1 00:00:34,234 --> 00:00:38,739 《ミア:ジルトニアの森に魔物が増え 犠牲者が出ています。 2 00:00:38,739 --> 00:00:42,743 どうか フィリア姉さん 助言をください。 3 00:00:42,743 --> 00:00:45,412 ユリウス殿下に訴えても無駄。 4 00:00:45,412 --> 00:00:49,750 あいつは この国のことなんて これっぽっちも考えてやしない。 5 00:00:49,750 --> 00:00:52,753 考えていたら 姉さんを売ったりなんか…》 6 00:00:57,424 --> 00:01:00,761 《姉さんなら 今 起こっている異変に➡ 7 00:01:00,761 --> 00:01:03,764 気づいているのではないかと 思ったのですが➡ 8 00:01:03,764 --> 00:01:06,934 知らせがないので こちらから お便りを出しました。 9 00:01:06,934 --> 00:01:09,836 無事に届いていると よいのですが…》 10 00:01:11,772 --> 00:01:14,775 《こんなことして 意味あるのかな。 11 00:01:14,775 --> 00:01:17,444 異変に気づいていたら➡ 12 00:01:17,444 --> 00:01:20,781 姉さんは必ず 私に助言を与えようと➡ 13 00:01:20,781 --> 00:01:25,118 考えるはずだもの。 それがないってことは…》 14 00:01:25,118 --> 00:01:27,454 ねぇ 姉さん。 15 00:01:27,454 --> 00:01:30,290 不自由な思いは していない? 16 00:01:30,290 --> 00:01:33,794 そこに 姉さんの味方はいる? 17 00:03:29,810 --> 00:03:33,246 (フィリア) やけに見物人が多いようですが。 18 00:03:33,246 --> 00:03:36,083 (オスヴァルト) 見世物にするみたいで悪いな。 19 00:03:36,083 --> 00:03:39,586 父上が 新しい聖女を国民に紹介する➡ 20 00:03:39,586 --> 00:03:43,423 いい機会だって言って 誰でも入れるようにしたんだ。 21 00:03:43,423 --> 00:03:45,425 確かに手っ取り早いし➡ 22 00:03:45,425 --> 00:03:48,428 あとは 勝手に伝聞で広がっていくが➡ 23 00:03:48,428 --> 00:03:50,430 それにしてもなぁ。 24 00:03:50,430 --> 00:03:52,432 私は気にしません。 25 00:03:52,432 --> 00:03:55,102 (ライハルト)あぁ よかった。 間に合いましたか。 26 00:03:55,102 --> 00:04:00,273 フィリアさん あなたの働きは聞いています。 27 00:04:00,273 --> 00:04:04,444 やはり この国にお呼びしようと 提案したのは正解でした。 28 00:04:04,444 --> 00:04:07,781 弟と口論したかいがある というものです。 29 00:04:07,781 --> 00:04:12,052 なっ… 兄上。 今それを言いますか。 30 00:04:14,254 --> 00:04:17,257 (ヨルン)フィリア様 準備が整いました。 31 00:04:17,257 --> 00:04:20,760 あっ はい。 それでは失礼いたします。 32 00:04:23,096 --> 00:04:25,765 フィリア殿! 33 00:04:25,765 --> 00:04:29,269 どうか この国のこと よろしくお願いします。 34 00:04:41,381 --> 00:04:44,384 《優しい人たちばかりですね。 35 00:04:44,384 --> 00:04:48,221 心根がまっすぐで 国を愛していて➡ 36 00:04:48,221 --> 00:04:53,059 誰かに寄り添う心を持つ 優しい人たち。 37 00:04:53,059 --> 00:04:56,396 たとえ 生まれた国は違っても➡ 38 00:04:56,396 --> 00:04:59,099 この人たちを守りたい》 39 00:05:01,401 --> 00:05:07,073 《私は パルナコルタの聖女でありたいと 願っている》 40 00:05:07,073 --> 00:05:09,075 始めます。 41 00:05:14,247 --> 00:05:17,584 地に芽吹きし命あるものよ。 42 00:05:17,584 --> 00:05:21,087 天に羽ばたきし命あるものよ。 43 00:05:21,087 --> 00:05:25,091 我が祈りを聞き届けたまえ。 44 00:05:25,091 --> 00:05:28,428 お母さん 聖女様 女神様みたい。 45 00:05:28,428 --> 00:05:32,065 (リーナ)フィリア様 すごくきれい。 