1 00:00:03,003 --> 00:00:05,505 《和也:告白だ…告白! 2 00:00:05,505 --> 00:00:08,842 真実にする… ウソを!》 3 00:00:08,842 --> 00:00:14,348 (麻美)もう終わりにしよう? 一緒に… 何もかも… 全部! 4 00:00:14,348 --> 00:00:19,019 助けてあげる。 和くんから。 《千鶴:そのとき… 私…》 5 00:00:19,019 --> 00:00:23,023 (和)スパリゾートハワイアンズ 2泊3日の旅! 6 00:00:23,023 --> 00:00:26,360 和くんには幸せになってほしい。 7 00:00:26,360 --> 00:00:28,362 不幸になることなんてしないって。 8 00:00:28,362 --> 00:00:32,199 本当の彼女になれるって言ったら どうする? 9 00:00:32,199 --> 00:00:35,702 (瑠夏)それって… バラすってことですか? 10 00:00:35,702 --> 00:00:40,207 あ~あ 疑われちゃった。 もう潮時だよ 千鶴さん。 11 00:00:40,207 --> 00:00:43,710 福島で 全部終わらそ。 12 00:00:46,713 --> 00:00:49,716 誘ってくれて ありがとっ。 13 00:00:49,716 --> 00:00:52,719 和くんは 千鶴さんの 「好きな人」なの? 14 00:00:52,719 --> 00:00:55,389 それとも 「お客」なの? 返すの 今から! 15 00:00:55,389 --> 00:00:59,393 指輪返して 和おばあさんに 全部ホントのこと話すの! 16 00:00:59,393 --> 00:01:02,829 ちょ! ちょっと待って! んっ…! 17 00:01:02,829 --> 00:01:05,832 ごめん! えっ…? 18 00:01:11,672 --> 00:01:13,674 あっ…。 19 00:01:16,843 --> 00:01:22,516 受け取って。 これは 「自由への最終チケット」。 20 00:01:22,516 --> 00:01:25,352 あっ…。 21 00:01:25,352 --> 00:01:29,556 今からレンタルさせて。 千鶴さんのこと。 22 00:03:03,483 --> 00:03:06,653 《みんな 「恋」が好きだな と思う。 23 00:03:06,653 --> 00:03:08,655 大学の飲み会は➨ 24 00:03:08,655 --> 00:03:13,326 「イケメン」 「メンヘラ」 「ダイエット」 この3ワードで進むし➨ 25 00:03:13,326 --> 00:03:17,330 スマホで見てもコンビニに行っても さほど変わらない。 26 00:03:17,330 --> 00:03:19,100 別に悪いと言ってるわけじゃない。 27 00:03:19,100 --> 00:03:23,003 運命の相手に出会おうが レンタルしようが➨ 28 00:03:23,003 --> 00:03:25,005 好きにすればいいと思う。 29 00:03:25,005 --> 00:03:28,675 人生なんて 「死ぬまでの暇潰し」なんだから。 30 00:03:28,675 --> 00:03:33,847 初めて親に大切な物を 捨てられたのは 4歳の頃だった。 31 00:03:33,847 --> 00:03:36,016 火曜のゴミの日に➨ 32 00:03:36,016 --> 00:03:40,687 45リットルの半透明なポリ袋に 入れられた ベア太の顔は➨ 33 00:03:40,687 --> 00:03:46,193 その年に他界した母方の祖母の 顔より よく覚えてる。 34 00:03:46,193 --> 00:03:50,864 「品格は教育から」 それが父の口癖だった。 35 00:03:50,864 --> 00:03:55,368 私たち姉弟が粗相をすると 代わりに母が怒られる。 36 00:03:55,368 --> 00:04:00,140 そんな場面は日常だったし もはや偏見ともいえる。 37 00:04:00,140 --> 00:04:02,642 主観的イデオロギー外のものを➨ 38 00:04:02,642 --> 00:04:06,646 私たち姉弟の周りから 徹底的に排除した。 39 00:04:06,646 --> 00:04:11,651 「その人」と初めて会ったのは 9歳の頃だった》 40 00:04:11,651 --> 00:04:14,821 ⸨ほらっ 白馬さんちのご長男よ。 41 00:04:14,821 --> 00:04:19,159 どうもはじめまして 麻美ちゃん。 はじめまして…⸩ 42 00:04:19,159 --> 00:04:21,161 《当時はまだ➨ 43 00:04:21,161 --> 00:04:25,499 親同士が水面下で描く 矩形図など知る由もなく…。 44 00:04:25,499 --> 00:04:29,169 俗にいう 「家柄のよい」 人たちとの食事会が➨ 45 00:04:29,169 --> 00:04:31,338 日常だった私にとっては➨ 46 00:04:31,338 --> 00:04:36,009 「少し年の離れたお兄さん」 くらいにしか思っていなかった。 