1 00:00:02,603 --> 00:00:07,107 《ミア:ジルトニアの森に魔物が増え 犠牲者が出ています。 2 00:00:07,107 --> 00:00:11,111 どうか フィリア姉さん 助言をください。 3 00:00:11,111 --> 00:00:13,780 ユリウス殿下に訴えても無駄。 4 00:00:13,780 --> 00:00:18,151 あいつは この国のことなんて これっぽっちも考えてやしない。 5 00:00:18,151 --> 00:00:21,154 考えていたら 姉さんを売ったりなんか…》 6 00:00:25,792 --> 00:00:29,096 《姉さんなら 今 起こっている異変に➨ 7 00:00:29,096 --> 00:00:32,099 気づいているのではないかと 思ったのですが➨ 8 00:00:32,099 --> 00:00:35,302 知らせがないので こちらから お便りを出しました。 9 00:00:35,302 --> 00:00:38,171 無事に届いていると よいのですが…》 10 00:00:40,140 --> 00:00:43,176 《こんなことして 意味あるのかな。 11 00:00:43,176 --> 00:00:45,779 異変に気づいていたら➨ 12 00:00:45,779 --> 00:00:49,116 姉さんは必ず 私に助言を与えようと➨ 13 00:00:49,116 --> 00:00:53,453 考えるはずだもの。 それがないってことは…》 14 00:00:53,453 --> 00:00:55,789 ねぇ 姉さん。 15 00:00:55,789 --> 00:00:58,625 不自由な思いは していない? 16 00:00:58,625 --> 00:01:02,129 そこに 姉さんの味方はいる? 17 00:02:58,078 --> 00:03:01,581 (フィリア) やけに見物人が多いようですが。 18 00:03:01,581 --> 00:03:04,551 (オスヴァルト) 見世物にするみたいで悪いな。 19 00:03:04,551 --> 00:03:07,921 父上が 新しい聖女を国民に紹介する➨ 20 00:03:07,921 --> 00:03:11,758 いい機会だって言って 誰でも入れるようにしたんだ。 21 00:03:11,758 --> 00:03:13,794 確かに手っ取り早いし➨ 22 00:03:13,794 --> 00:03:16,830 あとは 勝手に伝聞で広がっていくが➨ 23 00:03:16,830 --> 00:03:18,832 それにしてもなぁ。 24 00:03:18,832 --> 00:03:20,734 私は気にしません。 25 00:03:20,734 --> 00:03:23,403 (ライハルト)あぁ よかった。 間に合いましたか。 26 00:03:23,403 --> 00:03:28,575 フィリアさん あなたの働きは聞いています。 27 00:03:28,575 --> 00:03:32,746 やはり この国にお呼びしようと 提案したのは正解でした。 28 00:03:32,746 --> 00:03:36,083 弟と口論したかいがある というものです。 29 00:03:36,083 --> 00:03:40,387 なっ… 兄上。 今それを言いますか。 30 00:03:42,656 --> 00:03:45,692 (ヨルン)フィリア様 準備が整いました。 31 00:03:45,692 --> 00:03:49,162 あっ はい。 それでは失礼いたします。 32 00:03:51,431 --> 00:03:54,101 フィリア殿! 33 00:03:54,101 --> 00:03:57,571 どうか この国のこと よろしくお願いします。 34 00:04:09,750 --> 00:04:12,752 《優しい人たちばかりですね。 35 00:04:12,752 --> 00:04:16,690 心根がまっすぐで 国を愛していて➨ 36 00:04:16,690 --> 00:04:21,428 誰かに寄り添う心を持つ 優しい人たち。 37 00:04:21,428 --> 00:04:24,798 たとえ 生まれた国は違っても➨ 38 00:04:24,798 --> 00:04:27,467 この人たちを守りたい》 39 00:04:29,769 --> 00:04:35,442 《私は パルナコルタの聖女でありたいと 願っている》 40 00:04:35,442 --> 00:04:37,410 始めます。 41 00:04:42,582 --> 00:04:45,919 地に芽吹きし命あるものよ。 42 00:04:45,919 --> 00:04:49,489 天に羽ばたきし命あるものよ。 43 00:04:49,489 --> 00:04:53,393 我が祈りを聞き届けたまえ。 44 00:04:53,393 --> 00:04:56,763 お母さん 聖女様 女神様みたい。 45 00:04:56,763 --> 00:05:00,433 (リーナ)フィリア様 すごくきれい。 