1 00:00:35,435 --> 00:00:37,437 (シュステ・フルームヴェルク) ようこそ おいでくださいました。 2 00:00:37,437 --> 00:00:39,439 (ベリル・ガーデナント)ん? (アリューシア・シトラス)あっ…。 3 00:00:39,439 --> 00:00:41,441 (ドアの閉まる音) 4 00:00:41,441 --> 00:00:45,445 シュステ・フルームヴェルクと申します。 5 00:00:45,445 --> 00:00:49,449 こうして お会いできる日を 楽しみに お待ちしておりました。 6 00:00:49,449 --> 00:00:54,454 ベリルさまとは この3日間 同じ部屋で過ごしたいと考えております。 7 00:00:54,454 --> 00:00:56,456 あっ…。 あっ…。 8 00:00:56,456 --> 00:01:02,462 夜会までの間に パートナーとして より深く互いを知っておくべきですので。 9 00:01:02,462 --> 00:01:05,465 お言葉ですが 部屋を共にすることと 互いを知ることには→ 10 00:01:05,465 --> 00:01:07,467 どのような関係があるのでしょうか? 11 00:01:07,467 --> 00:01:09,469 先生は 繊細なお方ですので→ 12 00:01:09,469 --> 00:01:12,472 初対面の方と 四六時中 顔を突き合わせていては→ 13 00:01:12,472 --> 00:01:15,475 緊張されて かえって深く互いを知り合うのは 難しいと思われます。 14 00:01:15,475 --> 00:01:17,477 いえ 間違いなく無理です。 15 00:01:17,477 --> 00:01:19,479 フフッ…。 16 00:01:19,479 --> 00:01:21,481 あの シュステさま…。 17 00:01:21,481 --> 00:01:25,485 (シュステ)呼び捨てで構いません。 いや それは…。 18 00:01:25,485 --> 00:01:29,489 いいのです。 兄を呼ぶように わたくしも呼んでいただければ。 19 00:01:29,489 --> 00:01:31,491 いやいやいや…。 20 00:01:31,491 --> 00:01:33,427 さあ 一緒にお部屋へ参りましょう! 21 00:01:33,427 --> 00:01:36,430 それは どうか ご勘弁を…。 22 00:01:36,430 --> 00:01:38,432 呼び方に関しては 努力しますので…。 23 00:01:39,433 --> 00:01:41,435 承知いたしました。 24 00:01:41,435 --> 00:01:44,438 では 館の中を ご案内します。 25 00:01:48,442 --> 00:01:51,445 《なんなんだ? このお嬢さまは》 26 00:01:52,446 --> 00:02:17,471 ♬~ 27 00:03:37,417 --> 00:03:40,420 (剣を振る音) 28 00:03:41,421 --> 00:03:43,423 ⚟(剣を振る音) 29 00:03:44,424 --> 00:03:46,426 (息を吐く音) 30 00:03:46,426 --> 00:03:48,428 フンッ! (剣を振る音) 31 00:03:48,428 --> 00:03:50,430 朝の修練ですか。 32 00:03:50,430 --> 00:03:53,433 おはようございます シュステさま。 33 00:03:53,433 --> 00:03:55,435 ただの「シュステ」でお願いします。 34 00:03:55,435 --> 00:03:58,438 お言葉も 普段どおりで結構です。 35 00:03:58,438 --> 00:04:02,442 は… はい。 努力しま… するよ。 36 00:04:02,442 --> 00:04:04,444 フフッ…。 37 00:04:04,444 --> 00:04:08,448 父や兄も忙しい中 毎朝 剣だけは振っています。 38 00:04:08,448 --> 00:04:11,451 気が引き締まり 公務に励めるのだとか。 39 00:04:11,451 --> 00:04:15,455 《2人とも 剣を忘れてなかったんだな》 40 00:04:15,455 --> 00:04:17,457 ジスガルトは元気にしてるの? 41 00:04:17,457 --> 00:04:22,462 それはもう。 今も兄を補佐して 領内を飛び回っています。 42 00:04:22,462 --> 00:04:27,467 父は ベリルさまとの再会を 楽しみにしております。 