47 00:04:36,009 --> 00:04:41,515 中高は一貫制の ありていにいう 「お嬢様学校」。 48 00:04:41,515 --> 00:04:46,853 今思えば 父親の口癖を基礎にして たてたような校風で➨ 49 00:04:46,853 --> 00:04:50,190 風紀に厳しく 女子高ということもあって➨ 50 00:04:50,190 --> 00:04:54,027 異性間交流は ほぼなし。 それに加え➨ 51 00:04:54,027 --> 00:04:58,031 校長や担任にまで父親の息が かかっていたと知ったのは➨ 52 00:04:58,031 --> 00:05:01,468 卒業して ずいぶんたってからだった。 53 00:05:01,468 --> 00:05:04,304 その間も学校から帰ってくると➨ 54 00:05:04,304 --> 00:05:08,642 部屋が整理整頓されていることも 日常茶飯事だったし。 55 00:05:08,642 --> 00:05:11,144 そのたびに写真や本など➨ 56 00:05:11,144 --> 00:05:15,482 なにがしかのオーディションに 落選した物は捨てられていた。 57 00:05:15,482 --> 00:05:20,153 あるいはここまでは父親の 思惑どおりだったのかもしれない。 58 00:05:20,153 --> 00:05:22,989 「品行方正」で 「意のまま」の娘。 59 00:05:22,989 --> 00:05:26,159 こんなペットがいたら 私だって飼いたいと思う。 60 00:05:26,159 --> 00:05:28,161 ただ当時 「それ」は➨ 61 00:05:28,161 --> 00:05:31,832 疑問というほど 形あるものでは なかった気がする。 62 00:05:31,832 --> 00:05:35,669 幼い頃から私には それが当たり前だったし。 63 00:05:35,669 --> 00:05:41,174 母親のお下がりのスマホがあれば 最低限の友達とはつながれた》 64 00:05:41,174 --> 00:05:43,510 ⸨📱すごい! スリーコンボ!⸩ 65 00:05:43,510 --> 00:05:48,515 《何より目の前の赤や黄色の パズル玉をつなげるのに➨ 66 00:05:48,515 --> 00:05:50,517 私は忙しかった。 67 00:05:50,517 --> 00:05:54,854 父親の唯一の誤算は ペットの心にも➨ 68 00:05:54,854 --> 00:05:57,524 「自由へのともし火」が あったことだろう》 69 00:05:57,524 --> 00:05:59,960 ⸨う… うん。 70 00:05:59,960 --> 00:06:02,462 (太郎)ホント!? しゃあ~! 71 00:06:02,462 --> 00:06:06,633 やった~! いや ちょっと喜び過ぎでしょ⸩ 72 00:06:06,633 --> 00:06:09,469 《隣の高校の男の子だった。 73 00:06:09,469 --> 00:06:13,640 誠実で明るく 家族思いの優しい人だった。 74 00:06:13,640 --> 00:06:18,812 駅で何度か見かけてはいたが 共通の知人を介して知り合い➨ 75 00:06:18,812 --> 00:06:21,648 同じソシャゲをやっていたことで 盛り上がり➨ 76 00:06:21,648 --> 00:06:25,151 その3週間後には つきあうようになっていた。 77 00:06:25,151 --> 00:06:29,990 名前を太郎くんといって 名字を聞いたら 「浦島」だった。 78 00:06:29,990 --> 00:06:32,492 これは冗談ではなく本当だ。 79 00:06:32,492 --> 00:06:34,995 もちろん親には ないしょだった。 80 00:06:34,995 --> 00:06:38,665 春から通っている高校が 進学校ではないことを➨ 81 00:06:38,665 --> 00:06:41,835 本人も気にしていたし 事情を話したら➨ 82 00:06:41,835 --> 00:06:43,837 「ゆっくりでいい」と言ってくれた。 83 00:06:43,837 --> 00:06:48,341 どこにでもいる なんの変哲もない 2人だったと思う。 84 00:06:48,341 --> 00:06:52,679 月並みなデートをして くだらないことで笑い合い➨ 85 00:06:52,679 --> 00:06:54,681 ささいなことでケンカして➨ 86 00:06:54,681 --> 00:06:59,185 ありふれた物を食べ ありきたりな将来を語り➨ 87 00:06:59,185 --> 00:07:02,389 青臭く 何かを誓い合ったりもした》 88 00:07:04,624 --> 00:07:08,128 《今思えば てれくさいくらいに平凡で➨ 89 00:07:08,128 --> 00:07:11,298 危なっかしくも刺激的な その綱渡りに➨ 90 00:07:11,298 --> 00:07:14,801 女友達と遊ぶときとも 違う何かを得られる…。 91 00:07:14,801 --> 00:07:18,638 そんなふうに感じていたのも 事実だった》 92 00:07:18,638 --> 00:07:21,474 ⸨必ず! 