1 00:00:02,700 --> 00:00:05,870 (レリアナ)エンスリー卿! しっかりしてください! 2 00:00:05,870 --> 00:00:09,210 地獄とは どういうことですか? 3 00:00:09,210 --> 00:00:11,310 何があったのです!? 4 00:00:15,380 --> 00:00:17,880 エンスリー卿 エンスリー卿! 5 00:00:19,880 --> 00:00:24,890 《落ち着け… ノアの身に 何かあったのは間違いないわ。 6 00:00:24,890 --> 00:00:28,220 すぐに人を集めて 捜しに行かないと…》 7 00:00:28,220 --> 00:00:32,060 (ステファニー)イヤ~! や 山が 今 8 00:00:32,060 --> 00:00:35,570 山が動きました! (クリスティーン)何をおっしゃってるの? 9 00:00:35,570 --> 00:00:39,070 しっかりなさって。 (ビビアン)山が動いた? 10 00:00:39,070 --> 00:00:41,370 あっ! 11 00:00:45,580 --> 00:00:47,580 ハッ…。 12 00:00:47,580 --> 00:00:54,750 (うなり声) 13 00:00:54,750 --> 00:00:58,590 (咆哮) 14 00:00:58,590 --> 00:01:00,520 (ざわめき) 15 00:01:00,520 --> 00:01:04,820 (うなり声) 16 00:01:08,530 --> 00:01:10,700 (キース)なんだ あれは…。 17 00:01:10,700 --> 00:01:12,800 (うなり声) 18 00:01:25,380 --> 00:01:27,380 ノア? 19 00:01:31,550 --> 00:01:33,550 (ノア)レリアナ。 20 00:03:14,860 --> 00:03:18,190 (角笛) 21 00:03:18,190 --> 00:03:21,360 雨が降り 血がすべて流されたせいか 22 00:03:21,360 --> 00:03:24,700 ドラゴンは 一向に 姿を見せませんでした。 23 00:03:24,700 --> 00:03:29,370 おそらく シークレット山脈には ドラゴンは生息していないかと。 24 00:03:29,370 --> 00:03:31,870 ドラゴン? ちょっと待ってくだ…。 25 00:03:31,870 --> 00:03:35,210 代わりに これでもお受け取りください。 26 00:03:35,210 --> 00:03:39,720 おぉ あれはいったい…。 あんなの見たことないわ。 27 00:03:39,720 --> 00:03:42,720 (クリスティーン)こ 公爵様が獲物を…。 28 00:03:42,720 --> 00:03:46,020 ≪さすが公爵様。 お望みのドラゴンは…。 29 00:03:49,890 --> 00:03:54,090 いつか必ず 他の山脈で捕まえてみせます。 30 00:03:56,570 --> 00:04:00,340 《私が いつ ドラゴンを欲しがったのよ?》 31 00:04:00,340 --> 00:04:03,670 今まで一度も 誰かにささげたことがない 32 00:04:03,670 --> 00:04:06,680 あの公爵様が…。 33 00:04:06,680 --> 00:04:09,510 (ジャスパー)おぉ~! こ これは 34 00:04:09,510 --> 00:04:12,180 クリオーダー! えっ!? 35 00:04:12,180 --> 00:04:15,020 このシークレット山脈の主の…。 36 00:04:15,020 --> 00:04:17,690 (ジャスパー)さすがは公爵閣下。 37 00:04:17,690 --> 00:04:21,990 今年の聖火をともすのは マクミラン姫君になりそうですね。 38 00:04:26,030 --> 00:04:31,200 クリオーダーを倒すとは さぞ ご苦労されたでしょうな! 39 00:04:31,200 --> 00:04:35,710 あぁ ちょうど見かけたもので。 40 00:04:35,710 --> 00:04:39,710 (うなり声) 41 00:04:43,380 --> 00:04:45,880 手っとり早く捕まえて 42 00:04:45,880 --> 00:04:49,550 ドラゴンのおとりにでも と思いましてね。 43 00:04:49,550 --> 00:04:56,060 さ… さすがですね ハハ ハハハ…。 