1 00:00:07,140 --> 00:00:09,176 (シュステ・フルームヴェルク) ようこそ おいでくださいました。 2 00:00:09,176 --> 00:00:11,144 (ベリル・ガーデナント)ん? (アリューシア・シトラス)あっ…。 3 00:00:11,144 --> 00:00:13,146 (ドアの閉まる音) 4 00:00:13,146 --> 00:00:17,150 シュステ・フルームヴェルクと申します。 5 00:00:17,150 --> 00:00:21,154 こうして お会いできる日を 楽しみに お待ちしておりました。 6 00:00:21,154 --> 00:00:26,159 ベリルさまとは この3日間 同じ部屋で過ごしたいと考えております。 7 00:00:26,159 --> 00:00:28,128 あっ…。 あっ…。 8 00:00:28,128 --> 00:00:34,134 夜会までの間に パートナーとして より深く互いを知っておくべきですので。 9 00:00:34,134 --> 00:00:37,170 お言葉ですが 部屋を共にすることと 互いを知ることには→ 10 00:00:37,170 --> 00:00:39,139 どのような関係があるのでしょうか? 11 00:00:39,139 --> 00:00:41,141 先生は 繊細なお方ですので→ 12 00:00:41,141 --> 00:00:44,144 初対面の方と 四六時中 顔を突き合わせていては→ 13 00:00:44,144 --> 00:00:47,147 緊張されて かえって深く互いを知り合うのは 難しいと思われます。 14 00:00:47,147 --> 00:00:49,149 いえ 間違いなく無理です。 15 00:00:49,149 --> 00:00:51,251 フフッ…。 16 00:00:51,251 --> 00:00:53,186 あの シュステさま…。 17 00:00:53,186 --> 00:00:57,157 (シュステ)呼び捨てで構いません。 いや それは…。 18 00:00:57,157 --> 00:01:01,161 いいのです。 兄を呼ぶように わたくしも呼んでいただければ。 19 00:01:01,161 --> 00:01:03,230 いやいやいや…。 20 00:01:03,230 --> 00:01:05,165 さあ 一緒にお部屋へ参りましょう! 21 00:01:05,165 --> 00:01:08,135 それは どうか ご勘弁を…。 22 00:01:08,135 --> 00:01:10,137 呼び方に関しては 努力しますので…。 23 00:01:11,171 --> 00:01:13,140 承知いたしました。 24 00:01:13,140 --> 00:01:16,143 では 館の中を ご案内します。 25 00:01:20,147 --> 00:01:23,150 《なんなんだ? このお嬢さまは》 26 00:01:24,184 --> 00:01:49,176 ♬~ 27 00:03:09,156 --> 00:03:12,125 (剣を振る音) 28 00:03:13,360 --> 00:03:15,362 ⚟(剣を振る音) 29 00:03:16,163 --> 00:03:18,231 (息を吐く音) 30 00:03:18,231 --> 00:03:20,167 フンッ! (剣を振る音) 31 00:03:20,167 --> 00:03:22,169 朝の修練ですか。 32 00:03:22,169 --> 00:03:25,172 おはようございます シュステさま。 33 00:03:25,172 --> 00:03:27,240 ただの「シュステ」でお願いします。 34 00:03:27,240 --> 00:03:30,143 お言葉も 普段どおりで結構です。 35 00:03:30,143 --> 00:03:34,147 は… はい。 努力しま… するよ。 36 00:03:34,147 --> 00:03:36,149 フフッ…。 37 00:03:36,149 --> 00:03:40,153 父や兄も忙しい中 毎朝 剣だけは振っています。 38 00:03:40,153 --> 00:03:43,156 気が引き締まり 公務に励めるのだとか。 39 00:03:43,156 --> 00:03:47,160 《2人とも 剣を忘れてなかったんだな》 40 00:03:47,160 --> 00:03:49,129 ジスガルトは元気にしてるの? 41 00:03:49,129 --> 00:03:54,167 それはもう。 今も兄を補佐して 領内を飛び回っています。 42 00:03:54,167 --> 00:03:59,172 父は ベリルさまとの再会を 楽しみにしております。 