1 00:00:05,005 --> 00:00:09,676 (レリアナ)う~ 二日酔いだ…。 2 00:00:09,676 --> 00:00:11,845 (ベニア)レリアナお嬢様。 3 00:00:11,845 --> 00:00:17,184 ベニア… 今日は もう少し 寝ていたいんだけど…。 4 00:00:17,184 --> 00:00:20,187 (ベニア)お嬢様に お客様がお見えです。 5 00:00:20,187 --> 00:00:25,526 お客? 体調が悪いって言って 帰ってもらって…。 6 00:00:25,526 --> 00:00:30,030 (ベニア)それが ウィンナイト公爵がお見えでして…。 7 00:00:30,030 --> 00:00:32,532 今 なんて…。 8 00:00:35,369 --> 00:00:41,541 ((ノア:取り引き? 玉璽に関することにございます)) 9 00:00:41,541 --> 00:00:44,044 (ベニア)旦那様も 奥様も お出かけでして…。 10 00:00:44,044 --> 00:00:46,713 いかがいたしましょう? 11 00:00:46,713 --> 00:00:50,117 わかったわ。 リビングにお通しして。 12 00:00:54,554 --> 00:00:59,226 《堂々と言うのよ。 弱みを バラされたくなければ→ 13 00:00:59,226 --> 00:01:02,429 婚約を解消するために 協力しろって》 14 00:02:43,030 --> 00:02:45,632 (ノック) 15 00:02:51,872 --> 00:02:55,542 ようこそ ウィンナイト公爵様。 16 00:02:55,542 --> 00:02:59,880 マクミラン姫君。 昨夜は無事に お帰りになられたようで→ 17 00:02:59,880 --> 00:03:04,484 何よりです。 えぇ 公爵様のおかげですわ。 18 00:03:04,484 --> 00:03:07,988 どこか具合でも? 顔色がよくない。 19 00:03:07,988 --> 00:03:11,658 いえ 少し驚いてしまって。 20 00:03:11,658 --> 00:03:13,994 《吐きそう…》 21 00:03:13,994 --> 00:03:19,833 でも 公爵様に こんなにすぐに お会いできるなんて 光栄ですわ。 22 00:03:19,833 --> 00:03:22,669 《昨日とは別人みたい》 23 00:03:22,669 --> 00:03:26,506 一刻も早く 姫君にお会いしたい一心で…。 24 00:03:26,506 --> 00:03:29,342 どうか ご無礼をお許しください。 25 00:03:29,342 --> 00:03:32,179 公爵様…。 26 00:03:32,179 --> 00:03:35,849 ウィンナイト公爵って あの ビビアン・シャマルが どれだけ色目を使っても→ 27 00:03:35,849 --> 00:03:38,852 落とせなかったってお方でしょ? 28 00:03:38,852 --> 00:03:41,154 それなのに 花束まで持って…。 29 00:03:43,690 --> 00:03:47,861 あ~ やっぱ 二日酔いにはアイスよね~。 30 00:03:47,861 --> 00:03:51,198 (エルマ)強くないのに なぜ そんな ムチャなお酒の飲み方を→ 31 00:03:51,198 --> 00:03:54,367 されたんですか? 久しぶりだし→ 32 00:03:54,367 --> 00:03:57,037 ちょっとくらいなら いけるかな~って思って。 33 00:03:57,037 --> 00:03:59,973 《自分の体じゃないから 加減がわからなかったなんて→ 34 00:03:59,973 --> 00:04:02,142 言えるわけない》 35 00:04:02,142 --> 00:04:06,646 それで ウィンナイト公爵は 何用でいらしたのですか? 36 00:04:06,646 --> 00:04:10,650 やっぱり エルマも気になる? もちろんです。 37 00:04:10,650 --> 00:04:13,487 詳しいことは言えないんだけど→ 38 00:04:13,487 --> 00:04:16,823 昨夜 晩さん会で 偶然出会って→ 39 00:04:16,823 --> 00:04:19,659 お互いの共通点があることに 気付いたの。 40 00:04:19,659 --> 00:04:22,329 まぁ。 うまくいけば→ 41 00:04:22,329 --> 00:04:25,332 よいパートナーになれるんじゃないか って思ってる。 42 00:04:25,332 --> 00:04:28,001 わ~! あの ウィンナイト公爵様と…。 