1 00:00:01,235 --> 00:00:29,930 ♬~ 2 00:00:32,165 --> 00:00:46,113 ♬~ 3 00:00:46,113 --> 00:00:49,983 ♬「羽を伸ばしてふらふら」 4 00:00:49,983 --> 00:00:54,655 ♬「うつけてみたいや 何も考えたくない」 5 00:00:54,655 --> 00:00:56,590 ♬「疲れてしまったよ」 6 00:00:56,590 --> 00:01:00,227 ♬「羽目をはずして ぐだぐだ」 7 00:01:00,227 --> 00:01:05,866 ♬「流石に昨日はちょっと 遊びすぎたかもな」 8 00:01:05,866 --> 00:01:10,470 ♬「カァカァ烏合の衆 文句ばっかりじゃない?」 9 00:01:10,470 --> 00:01:15,909 ♬「で何?やっかみ?優雅に壊してくる」 10 00:01:15,909 --> 00:01:23,216 ♬「平気な顔で躊躇いなく嘘をつく」 11 00:01:23,216 --> 00:01:27,087 ♬「騙し合い 悲しくなった」 12 00:01:27,087 --> 00:01:30,624 ♬「まだ青く不確かな」 13 00:01:30,624 --> 00:01:36,897 ♬「飾らない僕にも 変わらない愛を」 14 00:01:36,897 --> 00:01:40,901 ♬「目的地が分からない」 15 00:01:40,901 --> 00:01:46,139 ♬「運命的な出会いがしたい」 16 00:01:46,139 --> 00:01:52,012 ♬「どうせなら遠回りもしたい」 17 00:01:52,012 --> 00:02:00,520 ♬~ 18 00:02:02,356 --> 00:02:05,659 (風の音) 19 00:02:08,161 --> 00:02:10,130 (小梅)わぁ~! 20 00:02:10,130 --> 00:02:15,402 あたし こんなに高く飛ぶの初めて! 危ないから身を乗り出さないで。 21 00:02:15,402 --> 00:02:20,340 雪哉って 若宮の側仕えだったのよね。 それが何か。 22 00:02:20,340 --> 00:02:23,143 宮中での話を聞かせてよ! 23 00:02:23,143 --> 00:02:26,713 あたし 宮烏に憧れてるの。 はぁ…。 24 00:02:26,713 --> 00:02:30,384 もしかして これから ご挨拶に上がったりするのかしら? 25 00:02:30,384 --> 00:02:33,286 それなら…。 宮中へは行きません! 26 00:02:33,286 --> 00:02:37,257 今日は君の家で 着替えを詰めたら すぐ垂氷に帰ります! 27 00:02:37,257 --> 00:02:39,259 …つまらないの。 28 00:02:52,639 --> 00:02:54,574 高すぎますよーッ。 29 00:02:54,574 --> 00:02:58,311 (宿の男)この辺りの相場だ。 嫌なら他を当たりな。 30 00:02:58,311 --> 00:03:02,582 そんなこと言わないで もう少し何とかなりませんか? 31 00:03:02,582 --> 00:03:04,551 一時ばかり 預けるだけですよ。 32 00:03:04,551 --> 00:03:07,254 (宿の男)ダメなものはダメだ! そこを何とか…! 33 00:03:11,358 --> 00:03:13,560 じゃあ これで。 まいど! 34 00:03:16,963 --> 00:03:20,600 はぁー これだから中央は嫌なんだ…。 35 00:03:20,600 --> 00:03:22,602 お待たせしまし…。 36 00:03:27,441 --> 00:03:30,143 え… ん…? 37 00:03:30,143 --> 00:03:33,146 っ! えぇぇ~⁉ 38 00:03:37,617 --> 00:03:56,036 ♬~ 39 00:03:56,036 --> 00:03:58,939 ハァッ ハァッ ハァッ…。 40 00:03:58,939 --> 00:04:00,974 ん…? 41 00:04:00,974 --> 00:04:06,980 ハッ… ハッ… ハッ… ハッ… ハッ…。 42 00:04:09,449 --> 00:04:12,152 小梅さん…。 