1 00:00:34,801 --> 00:00:42,809 ♬~ 2 00:00:51,818 --> 00:00:53,820 (生徒たち)フンッ! 3 00:00:58,825 --> 00:01:01,828 (フィッセル・ハーベラー) みんな 振り方が様になってきた。 4 00:01:01,828 --> 00:01:03,830 魔力も飛んでた。 5 00:01:03,830 --> 00:01:05,832 (ネイジア・ガンド) 前よりは マシになってきたかな。 6 00:01:05,832 --> 00:01:09,836 (ルーマイト・バファン)でも 魔力を剣に集めるのに 時間がかかりすぎるよ。 7 00:01:09,836 --> 00:01:12,839 (ベリル・ガーデナント) なんか ミュイのだけ違ったけど…。 8 00:01:13,840 --> 00:01:18,845 魔力の変換が まだ うまくできてない。 威力はあるけど。 9 00:01:18,845 --> 00:01:21,848 人によって 早い遅いはある。 10 00:01:21,848 --> 00:01:26,853 地道に鍛錬すれば 絶対できるようになるから 焦らなくていい。 11 00:01:26,853 --> 00:01:35,796 ♬~ 12 00:01:35,796 --> 00:01:37,798 《剣も魔術も一緒だな》 13 00:01:39,800 --> 00:02:04,825 ♬~ 14 00:03:23,837 --> 00:03:25,839 何かあったの? (アリューシア・シトラス)はい。 15 00:03:25,839 --> 00:03:30,844 フルームヴェルク辺境伯から 夜会への招待状が届きました。 16 00:03:30,844 --> 00:03:34,781 先般 国難を未然に防いだことへの ねぎらいだそうです。 17 00:03:34,781 --> 00:03:36,783 へえ~。 18 00:03:36,783 --> 00:03:40,787 《辺境伯 要するに貴族…》 19 00:03:40,787 --> 00:03:44,791 騎士団長ともなると そういう招待を受けるんだねえ。 20 00:03:44,791 --> 00:03:47,794 弟子が立派になって 俺もうれしいよ。 21 00:03:47,794 --> 00:03:50,797 無論 先生も招待されています。 22 00:03:50,797 --> 00:03:54,801 えっ? 先生であれば当然のことです。 23 00:03:54,801 --> 00:03:57,804 《何が当然なのか分からない…》 24 00:03:57,804 --> 00:04:02,809 それに これは 辺境伯 御自ら 先生を ぜひにとのことです。 25 00:04:02,809 --> 00:04:04,811 俺を? 26 00:04:04,811 --> 00:04:07,814 先生は 辺境伯のことを ご存じないのですか? 27 00:04:07,814 --> 00:04:10,817 貴族に知り合いはいないよ。 28 00:04:10,817 --> 00:04:12,819 そう… ですか…。 29 00:04:12,819 --> 00:04:16,823 《そりゃそうでしょう 田舎のおっさんなんだから》 30 00:04:16,823 --> 00:04:18,825 実は 今回の訪問には→ 31 00:04:18,825 --> 00:04:21,828 もう一つ目的があります。 ん? 32 00:04:21,828 --> 00:04:23,830 この年末→ 33 00:04:23,830 --> 00:04:26,833 サラキア王女殿下の こし入れが 正式に決まりました。 34 00:04:26,833 --> 00:04:28,835 いよいよ 始まるんだね。 35 00:04:30,837 --> 00:04:32,772 フルームヴェルク領は→ 36 00:04:32,772 --> 00:04:35,776 スフェンドヤードバニアとの 国境沿いに位置しています。 37 00:04:35,776 --> 00:04:37,777 こし入れに備え→ 38 00:04:37,777 --> 00:04:40,781 事前に移動経路と警備態勢を 確認する必要があります。 39 00:04:40,781 --> 00:04:43,784 期間は 約1カ月。 40 00:04:44,784 --> 00:04:46,786 ですから 先生には ぜひ…。 41 00:04:46,786 --> 00:04:49,789 分かった 同行しよう。 42 00:04:49,789 --> 00:04:51,791 ありがとうございます。 43 00:04:51,791 --> 00:04:55,796 てっきり 分不相応だと ご謙遜なさるのかと。 44 00:04:55,796 --> 00:04:59,800 俺を必要としてくれているなら 応えるべきだと思ってね。 