43 00:04:27,467 --> 00:04:30,470 懐かしいなあ。 俺も会いたいよ。 44 00:04:30,470 --> 00:04:35,408 (シュステ)ベリルさまと父は 同門で 共に剣を学んでおられたんですよね? 45 00:04:35,408 --> 00:04:39,412 貴族とは知らずに 仲良く競い合ってたよ。 フフフ…。 46 00:04:40,413 --> 00:04:47,420 ♬~ 47 00:04:47,420 --> 00:04:51,424 きれいにしているね。 (シュステ)ありがとうございます。 48 00:04:54,427 --> 00:04:58,431 昨日は ぶしつけなことを言い 申し訳ありませんでした。 49 00:04:58,431 --> 00:05:00,433 ああ… いや…。 50 00:05:00,433 --> 00:05:05,438 《今日は謝罪…。 やっぱり 読めないな この子》 51 00:05:09,442 --> 00:05:14,447 花は いつか枯れてしまいますが 必ず 次の花を咲かせます。 52 00:05:14,447 --> 00:05:16,449 わたくしも→ 53 00:05:16,449 --> 00:05:22,455 このフルームヴェルク家の血筋を絶やさぬ 花の一つになりたいと思っているのです。 54 00:05:28,461 --> 00:05:32,465 (サハト・ランバレン)当日の警備体制は 以上の配置となっております。 55 00:05:33,400 --> 00:05:35,402 承知しました。 56 00:05:35,402 --> 00:05:38,405 (サハト)では 会場の視察へ。 57 00:05:42,409 --> 00:05:45,412 (ウォーレン・フルームヴェルク)アリューシア。 はい。 58 00:05:45,412 --> 00:05:48,415 (ウォーレン)昨日 先生は シュステの申し出を断ったようだね。 59 00:05:48,415 --> 00:05:51,418 あなたの差し金ですか? ウォーレン。 60 00:05:51,418 --> 00:05:53,420 (ウォーレン)違うよ。 61 00:05:53,420 --> 00:05:56,423 でも 2人が結ばれてくれてもいいとは 思っている。 62 00:05:56,423 --> 00:06:00,427 先生は このまま放っておいたら 恐らく 結婚できない。 63 00:06:00,427 --> 00:06:03,430 はっ…! (ウォーレン)それは 君にも分かるだろ? 64 00:06:03,430 --> 00:06:06,433 それは… そうかもしれませんが。 65 00:06:06,433 --> 00:06:09,436 (ウォーレン)その場合 最悪のケースとは なんだと思う? 66 00:06:09,436 --> 00:06:14,441 先生の血筋が途絶えることです。 (ウォーレン)そのとおりだ。 67 00:06:14,441 --> 00:06:17,444 妹君との結婚を望むのは そのためですか? 68 00:06:17,444 --> 00:06:23,450 (ウォーレン)僕が一番に願っているのは 愛のある幸せな結婚だよ。 69 00:06:23,450 --> 00:06:26,453 だが 妹の思惑は違う。 70 00:06:27,454 --> 00:06:33,393 (シュステ)わたくしは この辺境伯家のために ベリルさまとの結婚を望んでおります。 71 00:06:33,393 --> 00:06:35,395 《なんで 俺なのかな?》 72 00:06:35,395 --> 00:06:39,399 (シュステ)わたくしには 3人の兄がいたのですが 不幸が重なり→ 73 00:06:39,399 --> 00:06:43,403 継ぐはずではなかったウォーレンが 家督を継承しました。 74 00:06:43,403 --> 00:06:47,407 父の代にも 同様のことがありました。 75 00:06:47,407 --> 00:06:50,410 昨日 ウォーレンが言ってた いろいろな事情って→ 76 00:06:50,410 --> 00:06:52,412 そういうことだったのか。 77 00:06:53,413 --> 00:06:58,418 父と兄に 家を継がないという選択肢は ありませんでした。 78 00:06:58,418 --> 00:07:02,422 領主には 領民を守る義務があります。 79 00:07:02,422 --> 00:07:06,426 《あの2人は 俺には とてもできないことを やってたんだなあ…》 80 00:07:06,426 --> 00:07:10,430 幼い頃から 父と兄を ずっと見てまいりました。 