1 00:00:04,003 --> 00:00:05,880 (ノック) 2 00:00:05,964 --> 00:00:06,923 (レリアナ)うう… 3 00:00:08,133 --> 00:00:10,468 (レリアナ)二日酔いだ 4 00:00:10,552 --> 00:00:12,303 (ベニア)レリアナお嬢様 5 00:00:12,929 --> 00:00:14,305 (レリアナ)ベニア 6 00:00:15,056 --> 00:00:18,059 今日は もう少し 寝ていたいんだけど 7 00:00:18,143 --> 00:00:21,062 (ベニア) お嬢様に お客様がお見えです 8 00:00:21,146 --> 00:00:23,231 (レリアナ)お客? 9 00:00:23,314 --> 00:00:26,317 体調が悪いって言って 帰ってもらって 10 00:00:26,401 --> 00:00:29,154 (ベニア)それが ウィンナイト公爵がお見えでして 11 00:00:29,237 --> 00:00:30,155 (レリアナ)ハッ 12 00:00:31,031 --> 00:00:32,907 今 なんて? 13 00:00:36,327 --> 00:00:37,454 (ノア)取引? 14 00:00:37,537 --> 00:00:39,581 玉璽(ぎょくじ)に関することにございます 15 00:00:42,584 --> 00:00:44,961 (ベニア) 旦那様も奥様もお出かけでして 16 00:00:45,045 --> 00:00:46,671 いかがいたしましょう? 17 00:00:47,589 --> 00:00:50,925 (レリアナ) 分かったわ リビングにお通しして 18 00:00:55,513 --> 00:00:57,015 (レリアナ)堂々と言うのよ 19 00:00:57,724 --> 00:01:00,268 “弱みを バラされたくなければ—” 20 00:01:00,351 --> 00:01:03,354 “婚約を解消するために 協力しろ”って 21 00:01:04,063 --> 00:01:09,319 ♪~ 22 00:02:28,940 --> 00:02:33,945 ~♪ 23 00:02:34,571 --> 00:02:36,322 (ノック) 24 00:02:40,785 --> 00:02:42,704 (レリアナ)ん… 25 00:02:42,787 --> 00:02:45,707 ようこそ ウィンナイト公爵様 26 00:02:46,499 --> 00:02:48,126 マクミラン姫君 27 00:02:48,209 --> 00:02:50,753 昨夜は 無事に お帰りになられたようで 28 00:02:50,837 --> 00:02:51,963 何よりです 29 00:02:52,046 --> 00:02:54,966 ええ 公爵様のおかげですわ 30 00:02:55,049 --> 00:02:58,720 どこか具合でも? 顔色がよくない 31 00:02:58,803 --> 00:03:02,640 いえ 少し驚いてしまって 32 00:03:02,724 --> 00:03:04,851 (レリアナ)吐きそう 33 00:03:04,934 --> 00:03:09,022 でも 公爵様に こんなにすぐにお会いできるなんて 34 00:03:09,105 --> 00:03:10,023 光栄ですわ 35 00:03:10,732 --> 00:03:13,526 (レリアナ)昨日とは別人みたい 36 00:03:13,610 --> 00:03:17,071 一刻も早く 姫君にお会いしたい一心で 37 00:03:17,572 --> 00:03:20,199 どうか ご無礼をお許しください 38 00:03:20,283 --> 00:03:22,285 公爵様 39 00:03:23,203 --> 00:03:25,663 (侍女)ウィンナイト公爵って あのビビアン・シャマルが 40 00:03:25,747 --> 00:03:29,792 どれだけ色目を使っても 落とせなかったってお方でしょ? 41 00:03:29,876 --> 00:03:32,795 (侍女) それなのに 花束まで持って! 42 00:03:34,505 --> 00:03:36,049 (レリアナ)ああ~ 43 00:03:36,132 --> 00:03:38,801 やっぱ 二日酔いにはアイスよね 44 00:03:38,885 --> 00:03:40,136 (エルマ)強くないのに— 45 00:03:40,220 --> 00:03:43,765 なぜ そんな むちゃな お酒の飲み方をされたんですか 46 00:03:43,848 --> 00:03:45,058 久しぶりだし 47 00:03:45,141 --> 00:03:48,061 ちょっとくらいなら いけるかなって思って 48 00:03:48,144 --> 00:03:50,980 (レリアナ)自分の体じゃないから 加減が分からなかったなんて— 49 00:03:51,064 --> 00:03:52,565 言えるわけない 50 00:03:53,233 --> 00:03:54,275 (エルマ)それで 51 00:03:54,359 --> 00:03:57,445 ウィンナイト公爵は 何用でいらしたのですか? 