43 00:04:12,152 --> 00:04:14,121 大丈夫ですか? 44 00:04:14,121 --> 00:04:17,023 父が戻っているような気がしたの…。 45 00:04:21,261 --> 00:04:23,363 馬鹿みたい…。 46 00:04:28,468 --> 00:04:32,272 うちは代々 水売りだったの…。 47 00:04:32,272 --> 00:04:34,608 水売り…。 48 00:04:34,608 --> 00:04:37,077 ただの水じゃないのよ。 49 00:04:37,077 --> 00:04:42,482 中央山ではね 特別滋養のある 水が採れる場所があるの。 50 00:04:42,482 --> 00:04:45,819 あの井戸も その一つ。 51 00:04:45,819 --> 00:04:49,489 万病に効いたり 植物の肥料にしたり➡ 52 00:04:49,489 --> 00:04:52,092 地方じゃ薬として売られているのよ。 53 00:04:54,728 --> 00:04:59,933 それに元手がかからないから… なんというか…➡ 54 00:04:59,933 --> 00:05:02,903 ボロ儲け…だったの…。 55 00:05:02,903 --> 00:05:07,440 でもある時 ぱったり井戸が涸れちゃって。 56 00:05:07,440 --> 00:05:10,243 …ん⁉ シッ! え? 57 00:05:10,243 --> 00:05:15,749 ⚟(足音) 58 00:05:15,749 --> 00:05:17,751 あ…。 59 00:05:20,587 --> 00:05:24,991 誰だ! ガキはどいてな。 その娘に用がある。 60 00:05:24,991 --> 00:05:30,597 借金取り? 悪いけど 何も残ってないわよ! 今すぐ出てって! 61 00:05:30,597 --> 00:05:36,102 驚かせて悪かった。 俺たちは治平の仲間さ。 62 00:05:36,102 --> 00:05:39,472 頼まれて 君を迎えに来たんだ。 63 00:05:39,472 --> 00:05:43,076 父の仲間? (男)ああ。 64 00:05:43,076 --> 00:05:45,612 なぜ父が ここに来ないの。 65 00:05:45,612 --> 00:05:47,681 まあ いろいろあってね。 66 00:05:47,681 --> 00:05:51,451 君も知ってるだろ? お父さんの仕事のことは。 67 00:05:51,451 --> 00:05:53,453 あ…。 68 00:05:53,453 --> 00:05:55,589 …っ! 69 00:05:55,589 --> 00:05:58,892 おいで お父さんに会わせてあげる。 70 00:05:58,892 --> 00:06:02,429 本当に小梅さんのお父上と 仲間なんですか? 71 00:06:02,429 --> 00:06:05,232 僕は この方の身を守る義務がある。 72 00:06:05,232 --> 00:06:08,969 信用できない方に 彼女を渡すわけにはいきません。 73 00:06:08,969 --> 00:06:11,438 義務だぁ?っ! あっ⁉ 74 00:06:11,438 --> 00:06:14,741 ガキが! 面倒かけさすんじゃねえや! 75 00:06:14,741 --> 00:06:17,444 うっ! (小梅) 分かったわよ!草履ぐらい履かせてよっ! 76 00:06:17,444 --> 00:06:19,913 (男)おら急げ! (小梅)分かってるわよ! 77 00:06:19,913 --> 00:06:21,848 待て!! あ…? 78 00:06:21,848 --> 00:06:23,783 彼女を返せ! キャッ! 79 00:06:23,783 --> 00:06:26,019 フン ガキが! うっ! 80 00:06:26,019 --> 00:06:28,855 だあぁっ! くっ! うぅっ! 81 00:06:28,855 --> 00:06:30,790 うっ… んん…! クッフフ… オラッ! 82 00:06:30,790 --> 00:06:33,360 ぐっ! だぁっ! 83 00:06:33,360 --> 00:06:35,762 はっ! うぉおっ! 84 00:06:35,762 --> 00:06:38,365 このっ! 雪哉! 85 00:06:38,365 --> 00:06:40,333 がぁッ! 