1 00:00:32,933 --> 00:00:35,602 (ユリウス)魔界の接近? 予想される被害規模に➡ 2 00:00:35,602 --> 00:00:37,938 こっちは兵の国内配備案。 3 00:00:37,938 --> 00:00:42,276 はぁ… まったく何のつもりだい? ミア。 4 00:00:42,276 --> 00:00:47,447 ((ヒマリ:ミア殿 逃げられますか?)) 5 00:00:47,447 --> 00:00:50,617 《ミア:逃げる? この国から? 6 00:00:50,617 --> 00:00:53,954 姉さんを売った この人から? 7 00:00:53,954 --> 00:00:56,957 そんなの… ごめんだわ!》 8 00:02:38,925 --> 00:02:42,763 (ユリウス)君は 姉君の悪いところを まねしようとしているね。 9 00:02:42,763 --> 00:02:46,600 いいかい? 政治ってのは男の仕事なんだ。 10 00:02:46,600 --> 00:02:50,771 数百年に一度あるかないか わからんことのために金を出し➡ 11 00:02:50,771 --> 00:02:54,441 兵を割くなどという愚策 僕には到底できない。 12 00:02:54,441 --> 00:02:56,943 なんせ お金がかかるんでね。 13 00:02:56,943 --> 00:02:59,613 恐れながら殿下 お金なら➡ 14 00:02:59,613 --> 00:03:02,115 姉がパルナコルタに送られたときに➡ 15 00:03:02,115 --> 00:03:05,285 かなりの金額が動いたと 聞いております。 16 00:03:05,285 --> 00:03:07,788 ん? あぁ それなら➡ 17 00:03:07,788 --> 00:03:10,791 今度の建国記念祭で公開する➡ 18 00:03:10,791 --> 00:03:14,294 我らジルトニア王家の 巨大黄金像を作るために➡ 19 00:03:14,294 --> 00:03:16,963 ほとんど使ってしまったよ~。 20 00:03:16,963 --> 00:03:20,500 《この国 本当に潰れるんじゃないかしら》 21 00:03:20,500 --> 00:03:24,004 お待ちください! どけい! 22 00:03:24,004 --> 00:03:27,507 ヒッ! 《国王陛下! 23 00:03:27,507 --> 00:03:30,010 ご病気で体調を崩されてから➡ 24 00:03:30,010 --> 00:03:32,946 めったに人前に おいでになることはないのに…》 25 00:03:32,946 --> 00:03:36,616 ミア 魔界の接近とは本当か? 26 00:03:36,616 --> 00:03:38,952 真実です。 このままでは➡ 27 00:03:38,952 --> 00:03:41,455 人の住めぬ 魔物の国となるでしょう。 28 00:03:41,455 --> 00:03:45,292 父上 女の言うことです。 あまり真に受けぬほうが…。 29 00:03:45,292 --> 00:03:47,294 黙らんか! 30 00:03:47,294 --> 00:03:51,298 聖女以上に 魔物の事情に 詳しい者などおらん。 31 00:03:51,298 --> 00:03:54,968 フィリアを勝手に国外に出すだけでは 飽き足らず➡ 32 00:03:54,968 --> 00:03:59,306 ミアの意見までないがしろにするか この大バカ者! 33 00:03:59,306 --> 00:04:04,478 《やっぱり フィリア姉さんは この人の独断で売られたのね》 34 00:04:04,478 --> 00:04:07,981 父上 僕が勝手にしたのでは ありません。 35 00:04:07,981 --> 00:04:11,651 隣国が困っているのを 見捨てられないと彼女自身が…。 36 00:04:11,651 --> 00:04:14,988 だとしても 止めるのが婚約者であり➡ 37 00:04:14,988 --> 00:04:18,992 この国の王子である お前の役目だ。 違うか? 38 00:04:18,992 --> 00:04:23,497 いえ。 ミア 話を聞かせ… ゴホッゴホッ。 39 00:04:23,497 --> 00:04:25,832 陛下! フィリア様のお薬を。 40 00:04:25,832 --> 00:04:28,835 まだ残っているか? いえ もう1つも。 41 00:04:28,835 --> 00:04:31,071 城の薬師が作ったものならば…。 42 00:04:31,071 --> 00:04:34,574 どうして! 姉さんの残した 処方箋があるはずです。 43 00:04:34,574 --> 00:04:37,244 それは…。 44 00:04:37,244 --> 00:04:40,914 誤って紛失してしまったと。 