81 00:07:10,430 --> 00:07:16,436 苦労を表に出すような2人ではありませんが その重責は相当なものです。 82 00:07:16,436 --> 00:07:22,442 わたくしも 辺境伯家の一人として 家の役に立ちたいと考えています。 83 00:07:22,442 --> 00:07:28,448 万が一を考え 婿養子を取り この家を守る一助となる。 84 00:07:28,448 --> 00:07:31,451 それが わたくしの使命です。 85 00:07:31,451 --> 00:07:40,393 ♬~ 86 00:07:40,393 --> 00:07:44,397 (ウォーレン)妹は 家のことに関係なく 結婚してほしいと→ 87 00:07:44,397 --> 00:07:47,400 常々 思っているんだけどね。 88 00:07:47,400 --> 00:07:50,403 シュステが結婚相手に求める条件は 厳しいんだ。 89 00:07:50,403 --> 00:07:55,408 貴族では利害が絡むし ただの平民では周囲が納得しない。 90 00:07:57,410 --> 00:08:00,413 それで先生を…。 91 00:08:00,413 --> 00:08:05,418 (ウォーレン)国王からの覚えもめでたく 父の旧友にして 兄の師匠。 92 00:08:05,418 --> 00:08:09,422 結婚相手として申し分ないと 考えたわけさ。 93 00:08:09,422 --> 00:08:11,424 僕も 先生なら異論はない。 94 00:08:15,428 --> 00:08:19,432 (ウォーレン)シュステは いい子だ。 先生にとっても 悪くない相手だよ。 95 00:08:21,434 --> 00:08:25,438 (ウォーレン)でも 先生のことを考えれば 結婚相手は→ 96 00:08:25,438 --> 00:08:28,441 アリューシア 君でもいいと思ってる。 97 00:08:28,441 --> 00:08:30,443 えっ…? 98 00:08:30,443 --> 00:08:33,380 僕は 君の気持ちを知っているからね。 99 00:08:33,380 --> 00:08:35,382 あっ…。 100 00:08:35,382 --> 00:08:38,385 (ウォーレン)今も 先生を幸せにするのは→ 101 00:08:38,385 --> 00:08:42,389 必ずしも自分である必要はないと 考えているのかい? 102 00:08:42,389 --> 00:08:44,391 もちろんです。 103 00:08:44,391 --> 00:08:46,393 (ため息) 104 00:08:46,393 --> 00:08:50,397 君は 先生と同じだね。 放っておいたら結婚できないタイプだ。 105 00:08:51,398 --> 00:08:54,401 確かに あなたの言うとおりですね。 106 00:08:54,401 --> 00:08:57,404 (ウォーレン)なんなら 力を貸すよ。 えっ? 107 00:08:57,404 --> 00:08:59,406 フッ…。 108 00:09:00,407 --> 00:09:03,410 好きな夜会用のドレスを選んでくれ! 109 00:09:03,410 --> 00:09:05,412 僕は 先生にも シュステにも→ 110 00:09:05,412 --> 00:09:09,416 そして 君にも ひいきなしに幸せになってもらいたい! 111 00:09:09,416 --> 00:09:12,419 知ってのとおり 先生は 弟子を恋愛対象として見ないし→ 112 00:09:12,419 --> 00:09:15,422 単純な色仕掛けにも乗らない人だよ。 113 00:09:15,422 --> 00:09:17,424 それはそうですが…。 114 00:09:17,424 --> 00:09:19,426 だから 意外性で攻めるんだ。 115 00:09:19,426 --> 00:09:24,431 このまま2人が結婚してもいいのかい? シュステは手ごわいよ。 116 00:09:24,431 --> 00:09:26,433 はっ…! 117 00:09:26,433 --> 00:09:29,436 どうせやるなら これぐらい派手に! 118 00:09:29,436 --> 00:09:33,373 いえ… こちらのほうが アピール力がありますね! 119 00:09:33,373 --> 00:09:36,376 でも これだと露出が激しい…。 ああ… 悪くはないと思うけど…。 120 00:09:36,376 --> 00:09:38,378 こっち? ああ いや… こっち? こっち? 僕が選ぼうか? 