1 00:00:02,135 --> 00:00:04,771 (ユリウス)魔界の接近? 予想される被害規模に➨ 2 00:00:04,771 --> 00:00:07,107 こっちは兵の国内配備案。 3 00:00:07,107 --> 00:00:11,511 はぁ… まったく何のつもりだい? ミア。 4 00:00:11,511 --> 00:00:16,617 《ヒマリ:ミア殿 逃げられますか?》 5 00:00:16,617 --> 00:00:19,786 《ミア:逃げる? この国から? 6 00:00:19,786 --> 00:00:23,123 姉さんを売った この人から? 7 00:00:23,123 --> 00:00:26,093 そんなの… ごめんだわ!》 8 00:02:11,999 --> 00:02:15,802 いいかい? 政治ってのは男の仕事なんだ。 9 00:02:15,802 --> 00:02:19,940 数百年に一度あるかないか わからんことのために金を出し➨ 10 00:02:19,940 --> 00:02:23,610 兵を割くなどという愚策 僕には到底できない。 11 00:02:23,610 --> 00:02:26,146 なんせ お金がかかるんでね。 12 00:02:26,146 --> 00:02:28,782 恐れながら殿下 お金なら➨ 13 00:02:28,782 --> 00:02:31,284 姉がパルナコルタに送られたときに➨ 14 00:02:31,284 --> 00:02:34,454 かなりの金額が動いたと 聞いております。 15 00:02:34,454 --> 00:02:36,957 ん? あぁ それなら➨ 16 00:02:36,957 --> 00:02:39,960 今度の建国記念祭で公開する➨ 17 00:02:39,960 --> 00:02:43,430 我らジルトニア王家の 巨大黄金像を作るために➨ 18 00:02:43,430 --> 00:02:46,099 ほとんど使ってしまったよ~。 19 00:02:46,099 --> 00:02:49,603 《この国 本当に潰れるんじゃないかしら》 20 00:02:49,603 --> 00:02:53,106 お待ちください! どけい! 21 00:02:53,106 --> 00:02:56,643 ヒッ! 《国王陛下! 22 00:02:56,643 --> 00:02:59,146 ご病気で体調を崩されてから➨ 23 00:02:59,146 --> 00:03:02,182 めったに人前に おいでになることはないのに…》 24 00:03:02,182 --> 00:03:05,786 ミア 魔界の接近とは本当か? 25 00:03:05,786 --> 00:03:08,121 真実です。 このままでは➨ 26 00:03:08,121 --> 00:03:10,624 人の住めぬ 魔物の国となるでしょう。 27 00:03:10,624 --> 00:03:14,494 父上 女の言うことです。 あまり真に受けぬほうが…。 28 00:03:14,494 --> 00:03:16,530 黙らんか! 29 00:03:16,530 --> 00:03:20,467 聖女以上に 魔物の事情に 詳しい者などおらん。 30 00:03:20,467 --> 00:03:24,137 フィリアを勝手に国外に出すだけでは 飽き足らず➨ 31 00:03:24,137 --> 00:03:28,442 ミアの意見までないがしろにするか この大バカ者! 32 00:03:28,442 --> 00:03:33,613 《やっぱり フィリア姉さんは この人の独断で売られたのね》 33 00:03:33,613 --> 00:03:37,117 父上 僕が勝手にしたのでは ありません。 34 00:03:37,117 --> 00:03:40,787 隣国が困っているのを 見捨てられないと彼女自身が…。 35 00:03:40,787 --> 00:03:44,191 だとしても 止めるのが婚約者であり➨ 36 00:03:44,191 --> 00:03:48,128 この国の王子である お前の役目だ。 違うか? 37 00:03:48,128 --> 00:03:52,599 いえ。 ミア 話を聞かせ… ゴホッゴホッ。 38 00:03:52,599 --> 00:03:55,001 陛下! フィリア様のお薬を。 39 00:03:55,001 --> 00:03:58,038 まだ残っているか? いえ もう1つも。 40 00:03:58,038 --> 00:04:00,273 城の薬師が作ったものならば…。 41 00:04:00,273 --> 00:04:03,777 どうして! 姉さんの残した 処方箋があるはずです。 42 00:04:03,777 --> 00:04:06,446 それは…。 43 00:04:06,446 --> 00:04:10,117 誤って紛失してしまったと。 44 00:04:10,117 --> 00:04:14,788 《なにそれ? まさか 姉さんを遠ざけた理由って…》 45 00:04:14,788 --> 00:04:16,790 フッ。 