1 00:00:07,207 --> 00:00:11,211 (ベリル・ガーデナント)《バルトレーンから ここまで ほとんど馬車に座ってるだけだったし→ 2 00:00:11,211 --> 00:00:15,115 相当なまってる。 少しでも戻さないと…》 3 00:00:15,115 --> 00:00:19,119 (メイド)ガーデナントさま。 お客さまがお見えです。 4 00:00:19,119 --> 00:00:22,122 あ… はい。 ありがとうございます。 5 00:00:24,224 --> 00:00:26,126 (アリューシア・シトラス)おはようございます 先生。 6 00:00:26,126 --> 00:00:29,196 (ガトガ・ラズオーン)よく眠れたか? ええ。 7 00:00:29,196 --> 00:00:34,134 貴族の別邸っていうのは立派すぎて 正直 落ち着きませんが。 8 00:00:34,134 --> 00:00:37,137 (ガトガ)なんなら 俺の家に泊まるか? 9 00:00:37,137 --> 00:00:41,141 宿舎の割り当ては こちらでやっていますので 口出しは無用です。 10 00:00:41,141 --> 00:00:45,145 ここは庭があるんで 体を動かせて ありがたいよ。 11 00:00:45,145 --> 00:00:49,149 で 来てくれたのは 打ち合わせとか? 12 00:00:49,149 --> 00:00:54,121 情報の共有がてら 都市の把握も兼ねて散策をと思いまして。 13 00:00:54,121 --> 00:00:59,126 おまえさん ディルマハカは初めてだろう。 ざっくり案内してやるよ。 14 00:00:59,126 --> 00:01:02,129 助かります。 ぜひ。 15 00:01:03,163 --> 00:01:28,155 ♬~ 16 00:02:45,165 --> 00:02:48,135 (ガトガ)取りあえず 大通りを中心に案内する。 17 00:02:48,135 --> 00:02:53,140 最低限 道に迷わないくらいには 覚えたいところだね。 18 00:02:53,140 --> 00:02:56,109 さほど心配はありませんよ。 19 00:02:57,144 --> 00:03:01,214 ディルマハカには 基本的に教会以外の尖塔がありませんので→ 20 00:03:01,214 --> 00:03:05,218 高い建物を目指せば 大きな通りに出られます。 21 00:03:05,218 --> 00:03:07,120 へえ~。 22 00:03:07,120 --> 00:03:11,124 名前のとおり「教都」だからな。 権威を持ってんのは教会だ。 23 00:03:11,124 --> 00:03:14,127 それより高い建物は許可が下りん。 24 00:03:14,127 --> 00:03:17,130 では いくつか教会の場所さえ 覚えておけば…。 25 00:03:17,130 --> 00:03:20,133 ああ。 おおよその地理は把握できる。 26 00:03:20,133 --> 00:03:25,172 ここらじゃ 子供に道を教える時も まずは教会の場所からだ。 27 00:03:25,172 --> 00:03:27,174 なるほど。 28 00:03:31,111 --> 00:03:34,114 この街で一番大きい通りだ。 29 00:03:36,116 --> 00:03:41,121 (ガトガ)正面に見えるでかい建物が サン・グラジェ大聖堂。 30 00:03:41,121 --> 00:03:44,124 あそこが婚姻の儀の式場になる。 31 00:03:44,124 --> 00:03:47,127 儀式が終わり次第 大聖堂を起点に→ 32 00:03:47,127 --> 00:03:51,131 教都の主要な教会を巡るパレードが 行われることになっています。 33 00:03:51,131 --> 00:03:55,135 狙われる可能性が最も高いのは その時だろうね。 34 00:03:55,135 --> 00:04:00,140 (ガトガ)事前に発表されてる経路を 屋根なしの馬車で練り歩くなんざ→ 35 00:04:00,140 --> 00:04:05,112 守る側としちゃ最悪なんだが やらないわけにもいかねえ。 36 00:04:05,112 --> 00:04:08,148 パレードのルートに交わる路地は 全て封鎖→ 37 00:04:08,148 --> 00:04:12,152 刺客の潜伏に適した場所は 徹底的につぶしておきます。 38 00:04:12,152 --> 00:04:14,121 弓兵の狙撃は? 39 00:04:14,121 --> 00:04:17,124 (ガトガ)射程に収まる建物は 立ち入り禁止。 40 00:04:17,124 --> 00:04:20,127 住人にも 一時的にどいてもらう。 41 00:04:20,127 --> 00:04:24,131 教会の尖塔から 屋上の監視も常時行う。 