幸せにするから! ハッ! 93 00:07:21,474 --> 00:07:24,811 立派な大人になって! お父さんも説得して! 94 00:07:24,811 --> 00:07:26,980 絶対 幸せにするから! 95 00:07:26,980 --> 00:07:30,483 フフッ…。 96 00:07:30,483 --> 00:07:32,786 うんっ!⸩ 97 00:07:36,323 --> 00:07:41,328 《やがて 変化が起きた。 より明瞭になったのだ。 98 00:07:41,328 --> 00:07:43,997 今まで親の言うとおりに成長し➨ 99 00:07:43,997 --> 00:07:47,834 敷かれたレールの上を ただ歩いてきた私にとって➨ 100 00:07:47,834 --> 00:07:51,338 人生初の 光り輝く脱線行為は➨ 101 00:07:51,338 --> 00:07:55,342 私の中の 「何か」を 照らし出すのに十分だった。 102 00:07:55,342 --> 00:07:59,512 しがらみから逃れ 大切なものを大切にし➨ 103 00:07:59,512 --> 00:08:01,948 この人との未来を生きたい。 104 00:08:01,948 --> 00:08:05,452 当時は そんなふうにまで 思っていたと思う。 105 00:08:05,452 --> 00:08:08,621 時とともに 次第に大きくなる 「それ」は➨ 106 00:08:08,621 --> 00:08:11,291 私にとっては確かな 「革命」》 107 00:08:11,291 --> 00:08:14,461 ⸨ハァ… ハァ…。 ちょっと麻美ちゃん! 108 00:08:14,461 --> 00:08:16,463 大丈夫だったの!?⸩ 109 00:08:16,463 --> 00:08:19,632 《15年の暗闇の中で僅かに光る…。 110 00:08:19,632 --> 00:08:23,136 この先 「自由な自分」を 勝ち得るかもしれない➨ 111 00:08:23,136 --> 00:08:25,138 「希望のともし火」だった》 112 00:08:25,138 --> 00:08:28,141 ⸨ごめん… 抜け出してきちゃった。 113 00:08:28,141 --> 00:08:30,310 なんで!? 114 00:08:30,310 --> 00:08:32,312 太郎と別れろって…! 115 00:08:32,312 --> 00:08:36,983 お前は白馬さんと結婚するんだ。 えっ…! 116 00:08:36,983 --> 00:08:39,319 はっ!? なんでお父さんに➨ 117 00:08:39,319 --> 00:08:41,321 そんなこと 決められなきゃいけないの! 118 00:08:41,321 --> 00:08:43,490 麻美…。 お前は➨ 119 00:08:43,490 --> 00:08:46,326 俺やおじいさんが守ってきた この家や家族が➨ 120 00:08:46,326 --> 00:08:49,162 どうなってもいいのか? はぁ!? キモ! 121 00:08:49,162 --> 00:08:51,164 自分の非力さ棚に上げて! 122 00:08:51,164 --> 00:08:54,000 家族まで政治利用して 何が父親よ! 123 00:08:54,000 --> 00:08:56,503 人の人生 マジなんだと思って…。 124 00:08:56,503 --> 00:08:59,005 うっ。 125 00:08:59,005 --> 00:09:01,608 あっ…。 126 00:09:01,608 --> 00:09:05,111 子どもにはわからん⸩ 127 00:09:05,111 --> 00:09:09,115 《人は長い物に巻かれるのだ。 128 00:09:09,115 --> 00:09:14,788 そこに 愛や情熱は関係なく あらがえぬ環境と➨ 129 00:09:14,788 --> 00:09:17,791 その自分の無力さに うちひしがれ…》 130 00:09:17,791 --> 00:09:20,460 ⸨君が浦島くん? えっ?⸩ 131 00:09:20,460 --> 00:09:24,297 《膝を折るようにして 人生を選択していく》 132 00:09:24,297 --> 00:09:26,299 📱 133 00:09:26,299 --> 00:09:32,639 ♬~ 134 00:09:32,639 --> 00:09:34,641 ⸨はっ…。 135 00:09:34,641 --> 00:09:36,976 ハハ… ハハハ…⸩ 136 00:09:36,976 --> 00:09:38,978 《その瞬間➨ 137 00:09:38,978 --> 00:09:42,148 私の中の 小さな小さな赤ちゃんが➨ 138 00:09:42,148 --> 00:09:44,984 死んだ気がした。 139 00:09:44,984 --> 00:09:48,988 それでも私には どうすることもできなかった。 140 00:09:48,988 --> 00:09:53,993 家を出て まったく別の人生を… と考えなくもなかったけれど➨ 141 00:09:53,993 --> 00:09:57,831 進学を控え すべて捨て一身自立なんて➨ 142 00:09:57,831 --> 00:10:01,668 現実味がなかったし 私にはそれを実現する➨ 143 00:10:01,668 --> 00:10:05,338 知識も能力も 勇気すら欠けていた。 