1 00:00:01,235 --> 00:00:03,237 あ…。 2 00:00:05,405 --> 00:00:09,276 グゥゥウウ…。 3 00:00:09,276 --> 00:00:11,678 ヴゥヴヴゥ…。 4 00:00:11,678 --> 00:00:13,647 グゥァアア!! 5 00:00:13,647 --> 00:00:16,049 ひっ!! ヴァアッ!! 6 00:00:16,049 --> 00:00:18,785 うっ!! 7 00:00:18,785 --> 00:00:20,888 グゥウウ…。 8 00:00:28,462 --> 00:00:30,964 ガ…。 えっ⁉ 9 00:00:30,964 --> 00:00:32,900 うわっ!! ガアアッ!! 10 00:00:32,900 --> 00:00:35,302 グァアア!! 11 00:00:35,302 --> 00:00:38,105 殿下! 下がれ! 12 00:00:38,105 --> 00:00:40,307 ギィイイイッ!! 13 00:00:41,975 --> 00:00:44,378 ふっ… はっ! グゥッ! 14 00:00:47,514 --> 00:00:49,616 あぁっ! …うわ! 15 00:00:51,251 --> 00:00:53,754 猿…? 16 00:00:53,754 --> 00:00:55,956 油断をするな! あっ! 17 00:01:17,511 --> 00:01:19,980 殿下…。 18 00:01:19,980 --> 00:01:21,982 これは…? 19 00:01:23,951 --> 00:01:38,031 ♬~ 20 00:01:38,031 --> 00:01:41,902 ♬「羽を伸ばしてふらふら」 21 00:01:41,902 --> 00:01:46,540 ♬「うつけてみたいや 何も考えたくない」 22 00:01:46,540 --> 00:01:48,475 ♬「疲れてしまったよ」 23 00:01:48,475 --> 00:01:52,145 ♬「羽目をはずして ぐだぐだ」 24 00:01:52,145 --> 00:01:57,851 ♬「流石に昨日はちょっと 遊びすぎたかもな」 25 00:01:57,851 --> 00:02:02,389 ♬「カァカァ烏合の衆 文句ばっかりじゃない?」 26 00:02:02,389 --> 00:02:07,794 ♬「で何?やっかみ?優雅に壊してくる」 27 00:02:07,794 --> 00:02:15,135 ♬「平気な顔で躊躇いなく嘘をつく」 28 00:02:15,135 --> 00:02:19,006 ♬「騙し合い 悲しくなった」 29 00:02:19,006 --> 00:02:22,576 ♬「まだ青く不確かな」 30 00:02:22,576 --> 00:02:28,815 ♬「飾らない僕にも 変わらない愛を」 31 00:02:28,815 --> 00:02:32,819 ♬「目的地が分からない」 32 00:02:32,819 --> 00:02:38,058 ♬「運命的な出会いがしたい」 33 00:02:38,058 --> 00:02:43,930 ♬「どうせなら遠回りもしたい」 34 00:02:43,930 --> 00:02:52,539 ♬~ 35 00:02:54,307 --> 00:02:58,612 (鳴き声) 36 00:03:03,650 --> 00:03:06,653 (家捜しする音) 37 00:03:23,603 --> 00:03:25,605 あ…! 38 00:03:27,274 --> 00:03:29,209 ⚟殿下! 39 00:03:29,209 --> 00:03:31,912 ⚟(若宮の足音) このひと生きてます! 40 00:03:31,912 --> 00:03:34,815 怪我をしてるみたいだ すぐに手当てを…。 41 00:03:34,815 --> 00:03:36,783 っ! 雪哉! ハァァ…。え? 42 00:03:36,783 --> 00:03:40,087 あっ⁉ だっ う…! 43 00:03:40,087 --> 00:03:42,022 グゥウウ…。 は はなせ…! 44 00:03:42,022 --> 00:03:44,491 ぬっ… ううっ…! 45 00:03:44,491 --> 00:03:47,327 ヴウウゥ…。 46 00:03:47,327 --> 00:03:49,629 ぐっ… う…! 47 00:03:53,033 --> 00:03:55,936 ガァアアア…。 うっ く…! 48 00:03:55,936 --> 00:03:57,871 グアアア!! うぅうっ! 49 00:03:57,871 --> 00:04:00,907 あきれたな まだ腹が満たされぬか。 50 00:04:00,907 --> 00:04:03,043 グヴァアアッ!! 51 00:04:03,043 --> 00:04:07,881 ならば喰え。 