43 00:03:59,172 --> 00:04:02,242 懐かしいなあ。 俺も会いたいよ。 44 00:04:02,242 --> 00:04:07,147 (シュステ)ベリルさまと父は 同門で 共に剣を学んでおられたんですよね? 45 00:04:07,147 --> 00:04:11,151 貴族とは知らずに 仲良く競い合ってたよ。 フフフ…。 46 00:04:12,152 --> 00:04:19,226 ♬~ 47 00:04:19,226 --> 00:04:23,230 きれいにしているね。 (シュステ)ありがとうございます。 48 00:04:26,199 --> 00:04:30,137 昨日は ぶしつけなことを言い 申し訳ありませんでした。 49 00:04:30,137 --> 00:04:32,139 ああ… いや…。 50 00:04:32,139 --> 00:04:37,110 《今日は謝罪…。 やっぱり 読めないな この子》 51 00:04:41,114 --> 00:04:46,153 花は いつか枯れてしまいますが 必ず 次の花を咲かせます。 52 00:04:46,153 --> 00:04:48,155 わたくしも→ 53 00:04:48,155 --> 00:04:54,127 このフルームヴェルク家の血筋を絶やさぬ 花の一つになりたいと思っているのです。 54 00:05:00,133 --> 00:05:04,104 (サハト・ランバレン)当日の警備体制は 以上の配置となっております。 55 00:05:05,138 --> 00:05:07,140 承知しました。 56 00:05:07,140 --> 00:05:10,110 (サハト)では 会場の視察へ。 57 00:05:14,214 --> 00:05:17,217 (ウォーレン・フルームヴェルク)アリューシア。 はい。 58 00:05:17,217 --> 00:05:20,120 (ウォーレン)昨日 先生は シュステの申し出を断ったようだね。 59 00:05:20,120 --> 00:05:23,123 あなたの差し金ですか? ウォーレン。 60 00:05:23,123 --> 00:05:25,158 (ウォーレン)違うよ。 61 00:05:25,158 --> 00:05:28,128 でも 2人が結ばれてくれてもいいとは 思っている。 62 00:05:28,128 --> 00:05:32,132 先生は このまま放っておいたら 恐らく 結婚できない。 63 00:05:32,132 --> 00:05:35,135 はっ…! (ウォーレン)それは 君にも分かるだろ? 64 00:05:35,135 --> 00:05:38,138 それは… そうかもしれませんが。 65 00:05:38,138 --> 00:05:41,141 (ウォーレン)その場合 最悪のケースとは なんだと思う? 66 00:05:41,141 --> 00:05:46,112 先生の血筋が途絶えることです。 (ウォーレン)そのとおりだ。 67 00:05:46,112 --> 00:05:49,216 妹君との結婚を望むのは そのためですか? 68 00:05:49,216 --> 00:05:55,155 (ウォーレン)僕が一番に願っているのは 愛のある幸せな結婚だよ。 69 00:05:55,155 --> 00:05:58,158 だが 妹の思惑は違う。 70 00:05:59,159 --> 00:06:05,165 (シュステ)わたくしは この辺境伯家のために ベリルさまとの結婚を望んでおります。 71 00:06:05,165 --> 00:06:07,133 《なんで 俺なのかな?》 72 00:06:07,133 --> 00:06:11,171 (シュステ)わたくしには 3人の兄がいたのですが 不幸が重なり→ 73 00:06:11,171 --> 00:06:15,141 継ぐはずではなかったウォーレンが 家督を継承しました。 74 00:06:15,141 --> 00:06:19,179 父の代にも 同様のことがありました。 75 00:06:19,179 --> 00:06:22,148 昨日 ウォーレンが言ってた いろいろな事情って→ 76 00:06:22,148 --> 00:06:24,117 そういうことだったのか。 77 00:06:25,151 --> 00:06:30,156 父と兄に 家を継がないという選択肢は ありませんでした。 78 00:06:30,156 --> 00:06:34,160 領主には 領民を守る義務があります。 79 00:06:34,160 --> 00:06:38,164 《あの2人は 俺には とてもできないことを やってたんだなあ…》 80 00:06:38,164 --> 00:06:42,168 幼い頃から 父と兄を ずっと見てまいりました。 