45 00:04:59,800 --> 00:05:01,801 《謙遜がすぎるのも→ 46 00:05:01,801 --> 00:05:05,805 本気で戦ってくれた おやじ殿に 面目が立たないし》 47 00:05:05,805 --> 00:05:07,808 《でも 気がかりなのは…》 48 00:05:08,808 --> 00:05:11,812 (ミュイ・フレイア) なあ おっさんから見て どうだった? 49 00:05:11,812 --> 00:05:14,815 えっ? (ミュイ)今日の剣魔法の授業…。 50 00:05:14,815 --> 00:05:16,817 ぐっ…。 (飲み込む音) 51 00:05:16,817 --> 00:05:20,820 いや 俺は 魔術のことは分からないよ。 52 00:05:20,820 --> 00:05:23,824 (ミュイ)剣の振り方がどうだったか聞いてんだよ。 53 00:05:23,824 --> 00:05:26,827 ああ それなら良くなってると思う。 54 00:05:26,827 --> 00:05:30,830 振りが鋭くなったし 体のぶれも だいぶ小さくなってきた。 55 00:05:32,766 --> 00:05:34,768 (ミュイ)もっと頑張ろ。 56 00:05:35,769 --> 00:05:38,772 ところで 相談したいことがあるんだけど…。 57 00:05:38,772 --> 00:05:40,774 ん? 58 00:05:41,775 --> 00:05:43,777 (ミュイ)出張? 59 00:05:43,777 --> 00:05:48,782 俺がいない間 ルーシーに預かってもらうか 学生寮に短期寄宿するか→ 60 00:05:48,782 --> 00:05:52,786 どっちでもいけるようには しといたんだけど。 61 00:05:52,786 --> 00:05:54,788 寮に入る。 62 00:05:54,788 --> 00:05:57,791 分かった。 けど…。 (ミュイ)なんだよ? 63 00:05:57,791 --> 00:06:02,796 あんな立派な所に住んだら もう帰ってこなくなるんじゃないの? 64 00:06:02,796 --> 00:06:06,800 んなわけねえだろ。 ガキじゃあるまいし。 65 00:06:07,801 --> 00:06:09,803 そう? 66 00:06:09,803 --> 00:06:12,806 《うちも 結構 居心地いいってことかな?》 67 00:06:14,808 --> 00:06:24,818 ♬~ 68 00:06:24,818 --> 00:06:29,823 今回 随伴します 王国守備隊 隊長 ゼド・ハンベックです。 69 00:06:29,823 --> 00:06:31,825 道中 よろしくお願いします。 70 00:06:31,825 --> 00:06:33,760 フルームヴェルク領に入ってからは→ 71 00:06:33,760 --> 00:06:38,765 辺境伯領の私兵軍も 護衛に加わる段取りとなっておりますので。 72 00:06:38,765 --> 00:06:40,767 承知しました。 73 00:06:41,768 --> 00:06:43,770 (ゼド)出発! (いななき) 74 00:06:43,770 --> 00:06:59,786 ♬~ 75 00:06:59,786 --> 00:07:01,788 先生 何かあれば→ 76 00:07:01,788 --> 00:07:04,791 ヴェスパーとフラーウに お申し付けください。 77 00:07:04,791 --> 00:07:07,794 (ヴェスパー・オックス)どうか ご遠慮なく。 よろしく。 78 00:07:07,794 --> 00:07:10,797 《やっぱり こういうのは慣れないなあ》 79 00:07:10,797 --> 00:07:15,802 2人は 比較的 若手で 心技体に優れ 口が堅く→ 80 00:07:15,802 --> 00:07:19,806 しかも 移動経路の途中にある村の出身で 土地勘があります。 81 00:07:19,806 --> 00:07:23,810 (フラーウ・ハルネリンド)何もない小さな村ですが そこで 共に育ちました。 82 00:07:23,810 --> 00:07:28,815 団長 明後日の宿泊は 手はずどおり 父が手配しております。 83 00:07:28,815 --> 00:07:31,818 えっ? お父さん 宿やってるの? 84 00:07:31,818 --> 00:07:35,822 彼の父上は 村長を務めておられるので。 へえ~。 85 00:07:36,756 --> 00:07:40,760 申請のあった半日休暇の件は問題ありません。 