52 00:03:57,528 --> 00:03:59,614 (レリアナ) やっぱり エルマも気になる? 53 00:03:59,697 --> 00:04:01,449 (エルマ)もちろんです 54 00:04:01,532 --> 00:04:04,494 詳しいことは言えないんだけど 55 00:04:04,577 --> 00:04:07,705 昨夜 晩さん会で偶然 出会って 56 00:04:07,789 --> 00:04:10,667 お互いの共通点があることに 気付いたの 57 00:04:10,750 --> 00:04:11,834 まあ 58 00:04:11,918 --> 00:04:13,419 (レリアナ)うまくいけば— 59 00:04:13,503 --> 00:04:16,339 よいパートナーに なれるんじゃないかって思ってる 60 00:04:16,422 --> 00:04:17,507 わあ! 61 00:04:17,590 --> 00:04:18,967 {\an8}あのウィンナイト公爵様と お嬢様が! 62 00:04:18,967 --> 00:04:21,719 (レリアナ) あくまでビジネス的なね 63 00:04:18,967 --> 00:04:21,719 {\an8}あのウィンナイト公爵様と お嬢様が! 64 00:04:27,266 --> 00:04:29,352 (レリアナ)さてと 65 00:04:30,186 --> 00:04:32,105 とりあえずは— 66 00:04:32,188 --> 00:04:35,733 {\an8}契約書の書き方でも 勉強しとくか 67 00:04:36,818 --> 00:04:37,944 (ジョンデーン) ウィンナイト公爵が— 68 00:04:38,027 --> 00:04:39,737 お見えになったそうだね 69 00:04:42,198 --> 00:04:44,909 どういうことか 説明してくれないか? 70 00:04:45,451 --> 00:04:49,872 (レリアナ)私たち… いえ 私は 71 00:04:50,581 --> 00:04:53,751 ブルックス卿との婚約を 破棄したいと思っています 72 00:04:53,835 --> 00:04:56,004 (2人)あ… 73 00:04:56,796 --> 00:04:57,797 (ジョンデーン)レリ 74 00:04:58,298 --> 00:05:01,884 お前は ブルックス卿のことを お慕いしていたのではないか 75 00:05:01,968 --> 00:05:03,845 違います お父様 76 00:05:04,721 --> 00:05:07,598 私は ただ マクミラン家のために 77 00:05:07,682 --> 00:05:10,893 両家の取り決めに 従っていただけなのです 78 00:05:10,977 --> 00:05:12,270 でも 今は 79 00:05:12,353 --> 00:05:16,190 愛する人と 生涯を共にしたいのです 80 00:05:16,274 --> 00:05:17,942 (2人)あ… 81 00:05:20,069 --> 00:05:21,195 (レリアナ)とはいえ— 82 00:05:21,279 --> 00:05:24,657 マクミラン家や お父様の事業に 関わることだもの 83 00:05:24,741 --> 00:05:28,327 そんなに簡単に“分かった”なんて 言ってもらえるとは思っていない 84 00:05:30,705 --> 00:05:31,998 (ジョンデーン)分かった 85 00:05:32,081 --> 00:05:33,082 え? 86 00:05:33,875 --> 00:05:35,960 あ… あの お父様 87 00:05:36,044 --> 00:05:39,213 お前は昔から 私たちの言うことに 88 00:05:39,297 --> 00:05:42,050 文句一つ言わずに よく従ってきてくれた 89 00:05:42,133 --> 00:05:45,094 そんな娘が誇らしくもあった 90 00:05:45,178 --> 00:05:48,181 だが一方で 気掛かりでもあった 91 00:05:48,264 --> 00:05:51,684 それで レリは本当に幸せなのかと 92 00:05:51,768 --> 00:05:52,894 (ケイティ)ええ 93 00:05:52,977 --> 00:05:57,565 あなたが 私たちのために 何かを我慢する必要はないわ 94 00:05:58,149 --> 00:06:01,319 愛する娘が 幸せになってくれることが 95 00:06:01,402 --> 00:06:03,863 私たちの幸せですもの 96 00:06:05,406 --> 00:06:08,659 (レリアナ) 自己嫌悪で胸が張り裂けそうだった 97 00:06:08,743 --> 00:06:09,702 はい 98 00:06:10,411 --> 00:06:13,247 (レリアナ) “私は あなたたちの—” 99 00:06:13,790 --> 00:06:16,125 “本当の娘じゃない” 100 00:06:17,043 --> 00:06:19,170 ぐっと飲み込んだ その言葉が— 101 00:06:19,253 --> 00:06:22,173 いばらのように 私の胸に突き刺さった 102 00:06:38,439 --> 00:06:40,316 (レリアナ)わあ… 103 00:06:40,399 --> 00:06:42,276 (キデオン) ようこそ おいでくださいました 104 00:06:42,360 --> 00:06:44,362 マクミラン姫君 105 00:06:44,445 --> 00:06:47,782 旦那様が 中で お待ちでございます 106 00:06:51,035 --> 00:06:52,954 (ノック) 107 00:06:53,037 --> 00:06:53,871 (ドアが開く音) 108 00:06:55,248 --> 00:06:56,874 (ドアが閉まる音) 109 00:07:00,795 --> 00:07:02,713 (レリアナ) 公爵様 ごきげんうるわしゅう… 110 00:07:02,797 --> 00:07:05,133 面倒なあいさつは抜きにしよう 111 00:07:17,145 --> 00:07:19,230 玉璽の話だったな 112 00:07:19,313 --> 00:07:20,523 はい 113 00:07:20,606 --> 00:07:23,985 今もまだ 消えた玉璽が 見つかっていないようですね 114 00:07:24,068 --> 00:07:29,907 なぜ私が このような話を 他でもない公爵様に申し上げるのか 115 00:07:29,991 --> 00:07:33,494 その理由は 公爵様が一番ご存じのはず 116 00:07:34,454 --> 00:07:39,542 玉璽のありかを知っている私を 誰よりも疎ましく思うのは 117 00:07:39,625 --> 00:07:41,377 公爵様でしょうから 118 00:07:42,628 --> 00:07:44,172 なぜ そう思う? 119 00:07:45,256 --> 00:07:46,424 (レリアナ)なぜなら 玉璽は— 120 00:07:46,507 --> 00:07:48,426 あなたが 持っていらっしゃるからです 121 00:07:52,013 --> 00:07:55,099 (レリアナ)新興貴族と対立する 旧貴族を束ねる— 122 00:07:55,183 --> 00:07:57,018 指導者的存在 123 00:07:57,101 --> 00:07:58,478 その彼が— 124 00:07:58,561 --> 00:08:02,231 王家が法案を決するために使う 玉璽を持っているなどと— 125 00:08:02,315 --> 00:08:03,816 誰も思わない 126 00:08:04,400 --> 00:08:07,820 だが それこそが王家の狙いだ 127 00:08:07,904 --> 00:08:11,824 ノアが 旧貴族を束ねる 指導者というのは見せかけで— 128 00:08:11,908 --> 00:08:14,118 実は国王の手先 129 00:08:14,785 --> 00:08:18,497 真実を知っているのは 公爵家と王家の側近 130 00:08:18,581 --> 00:08:19,582 そして— 131 00:08:19,665 --> 00:08:22,335 外の世界から来た私だけだ 132 00:08:22,877 --> 00:08:24,712 本当は私じゃなくて— 133 00:08:24,795 --> 00:08:28,216 この小説のヒロインが 知ることなんだけど 134 00:08:30,843 --> 00:08:33,971 そのようなことを 本気で言っているのか? 135 00:08:34,055 --> 00:08:37,183 せっかく 話を合わせてやったというのに 136 00:08:37,266 --> 00:08:38,226 興ざめだ 137 00:08:38,309 --> 00:08:40,478 (レリアナ)なんですって? 138 00:08:42,897 --> 00:08:46,734 大事な時間を無駄にした この話は なかったことにしよう 139 00:08:48,694 --> 00:08:53,491 (レリアナ)動揺しちゃ駄目 こいつは今 私を試しているのよ 140 00:08:53,574 --> 00:08:56,327 バンセリオ街31番地に 141 00:08:56,410 --> 00:08:59,205 公爵家の墓地が あられるかと存じます 142 00:08:59,288 --> 00:09:02,500 いとこであられる ロバート・ウィンナイト氏のお墓に 143 00:09:03,501 --> 00:09:05,253 埋められているんですよね? 144 00:09:05,336 --> 00:09:09,257 それ以上 何を言っても無駄だ お引き取り願おう 145 00:09:10,049 --> 00:09:11,384 (レリアナ)う… 146 00:09:11,467 --> 00:09:15,263 (レリアナ)ここまで言っても まだ しらを切り通すっていうの? 