46 00:04:16,790 --> 00:04:18,792 《陛下が邪魔だから➨ 47 00:04:18,792 --> 00:04:21,261 早く いなくなってほしいってこと?》 48 00:04:21,261 --> 00:04:26,133 (ユリウス)あ~ ミア。 我がジルトニアの兵を信じろ。 49 00:04:26,133 --> 00:04:31,004 彼らが守る場所は 世界でいちばん 安全だと言っても過言ではない。 50 00:04:31,004 --> 00:04:34,541 《この人 本当に そう信じてるみたいね。 51 00:04:34,541 --> 00:04:37,611 陛下のお言葉ですら ないがしろにするなんて》 52 00:04:37,611 --> 00:04:41,448 君は何も心配しなくていい。 《だったら…》 53 00:04:41,448 --> 00:04:43,450 殿下。 54 00:04:43,450 --> 00:04:48,355 そうおっしゃってくださっても 私は少しだけ怖いです。 55 00:04:48,355 --> 00:04:51,458 お願いがあります。 明日のお務め➨ 56 00:04:51,458 --> 00:04:54,461 殿下も 付き添っていただけませんか? 57 00:04:54,461 --> 00:04:57,631 (ユリウス)う… う… うぴゃあ~! 58 00:04:57,631 --> 00:05:01,535 な 何をしている! 早く あれを倒せ! 59 00:05:01,535 --> 00:05:04,137 うわあ~! ハァ ハァ ハァ ハァ…。 60 00:05:04,137 --> 00:05:07,274 グアァ! (ユリウス)早う! 早う! 61 00:05:07,274 --> 00:05:10,710 《早い話 現場に連れてくればいいのよ。 62 00:05:10,710 --> 00:05:13,780 最近は 魔界接近の影響が色濃く出て➨ 63 00:05:13,780 --> 00:05:17,284 魔物の集団が出てくることなんて ザラにある。 64 00:05:17,284 --> 00:05:21,822 それを体験させれば さすがに目も覚めるでしょ》 65 00:05:21,822 --> 00:05:24,391 シルバー・ジャッジメント! 66 00:05:24,391 --> 00:05:26,560 ウガァーッ! 67 00:05:28,628 --> 00:05:30,997 (ユリウス)ミ ミア…。 68 00:05:30,997 --> 00:05:34,134 ぼ ぼ 僕はちょっと おなか痛くなってきた。 69 00:05:34,134 --> 00:05:36,803 そろそろ帰らせてもらうとしよう。 70 00:05:36,803 --> 00:05:39,472 ミア? 71 00:05:39,472 --> 00:05:42,809 あら 殿下 お帰りになられるのですか? 72 00:05:42,809 --> 00:05:45,846 ご覧のとおり 私の力が及ばないせいで➨ 73 00:05:45,846 --> 00:05:49,616 危険な状態が続いております。 ご理解いただけたでしょうか? 74 00:05:49,616 --> 00:05:52,285 き… 危険? そんなことはない。 75 00:05:52,285 --> 00:05:55,789 君も我がジルトニアの精鋭も よくやっているじゃないか。 76 00:05:55,789 --> 00:05:58,625 《目 ちゃんとついてるのかしら?》 77 00:05:58,625 --> 00:06:00,961 うろたえているわけじゃないぞ。 78 00:06:00,961 --> 00:06:04,464 僕は本当に腹が痛くて 帰りたいだけなのだ。 79 00:06:04,464 --> 00:06:08,602 殿下 この状況で どうお帰りになられるのです? 80 00:06:08,602 --> 00:06:11,471 ひぃ~っ! い いつの間に!? 81 00:06:11,471 --> 00:06:13,473 このまま手を打たずにいれば➨ 82 00:06:13,473 --> 00:06:16,543 まもなく国じゅうが このような状況になります。 83 00:06:16,543 --> 00:06:20,614 想像してください 王都ですら 安全ではなくなるのです。 84 00:06:20,614 --> 00:06:23,450 女が僕に意見するでない! 85 00:06:23,450 --> 00:06:25,819 どうせフィリアの まね事なのだろう? 86 00:06:25,819 --> 00:06:29,456 君は そんなことをせずとも 笑っておればいい! 87 00:06:29,456 --> 00:06:31,424 それとも君も➨ 88 00:06:31,424 --> 00:06:34,628 フィリアみたいに 僕に恥をかかせたいのか。 