44 00:04:56,060 --> 00:04:59,400 《城主様…》 45 00:04:59,400 --> 00:05:01,330 レリアナ。 46 00:05:01,330 --> 00:05:05,170 本当に申し訳ない。 そなたが あれほど望んでいた 47 00:05:05,170 --> 00:05:08,340 ドラゴンではなくて…。 はい? 48 00:05:08,340 --> 00:05:12,510 どんなにか 期待していただろうに…。 49 00:05:12,510 --> 00:05:16,680 ≪マクミラン姫君が ドラゴンを…。 ≪まぁ ドラゴンだなんて…。 50 00:05:16,680 --> 00:05:18,850 ≪よりにもよって ドラゴン…。 51 00:05:18,850 --> 00:05:20,850 《皆さん 誤解です。 52 00:05:20,850 --> 00:05:25,520 私は そんな人間ではありません》 53 00:05:25,520 --> 00:05:28,220 まぁ 公爵様。 54 00:05:30,360 --> 00:05:33,860 こんなに雨に打たれて…。 55 00:05:33,860 --> 00:05:38,030 酒の匂いもしないのに どうした? 56 00:05:38,030 --> 00:05:41,870 いっそ酔ってしまいたいです。 57 00:05:41,870 --> 00:05:43,870 あ…。 58 00:05:43,870 --> 00:05:47,210 そなたのためなら 雨に打たれるくらい 59 00:05:47,210 --> 00:05:49,710 なんともありません。 60 00:05:49,710 --> 00:05:53,720 は 早く中へ。 風邪をひいてしまいますよ。 61 00:05:53,720 --> 00:05:55,720 さっ テイラー卿も。 62 00:05:55,720 --> 00:06:17,820 ♪~ 63 00:06:19,840 --> 00:06:22,850 ノア! いったいどういうことですか!? 64 00:06:22,850 --> 00:06:26,680 エンスリーを先に報告に行かせたが? 65 00:06:26,680 --> 00:06:31,020 ドラゴンを捕らえるために さぞ 過酷な思いをしたんでしょうね。 66 00:06:31,020 --> 00:06:34,020 エンスリー卿は 地獄と言っていました。 67 00:06:34,020 --> 00:06:37,190 私が いつ ドラゴンを望んだというんです!? 68 00:06:37,190 --> 00:06:40,700 アダム。 69 00:06:40,700 --> 00:06:43,370 《これを見て? 70 00:06:43,370 --> 00:06:46,200 今すぐにでも 暖炉に投げ捨てたい》 71 00:06:46,200 --> 00:06:48,200 お前も着替えてこい。 72 00:06:51,710 --> 00:06:55,040 《アダムには 他のハンカチを プレゼントしなくちゃね。 73 00:06:55,040 --> 00:06:57,210 もちろん ドラゴンは なしで》 74 00:06:57,210 --> 00:07:00,320 そんなに ガッカリするな。 75 00:07:00,320 --> 00:07:04,150 ドラゴンは 他の山脈で捕まえてやる。 76 00:07:04,150 --> 00:07:07,490 もしかして 私をからかおうと? 77 00:07:07,490 --> 00:07:09,490 やっと気付いたのか? 78 00:07:09,490 --> 00:07:14,500 《殴りたい。 枕でも殴って 気持ちを落ち着かせたい》 79 00:07:14,500 --> 00:07:16,830 ところで…。 え? 80 00:07:16,830 --> 00:07:18,830 いつまで いるつもりだ? 81 00:07:23,840 --> 00:07:26,010 着替えたいんだが。 82 00:07:26,010 --> 00:07:31,180 あ… あ ど… どうぞどうぞ 私はこれで。 83 00:07:31,180 --> 00:07:36,350 見たいのなら このまま ここにいてもいいぞ? 84 00:07:36,350 --> 00:07:40,190 あら 私の目のためにも そのようなことは 85 00:07:40,190 --> 00:07:43,360 自制していただければ 助かりますわ。 86 00:07:43,360 --> 00:07:46,030 のぞき見が趣味だったよな? 87 00:07:46,030 --> 00:07:48,200 《は? 