42 00:04:24,131 --> 00:04:27,134 これで なんとかなると思いたいがな。 43 00:04:27,134 --> 00:04:30,137 霧で視界を奪われた場合の対策は? 44 00:04:30,137 --> 00:04:36,143 (ガトガ)ヴェルデアピス傭兵団については シトラスから聞いてる。 45 00:04:36,143 --> 00:04:40,147 こっちも 風を起こす奇跡の使い手を 何人か同行させる。 46 00:04:40,147 --> 00:04:43,150 《備えとしては これ以上ないか…》 47 00:04:43,150 --> 00:04:45,152 《あとは…》 48 00:04:45,152 --> 00:04:50,123 あとは 直衛に当たる俺たちと レベリオ騎士団の働き次第だろう。 49 00:04:50,123 --> 00:04:52,125 そうですね。 50 00:04:52,125 --> 00:04:54,161 (おなかが鳴る音) おっと…。 51 00:04:54,161 --> 00:04:58,231 ぼちぼち昼時だな。 いや お恥ずかしい…。 52 00:04:58,231 --> 00:05:01,234 昼食をご一緒したいところですが→ 53 00:05:01,234 --> 00:05:04,137 私は これから わが国の文官と会議がありまして。 54 00:05:04,137 --> 00:05:09,142 ガーデナントには うまいもん食わせとくから 俺に任せろ。 55 00:05:09,142 --> 00:05:12,145 頼みます。 では 先生 また後ほど。 56 00:05:12,145 --> 00:05:19,152 ♬~ 57 00:05:19,152 --> 00:05:23,156 さて 行くか。 ようやく積もる話もできそうだ。 58 00:05:23,156 --> 00:05:25,125 お願いします。 59 00:05:26,126 --> 00:05:28,094 (ガトガ)どうだ 悪くないだろ? 60 00:05:36,136 --> 00:05:40,140 肉を使わずに ここまで美味しくできるものなんですね。 61 00:05:41,107 --> 00:05:44,110 肉食が完全禁止ってわけでもねえが→ 62 00:05:44,110 --> 00:05:48,114 教会騎士団の長としては 体裁もあるんでな。 63 00:05:50,116 --> 00:05:54,120 (ガトガ)まずは 改めて礼を言わせてもらう。 64 00:05:54,120 --> 00:05:58,091 おまえさんのおかげで あの時 話していた線で収めることができた。 65 00:06:01,194 --> 00:06:04,130 首謀者はヒンニス ロゼは名誉の負傷だ。 66 00:06:04,130 --> 00:06:06,132 その後 ロゼは? 67 00:06:06,132 --> 00:06:10,136 一身上の都合ってことで 教会騎士団を抜けた。 68 00:06:10,136 --> 00:06:12,105 おとがめはなしでな。 69 00:06:12,105 --> 00:06:16,109 この国の方々を回って 自分の目で見てみたいと言っていたよ。 70 00:06:16,109 --> 00:06:19,112 では 今 彼女は…。 71 00:06:19,112 --> 00:06:24,117 たまに手紙が来るくらいで どこで何をしているかは 俺にも分からん。 72 00:06:26,152 --> 00:06:28,121 少し心配ではあるがな。 73 00:06:28,121 --> 00:06:30,123 えっ? 74 00:06:30,123 --> 00:06:35,128 あの事件の後 2人だけで先に帰路に就いたんだが→ 75 00:06:35,128 --> 00:06:37,130 狙われたよ。 76 00:06:37,130 --> 00:06:41,134 まあ 大した連中じゃなかったんで 俺一人で対処できた。 77 00:06:41,134 --> 00:06:44,137 誰の差し金かは 分かったんですか? 78 00:06:44,137 --> 00:06:47,107 手がかりはないが 想像はつく。 79 00:06:47,107 --> 00:06:50,110 おまえさんが思ってるので 大体合ってるだろうよ。 80 00:06:52,145 --> 00:06:57,117 (ロゼ・マーブルハート)国がまとまれば 子供たちが飢えと寒さで死ぬこともなくなる。 81 00:06:57,117 --> 00:06:59,119 教皇さまは そうおっしゃいました。 82 00:07:00,120 --> 00:07:05,125 表向きの話はついていても それで簡単に終わる話じゃないらしい。 