1 00:00:06,139 --> 00:00:15,148 ♬~ 2 00:00:24,157 --> 00:00:26,126 (生徒たち)フンッ! 3 00:00:31,231 --> 00:00:34,167 (フィッセル・ハーベラー) みんな 振り方が様になってきた。 4 00:00:34,167 --> 00:00:36,169 魔力も飛んでた。 5 00:00:36,169 --> 00:00:38,238 (ネイジア・ガンド) 前よりは マシになってきたかな。 6 00:00:38,238 --> 00:00:42,142 (ルーマイト・バファン)でも 魔力を剣に集めるのに 時間がかかりすぎるよ。 7 00:00:42,142 --> 00:00:45,145 (ベリル・ガーデナント) なんか ミュイのだけ違ったけど…。 8 00:00:46,146 --> 00:00:51,184 魔力の変換が まだ うまくできてない。 威力はあるけど。 9 00:00:51,184 --> 00:00:54,154 人によって 早い遅いはある。 10 00:00:54,154 --> 00:00:59,159 地道に鍛錬すれば 絶対できるようになるから 焦らなくていい。 11 00:00:59,159 --> 00:01:08,135 ♬~ 12 00:01:08,135 --> 00:01:10,137 《剣も魔術も一緒だな》 13 00:01:12,139 --> 00:01:37,130 ♬~ 14 00:02:56,143 --> 00:02:58,211 何かあったの? (アリューシア・シトラス)はい。 15 00:02:58,211 --> 00:03:03,216 フルームヴェルク辺境伯から 夜会への招待状が届きました。 16 00:03:03,216 --> 00:03:07,154 先般 国難を未然に防いだことへの ねぎらいだそうです。 17 00:03:07,154 --> 00:03:09,156 へえ~。 18 00:03:09,156 --> 00:03:13,226 《辺境伯 要するに貴族…》 19 00:03:13,226 --> 00:03:17,164 騎士団長ともなると そういう招待を受けるんだねえ。 20 00:03:17,164 --> 00:03:20,200 弟子が立派になって 俺もうれしいよ。 21 00:03:20,200 --> 00:03:23,136 無論 先生も招待されています。 22 00:03:23,136 --> 00:03:27,174 えっ? 先生であれば当然のことです。 23 00:03:27,174 --> 00:03:30,177 《何が当然なのか分からない…》 24 00:03:30,177 --> 00:03:35,148 それに これは 辺境伯 御自ら 先生を ぜひにとのことです。 25 00:03:35,148 --> 00:03:37,184 俺を? 26 00:03:37,184 --> 00:03:40,153 先生は 辺境伯のことを ご存じないのですか? 27 00:03:40,153 --> 00:03:43,190 貴族に知り合いはいないよ。 28 00:03:43,190 --> 00:03:45,225 そう… ですか…。 29 00:03:45,225 --> 00:03:49,162 《そりゃそうでしょう 田舎のおっさんなんだから》 30 00:03:49,162 --> 00:03:51,164 実は 今回の訪問には→ 31 00:03:51,164 --> 00:03:54,167 もう一つ目的があります。 ん? 32 00:03:54,167 --> 00:03:56,169 この年末→ 33 00:03:56,169 --> 00:03:59,172 サラキア王女殿下の こし入れが 正式に決まりました。 34 00:03:59,172 --> 00:04:01,141 いよいよ 始まるんだね。 35 00:04:03,143 --> 00:04:05,145 フルームヴェルク領は→ 36 00:04:05,145 --> 00:04:08,181 スフェンドヤードバニアとの 国境沿いに位置しています。 37 00:04:08,181 --> 00:04:10,183 こし入れに備え→ 38 00:04:10,183 --> 00:04:13,153 事前に移動経路と警備態勢を 確認する必要があります。 39 00:04:13,153 --> 00:04:16,156 期間は 約1カ月。 40 00:04:17,157 --> 00:04:19,126 ですから 先生には ぜひ…。 41 00:04:19,126 --> 00:04:22,129 分かった 同行しよう。 42 00:04:22,129 --> 00:04:24,164 ありがとうございます。 43 00:04:24,164 --> 00:04:28,135 てっきり 分不相応だと ご謙遜なさるのかと。 44 00:04:28,135 --> 00:04:32,172 俺を必要としてくれているなら 応えるべきだと思ってね。 