1 00:00:02,002 --> 00:00:11,178 (馬の足音) 2 00:00:11,178 --> 00:00:14,882 (レリアナ)わぁ すごい… しらかばの並木道だ。 3 00:00:18,518 --> 00:00:23,357 神殿に向かう巡礼者たちは ここに しらかばを植えるのです。 4 00:00:23,357 --> 00:00:26,193 シークレットで ひどい災害が起きたとき→ 5 00:00:26,193 --> 00:00:29,696 ある神官が しらかばの木を 植えたことがきっかけで→ 6 00:00:29,696 --> 00:00:33,867 生まれた風習と聞いています。 へぇ。 7 00:00:33,867 --> 00:00:38,372 神殿には 現在 ヒーカー聖下が滞在中とのことです。 8 00:00:38,372 --> 00:00:40,707 ヒーカー聖下? 9 00:00:40,707 --> 00:00:43,210 生きる伝説とも いわれているお方です。 10 00:00:45,879 --> 00:00:48,882 《生きる伝説か…》 11 00:00:48,882 --> 00:00:52,052 あっ 見えてきました。 あ…。 12 00:00:52,052 --> 00:00:54,721 あ うわぁ! おぉ! (いななき) 13 00:00:54,721 --> 00:00:57,224 何? 14 00:00:57,224 --> 00:00:59,426 テイラー卿…。 15 00:01:02,162 --> 00:01:04,364 あ…。 16 00:02:50,871 --> 00:02:53,206 (ユジニア)ようこそ おいでくださいました。 17 00:02:53,206 --> 00:02:58,045 聖火式をご案内する 神の下部 ユジニアと申します。 18 00:02:58,045 --> 00:03:00,147 それでは こちらへ。 19 00:03:07,487 --> 00:03:10,824 あれ? 暖かい…。 20 00:03:10,824 --> 00:03:13,827 神殿と その周りは 神官たちの力で→ 21 00:03:13,827 --> 00:03:15,829 守られております。 22 00:03:15,829 --> 00:03:18,165 神官たちの力? 23 00:03:18,165 --> 00:03:21,168 巨大なドームによって 覆われている→ 24 00:03:21,168 --> 00:03:24,337 と思っていただければ よろしいかと。 25 00:03:24,337 --> 00:03:26,339 ふ~ん。 26 00:03:26,339 --> 00:03:29,009 《結界みたいなもんか》 27 00:03:29,009 --> 00:03:32,512 そのドームによって 神殿の中の気温は→ 28 00:03:32,512 --> 00:03:34,848 適温に維持されています。 29 00:03:34,848 --> 00:03:38,185 へぇ なるほど…。 30 00:03:38,185 --> 00:03:42,355 聖火をともすお方には 浄化の時間が必要なため→ 31 00:03:42,355 --> 00:03:45,859 浄化の神室へお連れいたします。 32 00:03:45,859 --> 00:03:50,030 ここからは お付きの皆様は ご一緒できません。 33 00:03:50,030 --> 00:03:52,365 (ユジニア)別の者が 案内いたしますので→ 34 00:03:52,365 --> 00:03:54,367 そこでお待ちください。 35 00:03:57,037 --> 00:03:59,139 テイラー卿 大丈夫です。 36 00:04:08,648 --> 00:04:10,851 はぁ…。 37 00:04:16,823 --> 00:04:19,993 うわぁ すごい本の数…。 38 00:04:19,993 --> 00:04:21,995 (ユジニア)こちらは図書室です。 39 00:04:21,995 --> 00:04:25,332 各地より集められた 書籍がおさめられてますので→ 40 00:04:25,332 --> 00:04:28,835 どうぞ ご自由にご覧ください。 41 00:04:28,835 --> 00:04:30,837 あちらは中庭です。 42 00:04:30,837 --> 00:04:36,009 その少し先が ドームの境界線になっております。 43 00:04:36,009 --> 00:04:39,346 こちらは 浄化のための浴場となります。 44 00:04:39,346 --> 00:04:43,183 朝昼晩 お清めの入浴を していただきます。 45 00:04:43,183 --> 00:04:45,185 はい。 46 00:04:45,185 --> 00:04:49,022 《まぁ 聖なる火を ともすわけだものね》 47 00:04:49,022 --> 00:04:51,625 (ユジニア)それでは お部屋へご案内いたします。 