86 00:07:40,760 --> 00:07:43,763 村に着いたら 親孝行してあげてください。 87 00:07:44,764 --> 00:07:46,766 (2人)ありがとうございます! 88 00:07:46,766 --> 00:07:58,778 ♬~ 89 00:07:59,779 --> 00:08:02,782 (鐘) 90 00:08:02,782 --> 00:08:05,785 (あくび) 91 00:08:07,787 --> 00:08:09,789 (あくび) 92 00:08:10,790 --> 00:08:14,794 (シンディ・ラビュート) 座学は退屈ですし 眠たくもなりますよね。 93 00:08:14,794 --> 00:08:17,797 違う 寝付けねえんだ。 94 00:08:17,797 --> 00:08:21,801 そんなもん 腹筋でもして 体ぐったぐたにしたら熟睡だろ。 95 00:08:21,801 --> 00:08:24,804 君は そうだろうけどね。 96 00:08:24,804 --> 00:08:27,807 難しい本を読めば すぐ眠くなりますよ! 97 00:08:27,807 --> 00:08:29,809 ん…。 フフッ…。 98 00:08:32,746 --> 00:08:36,750 (ノック) (ドアの開く音) 99 00:08:36,750 --> 00:08:39,753 (フレドーラ・エネック) これ お使いになってみてください。 100 00:08:39,753 --> 00:08:41,755 (フレドーラ)ラベンダーの香り。 101 00:08:41,755 --> 00:08:44,758 眠れない時 私には効果がありましたの。 102 00:08:48,762 --> 00:08:50,764 (ミュイ)試してみる。 103 00:08:50,764 --> 00:08:52,766 はい。 104 00:08:52,766 --> 00:09:02,776 ♬~ 105 00:09:02,776 --> 00:09:04,778 (いななき) 106 00:09:04,778 --> 00:09:23,797 ♬~ 107 00:09:23,797 --> 00:09:28,802 《これで何もないって言われたら うちの村は 立つ瀬がないよ》 108 00:09:30,804 --> 00:09:32,806 (いななき) 109 00:09:34,741 --> 00:09:38,745 では 私は 今から 警備態勢の打ち合わせに参ります。 110 00:09:38,745 --> 00:09:42,749 先生のお食事は 宿の方に頼めば作っていただけますので→ 111 00:09:42,749 --> 00:09:45,752 後は ゆっくりお休みください。 112 00:09:45,752 --> 00:09:47,754 ありがとう。 113 00:09:48,755 --> 00:09:50,757 ヴェスパーも お疲れさま。 114 00:09:50,757 --> 00:09:53,760 親御さんに元気な顔を見せてあげてね。 115 00:09:53,760 --> 00:09:57,764 あの… ベリルさん お食事ご一緒してもよろしいですか? 116 00:09:57,764 --> 00:09:59,766 構わないけど。 117 00:09:59,766 --> 00:10:02,769 ご相談したいことがありまして。 118 00:10:03,770 --> 00:10:06,773 (ヴェスパー)すみません お付き合いいただいて。 119 00:10:06,773 --> 00:10:10,777 いやいや いい雰囲気の飯屋だね。 120 00:10:15,782 --> 00:10:17,784 ん? 121 00:10:18,785 --> 00:10:20,787 フラーウ? 122 00:10:20,787 --> 00:10:22,789 (フラーウ)フフッ…。 123 00:10:22,789 --> 00:10:38,805 ♬~ 124 00:10:38,805 --> 00:10:41,808 どれもうまいよ フラーウ。 ありがとうございます。 125 00:10:41,808 --> 00:10:44,811 やるよ。 任せた。 126 00:10:45,812 --> 00:10:47,814 フフッ…。 フフッ…。 127 00:10:48,815 --> 00:10:51,818 それで 俺に相談したいことって? 128 00:10:51,818 --> 00:10:55,822 はい。 個別の剣術指南をしていただきたいんです。 129 00:10:55,822 --> 00:10:59,826 使節団の襲撃現場を後処理で訪れた時→ 130 00:10:59,826 --> 00:11:01,828 あの状況で→ 131 00:11:01,828 --> 00:11:04,831 よく王族の方々を守り抜かれたものだと 驚きました。 