144 00:10:05,338 --> 00:10:09,175 つまり そこまででもなかったのだ。 145 00:10:09,175 --> 00:10:12,345 「我が子だ」なんて 慈しんだふりをしながら➨ 146 00:10:12,345 --> 00:10:16,182 結局はその敵である 親に育てられる安寧を選ぶ➨ 147 00:10:16,182 --> 00:10:20,353 無力で現実にあらがえない 「小市民」。 148 00:10:20,353 --> 00:10:23,690 かつて父親に投げるために 手探りで➨ 149 00:10:23,690 --> 00:10:28,862 無我夢中でつかんだ その石は 実は特大のブーメランだったらしい。 150 00:10:28,862 --> 00:10:33,533 でも 「初めからそう」なのかな とも思った。 151 00:10:33,533 --> 00:10:36,870 「太郎と幸せになりたい」 なんて言いながら➨ 152 00:10:36,870 --> 00:10:41,040 親の庇護を疎ましく思う 幼稚な子どもの自立本能。 153 00:10:41,040 --> 00:10:44,210 それには 「恋」より ずっとわかりやすく➨ 154 00:10:44,210 --> 00:10:47,046 「反抗期」という名前があった。 155 00:10:47,046 --> 00:10:50,550 真実が どっちだったのかは わからない。 156 00:10:50,550 --> 00:10:54,387 ただ少なくとも 自分の思考を 成文化して切り分け➨ 157 00:10:54,387 --> 00:10:58,892 論理的に説明できる 人なんて いないように思えたし》 158 00:10:58,892 --> 00:11:01,661 ⸨お待たせいたしました⸩ 159 00:11:01,661 --> 00:11:05,331 《そもそも 「恋」だの 「愛」だのなんて言葉も➨ 160 00:11:05,331 --> 00:11:07,333 飲み会で盛り上がるための➨ 161 00:11:07,333 --> 00:11:10,003 後づけのラベリングにしか 思えなかった。 162 00:11:10,003 --> 00:11:13,506 だから 何かを恨んでいるわけでも➨ 163 00:11:13,506 --> 00:11:16,176 打破したいリアルが あるわけでもない。 164 00:11:16,176 --> 00:11:20,013 「ヒトのため」なんて偽善も 「自分だけ」なんてエゴも➨ 165 00:11:20,013 --> 00:11:22,015 等しく意味なんてない。 166 00:11:22,015 --> 00:11:25,852 結論。 私は 「恋する2人」を見ると➨ 167 00:11:25,852 --> 00:11:28,354 壊したくなるのだ》 168 00:11:28,354 --> 00:11:31,024 今からレンタルさせて。 169 00:11:31,024 --> 00:11:33,693 千鶴さんのこと。 170 00:11:33,693 --> 00:11:36,029 ハァッ…。 171 00:11:36,029 --> 00:11:40,199 《どいつもコイツも 「恋人ごっこ」 してんじゃねえよって》 172 00:11:40,199 --> 00:11:42,202 これが最後のチャンス。 173 00:11:44,203 --> 00:11:46,606 行こっ 真実を話しに。 174 00:11:53,379 --> 00:11:58,051 しまってください。 ついていきますから。 175 00:11:58,051 --> 00:12:01,321 そっか。 わかった。 176 00:12:01,321 --> 00:12:04,157 《もうできることはない!?》 177 00:12:04,157 --> 00:12:06,492 あっ もしもし。 あっ? 178 00:12:06,492 --> 00:12:10,496 返信遅れて申し訳ありません。 今 どちらに? 179 00:12:10,496 --> 00:12:14,834 今 千鶴さんと一緒にいて 直接 お話しすべきかと。 180 00:12:14,834 --> 00:12:19,339 お部屋ですね わかりました。 一緒に向かいます。 181 00:12:19,339 --> 00:12:26,012 ♬~ 182 00:12:26,012 --> 00:12:28,314 行こっ 千鶴さん。 183 00:12:35,688 --> 00:12:38,358 《瑠夏:明らか… 遅すぎる。 184 00:12:38,358 --> 00:12:40,693 何やってるの みんな? 185 00:12:40,693 --> 00:12:43,363 男性&大人枠は 曖昧だったとしても➨ 186 00:12:43,363 --> 00:12:46,199 あのレンカノカップルは 来るって言ってたのに! 187 00:12:46,199 --> 00:12:48,201 ちょっと待ってよ…。 188 00:12:48,201 --> 00:12:51,704 バラバラなんて考えづらいし もしこのまま来なかったら? 