43 00:04:28,001 --> 00:04:30,303 《あくまで ビジネス的なね》 44 00:04:36,176 --> 00:04:41,348 《さてと。 とりあえずは→ 45 00:04:41,348 --> 00:04:45,685 契約書の書き方でも 勉強しとくか》 46 00:04:45,685 --> 00:04:48,889 (ジョンデーン)ウィンナイト公爵が お見えになったそうだね。 47 00:04:51,191 --> 00:04:54,861 どういうことか 説明してくれないか? 48 00:04:54,861 --> 00:04:59,533 私たち… いえ 私は→ 49 00:04:59,533 --> 00:05:02,636 ブルックス卿との婚約を 破棄したいと思っています。 50 00:05:05,805 --> 00:05:10,977 レリ お前は ブルックス卿のことを お慕いしていたのではないか。 51 00:05:10,977 --> 00:05:13,813 違います お父様。 52 00:05:13,813 --> 00:05:16,650 私は ただ マクミラン家のために→ 53 00:05:16,650 --> 00:05:19,986 両家の取り決めに 従っていただけなのです。 54 00:05:19,986 --> 00:05:25,292 でも 今は 愛する人と 生涯を共にしたいのです。 55 00:05:28,995 --> 00:05:31,832 《とはいえ マクミラン家や お父様の事業に→ 56 00:05:31,832 --> 00:05:35,001 関わることだもの。 そんなに簡単に わかった→ 57 00:05:35,001 --> 00:05:37,304 なんて言ってもらえるとは 思っていない》 58 00:05:39,839 --> 00:05:42,842 わかった。 えっ? 59 00:05:42,842 --> 00:05:46,346 あの お父様…。 お前は 昔から→ 60 00:05:46,346 --> 00:05:49,349 私たちの言うことに 文句一つ言わずに→ 61 00:05:49,349 --> 00:05:54,187 よく従ってきてくれた。 そんな娘が誇らしくもあった。 62 00:05:54,187 --> 00:05:57,357 (ジョンデーン)だが 一方で 気がかりでもあった。 63 00:05:57,357 --> 00:06:00,961 それで レリは 本当に幸せなのかと。 64 00:06:00,961 --> 00:06:03,630 (ケイティ)えぇ。 あなたが私たちのために→ 65 00:06:03,630 --> 00:06:06,967 何かを我慢する必要はないわ。 66 00:06:06,967 --> 00:06:10,303 愛する娘が 幸せになってくれることが→ 67 00:06:10,303 --> 00:06:14,307 私たちの幸せですもの。 68 00:06:14,307 --> 00:06:17,477 《自己嫌悪で 胸が張り裂けそうだった》 69 00:06:17,477 --> 00:06:19,479 はい…。 70 00:06:19,479 --> 00:06:25,986 《私は あなたたちの 本当の娘じゃない。 71 00:06:25,986 --> 00:06:28,154 グッと のみ込んだ その言葉が→ 72 00:06:28,154 --> 00:06:31,558 いばらのように 私の胸に突き刺さった》 73 00:06:49,342 --> 00:06:51,344 (キデオン)ようこそ おいでくださいました→ 74 00:06:51,344 --> 00:06:57,550 マクミラン姫君。 旦那様が 中でお待ちでございます。 75 00:06:59,953 --> 00:07:02,289 (ノック) 76 00:07:02,289 --> 00:07:05,091 (ドアの開閉音) 77 00:07:09,796 --> 00:07:14,801 公爵様 ご機嫌麗しゅう。 面倒な挨拶は抜きにしよう。 78 00:07:26,146 --> 00:07:28,481 玉璽の話だったな。 79 00:07:28,481 --> 00:07:33,486 はい。 今もまだ 消えた玉璽が 見つかっていないようですね。 80 00:07:33,486 --> 00:07:35,822 なぜ私が このような話を→ 81 00:07:35,822 --> 00:07:38,992 他でもない 公爵様に 申し上げるのか→ 82 00:07:38,992 --> 00:07:43,663 その理由は 公爵様が いちばん ご存じのはず。 83 00:07:43,663 --> 00:07:48,335 玉璽の在りかを知っている私を 誰よりも疎ましく思うのは→ 84 00:07:48,335 --> 00:07:51,504 公爵様でしょうから。 