132 00:11:04,831 --> 00:11:08,835 僕も 守るべき者がいる時の戦い方を 身に付けたい…。 133 00:11:08,835 --> 00:11:10,837 どうか お願いします。 134 00:11:10,837 --> 00:11:13,840 俺でよければ いくらでも教えるよ。 135 00:11:13,840 --> 00:11:16,843 細かいことは 今度 修練場で 実際に やってみよう。 136 00:11:16,843 --> 00:11:18,845 ありがとうございます! 137 00:11:18,845 --> 00:11:22,849 ⚟(フラーウの母) かっこいいこと言うようになったわね。 138 00:11:22,849 --> 00:11:25,852 (フラーウの母)昔は フラーウの後ろばっかり ついて回ってたのに。 139 00:11:25,852 --> 00:11:27,854 幾つの時の話ですか? 140 00:11:27,854 --> 00:11:30,857 (フラーウの母) フラーウ もう手伝いはいいよ。 141 00:11:30,857 --> 00:11:32,792 ⚞(フラーウ)お母さんこそ 座ってて。 142 00:11:32,792 --> 00:11:34,794 (ヴェスパー)はあ…。 143 00:11:36,796 --> 00:11:40,800 親孝行だね。 変われば変わるものです。 144 00:11:40,800 --> 00:11:45,805 僕なんて 子供の頃は いつも泣かされてましたよ。 145 00:11:45,805 --> 00:11:47,807 (フラーウの母)でも びっくりしたわ。 146 00:11:47,807 --> 00:11:49,809 泣き虫だったヴェスパーが→ 147 00:11:49,809 --> 00:11:53,813 村長の反対を押し切って 「騎士団に入りたい」って言った時は。 148 00:11:53,813 --> 00:11:55,815 反対されたの? 149 00:11:55,815 --> 00:11:57,817 ええ 長男ですし。 150 00:11:57,817 --> 00:12:02,822 剣術を始めたのも うちの子が 道場に通い出した頃だったかしら? 151 00:12:02,822 --> 00:12:04,824 (ヴェスパー)そうでしたっけ? 152 00:12:04,824 --> 00:12:08,828 もう いいじゃない 子供の頃の話は。 153 00:12:08,828 --> 00:12:10,830 はい 飲むでしょ? 154 00:12:15,835 --> 00:12:17,837 フッ…。 155 00:12:19,839 --> 00:12:25,845 ♬~ 156 00:12:25,845 --> 00:12:28,848 ん…。 157 00:12:29,849 --> 00:12:31,851 余計に寝れねえ…。 158 00:12:31,851 --> 00:12:33,853 はあ…。 159 00:12:35,788 --> 00:12:37,790 あっ…。 160 00:12:39,792 --> 00:12:42,795 (フレドーラ)フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 161 00:12:42,795 --> 00:12:45,798 (フレドーラ)フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 162 00:12:45,798 --> 00:12:48,801 (フレドーラ)ミュイさん どうなさいました? 163 00:12:48,801 --> 00:12:51,804 せっかく いいもんくれたけど やっぱ 寝付けなくて…。 164 00:12:51,804 --> 00:12:53,806 体 動かしに来た。 165 00:12:53,806 --> 00:12:56,809 でしたら 一緒にやりましょう。 166 00:12:56,809 --> 00:12:59,812 フレドーラは なんで? 167 00:13:05,818 --> 00:13:09,822 最近 自分の体力不足を痛感してまして→ 168 00:13:09,822 --> 00:13:11,824 毎晩 鍛えてますの。 169 00:13:11,824 --> 00:13:13,826 そうなのか。 170 00:13:13,826 --> 00:13:16,829 少しでも 皆さんに追いつきたいですから。 171 00:13:16,829 --> 00:13:20,833 地道に鍛錬… ってやつだな。 (木剣を振る音) 172 00:13:21,834 --> 00:13:25,838 (フレドーラ)フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 173 00:13:25,838 --> 00:13:27,840 フンッ! (木剣を振る音) 174 00:13:27,840 --> 00:13:31,844 (2人)フンッ! フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 175 00:13:31,844 --> 00:13:36,849 (2人)フンッ! フンッ! フンッ! (木剣を振る音) 176 00:13:37,784 --> 00:13:40,787 (ミュイ・フレドーラ)ハア…。 (倒れる音) 177 00:13:40,787 --> 00:13:43,790 ハア… ハア… ハア…。 ハア… ハア… ハア…。 178 00:13:43,790 --> 00:13:47,794 今日は ミュイさんのおかげで たくさん頑張れました。 179 00:13:47,794 --> 00:13:49,796 (おなかが鳴る音) 180 00:13:49,796 --> 00:13:51,798 あら いやですわ…。 181 00:13:51,798 --> 00:13:53,800 (おなかが鳴る音) あっ…。 182 00:13:55,802 --> 00:13:57,804 アタシも腹減った…。 183 00:13:58,805 --> 00:14:01,808 (火をおこす音) 184 00:14:01,808 --> 00:14:16,823 ♬~ 185 00:14:16,823 --> 00:14:19,826 大丈夫ですの? こんなことをして。 186 00:14:19,826 --> 00:14:23,830 (ミュイ)1つや2つ減ったって分かりゃしねえ。 187 00:14:23,830 --> 00:14:33,773 ♬~ 188 00:14:33,773 --> 00:14:35,775 手際がいいですわね。 189 00:14:35,775 --> 00:14:38,778 いつもやってるから。 190 00:14:38,778 --> 00:14:47,787 ♬~ 191 00:14:47,787 --> 00:14:49,789 (ミュイ・フレドーラ)いただきます。 192 00:14:49,789 --> 00:14:57,797 ♬~ 193 00:14:57,797 --> 00:15:01,801 美味しい! 夜中に食うもんは 大体うまいんだ。 194 00:15:05,805 --> 00:15:08,808 (フレドーラ)私は 甘やかされていたのでしょうね。 (ミュイ)ん? 195 00:15:08,808 --> 00:15:10,810 入寮したばかりの頃→ 196 00:15:10,810 --> 00:15:14,814 環境が大きく変わったせいか 寝付けなくなってしまって。 197 00:15:14,814 --> 00:15:19,819 そんな時 母が ラベンダーのポプリを送ってくれましたの。 198 00:15:20,820 --> 00:15:22,822 ありがとな。 199 00:15:26,826 --> 00:15:30,830 フフッ…。 今まで食べた中で 一番美味しいですわ。 200 00:15:33,766 --> 00:15:36,769 (ミュイ)大げさなんだよ。 (フレドーラ)フフッ…。 201 00:15:42,775 --> 00:15:44,777 (飲む音) 202 00:15:44,777 --> 00:15:46,779 ぷはあ…! 203 00:15:46,779 --> 00:15:48,781 (フラーウ)デザートをどうぞ。 おっ。 204 00:15:52,785 --> 00:15:56,789 この土地の旬の果物を入れて作る うちの名物タルトです。 205 00:15:56,789 --> 00:15:59,792 おっ 梨だね。 206 00:16:02,795 --> 00:16:05,798 うん 実に うまい。 207 00:16:05,798 --> 00:16:07,800 甘みと酸味が絶妙だ。 208 00:16:07,800 --> 00:16:11,804 香ばしくて さくさくの生地も 歯応えがあっていいね。 209 00:16:11,804 --> 00:16:13,806 フフッ…。 210 00:16:14,807 --> 00:16:17,810 ヴェスパーも これに目がなかったわよね。 211 00:16:24,817 --> 00:16:29,822 あの子 手伝いの合間に せっせと作ってたんですよ。 212 00:16:29,822 --> 00:16:31,824 (ドアの開閉音) 213 00:16:40,766 --> 00:16:43,769 ♬~(鼻歌) 214 00:16:44,770 --> 00:16:46,772 (ヴェスパー)お察しでしょうが→ 215 00:16:46,772 --> 00:16:49,775 僕は 彼女を追いかけて騎士団に入ったんです。 