189 00:12:51,704 --> 00:12:55,875 もしあの2人が もう誤解を解いてたら!? 190 00:12:55,875 --> 00:12:59,712 こうしちゃいられない! すぐにでも電話をかけて…》 191 00:12:59,712 --> 00:13:02,482 あっ あぁ…。 (栗林)うぅ…。 192 00:13:02,482 --> 00:13:05,151 えっ? んんっ。 193 00:13:05,151 --> 00:13:07,153 んっ… はぁ? 194 00:13:07,153 --> 00:13:10,990 《なんでこの人がここに!? 一人? なんで一人なの? 195 00:13:10,990 --> 00:13:14,794 なんかこっち見てるし… でも私に用事なんてあるわけ…》 196 00:13:16,829 --> 00:13:20,833 ごっ ごめんなさい。 私 ちょうど出るところなので。 197 00:13:20,833 --> 00:13:22,835 木部さん? ならいませんよ。 198 00:13:22,835 --> 00:13:25,672 《2人なんて ただただ気まずいし。 199 00:13:25,672 --> 00:13:27,674 今はもう プールどころじゃ…》 200 00:13:27,674 --> 00:13:30,009 知ってる。 えっ! 201 00:13:30,009 --> 00:13:32,011 えっ…? 202 00:13:34,013 --> 00:13:37,350 君に会いに来たんだ! えぇっ!? 203 00:13:37,350 --> 00:13:39,352 ⚟聞いた? 204 00:13:39,352 --> 00:13:42,355 ⚟「君に会いに来たんだ」だって~。 告白? 205 00:13:42,355 --> 00:13:46,192 ひゃ~ さすがプールリゾート。 フラッシュモブ始まったりして。 206 00:13:46,192 --> 00:13:50,697 あっ… や… 君がいるのは… 知ってて…。 207 00:13:50,697 --> 00:13:52,699 うっ…。 208 00:13:52,699 --> 00:13:55,201 《え~ もう! なんなのこんなときに! 209 00:13:55,201 --> 00:13:59,038 今は千鶴さんと和也くんが 2人でいるかもしれないのに~! 210 00:13:59,038 --> 00:14:01,641 私に会いに? なんで!? 211 00:14:01,641 --> 00:14:05,311 こっちはひたすら気まずいのに いったいなんの用が? 212 00:14:05,311 --> 00:14:09,816 昨日話しかけてきたときも 謎だったし 超意味わかんない! 213 00:14:09,816 --> 00:14:12,485 用があるとしたら やっぱりあのこと?》 214 00:14:12,485 --> 00:14:17,156 ⸨栗林さん この間は レンタルありがとうございました⸩ 215 00:14:17,156 --> 00:14:19,158 《シンプルに聞きたくない! 216 00:14:19,158 --> 00:14:21,327 今更そんなこと言われても! 217 00:14:21,327 --> 00:14:24,997 今ここに和也くんが現れて 2人でいるところ見られて➨ 218 00:14:24,997 --> 00:14:27,834 「いい雰囲気」みたいに 思われたらたまらないし! 219 00:14:27,834 --> 00:14:30,503 どの角度からも メリットゼロ!》 220 00:14:30,503 --> 00:14:33,506 困ります! ひっ。 221 00:14:33,506 --> 00:14:35,842 2人でいるのはちょっと。 222 00:14:35,842 --> 00:14:38,845 なんの因果か こんな状況に なってしまっていますが➨ 223 00:14:38,845 --> 00:14:42,181 もともと私たちは 「こういう関係」ではないはずです。 224 00:14:42,181 --> 00:14:45,351 うっ… だ だよな。 225 00:14:45,351 --> 00:14:47,854 ごっ ごめん。 226 00:14:47,854 --> 00:14:49,856 《これでいいの。 227 00:14:49,856 --> 00:14:53,359 そりゃ申し訳なくは思うけど これ以上やりようないし! 228 00:14:53,359 --> 00:14:56,362 今はそんなことより 早く2人に電話しなきゃ》 229 00:14:56,362 --> 00:14:58,364 (栗林)痛っ! あっ。 (プールに落ちる音) 230 00:14:58,364 --> 00:15:02,301 (もがく声) 231 00:15:02,301 --> 00:15:04,303 えっ何? コケたの? (もがく声) 232 00:15:04,303 --> 00:15:07,140 がっ… がはっ… ハァ…。 233 00:15:07,140 --> 00:15:11,811 ⚟えっ!? しかも一人!? ⚟うわ メッチャ取り繕ってる。 234 00:15:11,811 --> 00:15:14,647 ⚟よっ 喜劇王。 ⚟はっず~。 235 00:15:14,647 --> 00:15:18,551 あぁはなりたくねえ。 モテなそ~。 