ただし 貴様の命と引き換えだ…。 52 00:04:07,881 --> 00:04:11,084 そんな…! ヴアアアアッ!! 53 00:04:14,054 --> 00:04:15,989 えっ ひぇえっ! ふっ! 54 00:04:15,989 --> 00:04:18,258 ガ…!うっ…。 55 00:04:18,258 --> 00:04:20,360 あ… ハッ…。 56 00:04:24,564 --> 00:04:26,666 うわっ! ゲホッ…。 57 00:04:29,903 --> 00:04:35,275 ケホッ ゲッ… 猿が 人に… ケホッ… 転身するなんて…。 58 00:04:35,275 --> 00:04:39,479 転身はできても… 言葉は分からないのかもしれない。 59 00:04:41,815 --> 00:04:44,618 喰えば 命をとると言っても➡ 60 00:04:44,618 --> 00:04:47,220 何の躊躇も見せなかった…。 61 00:04:47,220 --> 00:04:50,924 ほ…本当に喰われたらどうするんですか! 62 00:04:50,924 --> 00:04:53,026 だが間に合っただろう? 63 00:04:54,694 --> 00:04:57,197 ~~っ! 64 00:04:57,197 --> 00:04:59,499 他の家を見て回るぞ。 65 00:05:08,675 --> 00:05:22,889 ♬~ 66 00:05:22,889 --> 00:05:26,259 やっぱりもう この村は…。 67 00:05:26,259 --> 00:05:51,484 ♬~ 68 00:05:51,484 --> 00:05:53,486 っ!あっ⁉ 69 00:05:53,486 --> 00:05:56,289 (寝息) 70 00:06:01,127 --> 00:06:03,129 雪哉。 えっ⁉ 71 00:06:03,129 --> 00:06:08,835 (寝息) 72 00:06:08,835 --> 00:06:11,872 そっ そいつも猿かも! 73 00:06:11,872 --> 00:06:15,108 いや… 八咫烏だ。 74 00:06:15,108 --> 00:06:18,011 私は この娘に 何もできない。 75 00:06:18,011 --> 00:06:20,914 …はい? 76 00:06:20,914 --> 00:06:22,916 あ…。 77 00:06:27,087 --> 00:06:33,093 (兵たちの声) 78 00:06:44,804 --> 00:06:49,009 (寝息) 79 00:06:50,911 --> 00:06:53,413 ⚟(戸が開く音) ん? 80 00:06:53,413 --> 00:06:58,251 (雪馬)父上が山狩りに出られた。 明日まで戻らないだろう。 81 00:06:58,251 --> 00:07:01,755 墨丸殿は? 先ほど発たれました。 82 00:07:01,755 --> 00:07:05,625 中央に協力を要請すると。 それはありがたい。 83 00:07:05,625 --> 00:07:08,361 ねぇ この子大丈夫? 84 00:07:08,361 --> 00:07:11,731 全然目を覚まさないけど。 85 00:07:11,731 --> 00:07:16,569 医の先生は 今のところ 心配ないと言われたが…。➡ 86 00:07:16,569 --> 00:07:20,974 たった一人の生き残りか… 可哀想に…。 87 00:07:22,742 --> 00:07:25,779 …どうかな。 ん…? 88 00:07:25,779 --> 00:07:30,483 集落が皆殺しになったのに 一人だけ無傷なんて…。 89 00:07:30,483 --> 00:07:33,053 運が良かったんじゃないか。 90 00:07:33,053 --> 00:07:37,590 運なんて… 兄上は あの村を見てないから! 91 00:07:37,590 --> 00:07:40,393 あ…。 あ…! 92 00:07:40,393 --> 00:07:45,231 ごめん…。 いや 雪哉の言うとおりだ。 93 00:07:45,231 --> 00:07:49,169 まだ この子が 猿じゃないとは限らない…。➡ 94 00:07:49,169 --> 00:07:51,604 大変な一日だったな…。➡ 95 00:07:51,604 --> 00:07:55,208 今夜は僕が起きているから… お前は休め。 96 00:08:00,146 --> 00:08:02,549 (寝息) 97 00:08:09,923 --> 00:08:13,626 (兵たちの声) 98 00:08:16,997 --> 00:08:20,333 うぅ… う…。 99 00:08:20,333 --> 00:08:22,335 は…。 