81 00:06:42,168 --> 00:06:48,241 苦労を表に出すような2人ではありませんが その重責は相当なものです。 82 00:06:48,241 --> 00:06:54,147 わたくしも 辺境伯家の一人として 家の役に立ちたいと考えています。 83 00:06:54,147 --> 00:07:00,153 万が一を考え 婿養子を取り この家を守る一助となる。 84 00:07:00,153 --> 00:07:03,223 それが わたくしの使命です。 85 00:07:03,223 --> 00:07:12,232 ♬~ 86 00:07:12,232 --> 00:07:16,236 (ウォーレン)妹は 家のことに関係なく 結婚してほしいと→ 87 00:07:16,236 --> 00:07:19,139 常々 思っているんだけどね。 88 00:07:19,139 --> 00:07:22,142 シュステが結婚相手に求める条件は 厳しいんだ。 89 00:07:22,142 --> 00:07:27,147 貴族では利害が絡むし ただの平民では周囲が納得しない。 90 00:07:29,215 --> 00:07:32,152 それで先生を…。 91 00:07:32,152 --> 00:07:37,157 (ウォーレン)国王からの覚えもめでたく 父の旧友にして 兄の師匠。 92 00:07:37,157 --> 00:07:41,161 結婚相手として申し分ないと 考えたわけさ。 93 00:07:41,161 --> 00:07:43,129 僕も 先生なら異論はない。 94 00:07:47,167 --> 00:07:51,171 (ウォーレン)シュステは いい子だ。 先生にとっても 悪くない相手だよ。 95 00:07:53,206 --> 00:07:57,143 (ウォーレン)でも 先生のことを考えれば 結婚相手は→ 96 00:07:57,143 --> 00:08:00,146 アリューシア 君でもいいと思ってる。 97 00:08:00,146 --> 00:08:02,115 えっ…? 98 00:08:02,115 --> 00:08:05,151 僕は 君の気持ちを知っているからね。 99 00:08:05,151 --> 00:08:07,153 あっ…。 100 00:08:07,153 --> 00:08:10,223 (ウォーレン)今も 先生を幸せにするのは→ 101 00:08:10,223 --> 00:08:14,160 必ずしも自分である必要はないと 考えているのかい? 102 00:08:14,160 --> 00:08:16,129 もちろんです。 103 00:08:16,129 --> 00:08:18,131 (ため息) 104 00:08:18,131 --> 00:08:22,135 君は 先生と同じだね。 放っておいたら結婚できないタイプだ。 105 00:08:23,136 --> 00:08:26,139 確かに あなたの言うとおりですね。 106 00:08:26,139 --> 00:08:29,175 (ウォーレン)なんなら 力を貸すよ。 えっ? 107 00:08:29,175 --> 00:08:31,144 フッ…。 108 00:08:32,212 --> 00:08:35,115 好きな夜会用のドレスを選んでくれ! 109 00:08:35,115 --> 00:08:37,117 僕は 先生にも シュステにも→ 110 00:08:37,117 --> 00:08:41,121 そして 君にも ひいきなしに幸せになってもらいたい! 111 00:08:41,121 --> 00:08:44,157 知ってのとおり 先生は 弟子を恋愛対象として見ないし→ 112 00:08:44,157 --> 00:08:47,160 単純な色仕掛けにも乗らない人だよ。 113 00:08:47,160 --> 00:08:49,129 それはそうですが…。 114 00:08:49,129 --> 00:08:51,131 だから 意外性で攻めるんだ。 115 00:08:51,131 --> 00:08:56,136 このまま2人が結婚してもいいのかい? シュステは手ごわいよ。 116 00:08:56,136 --> 00:08:58,138 はっ…! 117 00:08:58,138 --> 00:09:01,141 どうせやるなら これぐらい派手に! 118 00:09:01,141 --> 00:09:05,178 いえ… こちらのほうが アピール力がありますね! 119 00:09:05,178 --> 00:09:08,148 でも これだと露出が激しい…。 ああ… 悪くはないと思うけど…。 120 00:09:08,148 --> 00:09:10,116 こっち? ああ いや… こっち? こっち? 僕が選ぼうか? 