236 00:15:22,155 --> 00:15:24,490 うっ。 237 00:15:24,490 --> 00:15:28,828 コンタクト忘れて… 1日分しか…。 238 00:15:28,828 --> 00:15:31,164 んっ… ハァ…。 239 00:15:31,164 --> 00:15:34,167 えっ。 (足音) 240 00:15:36,335 --> 00:15:38,337 えぇ? 241 00:15:49,682 --> 00:15:52,852 外にいるのは寒かっただけです。 242 00:15:52,852 --> 00:15:54,854 んっ…。 243 00:15:57,690 --> 00:16:01,627 それで? 話ってなんですか? うっ。 244 00:16:01,627 --> 00:16:06,132 ⚟えっウソ! あの子アイツのツレ? ⚟ヤバっ 超かわいいんだけど。 245 00:16:06,132 --> 00:16:08,134 アイドル? 羨ましい…。 メッチャ タイプ。 246 00:16:27,653 --> 00:16:29,655 もう一つだけ。 247 00:16:29,655 --> 00:16:32,658 ずっと心配してたんだけど…。 あっ? 248 00:16:35,828 --> 00:16:39,332 亡くなったおばあさんには 本当のこと言えたの? 249 00:16:44,504 --> 00:16:46,672 いえ。 250 00:16:46,672 --> 00:16:48,674 そっか。 251 00:16:51,010 --> 00:16:53,179 あっ…! 252 00:16:53,179 --> 00:16:55,681 大変だったね…。 253 00:16:55,681 --> 00:16:58,184 つらかったね…。 254 00:16:58,184 --> 00:17:03,623 もう心配いらない。 私が一緒に説明してあげるから。 255 00:17:03,623 --> 00:17:06,292 千鶴さんは悪くない。 256 00:17:06,292 --> 00:17:08,995 悪いのは和くんだって。 257 00:17:12,965 --> 00:17:14,967 行こっ。 ハッ…。 258 00:17:21,140 --> 00:17:23,142 んんっ…。 259 00:17:23,142 --> 00:17:25,144 うぅ…。 260 00:17:25,144 --> 00:17:28,814 《えっ? 何この沈黙 何この時間! 261 00:17:28,814 --> 00:17:31,317 話があるっていうから とどまったのに! 262 00:17:31,317 --> 00:17:33,486 もう1分くらい 黙ったままだけど!? 263 00:17:33,486 --> 00:17:35,655 なんでこの人と 2人きりで! 264 00:17:35,655 --> 00:17:37,657 ただ気まずさしか ないんだけど! 265 00:17:37,657 --> 00:17:40,660 う~ もう 耐えられない!》 266 00:17:40,660 --> 00:17:44,163 で? なんですか 話って! うっ。 267 00:17:44,163 --> 00:17:46,165 んっ… んんっ…。 268 00:17:46,165 --> 00:17:48,167 んっ…。 269 00:17:48,167 --> 00:17:51,337 あ~ もう じれったいな~っ! ごっ ごめ…。 270 00:17:51,337 --> 00:17:53,339 言いたいことがあるなら 男らしく➨ 271 00:17:53,339 --> 00:17:55,341 ガツンと言ったらどうですか!? 272 00:17:55,341 --> 00:17:57,843 「苦情」なら 今いくらでも聞きますから! 273 00:17:57,843 --> 00:18:02,114 どうせ 「あの日」のことでしょ? そりゃ怒って当然ですよね! 274 00:18:02,114 --> 00:18:04,951 それだけのことを されたんですから! 275 00:18:04,951 --> 00:18:07,954 だからって 「プロ失格」とでも 言いたいんですか!? 276 00:18:07,954 --> 00:18:09,956 はいはい おっしゃるとおり! 277 00:18:09,956 --> 00:18:14,293 どうぞご自由に 罵詈雑言浴びせたらどうですか!? 278 00:18:14,293 --> 00:18:16,796 さぞかしスカッとするでしょうよ! 279 00:18:16,796 --> 00:18:19,298 ち 違うんだ! えっ? 280 00:18:19,298 --> 00:18:24,303 会えて… うれしかった…。 281 00:18:24,303 --> 00:18:27,139 はっ? 282 00:18:27,139 --> 00:18:32,345 サイトからも名前消えてたから… ちょっと心配で。 283 00:18:34,313 --> 00:18:36,482 俺 もう怒ってねえから! 284 00:18:36,482 --> 00:18:39,652 もとはといえば 本当の彼女も作れねえくせに➨ 285 00:18:39,652 --> 00:18:42,321 見え張ろうとした俺が悪いんだし。 