83 00:07:05,125 --> 00:07:08,128 《密命を果たせなかった以上→ 84 00:07:08,128 --> 00:07:12,198 教皇としては どんな手を使ってでも ロゼを消しておきたいだろう》 85 00:07:12,198 --> 00:07:14,134 あいつも頭は切れるほうだし→ 86 00:07:14,134 --> 00:07:18,138 それなりの策で 自分の身を隠しているとは思うが…。 87 00:07:18,138 --> 00:07:24,144 ええ。 ただ 逃亡者として生きるのは 幸せではないでしょうね。 88 00:07:24,144 --> 00:07:26,112 幸せ… か。 89 00:07:27,113 --> 00:07:30,116 《独りよがりな わがままだとは思うけど→ 90 00:07:30,116 --> 00:07:33,119 自分と関わった人間には 幸せでいてほしい》 91 00:07:35,121 --> 00:07:39,125 (フラーウ・ハルネリンド)見舞っていただいて ありがとうございます。 92 00:07:39,125 --> 00:07:44,130 (フラーウ)治癒魔法も万能じゃない。 分かってはいたのですが…。 93 00:07:45,165 --> 00:07:50,136 意識が戻ったとしても 自分の足で歩けるようにはならない。 94 00:07:50,136 --> 00:07:54,140 お医者さまに そう言われました。 95 00:07:54,140 --> 00:07:57,143 (フラーウの泣き声) 96 00:07:57,143 --> 00:08:03,149 (ベリルの声)幸せを奪われた2人に 言葉一つ かけることもできなかった。 97 00:08:04,150 --> 00:08:07,120 《俺にできることがあるとしたら…》 98 00:08:09,122 --> 00:08:11,291 (ミュイ・フレイア)なんだ? これ…。 99 00:08:11,291 --> 00:08:16,196 (クルニ・クルーシエル)先生の道場でいつもやってた 体力作りのコースを再現したっす! 100 00:08:16,196 --> 00:08:19,165 (フィッセル・ハーベラー)大体同じ。 ムフ~。 101 00:08:19,165 --> 00:08:22,135 (ミュイ)こんなんで どうやって体力作りするんだ? 102 00:08:22,135 --> 00:08:24,137 (クルニ)こうやるっす! 103 00:08:26,106 --> 00:08:29,142 (クルニ)ただ走るより 足腰鍛えられるし→ 104 00:08:29,142 --> 00:08:34,147 バランス感覚とか 機敏な動きも身に付くっす! 105 00:08:34,147 --> 00:08:38,118 はあ? こ… こんなのアタシにできっかよ…。 106 00:08:38,118 --> 00:08:40,153 (フィッセル)できなくてもいい。 (ミュイ)えっ? 107 00:08:40,153 --> 00:08:44,124 最初からできる子は 一人もいなかったっす。 108 00:08:44,124 --> 00:08:48,128 繰り返しやってるうちに できるようになる。 必ず。 109 00:08:50,130 --> 00:08:52,132 分かった。 やってみる。 110 00:08:52,132 --> 00:08:55,101 よーい… ドンっす! 111 00:08:59,139 --> 00:09:01,141 うわっ! 112 00:09:01,141 --> 00:09:03,143 イッテ~! 113 00:09:03,143 --> 00:09:06,112 ポーション要る? 要らねえ! 114 00:09:06,112 --> 00:09:23,129 ♬~ 115 00:09:23,129 --> 00:09:25,131 (ミュイ)うわっ! 116 00:09:25,131 --> 00:09:27,133 この~…! 117 00:09:27,133 --> 00:09:31,104 根性あるっす! 闘争心がすごい。 118 00:09:31,104 --> 00:09:39,145 ♬~ 119 00:09:39,145 --> 00:09:43,116 ハア ハア…。 120 00:09:43,116 --> 00:09:45,151 ひとまず あと5周っすよ! 121 00:09:45,151 --> 00:09:47,187 ついてくるっす! えっ!? 122 00:09:47,187 --> 00:09:50,190 マジかよ!? マジです。 123 00:09:51,191 --> 00:09:53,159 クソーッ! 124 00:09:55,128 --> 00:09:57,130 (ルーシー・ダイアモンド)で なんの用じゃ? 125 00:09:57,130 --> 00:10:00,133 (イブロイ・ハウルマン)なんの用とは ひどい言い草だね。 126 00:10:00,133 --> 00:10:03,102 いろいろと 情報を仕入れてきてあげたのに。 