147 00:09:15,346 --> 00:09:16,764 それなら… 148 00:09:18,224 --> 00:09:19,809 では 149 00:09:20,893 --> 00:09:23,104 失礼させていただきます 150 00:09:28,859 --> 00:09:32,154 (レリアナ) 玉璽の話には確かに反応した 151 00:09:32,238 --> 00:09:36,117 …ってことは 今の話に間違いはないはず 152 00:09:36,742 --> 00:09:40,538 だとしたら ひるんじゃ駄目よ 余裕を見せないと 153 00:09:41,914 --> 00:09:43,416 とはいっても— 154 00:09:44,458 --> 00:09:47,628 私が持っているカードは そう多くない 155 00:09:47,712 --> 00:09:48,587 さっきの話も— 156 00:09:48,671 --> 00:09:52,425 単なる でっち上げだと 言われてしまえば それまでのこと 157 00:09:53,676 --> 00:09:55,344 だから 早く— 158 00:09:56,220 --> 00:09:58,097 私を引き止めて 159 00:09:59,640 --> 00:10:01,851 本当に これで終わりなの? 160 00:10:03,477 --> 00:10:05,313 何か方法は… 161 00:10:09,233 --> 00:10:10,151 ハッ… 162 00:10:10,901 --> 00:10:13,529 (レリアナ) キングが1つしかないチェス盤 163 00:10:13,613 --> 00:10:16,407 数の合わないチェスピース 164 00:10:17,074 --> 00:10:18,534 これは… 165 00:10:18,618 --> 00:10:21,287 チェイモス王国の情勢? 166 00:10:24,457 --> 00:10:25,791 公爵様 167 00:10:25,875 --> 00:10:27,376 (ノア)ん? 168 00:10:28,836 --> 00:10:32,381 そこのビショップを 右に動かしてください 169 00:10:33,341 --> 00:10:36,469 ゲール家は あなたの下に 付くことになるでしょう 170 00:10:37,053 --> 00:10:40,056 なぜなら ゲール家の次期当主は— 171 00:10:40,139 --> 00:10:44,602 長男のバルドル氏でなく 次男のハレルソン氏ですから 172 00:10:44,685 --> 00:10:48,606 (レリアナ)バルドル氏は 王国が 警戒している武装組織に加担し— 173 00:10:48,689 --> 00:10:50,649 資金援助している 174 00:10:50,733 --> 00:10:54,111 単なるうわさではないことは ご存じのはず 175 00:10:54,862 --> 00:10:58,449 彼はゲール家にとって 言わば 時限爆弾 176 00:10:58,532 --> 00:10:59,492 となれば… 177 00:10:59,575 --> 00:11:02,828 (レリアナ)次男のハレルソン氏を 選ばざるを得ません 178 00:11:04,080 --> 00:11:07,249 どうだろうな 確かめようがない 179 00:11:07,333 --> 00:11:09,710 いずれ 分かりますわ 180 00:11:10,294 --> 00:11:11,379 では 181 00:11:11,462 --> 00:11:12,505 待て 182 00:11:15,174 --> 00:11:17,009 いいだろう 183 00:11:18,260 --> 00:11:20,304 取引を始めようか 184 00:11:31,065 --> 00:11:34,068 (レリアナ) 本当に これでよかったの? 185 00:11:34,151 --> 00:11:36,529 フレンチ・ブルックスよりも 厄介なのを相手に— 186 00:11:36,612 --> 00:11:39,740 自分から 足を 突っ込んじゃってるような気も… 187 00:11:40,700 --> 00:11:41,742 (ノア)つまり 188 00:11:41,826 --> 00:11:44,578 私に婚約者のふりをしろと 189 00:11:44,662 --> 00:11:47,832 (レリアナ) はい 私の条件はそれだけです 190 00:11:47,915 --> 00:11:50,292 なぜ? (レリアナ)理由が必要ですか? 191 00:11:50,376 --> 00:11:51,752 場合によっては 192 00:11:51,836 --> 00:11:53,254 今の場合は? 