89 00:06:34,628 --> 00:06:36,796 《前々から思っていたけど➨ 90 00:06:36,796 --> 00:06:40,634 この人 姉さんにコンプレックスを 感じているように見えるのよね》 91 00:06:40,634 --> 00:06:43,169 ギャーッ! 92 00:06:43,169 --> 00:06:47,440 あ… あ… あぁ! 殺される!! 93 00:06:47,440 --> 00:06:51,444 《婚約者を盾にするなんて 信じられない。 94 00:06:51,444 --> 00:06:55,115 この人に 女がどうこう言う資格あるの?》 95 00:06:55,115 --> 00:06:57,784 誰か なんとかしてくれ! 死にたくない! 96 00:06:57,784 --> 00:07:00,654 シルバー・ジャッジメント! 97 00:07:04,124 --> 00:07:06,793 (ユリウス)…のせいだ 僕は悪くない。 98 00:07:06,793 --> 00:07:09,195 そうだ わかったぞ。 99 00:07:09,195 --> 00:07:13,099 これもすべて 国を捨て いなくなったフィリアのせいだ! 100 00:07:13,099 --> 00:07:16,803 あいつを呼び戻そう。 そして すべての魔物を討伐…。 101 00:07:16,803 --> 00:07:19,105 《何言ってるの この人》 102 00:07:19,105 --> 00:07:22,676 パルナコルタは 姉を返すなんてしませんよ。 103 00:07:22,676 --> 00:07:26,212 たとえ こちらが 元値の倍額を払おうともです。 104 00:07:26,212 --> 00:07:29,115 アハハ! 倍額でも手放さない? 105 00:07:29,115 --> 00:07:31,618 フィリアに そんな価値があるものか。 106 00:07:31,618 --> 00:07:35,755 少し結界をうまく張れる それだけの女じゃないか。 107 00:07:35,755 --> 00:07:39,125 ミア 最近の君は どうしたんだい? 108 00:07:39,125 --> 00:07:43,163 あの女のまねなど かわいい君に必要ない。 109 00:07:43,163 --> 00:07:46,199 いずれ僕の妻になるのだから。 110 00:07:46,199 --> 00:07:49,469 生意気は言わないように 努めなさい。 111 00:07:49,469 --> 00:07:53,106 《どれだけ言葉を尽くしても この人には…。 112 00:07:53,106 --> 00:07:57,410 魔界の接近が迫る今 私は どうすれば》 113 00:08:00,146 --> 00:08:03,283 (マモン)ねえねえ 君 ちょっとでいいからさ➨ 114 00:08:03,283 --> 00:08:05,285 僕と お散歩しない? 115 00:08:05,285 --> 00:08:07,787 え? あ あの…。 116 00:08:07,787 --> 00:08:10,156 (マモン)荷物 持ってあげようか? 117 00:08:10,156 --> 00:08:13,193 かわいいねぇ お名前 何ていうの? 118 00:08:13,193 --> 00:08:16,796 えっ!? (エルザ)いいかげんに しろ! 119 00:08:16,796 --> 00:08:18,798 (マモン)あっ…。 120 00:08:22,469 --> 00:08:24,904 ギャアーッ! 121 00:08:24,904 --> 00:08:26,873 もう。 122 00:08:29,809 --> 00:08:32,145 ひどいなぁ ねえさん。 123 00:08:32,145 --> 00:08:36,316 (エルザ)次やったら 首どころか 全身ミンチにするからね。 124 00:08:36,316 --> 00:08:38,485 それだけは ご勘弁を。 125 00:08:38,485 --> 00:08:40,787 さすがに それやられたら死ぬでしょ。 126 00:08:40,787 --> 00:08:45,625 ったく 大悪魔アスモデウスの復活が 危惧されてるってのに➨ 127 00:08:45,625 --> 00:08:47,627 緊張感がなさすぎよ。 128 00:08:47,627 --> 00:08:50,997 まあ 俺にとっては 親戚みたいなもんなんで。 129 00:08:50,997 --> 00:08:53,533 あんたより ずっと格上じゃない。 130 00:08:53,533 --> 00:08:55,568 ちょっとだけですよ。 131 00:08:55,568 --> 00:09:00,140 400年前 やつの魂は 聖女フィアナによって封じられた。 132 00:09:00,140 --> 00:09:03,143 だが 魔界の接近により それが揺らいでいる。 