48 00:04:58,865 --> 00:05:02,803 うぅ… こ これは? 49 00:05:02,803 --> 00:05:07,474 (ユジニア)入浴の前に 重湯を 召し上がっていただきます。 50 00:05:07,474 --> 00:05:12,145 うっ く… あの ユジニア様 質問が…。 51 00:05:12,145 --> 00:05:15,649 なんでしょうか? 52 00:05:15,649 --> 00:05:19,653 それ 何でできているんです? 53 00:05:21,822 --> 00:05:24,324 《いや なんとか言って!》 54 00:05:24,324 --> 00:05:28,662 毒気を取り除く 浄化のために重要ですので…。 55 00:05:28,662 --> 00:05:31,164 こんなもの食べたら 浄化どころか→ 56 00:05:31,164 --> 00:05:34,000 成仏してしまいます。 57 00:05:34,000 --> 00:05:37,504 必ず 召し上がって いただかねばなりません。 58 00:05:37,504 --> 00:05:41,007 いっそ 何も食べないほうが 体にも…。 59 00:05:41,007 --> 00:05:43,844 一度経験すれば慣れますので。 60 00:05:43,844 --> 00:05:46,346 む 無理です! 61 00:05:46,346 --> 00:05:49,049 イヤ~! 62 00:05:51,685 --> 00:05:57,190 うぅ… 想像を絶する味だわ…。 63 00:05:57,190 --> 00:05:59,359 《朝 昼と 結局 二度食べて→ 64 00:05:59,359 --> 00:06:01,628 あと夜にも あれをとか→ 65 00:06:01,628 --> 00:06:04,631 聖火式まで これが続くなんて…。 66 00:06:04,631 --> 00:06:07,467 考えただけで吐き気が…》 67 00:06:07,467 --> 00:06:09,769 うっ…。 68 00:06:16,142 --> 00:06:18,345 ハァ…。 69 00:06:20,313 --> 00:06:22,315 《逃げ出したい…》 70 00:06:22,315 --> 00:06:24,484 (泉に落ちる音) 71 00:06:24,484 --> 00:06:28,321 (鳥の鳴き声) 72 00:06:28,321 --> 00:06:30,323 鳥? 溺れたの? 73 00:06:45,672 --> 00:06:48,675 大丈夫? 74 00:06:48,675 --> 00:06:51,344 (ヒーカー)それは飛鳥だ。 あ…。 75 00:06:51,344 --> 00:06:55,515 (ヒーカー)高い空の低温の中でしか 生きられない鳥だ。 76 00:06:55,515 --> 00:06:59,185 成鳥ともなれば 自ら 暖かいドーム内などには→ 77 00:06:59,185 --> 00:07:01,388 寄りつかない。 78 00:07:03,290 --> 00:07:05,625 (ヒーカー)時折 高く飛ぶことができない鳥が→ 79 00:07:05,625 --> 00:07:07,961 ドームの中へ迷い込むが→ 80 00:07:07,961 --> 00:07:10,964 自力では飛べなくなり 衰弱して死ぬ。 81 00:07:12,966 --> 00:07:16,970 (ヒーカー)溺れて死ぬのも ドームの中で死ぬのも同じ。 82 00:07:16,970 --> 00:07:19,472 ソイツの運命だ。 83 00:07:19,472 --> 00:07:21,574 そう。 84 00:07:23,643 --> 00:07:28,648 《ん? こういう場合は だいたい悲しむはずだが? 85 00:07:28,648 --> 00:07:31,051 理解できてないのか?》 86 00:07:33,653 --> 00:07:35,989 何をするつもりだ? 87 00:07:35,989 --> 00:07:39,492 《たしか 泉の先に ドームの境界線があるって→ 88 00:07:39,492 --> 00:07:41,995 言ってたわね》 89 00:07:41,995 --> 00:07:45,165 外に放つつもりか? 無駄だ。 90 00:07:45,165 --> 00:07:48,568 コイツらは 激しい気温差には耐えられない。 91 00:07:51,338 --> 00:07:55,342 《なんだ コイツ? 私が誰なのか わかっていないのか?》 92 00:08:09,956 --> 00:08:12,959 (ヒーカー)言ったはずだ 運命だと。 93 00:08:12,959 --> 00:08:18,631 ドームの中に入った瞬間 コイツは死ぬ運命にあったのだ。 