早く! 86 00:06:40,333 --> 00:06:43,069 ハッ ハッ… あぁ! 87 00:06:43,069 --> 00:06:46,006 ヘヘヘッ…。 ⚟(男)このガキ➡ 88 00:06:46,006 --> 00:06:48,909 手間ァかけさせやがって。 うっ…! 89 00:06:48,909 --> 00:06:52,679 さあ どうやって料理してやろうか。 90 00:06:52,679 --> 00:06:55,582 その子は若宮殿下の側仕えよ! 91 00:06:55,582 --> 00:06:57,584 若宮だと…? 92 00:06:57,584 --> 00:06:59,586 あぁ⁉ 93 00:06:59,586 --> 00:07:03,156 彼自身も由緒正しい宮烏よ! 94 00:07:03,156 --> 00:07:05,091 傷一つつけてごらんなさい! 95 00:07:05,091 --> 00:07:08,895 あんたたち全員 ただじゃすまないから! 96 00:07:08,895 --> 00:07:10,964 今のは本当か。 97 00:07:10,964 --> 00:07:14,701 若宮に お仕えしていたことがあるのは事実だ…。 98 00:07:14,701 --> 00:07:17,037 むぅ…。 99 00:07:17,037 --> 00:07:18,972 放してやれ。 100 00:07:18,972 --> 00:07:21,675 …チッ! うっ…。雪哉! 101 00:07:21,675 --> 00:07:24,711 小僧 若宮に伝えろ! 102 00:07:24,711 --> 00:07:29,149 遠からず 地下街の鵄から 連絡が行くだろう。 103 00:07:29,149 --> 00:07:33,453 それまでに 協定を破った言い訳を考えておけとな。 104 00:07:34,954 --> 00:07:37,590 協定…? 105 00:07:37,590 --> 00:07:40,093 は…。 106 00:07:40,093 --> 00:07:42,896 もう嫌…。 107 00:07:42,896 --> 00:07:45,865 また父がやらかしたのね。 108 00:07:45,865 --> 00:07:49,269 やらかした… 何を? 109 00:07:49,269 --> 00:07:52,172 知らないわよ! うんざりだわ! 110 00:07:52,172 --> 00:07:55,976 いつだって あたしばっかり尻拭いさせられて…! 111 00:07:55,976 --> 00:07:59,846 あんなろくでなし いっそ帰ってこなきゃいい! 112 00:07:59,846 --> 00:08:04,050 そしたら あたしも 晴れて垂氷でやり直せるのに! 113 00:08:06,186 --> 00:08:09,089 そんな言い方…。 114 00:08:09,089 --> 00:08:12,859 君は お父上が心配じゃないんですか⁉ 115 00:08:12,859 --> 00:08:16,796 クッ…! 自分のことしか頭にないんですか? 116 00:08:16,796 --> 00:08:20,567 猿だって いつまた現れるか分からない。 117 00:08:20,567 --> 00:08:23,236 垂氷は危機にさらされてるんです。 118 00:08:23,236 --> 00:08:25,939 それなのに君は…。 119 00:08:25,939 --> 00:08:29,209 …何よ えらそうに。 120 00:08:29,209 --> 00:08:31,211 苦労知らずの坊ちゃんのくせに! 121 00:08:31,211 --> 00:08:34,881 そっちこそ 僕の何を知ってるっていうんだ! 122 00:08:34,881 --> 00:08:37,550 あたしはずっと 父に たかられてきたのよ! 123 00:08:37,550 --> 00:08:40,286 あ…。いつまでも 涸れた井戸に➡ 124 00:08:40,286 --> 00:08:44,924 しがみついている父に愛想つかして 母は家を出ていったわ! 125 00:08:44,924 --> 00:08:47,193 だから あたしが働いた。 126 00:08:47,193 --> 00:08:51,064 子どものもらえるお給金なんて たかが知れてるわよ。 