133 00:09:03,143 --> 00:09:07,213 もし何かあれば…。 あっさり復活しちゃうかもね。 134 00:09:07,213 --> 00:09:10,450 だから教会は あたしたちを派遣したんでしょ。 135 00:09:10,450 --> 00:09:12,452 ほら! あぁ イテッ! 136 00:09:12,452 --> 00:09:15,989 さっさと行くわよ。 へいへい。 137 00:09:15,989 --> 00:09:21,161 クソッ! フィリアを売り飛ばしてから ろくなことがない。 138 00:09:21,161 --> 00:09:25,031 あの女 どこまで僕に恥をかかせれば➨ 139 00:09:25,031 --> 00:09:27,634 気が済むというんだ。 140 00:09:27,634 --> 00:09:32,806 《幼い時から 僕は周囲の期待を受けて育った。 141 00:09:32,806 --> 00:09:36,176 第一王子は役立たずの引きこもり。 142 00:09:36,176 --> 00:09:40,113 次の王にふさわしいのは 国一番の神童➨ 143 00:09:40,113 --> 00:09:42,816 第二王子の僕だと。 144 00:09:42,816 --> 00:09:46,119 完璧な人生だった。 145 00:09:46,119 --> 00:09:50,457 そう あの日までは…》 146 00:09:50,457 --> 00:09:53,460 なにが完璧聖女だ。 147 00:09:53,460 --> 00:09:55,962 女など 美しくあればよい。 148 00:09:55,962 --> 00:09:58,465 かわいく ほほ笑んでいればいいんだ。 149 00:09:58,465 --> 00:10:02,469 男に意見し ましてや 僕をないがしろにするとは。 150 00:10:02,469 --> 00:10:05,138 (ピルツ)まったく そのとおりですな。 151 00:10:05,138 --> 00:10:07,807 ピルツ侯爵! お前いつから…。 152 00:10:07,807 --> 00:10:11,211 殿下に ぜひ お伝えしたい情報があり➨ 153 00:10:11,211 --> 00:10:13,713 先ほどから控えておりました。 154 00:10:13,713 --> 00:10:15,648 フンッ 話とは? 155 00:10:15,648 --> 00:10:19,786 聖女… いや 隣国に売られた生意気な小娘に➨ 156 00:10:19,786 --> 00:10:24,124 神童とうたわれた殿下の 本当のお力を示してやるのです。 157 00:10:24,124 --> 00:10:26,793 本当の力? はい。 158 00:10:26,793 --> 00:10:29,462 ご存じですか? このジルトニアに➨ 159 00:10:29,462 --> 00:10:33,133 聖女フィアナの残した宝が 秘蔵されていることを。 160 00:10:33,133 --> 00:10:36,135 聖女フィアナの? 聞いたことないが。 161 00:10:36,135 --> 00:10:38,538 王都にある教会の地下に➨ 162 00:10:38,538 --> 00:10:41,541 それは眠っていると 伝えられております。 163 00:10:41,541 --> 00:10:45,478 伝説の聖女フィアナの 魔力を封じた指輪➨ 164 00:10:45,478 --> 00:10:51,150 この封印を解いた者は 大いなる力を得るとされています。 165 00:10:51,150 --> 00:10:56,489 もし殿下が その封印を解き 力をお示しになれば…。 166 00:10:56,489 --> 00:10:59,292 もう誰も この僕に意見できない。 167 00:10:59,292 --> 00:11:03,796 はい 目障りな隣国の聖女の 鼻を明かすことなど➨ 168 00:11:03,796 --> 00:11:05,965 造作もないことでしょう。 169 00:11:05,965 --> 00:11:10,637 それはいい。 フフッ 見せてやるんだ 誰が上か。 170 00:11:10,637 --> 00:11:14,807 そうすれば ミアだって… ハハッ あの父上だって! 171 00:11:14,807 --> 00:11:19,779 フンッ あの老いぼれめ 早く死んでくれればいいものを。 172 00:11:27,487 --> 00:11:29,822 おや? 173 00:11:29,822 --> 00:11:32,225 なぜ私は こんな所に? 174 00:11:35,128 --> 00:11:37,163 (リーナ)へ… 返還要求!? 175 00:11:37,163 --> 00:11:40,600 今更 フィリア様を返せっていうんですか? 