193 00:11:53,337 --> 00:11:54,964 (ノア)必要だ 194 00:11:55,047 --> 00:11:57,758 ああ… はい 195 00:11:57,842 --> 00:11:59,093 (レリアナ)とはいえ— 196 00:11:59,176 --> 00:12:02,012 “私は 別の世界から来た人間で—” 197 00:12:02,096 --> 00:12:05,391 “この世界で起こることは 小説で読んだことがある” 198 00:12:06,725 --> 00:12:09,520 “だから 玉璽のありかも知っている” 199 00:12:09,603 --> 00:12:11,856 なんて 言えるわけないし 200 00:12:12,523 --> 00:12:15,025 ブルックス卿が 私を殺そうとしているという— 201 00:12:15,109 --> 00:12:17,403 うわさを耳にしたのです 202 00:12:17,486 --> 00:12:19,905 それで できるだけ早いうちに 203 00:12:19,989 --> 00:12:23,409 彼との婚約を破棄できる名分が 欲しいのです 204 00:12:23,492 --> 00:12:25,119 証拠もないのに 205 00:12:25,202 --> 00:12:27,455 そのようなうわさを 真に受けるのか? 206 00:12:27,538 --> 00:12:30,583 (レリアナ) 信じていただけなくても構いません 207 00:12:30,666 --> 00:12:31,917 そのうわさは 208 00:12:32,001 --> 00:12:35,671 玉璽に関する情報と 出どころが同じということか? 209 00:12:35,754 --> 00:12:38,924 まあ… そうですね 210 00:12:39,008 --> 00:12:42,052 その出どころを教えてもらおうか 211 00:12:42,136 --> 00:12:43,721 それについては 212 00:12:43,804 --> 00:12:47,224 申し上げないことを前提に 契約させていただきたいのですが 213 00:12:47,308 --> 00:12:48,893 それは できないな 214 00:12:48,976 --> 00:12:51,896 情報提供者は既に亡くなりました 215 00:12:51,979 --> 00:12:54,190 身元を明かすことはできません 216 00:12:55,524 --> 00:12:59,570 ご納得いただけないのであれば 契約は なかったことに 217 00:13:00,279 --> 00:13:03,783 私の持っている情報は 極めて価値あるもの 218 00:13:03,866 --> 00:13:07,453 どんな対価を払ってでも 欲しがる者は多いはず 219 00:13:08,162 --> 00:13:10,372 あなたを陥れるためなら 220 00:13:10,456 --> 00:13:13,709 私の靴をなめることすら いとわないでしょう 221 00:13:13,793 --> 00:13:15,336 フッ… 222 00:13:15,419 --> 00:13:18,088 (レリアナ)何がおかしいのよ 223 00:13:19,715 --> 00:13:22,468 その者たちが 信じてくれないと思って 224 00:13:22,551 --> 00:13:25,095 私の所に来たのではないのか? 225 00:13:25,179 --> 00:13:26,263 ハァ… 226 00:13:26,347 --> 00:13:28,599 もう 駆け引きは やめませんか? 227 00:13:29,350 --> 00:13:33,979 6か月… 6か月の間だけ 婚約者のふりをしてくだされば 228 00:13:34,063 --> 00:13:35,981 その後は 私が— 229 00:13:36,065 --> 00:13:39,401 あなたの前に姿を見せることは ないでしょう 230 00:13:40,069 --> 00:13:41,987 二度と 231 00:13:42,863 --> 00:13:45,741 (レリアナ) だから早く ここにサインしろ 232 00:13:48,577 --> 00:13:49,745 いいだろう 233 00:13:49,828 --> 00:13:51,038 (レリアナ)あっ… 234 00:13:53,082 --> 00:13:56,252 (レリアナ)交渉成立? マジで? 235 00:13:59,713 --> 00:14:00,881 その代わり 236 00:14:00,965 --> 00:14:05,344 この茶番劇を続ける間 こちらの必要な時には 237 00:14:05,427 --> 00:14:09,181 そなたにも 婚約者としての役割を 果たしてもらう 238 00:14:09,265 --> 00:14:11,934 必要な時といいますのは? 239 00:14:14,937 --> 00:14:15,938 (ノア)それは 240 00:14:17,690 --> 00:14:20,442 じきに 嫌でも分かるだろう 241 00:14:21,360 --> 00:14:22,736 はい…? 