46 00:05:00,433 --> 00:05:03,403 守りの柱は大地を育み➨ 47 00:05:03,403 --> 00:05:06,606 清浄なる光が我らを慈しむ。 48 00:05:06,606 --> 00:05:10,577 誓わん。 我が想いの絶えぬ限り➨ 49 00:05:10,577 --> 00:05:14,414 この結界 何にも侵されず。 50 00:05:14,414 --> 00:05:29,062 ♬~ 51 00:05:29,062 --> 00:05:33,066 大破邪魔法陣 発動。 52 00:05:33,066 --> 00:05:47,714 ♬~ 53 00:05:47,714 --> 00:05:49,916 できました。 54 00:05:49,916 --> 00:05:53,820 《アスモデウス:見つけたぞ 見つけた》 55 00:05:53,820 --> 00:05:56,856 《今のは いったい…》 56 00:05:56,856 --> 00:05:58,725 (修道女たち)フィリア様! 57 00:05:58,725 --> 00:06:01,061 さすがです~! フィリア様! 58 00:06:01,061 --> 00:06:03,763 すごい すごい フィリア様! 59 00:06:03,763 --> 00:06:06,433 《フィリア様! 《ありがとうございます! 60 00:06:06,433 --> 00:06:14,608 (市民たちの歓声) 61 00:06:20,747 --> 00:06:24,584 ん~ 今日も いいお天気ですね~。 62 00:06:24,584 --> 00:06:27,754 パルナコルタは平和そのものです。 63 00:06:27,754 --> 00:06:32,425 リーナちゃん! 野菜 聖女様に持っていって! 64 00:06:32,425 --> 00:06:35,428 卵は精がつくから ぜひ聖女様に! 65 00:06:35,428 --> 00:06:37,597 フィリア様まんじゅう作ってみたの! 66 00:06:37,597 --> 00:06:39,933 うちで採れた果物 持ってって! 67 00:06:39,933 --> 00:06:42,102 手編みのマフラー編んだんだけど! 68 00:06:42,102 --> 00:06:44,771 最新のおしろいを 聖女様に! 69 00:06:44,771 --> 00:06:47,474 もう持てませ~ん。 70 00:06:52,178 --> 00:06:54,147 アハッ! 71 00:06:57,751 --> 00:07:00,954 ただいま戻りました~。 72 00:07:00,954 --> 00:07:04,357 あっ またお仕事してる~! 73 00:07:04,357 --> 00:07:07,627 も~う 王都から出られない間くらいは➨ 74 00:07:07,627 --> 00:07:10,530 せっかくだから お休み期間にしましょうって➨ 75 00:07:10,530 --> 00:07:14,434 言ったじゃないですか。 休んでくださいよ~。 76 00:07:14,434 --> 00:07:16,937 はい。 といっても➨ 77 00:07:16,937 --> 00:07:19,606 どうしていいかわからなくて つい…。 78 00:07:19,606 --> 00:07:22,108 むぅ~。 79 00:07:22,108 --> 00:07:26,546 フィリア様って 趣味とかないんですか? 80 00:07:26,546 --> 00:07:28,548 う~ん。 81 00:07:31,484 --> 00:07:33,653 《ゴクッ…》 82 00:07:35,822 --> 00:07:38,091 特にないですね。 83 00:07:38,091 --> 00:07:40,260 そんな~。 84 00:07:40,260 --> 00:07:43,263 あっ! なら お散歩とかいかがですか? 85 00:07:43,263 --> 00:07:47,167 といっても今は飢えたフィリア様ファンの 餌食になっちゃうんで➨ 86 00:07:47,167 --> 00:07:50,437 お勧めしにくいんですけど~。 散歩…。 87 00:07:50,437 --> 00:07:53,440 ガーデニング! ガーデニング…。 88 00:07:53,440 --> 00:07:57,577 釣りとかも いいって聞きますよ! 釣り…。 89 00:07:57,577 --> 00:08:02,449 ん~ それじゃあ 読書とかはどうですか? 90 00:08:02,449 --> 00:08:05,118 あっ 読書は よくします。 91 00:08:05,118 --> 00:08:08,555 古代の書物を読み解いたり 学術書を読んだり。 92 00:08:08,555 --> 00:08:12,092 わぁ! 私も本読むの好きなんですよ~。 93 00:08:12,092 --> 00:08:14,928 特に恋愛小説とか大好きです。 