100 00:08:32,779 --> 00:08:38,284 (かすかな駅鈴の音) 101 00:08:38,284 --> 00:08:40,220 あれは…! 102 00:08:40,220 --> 00:08:44,591 (駅鈴の音と羽音) 103 00:08:44,591 --> 00:08:48,294 ん? …駅鈴? あっ⁉ 104 00:08:48,294 --> 00:08:53,166 (駅鈴の音と羽音) 105 00:08:53,166 --> 00:08:55,168 (門番たち)わわ… うわっ! 106 00:08:57,003 --> 00:08:58,938 伝令! 107 00:08:58,938 --> 00:09:02,809 北領垂氷にて変事あり!直ちに開門せよ! 108 00:09:02,809 --> 00:09:05,311 (鈴の音) 109 00:09:07,013 --> 00:09:08,948 (澄尾)四家には連絡済みだ。 110 00:09:08,948 --> 00:09:10,917 寝巻きでも何でもいいから➡ 111 00:09:10,917 --> 00:09:14,754 大至急 紫宸殿に集まれと。 それは助かる。 112 00:09:14,754 --> 00:09:18,625 文句タラタラだろうけどな… で…。 113 00:09:18,625 --> 00:09:22,495 こりゃあ何だ? やけに重いが…。 114 00:09:22,495 --> 00:09:27,300 気つけ薬だ。 寝ぼけた高官たちの目を一発で覚ます…。 115 00:09:31,571 --> 00:09:34,474 (悲鳴や驚きの声) 116 00:09:34,474 --> 00:09:37,377 これを見て まだ法螺話と申すか! 117 00:09:41,181 --> 00:09:44,384 (玄哉)な…!(遥人)おお…。 この歯で この口で➡ 118 00:09:44,384 --> 00:09:47,487 (顕)あぁ…! 村中の八咫烏を貪ったのだぞ!! 119 00:09:50,790 --> 00:09:55,662 し 信じられぬ… 八咫烏を喰らう猿…⁉ 120 00:09:55,662 --> 00:09:59,132 こんなものが一体 山内のどこに…。 121 00:09:59,132 --> 00:10:04,104 信じるも信じないも 猿がいるのは紛れもない事実…。 122 00:10:04,104 --> 00:10:07,240 中央への侵入だけは防がねば。➡ 123 00:10:07,240 --> 00:10:10,176 早急に垂氷への道を封鎖すべきだ。 124 00:10:10,176 --> 00:10:16,416 相手は猿ぞ。 人の道を塞いだところで どれほどの意味がある。 125 00:10:16,416 --> 00:10:19,786 この猿は 人の形に転身できる。 126 00:10:19,786 --> 00:10:22,155 我々 八咫烏と同様に。 127 00:10:22,155 --> 00:10:24,491 (一同)っ! 128 00:10:24,491 --> 00:10:27,727 (遥人)では もしかしたらすでに…? 129 00:10:27,727 --> 00:10:29,662 玄哉殿。 は…。 130 00:10:29,662 --> 00:10:32,499 直ちに派兵の準備を。 131 00:10:32,499 --> 00:10:38,171 垂氷にて郷長と合流し 徹底的に山狩りを行ってほしい。 132 00:10:38,171 --> 00:10:40,707 接近戦は不利だ。 133 00:10:40,707 --> 00:10:43,610 弓と槍の用意を。 御意。 134 00:10:43,610 --> 00:10:46,012 関所の守りを強化する。 135 00:10:46,012 --> 00:10:48,615 少しでも不審な者がいれば取り調べろ。 136 00:10:48,615 --> 00:10:54,120 辺境や人里離れた集落で 栖合のような 異変が起きていないか調査しろ。 137 00:10:54,120 --> 00:10:57,991 全ての領地で 大至急だ!! (四家当主たち)は…! 138 00:10:57,991 --> 00:11:04,097 この猿が 明日には自分の妻や子を 喰らうかもしれぬと思え! 139 00:11:04,097 --> 00:11:07,600 これは 北領の危機ではない。 140 00:11:07,600 --> 00:11:11,271 山内全土の危機だ! 141 00:11:11,271 --> 00:11:14,007 (鈴の音) 142 00:11:14,007 --> 00:11:17,410 (人々の声) 143 00:11:25,485 --> 00:11:27,787 よし 次! へい…。 144 00:11:27,787 --> 00:11:32,392 身の丈が十尺もあって 頭から大人を丸呑みするってさ。 