,862 --> 00:22:12,531 ((本当は 虹色の花を あげたかったんだけど➡ 343 00:22:12,531 --> 00:22:16,702 見つからなくて これ 代わりに プレゼント。 344 00:22:16,702 --> 00:22:19,505 (クルト)もらってくれると うれしいな。 345 00:22:21,707 --> 00:22:23,709 また遊びに来てよ。 346 00:22:23,709 --> 00:22:28,214 ねぇ クルト これって もしかして オリハルコンで? 347 00:22:28,214 --> 00:22:31,550 うん 女性への 贈り物を作るのに➡ 348 00:22:31,550 --> 00:22:34,753 オリハルコンを使うのって よくある話だよね)) 349 00:22:38,324 --> 00:22:40,726 ないわよ そんな よくある話。 350 00:22:42,661 --> 00:22:46,332 最後に あんなマヌケな ポカン顔をさせるなんて➡ 351 00:22:46,332 --> 00:22:49,835 ホントに 乙女心を わかってないわね クルト。 352 00:22:49,835 --> 00:22:55,174 まったく 1,200年ぶりの再会だったのに。 353 00:22:55,174 --> 00:22:57,276 フッフフフ…。 354 00:23:01,013 --> 00:23:03,349 <クルト:これは 力のない僕が➡ 355 00:23:03,349 --> 00:23:07,686 英雄と呼ばれる冒険者パーティの 雑用係をクビになり➡ 356 00:23:07,686 --> 00:23:11,023 途方に暮れて旅に出た先で…> 357 00:23:11,023 --> 00:23:14,526 ん~ 美味しいですわ~! アクリ おかわり! 358 00:23:14,526 --> 00:23:16,695 < いくつもの貴重な体験をし➡ 359 00:23:16,695 --> 00:23:19,531 たくさんの大切な人と出会い➡ 360 00:23:19,531 --> 00:23:23,035 そして…> 361 00:23:23,035 --> 00:23:25,537 あれ リクト様 全然 食べていませんね。 362 00:23:25,537 --> 00:23:28,874 お口に合わなかったでしょうか。 (リクト)え? 363 00:23:28,874 --> 00:23:31,377 あっ いや そんなことはないよ。 364 00:23:31,377 --> 00:23:34,813 少し お腹の調子がよくなくてね。 365 00:23:34,813 --> 00:23:36,982 ああ では おかゆでも 作りましょうか? 366 00:23:36,982 --> 00:23:39,318 いや いいよ ありがとう。 367 00:23:39,318 --> 00:23:42,154 僕は もう王都に 行かなくてはいけないんだ。 368 00:23:42,154 --> 00:23:44,490 だから リーゼさん。 はい。 369 00:23:44,490 --> 00:23:48,661 君は今日から太守代理として この町で働いてもらうよ。 370 00:23:48,661 --> 00:23:50,663 お任せください。 371 00:23:50,663 --> 00:23:52,998 そして クルトくん。 はい。 372 00:23:52,998 --> 00:23:56,502 君には アトリエマイスターの代理を任せる。 373 00:23:56,502 --> 00:24:00,005 <恐れ多くも アトリエマイスターの 代理になってしまうという➡ 374 00:24:00,005 --> 00:24:02,007 そんな…> 375 00:24:02,007 --> 00:24:05,344 え~! ま 待ってください! そんなの! 376 00:24:05,344 --> 00:24:07,513 よくある話だね。 377 00:24:07,513 --> 00:24:10,182 よくある話でしょうね。 378 00:24:10,182 --> 00:24:12,184 (2人)よくある話らしいよ。 (ダンゾウ)よくある話でござる。 379 00:24:12,184 --> 00:24:14,520 よくある話なの~! 380 00:24:14,520 --> 00:24:18,023 え… そんな よくある話➡ 381 00:24:18,023 --> 00:24:20,726 聞いたことないですよ~!