94 00:08:18,631 --> 00:08:20,834 《運命…》 95 00:08:33,813 --> 00:08:35,815 ん? むぅ! 96 00:08:35,815 --> 00:08:38,985 さっきから うるさいわね。 97 00:08:38,985 --> 00:08:41,321 な…。 死ぬ運命でも→ 98 00:08:41,321 --> 00:08:44,157 そうじゃなくても 関係ない。 99 00:08:44,157 --> 00:08:46,159 うぅ…。 生きたいという意思が→ 100 00:08:46,159 --> 00:08:48,161 あるかぎり 生きるのよ! 101 00:08:48,161 --> 00:08:51,831 な~ にゅ…。 さっきから 死ぬ 死ぬって→ 102 00:08:51,831 --> 00:08:54,834 神殿では そんなふうに教わるの? 103 00:08:54,834 --> 00:08:56,836 うぅ~! 104 00:08:56,836 --> 00:08:59,672 私が誰だかわかっているのか!? 105 00:08:59,672 --> 00:09:03,276 知らないわよ。 まったく無礼なヤツだ! 106 00:09:03,276 --> 00:09:06,446 じゃあ アンタは 私が誰だかわかる? 107 00:09:06,446 --> 00:09:08,782 知るわけないだろ! 108 00:09:08,782 --> 00:09:12,285 ハァ ホント 失礼な子ね。 109 00:09:12,285 --> 00:09:16,289 何? 私は あのヒーカーだぞ! (羽ばたく音) 110 00:09:16,289 --> 00:09:20,627 あっ…。 (鳥の鳴き声) 111 00:09:20,627 --> 00:09:22,629 飛んだ! あ? 112 00:09:26,966 --> 00:09:29,135 あぁ…。 113 00:09:29,135 --> 00:09:32,639 ほら 見たでしょ? 114 00:09:32,639 --> 00:09:35,141 何事も すぐに諦めちゃダメよ。 115 00:09:35,141 --> 00:09:38,645 わかった? 116 00:09:38,645 --> 00:09:40,980 あ…。 117 00:09:40,980 --> 00:09:53,660 ♪♪~ 118 00:09:53,660 --> 00:09:58,498 《そうよ 何事も すぐに諦めちゃダメよね うん》 119 00:09:58,498 --> 00:10:04,304 うぅ 夕食の重湯 なんとか回避できないかしら…。 120 00:10:09,676 --> 00:10:12,846 《どこか 逃げ場は…》 121 00:10:12,846 --> 00:10:15,348 (ユジニア)マクミラン姫君。 うぅっ! 122 00:10:15,348 --> 00:10:17,851 ここにいらしたのですね~。 123 00:10:17,851 --> 00:10:21,054 《ひぃ~!》 浄化のお時間です。 124 00:10:25,859 --> 00:10:28,862 (ヒーカー)違う! (ウェード)下がっていいぞ。 125 00:10:32,198 --> 00:10:35,368 まったく この役立たずめ! (ドアの閉まる音) 126 00:10:35,368 --> 00:10:38,037 (ヒーカー)頼んだことも まともにできないのか! 127 00:10:38,037 --> 00:10:40,874 はぁ…。 (ヒーカー)よく見ろ! 128 00:10:40,874 --> 00:10:42,876 このような身なりだと 言ってるだろ! 129 00:10:42,876 --> 00:10:44,878 う うん…。 (ヒーカー)これを見ても→ 130 00:10:44,878 --> 00:10:48,381 わからないのか!? 《このような抽象的な絵で→ 131 00:10:48,381 --> 00:10:51,718 どうしろと…》 (ヒーカー)次を連れてこい! 132 00:10:51,718 --> 00:10:54,554 先ほどの見習いが最後です。 133 00:10:54,554 --> 00:10:56,556 そんなはずないだろう! 134 00:10:56,556 --> 00:11:00,159 失礼ですが 顔を見間違えて…。 135 00:11:00,159 --> 00:11:03,997 なんだと? い いえ… ん…。 136 00:11:03,997 --> 00:11:08,168 (ウェード)あの… なぜ その神官を 捜しておられるのですか? 137 00:11:08,168 --> 00:11:12,505 私が どんな人物なのか しっかり叩き込んでやるのだ! 