1 00:00:06,073 --> 00:00:10,077 (木剣を打ち合う音) 2 00:00:12,179 --> 00:00:14,248 ⚞ハッ! 3 00:00:14,248 --> 00:00:17,217 ⚞ハッ! ⚟ホッ! 4 00:00:19,119 --> 00:00:22,122 (ベリル・ガーデナント)あの~ ちょっといいかな? 5 00:00:22,122 --> 00:00:26,126 間合いの取り合い もう少し工夫してみてはどうかな? 6 00:00:26,126 --> 00:00:28,095 (騎士団員)…と言いますと? 7 00:00:30,130 --> 00:00:33,100 例えば こんな感じで…。 8 00:00:33,100 --> 00:00:38,105 相手が こちらの剣を注視していれば 間合いの変化に気づかれにくい。 9 00:00:38,105 --> 00:00:40,107 確かに。 10 00:00:40,107 --> 00:00:45,112 細かいことだけど 半歩の間合いで 勝敗が分かれることもあるからね。 11 00:00:45,112 --> 00:00:47,114 あっ…。 12 00:00:47,114 --> 00:00:50,117 《全員で 手 止めて聞くほどの 話じゃないんだけどな…》 13 00:00:50,117 --> 00:00:52,119 (鐘) 14 00:00:52,119 --> 00:00:55,122 今日は これくらいにしておこうか。 みんな お疲れさま。 15 00:00:55,122 --> 00:00:57,090 (騎士団員たち)お疲れさまでした! 16 00:00:58,125 --> 00:01:02,095 (ヘンブリッツ・ドラウト) ベリル殿 ご指導ありがとうございました。 17 00:01:02,095 --> 00:01:06,099 お使いください。 ど… どうも。 18 00:01:06,099 --> 00:01:09,102 ありがとう。 19 00:01:09,102 --> 00:01:13,106 《みんなが素直に 俺の助言を聞いてくれるのは→ 20 00:01:13,106 --> 00:01:16,076 最初にヘンブリッツくんと手合わせした おかげかも》 21 00:01:19,112 --> 00:01:22,082 《恐ろしかったけどね…》 22 00:01:22,082 --> 00:01:25,085 (クルニ・クルーシエル)先生! 午後は予定あるっすか? 23 00:01:25,085 --> 00:01:28,088 えっ? いや 別にないけど。 24 00:01:28,088 --> 00:01:33,093 なら 首都をご案内するっす! 先生 この近くしか知らないっすよね? 25 00:01:33,093 --> 00:01:37,097 言われてみれば 宿とここを往復してるだけだな…。 26 00:01:37,097 --> 00:01:41,101 (ヘンブリッツ)それはもったいない! バルトレーンには観光名所もあります故…。 27 00:01:41,101 --> 00:01:43,103 私に任せてくださいっす! 28 00:01:43,103 --> 00:01:46,106 じゃあ お願いしようかな。 29 00:01:46,106 --> 00:01:49,076 はいっす! では 着替えてくるっす。 30 00:01:51,111 --> 00:01:53,080 《指南役に就いて1週間→ 31 00:01:53,080 --> 00:01:56,083 結構なじんできた気がする》 32 00:01:57,084 --> 00:02:19,072 ♬~ 33 00:03:40,153 --> 00:03:45,158 (官僚)レベリオ騎士団の当期計画については 書類どおり 承認ということで。 34 00:03:45,158 --> 00:03:49,129 (アリューシア・シトラス)ありがとうございます。 (官僚)予算については 主計室に申請を。 35 00:03:49,129 --> 00:03:52,132 承知いたしました。 時に 騎士団長。 36 00:03:52,132 --> 00:03:55,135 招聘した特別指南役は 期待どおりの働きを? 37 00:03:55,135 --> 00:03:58,105 万事良好 期待以上です。 38 00:04:02,109 --> 00:04:06,113 《剣を極めたいなら 組織の長になど なるものではない》 39 00:04:06,113 --> 00:04:09,149 《無駄な時間を取られすぎる》 40 00:04:09,149 --> 00:04:12,119 《でも 先生を あのままにしておくなんて→ 41 00:04:12,119 --> 00:04:14,087 私にはできなかった》 42 00:04:17,157 --> 00:04:22,129 (アリューシアの母)隣町に越してきたのですが この道場の評判を聞きまして…。 43 00:04:23,130 --> 00:04:28,135 (アリューシアの父)自分の身を守るすべくらいは そろそろ覚えてもいい頃かと…。 44 00:04:28,135 --> 00:04:33,140 そうですね。 都会と違って この辺りは 騎士団の目も届きにくいので→ 45 00:04:33,140 --> 00:04:35,108 護身ができるに越したことはないです。 46 00:04:35,108 --> 00:04:38,111 (アリューシアの母)アリューシア ごあいさつして。 47 00:04:39,146 --> 00:04:42,149 よ… よろしくお願いします。 48 00:04:42,149 --> 00:04:45,152 ベリル・ガーデナントです。 よろしく アリューシア。 49 00:04:45,152 --> 00:04:47,120 あっ…。 50 00:04:48,121 --> 00:04:52,125 (アリューシアの声)初めて会った印象は 優しそうなおじさん。 51 00:04:53,126 --> 00:04:55,128 (アリューシアの声)最初にやったのは 素振り。 52 00:04:57,164 --> 00:05:00,133 (アリューシアの声)とても丁寧に教えてくれた。 