94 00:08:14,928 --> 00:08:19,599 れ ん あ い しょう せ つ? 95 00:08:19,599 --> 00:08:23,103 えっ まさか恋愛小説 知らないんですか!? 96 00:08:23,103 --> 00:08:26,506 いえ 読んだことはないですが 知ってはいます。 97 00:08:26,506 --> 00:08:29,576 好意を寄せ合う 男性と女性の心理描写を➨ 98 00:08:29,576 --> 00:08:31,778 ルポルタージュした創作物ですよね。 99 00:08:31,778 --> 00:08:36,616 う~ん であるような でないような…。 100 00:08:36,616 --> 00:08:42,188 あの~ フィリア様は 恋愛に興味はないんですか? 101 00:08:42,188 --> 00:08:44,057 ん… そうですね。 102 00:08:44,057 --> 00:08:46,092 こんなに おきれいなのに! 103 00:08:46,092 --> 00:08:48,695 というより そういう機会が…。 104 00:08:50,964 --> 00:08:54,567 じゃあじゃあ 今度 私のオススメの恋愛小説➨ 105 00:08:54,567 --> 00:08:56,603 お貸ししますね! えっ? 106 00:08:56,603 --> 00:08:59,072 とっておきの1冊を 持ってきますので➨ 107 00:08:59,072 --> 00:09:01,741 ぜひぜひ 感想を教えてほしいです~。 108 00:09:01,741 --> 00:09:05,245 はい 楽しみにしています。 109 00:09:05,245 --> 00:09:07,747 ずいぶんと にぎやかだな。 110 00:09:07,747 --> 00:09:11,918 殿下! いらっしゃいませ~。 111 00:09:11,918 --> 00:09:16,589 フィリア殿に ちょっと相談事があって来た。 112 00:09:26,099 --> 00:09:30,570 本題に入る前に まずは弁明させてほしい。 113 00:09:30,570 --> 00:09:35,408 俺が あなたを迎えることを巡って 兄と口論をしたという話。 114 00:09:35,408 --> 00:09:38,411 あぁ 教会でおっしゃっていた。 115 00:09:38,411 --> 00:09:40,780 お気になさらずに。 私は…。 116 00:09:40,780 --> 00:09:43,082 俺は気にするんだ! 117 00:09:43,082 --> 00:09:46,519 あれは あなたに 来てもらいたくなかったとか➨ 118 00:09:46,519 --> 00:09:50,123 そういうことではないんだ。 ただ 前にも話したように➨ 119 00:09:50,123 --> 00:09:53,092 金品で物のように 聖女を売り買いすることに➨ 120 00:09:53,092 --> 00:09:55,095 反対だったんだ。 121 00:09:55,095 --> 00:09:58,798 当時は 兄も訳あって 気が立っていたもんで➨ 122 00:09:58,798 --> 00:10:01,801 互いに冷静さを欠いていて。 123 00:10:01,801 --> 00:10:05,438 正直 今でも 金を出して人を買うなんてのは➨ 124 00:10:05,438 --> 00:10:08,842 間違ってると思うし もう二度とやりたくない。 125 00:10:08,842 --> 00:10:11,878 だけど あなたに出会えてよかった。 126 00:10:11,878 --> 00:10:14,114 そう心から思ってる。 127 00:10:14,114 --> 00:10:18,785 誤解されたくなかったから ちゃんと説明したかった。 128 00:10:18,785 --> 00:10:21,454 承りました。 129 00:10:21,454 --> 00:10:25,425 あらぁ! (レオナルド)ところで殿下 相談事とは。 130 00:10:25,425 --> 00:10:28,628 レオナルドさん! 空気読んでください。 ん? 131 00:10:28,628 --> 00:10:30,630 そうだった! 132 00:10:30,630 --> 00:10:34,534 フィリア殿 折り入って相談なのだが➨ 133 00:10:34,534 --> 00:10:37,437 家庭教師をしてみないか? 134 00:10:37,437 --> 00:10:39,439 えっ? 135 00:10:39,439 --> 00:10:42,442 (リーナ)すてきだと思いますよ~。 136 00:10:42,442 --> 00:10:46,946 ですが 家庭教師なんて 私に務まるかどうか。 137 00:10:46,946 --> 00:10:49,749 フィリア様は教えるの上手ですよ。 138 00:10:49,749 --> 00:10:51,951 私が お仕事のこと聞くと➨ 139 00:10:51,951 --> 00:10:55,121 すごくわかりやすく 教えてくださるじゃないですか。 