216 00:16:49,775 --> 00:16:55,781 思いを貫くために努力してきたんだろう? 何も悪いことじゃないよ。 217 00:16:55,781 --> 00:16:59,785 (ヴェスパー)もちろん 誇りを持って職務には当たっています。 218 00:16:59,785 --> 00:17:02,788 改めて 剣術の奥深さにも気付き→ 219 00:17:02,788 --> 00:17:05,791 もっと強くなりたいと思うようになりました。 220 00:17:05,791 --> 00:17:07,793 それは いいことだね。 221 00:17:07,793 --> 00:17:10,796 指南役の俺としても うれしいよ。 222 00:17:10,796 --> 00:17:15,801 (ヴェスパー)ですが 同時に自分の未熟さも痛感する毎日で…。 223 00:17:15,801 --> 00:17:20,806 今の僕は 騎士としても人としても まだ半人前。 224 00:17:20,806 --> 00:17:23,809 彼女に思いを伝える資格はありません。 225 00:17:27,813 --> 00:17:33,753 ♬~ 226 00:17:33,753 --> 00:17:36,756 2人は 間合いがいいし 呼吸も合ってる。 227 00:17:36,756 --> 00:17:42,762 俺が言えたことじゃないけど 一緒に成長するんじゃ駄目なのかな? 228 00:17:44,764 --> 00:17:46,766 (ヴェスパー)あっ…。 229 00:17:46,766 --> 00:17:55,775 ♬~ 230 00:18:05,785 --> 00:18:07,787 (ネイジア)ん? うん? 231 00:18:07,787 --> 00:18:09,789 (ルーマイト・シンディ)あっ…。 232 00:18:09,789 --> 00:18:13,793 (床を拭く音) 233 00:18:13,793 --> 00:18:15,795 (ネイジアの声)何? 234 00:18:15,795 --> 00:18:18,798 勝手に厨房を使用した罰で→ 235 00:18:18,798 --> 00:18:23,803 以下の2名に1週間の風呂掃除を命じる… って。 236 00:18:23,803 --> 00:18:25,805 (フレドーラ)きついですわ…。 237 00:18:25,805 --> 00:18:27,807 (ミュイ)今日は ぐっすり寝れそうだ。 238 00:18:29,809 --> 00:18:41,754 ♬~ 239 00:18:41,754 --> 00:18:46,759 (ゼド)騎士団長殿 これより フルームヴェルク領に入ります。 240 00:18:46,759 --> 00:18:48,761 分かりました。 241 00:18:48,761 --> 00:18:50,763 (いななき) 242 00:18:50,763 --> 00:18:55,768 辺境伯領私兵軍 兵士長 サハト・ランバレンと申します。 243 00:18:55,768 --> 00:18:57,770 屋敷まで ご案内いたします。 244 00:18:58,771 --> 00:19:00,773 よろしくお願いします。 245 00:19:03,776 --> 00:19:05,778 (ざわめき) 246 00:19:05,778 --> 00:19:08,781 かなり にぎわっているね。 247 00:19:08,781 --> 00:19:12,785 国防の要ですから 人も物資も自然と集まります。 248 00:19:17,790 --> 00:19:20,793 (いななき) 249 00:19:20,793 --> 00:19:22,795 うっ… ううっ… ううっ…。 250 00:19:22,795 --> 00:19:25,798 (ウォーレン・フルームヴェルク) 遠路はるばる よく来てくれた。 251 00:19:25,798 --> 00:19:27,800 えっ? 252 00:19:27,800 --> 00:19:32,805 フルームヴェルク領 領主 ウォーレン・フルームヴェルクである。 253 00:19:33,739 --> 00:19:37,743 このたびは ご招待いただき 感謝申し上げます。 254 00:19:37,743 --> 00:19:40,746 ご無沙汰しています ベリル先生。 255 00:19:41,747 --> 00:19:43,749 いや 君が貴族だったなんて→ 256 00:19:43,749 --> 00:19:46,752 うちの道場に通ってた時は 分からなかったよ。 257 00:19:46,752 --> 00:19:49,755 私も同期でしたが知りませんでした。 258 00:19:49,755 --> 00:19:52,758 騎士団に入ってから聞かされたんです。 