121 00:09:41,381 --> 00:09:46,386 昨日 部屋を共にする作戦は 通用しないと分かりました。 122 00:09:46,386 --> 00:09:50,390 ですので 本日は 正直に思いをお伝えすることにしたんです。 123 00:09:50,390 --> 00:09:53,393 《そういうことだったのか》 124 00:09:55,395 --> 00:09:59,399 わたくしとの結婚 どうか 前向きにお考えください。 125 00:09:59,399 --> 00:10:03,403 ベリルさまにとっても 決して悪い話ではないと思います。 126 00:10:03,403 --> 00:10:05,405 いやあ…。 127 00:10:05,405 --> 00:10:07,407 わたくし こう見えて 料理が得意なんです! 128 00:10:07,407 --> 00:10:10,410 ビデン村地方の味付けも勉強しました。 129 00:10:10,410 --> 00:10:13,413 マッサージも習得しております! 130 00:10:13,413 --> 00:10:16,416 ベリルさまの疲れを わたくしが癒やして差し上げます! 131 00:10:16,416 --> 00:10:18,418 体は丈夫です! 132 00:10:18,418 --> 00:10:21,421 子供は 何人欲しいですか? いやいやいや…。 133 00:10:21,421 --> 00:10:23,423 そもそも 俺 おじさんだよ? 134 00:10:23,423 --> 00:10:25,425 年が離れすぎてるよ。 135 00:10:25,425 --> 00:10:28,428 年齢は関係ありません。 136 00:10:28,428 --> 00:10:31,431 しがない田舎者とじゃ 不釣り合いだ。 137 00:10:31,431 --> 00:10:34,434 剣聖と貴族 どこが不釣り合いなのです? 138 00:10:34,434 --> 00:10:36,436 お互いを よく知らないし…。 139 00:10:36,436 --> 00:10:39,439 結婚してからでも 互いを知ることはできます! 140 00:10:39,439 --> 00:10:43,443 《駄目だ…。 何を言っても全部切り返される》 141 00:10:43,443 --> 00:10:47,447 (シュステ)この地で 剣術道場を開いていただいて構いません。 142 00:10:47,447 --> 00:10:50,450 互いの家のために どうか この結婚を…。 143 00:10:50,450 --> 00:10:52,452 家のため…。 144 00:10:52,452 --> 00:10:55,455 そんなことを ジスガルトやウォーレンが望むのかなあ。 145 00:10:55,455 --> 00:10:57,457 えっ? 146 00:10:57,457 --> 00:11:00,460 2人は シュステの幸せを 一番に願っているはずだよ。 147 00:11:01,461 --> 00:11:05,465 (シュステ)わたくしは 父や兄を助けたいのです。 148 00:11:05,465 --> 00:11:08,468 家のことを思う君を 尊敬するよ。 149 00:11:08,468 --> 00:11:11,471 でも そこまで背負うことはないと思う。 150 00:11:11,471 --> 00:11:14,474 あっ…。 151 00:11:18,478 --> 00:11:23,483 ♬~(音楽) 152 00:11:23,483 --> 00:11:31,491 ♬~ 153 00:11:31,491 --> 00:11:33,426 ふう~。 154 00:11:33,426 --> 00:11:38,431 本当に 次から次へと言い寄ってくるんだね。 シュステのおかげで助かってるよ。 155 00:11:38,431 --> 00:11:43,436 もう一息です。 お気を抜かずに。 あ… ああ。 156 00:11:43,436 --> 00:11:45,438 (女性)あら シュステさま。 157 00:11:45,438 --> 00:11:48,441 これは タンメルフィット卿の…。 158 00:11:49,442 --> 00:11:53,446 うちの息子をお気に召さなかったのも 分かりますわ。 159 00:11:53,446 --> 00:11:57,450 今夜は うわさの剣聖さまをお連れになって。 160 00:11:57,450 --> 00:11:59,452 よくお似合いですこと。 161 00:11:59,452 --> 00:12:02,455 (シュステ)少し お酒が進まれたご様子。 