138 00:11:12,505 --> 00:11:16,676 《ついに ボケたか? まぁ もういい歳ではあるけど》 139 00:11:16,676 --> 00:11:20,346 なんだ? いえ ヒーカー聖下のことを→ 140 00:11:20,346 --> 00:11:24,183 知らない神官など いるはずないではありませんか。 141 00:11:24,183 --> 00:11:27,353 知らないヤツがいるから 言ってるんじゃないか! 142 00:11:27,353 --> 00:11:30,857 うぅ そんなはずは… 神官たちは 皆しっかりと→ 143 00:11:30,857 --> 00:11:34,527 教育を受けた者たちです。 もう お前はいい! 144 00:11:34,527 --> 00:11:37,030 このマヌケが! あぁ せ 聖下? 145 00:11:37,030 --> 00:11:39,032 どちらへ? (ドアの開く音) 146 00:11:39,032 --> 00:11:41,201 聖下! 147 00:11:41,201 --> 00:11:45,104 《私に あのような無礼をする 野蛮人は初めてだ!》 148 00:11:56,549 --> 00:11:59,886 《ハァ… もう限界。 149 00:11:59,886 --> 00:12:03,389 お昼の重湯 なんとかして 避けられないかな…》 150 00:12:05,658 --> 00:12:07,860 あ…。 151 00:12:14,834 --> 00:12:18,504 《誰かに似てるような…。 152 00:12:18,504 --> 00:12:21,841 ノア 元気かしら。 153 00:12:21,841 --> 00:12:26,012 私は こんなに大変な思いを してるっていうのに…。 154 00:12:26,012 --> 00:12:29,682 そもそも こんな目に遭ってるのだって→ 155 00:12:29,682 --> 00:12:34,687 ノアが私に クリオーダーなんか ささげたりするから…》 156 00:12:34,687 --> 00:12:36,689 ノアの バカ。 157 00:12:40,693 --> 00:12:45,531 (ノア)アダム 次は ヒーラー山脈に行くぞ。 158 00:12:45,531 --> 00:12:48,134 そこに ドラゴンが生息してるらしい。 159 00:12:56,542 --> 00:12:59,045 今回の聖火式の主役は→ 160 00:12:59,045 --> 00:13:03,816 前の シャマル姫君とは大違いね。 161 00:13:03,816 --> 00:13:06,319 《泣き言を言いながらも 与えられたものを→ 162 00:13:06,319 --> 00:13:08,655 きちんと食べるなんて…。 163 00:13:08,655 --> 00:13:11,658 ホント 感心するわ》 164 00:13:11,658 --> 00:13:13,660 ひっ! 165 00:13:13,660 --> 00:13:17,497 (ユジニア)ひ 姫君… ど どうなされました? 166 00:13:17,497 --> 00:13:21,334 一度… 一度だけ見逃してください…。 167 00:13:21,334 --> 00:13:24,170 (ユジニア)え? 何をですか? 168 00:13:24,170 --> 00:13:27,674 そ… それのことですよ。 169 00:13:27,674 --> 00:13:34,347 ユジニア様 私 もうこれ以上は ホントに無理で…。 170 00:13:34,347 --> 00:13:39,185 う~ん…。 ユジニア様 どうかお情けを! 171 00:13:39,185 --> 00:13:41,521 (ユジニア)でしたら 代わりに 図書室で→ 172 00:13:41,521 --> 00:13:43,690 聖書の写本でもしますか? 173 00:13:43,690 --> 00:13:47,193 はっ はい! なんでもいたしますので! 174 00:13:47,193 --> 00:13:51,197 聖書の写本 結構大変ですよ? 175 00:13:51,197 --> 00:13:53,366 大丈夫です! 176 00:13:53,366 --> 00:13:56,035 では 今日は そういたしましょう。 177 00:13:56,035 --> 00:14:00,473 筆記用具も準備されてますから…。 178 00:14:00,473 --> 00:14:04,310 ら~? ハァ ハァ ハァ…。 179 00:14:04,310 --> 00:14:07,146 フン…。 180 00:14:07,146 --> 00:14:10,483 失礼します。 181 00:14:10,483 --> 00:14:14,487 さすが神殿 難しそうな本ばかり…。 182 00:14:18,825 --> 00:14:21,160 これね? あ…。 183 00:14:21,160 --> 00:14:26,165 違う国の聖書の写本を 公用語に翻訳中なわけね。 