140 00:10:55,121 --> 00:10:58,525 それに 見習い聖女のお嬢様なら➨ 141 00:10:58,525 --> 00:11:02,128 きっとフィリア様の いいお話し相手に なってくれますよ。 142 00:11:02,128 --> 00:11:05,098 年下でいらっしゃるって お話でしたけど➨ 143 00:11:05,098 --> 00:11:08,101 それほど 離れてもいないでしょうし。 144 00:11:13,439 --> 00:11:15,408 フィリア様? 145 00:11:15,408 --> 00:11:19,078 すみません 妹のことを思い出して。 146 00:11:19,078 --> 00:11:23,449 手紙を出してから まだ返事が来ていないなと。 147 00:11:23,449 --> 00:11:27,120 使いの者が サボっていないか 確認いたしましょう。 148 00:11:27,120 --> 00:11:29,522 さあさあ フィリア様! 149 00:11:29,522 --> 00:11:32,725 晩ご飯 たっくさん食べてくださいね。 150 00:11:39,165 --> 00:11:41,668 おいしいです。 151 00:11:44,737 --> 00:11:47,307 あの? すみません。 152 00:11:47,307 --> 00:11:50,843 私たち フィリア様が おいしいって 言ってくださることが➨ 153 00:11:50,843 --> 00:11:52,879 うれしいんです。 えっ? 154 00:11:52,879 --> 00:11:55,114 あれ 気づかれてませんでした? 155 00:11:55,114 --> 00:11:58,117 以前は黙々と 食べてらっしゃいましたけど➨ 156 00:11:58,117 --> 00:12:02,922 最近は こうして よくお気持ちを 伝えてくださいますよ。 157 00:12:02,922 --> 00:12:07,093 レオナルドさんも 腕の振るいがいがありますよね。 158 00:12:07,093 --> 00:12:11,598 ゴホン 張り切ってしまって レパートリーが増えていく一方です。 159 00:12:11,598 --> 00:12:15,101 それは どういう…。 実はですね➨ 160 00:12:15,101 --> 00:12:18,771 最近のお食事は レオナルドさんが作ってるんですよ~。 161 00:12:18,771 --> 00:12:20,773 えっ!? 趣味です。 162 00:12:20,773 --> 00:12:23,443 こんなに おいしいお料理を いつも…。 163 00:12:23,443 --> 00:12:26,112 我々だけではありません。 164 00:12:26,112 --> 00:12:30,016 この食卓に並ぶ 野菜や果実 肉や卵➨ 165 00:12:30,016 --> 00:12:33,453 すべて この国の者が フィリア様への感謝の気持ちにと➨ 166 00:12:33,453 --> 00:12:37,724 届けてくれたものなのです。 テーブルのお花もですよ~。 167 00:12:40,126 --> 00:12:42,762 なんだか みんなで 一緒に食べているような➨ 168 00:12:42,762 --> 00:12:46,132 気持ちになりますね。 お食事は誰かと一緒だと➨ 169 00:12:46,132 --> 00:12:49,168 より おいしく感じるんですよ。 170 00:12:49,168 --> 00:12:52,772 そう なんですね… そっか。 171 00:12:52,772 --> 00:12:55,808 《本を貸し借りすることや➨ 172 00:12:55,808 --> 00:12:59,112 誰かとともにする食事が おいしいこと➨ 173 00:12:59,112 --> 00:13:01,814 1人だったから 知らなかったのね》 174 00:13:01,814 --> 00:13:04,183 フィリア様? 175 00:13:08,755 --> 00:13:12,425 レオナルドさん リーナさん。 176 00:13:12,425 --> 00:13:15,395 ありがとうございます。 177 00:13:15,395 --> 00:13:18,398 とても おいしいです。 178 00:13:21,401 --> 00:13:23,403 (ユリウス)どうだ ミア。 179 00:13:23,403 --> 00:13:25,571 はい とてもおいしいです。 180 00:13:25,571 --> 00:13:29,475 そうだろう そうだろう。 君に食べさせるために➨ 181 00:13:29,475 --> 00:13:32,745 最高級の食材を 用意させたのだからな。 182 00:13:32,745 --> 00:13:34,714 僕の妻になった暁には➨ 183 00:13:34,714 --> 00:13:38,651 毎日でも こんなぜいたくができるさ ハハハハ。 