127 00:08:51,064 --> 00:08:54,968 それでも 必死に朝から晩まで! 128 00:08:54,968 --> 00:08:58,138 そのわずかなお金も あいつは全部➡ 129 00:08:58,138 --> 00:09:01,841 博打や馬鹿みたいな儲け話に つぎ込んで…。 130 00:09:01,841 --> 00:09:04,644 ごめんな次は一発当てるからって…。 131 00:09:06,679 --> 00:09:12,485 この地獄から抜け出したい… そう思うのが そんなに悪いこと? 132 00:09:12,485 --> 00:09:18,124 両親に恵まれて 家族に愛されて育った あんたには分かんないわよ!! 133 00:09:18,124 --> 00:09:22,662 うぅっ… うぁあっ あぁっ…! 134 00:09:22,662 --> 00:09:27,567 (小梅の泣き声) 135 00:09:38,144 --> 00:09:41,581 おう 久しぶりだな 雪哉。 136 00:09:41,581 --> 00:09:45,919 澄尾さん… ご無沙汰しています。 137 00:09:45,919 --> 00:09:49,222 あの… 僕…。 138 00:09:49,222 --> 00:09:52,725 フッ… まあ とりあえず中へ入れよ。 139 00:09:56,029 --> 00:09:59,966 (澄尾) 話はすでに聞いてる。 例の娘は大丈夫か? 140 00:09:59,966 --> 00:10:04,471 はい。 山内衆の詰所に預けました。 141 00:10:04,471 --> 00:10:07,373 ご迷惑をおかけして すみません。 142 00:10:07,373 --> 00:10:13,046 気にするな。 とにかく 奈月彦への報告が先だ。 143 00:10:13,046 --> 00:10:15,315 殿下。 144 00:10:15,315 --> 00:10:18,218 雪哉を連れて参りました。 145 00:10:24,824 --> 00:10:27,727 ご政務中 申し訳ありません。 146 00:10:27,727 --> 00:10:31,498 殿下にお伝えしなければならない ことがあります。 147 00:10:31,498 --> 00:10:34,200 この度 僕の不手際でーー。 148 00:10:39,539 --> 00:10:41,841 一体何をやらかしたって。 149 00:10:41,841 --> 00:10:44,711 えっ! は 浜木綿さま⁉ 150 00:10:44,711 --> 00:10:48,181 ププッ フッ… っくくく…。 151 00:10:48,181 --> 00:10:52,051 昼間だけ ちょいと来て 公務を代わってやってるのさ。 152 00:10:52,051 --> 00:10:54,521 影武者みたいなもんだね。 153 00:10:54,521 --> 00:10:58,258 影武者って… では若宮は? 154 00:10:58,258 --> 00:11:03,596 フ… この一大事に あれが宮中で おとなしくしているタマかね。 155 00:11:03,596 --> 00:11:07,200 確かに。 まあ ゆっくりしておいで。 156 00:11:07,200 --> 00:11:10,770 お菓子でも食べるかい。 浜木綿さま…。 157 00:11:10,770 --> 00:11:14,073 あっ そうだ! それどころじゃ! ん⁉ 158 00:11:17,410 --> 00:11:19,913 (浜木綿)地下街の鵄…。 159 00:11:21,614 --> 00:11:24,217 こりゃまた大物が出てきたね。 160 00:11:26,219 --> 00:11:30,089 鵄の名が出た以上 協定ってのは…。 161 00:11:30,089 --> 00:11:34,727 不可侵の協定ですね 間違いなく。 162 00:11:34,727 --> 00:11:37,630 すみません それは何でしょうか。 163 00:11:37,630 --> 00:11:41,067 朝廷と谷間の密約のことさ。 164 00:11:41,067 --> 00:11:44,737 密約…。 谷間に行ったことはあるか? 165 00:11:44,737 --> 00:11:49,242 ひと月ほど… 若宮の刀の質草として…。 166 00:11:49,242 --> 00:11:52,745 質草⁉ あっははははは! 