45 00:04:40,914 --> 00:04:45,619 《なにそれ? まさか 姉さんを遠ざけた理由って…》 46 00:04:45,619 --> 00:04:47,587 フッ。 47 00:04:47,587 --> 00:04:49,589 《陛下が邪魔だから➡ 48 00:04:49,589 --> 00:04:52,092 早く いなくなってほしいってこと?》 49 00:04:52,092 --> 00:04:56,930 (ユリウス)あ~ ミア。 我がジルトニアの兵を信じろ。 50 00:04:56,930 --> 00:05:01,768 彼らが守る場所は 世界でいちばん 安全だと言っても過言ではない。 51 00:05:01,768 --> 00:05:05,272 《この人 本当に そう信じてるみたいね。 52 00:05:05,272 --> 00:05:08,441 陛下のお言葉ですら ないがしろにするなんて》 53 00:05:08,441 --> 00:05:12,279 君は何も心配しなくていい。 《だったら…》 54 00:05:12,279 --> 00:05:14,281 殿下。 55 00:05:14,281 --> 00:05:19,119 そうおっしゃってくださっても 私は少しだけ怖いです。 56 00:05:19,119 --> 00:05:22,289 お願いがあります。 明日のお務め➡ 57 00:05:22,289 --> 00:05:25,292 殿下も 付き添っていただけませんか? 58 00:05:25,292 --> 00:05:28,461 (ユリウス)う… う… うぴゃあ~! 59 00:05:28,461 --> 00:05:32,232 な 何をしている! 早く あれを倒せ! 60 00:05:32,232 --> 00:05:34,901 うわあ~! ハァ ハァ ハァ ハァ…。 61 00:05:34,901 --> 00:05:38,071 グアァ! (ユリウス)早う! 早う! 62 00:05:38,071 --> 00:05:41,408 《早い話 現場に連れてくればいいのよ。 63 00:05:41,408 --> 00:05:44,611 最近は 魔界接近の影響が色濃く出て➡ 64 00:05:44,611 --> 00:05:48,114 魔物の集団が出てくることなんて ザラにある。 65 00:05:48,114 --> 00:05:52,586 それを体験させれば さすがに目も覚めるでしょ》 66 00:05:52,586 --> 00:05:55,121 シルバー・ジャッジメント! 67 00:05:55,121 --> 00:05:57,290 ウガァーッ! 68 00:05:59,459 --> 00:06:01,795 (ユリウス)ミ ミア…。 69 00:06:01,795 --> 00:06:04,965 ぼ ぼ 僕はちょっと おなか痛くなってきた。 70 00:06:04,965 --> 00:06:07,634 そろそろ帰らせてもらうとしよう。 71 00:06:07,634 --> 00:06:10,303 ミア? 72 00:06:10,303 --> 00:06:13,640 あら 殿下 お帰りになられるのですか? 73 00:06:13,640 --> 00:06:16,643 ご覧のとおり 私の力が及ばないせいで➡ 74 00:06:16,643 --> 00:06:20,480 危険な状態が続いております。 ご理解いただけたでしょうか? 75 00:06:20,480 --> 00:06:23,149 き… 危険? そんなことはない。 76 00:06:23,149 --> 00:06:26,653 君も我がジルトニアの精鋭も よくやっているじゃないか。 77 00:06:26,653 --> 00:06:29,489 《目 ちゃんとついてるのかしら?》 78 00:06:29,489 --> 00:06:31,725 うろたえているわけじゃないぞ。 79 00:06:31,725 --> 00:06:35,228 僕は本当に腹が痛くて 帰りたいだけなのだ。 80 00:06:35,228 --> 00:06:39,399 殿下 この状況で どうお帰りになられるのです? 81 00:06:39,399 --> 00:06:42,235 ひぃ~っ! い いつの間に!? 82 00:06:42,235 --> 00:06:44,237 このまま手を打たずにいれば➡ 83 00:06:44,237 --> 00:06:47,240 まもなく国じゅうが このような状況になります。 84 00:06:47,240 --> 00:06:51,411 想像してください 王都ですら 安全ではなくなるのです。 85 00:06:51,411 --> 00:06:54,247 女が僕に意見するでない! 86 00:06:54,247 --> 00:06:56,583 どうせフィリアの まね事なのだろう? 87 00:06:56,583 --> 00:07:00,253 君は そんなことをせずとも 笑っておればいい! 88 00:07:00,253 --> 00:07:02,255 それとも君も➡ 89 00:07:02,255 --> 00:07:05,425 フィリアみたいに 僕に恥をかかせたいのか。 