85 00:07:51,504 --> 00:07:54,174 なぜ そう思う? 86 00:07:54,174 --> 00:07:57,677 なぜなら 玉璽は あなたが 持っていらっしゃるからです。 87 00:08:01,281 --> 00:08:04,117 《新興貴族と対立する 旧貴族を束ねる→ 88 00:08:04,117 --> 00:08:07,454 指導者的存在。 その彼が→ 89 00:08:07,454 --> 00:08:11,291 王家が法案を決するために使う 玉璽を持っているなどと→ 90 00:08:11,291 --> 00:08:17,130 誰も思わない。 だが それこそが王家の狙いだ。 91 00:08:17,130 --> 00:08:20,800 ノアが旧貴族を束ねる指導者 というのは見せかけで→ 92 00:08:20,800 --> 00:08:25,472 実は国王の手先。 真実を知っているのは→ 93 00:08:25,472 --> 00:08:27,640 公爵家と 王家の側近。 94 00:08:27,640 --> 00:08:31,644 そして 外の世界から来た 私だけだ。 95 00:08:31,644 --> 00:08:33,646 本当は 私じゃなくて→ 96 00:08:33,646 --> 00:08:37,050 この小説のヒロインが 知ることなんだけど…》 97 00:08:39,819 --> 00:08:43,490 そのようなことを 本気で言っているのか? 98 00:08:43,490 --> 00:08:46,159 せっかく 話を 合わせてやったというのに→ 99 00:08:46,159 --> 00:08:48,161 興ざめだな。 100 00:08:48,161 --> 00:08:51,831 《なんですって!?》 101 00:08:51,831 --> 00:08:53,833 大事な時間を無駄にした。 102 00:08:53,833 --> 00:08:57,670 この話は なかったことにしよう。 103 00:08:57,670 --> 00:09:02,942 《動揺しちゃ ダメ…。 コイツは今 私を試しているのよ》 104 00:09:02,942 --> 00:09:08,281 バンセリオ街 31番地に 公爵家の墓地が あられるかと存じます。 105 00:09:08,281 --> 00:09:12,452 いとこであられる ロバート・ウィンナイト氏のお墓に→ 106 00:09:12,452 --> 00:09:14,621 埋められているんですよね。 107 00:09:14,621 --> 00:09:18,625 それ以上 何を言っても無駄だ。 お引き取り願おう。 108 00:09:20,794 --> 00:09:24,297 《ここまで言っても まだ シラを切りとおすっていうの? 109 00:09:24,297 --> 00:09:27,634 それなら…》 110 00:09:27,634 --> 00:09:31,538 では 失礼させていただきます。 111 00:09:37,811 --> 00:09:41,147 《玉璽の話には 確かに反応した。 112 00:09:41,147 --> 00:09:45,819 ってことは 今の話に間違いはないはず。 113 00:09:45,819 --> 00:09:50,824 だとしたら ひるんじゃダメよ。 余裕を見せないと…。 114 00:09:50,824 --> 00:09:54,661 とはいっても 私が持っているカードは→ 115 00:09:54,661 --> 00:09:58,665 そう多くない。 さっきの話も 単なるでっち上げだと→ 116 00:09:58,665 --> 00:10:02,669 言われてしまえば それまでのこと。 117 00:10:02,669 --> 00:10:08,675 だから 早く 私を引き止めて…。 118 00:10:08,675 --> 00:10:14,380 本当に これで終わりなの? 何か 方法は…》 119 00:10:20,186 --> 00:10:26,025 《キングが一つしかない チェス盤 数の合わない チェスピース→ 120 00:10:26,025 --> 00:10:30,130 これは チェイモス王国の情勢!》 121 00:10:33,533 --> 00:10:37,704 公爵様。 122 00:10:37,704 --> 00:10:42,375 そこの ビショップを 右に動かしてください。 123 00:10:42,375 --> 00:10:46,212 ゲール家は あなたの下に つくことになるでしょう。 124 00:10:46,212 --> 00:10:51,050 なぜなら ゲール家の次期当主は 長男のバルドル氏でなく→ 125 00:10:51,050 --> 00:10:54,053 次男のハレルソン氏ですから。 