167 00:11:52,745 --> 00:11:57,216 はあ… もうあの時は生きて帰れないかと…。 168 00:11:57,216 --> 00:11:59,619 そいつは とんだ目にあったな…。 169 00:12:01,554 --> 00:12:06,059 だが一昔前までは もっと酷かったそうだぞ。 170 00:12:06,059 --> 00:12:11,598 文字どおりの無法地帯で 毎日が血で血を洗う縄張り争い…。 171 00:12:11,598 --> 00:12:15,468 そんなある日 一人の男がふらりと現れ➡ 172 00:12:15,468 --> 00:12:17,437 地下街に住み着いた…。 173 00:12:17,437 --> 00:12:19,439 地下街…。 174 00:12:19,439 --> 00:12:21,941 (浜木綿)谷間のいっとう奥…➡ 175 00:12:21,941 --> 00:12:26,779 札つきのお尋ね者が 最後に潜り込むような所だよ。 176 00:12:26,779 --> 00:12:30,984 そんな奴らを 男は あっという間に手なずけて➡ 177 00:12:30,984 --> 00:12:34,854 地下街を根城に 谷間をまとめ上げちまった。 178 00:12:34,854 --> 00:12:38,224 どうやって? さあねェ。 179 00:12:38,224 --> 00:12:41,327 よほどの切れ者か 腕っぷしか…。 180 00:12:44,030 --> 00:12:47,333 (浜木綿) 尊敬の意を込めて皆 男をこう呼んだ。 181 00:12:49,535 --> 00:12:51,971 「朔王」と。 182 00:12:51,971 --> 00:12:54,307 朔王…。 183 00:12:54,307 --> 00:12:56,376 荒くれ者たちの集まりは➡ 184 00:12:56,376 --> 00:13:00,146 独自の法を持った 自治組織へと生まれ変わり➡ 185 00:13:00,146 --> 00:13:03,983 表社会と裏社会の 明確な住み分けがなされた。 186 00:13:03,983 --> 00:13:09,389 そのころ 朝廷で金烏の座に ついていたのは 奈月彦の祖父だ。 187 00:13:09,389 --> 00:13:12,058 名君と名高い金烏ですよね。 188 00:13:12,058 --> 00:13:13,993 におうかね。 189 00:13:13,993 --> 00:13:17,497 酒のほうが頭が回るもんで。 いえ。 190 00:13:17,497 --> 00:13:23,703 (浜木綿)金烏と朔王は対等に渡り合い 一つの決めごとをしたのさ。➡ 191 00:13:23,703 --> 00:13:26,739 互いの領分は きちんと治める。➡ 192 00:13:26,739 --> 00:13:30,143 同時に互いの内政に干渉しない。 193 00:13:30,143 --> 00:13:33,012 だから不可侵の協定…。 194 00:13:33,012 --> 00:13:36,816 (浜木綿)もう四、五十年前の話だがね。➡ 195 00:13:36,816 --> 00:13:42,522 朔王から鵄に代替わりしても そいつは ずっと守られてきた…。➡ 196 00:13:42,522 --> 00:13:45,391 いわば協定は 山内の安寧を➡ 197 00:13:45,391 --> 00:13:48,828 陰で支えてきたわけだ。 う…。 198 00:13:48,828 --> 00:13:59,138 ♬~ 199 00:13:59,138 --> 00:14:04,677 (浜木綿) 恐らく治平とやらは 地下街の連中を 怒らせるようなことをしたんだろう…。 200 00:14:04,677 --> 00:14:07,346 だが本人は行方不明。 201 00:14:07,346 --> 00:14:12,118 そこで仕方なく その娘を拉致することにした。 202 00:14:12,118 --> 00:14:16,989 ところが邪魔が入ったあげく 娘の口から若宮の名が出たもんだから。 203 00:14:16,989 --> 00:14:20,360 ハッ… 申し訳ありません! 204 00:14:20,360 --> 00:14:22,295 ん? 205 00:14:22,295 --> 00:14:25,198 僕が小梅を連れてきたばっかりに…。 