121 00:09:13,153 --> 00:09:18,158 昨日 部屋を共にする作戦は 通用しないと分かりました。 122 00:09:18,158 --> 00:09:22,162 ですので 本日は 正直に思いをお伝えすることにしたんです。 123 00:09:22,162 --> 00:09:25,165 《そういうことだったのか》 124 00:09:27,233 --> 00:09:31,237 わたくしとの結婚 どうか 前向きにお考えください。 125 00:09:31,237 --> 00:09:35,241 ベリルさまにとっても 決して悪い話ではないと思います。 126 00:09:35,241 --> 00:09:37,177 いやあ…。 127 00:09:37,177 --> 00:09:39,179 わたくし こう見えて 料理が得意なんです! 128 00:09:39,179 --> 00:09:42,148 ビデン村地方の味付けも勉強しました。 129 00:09:42,148 --> 00:09:45,151 マッサージも習得しております! 130 00:09:45,151 --> 00:09:48,154 ベリルさまの疲れを わたくしが癒やして差し上げます! 131 00:09:48,154 --> 00:09:50,156 体は丈夫です! 132 00:09:50,156 --> 00:09:53,159 子供は 何人欲しいですか? いやいやいや…。 133 00:09:53,159 --> 00:09:55,161 そもそも 俺 おじさんだよ? 134 00:09:55,161 --> 00:09:57,163 年が離れすぎてるよ。 135 00:09:57,163 --> 00:10:00,133 年齢は関係ありません。 136 00:10:00,133 --> 00:10:03,169 しがない田舎者とじゃ 不釣り合いだ。 137 00:10:03,169 --> 00:10:06,172 剣聖と貴族 どこが不釣り合いなのです? 138 00:10:06,172 --> 00:10:08,174 お互いを よく知らないし…。 139 00:10:08,174 --> 00:10:11,144 結婚してからでも 互いを知ることはできます! 140 00:10:11,144 --> 00:10:15,148 《駄目だ…。 何を言っても全部切り返される》 141 00:10:15,148 --> 00:10:19,152 (シュステ)この地で 剣術道場を開いていただいて構いません。 142 00:10:19,152 --> 00:10:22,155 互いの家のために どうか この結婚を…。 143 00:10:22,155 --> 00:10:24,157 家のため…。 144 00:10:24,157 --> 00:10:27,160 そんなことを ジスガルトやウォーレンが望むのかなあ。 145 00:10:27,160 --> 00:10:29,129 えっ? 146 00:10:29,129 --> 00:10:32,131 2人は シュステの幸せを 一番に願っているはずだよ。 147 00:10:33,133 --> 00:10:37,136 (シュステ)わたくしは 父や兄を助けたいのです。 148 00:10:37,136 --> 00:10:40,206 家のことを思う君を 尊敬するよ。 149 00:10:40,206 --> 00:10:43,143 でも そこまで背負うことはないと思う。 150 00:10:43,143 --> 00:10:46,145 あっ…。 151 00:10:50,049 --> 00:10:55,054 ♬~(音楽) 152 00:10:55,054 --> 00:11:03,029 ♬~ 153 00:11:03,029 --> 00:11:05,064 ふう~。 154 00:11:05,064 --> 00:11:10,036 本当に 次から次へと言い寄ってくるんだね。 シュステのおかげで助かってるよ。 155 00:11:10,036 --> 00:11:15,041 もう一息です。 お気を抜かずに。 あ… ああ。 156 00:11:15,041 --> 00:11:17,076 (女性)あら シュステさま。 157 00:11:17,076 --> 00:11:20,046 これは タンメルフィット卿の…。 158 00:11:21,047 --> 00:11:25,118 うちの息子をお気に召さなかったのも 分かりますわ。 159 00:11:25,118 --> 00:11:29,055 今夜は うわさの剣聖さまをお連れになって。 160 00:11:29,055 --> 00:11:31,057 よくお似合いですこと。 161 00:11:31,057 --> 00:11:34,060 (シュステ)少し お酒が進まれたご様子。 