184 00:13:38,651 --> 00:13:42,922 あ~ 君は本当に清楚で愛らしい。 185 00:13:42,922 --> 00:13:46,793 フィリア様 失礼します~。 186 00:13:46,793 --> 00:13:49,429 リーナさん どうかしたんですか? 187 00:13:49,429 --> 00:13:53,099 早く お渡ししないとと思って。 来ましたよ! 188 00:13:53,099 --> 00:13:56,569 ジルトニア王国のミア・アデナウアー様から お手紙です! 189 00:13:59,772 --> 00:14:02,575 えっ…。 190 00:14:02,575 --> 00:14:05,378 どういうこと? 191 00:14:11,084 --> 00:14:14,754 フィリア様が送った手紙が 届いてない ですと? 192 00:14:14,754 --> 00:14:18,591 はい。 ミアは 私から便りがないので➨ 193 00:14:18,591 --> 00:14:21,060 こちらから手紙を書いた と。 194 00:14:21,060 --> 00:14:24,063 しかし パルナコルタ王室の使者が➨ 195 00:14:24,063 --> 00:14:28,067 アデナウアーの屋敷に確かに届けたとの 報告を受けています。 196 00:14:28,067 --> 00:14:32,405 おそらく ミアの手に渡る前に 処分されたのでしょう。 197 00:14:32,405 --> 00:14:37,410 父と母は 私とミアのつながりを 断絶したいのだと思います。 198 00:14:37,410 --> 00:14:39,812 そんな…。 199 00:14:39,812 --> 00:14:41,814 困りました。 200 00:14:46,052 --> 00:14:48,454 ふむ… フィリア様。 201 00:14:48,454 --> 00:14:52,058 確実に ミア様に 手紙が届けばいいのですね? 202 00:14:52,058 --> 00:14:54,060 そうですが でも…。 203 00:14:54,060 --> 00:14:57,730 あぁ! それなら どうにかできると思いますよ~。 204 00:14:57,730 --> 00:14:59,866 えっ? 205 00:14:59,866 --> 00:15:02,068 いますね? ヒマリ。 206 00:15:02,068 --> 00:15:05,571 (ヒマリ)はい ここに。 207 00:15:05,571 --> 00:15:09,041 紹介します。 彼女はヒマリ。 208 00:15:09,041 --> 00:15:11,544 私たちと同じく 王室から直接➨ 209 00:15:11,544 --> 00:15:14,714 フィリア様の護衛を 命じられた者の1人です。 210 00:15:14,714 --> 00:15:17,717 (リーナ)ビックリしました~? 実は ヒマリさんは➨ 211 00:15:17,717 --> 00:15:21,154 ずっと フィリア様のおそばにいたんですよ。 212 00:15:21,154 --> 00:15:23,055 えっ? いつからですか!? 213 00:15:23,055 --> 00:15:26,392 こちらに来られた初日からですね。 214 00:15:26,392 --> 00:15:29,428 まったく気づきませんでした。 215 00:15:29,428 --> 00:15:31,731 (レオナルド) 驚かれるのも無理はないかと。 216 00:15:31,731 --> 00:15:34,600 (リーナ)えぇ なんとヒマリさんは➨ 217 00:15:34,600 --> 00:15:36,636 忍者なんですよ! 218 00:15:36,636 --> 00:15:40,039 忍者? 聞いたことがあります。 219 00:15:40,039 --> 00:15:43,943 大陸の北東にある島国 ムラサメ王国にいた➨ 220 00:15:43,943 --> 00:15:46,212 隠密や諜報に長けた集団だと。 221 00:15:46,212 --> 00:15:48,915 ヒマリ 話は聞いていましたね。 222 00:15:48,915 --> 00:15:52,385 ミア様に直接手紙を届けることは 可能ですか? 223 00:15:52,385 --> 00:15:55,688 無論です。 フウマ一族の名に懸けて。 224 00:15:57,857 --> 00:16:00,560 今 ジルトニアに入るには➨ 225 00:16:00,560 --> 00:16:04,063 魔物が活性化している森を 抜けなければなりません。 226 00:16:04,063 --> 00:16:06,999 私とミアを 引き裂かんとする人たちからの➨ 227 00:16:06,999 --> 00:16:09,168 妨害を受ける可能性も…。 228 00:16:11,070 --> 00:16:15,908 ヒマリさん。 