176 00:11:40,600 --> 00:11:44,437 (オスヴァルト)ジルトニアの状況は 思った以上に芳しくないらしい。 177 00:11:44,437 --> 00:11:48,107 もちろん 我が国としては 断固拒否する所存だが➨ 178 00:11:48,107 --> 00:11:50,276 一応 伝えておこうと思ってな。 179 00:11:50,276 --> 00:11:53,112 《フィリア:大破邪魔法陣を 維持するために➨ 180 00:11:53,112 --> 00:11:55,248 私は王都から離れられない。 181 00:11:55,248 --> 00:11:57,717 だからこそ ヒマリさんを送って➨ 182 00:11:57,717 --> 00:12:01,087 できる限りの打開策を 託したけれど➨ 183 00:12:01,087 --> 00:12:05,258 おそらく ユリウス殿下に 却下されてしまったのでしょう。 184 00:12:05,258 --> 00:12:08,094 いったい どうすれば…》 185 00:12:08,094 --> 00:12:10,597 フィリア殿。 186 00:12:10,597 --> 00:12:14,400 1人で抱えないで 周りを見てほしいな。 187 00:12:14,400 --> 00:12:16,903 えっ…。 (2人)うんうん。 188 00:12:16,903 --> 00:12:20,940 要は ジルトニアの状況が 改善されればいいのだろう? 189 00:12:20,940 --> 00:12:23,109 妥協案になってしまうが➨ 190 00:12:23,109 --> 00:12:26,112 パルナコルタ騎士団を 援軍として派遣できないか➨ 191 00:12:26,112 --> 00:12:29,249 議会に提案してきた。 あの騎士団を? 192 00:12:29,249 --> 00:12:33,620 (オスヴァルト)あぁ 自慢じゃないが うちの騎士団は強いぞ。 193 00:12:33,620 --> 00:12:37,190 きっと ジルトニアにいるミア殿の 助けになるはずだ。 194 00:12:37,190 --> 00:12:39,759 (レオナルド)フン! 間接的とはいえ➨ 195 00:12:39,759 --> 00:12:44,097 こちらにも責任があるからな できる限りの支援をしよう。 196 00:12:44,097 --> 00:12:47,600 だから 安心してくれ。 197 00:12:50,603 --> 00:12:55,408 ありがとうございます オスヴァルト殿下。 198 00:12:55,408 --> 00:12:57,443 あっ! 199 00:12:57,443 --> 00:13:01,080 す すみません! お茶も出さずに失礼いたしました。 200 00:13:01,080 --> 00:13:03,249 リーナさん お願いします。 201 00:13:03,249 --> 00:13:05,785 は~い。 202 00:13:05,785 --> 00:13:07,920 日常生活の手伝いを➨ 203 00:13:07,920 --> 00:13:10,757 しぜんと頼めるくらいには なってるんだな。 204 00:13:10,757 --> 00:13:14,794 えぇ そろそろワガママの一つでも 言ってほしいのですがねぇ。 205 00:13:14,794 --> 00:13:16,763 そうだな。 206 00:13:23,736 --> 00:13:28,241 グレイスさん 目を開けてください。 207 00:13:28,241 --> 00:13:32,445 (グレイス)あっ。 成功です。 よく頑張りましたね。 208 00:13:32,445 --> 00:13:35,782 今の感覚を忘れずに。 はい! 209 00:13:35,782 --> 00:13:38,317 失礼いたします。 210 00:13:38,317 --> 00:13:41,087 フィリア様 ヒマリから連絡が。 211 00:13:41,087 --> 00:13:43,589 少し休憩にしましょう。 212 00:13:47,493 --> 00:13:51,531 ジルトニア国王のご体調が芳しくない とは聞いておりましたが➨ 213 00:13:51,531 --> 00:13:53,433 まさか そんなことが…。 214 00:13:53,433 --> 00:13:55,435 特効薬の処方箋を➨ 215 00:13:55,435 --> 00:13:58,104 意図的に破棄するとは…。 ひどいです! 216 00:13:58,104 --> 00:14:02,775 《ミアからの手紙には みんなに 聞かせていない続きがある。 217 00:14:02,775 --> 00:14:06,646 ジルトニアに渦巻く陰謀 その首謀者が➨ 218 00:14:06,646 --> 00:14:09,682 ユリウス殿下であるとミアは確信し➨ 219 00:14:09,682 --> 00:14:13,453 彼を国政の表舞台から 葬り去ろうとしている。 