127 00:10:04,137 --> 00:10:06,139 (ルーシー)情報か…。 128 00:10:06,139 --> 00:10:12,145 (ルーシー)時に おぬし サラキア王女の婚姻の儀には出向かんのか? 129 00:10:12,145 --> 00:10:16,115 ひと仕事終えたら ディルマハカに向かうつもりだよ。 130 00:10:16,115 --> 00:10:20,120 悠長なことを。 王女一行は とっくに着いとるじゃろ。 131 00:10:20,120 --> 00:10:23,189 あんな大行列じゃない。 132 00:10:23,189 --> 00:10:26,125 僕一人で行くんだから 悠々 間に合うさ。 133 00:10:26,125 --> 00:10:30,130 「最も早く 最も自在なのは単独行動」。 134 00:10:30,130 --> 00:10:33,133 そう教えてくれたのは 君だろう? 135 00:10:33,133 --> 00:10:36,102 (ルーシー)さて 覚えとらんの。 136 00:10:39,105 --> 00:10:42,141 …して 情報とはなんじゃ? 137 00:10:42,141 --> 00:10:46,145 教皇派も いよいよ追い詰められておるようじゃが。 138 00:10:46,145 --> 00:10:48,148 焦りはあるだろうね。 139 00:10:48,148 --> 00:10:52,152 (ルーシーの声)レビオスの犯罪を こちらで摘発できたこと。 140 00:10:52,152 --> 00:10:55,121 使節団襲撃の失敗。 141 00:10:55,121 --> 00:10:58,124 この辺りが響いとるか。 142 00:10:58,124 --> 00:11:03,163 そうだね。 研究者を失い 実働戦力を大幅に削られた。 143 00:11:03,163 --> 00:11:07,167 追い詰められた教皇派は どう出るか…。 144 00:11:07,167 --> 00:11:12,138 おぬしのことじゃ それについて情報を集め 然るべき手は打ったんじゃろ? 145 00:11:12,138 --> 00:11:16,142 もちろん。 協力者を いくらか抱き込めたよ。 146 00:11:16,142 --> 00:11:21,147 結構な額のお金が飛んでいったけど それも必要経費だろう。 147 00:11:21,147 --> 00:11:23,149 足はつかんのか? 148 00:11:23,149 --> 00:11:26,152 つかない。 そういう者を厳選したつもりさ。 149 00:11:26,152 --> 00:11:31,124 ベリルくんとアリューシアくんにも 恐らく頑張ってもらうことにはなるけど。 150 00:11:31,124 --> 00:11:34,127 それが あやつらの役目じゃろ。 151 00:11:34,127 --> 00:11:38,197 まあね。 細かいところは 僕が現地で調整するつもりだよ。 152 00:11:38,197 --> 00:11:40,133 (ルーシー)結構。 153 00:11:40,133 --> 00:11:46,105 (イブロイ)しかし 一介の司教である僕が ここまで働かされるのは どうかと思うな。 154 00:11:46,105 --> 00:11:50,109 どの口が言いよる。 楽しそうにしおって。 155 00:11:50,109 --> 00:11:56,115 ところで イブロイよ。 おぬし この仕事に就いて何年じゃったか。 156 00:11:57,116 --> 00:12:01,120 (イブロイ)そうだね… 20年はたつかな。 157 00:12:01,120 --> 00:12:06,125 そんなにか。 なるほど 板に付いてきたもんじゃな。 158 00:12:06,125 --> 00:12:08,094 君ほどではないけどね。 159 00:12:10,129 --> 00:12:14,133 出会った頃は 年端もいかぬ幼子だったというに→ 160 00:12:14,133 --> 00:12:17,203 こんなに ひねてしまって。 161 00:12:17,203 --> 00:12:22,208 君と知り合ったのは 僕が成人してからだと記憶してるけど。 162 00:12:22,208 --> 00:12:25,178 フッ… まあ どちらでもよかろ。 163 00:12:27,146 --> 00:12:30,149 美味しいお茶をごちそうさま。 164 00:12:30,149 --> 00:12:35,121 そろそろ行くよ。 教皇派の動きを もうひと探りだ。 165 00:12:35,121 --> 00:12:37,123 (ルーシー)イブロイ。 166 00:12:37,123 --> 00:12:39,125 ん? 見送りは要らないよ。 