46 00:05:32,065 --> 00:05:35,068 守りの柱は大地を育み➡ 47 00:05:35,068 --> 00:05:38,238 清浄なる光が我らを慈しむ。 48 00:05:38,238 --> 00:05:42,242 誓わん。 我が想いの絶えぬ限り➡ 49 00:05:42,242 --> 00:05:46,079 この結界 何にも侵されず。 50 00:05:46,079 --> 00:06:00,760 ♬~ 51 00:06:00,760 --> 00:06:04,764 大破邪魔法陣 発動。 52 00:06:04,764 --> 00:06:19,279 ♬~ 53 00:06:19,279 --> 00:06:21,615 できました。 54 00:06:21,615 --> 00:06:25,452 《アスモデウス:見つけたぞ 見つけた》 55 00:06:25,452 --> 00:06:28,455 《今のは いったい…》 56 00:06:28,455 --> 00:06:30,457 (修道女たち)フィリア様! 57 00:06:30,457 --> 00:06:32,692 さすがです~! フィリア様! 58 00:06:32,692 --> 00:06:35,362 すごい すごい フィリア様! 59 00:06:35,362 --> 00:06:38,031 ⚟フィリア様! ⚟ありがとうございます! 60 00:06:38,031 --> 00:06:46,239 (市民たちの歓声) 61 00:06:52,379 --> 00:06:56,216 ん~ 今日も いいお天気ですね~。 62 00:06:56,216 --> 00:06:59,386 パルナコルタは平和そのものです。 63 00:06:59,386 --> 00:07:04,057 リーナちゃん! 野菜 聖女様に持っていって! 64 00:07:04,057 --> 00:07:07,060 卵は精がつくから ぜひ聖女様に! 65 00:07:07,060 --> 00:07:09,229 フィリア様まんじゅう作ってみたの! 66 00:07:09,229 --> 00:07:11,564 うちで採れた果物 持ってって! 67 00:07:11,564 --> 00:07:13,733 手編みのマフラー編んだんだけど! 68 00:07:13,733 --> 00:07:16,403 最新のおしろいを 聖女様に! 69 00:07:16,403 --> 00:07:19,105 もう持てませ~ん。 70 00:07:23,743 --> 00:07:25,745 アハッ! 71 00:07:29,416 --> 00:07:32,519 ただいま戻りました~。 72 00:07:32,519 --> 00:07:35,889 あっ またお仕事してる~! 73 00:07:35,889 --> 00:07:39,225 も~う 王都から出られない間くらいは➡ 74 00:07:39,225 --> 00:07:42,062 せっかくだから お休み期間にしましょうって➡ 75 00:07:42,062 --> 00:07:46,066 言ったじゃないですか。 休んでくださいよ~。 76 00:07:46,066 --> 00:07:48,568 はい。 といっても➡ 77 00:07:48,568 --> 00:07:51,237 どうしていいかわからなくて つい…。 78 00:07:51,237 --> 00:07:53,740 むぅ~。 79 00:07:53,740 --> 00:07:58,078 フィリア様って 趣味とかないんですか? 80 00:07:58,078 --> 00:08:00,046 う~ん。 81 00:08:03,083 --> 00:08:05,251 《ゴクッ…》 82 00:08:07,420 --> 00:08:09,756 特にないですね。 83 00:08:09,756 --> 00:08:11,925 そんな~。 84 00:08:11,925 --> 00:08:14,928 あっ! なら お散歩とかいかがですか? 85 00:08:14,928 --> 00:08:18,765 といっても今は飢えたフィリア様ファンの 餌食になっちゃうんで➡ 86 00:08:18,765 --> 00:08:22,102 お勧めしにくいんですけど~。 散歩…。 87 00:08:22,102 --> 00:08:25,105 ガーデニング! ガーデニング…。 88 00:08:25,105 --> 00:08:29,275 釣りとかも いいって聞きますよ! 釣り…。 89 00:08:29,275 --> 00:08:34,047 ん~ それじゃあ 読書とかはどうですか? 90 00:08:34,047 --> 00:08:36,716 あっ 読書は よくします。 91 00:08:36,716 --> 00:08:40,053 古代の書物を読み解いたり 学術書を読んだり。 92 00:08:40,053 --> 00:08:43,723 わぁ! 私も本読むの好きなんですよ~。 93 00:08:43,723 --> 00:08:46,559 特に恋愛小説とか大好きです。 