242 00:14:22,820 --> 00:14:24,530 (レリアナ)そして 後日— 243 00:14:25,030 --> 00:14:29,910 私は この男との契約を 死ぬほど後悔することになる 244 00:14:31,745 --> 00:14:34,957 {\an8}(レリアナ) 一難去って また一難か 245 00:14:35,666 --> 00:14:37,376 (レリアナ) “一方的な婚約破棄による—” 246 00:14:37,459 --> 00:14:40,588 “膨大な損害賠償を請求” 247 00:14:40,671 --> 00:14:43,716 まさか あの 格式高いブルックス家が— 248 00:14:43,799 --> 00:14:45,384 ここまでするとは 249 00:14:46,260 --> 00:14:48,637 ていうか お金で解決するなら— 250 00:14:48,721 --> 00:14:51,974 私が ここまでする必要なんて なかったんじゃ… 251 00:14:52,975 --> 00:14:55,269 今更 どうしようもないけど 252 00:14:55,811 --> 00:14:57,271 それよりも— 253 00:14:57,813 --> 00:15:00,316 今 一番 厄介なのは— 254 00:15:01,317 --> 00:15:03,277 そう こいつ 255 00:15:03,360 --> 00:15:04,903 アダム・テイラー 256 00:15:04,987 --> 00:15:07,114 ノアがよこした専属騎士 257 00:15:07,781 --> 00:15:10,034 またの名を監視者ともいう 258 00:15:14,204 --> 00:15:17,374 ああ 目線が痛い 259 00:15:18,208 --> 00:15:22,212 小説の中でも かなりの存在感を放っていた 260 00:15:22,296 --> 00:15:25,215 幼い頃から 少年兵として戦場に立ち— 261 00:15:25,299 --> 00:15:28,761 数々の戦をくぐり抜けた 武術の天才だ 262 00:15:30,054 --> 00:15:34,266 その後 王家が 少年兵制度を廃止したために— 263 00:15:34,350 --> 00:15:37,144 アダムは行く当てをなくし— 264 00:15:38,228 --> 00:15:41,732 その彼を ウィンナイト家の 騎士として 迎え入れたことで— 265 00:15:41,815 --> 00:15:44,276 ノアに忠誠を誓うことになった 266 00:15:45,235 --> 00:15:48,906 侍女たちは ノアが 側近である アダムをよこしたことを— 267 00:15:48,989 --> 00:15:51,450 愛だ なんだと騒いでいたが— 268 00:15:51,533 --> 00:15:54,662 実際は 私が妙な動きをすれば— 269 00:15:54,745 --> 00:15:58,415 すぐにでも首をはねられるぞという 脅しにすぎない 270 00:15:58,499 --> 00:16:01,585 まあ そこまでは いいとして— 271 00:16:01,669 --> 00:16:02,920 問題は… 272 00:16:04,421 --> 00:16:05,673 テイラー卿 273 00:16:07,633 --> 00:16:09,635 私が公爵邸に行っても 274 00:16:09,718 --> 00:16:13,222 私の護衛を テイラー卿が してくださるのですか? 275 00:16:16,809 --> 00:16:19,478 (レリアナ)何か 言いなさいよ 276 00:16:22,147 --> 00:16:23,232 そう 277 00:16:23,315 --> 00:16:27,361 私は3日後に 公爵邸に行かねばならないのだ 278 00:16:28,487 --> 00:16:30,114 (ノア)そなたには— 279 00:16:30,197 --> 00:16:32,908 できるだけ早く 公爵邸に移ってきてもらう 280 00:16:33,450 --> 00:16:35,035 なぜですか? 281 00:16:35,119 --> 00:16:36,620 (ノア)そなたは 我がウィンナイト家の— 282 00:16:36,704 --> 00:16:39,081 花嫁候補になるのだから 283 00:16:39,623 --> 00:16:42,876 で… ですが まだ婚約者ですし 284 00:16:42,960 --> 00:16:44,628 (ノア)だから必要なのだ 285 00:16:45,671 --> 00:16:47,464 花嫁修業かな 286 00:16:48,215 --> 00:16:50,676 (レリアナ)う… うう… 287 00:16:53,011 --> 00:16:54,513 (エルマ)お嬢様 288 00:16:57,599 --> 00:16:58,726 (レリアナ)どうしたの? 