167 00:12:39,125 --> 00:12:41,127 死ぬなよ。 168 00:12:41,127 --> 00:12:45,131 おぬしをよみがえらせることは さすがのわしにもできんからな。 169 00:12:45,131 --> 00:12:51,104 僕が死ぬ時は 敬虔なる信徒に見送られ つつましやかで穏やかにと決めている。 170 00:12:51,104 --> 00:12:54,107 今はその時じゃない。 171 00:12:56,142 --> 00:13:00,113 (扉の開閉音) 172 00:13:01,214 --> 00:13:04,183 気張れよ 若造ども。 173 00:13:09,122 --> 00:13:13,092 (司教)神にその身を委ね 罪を告白しなさい。 174 00:13:16,195 --> 00:13:20,133 (司教)口の利けぬ傭兵とは不便なものだな。 175 00:13:20,133 --> 00:13:26,139 しかし こちらの指示どおり務めを果たせば 報酬は約束する。 176 00:13:26,139 --> 00:13:38,117 ♬~ 177 00:13:38,117 --> 00:13:40,119 (ノック) 178 00:13:44,123 --> 00:13:49,128 仰せのとおり 混乱を起こし 彼奴らの足を止めるための準備は→ 179 00:13:49,128 --> 00:13:52,231 万端整ってございます。 180 00:13:52,231 --> 00:13:56,135 あとは レビオスめが遺した もう一つの研究ですが…。 181 00:13:56,135 --> 00:13:58,137 (モーリス・パシューシカ)解析できたよ。 182 00:13:58,137 --> 00:14:01,107 おお… さすがでございます。 183 00:14:01,107 --> 00:14:08,114 (モーリス)この奇跡は 何者かの命をささげなければ起こせない。 184 00:14:09,148 --> 00:14:12,118 (握りつぶす音) (鳥の鳴き声) 185 00:14:16,155 --> 00:14:18,157 (咆哮) 186 00:14:18,157 --> 00:14:22,161 街を蹂躙し 尊き者を害する魔物…。 187 00:14:22,161 --> 00:14:26,199 これを討ち取るは まさに救世主。 188 00:14:26,199 --> 00:14:33,139 (モーリス)それを成せる大きさの魔物を作るには さらに大きな命が必要になる。 189 00:14:33,139 --> 00:14:36,109 はい 喜んで。 190 00:14:38,945 --> 00:14:40,980 お迎えに上がりました。 191 00:14:40,980 --> 00:14:42,949 ありがとう。 じゃあ 行こうか。 192 00:14:45,952 --> 00:14:48,955 今年もよろしくお願いします。 193 00:14:48,955 --> 00:14:52,925 こちらこそ。 お互い いい年にしたいね。 194 00:14:53,960 --> 00:14:58,965 路地の封鎖と警備の配置は ヘンブリッツが最終確認中ですが→ 195 00:14:58,965 --> 00:15:03,936 予定どおり 儀式が始まる前には合流し 直衛に加わります。 196 00:15:03,936 --> 00:15:05,938 頼もしいね。 197 00:15:05,938 --> 00:15:10,943 もしもの時 ヘンブリッツくんが いるといないとでは 大違いだし。 198 00:15:10,943 --> 00:15:13,980 私にとっては 先生が ここにいてくださることが→ 199 00:15:13,980 --> 00:15:16,949 一番頼もしいです。 大げさだよ。 200 00:15:19,018 --> 00:15:21,954 何回見ても気おされるな…。 201 00:15:21,954 --> 00:15:25,925 スフェンドヤードバニアの誇る 大聖堂ですから。 202 00:15:28,961 --> 00:15:31,964 おや? ベリルくんじゃないか。 203 00:15:31,964 --> 00:15:34,967 イブロイさん? (イブロイ)久しいね。 204 00:15:34,967 --> 00:15:37,937 イブロイさんも 婚姻の儀を見に? 205 00:15:37,937 --> 00:15:42,942 それはそうだろう。 僕は スフェン教の信徒で司教なんだから。 206 00:15:42,942 --> 00:15:45,945 まあ 確かに そうですよね。 207 00:15:45,945 --> 00:15:49,949 ハウルマン司教 ご無沙汰しております。 208 00:15:49,949 --> 00:15:52,952 アリューシアくんも 壮健な様子で何より。 