94 00:08:46,559 --> 00:08:51,231 れ ん あ い しょう せ つ? 95 00:08:51,231 --> 00:08:54,734 えっ まさか恋愛小説 知らないんですか!? 96 00:08:54,734 --> 00:08:58,038 いえ 読んだことはないですが 知ってはいます。 97 00:08:58,038 --> 00:09:01,207 好意を寄せ合う 男性と女性の心理描写を➡ 98 00:09:01,207 --> 00:09:03,376 ルポルタージュした創作物ですよね。 99 00:09:03,376 --> 00:09:08,214 う~ん であるような でないような…。 100 00:09:08,214 --> 00:09:13,720 あの~ フィリア様は 恋愛に興味はないんですか? 101 00:09:13,720 --> 00:09:15,722 ん… そうですね。 102 00:09:15,722 --> 00:09:17,724 こんなに おきれいなのに! 103 00:09:17,724 --> 00:09:20,326 というより そういう機会が…。 104 00:09:22,562 --> 00:09:26,232 じゃあじゃあ 今度 私のオススメの恋愛小説➡ 105 00:09:26,232 --> 00:09:28,234 お貸ししますね! えっ? 106 00:09:28,234 --> 00:09:30,737 とっておきの1冊を 持ってきますので➡ 107 00:09:30,737 --> 00:09:33,339 ぜひぜひ 感想を教えてほしいです~。 108 00:09:33,339 --> 00:09:36,843 はい 楽しみにしています。 109 00:09:36,843 --> 00:09:39,345 ずいぶんと にぎやかだな。 110 00:09:39,345 --> 00:09:43,516 殿下! いらっしゃいませ~。 111 00:09:43,516 --> 00:09:48,221 フィリア殿に ちょっと相談事があって来た。 112 00:09:57,697 --> 00:10:02,202 本題に入る前に まずは弁明させてほしい。 113 00:10:02,202 --> 00:10:07,040 俺が あなたを迎えることを巡って 兄と口論をしたという話。 114 00:10:07,040 --> 00:10:10,043 あぁ 教会でおっしゃっていた。 115 00:10:10,043 --> 00:10:12,378 お気になさらずに。 私は…。 116 00:10:12,378 --> 00:10:14,714 俺は気にするんだ! 117 00:10:14,714 --> 00:10:18,051 あれは あなたに 来てもらいたくなかったとか➡ 118 00:10:18,051 --> 00:10:21,721 そういうことではないんだ。 ただ 前にも話したように➡ 119 00:10:21,721 --> 00:10:24,724 金品で物のように 聖女を売り買いすることに➡ 120 00:10:24,724 --> 00:10:26,726 反対だったんだ。 121 00:10:26,726 --> 00:10:30,396 当時は 兄も訳あって 気が立っていたもんで➡ 122 00:10:30,396 --> 00:10:33,399 互いに冷静さを欠いていて。 123 00:10:33,399 --> 00:10:37,070 正直 今でも 金を出して人を買うなんてのは➡ 124 00:10:37,070 --> 00:10:40,406 間違ってると思うし もう二度とやりたくない。 125 00:10:40,406 --> 00:10:43,409 だけど あなたに出会えてよかった。 126 00:10:43,409 --> 00:10:45,745 そう心から思ってる。 127 00:10:45,745 --> 00:10:50,416 誤解されたくなかったから ちゃんと説明したかった。 128 00:10:50,416 --> 00:10:53,086 承りました。 129 00:10:53,086 --> 00:10:57,090 あらぁ! (レオナルド)ところで殿下 相談事とは。 130 00:10:57,090 --> 00:11:00,260 レオナルドさん! 空気読んでください。 ん? 131 00:11:00,260 --> 00:11:02,262 そうだった! 132 00:11:02,262 --> 00:11:06,099 フィリア殿 折り入って相談なのだが➡ 133 00:11:06,099 --> 00:11:09,102 家庭教師をしてみないか? 134 00:11:09,102 --> 00:11:11,104 えっ? 135 00:11:11,104 --> 00:11:14,107 (リーナ)すてきだと思いますよ~。 136 00:11:14,107 --> 00:11:18,611 ですが 家庭教師なんて 私に務まるかどうか。 137 00:11:18,611 --> 00:11:21,447 フィリア様は教えるの上手ですよ。 138 00:11:21,447 --> 00:11:23,616 私が お仕事のこと聞くと➡ 139 00:11:23,616 --> 00:11:26,786 すごくわかりやすく 教えてくださるじゃないですか。 