126 00:10:54,053 --> 00:10:57,724 バルドル氏は 王国が警戒している 武装組織に加担し→ 127 00:10:57,724 --> 00:11:01,160 資金援助している。 単なるうわさではないことは→ 128 00:11:01,160 --> 00:11:03,830 ご存じのはず。 129 00:11:03,830 --> 00:11:07,500 彼は ゲール家にとって いわば時限爆弾…。 130 00:11:07,500 --> 00:11:13,173 となれば 次男のハレルソン氏を 選ばざるをえません。 131 00:11:13,173 --> 00:11:16,676 どうだろうな。 確かめようがない。 132 00:11:16,676 --> 00:11:20,680 いずれわかりますわ。 では…。 133 00:11:20,680 --> 00:11:24,017 待て。 134 00:11:24,017 --> 00:11:27,187 いいだろう。 135 00:11:27,187 --> 00:11:29,188 取り引きを始めようか。 136 00:11:40,366 --> 00:11:43,036 《本当に これでよかったの? 137 00:11:43,036 --> 00:11:46,039 フレンチ・ブルックスよりも 厄介なのを相手に 自分から→ 138 00:11:46,039 --> 00:11:49,709 足を突っ込んじゃってる ような気も…》 139 00:11:49,709 --> 00:11:53,713 つまり 私に 婚約者のふりをしろと。 140 00:11:53,713 --> 00:11:56,883 はい。 私の条件は それだけです。 141 00:11:56,883 --> 00:11:59,385 なぜ? 理由が必要ですか? 142 00:11:59,385 --> 00:12:02,155 場合によっては。 今の場合は? 143 00:12:02,155 --> 00:12:06,993 必要だ。 あぁ はい。 144 00:12:06,993 --> 00:12:10,997 《とはいえ 私は 別の世界から来た人間で→ 145 00:12:10,997 --> 00:12:15,835 この世界で起こることは 小説で読んだことがある…。 146 00:12:15,835 --> 00:12:18,504 だから 玉璽の在りかも知っている→ 147 00:12:18,504 --> 00:12:21,341 なんて 言えるわけないし》 148 00:12:21,341 --> 00:12:23,843 ブルックス卿が 私を殺そうとしている→ 149 00:12:23,843 --> 00:12:26,679 という うわさを耳にしたのです。 150 00:12:26,679 --> 00:12:28,848 それで できるだけ早いうちに→ 151 00:12:28,848 --> 00:12:32,685 彼との婚約を破棄できる 名分が欲しいのです。 152 00:12:32,685 --> 00:12:35,021 証拠もないのに そのようなうわさを→ 153 00:12:35,021 --> 00:12:38,024 真に受けるのか? 信じていただけなくても→ 154 00:12:38,024 --> 00:12:40,860 かまいません。 そのうわさは→ 155 00:12:40,860 --> 00:12:44,697 玉璽に関する情報と 出どころが同じということか? 156 00:12:44,697 --> 00:12:48,201 んまぁ そうですね。 157 00:12:48,201 --> 00:12:51,537 その出どころを 教えてもらおうか。 158 00:12:51,537 --> 00:12:54,207 それについては 申し上げないことを前提に→ 159 00:12:54,207 --> 00:12:57,877 契約させていただきたいのですが。 それはできないな。 160 00:12:57,877 --> 00:13:00,813 情報提供者は すでに亡くなりました。 161 00:13:00,813 --> 00:13:04,484 身元を明かすことはできません。 162 00:13:04,484 --> 00:13:09,155 ご納得いただけないのであれば 契約は なかったことに。 163 00:13:09,155 --> 00:13:12,825 私の持っている情報は 極めて価値あるもの。 164 00:13:12,825 --> 00:13:17,163 どんな対価を払ってでも 欲しがる者は多いはず。 165 00:13:17,163 --> 00:13:19,332 あなたを陥れるためなら→ 166 00:13:19,332 --> 00:13:22,669 私の靴をなめることすら いとわないでしょう。 