209 00:15:52,952 --> 00:15:55,922 《この2人は顔見知り…》 210 00:15:55,922 --> 00:15:59,926 《どっちも立場がある人物だから おのずと そうなるか》 211 00:15:59,926 --> 00:16:02,929 ところで 君たちは 任務で来ているのだろう? 212 00:16:02,929 --> 00:16:06,933 はい。 サラキア王女殿下をお守りする役を 仰せつかっております。 213 00:16:06,933 --> 00:16:11,938 お務めも大切だが 時間が空いたら ここ以外も見て回るといい。 214 00:16:11,938 --> 00:16:14,941 ディルマハカは 観光地としても悪くない場所だよ。 215 00:16:14,941 --> 00:16:17,944 お心遣い ありがとうございます。 216 00:16:17,944 --> 00:16:19,946 (鐘) 217 00:16:19,946 --> 00:16:22,949 おっと… そろそろ入場できるようだね。 218 00:16:22,949 --> 00:16:25,952 では 僕は これで。 ええ また。 219 00:16:27,954 --> 00:16:32,024 私たちも配置に就きましょう。 うん。 220 00:16:32,024 --> 00:16:37,964 ♬~ 221 00:16:37,964 --> 00:16:41,934 アリューシア あの人たちはいいの? 222 00:16:41,934 --> 00:16:46,939 近隣の貴族が抱えている騎士が あるじと共に来場しているのでしょう。 223 00:16:46,939 --> 00:16:49,942 つまり お客ってことか。 224 00:16:49,942 --> 00:16:52,945 ええ。 警備に当たる者は別として→ 225 00:16:52,945 --> 00:16:56,949 参列者は武器を預ける決まりですので 問題はないかと。 226 00:16:56,949 --> 00:16:59,952 なるほど 確かに。 227 00:16:59,952 --> 00:17:01,921 ん? 228 00:17:06,025 --> 00:17:07,960 あっ…。 229 00:17:07,960 --> 00:17:10,029 先生 どうなされましたか? 230 00:17:10,029 --> 00:17:12,031 いや なんでもないよ。 231 00:17:14,967 --> 00:17:18,037 (ヘンブリッツ・ドラウト)ベリル殿 団長 おはようございます。 232 00:17:18,037 --> 00:17:20,006 ああ おはよう。 233 00:17:20,940 --> 00:17:23,943 ヘンブリッツ 街路の警備態勢は? 234 00:17:23,943 --> 00:17:26,045 万事問題ありません。 235 00:17:26,045 --> 00:17:27,947 ラズオーン殿も 予定どおり→ 236 00:17:27,947 --> 00:17:31,984 パレード直衛に備えて 教会騎士団の指揮に当たっています。 237 00:17:31,984 --> 00:17:33,953 うん。 238 00:17:33,953 --> 00:17:36,956 (鐘) 239 00:17:36,956 --> 00:17:38,958 (進行役)ご列席の皆さま。 240 00:17:38,958 --> 00:17:42,962 この良き日にお集まりいただき 誠にありがとうございます。 241 00:17:42,962 --> 00:17:48,968 本日の儀式は ダートレス・カイマン大司教が執り行います。 242 00:17:48,968 --> 00:17:51,037 妙ですね。 ん? 243 00:17:51,037 --> 00:17:55,942 王子と王女の婚姻に 教皇が来られず 大司教というのは。 244 00:17:55,942 --> 00:17:58,945 ふむ…。 ご高齢と聞きます故 体調不良では? 245 00:17:58,945 --> 00:18:03,015 確かに 季節柄 そういうこともありますか…。 246 00:18:03,015 --> 00:18:10,022 (進行役)グレン・タスマカン・グディル殿下 サラキア・アスフォード・エル・レベリス殿下→ 247 00:18:10,022 --> 00:18:11,958 ご入場。 248 00:18:11,958 --> 00:18:15,962 ♬~(音楽) 249 00:18:15,962 --> 00:18:20,967 (参列者たちのざわめき) 250 00:18:20,967 --> 00:18:39,919 ♬~ 251 00:18:39,919 --> 00:18:43,923 きれいですね。 ああ 本当に。 