140 00:11:26,786 --> 00:11:30,123 それに 見習い聖女のお嬢様なら➡ 141 00:11:30,123 --> 00:11:33,760 きっとフィリア様の いいお話し相手に なってくれますよ。 142 00:11:33,760 --> 00:11:36,763 年下でいらっしゃるって お話でしたけど➡ 143 00:11:36,763 --> 00:11:39,732 それほど 離れてもいないでしょうし。 144 00:11:45,104 --> 00:11:47,106 フィリア様? 145 00:11:47,106 --> 00:11:50,777 すみません 妹のことを思い出して。 146 00:11:50,777 --> 00:11:55,114 手紙を出してから まだ返事が来ていないなと。 147 00:11:55,114 --> 00:11:58,785 使いの者が サボっていないか 確認いたしましょう。 148 00:11:58,785 --> 00:12:01,120 さあさあ フィリア様! 149 00:12:01,120 --> 00:12:04,290 晩ご飯 たっくさん食べてくださいね。 150 00:12:10,797 --> 00:12:13,266 おいしいです。 151 00:12:16,469 --> 00:12:18,972 あの? すみません。 152 00:12:18,972 --> 00:12:22,475 私たち フィリア様が おいしいって 言ってくださることが➡ 153 00:12:22,475 --> 00:12:24,477 うれしいんです。 えっ? 154 00:12:24,477 --> 00:12:26,813 あれ 気づかれてませんでした? 155 00:12:26,813 --> 00:12:29,816 以前は黙々と 食べてらっしゃいましたけど➡ 156 00:12:29,816 --> 00:12:34,554 最近は こうして よくお気持ちを 伝えてくださいますよ。 157 00:12:34,554 --> 00:12:38,725 レオナルドさんも 腕の振るいがいがありますよね。 158 00:12:38,725 --> 00:12:43,229 ゴホン 張り切ってしまって レパートリーが増えていく一方です。 159 00:12:43,229 --> 00:12:46,733 それは どういう…。 実はですね➡ 160 00:12:46,733 --> 00:12:50,403 最近のお食事は レオナルドさんが作ってるんですよ~。 161 00:12:50,403 --> 00:12:52,405 えっ!? 趣味です。 162 00:12:52,405 --> 00:12:55,074 こんなに おいしいお料理を いつも…。 163 00:12:55,074 --> 00:12:57,744 我々だけではありません。 164 00:12:57,744 --> 00:13:01,581 この食卓に並ぶ 野菜や果実 肉や卵➡ 165 00:13:01,581 --> 00:13:05,084 すべて この国の者が フィリア様への感謝の気持ちにと➡ 166 00:13:05,084 --> 00:13:09,389 届けてくれたものなのです。 テーブルのお花もですよ~。 167 00:13:11,758 --> 00:13:14,427 なんだか みんなで 一緒に食べているような➡ 168 00:13:14,427 --> 00:13:17,764 気持ちになりますね。 お食事は誰かと一緒だと➡ 169 00:13:17,764 --> 00:13:20,767 より おいしく感じるんですよ。 170 00:13:20,767 --> 00:13:24,437 そう なんですね… そっか。 171 00:13:24,437 --> 00:13:27,440 《本を貸し借りすることや➡ 172 00:13:27,440 --> 00:13:30,777 誰かとともにする食事が おいしいこと➡ 173 00:13:30,777 --> 00:13:33,379 1人だったから 知らなかったのね》 174 00:13:33,379 --> 00:13:35,782 フィリア様? 175 00:13:40,386 --> 00:13:44,090 レオナルドさん リーナさん。 176 00:13:44,090 --> 00:13:47,093 ありがとうございます。 177 00:13:47,093 --> 00:13:50,063 とても おいしいです。 178 00:13:53,099 --> 00:13:55,101 (ユリウス)どうだ ミア。 179 00:13:55,101 --> 00:13:57,270 はい とてもおいしいです。 180 00:13:57,270 --> 00:14:01,107 そうだろう そうだろう。 君に食べさせるために➡ 181 00:14:01,107 --> 00:14:04,444 最高級の食材を 用意させたのだからな。 182 00:14:04,444 --> 00:14:06,446 僕の妻になった暁には➡ 183 00:14:06,446 --> 00:14:10,249 毎日でも こんなぜいたくができるさ ハハハハ。 