今 なんと? 88 00:07:48,200 --> 00:07:52,030 国家的行事で ドラゴンをせがむ 常識のない姫君に続き 89 00:07:52,030 --> 00:07:56,710 今度は のぞき見? 私をどんなキャラにするつもりよ》 90 00:07:56,710 --> 00:08:00,140 デタラメばかり流されては 困るのですが…。 91 00:08:00,140 --> 00:08:03,810 デタラメ? じゃあ あのとき 寝顔を盗み見ていたのは…。 92 00:08:03,810 --> 00:08:05,810 うわ~! 93 00:08:07,820 --> 00:08:11,320 あれは そういう趣味とかじゃなくて…。 94 00:08:11,320 --> 00:08:13,490 とにかく誤解です! 95 00:08:13,490 --> 00:08:16,330 その件は ちゃんと 謝ったじゃないですか! 96 00:08:16,330 --> 00:08:21,660 それに ノアだって見たでしょ? 私が ベッドで寝てるところ。 97 00:08:21,660 --> 00:08:23,830 あのとき? 98 00:08:23,830 --> 00:08:28,170 あぁ 寝てる間に 襲われたと勘違いして 99 00:08:28,170 --> 00:08:30,840 まるで この世の終わりのように 泣き叫んだ あのとき…。 100 00:08:30,840 --> 00:08:34,510 うわ~! いつ私が泣き叫んだって…。 101 00:08:34,510 --> 00:08:39,350 そもそも 誤解させるような ことをしたのはそっちでしょ! 102 00:08:39,350 --> 00:08:41,350 ((すまない)) 103 00:08:41,350 --> 00:08:44,350 ノアだって謝りましたよね? 104 00:08:44,350 --> 00:08:46,750 《コイツ…》 105 00:08:49,860 --> 00:08:52,860 ノア ご存じですか? 106 00:08:56,030 --> 00:09:00,530 他人の失態に執着する男は 嫌われます。 107 00:09:03,970 --> 00:09:06,270 わかりました? 108 00:09:10,310 --> 00:09:12,650 《ん? やけに素直ね》 109 00:09:12,650 --> 00:09:16,990 今後一切 この話は出さないと 約束してください。 110 00:09:16,990 --> 00:09:19,320 いいですね? では…。 111 00:09:19,320 --> 00:09:22,320 疲れたでしょうから ゆっくりと休んでください。 112 00:09:22,320 --> 00:09:32,330 ♪~ 113 00:09:32,330 --> 00:09:34,530 ん…。 114 00:09:38,840 --> 00:09:42,850 《私ったら 身分の高い公爵様に 115 00:09:42,850 --> 00:09:45,180 あんなこと…。 116 00:09:45,180 --> 00:09:49,350 なんだか少し 近くなった感じ》 117 00:09:49,350 --> 00:09:52,520 お部屋へお戻りですか? あ…。 118 00:09:52,520 --> 00:09:54,720 ご案内いたします。 119 00:09:57,530 --> 00:10:01,860 お付きの女性騎士の方は だいぶ回復されました。 120 00:10:01,860 --> 00:10:04,870 別室で休んでおられます。 121 00:10:04,870 --> 00:10:07,870 ありがとうございます。 あの 122 00:10:07,870 --> 00:10:10,540 城主様は大丈夫ですか? 123 00:10:10,540 --> 00:10:16,710 はぁ 「クリオーダー」と叫びながら やけ酒を飲んでおられます。 124 00:10:16,710 --> 00:10:20,720 あぁ…。 失礼ながら…。 はい? 125 00:10:20,720 --> 00:10:24,050 公爵閣下に ドラゴンをせがんだというのは 126 00:10:24,050 --> 00:10:27,220 本当ですか? それは ちょっと 127 00:10:27,220 --> 00:10:29,220 誤解がありまして…。 