259 00:19:53,759 --> 00:19:56,762 《俺を驚かそうとして黙ってたのね…》 260 00:19:57,763 --> 00:19:59,765 先生 外の目がない時は→ 261 00:19:59,765 --> 00:20:02,768 どうぞ 昔のように ウォーレンとお呼びください。 262 00:20:02,768 --> 00:20:05,771 しかし なんで隠してたの? 263 00:20:06,772 --> 00:20:09,775 まあ いろいろと事情がありまして。 264 00:20:09,775 --> 00:20:12,778 貴族も大変なんだね。 265 00:20:15,781 --> 00:20:19,785 (ウォーレン) 招待客に関しては 以上を予定しています。 266 00:20:19,785 --> 00:20:21,787 夜会開催の3日後までに→ 267 00:20:21,787 --> 00:20:26,792 最低限 名前と称号 領地名は 頭に入れておいていただきたい。 268 00:20:26,792 --> 00:20:28,794 承知しました。 269 00:20:29,795 --> 00:20:32,798 《おじさんの頭には入らない…》 270 00:20:32,798 --> 00:20:35,801 《うん アリューシアに任せよう》 271 00:20:35,801 --> 00:20:38,804 (ウォーレン)1つ懸念事項があります。 272 00:20:38,804 --> 00:20:42,808 当日 先生には 間違いなく 多くの貴族→ 273 00:20:42,808 --> 00:20:44,810 特に 女性が言い寄ってきます。 274 00:20:44,810 --> 00:20:46,812 えっ? 275 00:20:46,812 --> 00:20:48,814 先生は 今や 有名人です。 276 00:20:48,814 --> 00:20:52,818 縁を持ち 利用したいと考える者が 多くいます。 277 00:20:52,818 --> 00:20:55,821 そんな連中は 私が退ければよいことです。 278 00:20:55,821 --> 00:21:00,826 (ウォーレン)いや 君には 主賓かつ 騎士団長としての役目がある。 279 00:21:00,826 --> 00:21:05,831 故に 主催者側の人間を エスコートに付けなければならない。 280 00:21:05,831 --> 00:21:08,834 わが父 ジスガルトが適役である。 281 00:21:08,834 --> 00:21:11,837 では 先生は どうなるのですか? 282 00:21:11,837 --> 00:21:14,840 (ウォーレン)無論 お一人にするつもりはない。 283 00:21:14,840 --> 00:21:18,844 ついては 妹のシュステを パートナーに付けようと思います。 284 00:21:18,844 --> 00:21:20,846 妹? 285 00:21:21,847 --> 00:21:23,849 なかなか役に立つはずだよ。 286 00:21:25,851 --> 00:21:30,856 (ウォーレンの声)お二人には 滞在中 別館で過ごしていただきます。 287 00:21:30,856 --> 00:21:32,858 案内させましょう。 288 00:21:36,795 --> 00:21:38,797 (シュステ・フルームヴェルク) ようこそ おいでくださいました。 289 00:21:38,797 --> 00:21:40,800 ん? あっ…。 290 00:21:40,800 --> 00:21:42,802 (ドアの閉まる音) 291 00:21:42,802 --> 00:21:46,805 シュステ・フルームヴェルクと申します。 292 00:21:46,805 --> 00:21:50,810 こうして お会いできる日を 楽しみに お待ちしておりました。 293 00:21:50,810 --> 00:21:55,814 ベリルさまとは この3日間 同じ部屋で過ごしたいと考えております。 294 00:21:57,816 --> 00:21:59,819 ふぇ…。 295 00:22:00,820 --> 00:22:02,822 フフッ…。 296 00:22:02,822 --> 00:22:07,826 ♬~ 297 00:23:33,779 --> 00:23:36,782 〈遅い時間の夜食はシンプルに作りたい〉 298 00:23:36,782 --> 00:23:39,785 〈ややこしいことを考えると 眠くなってしまう〉 299 00:23:39,785 --> 00:23:42,788 〈いや 待て 食わずに寝たほうがいいのか?〉 300 00:23:42,788 --> 00:23:46,792 〈次回 「片田舎のおっさん、求婚される」〉