162 00:11:34,060 --> 00:11:37,030 別室で ご休憩なさったほうが よろしいのでは? 163 00:11:37,030 --> 00:11:40,066 まあ お酒のたしなみ方を ご指導いただくなんて→ 164 00:11:40,066 --> 00:11:44,070 お恥ずかしい限りですわ。 (シュステ)いえ そのようなつもりは…。 165 00:11:44,070 --> 00:11:47,140 シュステさまは 歯に衣着せぬ物言いのせいで→ 166 00:11:47,140 --> 00:11:51,144 いまだ お眼鏡にかなう相手が見つからないと うわさになっておりますわよ。 167 00:11:51,144 --> 00:11:54,047 嫌ですわねえ。 おっと…。 168 00:11:54,047 --> 00:11:57,050 キャーッ! (人々のざわめき) 169 00:11:57,050 --> 00:12:00,053 申し訳ありません。 手が滑ってしまいました。 170 00:12:00,053 --> 00:12:04,123 不慣れな田舎者故 どうか ご容赦願います。 171 00:12:04,123 --> 00:12:06,092 フンッ…! 172 00:12:07,026 --> 00:12:11,030 ごめん。 つい イラッとしちゃって。 もしかして…。 173 00:12:11,030 --> 00:12:13,100 不作法なおっさんには こういうことができるんだ。 174 00:12:18,037 --> 00:12:21,040 ジスガルト! (ジスガルト・フルームヴェルク)フッ…。 175 00:12:23,042 --> 00:12:25,111 (飲む音) 176 00:12:25,111 --> 00:12:27,013 ぷふぅ~! (ジスガルト)ふう~。 177 00:12:27,013 --> 00:12:31,017 エールのほうが口に合うだろ? まあね。 178 00:12:31,017 --> 00:12:34,020 モルデア先生は 元気にしてるか? 179 00:12:34,020 --> 00:12:38,024 ああ。 最近は さすがに 腰が痛いとか言ってるけど。 180 00:12:38,024 --> 00:12:40,026 ハハハハ…! 181 00:12:41,027 --> 00:12:44,030 (ジスガルト)悪かったな。 ずっと素性を隠してて。 182 00:12:44,030 --> 00:12:47,033 色眼鏡で見られたくなかったんだ。 183 00:12:47,033 --> 00:12:50,036 いいよ。 気にしてない。 184 00:12:50,036 --> 00:12:54,040 それにしても シュステは 本当に よくできたお嬢さんだよ。 185 00:12:54,040 --> 00:12:56,042 おまえの子供にしちゃあ。 186 00:12:56,042 --> 00:12:58,077 (ジスガルト)相変わらず 一言多いな。 187 00:12:58,077 --> 00:13:01,014 まあ いい娘なのは間違いない。 188 00:13:01,014 --> 00:13:04,017 だから 幸せになってもらいたいんだ。 189 00:13:04,017 --> 00:13:08,054 なあ 冗談抜きで シュステを嫁にどうだ? 190 00:13:08,054 --> 00:13:11,024 おまえを「お義父さま」と呼ぶことになるけど いいの? 191 00:13:11,024 --> 00:13:13,059 (ジスガルト)それは気持ち悪い。 192 00:13:13,059 --> 00:13:16,029 (2人の笑い声) 193 00:13:19,032 --> 00:13:22,035 (ジスガルト)でも 結婚ってのは いいもんだぞ。 194 00:13:22,035 --> 00:13:25,038 俺もウォーレンも 幸いなことに いい嫁をもらった。 195 00:13:25,038 --> 00:13:29,042 大切な家族がいるってのは 生きる励みになる。 196 00:13:29,042 --> 00:13:32,011 おまえが そんなことを言うようになるとはねえ。 197 00:13:32,011 --> 00:13:35,014 昔 女風呂のぞいて ビンタ食らってた奴が。 198 00:13:35,014 --> 00:13:38,117 おまえも共犯だろう。 199 00:13:38,117 --> 00:13:41,120 いや おまえが強引に 俺を引っ張ってったんじゃないか。 200 00:13:41,120 --> 00:13:45,058 おいおい とぼけるな! 最初に見たいって言ったのは そっちだろ。 201 00:13:45,058 --> 00:13:48,061 そんなはずはない! おまえだよ! 