128 00:10:29,220 --> 00:10:44,740 ♪~ 129 00:10:44,740 --> 00:10:46,740 (ノック) 130 00:10:46,740 --> 00:10:48,910 (ドアの開閉音) 131 00:10:48,910 --> 00:10:52,580 お戻りが遅れていたので 心配していましたが 132 00:10:52,580 --> 00:10:54,580 ご無事で何よりです。 133 00:10:54,580 --> 00:10:58,420 フン 心にもないことを。 134 00:10:58,420 --> 00:11:00,860 (キース)ふだんと なんら お変わりない様子で 135 00:11:00,860 --> 00:11:04,360 安心しました。 136 00:11:04,360 --> 00:11:06,360 どういう意味だ? 137 00:11:06,360 --> 00:11:09,370 戯れに殺されたのだとすれば 138 00:11:09,370 --> 00:11:13,370 山の主たるクリオーダーも 気の毒なことです。 139 00:11:13,370 --> 00:11:16,710 戯れだと? えぇ。 140 00:11:16,710 --> 00:11:22,210 違うのですか? だとすれば 少し心配かと。 141 00:11:22,210 --> 00:11:24,880 討伐戦で 魔物を捕まえられたのは 142 00:11:24,880 --> 00:11:26,880 初めてですね。 143 00:11:26,880 --> 00:11:31,720 魔物を持って戻ったのが 初めてだ。 144 00:11:31,720 --> 00:11:34,220 えぇ。 そして 145 00:11:34,220 --> 00:11:39,730 レディーに その獲物をささげたのも 初めてのことでしょう。 146 00:11:39,730 --> 00:11:41,900 何が言いたい? 147 00:11:41,900 --> 00:11:44,730 いえ… らしくないと思いまして。 148 00:11:44,730 --> 00:11:51,410 フン それはそうと ブレイク公爵の件はどうなった? 149 00:11:51,410 --> 00:11:55,080 近頃 特定の女性と かなり親密にしているという 150 00:11:55,080 --> 00:11:57,750 うわさがあります。 女? 151 00:11:57,750 --> 00:12:02,520 その女性については 現在 ウィートンが調査中です。 152 00:12:02,520 --> 00:12:06,360 女か… フッ ヤツも つまらんことで 153 00:12:06,360 --> 00:12:09,690 身を滅ぼさねばいいがな。 154 00:12:09,690 --> 00:12:12,690 (キース)女は魔物と言いますが 155 00:12:12,690 --> 00:12:17,200 場合によっては 魔物などより よほど恐ろしい。 156 00:12:17,200 --> 00:12:20,000 言いたいことがあるなら ハッキリ言え。 157 00:12:22,200 --> 00:12:27,040 ノア 補佐官であり 友人として聞く。 158 00:12:27,040 --> 00:12:29,040 拝聴しよう。 159 00:12:29,040 --> 00:12:32,210 マクミラン姫君に本気なのか? 160 00:12:32,210 --> 00:12:36,890 いや。 フ… それが聞きたいことか? 161 00:12:36,890 --> 00:12:39,220 お前 最近おかしいぞ。 162 00:12:39,220 --> 00:12:42,220 おかしいのは お前のほうだろ? 163 00:12:45,060 --> 00:12:49,400 ならば 俺が マクミラン姫君と 親しくなったとしたら? 164 00:12:49,400 --> 00:12:51,600 それでもいいんだな? 165 00:12:53,570 --> 00:12:56,070 何を言っている。 166 00:12:56,070 --> 00:12:58,740 キース・ウエスタンバーグ伯爵。 167 00:12:58,740 --> 00:13:02,180 お…。 168 00:13:02,180 --> 00:13:04,180 立場をわきまえろ。 169 00:13:09,350 --> 00:13:11,350 はい。 170 00:13:14,360 --> 00:13:17,060 (雨の音) 171 00:13:33,880 --> 00:13:37,380 《すべて私のもの…。 172 00:13:37,380 --> 00:13:41,720 出会った すべての男たちが 私を称賛する。 173 00:13:41,720 --> 00:13:45,390 金色の瞳が輝く ビスクドール…。 