90 00:07:05,425 --> 00:07:07,594 《前々から思っていたけど➡ 91 00:07:07,594 --> 00:07:11,431 この人 姉さんにコンプレックスを 感じているように見えるのよね》 92 00:07:11,431 --> 00:07:13,933 ギャーッ! 93 00:07:13,933 --> 00:07:18,271 あ… あ… あぁ! 殺される!! 94 00:07:18,271 --> 00:07:22,275 《婚約者を盾にするなんて 信じられない。 95 00:07:22,275 --> 00:07:25,945 この人に 女がどうこう言う資格あるの?》 96 00:07:25,945 --> 00:07:28,648 誰か なんとかしてくれ! 死にたくない! 97 00:07:28,648 --> 00:07:31,518 シルバー・ジャッジメント! 98 00:07:34,921 --> 00:07:37,590 (ユリウス)…のせいだ 僕は悪くない。 99 00:07:37,590 --> 00:07:39,926 そうだ わかったぞ。 100 00:07:39,926 --> 00:07:43,930 これもすべて 国を捨て いなくなったフィリアのせいだ! 101 00:07:43,930 --> 00:07:47,600 あいつを呼び戻そう。 そして すべての魔物を討伐…。 102 00:07:47,600 --> 00:07:49,936 《何言ってるの この人》 103 00:07:49,936 --> 00:07:53,440 パルナコルタは 姉を返すなんてしませんよ。 104 00:07:53,440 --> 00:07:56,943 たとえ こちらが 元値の倍額を払おうともです。 105 00:07:56,943 --> 00:07:59,946 アハハ! 倍額でも手放さない? 106 00:07:59,946 --> 00:08:02,449 フィリアに そんな価値があるものか。 107 00:08:02,449 --> 00:08:06,619 少し結界をうまく張れる それだけの女じゃないか。 108 00:08:06,619 --> 00:08:09,956 ミア 最近の君は どうしたんだい? 109 00:08:09,956 --> 00:08:13,960 あの女のまねなど かわいい君に必要ない。 110 00:08:13,960 --> 00:08:16,963 いずれ僕の妻になるのだから。 111 00:08:16,963 --> 00:08:20,300 生意気は言わないように 努めなさい。 112 00:08:20,300 --> 00:08:23,970 《どれだけ言葉を尽くしても この人には…。 113 00:08:23,970 --> 00:08:28,241 魔界の接近が迫る今 私は どうすれば》 114 00:08:30,910 --> 00:08:34,080 (マモン)ねえねえ 君 ちょっとでいいからさ➡ 115 00:08:34,080 --> 00:08:36,082 僕と お散歩しない? 116 00:08:36,082 --> 00:08:38,585 え? あ あの…。 117 00:08:38,585 --> 00:08:40,920 (マモン)荷物 持ってあげようか? 118 00:08:40,920 --> 00:08:43,890 かわいいねぇ お名前 何ていうの? 119 00:08:43,890 --> 00:08:47,560 えっ!? (エルザ)いいかげんに しろ! 120 00:08:47,560 --> 00:08:49,562 (マモン)あっ…。 121 00:08:53,233 --> 00:08:55,568 ギャアーッ! 122 00:08:55,568 --> 00:08:57,570 もう。 123 00:09:00,607 --> 00:09:02,942 ひどいなぁ ねえさん。 124 00:09:02,942 --> 00:09:07,113 (エルザ)次やったら 首どころか 全身ミンチにするからね。 125 00:09:07,113 --> 00:09:09,282 それだけは ご勘弁を。 126 00:09:09,282 --> 00:09:11,618 さすがに それやられたら死ぬでしょ。 127 00:09:11,618 --> 00:09:16,456 ったく 大悪魔アスモデウスの復活が 危惧されてるってのに➡ 128 00:09:16,456 --> 00:09:18,425 緊張感がなさすぎよ。 129 00:09:18,425 --> 00:09:21,761 まあ 俺にとっては 親戚みたいなもんなんで。 130 00:09:21,761 --> 00:09:24,264 あんたより ずっと格上じゃない。 131 00:09:24,264 --> 00:09:26,266 ちょっとだけですよ。 132 00:09:26,266 --> 00:09:30,870 400年前 やつの魂は 聖女フィアナによって封じられた。 