45 00:04:32,172 --> 00:04:34,141 《謙遜がすぎるのも→ 46 00:04:34,141 --> 00:04:38,145 本気で戦ってくれた おやじ殿に 面目が立たないし》 47 00:04:38,145 --> 00:04:40,113 《でも 気がかりなのは…》 48 00:04:41,148 --> 00:04:44,217 (ミュイ・フレイア) なあ おっさんから見て どうだった? 49 00:04:44,217 --> 00:04:47,154 えっ? (ミュイ)今日の剣魔法の授業…。 50 00:04:47,154 --> 00:04:49,156 ぐっ…。 (飲み込む音) 51 00:04:49,156 --> 00:04:53,126 いや 俺は 魔術のことは分からないよ。 52 00:04:53,126 --> 00:04:56,129 (ミュイ)剣の振り方がどうだったか聞いてんだよ。 53 00:04:56,129 --> 00:04:59,166 ああ それなら良くなってると思う。 54 00:04:59,166 --> 00:05:03,136 振りが鋭くなったし 体のぶれも だいぶ小さくなってきた。 55 00:05:05,172 --> 00:05:07,140 (ミュイ)もっと頑張ろ。 56 00:05:08,141 --> 00:05:11,144 ところで 相談したいことがあるんだけど…。 57 00:05:11,144 --> 00:05:13,146 ん? 58 00:05:14,147 --> 00:05:16,183 (ミュイ)出張? 59 00:05:16,183 --> 00:05:21,154 俺がいない間 ルーシーに預かってもらうか 学生寮に短期寄宿するか→ 60 00:05:21,154 --> 00:05:25,125 どっちでもいけるようには しといたんだけど。 61 00:05:25,125 --> 00:05:27,127 寮に入る。 62 00:05:27,127 --> 00:05:30,163 分かった。 けど…。 (ミュイ)なんだよ? 63 00:05:30,163 --> 00:05:35,202 あんな立派な所に住んだら もう帰ってこなくなるんじゃないの? 64 00:05:35,202 --> 00:05:39,206 んなわけねえだろ。 ガキじゃあるまいし。 65 00:05:40,140 --> 00:05:42,142 そう? 66 00:05:42,142 --> 00:05:45,111 《うちも 結構 居心地いいってことかな?》 67 00:05:47,147 --> 00:05:57,224 ♬~ 68 00:05:57,224 --> 00:06:02,128 今回 随伴します 王国守備隊 隊長 ゼド・ハンベックです。 69 00:06:02,128 --> 00:06:04,164 道中 よろしくお願いします。 70 00:06:04,164 --> 00:06:06,233 フルームヴェルク領に入ってからは→ 71 00:06:06,233 --> 00:06:11,137 辺境伯領の私兵軍も 護衛に加わる段取りとなっておりますので。 72 00:06:11,137 --> 00:06:13,139 承知しました。 73 00:06:14,140 --> 00:06:16,142 (ゼド)出発! (いななき) 74 00:06:16,142 --> 00:06:32,125 ♬~ 75 00:06:32,125 --> 00:06:34,227 先生 何かあれば→ 76 00:06:34,227 --> 00:06:37,163 ヴェスパーとフラーウに お申し付けください。 77 00:06:37,163 --> 00:06:40,166 (ヴェスパー・オックス)どうか ご遠慮なく。 よろしく。 78 00:06:40,166 --> 00:06:43,236 《やっぱり こういうのは慣れないなあ》 79 00:06:43,236 --> 00:06:48,174 2人は 比較的 若手で 心技体に優れ 口が堅く→ 80 00:06:48,174 --> 00:06:52,178 しかも 移動経路の途中にある村の出身で 土地勘があります。 81 00:06:52,178 --> 00:06:56,149 (フラーウ・ハルネリンド)何もない小さな村ですが そこで 共に育ちました。 82 00:06:56,149 --> 00:07:01,154 団長 明後日の宿泊は 手はずどおり 父が手配しております。 83 00:07:01,154 --> 00:07:04,190 えっ? お父さん 宿やってるの? 84 00:07:04,190 --> 00:07:08,161 彼の父上は 村長を務めておられるので。 へえ~。 85 00:07:09,162 --> 00:07:13,233 申請のあった半日休暇の件は問題ありません。 86 00:07:13,233 --> 00:07:16,236 村に着いたら 親孝行してあげてください。 