289 00:16:58,809 --> 00:17:02,521 お嬢様 さぞ おつらいでしょう (レリアナ)え? 290 00:17:02,604 --> 00:17:06,525 どうして 旦那様も奥様も 何もおっしゃらないのか 291 00:17:06,608 --> 00:17:09,194 (レリアナ)みんな これ以上の 結婚相手はいないって— 292 00:17:09,278 --> 00:17:11,530 祝福するだけだったのに 293 00:17:11,613 --> 00:17:14,324 私を分かってくれるのは エルマしか… 294 00:17:14,408 --> 00:17:16,660 (エルマ)あの赤い目 (レリアナ)え? 295 00:17:16,744 --> 00:17:19,872 今にも 剣を 振り上げてきそうですわ 296 00:17:19,955 --> 00:17:21,290 テイラー卿のこと? 297 00:17:21,373 --> 00:17:22,624 (エルマ)ええ 298 00:17:22,708 --> 00:17:25,878 ちまたでは 死神と呼ばれているとか 299 00:17:25,961 --> 00:17:27,671 (レリアナ)あ… (エルマ)おまけに— 300 00:17:27,755 --> 00:17:31,091 野蛮族の アルササ出身だといううわさです 301 00:17:31,175 --> 00:17:33,177 なぜ そのような方を… 302 00:17:33,260 --> 00:17:34,553 エルマ 303 00:17:34,636 --> 00:17:37,890 テイラー卿は この国の英雄で 立派な騎士よ 304 00:17:37,973 --> 00:17:39,099 (エルマ)お嬢様? 305 00:17:39,183 --> 00:17:44,146 だからこそ ウィンナイト公爵も 彼を私の護衛として付けてくれたの 306 00:17:44,229 --> 00:17:45,189 (エルマ)ですが… 307 00:17:45,272 --> 00:17:47,441 無礼な発言は慎みなさい 308 00:17:47,524 --> 00:17:48,984 あっ… 309 00:17:49,693 --> 00:17:51,987 申し訳ございません 310 00:17:52,070 --> 00:17:55,824 私は ただ お嬢様のことが心配で… 311 00:17:55,908 --> 00:17:58,202 ええ 分かってるわ 312 00:17:58,285 --> 00:17:59,703 私も ただ エルマには 313 00:17:59,787 --> 00:18:03,957 そんなふうに 人を 見た目や出身で 判断してほしくなかっただけ 314 00:18:04,041 --> 00:18:05,375 (エルマ)はい 315 00:18:05,459 --> 00:18:07,461 私に何か用があったんでしょ? 316 00:18:07,544 --> 00:18:09,797 あ… はい 317 00:18:09,880 --> 00:18:11,173 前におっしゃった 318 00:18:11,256 --> 00:18:13,717 アーモンドの入ったチョコレートが できたので 319 00:18:13,801 --> 00:18:15,719 わあ 本当? 320 00:18:15,803 --> 00:18:17,846 ありがとう! 321 00:18:17,930 --> 00:18:19,515 大変だったでしょ? 322 00:18:19,598 --> 00:18:20,891 いえ 323 00:18:31,443 --> 00:18:34,780 テイラー卿は 花に お詳しいのですか? 324 00:18:37,783 --> 00:18:40,869 えっと 好きな食べ物は? 325 00:18:43,288 --> 00:18:45,541 (レリアナ)寡黙すぎ 326 00:18:45,624 --> 00:18:47,376 (ローズマリー)お姉様! (レリアナ)あっ 327 00:18:47,459 --> 00:18:49,169 (ローズマリー)お姉様~ 328 00:18:49,253 --> 00:18:50,379 (レリアナ)ローズ! 329 00:18:51,630 --> 00:18:53,924 ローズマリー 330 00:18:54,007 --> 00:18:55,884 私の天使 331 00:18:56,802 --> 00:18:58,387 何をしていたの? 332 00:18:58,470 --> 00:18:59,304 お祈り 333 00:18:59,388 --> 00:19:00,764 (レリアナ)お祈り? 334 00:19:00,848 --> 00:19:05,394 お姉様と公爵様が ずーっと幸せでいられますように 335 00:19:06,478 --> 00:19:08,647 (レリアナ)ローズマリー… 336 00:19:08,730 --> 00:19:10,732 もう たまらん! 337 00:19:10,816 --> 00:19:12,776 (ローズマリー) キャー 目が回る~ 338 00:19:14,736 --> 00:19:16,280 (レリアナ)この風船は? 