202 00:13:48,061 --> 00:13:50,063 どっちにしろ もう時効だ! 203 00:13:50,063 --> 00:13:53,066 けど ビンタした子と 後で付き合ってたよな。 204 00:13:53,066 --> 00:13:56,135 (せき込み) 尊敬するよ その行動力には。 205 00:13:56,135 --> 00:13:59,105 それ以上 言うな! 嫁に聞かれると まずい! 206 00:14:00,039 --> 00:14:03,042 (2人の笑い声) 207 00:14:06,045 --> 00:14:08,047 ふう~…。 208 00:14:08,047 --> 00:14:12,051 けど 自分の結婚ってのが どうも想像できないよ。 209 00:14:12,051 --> 00:14:15,054 それどころか 恋愛ってのも 正直よく分からないんだ。 210 00:14:15,054 --> 00:14:20,059 (ジスガルト)ったく… おまえは 昔から 自分のことには鈍いからなあ。 211 00:14:20,059 --> 00:14:24,030 これまでに 言い寄ってくる相手の一人ぐらい いただろうが。 212 00:14:24,030 --> 00:14:31,104 ♬~ 213 00:14:31,104 --> 00:14:35,108 《いつまでも鈍い鈍いってわけでも ないんだけどなあ…》 214 00:14:37,043 --> 00:14:40,046 きれいだな 騎士団長さんは。 215 00:14:40,046 --> 00:14:42,014 (ため息) 216 00:14:43,015 --> 00:14:46,018 (ヴェスパー・オックス) 出立前の慌ただしいところを すみません。 217 00:14:46,018 --> 00:14:49,122 いいよ 支度は もう済んでるし。 218 00:14:49,122 --> 00:14:52,024 (ヴェスパー)実は ご報告したいことがあります。 えっ? 219 00:14:52,024 --> 00:14:55,027 (ヴェスパー)ベリルさんのおかげで 腹が決まりました。 220 00:14:56,095 --> 00:14:58,030 (ヴェスパー)昨日 街で購入しました。 221 00:14:58,030 --> 00:15:01,033 それって つまり…。 222 00:15:01,033 --> 00:15:05,037 (ヴェスパー)バルトレーンに戻ったら フラーウに思いを伝えようと思います。 223 00:15:05,037 --> 00:15:09,041 そうか。 先手必勝だ! ありがとうございます! 224 00:15:12,011 --> 00:15:14,013 《いい間合いだったもんな…》 225 00:15:18,017 --> 00:15:22,054 辺境伯閣下 滞在中 大変お世話になりました。 226 00:15:22,054 --> 00:15:24,090 改めて お礼申し上げます。 227 00:15:24,090 --> 00:15:28,094 両名の今後ますますの活躍を祈念する。 228 00:15:33,032 --> 00:15:36,035 夜会で 先生は君のことを見てたよ。 229 00:15:36,035 --> 00:15:38,037 作戦は うまくいってたんじゃないかな。 230 00:15:38,037 --> 00:15:40,039 帰りに もう一押し頑張るといい。 231 00:15:40,039 --> 00:15:42,041 なっ…! 232 00:15:42,041 --> 00:15:44,043 (シュステ)ベリルさま。 ん? 233 00:15:44,043 --> 00:15:46,012 これを。 234 00:15:48,047 --> 00:15:52,051 (シュステ)庭の花を使いました。 ぜひ ベリルさまにと。 235 00:15:52,051 --> 00:15:55,021 ありがとう。 大事にするよ。 236 00:15:55,021 --> 00:15:58,024 シュステが手作りの物を贈るなんて 初めてだな。 237 00:15:58,024 --> 00:16:00,026 なっ…! フフッ…。 238 00:16:01,060 --> 00:16:03,029 あっ…。 239 00:16:03,029 --> 00:16:14,106 ♬~ 240 00:16:14,106 --> 00:16:16,042 (ため息) 241 00:16:16,042 --> 00:16:18,044 はっ…! ん? 242 00:16:18,044 --> 00:16:21,047 霧? そんな季節だっけ? 