286 00:18:42,321 --> 00:18:46,325 そのことだけは ちゃんと伝えねえとって。 287 00:18:48,828 --> 00:18:50,830 それだけ! 288 00:18:50,830 --> 00:18:52,832 じゃあ俺 戻るわ! 289 00:18:52,832 --> 00:18:54,834 あっ…。 290 00:18:54,834 --> 00:18:56,836 (2人)あっ? 291 00:19:02,108 --> 00:19:05,111 もうっ… なんなのよ。 292 00:19:05,111 --> 00:19:07,947 へぇ~ これが。 293 00:19:07,947 --> 00:19:13,619 なんかデザイン古くない? いかにも昭和の結婚指輪って感じ。 294 00:19:13,619 --> 00:19:15,621 はめてみた? 295 00:19:17,623 --> 00:19:19,625 いいえ。 一度も。 296 00:19:19,625 --> 00:19:24,030 まぁ さすがにビビるよねぇ これじゃ合う服ないし。 297 00:19:26,799 --> 00:19:31,137 本当のこと話したら おばあさんどんな顔するかな? 298 00:19:31,137 --> 00:19:34,140 でもこれは さすがにおばあさんも悪いな~。 299 00:19:34,140 --> 00:19:38,144 交際1年ちょっとの彼女に 「結婚指輪」だなんて。 300 00:19:40,146 --> 00:19:43,816 そういや私も言われたっけな~ つきあってるとき。 301 00:19:43,816 --> 00:19:46,485 「おばあさんに会ってほしい」って。 302 00:19:46,485 --> 00:19:49,155 和さんも悪い人じゃないけど➨ 303 00:19:49,155 --> 00:19:53,659 木ノ下家 ちょっと家族ぐるみで どうかしてるんだよ。 304 00:19:53,659 --> 00:19:56,495 だって気付いてないわけじゃ ないでしょ? 305 00:19:56,495 --> 00:19:58,497 和くんの目 あなたのこと➨ 306 00:19:58,497 --> 00:20:01,500 ワンチャンいけるんじゃないか… みたいな? 307 00:20:01,500 --> 00:20:05,004 だからいつまでも こんなこと続けてるんだよ➨ 308 00:20:05,004 --> 00:20:07,006 規約違反も承知で。 309 00:20:07,006 --> 00:20:10,676 私から見たって 不釣り合いだってわかるよ。 310 00:20:10,676 --> 00:20:12,678 千鶴さん きれいだし➨ 311 00:20:12,678 --> 00:20:16,015 「女優さん」相手に 何夢みてんだって。 312 00:20:16,015 --> 00:20:18,851 でもいるよね~。 313 00:20:18,851 --> 00:20:22,688 一度信じたら 思い込み激しいっていうか…。 314 00:20:22,688 --> 00:20:26,859 きっとああいう人たちって 苦労知らずなんだろうな~。 315 00:20:26,859 --> 00:20:30,362 望めば何でもかなうと思ってて。 316 00:20:30,362 --> 00:20:34,533 夢みがちといえば 聞こえはいいけど…。 317 00:20:34,533 --> 00:20:37,536 ただの 「バカ」じゃない? 318 00:20:37,536 --> 00:20:41,040 いけないっ おばあさん待たせてるんだった。 319 00:20:41,040 --> 00:20:43,042 行こっ。 320 00:20:45,044 --> 00:20:47,880 んっ? 321 00:20:47,880 --> 00:20:50,883 千鶴さん…? 322 00:20:50,883 --> 00:20:53,886 今の発言は 撤回してください。 323 00:20:53,886 --> 00:20:55,888 はっ? 324 00:20:55,888 --> 00:20:58,891 えっ ごめん。 よく聞こえなかった。 325 00:20:58,891 --> 00:21:00,893 なんて? 326 00:21:02,995 --> 00:21:05,498 差し出がましいことを 申しますが➨ 327 00:21:05,498 --> 00:21:08,334 こんなやり方 間違ってると思いませんか!? 328 00:21:08,334 --> 00:21:11,003 和也さんに黙って おばあさんに話すなんて➨ 329 00:21:11,003 --> 00:21:13,839 やっぱりおかしい! そんなふうに思いませんか!? 330 00:21:13,839 --> 00:21:15,841 もちろん私がケジメを➨ 331 00:21:15,841 --> 00:21:17,843 つけられなかったところは あります! 332 00:21:17,843 --> 00:21:20,679 ウソをダラダラと引きずってしまった 部分はあります! 333 00:21:20,679 --> 00:21:25,184 でも 和也さんがいつウソをつき いつウソを改めるかは➨ 334 00:21:25,184 --> 00:21:27,353 「和也さんの自由」では ないでしょうか!? 