220 00:14:13,453 --> 00:14:17,590 人を傷つけることをいとう 温和で優しいミアが➨ 221 00:14:17,590 --> 00:14:20,593 ここまでの決意をするなんて…。 222 00:14:20,593 --> 00:14:23,730 いったい 何があったというの?》 223 00:14:23,730 --> 00:14:27,433 とにかく 薬の処方をヒマリさんに託します。 224 00:14:27,433 --> 00:14:31,938 あれから改良を重ねたので 完治する可能性もありますし➨ 225 00:14:31,938 --> 00:14:34,574 ミアには くれぐれも無理しないようにと➨ 226 00:14:34,574 --> 00:14:37,243 伝えてください。 承知いたしました。 227 00:14:37,243 --> 00:14:42,115 《もし陛下が快癒されれば 国政も正常に戻る。 228 00:14:42,115 --> 00:14:46,152 パルナコルタ騎士団と連携して 国防に力を入れてくだされば➨ 229 00:14:46,152 --> 00:14:50,089 ミアの負担も減るし 無茶はしないはず。 230 00:14:50,089 --> 00:14:54,093 これでいい。 いいはずなのに➨ 231 00:14:54,093 --> 00:14:57,497 なぜか 胸がずっと苦しい。 232 00:14:57,497 --> 00:15:00,500 ミア どうか無事で…》 233 00:15:02,602 --> 00:15:06,172 やっぱり 現状でいちばん 足を引っ張っているのは➨ 234 00:15:06,172 --> 00:15:08,207 ユリウス殿下なのよね。 235 00:15:08,207 --> 00:15:11,410 なるほど ではユリウス殿下を 亡き者にすることを➨ 236 00:15:11,410 --> 00:15:14,914 ご所望なのですね。 いきなり物騒なこと言うわね。 237 00:15:14,914 --> 00:15:17,450 ここは やはり毒殺がよろしいかと。 238 00:15:17,450 --> 00:15:20,419 例えば吹き矢で 血管に この毒針を打ち込めば➨ 239 00:15:20,419 --> 00:15:22,422 瞬く間に よみの国へと…。 240 00:15:22,422 --> 00:15:26,492 待って待って とりあえず 無力化させればそれでいいの。 241 00:15:26,492 --> 00:15:28,428 暗殺なんかしたら最悪➨ 242 00:15:28,428 --> 00:15:31,431 パルナコルタに矛先が向いて あわや戦争よ。 243 00:15:31,431 --> 00:15:35,101 そうおっしゃるのであれば 暗殺はやめましょう。 244 00:15:35,101 --> 00:15:39,071 陛下のお薬の処方については 次の定期連絡で➨ 245 00:15:39,071 --> 00:15:42,542 フィリア様にお尋ねします。 えぇ お願い。 246 00:15:42,542 --> 00:15:45,912 では目下 ユリウス殿下への対処ですが➨ 247 00:15:45,912 --> 00:15:48,247 ミア殿は どうなされたいのですか? 248 00:15:48,247 --> 00:15:51,451 どうって それは…。 249 00:15:51,451 --> 00:15:56,456 今まで 姉さんにした仕打ちを 全部やり返して➨ 250 00:15:56,456 --> 00:15:59,125 心の底から謝らせて➨ 251 00:15:59,125 --> 00:16:03,296 自分の愚かさを後悔させて 身分も財産も奪ったあと➨ 252 00:16:03,296 --> 00:16:06,132 国外に捨ててやりたい! 253 00:16:06,132 --> 00:16:09,669 ミア殿の聖女としての肩書を 利用なされば➨ 254 00:16:09,669 --> 00:16:11,671 それも可能かと。 255 00:16:13,940 --> 00:16:17,143 《そうよ 私は聖女。 256 00:16:17,143 --> 00:16:21,113 国を守り 人々を救済する者。 257 00:16:21,113 --> 00:16:24,116 その聖女が私怨で動いていいの? 258 00:16:24,116 --> 00:16:29,455 すべてが終わった時 私はまだ 聖女でいられるの? 259 00:16:29,455 --> 00:16:33,426 そもそも 私が目指していた聖女って➨ 260 00:16:33,426 --> 00:16:35,428 どんなものだっけ?》 261 00:16:35,428 --> 00:16:38,431 《本日の授業は ここまで。 262 00:16:38,431 --> 00:16:41,601 よく頑張りましたね ミア。 