243 00:16:25,017 --> 00:16:27,019 何かありましたか? 244 00:16:27,019 --> 00:16:31,023 (ゼド・ハンベック)霧が急に濃くなりましたので 進路を確認してきます。 245 00:16:37,096 --> 00:16:39,098 ⚞(隊員)うわーっ! はっ…! 246 00:16:39,098 --> 00:16:41,267 ⚞(ゼド)敵襲! 247 00:16:41,267 --> 00:16:43,236 ⚞(ゼド)うわっ! (ヴェスパー)見てまいります! 248 00:16:44,070 --> 00:16:46,038 待て! 散らばっちゃいけない! 249 00:16:46,038 --> 00:16:48,040 (フラーウ・ハルネリンド)連れ戻します! 250 00:16:48,040 --> 00:16:50,042 《まずいな これは…》 251 00:16:51,077 --> 00:16:55,047 (大剣を振る音) 252 00:16:55,047 --> 00:16:57,049 (剣を受け止める音) うっ…! 253 00:16:57,049 --> 00:16:59,051 先生! 254 00:16:59,051 --> 00:17:01,053 (隊員)ぐわっ! はっ…! 255 00:17:06,058 --> 00:17:09,028 (ハノイ・クレッサ)クリウ! 銀髪の女は そっちだ! 256 00:17:09,028 --> 00:17:12,031 《狙いは アリューシアなのか?》 257 00:17:17,036 --> 00:17:19,038 (クリウ・ライバーク)フッ…。 くっ…! 258 00:17:20,039 --> 00:17:22,041 (ハノイ)うおおーーっ! 259 00:17:25,044 --> 00:17:28,014 《こんな馬鹿でかい剣を 自在に操れるのか…!?》 260 00:17:28,014 --> 00:17:31,017 おっさんに用はねえんだよ! 261 00:17:36,055 --> 00:17:39,091 はっ…! (ハノイ)おっさんってのは しつけえな。 262 00:17:39,091 --> 00:17:42,094 年取ると そうなるのかねえ。 263 00:17:44,030 --> 00:17:47,033 せっかくの獲物だ! 逃がさねえよ! 264 00:17:48,034 --> 00:17:50,002 (クリウ)おっと! 265 00:17:51,037 --> 00:17:54,006 (クリウ)こいつ 速え! あっ…! 266 00:17:55,074 --> 00:17:59,011 (ハノイ)雑魚じゃねえな。 だが 相手する暇はねえんだ。 267 00:17:59,011 --> 00:18:02,014 行かせないよ 悪いけどね。 268 00:18:05,051 --> 00:18:07,053 何!? 269 00:18:07,053 --> 00:18:09,021 フッ…。 270 00:18:11,023 --> 00:18:13,025 (息を吐く音) 271 00:18:13,025 --> 00:18:19,031 ♬~ 272 00:18:19,031 --> 00:18:21,033 (ハノイ)おおおーーっ!! 273 00:18:25,037 --> 00:18:27,006 あっ…! 274 00:18:28,040 --> 00:18:30,009 (斬る音) ハアーーーッ!! 275 00:18:31,043 --> 00:18:33,045 (ハノイ)この野郎…! 276 00:18:34,013 --> 00:18:36,015 あっ…! 277 00:18:36,015 --> 00:18:38,017 熱っ…! 278 00:18:38,017 --> 00:18:41,020 (プリム)団長! クリウが! 279 00:18:41,020 --> 00:18:43,022 (クリウ)くっ…。 280 00:18:45,024 --> 00:18:47,026 (火球が飛んでくる音) はっ…! 281 00:18:49,028 --> 00:18:51,030 プリム 撤退だ! 頼む! 282 00:18:51,030 --> 00:18:53,032 そうはさせない! 283 00:18:53,032 --> 00:18:55,001 (プリム)ハアッ! 284 00:18:56,102 --> 00:18:58,104 うっ…! ううっ…! 285 00:19:12,251 --> 00:19:15,054 逃がしたか…。 ⚞(フラーウ)いやーっ! 286 00:19:15,054 --> 00:19:17,056 (フラーウ)ヴェスパー! ヴェスパー! 287 00:19:17,056 --> 00:19:20,126 ううっ…! ヴェスパー! 