162 00:12:02,455 --> 00:12:05,458 別室で ご休憩なさったほうが よろしいのでは? 163 00:12:05,458 --> 00:12:08,461 まあ お酒のたしなみ方を ご指導いただくなんて→ 164 00:12:08,461 --> 00:12:12,465 お恥ずかしい限りですわ。 (シュステ)いえ そのようなつもりは…。 165 00:12:12,465 --> 00:12:15,468 シュステさまは 歯に衣着せぬ物言いのせいで→ 166 00:12:15,468 --> 00:12:19,472 いまだ お眼鏡にかなう相手が見つからないと うわさになっておりますわよ。 167 00:12:19,472 --> 00:12:22,475 嫌ですわねえ。 おっと…。 168 00:12:22,475 --> 00:12:25,478 キャーッ! (人々のざわめき) 169 00:12:25,478 --> 00:12:28,481 申し訳ありません。 手が滑ってしまいました。 170 00:12:28,481 --> 00:12:32,485 不慣れな田舎者故 どうか ご容赦願います。 171 00:12:32,485 --> 00:12:34,487 フンッ…! 172 00:12:35,421 --> 00:12:39,425 ごめん。 つい イラッとしちゃって。 もしかして…。 173 00:12:39,425 --> 00:12:42,428 不作法なおっさんには こういうことができるんだ。 174 00:12:46,432 --> 00:12:49,435 ジスガルト! (ジスガルト・フルームヴェルク)フッ…。 175 00:12:51,437 --> 00:12:53,439 (飲む音) 176 00:12:53,439 --> 00:12:55,441 ぷふぅ~! (ジスガルト)ふう~。 177 00:12:55,441 --> 00:12:59,445 エールのほうが口に合うだろ? まあね。 178 00:12:59,445 --> 00:13:02,448 モルデア先生は 元気にしてるか? 179 00:13:02,448 --> 00:13:06,452 ああ。 最近は さすがに 腰が痛いとか言ってるけど。 180 00:13:06,452 --> 00:13:08,454 ハハハハ…! 181 00:13:09,455 --> 00:13:12,458 (ジスガルト)悪かったな。 ずっと素性を隠してて。 182 00:13:12,458 --> 00:13:15,461 色眼鏡で見られたくなかったんだ。 183 00:13:15,461 --> 00:13:18,464 いいよ。 気にしてない。 184 00:13:18,464 --> 00:13:22,468 それにしても シュステは 本当に よくできたお嬢さんだよ。 185 00:13:22,468 --> 00:13:24,470 おまえの子供にしちゃあ。 186 00:13:24,470 --> 00:13:26,472 (ジスガルト)相変わらず 一言多いな。 187 00:13:26,472 --> 00:13:29,475 まあ いい娘なのは間違いない。 188 00:13:29,475 --> 00:13:32,478 だから 幸せになってもらいたいんだ。 189 00:13:32,478 --> 00:13:36,416 なあ 冗談抜きで シュステを嫁にどうだ? 190 00:13:36,416 --> 00:13:39,419 おまえを「お義父さま」と呼ぶことになるけど いいの? 191 00:13:39,419 --> 00:13:41,421 (ジスガルト)それは気持ち悪い。 192 00:13:41,421 --> 00:13:44,424 (2人の笑い声) 193 00:13:47,427 --> 00:13:50,430 (ジスガルト)でも 結婚ってのは いいもんだぞ。 194 00:13:50,430 --> 00:13:53,433 俺もウォーレンも 幸いなことに いい嫁をもらった。 195 00:13:53,433 --> 00:13:57,437 大切な家族がいるってのは 生きる励みになる。 196 00:13:57,437 --> 00:14:00,440 おまえが そんなことを言うようになるとはねえ。 197 00:14:00,440 --> 00:14:03,443 昔 女風呂のぞいて ビンタ食らってた奴が。 198 00:14:03,443 --> 00:14:06,446 おまえも共犯だろう。 199 00:14:06,446 --> 00:14:09,449 いや おまえが強引に 俺を引っ張ってったんじゃないか。 200 00:14:09,449 --> 00:14:13,453 おいおい とぼけるな! 最初に見たいって言ったのは そっちだろ。 201 00:14:13,453 --> 00:14:16,456 そんなはずはない! おまえだよ! 