184 00:14:10,249 --> 00:14:14,620 あ~ 君は本当に清楚で愛らしい。 185 00:14:14,620 --> 00:14:18,458 フィリア様 失礼します~。 186 00:14:18,458 --> 00:14:21,127 リーナさん どうかしたんですか? 187 00:14:21,127 --> 00:14:24,764 早く お渡ししないとと思って。 来ましたよ! 188 00:14:24,764 --> 00:14:28,267 ジルトニア王国のミア・アデナウアー様から お手紙です! 189 00:14:31,471 --> 00:14:34,240 えっ…。 190 00:14:34,240 --> 00:14:37,009 どういうこと? 191 00:14:42,715 --> 00:14:46,385 フィリア様が送った手紙が 届いてない ですと? 192 00:14:46,385 --> 00:14:50,223 はい。 ミアは 私から便りがないので➡ 193 00:14:50,223 --> 00:14:52,725 こちらから手紙を書いた と。 194 00:14:52,725 --> 00:14:55,728 しかし パルナコルタ王室の使者が➡ 195 00:14:55,728 --> 00:14:59,732 アデナウアーの屋敷に確かに届けたとの 報告を受けています。 196 00:14:59,732 --> 00:15:04,070 おそらく ミアの手に渡る前に 処分されたのでしょう。 197 00:15:04,070 --> 00:15:09,075 父と母は 私とミアのつながりを 断絶したいのだと思います。 198 00:15:09,075 --> 00:15:11,410 そんな…。 199 00:15:11,410 --> 00:15:13,413 困りました。 200 00:15:17,750 --> 00:15:20,086 ふむ… フィリア様。 201 00:15:20,086 --> 00:15:23,756 確実に ミア様に 手紙が届けばいいのですね? 202 00:15:23,756 --> 00:15:25,758 そうですが でも…。 203 00:15:25,758 --> 00:15:29,428 あぁ! それなら どうにかできると思いますよ~。 204 00:15:29,428 --> 00:15:31,597 えっ? 205 00:15:31,597 --> 00:15:33,733 いますね? ヒマリ。 206 00:15:33,733 --> 00:15:37,236 (ヒマリ)はい ここに。 207 00:15:37,236 --> 00:15:40,740 紹介します。 彼女はヒマリ。 208 00:15:40,740 --> 00:15:43,242 私たちと同じく 王室から直接➡ 209 00:15:43,242 --> 00:15:46,412 フィリア様の護衛を 命じられた者の1人です。 210 00:15:46,412 --> 00:15:49,415 (リーナ)ビックリしました~? 実は ヒマリさんは➡ 211 00:15:49,415 --> 00:15:52,752 ずっと フィリア様のおそばにいたんですよ。 212 00:15:52,752 --> 00:15:54,754 えっ? いつからですか!? 213 00:15:54,754 --> 00:15:58,090 こちらに来られた初日からですね。 214 00:15:58,090 --> 00:16:01,060 まったく気づきませんでした。 215 00:16:01,060 --> 00:16:03,396 (レオナルド) 驚かれるのも無理はないかと。 216 00:16:03,396 --> 00:16:06,232 (リーナ)えぇ なんとヒマリさんは➡ 217 00:16:06,232 --> 00:16:08,234 忍者なんですよ! 218 00:16:08,234 --> 00:16:11,737 忍者? 聞いたことがあります。 219 00:16:11,737 --> 00:16:15,608 大陸の北東にある島国 ムラサメ王国にいた➡ 220 00:16:15,608 --> 00:16:17,944 隠密や諜報に長けた集団だと。 221 00:16:17,944 --> 00:16:20,613 ヒマリ 話は聞いていましたね。 222 00:16:20,613 --> 00:16:24,083 ミア様に直接手紙を届けることは 可能ですか? 223 00:16:24,083 --> 00:16:27,386 無論です。 フウマ一族の名に懸けて。 224 00:16:29,455 --> 00:16:32,191 今 ジルトニアに入るには➡ 225 00:16:32,191 --> 00:16:35,695 魔物が活性化している森を 抜けなければなりません。 226 00:16:35,695 --> 00:16:38,531 私とミアを 引き裂かんとする人たちからの➡ 227 00:16:38,531 --> 00:16:40,733 妨害を受ける可能性も…。 228 00:16:42,702 --> 00:16:47,540 ヒマリさん。 