174 00:13:45,390 --> 00:13:50,230 ピンクのバラの香りが漂う きれいな女性 と。 175 00:13:50,230 --> 00:13:55,400 真っ赤な唇の その奥に光る歯は ダイヤのようだと。 176 00:13:55,400 --> 00:14:02,000 レースのストッキングが映える長い脚は 男をとりこにすると。 177 00:14:02,000 --> 00:14:05,510 どんなに嫌われようと 何を言われようと 178 00:14:05,510 --> 00:14:08,340 私は常に勝者だった。 179 00:14:08,340 --> 00:14:11,180 すべてのものを手にし 手に入れることも 180 00:14:11,180 --> 00:14:14,020 簡単にできた。 181 00:14:14,020 --> 00:14:16,320 あの男に出会うまでは…》 182 00:14:27,700 --> 00:14:31,870 《あの 足の悪い国王の求婚を 受け入れたのだって 183 00:14:31,870 --> 00:14:36,370 私を拒んだ彼を後悔させるため。 184 00:14:36,370 --> 00:14:41,380 今年も神殿の聖火をともし あの男も その婚約者も 185 00:14:41,380 --> 00:14:43,780 見下してやるはずだった》 186 00:14:46,550 --> 00:14:49,890 《ビビアン:なのに…》 (髪留めを投げる音) 187 00:14:49,890 --> 00:14:55,060 ぐっ ハァ ハァ ハァ…。 188 00:14:55,060 --> 00:14:58,860 《私のものにならないなんて 耐えられない》 189 00:15:18,850 --> 00:15:21,350 ((欲しいものが あるのですね? 190 00:15:23,520 --> 00:15:26,020 これが助けとなるでしょう)) 191 00:15:26,020 --> 00:15:38,720 ♪~ 192 00:15:40,870 --> 00:15:43,540 え? ビビアン・シャマルが? 193 00:15:43,540 --> 00:15:47,540 (エンスリー)はい。 ご自分のお屋敷へ 戻られるようです。 194 00:15:47,540 --> 00:15:52,050 じゃあ 神殿には行かないと? そのようです。 195 00:15:52,050 --> 00:15:56,550 でも 毎年 討伐戦のあとは 神殿に行くのでしょう? 196 00:15:56,550 --> 00:15:59,550 はい。 ですが 聖火をともされる 197 00:15:59,550 --> 00:16:03,830 マクミラン姫君以外のご婦人は 神殿まで行くのは 198 00:16:03,830 --> 00:16:06,160 義務ではありませんので。 199 00:16:06,160 --> 00:16:08,500 あ… そうなんですね。 200 00:16:08,500 --> 00:16:12,000 支度が整い次第 神殿に出発いたします。 201 00:16:12,000 --> 00:16:14,200 ご準備を。 わかりました。 202 00:16:17,010 --> 00:16:21,010 《まぁ 自分が 聖火をともせないばかりか 203 00:16:21,010 --> 00:16:24,510 私が それをやるんだから 行きたくないと思うのも 204 00:16:24,510 --> 00:16:26,680 無理はないかも。 205 00:16:26,680 --> 00:16:29,180 ちょっと やりすぎたかなぁ》 206 00:16:34,360 --> 00:16:39,860 (ウェード)ヒーカー聖下 本当に 顔を出さないおつもりですか? 207 00:16:39,860 --> 00:16:42,530 (ヒーカー)たかが貴族の 端くれどものために 208 00:16:42,530 --> 00:16:46,030 わざわざ私が 出向く必要があるのか? 209 00:16:46,030 --> 00:16:49,870 (ウェード)今回は ウィンナイト公爵も来られる故 210 00:16:49,870 --> 00:16:52,710 こうしてお伝えしているのです。 211 00:16:52,710 --> 00:16:56,040 《ハァ 聞いちゃいない。 212 00:16:56,040 --> 00:16:59,210 昔から 貴族たちを わがままな愚か者だと 213 00:16:59,210 --> 00:17:02,320 嫌悪しておられるからな。 