133 00:09:30,870 --> 00:09:33,873 だが 魔界の接近により それが揺らいでいる。 134 00:09:33,873 --> 00:09:37,877 もし何かあれば…。 あっさり復活しちゃうかもね。 135 00:09:37,877 --> 00:09:41,214 だから教会は あたしたちを派遣したんでしょ。 136 00:09:41,214 --> 00:09:43,216 ほら! あぁ イテッ! 137 00:09:43,216 --> 00:09:46,719 さっさと行くわよ。 へいへい。 138 00:09:46,719 --> 00:09:51,891 クソッ! フィリアを売り飛ばしてから ろくなことがない。 139 00:09:51,891 --> 00:09:55,728 あの女 どこまで僕に恥をかかせれば➡ 140 00:09:55,728 --> 00:09:58,398 気が済むというんだ。 141 00:09:58,398 --> 00:10:03,570 《幼い時から 僕は周囲の期待を受けて育った。 142 00:10:03,570 --> 00:10:06,906 第一王子は役立たずの引きこもり。 143 00:10:06,906 --> 00:10:10,910 次の王にふさわしいのは 国一番の神童➡ 144 00:10:10,910 --> 00:10:13,580 第二王子の僕だと。 145 00:10:13,580 --> 00:10:16,916 完璧な人生だった。 146 00:10:16,916 --> 00:10:21,254 そう あの日までは…》 147 00:10:21,254 --> 00:10:24,257 なにが完璧聖女だ。 148 00:10:24,257 --> 00:10:26,759 女など 美しくあればよい。 149 00:10:26,759 --> 00:10:29,262 かわいく ほほ笑んでいればいいんだ。 150 00:10:29,262 --> 00:10:33,266 男に意見し ましてや 僕をないがしろにするとは。 151 00:10:33,266 --> 00:10:35,935 (ピルツ)まったく そのとおりですな。 152 00:10:35,935 --> 00:10:38,605 ピルツ侯爵! お前いつから…。 153 00:10:38,605 --> 00:10:41,941 殿下に ぜひ お伝えしたい情報があり➡ 154 00:10:41,941 --> 00:10:44,444 先ほどから控えておりました。 155 00:10:44,444 --> 00:10:46,446 フンッ 話とは? 156 00:10:46,446 --> 00:10:50,617 聖女… いや 隣国に売られた生意気な小娘に➡ 157 00:10:50,617 --> 00:10:54,954 神童とうたわれた殿下の 本当のお力を示してやるのです。 158 00:10:54,954 --> 00:10:57,624 本当の力? はい。 159 00:10:57,624 --> 00:11:00,293 ご存じですか? このジルトニアに➡ 160 00:11:00,293 --> 00:11:03,963 聖女フィアナの残した宝が 秘蔵されていることを。 161 00:11:03,963 --> 00:11:06,966 聖女フィアナの? 聞いたことないが。 162 00:11:06,966 --> 00:11:09,302 王都にある教会の地下に➡ 163 00:11:09,302 --> 00:11:12,305 それは眠っていると 伝えられております。 164 00:11:12,305 --> 00:11:16,309 伝説の聖女フィアナの 魔力を封じた指輪➡ 165 00:11:16,309 --> 00:11:21,981 この封印を解いた者は 大いなる力を得るとされています。 166 00:11:21,981 --> 00:11:27,320 もし殿下が その封印を解き 力をお示しになれば…。 167 00:11:27,320 --> 00:11:30,156 もう誰も この僕に意見できない。 168 00:11:30,156 --> 00:11:34,627 はい 目障りな隣国の聖女の 鼻を明かすことなど➡ 169 00:11:34,627 --> 00:11:36,796 造作もないことでしょう。 170 00:11:36,796 --> 00:11:41,467 それはいい。 フフッ 見せてやるんだ 誰が上か。 171 00:11:41,467 --> 00:11:45,605 そうすれば ミアだって… ハハッ あの父上だって! 172 00:11:45,605 --> 00:11:50,610 フンッ あの老いぼれめ 早く死んでくれればいいものを。 173 00:11:58,318 --> 00:12:00,653 おや? 174 00:12:00,653 --> 00:12:03,022 なぜ私は こんな所に? 175 00:12:05,959 --> 00:12:07,961 (リーナ)へ… 返還要求!? 176 00:12:07,961 --> 00:12:11,464 今更 フィリア様を返せっていうんですか? 