145 00:11:32,392 --> 00:11:34,894 歯が百本あるらしいぜ。 146 00:11:34,894 --> 00:11:37,730 その前は頭のおかしい大烏…。➡ 147 00:11:37,730 --> 00:11:40,733 こんな町 怖くていられないよ。 へへ…。 148 00:11:45,838 --> 00:11:50,643 だから さっきから言ってるでしょ! 何も知らないって。 149 00:11:50,643 --> 00:11:54,514 大体なんで あたしが縛られて 牢屋にいなくちゃならないの? 150 00:11:54,514 --> 00:11:57,317 一体何をしたって言うのよ⁉ 151 00:11:57,317 --> 00:12:02,555 無駄口をきくな。 お前は聞かれたことだけに答えればいい。 152 00:12:02,555 --> 00:12:05,091 どうして 長櫃の中で寝ていた。 153 00:12:05,091 --> 00:12:09,262 …だから! (雪馬)小梅さん…でしたね。 154 00:12:09,262 --> 00:12:14,400 こんなふうに拘束するのは こちらも本意ではないのです。 155 00:12:14,400 --> 00:12:19,205 君が八咫烏であると証明ができて 敵意がないと分かったら➡ 156 00:12:19,205 --> 00:12:21,574 すぐに ここから出して差し上げます。 157 00:12:21,574 --> 00:12:24,911 は…? 八咫烏の証明? 158 00:12:24,911 --> 00:12:29,115 何それ… 八咫烏じゃなきゃ 何だって言うのよ。➡ 159 00:12:29,115 --> 00:12:31,818 それに何なの 敵意って。 160 00:12:31,818 --> 00:12:34,621 あなたは栖合の人ですか? 161 00:12:34,621 --> 00:12:38,591 中央よ。 栖合は今回が初めて。 162 00:12:38,591 --> 00:12:41,194 中央から何しに? 163 00:12:41,194 --> 00:12:45,698 商売よ。 父とお酒を持ってきたの。➡ 164 00:12:45,698 --> 00:12:49,502 そしたら 着いた途端 宴会になっちゃって。 165 00:12:49,502 --> 00:12:51,904 お父上もいたのですか? 166 00:12:53,506 --> 00:12:55,642 …ええ。 167 00:12:55,642 --> 00:12:59,112 (雪馬)お母上は? いないわ。 168 00:12:59,112 --> 00:13:03,016 あたしは父と二人きり ずっと行商してきたの。 169 00:13:05,051 --> 00:13:09,155 ねぇ もしかして父が また何かやらかした? 170 00:13:09,155 --> 00:13:12,692 言っとくけど あたしは一切…。 (郷吏)その父親は どこにいるのだ? 171 00:13:12,692 --> 00:13:16,462 だから! あたしは飲んで寝ちゃったの! 172 00:13:16,462 --> 00:13:19,365 そんなこと誰か村の人に聞いてよ。 173 00:13:19,365 --> 00:13:22,368 栖合の人は皆 亡くなったんですよ。 174 00:13:22,368 --> 00:13:25,071 …え? 175 00:13:25,071 --> 00:13:27,307 …死んだ? 176 00:13:27,307 --> 00:13:31,110 はい。 狂暴な猿に襲われて。 177 00:13:31,110 --> 00:13:35,048 …猿⁉ 熊とかじゃなくて? 178 00:13:35,048 --> 00:13:40,853 猿です。 今 山狩りをしながら 生存者も捜していますが…➡ 179 00:13:40,853 --> 00:13:45,158 恐らく君は 村で見つかった唯一の生き残りです。 180 00:13:45,158 --> 00:13:47,160 …っ! 181 00:13:49,162 --> 00:13:53,866 待って… 父は… 父は無事なの⁉ 182 00:13:53,866 --> 00:13:56,369 今は行方不明としか…。 183 00:13:58,137 --> 00:14:02,775 そんな… なぜ… どうして そんなことに…。 184 00:14:02,775 --> 00:14:04,844 僕も不思議なんですよ。 185 00:14:04,844 --> 00:14:08,648 あの状況で どうして君だけ無事だったのか。 186 00:14:11,017 --> 00:14:14,921 そんなの分かんないわよ…。 187 00:14:14,921 --> 00:14:18,825 分かるわけないでしょう! 188 00:14:18,825 --> 00:14:22,261 うっ… うぅっ ああぁ…! 