167 00:13:22,669 --> 00:13:24,837 フッ。 168 00:13:24,837 --> 00:13:28,675 《何がおかしいのよ》 169 00:13:28,675 --> 00:13:31,511 その者たちが 信じてくれないと思って→ 170 00:13:31,511 --> 00:13:35,348 私の所に 来たのではないのか? 171 00:13:35,348 --> 00:13:38,184 もう 駆け引きはやめませんか。 172 00:13:38,184 --> 00:13:43,022 6か月… 6か月の間だけ 婚約者のふりをしてくだされば→ 173 00:13:43,022 --> 00:13:49,529 そのあとは 私が あなたの前に 姿を見せることはないでしょう。 174 00:13:49,529 --> 00:13:51,864 二度と。 175 00:13:51,864 --> 00:13:55,168 《だから 早くここに サインしろ》 176 00:13:57,537 --> 00:13:59,539 いいだろう。 177 00:14:02,308 --> 00:14:06,312 《交渉成立? マジで?》 178 00:14:08,648 --> 00:14:12,485 そのかわり この茶番劇を続ける間→ 179 00:14:12,485 --> 00:14:14,821 こちらの必要なときには そなたにも→ 180 00:14:14,821 --> 00:14:18,658 婚約者としての役割を 果たしてもらう。 181 00:14:18,658 --> 00:14:20,860 必要なときといいますのは? 182 00:14:23,996 --> 00:14:31,671 それは じきに 嫌でもわかるだろう。 183 00:14:31,671 --> 00:14:34,006 《そして 後日→ 184 00:14:34,006 --> 00:14:40,346 私は この男との契約を 死ぬほど後悔することになる》 185 00:14:40,346 --> 00:14:44,517 一難去って また一難 か。 186 00:14:44,517 --> 00:14:49,856 《一方的な婚約破棄による 膨大な損害賠償を請求。 187 00:14:49,856 --> 00:14:55,194 まさか あの格式高いブルックス家が ここまでするとは。 188 00:14:55,194 --> 00:14:57,530 っていうか お金で解決するなら→ 189 00:14:57,530 --> 00:15:01,968 私がここまでする必要なんて なかったんじゃ…。 190 00:15:01,968 --> 00:15:04,971 今更どうしようもないけど。 191 00:15:04,971 --> 00:15:10,309 それよりも 今 いちばん厄介なのは…。 192 00:15:10,309 --> 00:15:16,649 そう コイツ。 アダム・テイラー… ノアがよこした専属騎士。 193 00:15:16,649 --> 00:15:20,353 またの名を 監視者とも言う》 194 00:15:23,656 --> 00:15:27,326 《あ~ 目線が痛い。 195 00:15:27,326 --> 00:15:31,164 小説の中でも かなりの存在感を放っていた。 196 00:15:31,164 --> 00:15:34,167 幼い頃から 少年兵として 戦場に立ち→ 197 00:15:34,167 --> 00:15:39,005 数々の戦をくぐり抜けた 武術の天才だ。 198 00:15:39,005 --> 00:15:43,676 その後 王家が少年兵制度を 廃止したために→ 199 00:15:43,676 --> 00:15:47,013 アダムは 行く当てをなくし→ 200 00:15:47,013 --> 00:15:50,683 その彼を ウィンナイト家の騎士として 迎え入れたことで→ 201 00:15:50,683 --> 00:15:54,353 ノアに忠誠を誓うことになった。 202 00:15:54,353 --> 00:15:57,857 侍女たちは ノアが 側近である アダムをよこしたことを→ 203 00:15:57,857 --> 00:16:01,794 愛だなんだと騒いでいたが 実際は→ 204 00:16:01,794 --> 00:16:05,298 私が妙な動きをすれば すぐにでも首をはねられるぞ→ 205 00:16:05,298 --> 00:16:07,800 という脅しにすぎない。 206 00:16:07,800 --> 00:16:13,306 まぁ そこまではいいとして 問題は…》 207 00:16:13,306 --> 00:16:18,477 テイラー卿。 