はい。 263 00:16:41,601 --> 00:16:44,604 そうだ 聞きましたよ。 264 00:16:44,604 --> 00:16:49,542 お姉様のフィリアさん 認定を通って 明日聖女デビューだそうですね。 265 00:16:49,542 --> 00:16:52,411 おめでとう。 あ~ はい。 266 00:16:52,411 --> 00:16:54,780 ありがとうございます。 267 00:16:54,780 --> 00:16:57,817 《は… 初耳なんですけど~!》 268 00:16:57,817 --> 00:17:01,587 も~ どうして お父様も お母様も➨ 269 00:17:01,587 --> 00:17:04,624 何も教えてくれないのかしら。 270 00:17:04,624 --> 00:17:09,495 いいですかミア フィリアは 聖女として一人前になるために➨ 271 00:17:09,495 --> 00:17:12,765 自ら教会で修行することを 選んだのです。 272 00:17:12,765 --> 00:17:15,601 あの子の決意を 無駄にしないためにも➨ 273 00:17:15,601 --> 00:17:19,438 今後私たちは 必要以上の接触を してはいけません。 274 00:17:19,438 --> 00:17:22,942 《1つ年上の姉 フィリア姉さん。 275 00:17:22,942 --> 00:17:25,845 一緒に暮らした記憶は ほとんどないし➨ 276 00:17:25,845 --> 00:17:27,847 まともに話したことすら…》 277 00:17:27,847 --> 00:17:30,283 姉妹なのに。 278 00:17:30,283 --> 00:17:33,452 《でも だからこそ…》 279 00:17:38,424 --> 00:17:40,893 俄然 興味があるのよね! 280 00:17:43,095 --> 00:17:46,732 《姉さんは今日 聖女としてのお披露目を兼ねて➨ 281 00:17:46,732 --> 00:17:51,771 王都近郊で 光の柱を展開させるらしい》 282 00:17:51,771 --> 00:17:53,739 うわ! 283 00:17:58,177 --> 00:18:00,947 《こっちのほうが早そうね》 284 00:18:00,947 --> 00:18:02,949 ♬「フンフフ~ン」 285 00:18:02,949 --> 00:18:07,620 もし お母様に出くわしても バレないように変装もしてるし。 286 00:18:11,090 --> 00:18:13,592 グアーッ! 《魔物!? 287 00:18:13,592 --> 00:18:18,531 なぜ? 王都から近い場所は 結界があるから安全なはず…》 288 00:18:18,531 --> 00:18:21,100 (鼓動) 289 00:18:21,100 --> 00:18:23,769 《死ぬのかしら 私…。 290 00:18:23,769 --> 00:18:26,672 きっと罰が当たったのね。 291 00:18:26,672 --> 00:18:31,110 聖女の血筋なのに 私は全然 修行してこなかった。 292 00:18:31,110 --> 00:18:34,080 姉さんに任せれば それでいいって➨ 293 00:18:34,080 --> 00:18:36,515 何も知ろうとしなかった。 294 00:18:36,515 --> 00:18:39,785 街の外に こんな危険があることすら…。 295 00:18:39,785 --> 00:18:42,588 神様 助けて!》 296 00:18:42,588 --> 00:18:44,790 シルバー・ジャッジメント! 297 00:18:44,790 --> 00:18:47,460 ギャーッ! 298 00:18:50,096 --> 00:18:52,431 大丈夫ですか? 299 00:18:52,431 --> 00:18:55,601 間に合ったなら よかった。 300 00:18:55,601 --> 00:18:58,137 (ヒルデガルド) フィリア どこに行ったのです! 301 00:18:58,137 --> 00:19:00,106 衛兵を呼んできます。 302 00:19:00,106 --> 00:19:02,608 私は 儀式を抜けてきたので これで。 303 00:19:06,412 --> 00:19:09,782 ヒーローみたい》 304 00:19:09,782 --> 00:19:13,853 < それが 姉さんとの再会だった> 305 00:19:13,853 --> 00:19:17,256 《おぉ もう2本目だぞ。 こんなに早く。 306 00:19:17,256 --> 00:19:19,925 かっこいい》 307 00:19:19,925 --> 00:19:23,429 《フィリア姉さんのような 聖女になりたい。 