フィリア様 遠慮なく この私に命じてください。 229 00:16:15,908 --> 00:16:19,378 この国のために 力を尽くしてくださるお姿を➨ 230 00:16:19,378 --> 00:16:21,814 陰ながら見てまいりました。 231 00:16:21,814 --> 00:16:25,718 あなたのために命を懸ける覚悟は できております。 232 00:16:25,718 --> 00:16:29,255 では ヒマリさん…。 233 00:16:29,255 --> 00:16:31,891 はっ。 妹のミアに➨ 234 00:16:31,891 --> 00:16:34,560 手紙を渡してもらえますか? 235 00:16:34,560 --> 00:16:37,730 くれぐれも無理をせずに 見つかりそうになったら➨ 236 00:16:37,730 --> 00:16:40,733 遠慮せずに 逃げてもかまいませんので。 237 00:16:40,733 --> 00:16:45,404 ですが もし… もし➨ 238 00:16:45,404 --> 00:16:49,709 うまく立ち回れそうでしたら どうか妹を…。 239 00:16:51,811 --> 00:16:54,080 どうぞ続けて。 240 00:16:54,080 --> 00:16:58,451 どうか妹を 守ってあげてください。 241 00:16:58,451 --> 00:17:02,722 もしものことがあった時 あの子を連れて逃げてください。 242 00:17:02,722 --> 00:17:05,591 御意。 243 00:17:05,591 --> 00:17:08,561 必ずや ご期待に添えましょう。 244 00:17:13,733 --> 00:17:18,738 これが最後の1本。 あとは結界を発動させれば…。 245 00:17:18,738 --> 00:17:20,907 (ジルトニア兵たち)おぉ! 246 00:17:20,907 --> 00:17:22,909 さすがは ミア様! 247 00:17:22,909 --> 00:17:25,745 術式を起動させる速度は フィリア様以上! 248 00:17:25,745 --> 00:17:29,081 フィリア様の抜けた穴を いとも簡単に埋められるとは! 249 00:17:29,081 --> 00:17:31,717 こんな すばらしい聖女様を お守りするためなら➨ 250 00:17:31,717 --> 00:17:33,719 我ら 命も惜しくはありません! 251 00:17:33,719 --> 00:17:37,556 《いとも簡単になんて よく言えるわ。 252 00:17:37,556 --> 00:17:42,461 確かに私の術式の起動スピードは 姉さんよりも速いけれど➨ 253 00:17:42,461 --> 00:17:44,730 でも それだけだ。 254 00:17:44,730 --> 00:17:48,568 私の結界は 姉さんのものより数段もろい。 255 00:17:48,568 --> 00:17:53,406 一気に大量の魔物が発生すれば 破られてしまう。 256 00:17:53,406 --> 00:17:57,877 そうならないように 二重三重に 重ねて結界を張っているから➨ 257 00:17:57,877 --> 00:18:00,846 結局 時間はかかってしまう。 258 00:18:00,846 --> 00:18:03,049 何も わかっちゃいない…》 259 00:18:03,049 --> 00:18:05,384 ひぃ! ミア様! 260 00:18:05,384 --> 00:18:08,487 魔物だ! なんて数だ! 261 00:18:08,487 --> 00:18:13,059 《しまった! ここまでの接近に 気づかなかったなんて》 262 00:18:13,059 --> 00:18:15,761 ひぃ! やられる~! 263 00:18:15,761 --> 00:18:19,231 任せてください! ミア様! 下がれ! 264 00:18:19,231 --> 00:18:22,702 シルバー… ジャッジメント! 265 00:18:26,739 --> 00:18:28,774 やっぱり様子がおかしいわ。 266 00:18:28,774 --> 00:18:30,743 シルバー・ジャッジメント! 267 00:18:32,912 --> 00:18:36,115 ハァ… ハァ… ハァ…。 268 00:18:40,419 --> 00:18:45,391 これじゃあ どっちが護衛なのか わからない…。 269 00:18:48,394 --> 00:18:52,064 ミア様 大丈夫ですか? えぇ。 270 00:18:52,064 --> 00:18:56,402 魔物も一段落したようですし こちらをお使いください。 271 00:18:56,402 --> 00:18:59,038 ありがとう… ございます。 