252 00:18:43,923 --> 00:18:46,926 《結婚か…》 253 00:18:46,926 --> 00:18:49,929 《今朝 アリューシアと一緒に ここまで来た》 254 00:18:49,929 --> 00:18:55,935 《しかし 本来 隣を歩くべきは 副団長 ヘンブリッツくんだろう》 255 00:18:55,935 --> 00:18:57,937 《ただ…》 256 00:18:59,939 --> 00:19:02,942 先生なら どうしますか? 257 00:19:02,942 --> 00:19:05,945 (シュステ・フルームヴェルク) 本気でお慕い申しております。 258 00:19:05,945 --> 00:19:09,015 (ダートレス・カイマン)神の御前で誓いを。 259 00:19:09,015 --> 00:19:12,952 《愛し合う2人が 生涯を共にすると誓う…》 260 00:19:12,952 --> 00:19:16,922 《俺は いつか誓うことができるのか?》 261 00:19:16,922 --> 00:19:21,927 《あそこにいる2人のように。 かつて おやじがそうしたように》 262 00:19:21,927 --> 00:19:27,933 お二方の誓いの言葉は スフェン神の御許へと確かに届きました。 263 00:19:27,933 --> 00:19:30,936 《今 考えることじゃないんだろうけど→ 264 00:19:30,936 --> 00:19:32,905 こういうのを見るとね…》 265 00:19:35,941 --> 00:19:39,912 (ダートレス)指輪の交換をもって 証しとします。 266 00:19:41,013 --> 00:19:44,016 ⚞(教会騎士)止まれ! おい! うわああっ! 267 00:19:44,950 --> 00:19:50,923 ♬~ 268 00:19:50,923 --> 00:19:52,925 (教会騎士)何!? うわあっ! 269 00:19:53,959 --> 00:19:56,929 (参列者たちの悲鳴) 270 00:20:00,032 --> 00:20:02,034 《あの時と同じか!》 271 00:20:04,970 --> 00:20:07,940 頭を落とさないと止まらないぞ! 272 00:20:10,042 --> 00:20:11,944 アリューシア! 王女たちを! 273 00:20:11,944 --> 00:20:13,946 はい! 274 00:20:13,946 --> 00:20:17,983 ご参列の方々は 側面の出入り口からお逃げください! 275 00:20:17,983 --> 00:20:19,952 (参列者たちの悲鳴) 276 00:20:20,953 --> 00:20:22,955 フンッ! ああっ…! 277 00:20:22,955 --> 00:20:24,957 (斬る音) (教会騎士)ぐああっ! 278 00:20:29,962 --> 00:20:32,031 (腕を斬り落とす音) (ヘンブリッツ)何!? 279 00:20:32,031 --> 00:20:33,966 ハアッ! 280 00:20:33,966 --> 00:20:35,935 身体強化魔法を使っています! 281 00:20:36,936 --> 00:20:40,940 《刺客も紛れ込んでるのか!? クソッ… ここで来るとは…!》 282 00:20:40,940 --> 00:20:52,952 ♬~ 283 00:20:52,952 --> 00:20:55,020 (ステンドガラスが割れる音) あっ…!? 284 00:20:55,020 --> 00:20:57,022 (ステンドガラスが割れる音) 285 00:20:59,959 --> 00:21:01,961 くっ…! 286 00:21:01,961 --> 00:21:09,969 ♬~ 287 00:21:09,969 --> 00:21:11,937 (ハノイ・クレッサ)…っと! 288 00:21:12,938 --> 00:21:14,940 今度は逃がさないぞ! 289 00:21:14,940 --> 00:21:16,942 (ハノイ)邪魔すんじゃねえよ おっさん! 290 00:21:19,979 --> 00:21:21,947 ヘッ…。 291 00:21:24,950 --> 00:21:28,954 はっ…? ベリルくん! 彼らは味方だ! 292 00:21:28,954 --> 00:21:30,923 ヘッ…。 293 00:21:30,923 --> 00:21:32,925 おりゃっ! 294 00:21:34,927 --> 00:21:39,932 ♬~ 295 00:23:05,985 --> 00:23:08,954 〈精進料理は食べすぎても罪悪感がない〉 296 00:23:08,954 --> 00:23:14,026 〈だから 飲みすぎても平気。 それがおっさんだ〉 297 00:23:14,026 --> 00:23:19,031 〈次回 「片田舎のおっさん、激しく憤る」〉