308 00:19:23,429 --> 00:19:26,599 そうだ あの日 私はそう願った。 309 00:19:26,599 --> 00:19:31,604 貴せんを問わず人を助けて 国を守る盾となる。 310 00:19:31,604 --> 00:19:36,776 歴代最高の聖女 私の憧れ 私の目標➨ 311 00:19:36,776 --> 00:19:41,447 フィリア姉さんは いつだって 全力で最前線に立ち続けてきた。 312 00:19:41,447 --> 00:19:44,583 その裏で ずっと冷遇されていたのに➨ 313 00:19:44,583 --> 00:19:48,087 この地を去る時ですら 何も言わなかった。 314 00:19:48,087 --> 00:19:52,591 誰も恨まず 呪わず 復讐など考えもせず。 315 00:19:52,591 --> 00:19:56,262 ただひたすら 誰かの安寧を祈って》 316 00:19:56,262 --> 00:19:58,597 わかってるの。 317 00:19:58,597 --> 00:20:04,470 それを私が 復しゅうなんかで 台なしにしていいわけがない。 318 00:20:04,470 --> 00:20:07,106 でも 悔しくて! 319 00:20:07,106 --> 00:20:10,076 あんなに尊い人を ないがしろにした人たちを➨ 320 00:20:10,076 --> 00:20:13,079 私は どうしても許せない! 321 00:20:13,079 --> 00:20:15,414 全員よ! 322 00:20:15,414 --> 00:20:19,585 頭で理解してても 感情が追いつかない。 323 00:20:19,585 --> 00:20:23,089 グチャグチャで どうしていいかわからなくて…。 324 00:20:23,089 --> 00:20:27,126 ミア殿 それでいいのですよ。 えっ。 325 00:20:27,126 --> 00:20:31,630 ミア殿は ミア殿のまま そのお心のままで。 326 00:20:31,630 --> 00:20:35,935 無理をして フィリア様に なろうとしなくてもいいのです。 327 00:20:35,935 --> 00:20:40,406 白黒はっきりつけることが 最善とは限りませぬ。 328 00:20:40,406 --> 00:20:44,443 ましてや 人の心は 自分でさえも見通せぬもの。 329 00:20:44,443 --> 00:20:47,413 それでいて千変万化でございます。 330 00:20:47,413 --> 00:20:51,751 走り続けた先に いずれ 消化できることもありましょう。 331 00:20:51,751 --> 00:20:57,423 あるがままに ミア殿のままで この国をお救いになればよい。 332 00:20:57,423 --> 00:21:01,293 私の… ままで? 333 00:21:01,293 --> 00:21:04,497 《でもそれは 怒りを飲み込むよりも➨ 334 00:21:04,497 --> 00:21:06,465 ずっと苦しいことだわ。 335 00:21:06,465 --> 00:21:11,137 けれど この怒りが 私の心を燃やす薪になるのなら➨ 336 00:21:11,137 --> 00:21:15,107 痛くても 苦しくても きっとなんだって…》 337 00:21:15,107 --> 00:21:18,277 いいわ やってやろうじゃない。 338 00:21:18,277 --> 00:21:21,180 大嫌いなあの人を大嫌いなまま➨ 339 00:21:21,180 --> 00:21:23,716 聖女として護国のために➨ 340 00:21:23,716 --> 00:21:28,454 企みを片っ端から暴いて 丁寧に へし折ってやるんだから。 341 00:21:28,454 --> 00:21:33,125 だって私は欲張りで 救国も復しゅうも譲れないもの。 342 00:21:33,125 --> 00:21:39,498 それが第29代聖女 ミア・アデナウアーのあり方なのよ。 343 00:21:39,498 --> 00:21:42,635 それではまず いかがいたしましょう? 344 00:21:42,635 --> 00:21:46,105 まずは 国王陛下が回復されるまで➨ 345 00:21:46,105 --> 00:21:48,641 政治を別の方に委ねたいですね。 346 00:21:48,641 --> 00:21:50,776 別の方… まさか! 347 00:21:50,776 --> 00:21:55,814 そう この国には もう1人ふさわしい方がいる。 348 00:21:55,814 --> 00:22:00,452 ユリウス殿下の派閥に軟禁されている 第一王子➨ 349 00:22:00,452 --> 00:22:04,123 フェルナンド殿下に 立ち上がっていただきましょう。