フィリア様 遠慮なく この私に命じてください。 229 00:16:47,540 --> 00:16:51,043 この国のために 力を尽くしてくださるお姿を➡ 230 00:16:51,043 --> 00:16:53,379 陰ながら見てまいりました。 231 00:16:53,379 --> 00:16:57,383 あなたのために命を懸ける覚悟は できております。 232 00:16:57,383 --> 00:17:00,887 では ヒマリさん…。 233 00:17:00,887 --> 00:17:03,556 はっ。 妹のミアに➡ 234 00:17:03,556 --> 00:17:06,225 手紙を渡してもらえますか? 235 00:17:06,225 --> 00:17:09,395 くれぐれも無理をせずに 見つかりそうになったら➡ 236 00:17:09,395 --> 00:17:12,398 遠慮せずに 逃げてもかまいませんので。 237 00:17:12,398 --> 00:17:17,069 ですが もし… もし➡ 238 00:17:17,069 --> 00:17:21,374 うまく立ち回れそうでしたら どうか妹を…。 239 00:17:23,409 --> 00:17:25,745 どうぞ続けて。 240 00:17:25,745 --> 00:17:30,082 どうか妹を 守ってあげてください。 241 00:17:30,082 --> 00:17:34,387 もしものことがあった時 あの子を連れて逃げてください。 242 00:17:34,387 --> 00:17:37,223 御意。 243 00:17:37,223 --> 00:17:40,192 必ずや ご期待に添えましょう。 244 00:17:45,398 --> 00:17:50,403 これが最後の1本。 あとは結界を発動させれば…。 245 00:17:50,403 --> 00:17:52,538 (ジルトニア兵たち)おぉ! 246 00:17:52,538 --> 00:17:54,573 さすがは ミア様! 247 00:17:54,573 --> 00:17:57,410 術式を起動させる速度は フィリア様以上! 248 00:17:57,410 --> 00:18:00,746 フィリア様の抜けた穴を いとも簡単に埋められるとは! 249 00:18:00,746 --> 00:18:03,416 こんな すばらしい聖女様を お守りするためなら➡ 250 00:18:03,416 --> 00:18:05,418 我ら 命も惜しくはありません! 251 00:18:05,418 --> 00:18:09,255 《いとも簡単になんて よく言えるわ。 252 00:18:09,255 --> 00:18:14,093 確かに私の術式の起動スピードは 姉さんよりも速いけれど➡ 253 00:18:14,093 --> 00:18:16,429 でも それだけだ。 254 00:18:16,429 --> 00:18:20,266 私の結界は 姉さんのものより数段もろい。 255 00:18:20,266 --> 00:18:25,071 一気に大量の魔物が発生すれば 破られてしまう。 256 00:18:25,071 --> 00:18:29,609 そうならないように 二重三重に 重ねて結界を張っているから➡ 257 00:18:29,609 --> 00:18:32,378 結局 時間はかかってしまう。 258 00:18:32,378 --> 00:18:34,714 何も わかっちゃいない…》 259 00:18:34,714 --> 00:18:37,049 ひぃ! ミア様! 260 00:18:37,049 --> 00:18:40,052 魔物だ! なんて数だ! 261 00:18:40,052 --> 00:18:44,724 《しまった! ここまでの接近に 気づかなかったなんて》 262 00:18:44,724 --> 00:18:47,393 ひぃ! やられる~! 263 00:18:47,393 --> 00:18:50,896 任せてください! ミア様! 下がれ! 264 00:18:50,896 --> 00:18:54,367 シルバー… ジャッジメント! 265 00:18:58,404 --> 00:19:00,373 やっぱり様子がおかしいわ。 266 00:19:00,373 --> 00:19:02,375 シルバー・ジャッジメント! 267 00:19:04,577 --> 00:19:07,747 ハァ… ハァ… ハァ…。 268 00:19:12,051 --> 00:19:17,056 これじゃあ どっちが護衛なのか わからない…。 269 00:19:20,059 --> 00:19:23,729 ミア様 大丈夫ですか? えぇ。 270 00:19:23,729 --> 00:19:28,067 魔物も一段落したようですし こちらをお使いください。 271 00:19:28,067 --> 00:19:30,736 ありがとう… ございます。 272 00:19:30,736 --> 00:19:33,739 《こんなに 気の利く子がいたなんて》 273 00:19:36,008 --> 00:19:38,010 《この筆跡…》 274 00:19:38,010 --> 00:19:40,679 あの! シーッ。 