177 00:12:11,464 --> 00:12:15,301 (オスヴァルト)ジルトニアの状況は 思った以上に芳しくないらしい。 178 00:12:15,301 --> 00:12:18,972 もちろん 我が国としては 断固拒否する所存だが➡ 179 00:12:18,972 --> 00:12:21,140 一応 伝えておこうと思ってな。 180 00:12:21,140 --> 00:12:23,977 《フィリア:大破邪魔法陣を 維持するために➡ 181 00:12:23,977 --> 00:12:26,145 私は王都から離れられない。 182 00:12:26,145 --> 00:12:28,481 だからこそ ヒマリさんを送って➡ 183 00:12:28,481 --> 00:12:31,951 できる限りの打開策を 託したけれど➡ 184 00:12:31,951 --> 00:12:36,122 おそらく ユリウス殿下に 却下されてしまったのでしょう。 185 00:12:36,122 --> 00:12:38,925 いったい どうすれば…》 186 00:12:38,925 --> 00:12:41,427 フィリア殿。 187 00:12:41,427 --> 00:12:45,264 1人で抱えないで 周りを見てほしいな。 188 00:12:45,264 --> 00:12:47,800 えっ…。 (2人)うんうん。 189 00:12:47,800 --> 00:12:51,804 要は ジルトニアの状況が 改善されればいいのだろう? 190 00:12:51,804 --> 00:12:53,973 妥協案になってしまうが➡ 191 00:12:53,973 --> 00:12:56,976 パルナコルタ騎士団を 援軍として派遣できないか➡ 192 00:12:56,976 --> 00:13:00,146 議会に提案してきた。 あの騎士団を? 193 00:13:00,146 --> 00:13:04,484 (オスヴァルト)あぁ 自慢じゃないが うちの騎士団は強いぞ。 194 00:13:04,484 --> 00:13:07,987 きっと ジルトニアにいるミア殿の 助けになるはずだ。 195 00:13:07,987 --> 00:13:10,657 (レオナルド)フン! 間接的とはいえ➡ 196 00:13:10,657 --> 00:13:14,994 こちらにも責任があるからな できる限りの支援をしよう。 197 00:13:14,994 --> 00:13:18,464 だから 安心してくれ。 198 00:13:21,501 --> 00:13:26,339 ありがとうございます オスヴァルト殿下。 199 00:13:26,339 --> 00:13:28,341 あっ! 200 00:13:28,341 --> 00:13:31,944 す すみません! お茶も出さずに失礼いたしました。 201 00:13:31,944 --> 00:13:34,113 リーナさん お願いします。 202 00:13:34,113 --> 00:13:36,616 は~い。 203 00:13:36,616 --> 00:13:38,785 日常生活の手伝いを➡ 204 00:13:38,785 --> 00:13:41,621 しぜんと頼めるくらいには なってるんだな。 205 00:13:41,621 --> 00:13:45,625 えぇ そろそろワガママの一つでも 言ってほしいのですがねぇ。 206 00:13:45,625 --> 00:13:47,593 そうだな。 207 00:13:54,634 --> 00:13:59,138 グレイスさん 目を開けてください。 208 00:13:59,138 --> 00:14:03,309 (グレイス)あっ。 成功です。 よく頑張りましたね。 209 00:14:03,309 --> 00:14:06,646 今の感覚を忘れずに。 はい! 210 00:14:06,646 --> 00:14:09,148 失礼いたします。 211 00:14:09,148 --> 00:14:11,984 フィリア様 ヒマリから連絡が。 212 00:14:11,984 --> 00:14:14,454 少し休憩にしましょう。 213 00:14:18,324 --> 00:14:22,328 ジルトニア国王のご体調が芳しくない とは聞いておりましたが➡ 214 00:14:22,328 --> 00:14:24,330 まさか そんなことが…。 215 00:14:24,330 --> 00:14:26,332 特効薬の処方箋を➡ 216 00:14:26,332 --> 00:14:29,001 意図的に破棄するとは…。 ひどいです! 217 00:14:29,001 --> 00:14:33,573 《ミアからの手紙には みんなに 聞かせていない続きがある。 218 00:14:33,573 --> 00:14:37,410 ジルトニアに渦巻く陰謀 その首謀者が➡ 219 00:14:37,410 --> 00:14:40,413 ユリウス殿下であるとミアは確信し➡ 220 00:14:40,413 --> 00:14:44,250 彼を国政の表舞台から 葬り去ろうとしている。 