214 00:17:02,320 --> 00:17:07,490 だが 今回だけは このまま 引き下がるわけにはいかない》 215 00:17:07,490 --> 00:17:11,490 現在 教団の財政状態は 悪化しております。 216 00:17:14,500 --> 00:17:17,330 年々 寄付金の集まりも 減ってきており 217 00:17:17,330 --> 00:17:19,670 教団内の事業も うまく回っていないのが 218 00:17:19,670 --> 00:17:21,670 実情です。 219 00:17:21,670 --> 00:17:25,670 (ウェード)魔物討伐戦は 貴族たちに 支援金を献じさせる 220 00:17:25,670 --> 00:17:30,350 絶好のチャンス! 何より 現在 神殿には 221 00:17:30,350 --> 00:17:33,850 大神官にして これまでの神学の概念を変えた 222 00:17:33,850 --> 00:17:36,180 伝説的人物! 223 00:17:36,180 --> 00:17:39,780 ヒーカー・デミント様 その人が 滞在しておられるのです! 224 00:17:43,020 --> 00:17:46,190 これは まさに 神の導き…。 225 00:17:46,190 --> 00:17:48,530 (ヒーカー)そんなことまで 私が いちいち 226 00:17:48,530 --> 00:17:51,530 関与しなければいけないのか。 この クソ野郎。 227 00:17:51,530 --> 00:17:54,040 ク クソ? 228 00:17:54,040 --> 00:17:57,370 《ウェード:くっ ここで折れてなるものか!》 229 00:17:57,370 --> 00:18:00,980 このままでは 後進の育成や 神学研究にも 230 00:18:00,980 --> 00:18:04,480 大きな支障をきたす可能性が…。 何? 231 00:18:04,480 --> 00:18:08,980 聖下は 意外にも… いえ 常日頃から 232 00:18:08,980 --> 00:18:11,150 教え子の育成を 望んでおられるでは 233 00:18:11,150 --> 00:18:15,490 ありませんか。 お前が もう少し賢い弟子として 234 00:18:15,490 --> 00:18:18,330 私と研究を 共に進められていれば 235 00:18:18,330 --> 00:18:22,330 課業達成までの時間は 5年は減っていただろう。 236 00:18:22,330 --> 00:18:28,340 そうすれば 財政の無駄遣いも 5年分は蓄財できたはずだ。 237 00:18:28,340 --> 00:18:31,840 バカなお前のせいじゃない とでも言うのか? 238 00:18:31,840 --> 00:18:35,010 この ウェード・デービス こう見えて 239 00:18:35,010 --> 00:18:38,680 国際フィアット神学校を 首席で卒業しています。 240 00:18:38,680 --> 00:18:40,680 聖下ほどの天才ではあらねど 241 00:18:40,680 --> 00:18:44,690 秀才の部類に入ると 自負しております。 242 00:18:44,690 --> 00:18:48,020 最近の神学校は バカも受け入れるのか? 243 00:18:48,020 --> 00:18:50,190 聖下! 244 00:18:50,190 --> 00:18:52,360 お前の人相を見ると 245 00:18:52,360 --> 00:18:54,860 オウムのようにうるさい その口のせいで 246 00:18:54,860 --> 00:18:57,700 早死にする相が見える! 247 00:18:57,700 --> 00:19:01,470 人相なんて見れないくせに 何をおっしゃってるのですか! 248 00:19:01,470 --> 00:19:05,470 (ヒーカー)あぁ そうだ その粘土で作った顔では 249 00:19:05,470 --> 00:19:07,640 人相なんか見えるわけないだろ! 250 00:19:07,640 --> 00:19:10,810 (ウェード)それでは 人相ではなく 呪いではありませんか! 251 00:19:10,810 --> 00:19:13,820 (ヒーカー)黙れ! これからは黙って努力し 252 00:19:13,820 --> 00:19:16,650 幸せに生きろという 助言ではないか! 253 00:19:16,650 --> 00:19:19,150 黙って耳を傾けろ! 