272 00:18:59,038 --> 00:19:02,041 《こんなに 気の利く子がいたなんて》 273 00:19:04,377 --> 00:19:06,379 《この筆跡…》 274 00:19:06,379 --> 00:19:09,048 あの! シーッ。 275 00:19:09,048 --> 00:19:12,551 姉さんは お元気ですか? 276 00:19:12,551 --> 00:19:16,088 ご心配召されるな。 我が主君フィリア様は➨ 277 00:19:16,088 --> 00:19:19,058 パルナコルタにて 達者に暮らしております。 278 00:19:21,060 --> 00:19:24,063 我々は フィリア様に 恩義を感じておりますが➨ 279 00:19:24,063 --> 00:19:26,732 それ以前に あのお方が好きだから➨ 280 00:19:26,732 --> 00:19:29,368 力になって差し上げたいと 思っております。 281 00:19:29,368 --> 00:19:31,570 ゆえに ここへ参りました。 282 00:19:31,570 --> 00:19:35,241 《あぁ… よかった。 姉さんのそばには➨ 283 00:19:35,241 --> 00:19:38,544 姉さんを思ってくれる 味方がいるんだ。 284 00:19:38,544 --> 00:19:42,415 いい人たちに出会えたのね 姉さん》 285 00:19:42,415 --> 00:19:45,051 《ミア様! ご無事ですか!? あ… あの! 286 00:19:45,051 --> 00:19:48,554 今晩 私の部屋の鍵を開けておくので➨ 287 00:19:48,554 --> 00:19:52,558 もう少し お話できませんか? この手紙のことも。 288 00:19:58,397 --> 00:20:01,400 御意。 それでは後ほど。 289 00:20:05,838 --> 00:20:07,840 よし! 290 00:20:10,476 --> 00:20:13,145 え~…。 291 00:20:15,114 --> 00:20:19,018 ヒマリ お約束どおり参上いたしました。 292 00:20:19,018 --> 00:20:22,588 まさか天井裏から来られるとは 思いませんでした。 293 00:20:22,588 --> 00:20:25,591 門兵の目がありましたゆえ やむをえず。 294 00:20:25,591 --> 00:20:28,928 お許しください。 な なるほど…。 295 00:20:28,928 --> 00:20:31,097 女性 だったんですね。 296 00:20:31,097 --> 00:20:34,767 仮の姿で素性を欺くのも また忍びの技。 297 00:20:34,767 --> 00:20:37,069 ところで お手紙は読まれましたか? 298 00:20:37,069 --> 00:20:39,105 もちろん 何度も! 299 00:20:39,105 --> 00:20:41,741 お礼を言います ヒマリさん。 300 00:20:41,741 --> 00:20:44,744 この国が置かれている窮状を 把握できました。 301 00:20:44,744 --> 00:20:48,414 フィリア様いわく 事は一刻を争うと。 302 00:20:48,414 --> 00:20:52,918 あ~ 姉さんは 古代術式を使ったのかぁ。 303 00:20:52,918 --> 00:20:56,922 見たかった~。 とても すばらしい光景でしたよ。 304 00:20:56,922 --> 00:21:01,594 《でも それは 私にはできないことだ》 305 00:21:01,594 --> 00:21:07,099 国の総力を挙げての対応かぁ。 難しいだろうな。 306 00:21:07,099 --> 00:21:10,102 フィリア様も そこを気にしておられました。 307 00:21:10,102 --> 00:21:14,607 だって今 執政担ってるの あの王子よ? 308 00:21:14,607 --> 00:21:17,443 自分のことしか考えてないのよ? 309 00:21:17,443 --> 00:21:20,112 う~ん。 310 00:21:23,516 --> 00:21:26,752 《どうか 妹を…》 311 00:21:26,752 --> 00:21:30,422 逃げられますか? えっ? 312 00:21:30,422 --> 00:21:34,426 あなた1人を連れて パルナコルタに向かうのはたやすいこと。 313 00:21:34,426 --> 00:21:37,830 フィリア様も あなたの身を案じておられます。 314 00:21:37,830 --> 00:21:42,601 今のうちに 安全なところへ。 さあ 参りましょう。 315 00:21:42,601 --> 00:21:47,072 《この手を取れば 姉さんに会える…。 316 00:21:47,072 --> 00:21:52,044 私が この国にとどまる理由 それは何? 317 00:21:52,044 --> 00:21:57,049 姉さんを迫害して 追い出した この国に…》