206 00:14:25,198 --> 00:14:29,035 お前は お父上に従っただけだろう。 207 00:14:29,035 --> 00:14:34,006 僕が迂闊だっただけです。 もっと注意すべきだったのに! 208 00:14:34,006 --> 00:14:39,512 雪哉 もしかして その娘には もともと不審な点があったのかい? 209 00:14:42,482 --> 00:14:45,184 小梅は何かを隠しています。 210 00:14:45,184 --> 00:14:48,020 最初から それは感じていました。 211 00:14:48,020 --> 00:14:52,191 でも証拠もないし 考えすぎだと言われれば➡ 212 00:14:52,191 --> 00:14:55,394 ぐうの音も出ないんですけど…。 213 00:14:55,394 --> 00:14:59,399 若宮の名前を出したのも 計算の上かも。 214 00:15:03,536 --> 00:15:05,538 雪哉…。 215 00:15:05,538 --> 00:15:08,007 その娘 アタシが預かってもいいかい。 216 00:15:08,007 --> 00:15:10,009 え⁉ …あ⁉ 217 00:15:12,879 --> 00:15:14,881 これは 近習の…。 218 00:15:14,881 --> 00:15:18,451 (浜木綿) お前には奈月彦を迎えに行ってほしい。➡ 219 00:15:18,451 --> 00:15:22,155 そいつで関所も通れるはずだ。 は はい。 220 00:15:22,155 --> 00:15:27,493 当面持ってな。 門を通るたびに 門番につかまるのも面倒だ。 221 00:15:27,493 --> 00:15:29,428 はあ…。 222 00:15:29,428 --> 00:15:33,800 垂氷のことは心配すんな。 俺から事情を伝えておくから。 223 00:15:33,800 --> 00:15:36,202 えっ⁉ あのーッ! 224 00:15:36,202 --> 00:15:38,604 まっ そういうわけだ。 225 00:15:40,606 --> 00:15:43,943 おかえり 雪哉! 226 00:15:43,943 --> 00:15:46,846 あ… あぁ…。 227 00:15:46,846 --> 00:15:52,485 (雷鳴) 228 00:15:52,485 --> 00:16:05,865 (雨音) 229 00:16:05,865 --> 00:16:07,967 ハッ… ハッ…。 230 00:16:11,237 --> 00:16:16,075 ハッ… ハッ… ハッ… ハッ…。 231 00:16:16,075 --> 00:16:20,379 …うっ! この感じ… どこかで…。 232 00:16:20,379 --> 00:16:30,556 ♬~ 233 00:16:30,556 --> 00:16:33,359 ハッ… ハッ…。 234 00:16:33,359 --> 00:16:36,162 んっ! …不知火⁉ 235 00:16:36,162 --> 00:16:38,464 あ… っ!⚟(音) 236 00:16:47,273 --> 00:16:49,275 …殿下? 237 00:16:58,985 --> 00:17:01,087 (矢を射る音) 238 00:17:04,323 --> 00:17:06,259 あっ!! 239 00:17:06,259 --> 00:17:18,905 ♬~ 240 00:17:18,905 --> 00:17:20,907 で 殿下!! 241 00:17:22,842 --> 00:17:25,645 なぜお前が ここにいる。 242 00:17:25,645 --> 00:17:29,215 浜木綿さまが 殿下を連れてこいと…。 243 00:17:29,215 --> 00:17:32,118 てか… 何なんですか今のは⁉ 244 00:17:34,353 --> 00:17:36,656 綻びを繕っているのだ。 245 00:17:36,656 --> 00:17:38,591 ほ… ほころ…? 246 00:17:38,591 --> 00:17:44,063 結界の綻びだ。 山内と 山内の外の世界との。 