221 00:14:44,250 --> 00:14:48,421 人を傷つけることをいとう 温和で優しいミアが➡ 222 00:14:48,421 --> 00:14:51,424 ここまでの決意をするなんて…。 223 00:14:51,424 --> 00:14:54,594 いったい 何があったというの?》 224 00:14:54,594 --> 00:14:58,264 とにかく 薬の処方をヒマリさんに託します。 225 00:14:58,264 --> 00:15:02,769 あれから改良を重ねたので 完治する可能性もありますし➡ 226 00:15:02,769 --> 00:15:05,438 ミアには くれぐれも無理しないようにと➡ 227 00:15:05,438 --> 00:15:08,107 伝えてください。 承知いたしました。 228 00:15:08,107 --> 00:15:12,945 《もし陛下が快癒されれば 国政も正常に戻る。 229 00:15:12,945 --> 00:15:16,949 パルナコルタ騎士団と連携して 国防に力を入れてくだされば➡ 230 00:15:16,949 --> 00:15:20,953 ミアの負担も減るし 無茶はしないはず。 231 00:15:20,953 --> 00:15:24,957 これでいい。 いいはずなのに➡ 232 00:15:24,957 --> 00:15:28,294 なぜか 胸がずっと苦しい。 233 00:15:28,294 --> 00:15:31,297 ミア どうか無事で…》 234 00:15:33,399 --> 00:15:36,903 やっぱり 現状でいちばん 足を引っ張っているのは➡ 235 00:15:36,903 --> 00:15:38,905 ユリウス殿下なのよね。 236 00:15:38,905 --> 00:15:42,241 なるほど ではユリウス殿下を 亡き者にすることを➡ 237 00:15:42,241 --> 00:15:45,745 ご所望なのですね。 いきなり物騒なこと言うわね。 238 00:15:45,745 --> 00:15:48,247 ここは やはり毒殺がよろしいかと。 239 00:15:48,247 --> 00:15:51,250 例えば吹き矢で 血管に この毒針を打ち込めば➡ 240 00:15:51,250 --> 00:15:53,252 瞬く間に よみの国へと…。 241 00:15:53,252 --> 00:15:57,256 待って待って とりあえず 無力化させればそれでいいの。 242 00:15:57,256 --> 00:15:59,258 暗殺なんかしたら最悪➡ 243 00:15:59,258 --> 00:16:02,295 パルナコルタに矛先が向いて あわや戦争よ。 244 00:16:02,295 --> 00:16:05,932 そうおっしゃるのであれば 暗殺はやめましょう。 245 00:16:05,932 --> 00:16:09,969 陛下のお薬の処方については 次の定期連絡で➡ 246 00:16:09,969 --> 00:16:13,306 フィリア様にお尋ねします。 えぇ お願い。 247 00:16:13,306 --> 00:16:16,809 では目下 ユリウス殿下への対処ですが➡ 248 00:16:16,809 --> 00:16:19,145 ミア殿は どうなされたいのですか? 249 00:16:19,145 --> 00:16:22,315 どうって それは…。 250 00:16:22,315 --> 00:16:27,320 今まで 姉さんにした仕打ちを 全部やり返して➡ 251 00:16:27,320 --> 00:16:29,989 心の底から謝らせて➡ 252 00:16:29,989 --> 00:16:34,060 自分の愚かさを後悔させて 身分も財産も奪ったあと➡ 253 00:16:34,060 --> 00:16:36,896 国外に捨ててやりたい! 254 00:16:36,896 --> 00:16:40,399 ミア殿の聖女としての肩書を 利用なされば➡ 255 00:16:40,399 --> 00:16:42,401 それも可能かと。 256 00:16:44,737 --> 00:16:47,907 《そうよ 私は聖女。 257 00:16:47,907 --> 00:16:51,911 国を守り 人々を救済する者。 258 00:16:51,911 --> 00:16:54,914 その聖女が私怨で動いていいの? 259 00:16:54,914 --> 00:17:00,253 すべてが終わった時 私はまだ 聖女でいられるの? 260 00:17:00,253 --> 00:17:04,257 そもそも 私が目指していた聖女って➡ 261 00:17:04,257 --> 00:17:06,259 どんなものだっけ?》 262 00:17:06,259 --> 00:17:09,262 ((本日の授業は ここまで。 