87 00:07:17,170 --> 00:07:19,239 (2人)ありがとうございます! 88 00:07:19,239 --> 00:07:31,251 ♬~ 89 00:07:32,152 --> 00:07:35,155 (鐘) 90 00:07:35,155 --> 00:07:38,124 (あくび) 91 00:07:40,126 --> 00:07:42,128 (あくび) 92 00:07:43,129 --> 00:07:47,167 (シンディ・ラビュート) 座学は退屈ですし 眠たくもなりますよね。 93 00:07:47,167 --> 00:07:50,203 違う 寝付けねえんだ。 94 00:07:50,203 --> 00:07:54,140 そんなもん 腹筋でもして 体ぐったぐたにしたら熟睡だろ。 95 00:07:54,140 --> 00:07:57,210 君は そうだろうけどね。 96 00:07:57,210 --> 00:08:00,146 難しい本を読めば すぐ眠くなりますよ! 97 00:08:00,146 --> 00:08:02,115 ん…。 フフッ…。 98 00:08:05,151 --> 00:08:09,155 (ノック) (ドアの開く音) 99 00:08:09,155 --> 00:08:12,125 (フレドーラ・エネック) これ お使いになってみてください。 100 00:08:12,125 --> 00:08:14,227 (フレドーラ)ラベンダーの香り。 101 00:08:14,227 --> 00:08:17,197 眠れない時 私には効果がありましたの。 102 00:08:21,134 --> 00:08:23,236 (ミュイ)試してみる。 103 00:08:23,236 --> 00:08:25,138 はい。 104 00:08:25,138 --> 00:08:35,148 ♬~ 105 00:08:35,148 --> 00:08:37,150 (いななき) 106 00:08:37,150 --> 00:08:56,136 ♬~ 107 00:08:56,136 --> 00:09:01,141 《これで何もないって言われたら うちの村は 立つ瀬がないよ》 108 00:09:03,143 --> 00:09:05,145 (いななき) 109 00:09:07,147 --> 00:09:11,151 では 私は 今から 警備態勢の打ち合わせに参ります。 110 00:09:11,151 --> 00:09:15,155 先生のお食事は 宿の方に頼めば作っていただけますので→ 111 00:09:15,155 --> 00:09:18,224 後は ゆっくりお休みください。 112 00:09:18,224 --> 00:09:20,226 ありがとう。 113 00:09:21,127 --> 00:09:23,163 ヴェスパーも お疲れさま。 114 00:09:23,163 --> 00:09:26,132 親御さんに元気な顔を見せてあげてね。 115 00:09:26,132 --> 00:09:30,170 あの… ベリルさん お食事ご一緒してもよろしいですか? 116 00:09:30,170 --> 00:09:32,172 構わないけど。 117 00:09:32,172 --> 00:09:35,141 ご相談したいことがありまして。 118 00:09:36,142 --> 00:09:39,245 (ヴェスパー)すみません お付き合いいただいて。 119 00:09:39,245 --> 00:09:43,216 いやいや いい雰囲気の飯屋だね。 120 00:09:48,154 --> 00:09:50,156 ん? 121 00:09:51,191 --> 00:09:53,159 フラーウ? 122 00:09:53,159 --> 00:09:55,161 (フラーウ)フフッ…。 123 00:09:55,161 --> 00:10:11,144 ♬~ 124 00:10:11,144 --> 00:10:14,147 どれもうまいよ フラーウ。 ありがとうございます。 125 00:10:14,147 --> 00:10:17,150 やるよ。 任せた。 126 00:10:18,184 --> 00:10:20,153 フフッ…。 フフッ…。 127 00:10:21,187 --> 00:10:24,157 それで 俺に相談したいことって? 128 00:10:24,157 --> 00:10:28,161 はい。 個別の剣術指南をしていただきたいんです。 129 00:10:28,161 --> 00:10:32,165 使節団の襲撃現場を後処理で訪れた時→ 130 00:10:32,165 --> 00:10:34,134 あの状況で→ 131 00:10:34,134 --> 00:10:37,170 よく王族の方々を守り抜かれたものだと 驚きました。 