275 00:19:40,679 --> 00:19:44,183 姉さんは お元気ですか? 276 00:19:44,183 --> 00:19:47,687 ご心配召されるな。 我が主君フィリア様は➡ 277 00:19:47,687 --> 00:19:50,689 パルナコルタにて 達者に暮らしております。 278 00:19:52,691 --> 00:19:55,695 我々は フィリア様に 恩義を感じておりますが➡ 279 00:19:55,695 --> 00:19:58,364 それ以前に あのお方が好きだから➡ 280 00:19:58,364 --> 00:20:01,033 力になって差し上げたいと 思っております。 281 00:20:01,033 --> 00:20:03,202 ゆえに ここへ参りました。 282 00:20:03,202 --> 00:20:06,872 《あぁ… よかった。 姉さんのそばには➡ 283 00:20:06,872 --> 00:20:10,209 姉さんを思ってくれる 味方がいるんだ。 284 00:20:10,209 --> 00:20:14,046 いい人たちに出会えたのね 姉さん》 285 00:20:14,046 --> 00:20:16,716 ⚟ミア様! ご無事ですか!? あ… あの! 286 00:20:16,716 --> 00:20:20,219 今晩 私の部屋の鍵を開けておくので➡ 287 00:20:20,219 --> 00:20:24,223 もう少し お話できませんか? この手紙のことも。 288 00:20:30,062 --> 00:20:33,065 御意。 それでは後ほど。 289 00:20:37,403 --> 00:20:39,405 よし! 290 00:20:42,074 --> 00:20:44,777 え~…。 291 00:20:46,745 --> 00:20:50,583 ヒマリ お約束どおり参上いたしました。 292 00:20:50,583 --> 00:20:54,253 まさか天井裏から来られるとは 思いませんでした。 293 00:20:54,253 --> 00:20:57,256 門兵の目がありましたゆえ やむをえず。 294 00:20:57,256 --> 00:21:00,593 お許しください。 な なるほど…。 295 00:21:00,593 --> 00:21:02,762 女性 だったんですね。 296 00:21:02,762 --> 00:21:06,432 仮の姿で素性を欺くのも また忍びの技。 297 00:21:06,432 --> 00:21:08,767 ところで お手紙は読まれましたか? 298 00:21:08,767 --> 00:21:10,770 もちろん 何度も! 299 00:21:10,770 --> 00:21:13,439 お礼を言います ヒマリさん。 300 00:21:13,439 --> 00:21:16,442 この国が置かれている窮状を 把握できました。 301 00:21:16,442 --> 00:21:20,112 フィリア様いわく 事は一刻を争うと。 302 00:21:20,112 --> 00:21:24,617 あ~ 姉さんは 古代術式を使ったのかぁ。 303 00:21:24,617 --> 00:21:28,621 見たかった~。 とても すばらしい光景でしたよ。 304 00:21:28,621 --> 00:21:33,259 《でも それは 私にはできないことだ》 305 00:21:33,259 --> 00:21:38,764 国の総力を挙げての対応かぁ。 難しいだろうな。 306 00:21:38,764 --> 00:21:41,767 フィリア様も そこを気にしておられました。 307 00:21:41,767 --> 00:21:46,272 だって今 執政担ってるの あの王子よ? 308 00:21:46,272 --> 00:21:49,108 自分のことしか考えてないのよ? 309 00:21:49,108 --> 00:21:51,777 う~ん。 310 00:21:55,114 --> 00:21:58,450 ((どうか 妹を…)) 311 00:21:58,450 --> 00:22:02,121 逃げられますか? えっ? 312 00:22:02,121 --> 00:22:06,125 あなた1人を連れて パルナコルタに向かうのはたやすいこと。 313 00:22:06,125 --> 00:22:09,461 フィリア様も あなたの身を案じておられます。 314 00:22:09,461 --> 00:22:14,300 今のうちに 安全なところへ。 さあ 参りましょう。 315 00:22:14,300 --> 00:22:18,804 《この手を取れば 姉さんに会える…。 316 00:22:18,804 --> 00:22:23,809 私が この国にとどまる理由 それは何? 317 00:22:23,809 --> 00:22:28,781 姉さんを迫害して 追い出した この国に…》