263 00:17:09,262 --> 00:17:12,431 よく頑張りましたね ミア。 はい。 264 00:17:12,431 --> 00:17:15,434 そうだ 聞きましたよ。 265 00:17:15,434 --> 00:17:20,273 お姉様のフィリアさん 認定を通って 明日聖女デビューだそうですね。 266 00:17:20,273 --> 00:17:23,276 おめでとう。 あ~ はい。 267 00:17:23,276 --> 00:17:25,611 ありがとうございます。 268 00:17:25,611 --> 00:17:28,614 《は… 初耳なんですけど~!》 269 00:17:28,614 --> 00:17:32,418 も~ どうして お父様も お母様も➡ 270 00:17:32,418 --> 00:17:35,421 何も教えてくれないのかしら。 271 00:17:35,421 --> 00:17:40,259 いいですかミア フィリアは 聖女として一人前になるために➡ 272 00:17:40,259 --> 00:17:43,596 自ら教会で修行することを 選んだのです。 273 00:17:43,596 --> 00:17:46,432 あの子の決意を 無駄にしないためにも➡ 274 00:17:46,432 --> 00:17:50,269 今後私たちは 必要以上の接触を してはいけません。 275 00:17:50,269 --> 00:17:53,773 《1つ年上の姉 フィリア姉さん。 276 00:17:53,773 --> 00:17:56,609 一緒に暮らした記憶は ほとんどないし➡ 277 00:17:56,609 --> 00:17:58,611 まともに話したことすら…》 278 00:17:58,611 --> 00:18:01,113 姉妹なのに。 279 00:18:01,113 --> 00:18:04,283 《でも だからこそ…》 280 00:18:09,288 --> 00:18:11,757 俄然 興味があるのよね! 281 00:18:13,960 --> 00:18:17,630 《姉さんは今日 聖女としてのお披露目を兼ねて➡ 282 00:18:17,630 --> 00:18:22,635 王都近郊で 光の柱を展開させるらしい》 283 00:18:22,635 --> 00:18:24,603 うわ! 284 00:18:28,941 --> 00:18:31,711 《こっちのほうが早そうね》 285 00:18:31,711 --> 00:18:33,713 ♬「フンフフ~ン」 286 00:18:33,713 --> 00:18:38,417 もし お母様に出くわしても バレないように変装もしてるし。 287 00:18:41,921 --> 00:18:44,423 グアーッ! 《魔物!? 288 00:18:44,423 --> 00:18:49,261 なぜ? 王都から近い場所は 結界があるから安全なはず…》 289 00:18:49,261 --> 00:18:51,897 (鼓動) 290 00:18:51,897 --> 00:18:54,600 《死ぬのかしら 私…。 291 00:18:54,600 --> 00:18:57,436 きっと罰が当たったのね。 292 00:18:57,436 --> 00:19:01,941 聖女の血筋なのに 私は全然 修行してこなかった。 293 00:19:01,941 --> 00:19:04,944 姉さんに任せれば それでいいって➡ 294 00:19:04,944 --> 00:19:07,279 何も知ろうとしなかった。 295 00:19:07,279 --> 00:19:10,616 街の外に こんな危険があることすら…。 296 00:19:10,616 --> 00:19:13,452 神様 助けて!》 297 00:19:13,452 --> 00:19:15,621 シルバー・ジャッジメント! 298 00:19:15,621 --> 00:19:18,290 ギャーッ! 299 00:19:20,960 --> 00:19:23,295 大丈夫ですか? 300 00:19:23,295 --> 00:19:26,465 間に合ったなら よかった。 301 00:19:26,465 --> 00:19:28,934 (ヒルデガルド) フィリア どこに行ったのです! 302 00:19:28,934 --> 00:19:30,870 衛兵を呼んできます。 303 00:19:30,870 --> 00:19:33,372 私は 儀式を抜けてきたので これで。 304 00:19:37,209 --> 00:19:40,546 ヒーローみたい)) 305 00:19:40,546 --> 00:19:44,550 < それが 姉さんとの再会だった> 306 00:19:44,550 --> 00:19:48,054 ((おぉ もう2本目だぞ。 こんなに早く。 307 00:19:48,054 --> 00:19:50,723 かっこいい)) 308 00:19:50,723 --> 00:19:54,226 《フィリア姉さんのような 聖女になりたい。 