132 00:10:37,170 --> 00:10:41,140 僕も 守るべき者がいる時の戦い方を 身に付けたい…。 133 00:10:41,140 --> 00:10:43,143 どうか お願いします。 134 00:10:43,143 --> 00:10:46,145 俺でよければ いくらでも教えるよ。 135 00:10:46,145 --> 00:10:49,149 細かいことは 今度 修練場で 実際に やってみよう。 136 00:10:49,149 --> 00:10:51,217 ありがとうございます! 137 00:10:51,217 --> 00:10:55,154 ⚟(フラーウの母) かっこいいこと言うようになったわね。 138 00:10:55,154 --> 00:10:58,124 (フラーウの母)昔は フラーウの後ろばっかり ついて回ってたのに。 139 00:10:58,124 --> 00:11:00,159 幾つの時の話ですか? 140 00:11:00,159 --> 00:11:03,363 (フラーウの母) フラーウ もう手伝いはいいよ。 141 00:11:03,363 --> 00:11:05,131 ⚞(フラーウ)お母さんこそ 座ってて。 142 00:11:05,131 --> 00:11:07,133 (ヴェスパー)はあ…。 143 00:11:09,168 --> 00:11:13,173 親孝行だね。 変われば変わるものです。 144 00:11:13,173 --> 00:11:18,144 僕なんて 子供の頃は いつも泣かされてましたよ。 145 00:11:18,144 --> 00:11:20,146 (フラーウの母)でも びっくりしたわ。 146 00:11:20,146 --> 00:11:22,148 泣き虫だったヴェスパーが→ 147 00:11:22,148 --> 00:11:26,152 村長の反対を押し切って 「騎士団に入りたい」って言った時は。 148 00:11:26,152 --> 00:11:28,154 反対されたの? 149 00:11:28,154 --> 00:11:30,156 ええ 長男ですし。 150 00:11:30,156 --> 00:11:35,128 剣術を始めたのも うちの子が 道場に通い出した頃だったかしら? 151 00:11:35,128 --> 00:11:37,163 (ヴェスパー)そうでしたっけ? 152 00:11:37,163 --> 00:11:41,234 もう いいじゃない 子供の頃の話は。 153 00:11:41,234 --> 00:11:43,202 はい 飲むでしょ? 154 00:11:48,241 --> 00:11:50,210 フッ…。 155 00:11:52,011 --> 00:11:59,052 ♬~ 156 00:11:59,052 --> 00:12:01,020 ん…。 157 00:12:02,021 --> 00:12:04,023 余計に寝れねえ…。 158 00:12:04,023 --> 00:12:06,025 はあ…。 159 00:12:08,027 --> 00:12:09,996 あっ…。 160 00:12:12,031 --> 00:12:15,034 (フレドーラ)フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 161 00:12:15,034 --> 00:12:18,104 (フレドーラ)フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 162 00:12:18,104 --> 00:12:21,007 (フレドーラ)ミュイさん どうなさいました? 163 00:12:21,007 --> 00:12:24,043 せっかく いいもんくれたけど やっぱ 寝付けなくて…。 164 00:12:24,043 --> 00:12:26,012 体 動かしに来た。 165 00:12:26,012 --> 00:12:29,015 でしたら 一緒にやりましょう。 166 00:12:29,015 --> 00:12:32,018 フレドーラは なんで? 167 00:12:38,024 --> 00:12:42,028 最近 自分の体力不足を痛感してまして→ 168 00:12:42,028 --> 00:12:44,097 毎晩 鍛えてますの。 169 00:12:44,097 --> 00:12:46,032 そうなのか。 170 00:12:46,032 --> 00:12:49,068 少しでも 皆さんに追いつきたいですから。 171 00:12:49,068 --> 00:12:53,039 地道に鍛錬… ってやつだな。 (木剣を振る音) 172 00:12:54,040 --> 00:12:58,044 (フレドーラ)フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 173 00:12:58,044 --> 00:13:00,046 フンッ! (木剣を振る音) 174 00:13:00,046 --> 00:13:04,050 (2人)フンッ! フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 175 00:13:04,050 --> 00:13:09,022 (2人)フンッ! フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 176 00:13:10,056 --> 00:13:13,026 (ミュイ・フレドーラ)ハア…。 (倒れる音) 177 00:13:13,026 --> 00:13:16,062 ハア… ハア… ハア…。 ハア… ハア… ハア…。 178 00:13:16,062 --> 00:13:20,033 今日は ミュイさんのおかげで たくさん頑張れました。 179 00:13:20,033 --> 00:13:22,035 (おなかが鳴る音) 180 00:13:22,035 --> 00:13:24,037 あら いやですわ…。 181 00:13:24,037 --> 00:13:26,039 (おなかが鳴る音) あっ…。 182 00:13:28,041 --> 00:13:30,009 アタシも腹減った…。 183 00:13:31,044 --> 00:13:34,047 (火をおこす音) 184 00:13:34,047 --> 00:13:49,028 ♬~ 185 00:13:49,028 --> 00:13:52,031 大丈夫ですの? こんなことをして。 186 00:13:52,031 --> 00:13:56,035 (ミュイ)1つや2つ減ったって分かりゃしねえ。 187 00:13:56,035 --> 00:14:06,045 ♬~ 188 00:14:06,045 --> 00:14:08,147 手際がいいですわね。 189 00:14:08,147 --> 00:14:11,050 いつもやってるから。 190 00:14:11,050 --> 00:14:20,059 ♬~ 191 00:14:20,059 --> 00:14:22,028 (ミュイ・フレドーラ)いただきます。 192 00:14:22,028 --> 00:14:30,103 ♬~ 193 00:14:30,103 --> 00:14:34,107 美味しい! 夜中に食うもんは 大体うまいんだ。 194 00:14:38,010 --> 00:14:41,013 (フレドーラ)私は 甘やかされていたのでしょうね。 (ミュイ)ん? 195 00:14:41,013 --> 00:14:43,015 入寮したばかりの頃→ 196 00:14:43,015 --> 00:14:47,053 環境が大きく変わったせいか 寝付けなくなってしまって。 197 00:14:47,053 --> 00:14:52,024 そんな時 母が ラベンダーのポプリを送ってくれましたの。 198 00:14:53,025 --> 00:14:54,994 ありがとな。 199 00:14:59,031 --> 00:15:03,002 フフッ…。 今まで食べた中で 一番美味しいですわ。 200 00:15:06,105 --> 00:15:09,075 (ミュイ)大げさなんだよ。 (フレドーラ)フフッ…。 201 00:15:15,114 --> 00:15:17,016 (飲む音) 202 00:15:17,016 --> 00:15:19,118 ぷはあ…! 203 00:15:19,118 --> 00:15:21,087 (フラーウ)デザートをどうぞ。 おっ。 204 00:15:25,091 --> 00:15:29,028 この土地の旬の果物を入れて作る うちの名物タルトです。 205 00:15:29,028 --> 00:15:32,031 おっ 梨だね。 206 00:15:35,034 --> 00:15:38,037 うん 実に うまい。 207 00:15:38,037 --> 00:15:40,039 甘みと酸味が絶妙だ。 208 00:15:40,039 --> 00:15:44,010 香ばしくて さくさくの生地も 歯応えがあっていいね。 209 00:15:44,010 --> 00:15:46,012 フフッ…。 210 00:15:47,013 --> 00:15:50,016 ヴェスパーも これに目がなかったわよね。 211 00:15:57,156 --> 00:16:02,128 あの子 手伝いの合間に せっせと作ってたんですよ。 212 00:16:02,128 --> 00:16:04,096 (ドアの開閉音) 213 00:16:13,039 --> 00:16:16,042 ♬~(鼻歌) 214 00:16:17,043 --> 00:16:19,045 (ヴェスパー)お察しでしょうが→ 215 00:16:19,045 --> 00:16:22,048 僕は 彼女を追いかけて騎士団に入ったんです。 