202 00:14:16,456 --> 00:14:18,458 どっちにしろ もう時効だ! 203 00:14:18,458 --> 00:14:21,461 けど ビンタした子と 後で付き合ってたよな。 204 00:14:21,461 --> 00:14:24,464 (せき込み) 尊敬するよ その行動力には。 205 00:14:24,464 --> 00:14:27,467 それ以上 言うな! 嫁に聞かれると まずい! 206 00:14:28,468 --> 00:14:31,471 (2人の笑い声) 207 00:14:34,407 --> 00:14:36,409 ふう~…。 208 00:14:36,409 --> 00:14:40,413 けど 自分の結婚ってのが どうも想像できないよ。 209 00:14:40,413 --> 00:14:43,416 それどころか 恋愛ってのも 正直よく分からないんだ。 210 00:14:43,416 --> 00:14:48,421 (ジスガルト)ったく… おまえは 昔から 自分のことには鈍いからなあ。 211 00:14:48,421 --> 00:14:52,425 これまでに 言い寄ってくる相手の一人ぐらい いただろうが。 212 00:14:52,425 --> 00:14:59,432 ♬~ 213 00:14:59,432 --> 00:15:03,436 《いつまでも鈍い鈍いってわけでも ないんだけどなあ…》 214 00:15:05,438 --> 00:15:08,441 きれいだな 騎士団長さんは。 215 00:15:08,441 --> 00:15:10,443 (ため息) 216 00:15:11,444 --> 00:15:14,447 (ヴェスパー・オックス) 出立前の慌ただしいところを すみません。 217 00:15:14,447 --> 00:15:17,450 いいよ 支度は もう済んでるし。 218 00:15:17,450 --> 00:15:20,453 (ヴェスパー)実は ご報告したいことがあります。 えっ? 219 00:15:20,453 --> 00:15:23,456 (ヴェスパー)ベリルさんのおかげで 腹が決まりました。 220 00:15:24,457 --> 00:15:26,459 (ヴェスパー)昨日 街で購入しました。 221 00:15:26,459 --> 00:15:29,462 それって つまり…。 222 00:15:29,462 --> 00:15:33,399 (ヴェスパー)バルトレーンに戻ったら フラーウに思いを伝えようと思います。 223 00:15:33,399 --> 00:15:37,403 そうか。 先手必勝だ! ありがとうございます! 224 00:15:40,406 --> 00:15:42,408 《いい間合いだったもんな…》 225 00:15:46,412 --> 00:15:50,416 辺境伯閣下 滞在中 大変お世話になりました。 226 00:15:50,416 --> 00:15:52,418 改めて お礼申し上げます。 227 00:15:52,418 --> 00:15:56,422 両名の今後ますますの活躍を祈念する。 228 00:16:01,427 --> 00:16:04,430 夜会で 先生は君のことを見てたよ。 229 00:16:04,430 --> 00:16:06,432 作戦は うまくいってたんじゃないかな。 230 00:16:06,432 --> 00:16:08,434 帰りに もう一押し頑張るといい。 231 00:16:08,434 --> 00:16:10,436 なっ…! 232 00:16:10,436 --> 00:16:12,438 (シュステ)ベリルさま。 ん? 233 00:16:12,438 --> 00:16:14,440 これを。 234 00:16:16,442 --> 00:16:20,446 (シュステ)庭の花を使いました。 ぜひ ベリルさまにと。 235 00:16:20,446 --> 00:16:23,449 ありがとう。 大事にするよ。 236 00:16:23,449 --> 00:16:26,452 シュステが手作りの物を贈るなんて 初めてだな。 237 00:16:26,452 --> 00:16:28,454 なっ…! フフッ…。 238 00:16:29,455 --> 00:16:31,457 あっ…。 239 00:16:31,457 --> 00:16:42,401 ♬~ 240 00:16:42,401 --> 00:16:44,403 (ため息) 241 00:16:44,403 --> 00:16:46,405 はっ…! ん? 242 00:16:46,405 --> 00:16:49,408 霧? そんな季節だっけ? 