339 00:19:17,197 --> 00:19:18,031 これはね— 340 00:19:18,991 --> 00:19:20,033 こうやって 341 00:19:20,117 --> 00:19:22,119 お空に飛ばすの 342 00:19:25,873 --> 00:19:26,790 あっ… 343 00:19:29,710 --> 00:19:30,544 あ… 344 00:19:31,670 --> 00:19:33,422 どうしよう 345 00:19:33,505 --> 00:19:36,174 (レリアナ)後で ハンスが来たら 取ってもらいましょう 346 00:19:36,258 --> 00:19:38,802 庭師なら脚立も持ってるだろうし 347 00:19:39,720 --> 00:19:42,139 お空に行かなきゃ駄目なのに 348 00:19:42,222 --> 00:19:43,056 (レリアナ)どうして? 349 00:19:43,140 --> 00:19:44,182 (ローズマリー)風船が— 350 00:19:44,266 --> 00:19:47,978 お空にいる神様に お願いを届けてくれるの 351 00:19:48,061 --> 00:19:49,897 お姉様と公爵様が— 352 00:19:49,980 --> 00:19:53,066 ずーっと 幸せでいられますようにって 353 00:19:54,818 --> 00:19:57,321 神様に届くのが遅くなって 354 00:19:57,404 --> 00:20:01,575 風船が私のお願いを忘れちゃったら どうしよう 355 00:20:02,576 --> 00:20:04,494 (レリアナ)可愛すぎる! 356 00:20:04,578 --> 00:20:05,829 (ローズマリー)お姉様? 357 00:20:05,913 --> 00:20:09,958 ごめん あなたが あまりに可愛すぎて 358 00:20:10,792 --> 00:20:12,669 風船なら大丈夫よ 359 00:20:12,753 --> 00:20:14,963 ちゃんと あなたのお願いを 覚えてるわ 360 00:20:15,047 --> 00:20:16,882 (ローズマリー)本当? (レリアナ)ええ 361 00:20:16,965 --> 00:20:19,384 だから お姉様と これでも食べながら— 362 00:20:19,468 --> 00:20:21,595 ハンスが来るのを待ちましょう 363 00:20:23,305 --> 00:20:24,598 はい 364 00:20:27,434 --> 00:20:28,602 あっ… 365 00:20:31,730 --> 00:20:32,564 (ローズマリー)わあ! 366 00:20:33,649 --> 00:20:36,068 風船 飛んでいった! 367 00:20:37,277 --> 00:20:38,612 (レリアナ)意外 368 00:20:42,741 --> 00:20:46,578 こういうことには 我 関せずかと思ってたのに 369 00:20:47,287 --> 00:20:49,373 ありがとうございます テイラー卿 370 00:20:49,456 --> 00:20:52,209 ほら ローズマリー お礼を言って 371 00:20:55,545 --> 00:20:57,965 手 貸して 372 00:20:58,048 --> 00:20:58,966 (アダム)え… 373 00:21:00,884 --> 00:21:01,969 あっ… 374 00:21:02,052 --> 00:21:04,846 (ローズマリー) どうも ありがとうございました 375 00:21:06,598 --> 00:21:07,724 (レリアナ)あれ? 376 00:21:07,808 --> 00:21:12,020 今の いつもより 反応が早かったような… 377 00:21:13,271 --> 00:21:17,109 もしかして 甘い物がお好きなんですか? 378 00:21:20,445 --> 00:21:24,241 (レリアナ) へえ 可愛いとこもあるじゃん 379 00:21:27,786 --> 00:21:28,620 (アダム)あっ 380 00:21:29,621 --> 00:21:30,497 あ… 381 00:21:32,624 --> 00:21:35,168 (レリアナ) 子供の頃から戦場に立って— 382 00:21:35,252 --> 00:21:38,964 きっと 子供らしいことを 何もできずに育ったんだろうな 383 00:21:39,715 --> 00:21:40,799 改めて 384 00:21:41,508 --> 00:21:43,760 これから よろしくお願いしますね 385 00:21:47,723 --> 00:21:49,599 (レリアナ)公爵邸に行く前に— 386 00:21:49,683 --> 00:21:52,060 エルマに もっと作ってもらわなきゃ 387 00:21:52,144 --> 00:21:54,980 {\an8}♪~ 388 00:21:55,063 --> 00:21:56,064 (レリアナ)そして— 389 00:21:56,940 --> 00:21:59,568 その日の朝がやってきた 390 00:23:30,992 --> 00:23:35,997 {\an8}~♪