184 00:14:28,334 --> 00:14:30,503 ただ写本するだけじゃなくて→ 185 00:14:30,503 --> 00:14:34,173 解析までしなきゃ ならないってことかな。 186 00:14:34,173 --> 00:14:36,676 《この世界に来てから あらゆる言語を→ 187 00:14:36,676 --> 00:14:41,681 理解できるようになってるのは こういうとき ありがたいわね。 188 00:14:41,681 --> 00:14:45,385 まぁ ここまでと同じように 書いとけばいいのよね》 189 00:14:50,189 --> 00:14:54,193 (ウェード)ハァ ハァ… 聖下! 聖下! 190 00:14:54,193 --> 00:14:57,530 お お待ちを! なっ! 191 00:14:57,530 --> 00:14:59,866 ハァ ハァ ハァ…。 なんだ 放せ 無礼者! 192 00:14:59,866 --> 00:15:02,802 し 神殿内を 昨日は10周→ 193 00:15:02,802 --> 00:15:06,639 今日は 朝から もう3周目ですよ。 194 00:15:06,639 --> 00:15:09,809 フン! そろそろ仕事のほうも→ 195 00:15:09,809 --> 00:15:11,811 続けていただかねば…。 196 00:15:11,811 --> 00:15:15,314 お前が勝手に ついてきているだけだろ? 197 00:15:15,314 --> 00:15:18,151 お前がいても なんの助けにもならないから→ 198 00:15:18,151 --> 00:15:20,486 さっさと私の前から消えろ。 199 00:15:20,486 --> 00:15:22,989 そ そういうわけには…。 フン! 200 00:15:22,989 --> 00:15:24,991 あ ど… どちらへ? 201 00:15:24,991 --> 00:15:27,326 (ヒーカー)図書室だ。 お前がうっとうしいから→ 202 00:15:27,326 --> 00:15:31,497 翻訳の続きだけは 終わらせてやる。 203 00:15:31,497 --> 00:15:35,168 こ これは… 聖下が翻訳中のものに→ 204 00:15:35,168 --> 00:15:39,338 勝手に手をつけるとは… いったい誰が…。 205 00:15:39,338 --> 00:15:44,010 は… も 申し訳ありません 聖下! 206 00:15:44,010 --> 00:15:47,180 訪問客に気を取られ 図書室に誰も入らぬよう→ 207 00:15:47,180 --> 00:15:50,016 伝えるのを忘れておりました。 (ヒーカー)完璧だ。 208 00:15:50,016 --> 00:15:53,519 え? 語彙力は神学校の新入生レベルで→ 209 00:15:53,519 --> 00:15:57,690 まだまだだが 母国語のように しぜんな文章だ。 210 00:15:57,690 --> 00:16:00,960 まさか…。 こんな人材がいたのか。 211 00:16:00,960 --> 00:16:04,130 私が少し教育してやれば…。 212 00:16:04,130 --> 00:16:06,299 捜せ! はい? 213 00:16:06,299 --> 00:16:08,634 (ヒーカー)なぜ お前は こうも飲み込みが遅い! 214 00:16:08,634 --> 00:16:10,636 ぶっ! この文字を書いた者を→ 215 00:16:10,636 --> 00:16:13,639 捜せと言ってるんだ! (ウェード)は はい! 216 00:16:17,643 --> 00:16:20,813 顔に似合わず かわいいもの出すんだな。 217 00:16:20,813 --> 00:16:22,815 ほ ほっといてください。 218 00:16:22,815 --> 00:16:34,494 ♪♪~ 219 00:16:34,494 --> 00:16:38,831 ん? 何これ。 220 00:16:38,831 --> 00:16:42,501 ん? むっ お前! 221 00:16:42,501 --> 00:16:44,504 野蛮人ではないか! 222 00:16:44,504 --> 00:16:48,174 はぁ? 私に向かって言ってるの? 223 00:16:48,174 --> 00:16:51,010 あ…。 224 00:16:51,010 --> 00:16:53,312 《昨日から なんなのよ この子は…》 225 00:16:57,516 --> 00:17:00,286 図書室で やりかけの 第三聖書の翻訳に→ 226 00:17:00,286 --> 00:17:02,788 手を加えたのは お前か? 227 00:17:02,788 --> 00:17:05,625 図書室? 