335 00:21:27,353 --> 00:21:29,355 はぁ? 336 00:21:29,355 --> 00:21:32,024 和也さんがその機会を うかがっていないとは➨ 337 00:21:32,024 --> 00:21:34,026 私には思えませんし! 338 00:21:34,026 --> 00:21:37,196 現に彼は 今までに何度も…。 339 00:21:37,196 --> 00:21:40,199 何度も 「本当のこと」を話そうと! 340 00:21:40,199 --> 00:21:42,201 だからといって いつまでも➨ 341 00:21:42,201 --> 00:21:44,870 続けられるものじゃないのも おっしゃるとおりです! 342 00:21:44,870 --> 00:21:47,540 もちろん 麻美さんに ご迷惑をおかけしてるのも➨ 343 00:21:47,540 --> 00:21:51,343 申し訳なく思っています! 謝罪なら何度だってします! 344 00:21:53,379 --> 00:21:56,048 でも… それでも…。 345 00:21:56,048 --> 00:22:00,486 ⸨和:ここにおる 千鶴さんの家族はここにおる⸩ 346 00:22:00,486 --> 00:22:03,155 そうして生まれた 和さんの 「笑顔」が➨ 347 00:22:03,155 --> 00:22:06,492 「真実」に思えるのは 私だけでしょうか!? 348 00:22:06,492 --> 00:22:08,494 ねぇ 麻美さん! 349 00:22:10,996 --> 00:22:13,832 毎日 ウソつき続けてる人間って➨ 350 00:22:13,832 --> 00:22:17,670 こんなになっちゃうんだね。 えっ…? 351 00:22:17,670 --> 00:22:21,841 私たちは ウソに対しての価値観が 違うみたい。 352 00:22:21,841 --> 00:22:25,010 そんなこと言ってるから 「未来のおばあさん」を➨ 353 00:22:25,010 --> 00:22:27,179 悲しませることに なるんじゃないの? 354 00:22:27,179 --> 00:22:29,181 第一その結果➨ 355 00:22:29,181 --> 00:22:32,017 あなたのおばあさんは どうなったの? 356 00:22:32,017 --> 00:22:34,520 あるいはその 「客」にも➨ 357 00:22:34,520 --> 00:22:37,356 帰りを待つ 「本当の彼女」が いるかもなんて➨ 358 00:22:37,356 --> 00:22:39,859 あなた ちょっとでも 考えたことある? 359 00:22:39,859 --> 00:22:44,196 ウソがその瞬間 誰かを 幸せにしてるように 見えても➨ 360 00:22:44,196 --> 00:22:47,533 それは巡り巡って きっと誰かを不幸にするの。 361 00:22:47,533 --> 00:22:50,369 レンカノだから しかたないかもしれないけど➨ 362 00:22:50,369 --> 00:22:52,371 ウソはそれだけで 「悪」よ。 363 00:22:52,371 --> 00:22:54,673 あなたも。 364 00:22:57,376 --> 00:23:00,145 いいから 行こう。 365 00:23:00,145 --> 00:23:02,648 んっ…。 んっ! 366 00:23:02,648 --> 00:23:04,650 痛っ…。 367 00:23:04,650 --> 00:23:07,653 ごめんなさい 私やっぱり行けません! 368 00:23:07,653 --> 00:23:11,557 麻美さん もう一度! もう一度 「話し合い」を! 369 00:23:13,492 --> 00:23:15,494 痛い。 370 00:23:15,494 --> 00:23:17,496 あっ…。 371 00:23:17,496 --> 00:23:19,999 ご ごめんなさい。 372 00:23:19,999 --> 00:23:22,668 とにかく ついていくことはできません。 373 00:23:22,668 --> 00:23:25,004 「事務所にも言わないでほしい」。 374 00:23:25,004 --> 00:23:27,172 「おばあさんにも黙っててほしい」。 375 00:23:27,172 --> 00:23:29,675 そう お願いすることしか できません。 376 00:23:29,675 --> 00:23:31,677 これが麻美さんからしたら➨ 377 00:23:31,677 --> 00:23:34,179 いかに虫のいい話か わかっています。 378 00:23:34,179 --> 00:23:36,515 到底理解してもらえるとも 思っていません。 379 00:23:36,515 --> 00:23:40,686 でももう 私には これしかできないんです。 380 00:23:40,686 --> 00:23:44,390 どうか… このとおりです! 381 00:23:46,358 --> 00:23:49,061 お願いします! お願いします! 382 00:23:52,698 --> 00:23:56,602 お願いします! 麻美さん!