309 00:19:54,226 --> 00:19:57,396 そうだ あの日 私はそう願った。 310 00:19:57,396 --> 00:20:02,401 貴せんを問わず人を助けて 国を守る盾となる。 311 00:20:02,401 --> 00:20:07,573 歴代最高の聖女 私の憧れ 私の目標➡ 312 00:20:07,573 --> 00:20:12,244 フィリア姉さんは いつだって 全力で最前線に立ち続けてきた。 313 00:20:12,244 --> 00:20:15,414 その裏で ずっと冷遇されていたのに➡ 314 00:20:15,414 --> 00:20:18,918 この地を去る時ですら 何も言わなかった。 315 00:20:18,918 --> 00:20:23,422 誰も恨まず 呪わず 復讐など考えもせず。 316 00:20:23,422 --> 00:20:27,093 ただひたすら 誰かの安寧を祈って》 317 00:20:27,093 --> 00:20:29,428 わかってるの。 318 00:20:29,428 --> 00:20:35,267 それを私が 復しゅうなんかで 台なしにしていいわけがない。 319 00:20:35,267 --> 00:20:37,937 でも 悔しくて! 320 00:20:37,937 --> 00:20:40,940 あんなに尊い人を ないがしろにした人たちを➡ 321 00:20:40,940 --> 00:20:43,943 私は どうしても許せない! 322 00:20:43,943 --> 00:20:46,278 全員よ! 323 00:20:46,278 --> 00:20:50,449 頭で理解してても 感情が追いつかない。 324 00:20:50,449 --> 00:20:53,953 グチャグチャで どうしていいかわからなくて…。 325 00:20:53,953 --> 00:20:57,957 ミア殿 それでいいのですよ。 えっ。 326 00:20:57,957 --> 00:21:02,461 ミア殿は ミア殿のまま そのお心のままで。 327 00:21:02,461 --> 00:21:06,799 無理をして フィリア様に なろうとしなくてもいいのです。 328 00:21:06,799 --> 00:21:11,303 白黒はっきりつけることが 最善とは限りませぬ。 329 00:21:11,303 --> 00:21:15,307 ましてや 人の心は 自分でさえも見通せぬもの。 330 00:21:15,307 --> 00:21:18,310 それでいて千変万化でございます。 331 00:21:18,310 --> 00:21:22,648 走り続けた先に いずれ 消化できることもありましょう。 332 00:21:22,648 --> 00:21:28,320 あるがままに ミア殿のままで この国をお救いになればよい。 333 00:21:28,320 --> 00:21:32,124 私の… ままで? 334 00:21:32,124 --> 00:21:35,294 《でもそれは 怒りを飲み込むよりも➡ 335 00:21:35,294 --> 00:21:37,296 ずっと苦しいことだわ。 336 00:21:37,296 --> 00:21:41,967 けれど この怒りが 私の心を燃やす薪になるのなら➡ 337 00:21:41,967 --> 00:21:45,938 痛くても 苦しくても きっとなんだって…》 338 00:21:45,938 --> 00:21:49,108 いいわ やってやろうじゃない。 339 00:21:49,108 --> 00:21:51,944 大嫌いなあの人を大嫌いなまま➡ 340 00:21:51,944 --> 00:21:54,446 聖女として護国のために➡ 341 00:21:54,446 --> 00:21:59,318 企みを片っ端から暴いて 丁寧に へし折ってやるんだから。 342 00:21:59,318 --> 00:22:03,989 だって私は欲張りで 救国も復しゅうも譲れないもの。 343 00:22:03,989 --> 00:22:10,329 それが第29代聖女 ミア・アデナウアーのあり方なのよ。 344 00:22:10,329 --> 00:22:13,499 それではまず いかがいたしましょう? 345 00:22:13,499 --> 00:22:17,002 まずは 国王陛下が回復されるまで➡ 346 00:22:17,002 --> 00:22:19,505 政治を別の方に委ねたいですね。 347 00:22:19,505 --> 00:22:21,674 別の方… まさか! 348 00:22:21,674 --> 00:22:26,679 そう この国には もう1人ふさわしい方がいる。 349 00:22:26,679 --> 00:22:31,250 ユリウス殿下の派閥に軟禁されている 第一王子➡ 350 00:22:31,250 --> 00:22:34,954 フェルナンド殿下に 立ち上がっていただきましょう。