第三聖書? 228 00:17:05,625 --> 00:17:08,628 えぇ やったのは私だけど…。 229 00:17:08,628 --> 00:17:23,976 (神語) 230 00:17:23,976 --> 00:17:27,480 《神殿内だけで用いられる 特殊な言葉を→ 231 00:17:27,480 --> 00:17:30,650 このような小娘が ここまで流ちょうに…》 232 00:17:30,650 --> 00:17:40,826 (神語) 233 00:17:40,826 --> 00:17:42,828 《な なんなの?》 234 00:17:42,828 --> 00:17:44,830 ウェード ウェード! 235 00:17:44,830 --> 00:17:49,168 ハァ ハァ… は はい…。 236 00:17:49,168 --> 00:17:51,504 コイツを私の弟子にする! 237 00:17:51,504 --> 00:17:53,506 は? え? 238 00:17:53,506 --> 00:17:58,010 あ… ハァ。 聖下 おやめください。 239 00:17:58,010 --> 00:18:01,447 聖下? マクミラン姫君ですね。 240 00:18:01,447 --> 00:18:04,784 私 首席神官の ウェード・デービスです。 241 00:18:04,784 --> 00:18:08,454 驚かせてしまい 大変申し訳ありません。 242 00:18:08,454 --> 00:18:11,624 いいから 早く 名簿に名前を書かないか! 243 00:18:11,624 --> 00:18:13,960 あの… 聖下とは? 244 00:18:13,960 --> 00:18:16,762 こちらは ヒーカー・デミント聖下です。 245 00:18:19,298 --> 00:18:23,970 はい? ヒーカー・デミント聖下? 246 00:18:23,970 --> 00:18:26,639 ((生きる伝説とも いわれているお方です)) 247 00:18:26,639 --> 00:18:28,841 《生きる伝説?》 248 00:18:34,146 --> 00:18:37,149 今は 神力を封印しておりまして→ 249 00:18:37,149 --> 00:18:40,486 やむをえず このようなお姿ですが…。 250 00:18:40,486 --> 00:18:42,655 《いやいや…》 私に選ばれたことを→ 251 00:18:42,655 --> 00:18:44,991 光栄と思え フフン。 252 00:18:44,991 --> 00:18:47,994 《なんで 誰も 教えてくれなかったのよ! 253 00:18:47,994 --> 00:18:50,830 神殿で白い髪の子どもには 気をつけろって! 254 00:18:50,830 --> 00:18:55,001 その方が大神官だって…》 255 00:18:55,001 --> 00:18:57,003 ん? 256 00:18:57,003 --> 00:19:00,272 ヒーカー聖下 改めまして→ 257 00:19:00,272 --> 00:19:05,277 マクミラン家の長女 レリアナと申します。 うんうん。 258 00:19:05,277 --> 00:19:08,280 《見ない顔だと思ったら 貴族だったのか》 259 00:19:08,280 --> 00:19:11,617 まだまだ未熟な私が 聖下の教えを直接受けるなんて→ 260 00:19:11,617 --> 00:19:14,453 めっそうもございません。 ん? 261 00:19:14,453 --> 00:19:18,290 《ヒーカー:はて? この小娘は 何を言っておるのだ?》 262 00:19:18,290 --> 00:19:21,627 (ヒーカー)私の弟子という とてつもない名誉を断ると? 263 00:19:21,627 --> 00:19:24,296 《弟子? ずっとここで あんな謎文字を→ 264 00:19:24,296 --> 00:19:27,133 写本したり? 絶対イヤ!》 265 00:19:27,133 --> 00:19:30,302 ご期待に沿えず申し訳ありません。 266 00:19:30,302 --> 00:19:33,639 無礼な態度を取ったことか? 267 00:19:33,639 --> 00:19:37,309 うぐっ! そうだった…。 268 00:19:37,309 --> 00:19:40,312 《どんな人相手でも 常に礼儀ある態度が→ 269 00:19:40,312 --> 00:19:42,982 必要というのは このことね》 270 00:19:42,982 --> 00:19:45,651 (ヒーカー)そのことなら 許してやるぞ。 271 00:19:45,651 --> 00:19:49,155 聖下の寛大な心に 感謝いたします。 272 00:19:49,155 --> 00:19:51,157 うんうん 気にするな。 