247 00:17:44,063 --> 00:17:46,766 山内の… 外? 248 00:17:49,869 --> 00:17:52,772 (弓を引き絞る音) 249 00:17:52,772 --> 00:17:54,707 (矢を射る音) 250 00:17:54,707 --> 00:18:20,733 ♬~ 251 00:18:20,733 --> 00:18:22,735 終わった…。 252 00:18:25,137 --> 00:18:28,741 一体… 何をしたんですか? 253 00:18:28,741 --> 00:18:33,145 一時的な処置だが 結界を補強したのだ。 254 00:18:33,145 --> 00:18:37,984 綻びは いわば 山内の結界が弱くなっている部分だ。 255 00:18:37,984 --> 00:18:40,686 あそこから外に出てしまうと➡ 256 00:18:40,686 --> 00:18:45,224 八咫烏は二度と 山内へ戻ってこられなくなる。 257 00:18:45,224 --> 00:18:50,563 もしかして 時々いなくなるのは これを…。 258 00:18:50,563 --> 00:18:52,498 そうだ。 259 00:18:52,498 --> 00:18:57,336 もしや ここを通って猿が外界から 侵入してきたのかと思ったのだ。 260 00:18:57,336 --> 00:19:01,207 しかし 少々ほつれていただけで➡ 261 00:19:01,207 --> 00:19:04,410 結界の防御機能は保たれていた…。 262 00:19:04,410 --> 00:19:08,214 であれば 猿は一体どこから…。 263 00:19:10,049 --> 00:19:13,319 綻びは山内を危険にさらす。 264 00:19:13,319 --> 00:19:16,288 直せるのは私だけだ。 265 00:19:16,288 --> 00:19:22,094 全ての八咫烏を守ることが 唯一私に与えられた仕事だから。 266 00:19:30,736 --> 00:19:34,140 真の… 金烏? 267 00:19:51,791 --> 00:19:55,161 (女房) まずは その着物を何とかしましょう。 268 00:19:55,161 --> 00:19:57,697 宮中には相応の衣装でないと。 269 00:19:57,697 --> 00:20:00,366 は… はい! 270 00:20:00,366 --> 00:20:03,269 (菊野)浜木綿さまは 何をお考えなのでしょう…。➡ 271 00:20:03,269 --> 00:20:06,172 いわくのある娘を桜花宮に…➡ 272 00:20:06,172 --> 00:20:09,075 何だか恐ろしい気がします。 273 00:20:09,075 --> 00:20:12,044 浜木綿にも考えがあってのことでしょう。 274 00:20:12,044 --> 00:20:16,182 父親の罪は 娘の罪ではなくてよ。 275 00:20:16,182 --> 00:20:18,484 丁重に扱ってあげましょう。 276 00:20:25,858 --> 00:20:28,060 (浜木綿)鵄からの招待状だ。 277 00:20:33,599 --> 00:20:37,036 小梅から お前の名前を聞いて 書かれたもんだろう。 278 00:20:37,036 --> 00:20:41,307 相変わらず 地下街の連中は やることが早ぇや。 279 00:20:41,307 --> 00:20:44,210 どうする 奈月彦。 280 00:20:44,210 --> 00:20:47,613 行くしかないだろう。 殿下! 281 00:20:47,613 --> 00:20:50,516 喫緊の問題は猿だ。 282 00:20:50,516 --> 00:20:53,052 地下街と揉めるのは得策ではない。 283 00:20:53,052 --> 00:20:55,955 むしろ私は 好機だと思っている。 284 00:20:55,955 --> 00:20:58,424 えっ⁉っ! 285 00:20:58,424 --> 00:21:03,229 小梅は 猿に襲われた集落の唯一の生き残りだ。 286 00:21:03,229 --> 00:21:06,132 それが地下街に狙われているとなれば➡ 287 00:21:06,132 --> 00:21:08,567 ただの偶然とは思えない。 288 00:21:08,567 --> 00:21:10,503 手がかりは地下街にある。 