216 00:16:22,048 --> 00:16:28,054 思いを貫くために努力してきたんだろう? 何も悪いことじゃないよ。 217 00:16:28,054 --> 00:16:32,124 (ヴェスパー)もちろん 誇りを持って職務には当たっています。 218 00:16:32,124 --> 00:16:35,027 改めて 剣術の奥深さにも気付き→ 219 00:16:35,027 --> 00:16:38,030 もっと強くなりたいと思うようになりました。 220 00:16:38,030 --> 00:16:40,066 それは いいことだね。 221 00:16:40,066 --> 00:16:43,135 指南役の俺としても うれしいよ。 222 00:16:43,135 --> 00:16:48,040 (ヴェスパー)ですが 同時に自分の未熟さも痛感する毎日で…。 223 00:16:48,040 --> 00:16:53,045 今の僕は 騎士としても人としても まだ半人前。 224 00:16:53,045 --> 00:16:56,015 彼女に思いを伝える資格はありません。 225 00:17:00,052 --> 00:17:06,092 ♬~ 226 00:17:06,092 --> 00:17:09,028 2人は 間合いがいいし 呼吸も合ってる。 227 00:17:09,028 --> 00:17:15,034 俺が言えたことじゃないけど 一緒に成長するんじゃ駄目なのかな? 228 00:17:17,136 --> 00:17:19,071 (ヴェスパー)あっ…。 229 00:17:19,071 --> 00:17:28,047 ♬~ 230 00:17:38,024 --> 00:17:40,026 (ネイジア)ん? うん? 231 00:17:40,026 --> 00:17:42,028 (ルーマイト・シンディ)あっ…。 232 00:17:42,028 --> 00:17:46,032 (床を拭く音) 233 00:17:46,032 --> 00:17:48,034 (ネイジアの声)何? 234 00:17:48,034 --> 00:17:51,037 勝手に厨房を使用した罰で→ 235 00:17:51,037 --> 00:17:56,042 以下の2名に1週間の風呂掃除を命じる… って。 236 00:17:56,042 --> 00:17:58,044 (フレドーラ)きついですわ…。 237 00:17:58,044 --> 00:18:00,012 (ミュイ)今日は ぐっすり寝れそうだ。 238 00:18:02,048 --> 00:18:14,026 ♬~ 239 00:18:14,026 --> 00:18:19,031 (ゼド)騎士団長殿 これより フルームヴェルク領に入ります。 240 00:18:19,031 --> 00:18:21,033 分かりました。 241 00:18:21,033 --> 00:18:23,035 (いななき) 242 00:18:23,035 --> 00:18:28,040 辺境伯領私兵軍 兵士長 サハト・ランバレンと申します。 243 00:18:28,040 --> 00:18:30,009 屋敷まで ご案内いたします。 244 00:18:31,010 --> 00:18:33,012 よろしくお願いします。 245 00:18:36,015 --> 00:18:38,017 (ざわめき) 246 00:18:38,017 --> 00:18:41,020 かなり にぎわっているね。 247 00:18:41,020 --> 00:18:45,024 国防の要ですから 人も物資も自然と集まります。 248 00:18:50,029 --> 00:18:53,032 (いななき) 249 00:18:53,032 --> 00:18:55,034 うっ… ううっ… ううっ…。 250 00:18:55,034 --> 00:18:58,037 (ウォーレン・フルームヴェルク) 遠路はるばる よく来てくれた。 251 00:18:58,037 --> 00:19:00,172 えっ? 252 00:19:00,172 --> 00:19:05,177 フルームヴェルク領 領主 ウォーレン・フルームヴェルクである。 253 00:19:06,045 --> 00:19:10,049 このたびは ご招待いただき 感謝申し上げます。 254 00:19:10,049 --> 00:19:13,019 ご無沙汰しています ベリル先生。 255 00:19:14,053 --> 00:19:16,055 いや 君が貴族だったなんて→ 256 00:19:16,055 --> 00:19:19,025 うちの道場に通ってた時は 分からなかったよ。 257 00:19:19,025 --> 00:19:22,061 私も同期でしたが知りませんでした。 258 00:19:22,061 --> 00:19:25,031 騎士団に入ってから聞かされたんです。 