288 00:19:20,126 --> 00:19:23,029 (フラーウ)ヴェスパー! ヴェスパー! 289 00:19:23,029 --> 00:19:25,031 (フラーウ)ああっ…! 290 00:19:25,031 --> 00:19:27,033 ポーションを! 早く! 291 00:19:27,033 --> 00:19:29,035 (フラーウ)ヴェスパー! 292 00:19:29,035 --> 00:19:33,039 (フラーウの泣き声) 293 00:19:33,039 --> 00:19:35,041 はっ…! 294 00:19:38,077 --> 00:19:44,050 (ヘンブリッツ・ドラウト)最終的に死者6名 負傷者7名 敵方の死者は2名となりました。 295 00:19:45,017 --> 00:19:47,019 (ルーシー・ダイアモンド)大変じゃったのう。 296 00:19:48,087 --> 00:19:54,060 (ルーシー)頼まれていたコートの分析じゃがな 案の定 魔法的防護がかかっておった。 297 00:19:54,060 --> 00:19:57,063 《それで斬れなかったのか》 298 00:19:57,063 --> 00:20:01,067 報告にあった霧も 魔術によるもので間違いないじゃろう。 299 00:20:01,067 --> 00:20:05,071 魔術と連携して戦う手だれ… ですか。 300 00:20:05,071 --> 00:20:08,040 そのやり方を好む連中を わしは知っておる。 301 00:20:09,041 --> 00:20:11,110 ヴェルデアピス傭兵団。 302 00:20:11,110 --> 00:20:14,046 (3人)あっ…!? (ルーシー)あやつらしかおらん。 303 00:20:14,046 --> 00:20:17,049 奴らの出自は エーデルディア王国にある。 304 00:20:17,049 --> 00:20:19,051 (ヘンブリッツ)その国は 確か→ 305 00:20:19,051 --> 00:20:23,055 サリューア・ザルク帝国との戦争に敗れ 属国になったはずですな。 306 00:20:23,055 --> 00:20:28,060 (ルーシー)戦乱でついえず 逃げ切った戦闘集団が基となっておる。 307 00:20:29,061 --> 00:20:32,031 (ルーシー)リーダーは ハノイ・クレッサ。 大剣の使い手じゃ。 308 00:20:32,031 --> 00:20:35,034 あっ…。 彼らの目的は 一体…。 309 00:20:36,035 --> 00:20:38,037 分からんのか? 310 00:20:38,037 --> 00:20:42,041 今回の辺境伯領への訪問は 輿入れの下見じゃろうが。 311 00:20:42,041 --> 00:20:44,043 あっ…。 312 00:20:44,043 --> 00:20:46,011 (ルーシー)奴らの真の狙いは 婚礼の阻止。 313 00:20:46,011 --> 00:20:49,014 そこで 目障りになるのは 誰じゃ? 314 00:20:51,050 --> 00:20:53,018 アリューシア…。 315 00:20:53,018 --> 00:20:57,089 (ヘンブリッツ)騎士団の最大戦力… すなわち 騎士団長! 316 00:20:57,089 --> 00:20:59,024 (ルーシー)それじゃ。 317 00:20:59,024 --> 00:21:04,029 ヴェルデアピス傭兵団を雇ったのは この輿入れを よく思わぬ連中。 318 00:21:04,029 --> 00:21:06,031 思い当たるじゃろ? 319 00:21:07,032 --> 00:21:12,037 おぬし 外野面はできんぞ。 立派な当事者じゃからな。 320 00:21:12,037 --> 00:21:18,043 ♬~ 321 00:21:18,043 --> 00:21:23,015 俺の剣が必要な時は いつでも振るう。 相手が誰であってもね。 322 00:21:24,016 --> 00:21:29,021 (ルーシー)おぬし… 変わったな。 323 00:21:35,027 --> 00:21:39,999 ♬~ 324 00:23:06,051 --> 00:23:09,054 〈古い友人と再会して飲むのは楽しい〉 325 00:23:09,054 --> 00:23:12,057 〈「おまえ老けたなあ」などと つい言いたくなるが→ 326 00:23:12,057 --> 00:23:14,026 間違いなく 言い返される〉 327 00:23:15,060 --> 00:23:19,031 〈次回 「片田舎のおっさん、教都に行く」〉