私が公爵邸に行っても→ 208 00:16:18,477 --> 00:16:22,281 私の護衛を テイラー卿がしてくださるのですか? 209 00:16:26,152 --> 00:16:28,554 《何か言いなさいよ》 210 00:16:30,990 --> 00:16:37,330 《そう 私は3日後に 公爵邸に 行かねばならないのだ》 211 00:16:37,330 --> 00:16:42,501 ((そなたには できるだけ早く 公爵邸に移ってきてもらう。 212 00:16:42,501 --> 00:16:45,671 なぜ ですか? そなたは 我がウィンナイト家の→ 213 00:16:45,671 --> 00:16:48,674 花嫁候補になるのだから。 214 00:16:48,674 --> 00:16:51,844 で ですが まだ婚約者ですし…。 215 00:16:51,844 --> 00:16:54,514 だから必要なのだ。 216 00:16:54,514 --> 00:16:57,817 花嫁修業かな。)) 217 00:17:01,954 --> 00:17:06,626 (エルマ)お嬢様。 218 00:17:06,626 --> 00:17:10,796 どうしたの? お嬢様 さぞ おつらいでしょう。 219 00:17:10,796 --> 00:17:13,466 え? どうして 旦那様も 奥様も→ 220 00:17:13,466 --> 00:17:15,635 何もおっしゃらないのか…。 221 00:17:15,635 --> 00:17:18,137 《みんな これ以上の結婚相手は いないって→ 222 00:17:18,137 --> 00:17:20,473 祝福するだけだったのに。 223 00:17:20,473 --> 00:17:23,309 私をわかってくれるのは エルマしか…》 224 00:17:23,309 --> 00:17:25,811 (エルマ)あの赤い目…。 え? 225 00:17:25,811 --> 00:17:28,814 今にも剣を 振り上げてきそうですわ。 226 00:17:28,814 --> 00:17:32,485 テイラー卿のこと? (エルマ)えぇ ちまたでは→ 227 00:17:32,485 --> 00:17:35,988 死神と呼ばれているとか。 228 00:17:35,988 --> 00:17:40,159 おまけに 野蛮族の アルササ出身だといううわさです。 229 00:17:40,159 --> 00:17:42,328 なぜ そのような方を…。 230 00:17:42,328 --> 00:17:46,999 エルマ テイラー卿は この国の英雄で 立派な騎士よ。 231 00:17:46,999 --> 00:17:50,503 お嬢様? だからこそ ウィンナイト公爵も→ 232 00:17:50,503 --> 00:17:53,339 彼を私の護衛として つけてくれたの。 233 00:17:53,339 --> 00:17:56,642 ですが…。 無礼な発言は慎みなさい。 234 00:17:58,678 --> 00:18:00,947 申し訳ございません。 235 00:18:00,947 --> 00:18:05,117 私は ただ お嬢様のことが心配で…。 236 00:18:05,117 --> 00:18:08,454 えぇ わかってるわ。 私も ただ エルマには→ 237 00:18:08,454 --> 00:18:10,456 そんなふうに 人を 見た目や出身で→ 238 00:18:10,456 --> 00:18:14,293 判断してほしくなかっただけ。 はい。 239 00:18:14,293 --> 00:18:16,963 私に何か 用があったんでしょう? 240 00:18:16,963 --> 00:18:20,132 あぁ はい。 前におっしゃった→ 241 00:18:20,132 --> 00:18:22,802 アーモンドの入った チョコレートができたので。 242 00:18:22,802 --> 00:18:25,137 わぁ! 本当? 243 00:18:25,137 --> 00:18:28,808 ありがとう! 大変だったでしょ。 244 00:18:28,808 --> 00:18:31,010 いえ。 245 00:18:40,820 --> 00:18:44,023 テイラー卿は 花にお詳しいのですか? 246 00:18:46,826 --> 00:18:49,528 えぇと 好きな食べ物は? 247 00:18:52,331 --> 00:18:54,333 《寡黙すぎ》 248 00:18:54,333 --> 00:18:56,335 (ローズマリー)お姉様! あっ。 249 00:18:56,335 --> 00:19:00,606 お姉様! ローズ! 250 00:19:00,606 --> 00:19:05,444 ローズマリー 私の天使。 