273 00:19:51,157 --> 00:19:54,060 ですが やはり 辞退申し上げます。 274 00:19:56,829 --> 00:20:00,332 ウェード 私は今 聞き間違いをしたようだが? 275 00:20:00,332 --> 00:20:04,170 聞き間違いではありません。 どうして!? 276 00:20:04,170 --> 00:20:07,173 それを私に聞かれても…。 なぜだ!? 277 00:20:07,173 --> 00:20:09,175 あ…。 278 00:20:09,175 --> 00:20:12,678 行ったのか? はい。 279 00:20:12,678 --> 00:20:15,848 本当に行ったのか? はい。 280 00:20:15,848 --> 00:20:17,850 (ヒーカー)なぜ断ったんだ!? 281 00:20:17,850 --> 00:20:19,852 (ウェード)ですから 私に聞かれても…。 282 00:20:23,522 --> 00:20:27,359 (ヒーカー)ウェード。 アイツは なぜ断ったと思う? 283 00:20:27,359 --> 00:20:30,863 《この老人ときたら 朝っぱらから…》 284 00:20:30,863 --> 00:20:34,700 おそらく 負担に 感じたのではないでしょうか? 285 00:20:34,700 --> 00:20:36,702 じゃあ どうすればいい? 286 00:20:36,702 --> 00:20:39,705 《え? いつもなら 貴族の端くれが→ 287 00:20:39,705 --> 00:20:44,376 自分の提案を断った とか大騒ぎするはずなのに…》 288 00:20:44,376 --> 00:20:48,214 まずは その負担を なくして差し上げるべきでは? 289 00:20:48,214 --> 00:20:50,216 どうやって? 290 00:20:50,216 --> 00:20:53,719 (ウェード)もう少し 親しみやすさを 身につけるとか…。 291 00:20:53,719 --> 00:20:55,888 《えっ し しまった! この老人が→ 292 00:20:55,888 --> 00:20:58,224 そんなこと できるわけないのに!》 293 00:20:58,224 --> 00:21:00,493 聖下! とんだ失言を…。 (ヒーカー)そうか。 294 00:21:00,493 --> 00:21:02,661 え? 聖下? 295 00:21:02,661 --> 00:21:05,164 間違いなく アイツは まだ私が誰なのか→ 296 00:21:05,164 --> 00:21:08,501 わかってない。 いえ… え? 297 00:21:08,501 --> 00:21:12,338 直ちに 神聖国とつながるゲートを開けろ。 298 00:21:12,338 --> 00:21:15,174 は はい? えぇ~!? 299 00:21:15,174 --> 00:21:18,511 急げ 時間がないぞ! なんで急にゲートを? 300 00:21:18,511 --> 00:21:20,846 聖下のご命令だそうだ。 301 00:21:20,846 --> 00:21:22,848 ≪口だけじゃなくて 手を動かして! 302 00:21:22,848 --> 00:21:24,850 ≪これは? ≪誰か こっちへ動かすの→ 303 00:21:24,850 --> 00:21:28,687 手伝ってくれ。 いつもと様子が違う…。 304 00:21:28,687 --> 00:21:30,689 という感じだな? 305 00:21:32,691 --> 00:21:36,028 騒がしいわね。 何かあったのかしら? 306 00:21:36,028 --> 00:21:40,533 ≪おそらく 明日の聖火式を 記念した うたげの準備かと。 307 00:21:40,533 --> 00:21:44,703 ふだんなら ここまで 騒がしくはないのですが…。 308 00:21:44,703 --> 00:21:49,208 そうですか。 あの 姫君 こちらなのですが…。 309 00:21:49,208 --> 00:21:53,045 あ… それね…。 310 00:21:53,045 --> 00:21:55,714 本当にすてきな髪飾りですね。 311 00:21:55,714 --> 00:21:58,617 今日のお召し物に よく映えると思います。 312 00:23:15,828 --> 00:23:19,832 《なんだろう… なんか ずっと嫌な予感が…》 313 00:23:19,832 --> 00:23:23,035 とてもお似合いです。 ありがとう。 314 00:23:28,507 --> 00:23:30,509 (ドアの開く音) 315 00:23:30,509 --> 00:23:32,811 さぁ こちらへどうぞ。 はい。