189 00:14:22,261 --> 00:14:26,666 (小梅の嗚咽) 190 00:14:33,940 --> 00:14:37,577 (郷吏)全く 運の悪い娘ですな。 191 00:14:37,577 --> 00:14:41,180 たまたま父親と栖合を訪れたばかりに…。 192 00:14:41,180 --> 00:14:46,119 長櫃に隠したのも父親だろう。 娘を助けようとして。 193 00:14:46,119 --> 00:14:49,889 (郷吏)恐らくは その父親も…。 194 00:14:49,889 --> 00:14:52,792 あの子は 解放されるのでしょうか? 195 00:14:52,792 --> 00:14:57,530 (郷吏)烏に転身も出来たことだし 出しても差し支えないでしょう。➡ 196 00:14:57,530 --> 00:15:00,333 しかし 身寄りがないのでは➡ 197 00:15:00,333 --> 00:15:04,237 中央に戻ったところで どう生きていくのか…。 198 00:15:06,139 --> 00:15:08,074 あの…。 199 00:15:08,074 --> 00:15:10,176 それでしたらーー。 200 00:15:13,679 --> 00:15:18,551 (梓)お父さまのことが分かるまで 小梅さんを預かることにしました。➡ 201 00:15:18,551 --> 00:15:22,955 短い間かもしれないけど 親切にしてあげてくださいね。 202 00:15:22,955 --> 00:15:28,094 何でもお手伝いします。 どうぞ よろしくお願いします! 203 00:15:28,094 --> 00:15:51,083 ♬~ 204 00:15:51,083 --> 00:15:53,186 ん… っ! 205 00:15:56,222 --> 00:15:59,125 一体どうしたのです 雪哉。 206 00:15:59,125 --> 00:16:04,530 あんなふうに見張られては あの子もいい気はしませんよ。 207 00:16:04,530 --> 00:16:09,068 僕には 母上の判断が正しいとは思えません。 208 00:16:09,068 --> 00:16:11,070 まあ なぜ? 209 00:16:13,272 --> 00:16:16,876 あの子が本当のことを言っているとは 限らないでしょう? 210 00:16:16,876 --> 00:16:20,780 確かめようにも 村の人は死んでしまった…。 211 00:16:20,780 --> 00:16:26,018 父親が行方不明だ 独りぼっちだと みんな彼女に同情するけど…➡ 212 00:16:26,018 --> 00:16:28,921 何か隠しているような気がして…。 213 00:16:28,921 --> 00:16:33,593 そんな得体の知れない八咫烏を この家の中に入れるなんて…。 214 00:16:33,593 --> 00:16:38,564 たとえそうでも 子供を野に放り出すわけにはいかないわ。 215 00:16:38,564 --> 00:16:42,368 …子供? ええ 子供です。 216 00:16:42,368 --> 00:16:44,804 お前と同じ。 っ! 217 00:16:44,804 --> 00:16:46,739 フ…。 218 00:16:46,739 --> 00:16:51,377 じゃあ こうしましょう。 あの子の面倒は お前が見ること。 219 00:16:51,377 --> 00:16:53,312 はい⁉ フフ…。 220 00:16:53,312 --> 00:16:56,515 年も近いし ちょうどいいでしょう。 221 00:16:58,184 --> 00:17:02,088 話し相手になってあげなさい。 は 母上…! 222 00:17:04,423 --> 00:17:09,929 遠くから にらみつけて あれこれ気をもんでいるより ましですよ。 223 00:17:09,929 --> 00:17:12,331 あ…。 224 00:17:12,331 --> 00:17:14,834 あ… ハァ…。 225 00:17:19,071 --> 00:17:22,742 ⚟(足音) 226 00:17:22,742 --> 00:17:26,112 何か分かりましたかな 長束さま。 227 00:17:26,112 --> 00:17:30,983 いや… 何しろ山内開闢以来の珍事だ。 228 00:17:30,983 --> 00:17:35,755 我ら以外の生き物が ⚟(足音)人の姿に転身するなど…。 229 00:17:35,755 --> 00:17:40,593 早い話 八咫烏も唯一無二ではなかった…➡ 230 00:17:40,593 --> 00:17:44,597 というわけですかなぁ。 まぁ よく分かりませんが。 231 00:17:46,465 --> 00:17:48,467 あ…。 