259 00:19:26,032 --> 00:19:29,035 《俺を驚かそうとして黙ってたのね…》 260 00:19:30,069 --> 00:19:32,038 先生 外の目がない時は→ 261 00:19:32,038 --> 00:19:35,107 どうぞ 昔のように ウォーレンとお呼びください。 262 00:19:35,107 --> 00:19:38,077 しかし なんで隠してたの? 263 00:19:39,045 --> 00:19:42,114 まあ いろいろと事情がありまして。 264 00:19:42,114 --> 00:19:45,084 貴族も大変なんだね。 265 00:19:48,054 --> 00:19:52,124 (ウォーレン) 招待客に関しては 以上を予定しています。 266 00:19:52,124 --> 00:19:54,060 夜会開催の3日後までに→ 267 00:19:54,060 --> 00:19:59,065 最低限 名前と称号 領地名は 頭に入れておいていただきたい。 268 00:19:59,065 --> 00:20:01,033 承知しました。 269 00:20:02,068 --> 00:20:05,071 《おじさんの頭には入らない…》 270 00:20:05,071 --> 00:20:08,040 《うん アリューシアに任せよう》 271 00:20:08,040 --> 00:20:11,043 (ウォーレン)1つ懸念事項があります。 272 00:20:11,043 --> 00:20:15,047 当日 先生には 間違いなく 多くの貴族→ 273 00:20:15,047 --> 00:20:17,049 特に 女性が言い寄ってきます。 274 00:20:17,049 --> 00:20:19,051 えっ? 275 00:20:19,051 --> 00:20:21,053 先生は 今や 有名人です。 276 00:20:21,053 --> 00:20:25,024 縁を持ち 利用したいと考える者が 多くいます。 277 00:20:25,024 --> 00:20:28,027 そんな連中は 私が退ければよいことです。 278 00:20:28,027 --> 00:20:33,032 (ウォーレン)いや 君には 主賓かつ 騎士団長としての役目がある。 279 00:20:33,032 --> 00:20:38,037 故に 主催者側の人間を エスコートに付けなければならない。 280 00:20:38,037 --> 00:20:41,107 わが父 ジスガルトが適役である。 281 00:20:41,107 --> 00:20:44,043 では 先生は どうなるのですか? 282 00:20:44,043 --> 00:20:47,012 (ウォーレン)無論 お一人にするつもりはない。 283 00:20:47,012 --> 00:20:51,016 ついては 妹のシュステを パートナーに付けようと思います。 284 00:20:51,016 --> 00:20:53,018 妹? 285 00:20:54,053 --> 00:20:56,021 なかなか役に立つはずだよ。 286 00:20:58,023 --> 00:21:03,028 (ウォーレンの声)お二人には 滞在中 別館で過ごしていただきます。 287 00:21:03,028 --> 00:21:05,030 案内させましょう。 288 00:21:09,034 --> 00:21:11,036 (シュステ・フルームヴェルク) ようこそ おいでくださいました。 289 00:21:11,036 --> 00:21:13,038 ん? あっ…。 290 00:21:13,038 --> 00:21:15,007 (ドアの閉まる音) 291 00:21:15,007 --> 00:21:19,011 シュステ・フルームヴェルクと申します。 292 00:21:19,011 --> 00:21:23,015 こうして お会いできる日を 楽しみに お待ちしておりました。 293 00:21:23,015 --> 00:21:28,020 ベリルさまとは この3日間 同じ部屋で過ごしたいと考えております。 294 00:21:30,022 --> 00:21:32,024 ふぇ…。 295 00:21:33,025 --> 00:21:35,027 フフッ…。 296 00:21:35,027 --> 00:21:39,999 ♬~ 297 00:23:05,050 --> 00:23:09,054 〈遅い時間の夜食はシンプルに作りたい〉 298 00:23:09,054 --> 00:23:12,024 〈ややこしいことを考えると 眠くなってしまう〉 299 00:23:12,024 --> 00:23:15,027 〈いや 待て 食わずに寝たほうがいいのか?〉 300 00:23:15,027 --> 00:23:19,031 〈次回 「片田舎のおっさん、求婚される」〉