254 00:19:19,150 --> 00:19:21,990 ハァ ハァ…。 255 00:19:21,990 --> 00:19:25,660 《ウェード:あぁ 神よ この年寄りに打ち勝てる 256 00:19:25,660 --> 00:19:28,660 力をお与えください》 257 00:19:28,660 --> 00:19:34,840 聖下 お聞きください。 貴族の端くれたちにとっては 258 00:19:34,840 --> 00:19:39,010 教団最高位であるあなたが 顔を少し見せるだけで 259 00:19:39,010 --> 00:19:42,510 とてつもない価値があるのです。 260 00:19:42,510 --> 00:19:46,510 (ウェード)聖下が 彼らに 挨拶と握手をするだけで 261 00:19:46,510 --> 00:19:51,350 神殿を1年は運営できる 寄付金が入ってくるのです。 262 00:19:51,350 --> 00:19:57,190 聖下 あなたが顔を見せる たったそれだけで…。 263 00:19:57,190 --> 00:20:00,360 《ウェード:聖下は もともと 自負心の強い方。 264 00:20:00,360 --> 00:20:03,370 これを聞いては もう無視できまい》 265 00:20:03,370 --> 00:20:07,700 まぁ そうだな ウェード こっちへ。 266 00:20:07,700 --> 00:20:10,710 ご理解いただけましたか! 267 00:20:10,710 --> 00:20:13,310 下がれ。 ん? 268 00:20:19,210 --> 00:20:24,050 レリアナ では 一足先に 神殿へまいります。 269 00:20:24,050 --> 00:20:26,550 道中 お気をつけて。 270 00:20:28,560 --> 00:20:32,890 神殿での聖火式を 楽しみにしております。 271 00:20:32,890 --> 00:20:35,400 ハッ! (婦人たち)まぁ~。 272 00:20:35,400 --> 00:20:38,600 なんてカッコいいの。 すてきね。 273 00:20:43,070 --> 00:20:46,070 マクミラン姫君 ごきげんよう。 274 00:20:46,070 --> 00:20:48,740 あ…。 聖火式 275 00:20:48,740 --> 00:20:51,580 ご成功をお祈りしていますわ。 276 00:20:51,580 --> 00:20:55,080 あ ありがとうございます。 277 00:20:55,080 --> 00:21:02,280 (馬車の音) 278 00:21:12,370 --> 00:21:14,370 ん? 279 00:21:14,370 --> 00:21:18,540 《あんなの 荷物の中に あったっけ?》 280 00:21:18,540 --> 00:21:23,210 (エンスリー)マクミラン姫君 所用で 屋敷に戻っていたウィートンが 281 00:21:23,210 --> 00:21:27,380 キデオンから預かったと。 ありがとう。 282 00:21:27,380 --> 00:21:30,880 そろそろ出発のお時間です。 あ はい。 283 00:21:35,390 --> 00:21:37,390 すべて私のもの…。 284 00:22:52,230 --> 00:22:55,570 国際フィアット神学校…。 285 00:22:55,570 --> 00:23:00,010 「お問い合わせいただいた 内容につき お返事いたします。 286 00:23:00,010 --> 00:23:05,850 現在 当校に ベアトリス・トランチェという生徒は 287 00:23:05,850 --> 00:23:09,180 在学しておりません」。 288 00:23:09,180 --> 00:23:12,680 《ベアトリスがいない… 帰国したの?》 289 00:23:14,860 --> 00:23:18,690 《それとも どこか別の場所に? 290 00:23:18,690 --> 00:23:22,200 本来 彼女は レリアナ・マクミラン 291 00:23:22,200 --> 00:23:27,040 私の死をきっかけに 帰ってくるはずだったのに…。 292 00:23:27,040 --> 00:23:33,040 私は生き残った。 やはり 私のせいで…》 293 00:23:33,040 --> 00:23:36,040 今後の展開が 変わる可能性が…。 294 00:23:39,710 --> 00:23:41,810 《ベアトリス…》