232 00:17:54,807 --> 00:17:58,811 (火のはぜる音) 233 00:18:04,250 --> 00:18:08,187 やはり 栖合は全滅のようだ。 234 00:18:08,187 --> 00:18:12,558 女と子供は皆 その場で喰われていた…。 235 00:18:12,558 --> 00:18:16,362 だが 男は一か所に集められ 細かく裂かれて➡ 236 00:18:16,362 --> 00:18:18,864 大きな甕に投げ込まれていた…。 237 00:18:20,100 --> 00:18:23,436 (雪正)大量の塩を まぶされて…。 238 00:18:23,436 --> 00:18:25,871 塩って… どういうこと? 239 00:18:25,871 --> 00:18:29,542 っ… 保存食だ。 240 00:18:29,542 --> 00:18:32,445 食べきれない肉を 腐らないよう塩漬けにして…。 241 00:18:32,445 --> 00:18:35,147 う… うえぇ! 242 00:18:35,147 --> 00:18:37,950 栖合にいたという旅商人は? 243 00:18:39,986 --> 00:18:45,358 どの遺体も 顔など判別できたものではない…。 244 00:18:45,358 --> 00:18:49,161 でも なぜでしょう。 いくら狂暴な猿とはいえ➡ 245 00:18:49,161 --> 00:18:52,798 大の大人が 一人も逃げ出せなかったなんて。 246 00:18:52,798 --> 00:18:56,268 村には宴の跡があった。 247 00:18:56,268 --> 00:19:00,039 あるいは その食事に 何か動きを鈍くするような➡ 248 00:19:00,039 --> 00:19:02,942 薬が盛られていたのかもしれない…。 249 00:19:02,942 --> 00:19:05,211 奴らには知性がある。 250 00:19:05,211 --> 00:19:07,213 (一同)っ! 251 00:19:09,048 --> 00:19:12,918 食事に薬を盛ったり 保存のために調理したり➡ 252 00:19:12,918 --> 00:19:15,821 普通の獣は そんなことしない…。 253 00:19:18,424 --> 00:19:22,628 ただ喰うためだけじゃない。 奴らの目的は…。 254 00:19:25,131 --> 00:19:30,569 怯える獲物を見つけて笑って… なぶり殺して…。 255 00:19:30,569 --> 00:19:33,472 八咫烏の狩りを 楽しんでる…! 256 00:19:33,472 --> 00:19:35,474 (一同)っ…! 257 00:19:41,213 --> 00:19:44,016 (笑い声) ⚟さあ張った! 258 00:19:44,016 --> 00:19:47,453 ⚟よっ! (笑い声) 259 00:19:47,453 --> 00:19:49,955 (鞭で叩く音) てぇっ! うっ うぅ…。 260 00:19:57,029 --> 00:20:00,733 お耳に入れたいことがありまして。 …ん。 261 00:20:02,835 --> 00:20:07,373 これが 結構 苦労したネタでしてね…。 262 00:20:07,373 --> 00:20:10,109 ちょっとや そっとでは その…。 263 00:20:10,109 --> 00:20:13,512 ひっ⁉ んっぐっ… ぐぅ…! 264 00:20:13,512 --> 00:20:17,116 ひ… せ… 仙人蓋…! です…! 265 00:20:26,092 --> 00:20:28,094 ふぅ…。 266 00:20:30,496 --> 00:20:32,498 あ…。 267 00:20:37,136 --> 00:20:39,638 どうぞ。 268 00:20:39,638 --> 00:20:41,640 (小梅)…ありがとう。 269 00:20:47,746 --> 00:20:50,716 まだ何か? 270 00:20:50,716 --> 00:20:55,087 この前は すみませんでした…。 271 00:20:55,087 --> 00:20:58,424 君が大変な時に不躾な質問をして。 272 00:20:58,424 --> 00:21:03,829 もういいわ… あの時は 疑われても仕方ない状況だったし…。 273 00:21:09,068 --> 00:21:11,403 ねぇ 何で睨むの? 274 00:21:11,403 --> 00:21:13,339 え…⁉ 275 00:21:13,339 --> 00:21:15,808 ほら その目よ。 276 00:21:15,808 --> 00:21:20,379 朝から晩まで まるで親の仇みたいに…。 