243 00:16:53,412 --> 00:16:55,414 何かありましたか? 244 00:16:55,414 --> 00:16:59,418 (ゼド・ハンベック)霧が急に濃くなりましたので 進路を確認してきます。 245 00:17:05,424 --> 00:17:07,426 ⚞(隊員)うわーっ! はっ…! 246 00:17:07,426 --> 00:17:09,428 ⚞(ゼド)敵襲! 247 00:17:09,428 --> 00:17:11,430 ⚞(ゼド)うわっ! (ヴェスパー)見てまいります! 248 00:17:12,431 --> 00:17:14,433 待て! 散らばっちゃいけない! 249 00:17:14,433 --> 00:17:16,435 (フラーウ・ハルネリンド)連れ戻します! 250 00:17:16,435 --> 00:17:18,437 《まずいな これは…》 251 00:17:19,438 --> 00:17:23,442 (大剣を振る音) 252 00:17:23,442 --> 00:17:25,444 (剣を受け止める音) うっ…! 253 00:17:25,444 --> 00:17:27,446 先生! 254 00:17:27,446 --> 00:17:29,448 (隊員)ぐわっ! はっ…! 255 00:17:34,387 --> 00:17:37,390 (ハノイ・クレッサ)クリウ! 銀髪の女は そっちだ! 256 00:17:37,390 --> 00:17:40,393 《狙いは アリューシアなのか?》 257 00:17:45,398 --> 00:17:47,400 (クリウ・ライバーク)フッ…。 くっ…! 258 00:17:48,401 --> 00:17:50,403 (ハノイ)うおおーーっ! 259 00:17:53,406 --> 00:17:56,409 《こんな馬鹿でかい剣を 自在に操れるのか…!?》 260 00:17:56,409 --> 00:17:59,412 おっさんに用はねえんだよ! 261 00:18:04,417 --> 00:18:07,420 はっ…! (ハノイ)おっさんってのは しつけえな。 262 00:18:07,420 --> 00:18:10,423 年取ると そうなるのかねえ。 263 00:18:12,425 --> 00:18:15,428 せっかくの獲物だ! 逃がさねえよ! 264 00:18:16,429 --> 00:18:18,431 (クリウ)おっと! 265 00:18:19,432 --> 00:18:22,435 (クリウ)こいつ 速え! あっ…! 266 00:18:23,436 --> 00:18:27,440 (ハノイ)雑魚じゃねえな。 だが 相手する暇はねえんだ。 267 00:18:27,440 --> 00:18:30,443 行かせないよ 悪いけどね。 268 00:18:33,379 --> 00:18:35,381 何!? 269 00:18:35,381 --> 00:18:37,383 フッ…。 270 00:18:39,385 --> 00:18:41,387 (息を吐く音) 271 00:18:41,387 --> 00:18:47,393 ♬~ 272 00:18:47,393 --> 00:18:49,395 (ハノイ)おおおーーっ!! 273 00:18:53,399 --> 00:18:55,401 あっ…! 274 00:18:56,402 --> 00:18:58,404 (斬る音) ハアーーーッ!! 275 00:18:59,405 --> 00:19:01,407 (ハノイ)この野郎…! 276 00:19:02,408 --> 00:19:04,410 あっ…! 277 00:19:04,410 --> 00:19:06,412 熱っ…! 278 00:19:06,412 --> 00:19:09,415 (プリム)団長! クリウが! 279 00:19:09,415 --> 00:19:11,417 (クリウ)くっ…。 280 00:19:13,419 --> 00:19:15,421 (火球が飛んでくる音) はっ…! 281 00:19:17,423 --> 00:19:19,425 プリム 撤退だ! 頼む! 282 00:19:19,425 --> 00:19:21,427 そうはさせない! 283 00:19:21,427 --> 00:19:23,429 (プリム)ハアッ! 284 00:19:24,430 --> 00:19:26,432 うっ…! ううっ…! 285 00:19:40,379 --> 00:19:43,382 逃がしたか…。 ⚞(フラーウ)いやーっ! 286 00:19:43,382 --> 00:19:45,384 (フラーウ)ヴェスパー! ヴェスパー! 287 00:19:45,384 --> 00:19:48,387 ううっ…! ヴェスパー! 