251 00:19:05,444 --> 00:19:07,446 何をしていたの? 252 00:19:07,446 --> 00:19:09,782 お祈り! お祈り? 253 00:19:09,782 --> 00:19:15,621 お姉様と 公爵様が ず~っと 幸せでいられますように。 254 00:19:15,621 --> 00:19:17,790 ローズマリー…。 255 00:19:17,790 --> 00:19:19,792 《んも~ たまらん!》 256 00:19:19,792 --> 00:19:23,629 わ~ 目が回る~。 257 00:19:23,629 --> 00:19:29,301 この風船は? これはね こうやって→ 258 00:19:29,301 --> 00:19:31,504 お空に飛ばすの。 259 00:19:34,974 --> 00:19:37,576 (ローズマリー)あっ。 260 00:19:40,813 --> 00:19:43,482 どうしよう…。 あとで ハンスが来たら→ 261 00:19:43,482 --> 00:19:45,484 取ってもらいましょう。 262 00:19:45,484 --> 00:19:48,654 庭師なら 脚立も 持ってるだろうし。 263 00:19:48,654 --> 00:19:52,158 お空に行かなきゃ ダメなのに…。 どうして? 264 00:19:52,158 --> 00:19:57,163 (ローズマリー)風船が お空にいる神様に お願いを届けてくれるの。 265 00:19:57,163 --> 00:20:01,667 お姉様と 公爵様が ず~っと 幸せでいられますようにって。 266 00:20:03,669 --> 00:20:06,505 神様に届くのが遅くなって→ 267 00:20:06,505 --> 00:20:11,510 風船が 私のお願いを 忘れちゃったら どうしよう…。 268 00:20:11,510 --> 00:20:13,512 《かわいすぎる》 269 00:20:13,512 --> 00:20:15,514 お姉様? 270 00:20:15,514 --> 00:20:19,685 ごめん あなたが あまりにかわいすぎて…。 271 00:20:19,685 --> 00:20:24,023 風船なら大丈夫よ。 ちゃんと あなたのお願いを覚えてるわ。 272 00:20:24,023 --> 00:20:27,026 本当? えぇ。 だから お姉様と→ 273 00:20:27,026 --> 00:20:30,129 これでも食べながら ハンスが来るのを待ちましょう。 274 00:20:32,198 --> 00:20:35,534 はい。 275 00:20:35,534 --> 00:20:37,636 (剣を抜く音) 276 00:20:40,873 --> 00:20:46,212 あ~! 風船 飛んでいった! 277 00:20:46,212 --> 00:20:48,714 《意外…》 278 00:20:51,717 --> 00:20:56,222 《こういうことには 我関せずかと思ってたのに》 279 00:20:56,222 --> 00:21:00,726 ありがとうございます テイラー卿。 ほら ローズマリー お礼を言って。 280 00:21:04,830 --> 00:21:09,502 手 貸して。 (アダム)ん? 281 00:21:09,502 --> 00:21:11,504 あっ。 282 00:21:11,504 --> 00:21:15,674 どうも ありがとうございました。 283 00:21:15,674 --> 00:21:22,014 《あれ? 今の いつもより 反応が早かったような…》 284 00:21:22,014 --> 00:21:26,318 もしかして 甘いものがお好きなんですか? 285 00:21:29,522 --> 00:21:33,626 《へ~。 かわいいとこもあるじゃん》 286 00:21:36,695 --> 00:21:39,098 あっ。 287 00:21:41,534 --> 00:21:44,537 《子どもの頃から 戦場に立って きっと→ 288 00:21:44,537 --> 00:21:48,541 子どもらしいことを何もできずに 育ったんだろうな》 289 00:21:48,541 --> 00:21:53,345 改めて これから よろしくお願いしますね。 290 00:21:56,549 --> 00:21:58,551 《公爵邸に行く前に→ 291 00:21:58,551 --> 00:22:02,054 エルマに もっと 作ってもらわなきゃ》 292 00:22:03,989 --> 00:22:08,494 《そして その日の朝がやってきた》