289 00:21:10,503 --> 00:21:12,805 (浜木綿)根拠は? 290 00:21:12,805 --> 00:21:15,708 フッ… 金烏の勘だ。 291 00:21:15,708 --> 00:21:18,210 あ…! 292 00:21:18,210 --> 00:21:20,146 奈月彦! 293 00:21:20,146 --> 00:21:22,148 っ! 294 00:21:31,590 --> 00:21:34,593 本気か 自ら地下街に出向くなど。 295 00:21:34,593 --> 00:21:38,497 兄上… 聞かれていたなら話が早い。 296 00:21:38,497 --> 00:21:43,636 考え直せ。 向こうがお前を 人質にとるようなことになってみろ。 297 00:21:43,636 --> 00:21:47,406 朝廷は手足を縛られたも同然だぞ。 298 00:21:47,406 --> 00:21:49,642 悪いが俺も反対だ。 299 00:21:49,642 --> 00:21:52,144 地下街じゃ お前を 守りきる自信がない。 300 00:21:52,144 --> 00:21:55,014 私が行く。 他に方法はない。 301 00:21:55,014 --> 00:21:56,949 (長束)奈月彦! 302 00:21:56,949 --> 00:22:00,452 大丈夫だ 二人とも。 そんなに心配せずとも。 303 00:22:04,657 --> 00:22:06,659 っ! はっ! 304 00:22:11,063 --> 00:22:13,132 路近? 305 00:22:13,132 --> 00:22:18,437 正直 あんたが膾になろうが 私はどうでもいいのだがな…。 306 00:22:20,272 --> 00:22:22,875 お前を地下街には 行かせない。 307 00:22:25,110 --> 00:22:27,613 行くのは➡ 308 00:22:27,613 --> 00:22:29,915 雪哉 そなただ。 309 00:22:29,915 --> 00:22:31,851 えっ⁉ 310 00:22:31,851 --> 00:23:00,045 ♬~ 311 00:23:00,045 --> 00:23:14,226 ♬~ 312 00:23:14,226 --> 00:23:18,697 ♬「それは うたかたと」 313 00:23:18,697 --> 00:23:23,235 ♬「告げる風は ただ哀しく」 314 00:23:23,235 --> 00:23:27,239 ♬「心 決めた日に」 315 00:23:27,239 --> 00:23:31,977 ♬「にじむ景色を 駆けぬけた」 316 00:23:31,977 --> 00:23:36,415 ♬「咲く花の影に」 317 00:23:36,415 --> 00:23:40,386 ♬「まなざしは 何を問う」 318 00:23:40,386 --> 00:23:49,395 ♬「語らずの 真実 背負う 烏」 319 00:23:49,395 --> 00:23:54,099 ♬「舞い上がれ 舞い躍れ」 320 00:23:54,099 --> 00:23:58,404 ♬「名もなき 一途な信念(ねがい)よ」 321 00:23:58,404 --> 00:24:02,741 ♬「迫りくる 奈落さえ」 322 00:24:02,741 --> 00:24:07,146 ♬「越えて行ける 強さ 信じ 羽ばたけ」 323 00:24:07,146 --> 00:24:11,350 ♬「行きては帰らぬ」 324 00:24:11,350 --> 00:24:15,854 ♬「運命(さだめ)を 選びゆくのなら」 325 00:24:15,854 --> 00:24:20,259 ♬「まほろばよ とこしえに」 326 00:24:20,259 --> 00:24:28,167 ♬「薄明の空に 誓う」 327 00:24:31,236 --> 00:24:34,606 <谷間の さらにその奥➡ 328 00:24:34,606 --> 00:24:38,277 ならず者たちが集まるところ。➡ 329 00:24:38,277 --> 00:24:40,913 猿の手がかりを求め➡ 330 00:24:40,913 --> 00:24:45,150 長束とともに会談に臨む雪哉。➡ 331 00:24:45,150 --> 00:24:48,854 そこへ 奇妙な翁が現れた> 332 00:24:50,522 --> 00:24:52,524 <次回>