277 00:21:20,379 --> 00:21:23,716 あたし あなたに何か悪いことした? 278 00:21:23,716 --> 00:21:26,118 いえ そんなことは… っ! 279 00:21:28,521 --> 00:21:31,090 気に障ったら すみません…。 280 00:21:31,090 --> 00:21:36,629 大変なことがあった後だし 君を一人にしないほうがいいと思って…。 281 00:21:36,629 --> 00:21:39,331 でも失礼があってはいけないし…。 282 00:21:39,331 --> 00:21:45,171 その… 分からなかったんです。 同じ年頃の女性に どう接したらいいか…。 283 00:21:45,171 --> 00:21:47,173 …フフ! 284 00:21:49,508 --> 00:21:51,744 ふぅん… そう。 285 00:21:51,744 --> 00:21:54,547 実は お方さまに言われていたの。 286 00:21:54,547 --> 00:21:58,517 これからも ずっとここで働かないかって。…え? 287 00:21:58,517 --> 00:22:03,422 もちろん この先も 父が見つからない場合だけどね。 288 00:22:05,191 --> 00:22:08,961 でもあたし ちゃんと返事しなかったの…。 289 00:22:08,961 --> 00:22:12,765 だって あなたに嫌われていると思っていたから。 290 00:22:12,765 --> 00:22:14,767 う…。 291 00:22:16,402 --> 00:22:19,104 う~ん…! ふぅ。 292 00:22:19,104 --> 00:22:21,373 これで安心したわ。 293 00:22:21,373 --> 00:22:25,911 あたし これからずーっと この家にお世話になるかも! 294 00:22:25,911 --> 00:22:28,714 改めて どうぞよろしく。 295 00:22:30,316 --> 00:22:32,251 ねっ 雪哉! 296 00:22:32,251 --> 00:22:35,621 あ… あ…はは…。 297 00:22:35,621 --> 00:22:37,923 こちら こそ…。 298 00:22:44,129 --> 00:22:47,733 (金が鳴る音) ふっ ひひっ えへへへひひっ…。 299 00:22:50,836 --> 00:22:53,639 小賢しい奴め。 300 00:22:53,639 --> 00:22:58,143 どこへ隠れようが 必ず炙り出してやる…。 301 00:23:00,179 --> 00:23:14,226 ♬~ 302 00:23:14,226 --> 00:23:18,697 ♬「それは うたかたと」 303 00:23:18,697 --> 00:23:23,235 ♬「告げる風は ただ哀しく」 304 00:23:23,235 --> 00:23:27,239 ♬「心 決めた日に」 305 00:23:27,239 --> 00:23:31,977 ♬「にじむ景色を 駆けぬけた」 306 00:23:31,977 --> 00:23:36,415 ♬「咲く花の影に」 307 00:23:36,415 --> 00:23:40,386 ♬「まなざしは 何を問う」 308 00:23:40,386 --> 00:23:49,395 ♬「語らずの 真実 背負う 烏」 309 00:23:49,395 --> 00:23:54,099 ♬「舞い上がれ 舞い躍れ」 310 00:23:54,099 --> 00:23:58,404 ♬「名もなき 一途な信念(ねがい)よ」 311 00:23:58,404 --> 00:24:02,741 ♬「迫りくる 奈落さえ」 312 00:24:02,741 --> 00:24:07,146 ♬「越えて行ける 強さ 信じ 羽ばたけ」 313 00:24:07,146 --> 00:24:11,350 ♬「行きては帰らぬ」 314 00:24:11,350 --> 00:24:15,854 ♬「運命(さだめ)を 選びゆくのなら」 315 00:24:15,854 --> 00:24:20,259 ♬「まほろばよ とこしえに」 316 00:24:20,259 --> 00:24:28,167 ♬「薄明の空に 誓う」 317 00:24:31,036 --> 00:24:33,806 <久方ぶりの中央。➡ 318 00:24:33,806 --> 00:24:38,544 懐かしい面々との再会も つかの間➡ 319 00:24:38,544 --> 00:24:43,148 雪哉は 一路 若宮のもとへ急ぐ。➡ 320 00:24:43,148 --> 00:24:45,918 不知火がゆらめく 森で➡ 321 00:24:45,918 --> 00:24:50,089 少年は神秘の力を見る> 322 00:24:50,089 --> 00:24:52,291 <次回>