288 00:19:48,387 --> 00:19:51,390 (フラーウ)ヴェスパー! ヴェスパー! 289 00:19:51,390 --> 00:19:53,392 (フラーウ)ああっ…! 290 00:19:53,392 --> 00:19:55,394 ポーションを! 早く! 291 00:19:55,394 --> 00:19:57,396 (フラーウ)ヴェスパー! 292 00:19:57,396 --> 00:20:01,400 (フラーウの泣き声) 293 00:20:01,400 --> 00:20:03,402 はっ…! 294 00:20:06,405 --> 00:20:12,411 (ヘンブリッツ・ドラウト)最終的に死者6名 負傷者7名 敵方の死者は2名となりました。 295 00:20:13,412 --> 00:20:15,414 (ルーシー・ダイアモンド)大変じゃったのう。 296 00:20:16,415 --> 00:20:22,421 (ルーシー)頼まれていたコートの分析じゃがな 案の定 魔法的防護がかかっておった。 297 00:20:22,421 --> 00:20:25,424 《それで斬れなかったのか》 298 00:20:25,424 --> 00:20:29,428 報告にあった霧も 魔術によるもので間違いないじゃろう。 299 00:20:29,428 --> 00:20:33,432 魔術と連携して戦う手だれ… ですか。 300 00:20:33,432 --> 00:20:36,435 そのやり方を好む連中を わしは知っておる。 301 00:20:37,436 --> 00:20:39,438 ヴェルデアピス傭兵団。 302 00:20:39,438 --> 00:20:42,441 (3人)あっ…!? (ルーシー)あやつらしかおらん。 303 00:20:42,441 --> 00:20:45,444 奴らの出自は エーデルディア王国にある。 304 00:20:45,444 --> 00:20:47,446 (ヘンブリッツ)その国は 確か→ 305 00:20:47,446 --> 00:20:51,450 サリューア・ザルク帝国との戦争に敗れ 属国になったはずですな。 306 00:20:51,450 --> 00:20:56,455 (ルーシー)戦乱でついえず 逃げ切った戦闘集団が基となっておる。 307 00:20:57,456 --> 00:21:00,459 (ルーシー)リーダーは ハノイ・クレッサ。 大剣の使い手じゃ。 308 00:21:00,459 --> 00:21:03,462 あっ…。 彼らの目的は 一体…。 309 00:21:04,463 --> 00:21:06,465 分からんのか? 310 00:21:06,465 --> 00:21:10,469 今回の辺境伯領への訪問は 輿入れの下見じゃろうが。 311 00:21:10,469 --> 00:21:12,471 あっ…。 312 00:21:12,471 --> 00:21:14,473 (ルーシー)奴らの真の狙いは 婚礼の阻止。 313 00:21:14,473 --> 00:21:17,476 そこで 目障りになるのは 誰じゃ? 314 00:21:19,478 --> 00:21:21,480 アリューシア…。 315 00:21:21,480 --> 00:21:25,484 (ヘンブリッツ)騎士団の最大戦力… すなわち 騎士団長! 316 00:21:25,484 --> 00:21:27,486 (ルーシー)それじゃ。 317 00:21:27,486 --> 00:21:32,491 ヴェルデアピス傭兵団を雇ったのは この輿入れを よく思わぬ連中。 318 00:21:32,491 --> 00:21:34,493 思い当たるじゃろ? 319 00:21:35,427 --> 00:21:40,432 おぬし 外野面はできんぞ。 立派な当事者じゃからな。 320 00:21:40,432 --> 00:21:46,438 ♬~ 321 00:21:46,438 --> 00:21:51,443 俺の剣が必要な時は いつでも振るう。 相手が誰であってもね。 322 00:21:52,444 --> 00:21:57,449 (ルーシー)おぬし… 変わったな。 323 00:22:03,455 --> 00:22:08,460 ♬~ 324 00:23:34,413 --> 00:23:37,416 〈古い友人と再会して飲むのは楽しい〉 325 00:23:37,416 --> 00:23:40,419 〈「おまえ老けたなあ」などと つい言いたくなるが→ 326 00:23:40,419 --> 00:23:42,421 間違いなく 言い返される〉 327 00:23:43,422 --> 00:23:47,426 〈次回 「片田舎のおっさん、教都に行く」〉