53 00:05:04,137 --> 00:05:07,140 (アリューシアの声) 体を効率的に動かすための訓練。 54 00:05:07,140 --> 00:05:09,142 あっ あっ…。 55 00:05:10,143 --> 00:05:12,145 うっ… ううっ…! 56 00:05:13,146 --> 00:05:18,151 (アリューシアの声) それまで経験したことがなく 新鮮だった。 57 00:05:18,151 --> 00:05:23,123 入門してから1年半は この2つと 基本の型稽古だけ。 58 00:05:23,123 --> 00:05:26,126 でも 退屈ではなかった。 59 00:05:29,129 --> 00:05:32,132 (アリューシアの声) 体が強くなっていくのを感じられたし…。 60 00:05:37,137 --> 00:05:40,140 (アリューシアの声) 剣も どんどん手になじんでくれた。 61 00:05:40,140 --> 00:05:42,142 そして 何より→ 62 00:05:42,142 --> 00:05:45,145 先生は ちょっとしたことでも いつも褒めてくれる。 63 00:05:45,145 --> 00:05:47,113 それが嬉しかった。 64 00:05:50,150 --> 00:05:53,153 《ランドリドさん 何をためらっているの?》 65 00:05:55,121 --> 00:05:57,123 (ランドリド・パトルロック)あっ…。 66 00:06:01,161 --> 00:06:04,130 そろそろやってみようか かかり稽古。 67 00:06:04,130 --> 00:06:06,132 あっ… はい! 68 00:06:10,170 --> 00:06:12,138 《あれ?》 69 00:06:12,138 --> 00:06:15,141 《どこにも打ち込めない…。 なんで?》 70 00:06:15,141 --> 00:06:17,110 《今!》 71 00:06:18,144 --> 00:06:20,113 あっ…。 72 00:06:20,113 --> 00:06:22,115 ありがとうございました。 73 00:06:22,115 --> 00:06:25,118 あっ… ありがとうございました。 74 00:06:25,118 --> 00:06:28,121 アリューシアは筋がいいね。 75 00:06:28,121 --> 00:06:32,092 やみくもに打ってこなかったし 一番いいタイミングで踏み込んできた。 76 00:06:33,126 --> 00:06:35,128 (アリューシアの声)今なら わかる。 77 00:06:35,128 --> 00:06:37,130 でも あの頃の私は→ 78 00:06:37,130 --> 00:06:43,103 剣術の先生というのは みんな これくらいのことができるのかと思っていた。 79 00:06:44,104 --> 00:06:47,140 出稽古だし 胸を借りるつもりでね。 80 00:06:47,140 --> 00:06:50,110 寸止めだけど 首から上は反則。 81 00:06:50,110 --> 00:06:53,113 怪我がないように気をつけて。 (町道場門下生たち)はい! 82 00:06:53,113 --> 00:06:55,148 (一同)よろしくお願いします! 83 00:06:55,148 --> 00:07:03,123 ♬~ 84 00:07:03,123 --> 00:07:05,125 (掛け声) 85 00:07:05,125 --> 00:07:07,127 ハッ! 86 00:07:07,127 --> 00:07:09,095 (町道場師範)一本! 87 00:07:11,131 --> 00:07:14,134 次 アリューシア。 88 00:07:14,134 --> 00:07:16,102 はい。 89 00:07:18,104 --> 00:07:20,106 始め! 90 00:07:22,108 --> 00:07:24,110 《えっ?》 91 00:07:24,110 --> 00:07:27,113 《どこに打っても入る…?》 92 00:07:27,113 --> 00:07:29,115 タァーッ! 93 00:07:30,116 --> 00:07:32,118 あっ… このっ! 94 00:07:33,119 --> 00:07:36,122 あっ…。 ハッ! 95 00:07:36,122 --> 00:07:38,124 (町道場師範)一本! 96 00:07:43,129 --> 00:07:46,099 《簡単に勝ててしまった…》 97 00:07:47,133 --> 00:07:51,137 他流と試合できて みんな いい勉強になったね。 98 00:07:51,137 --> 00:07:56,142 先生 うちの道場って もしかして かなり強いんでしょうか? 99 00:07:56,142 --> 00:07:58,144 そんなことはないよ。 100 00:07:58,144 --> 00:08:01,147 でも みんな勝ってましたし→ 101 00:08:01,147 --> 00:08:05,151 先生も あちらの師範との模擬戦で 勝たれてましたし。 102 00:08:05,151 --> 00:08:09,155 たまたま 向こうの流派と うちの流派の 相性がよかっただけで→ 103 00:08:09,155 --> 00:08:12,158 どっちが強いかなんて 簡単には言えない。 104 00:08:12,158 --> 00:08:16,129 勝ち負けより 何を得るかを 大事にしてほしいな。 105 00:08:17,130 --> 00:08:19,132 はい…。 106 00:08:20,133 --> 00:08:22,135 あっ…。 107 00:08:23,136 --> 00:08:26,139 ん? 忘れ物かい? 取りに行ってきます。 108 00:08:32,145 --> 00:08:37,117 ハア ハア ハア ハア…。 109 00:08:44,124 --> 00:08:46,126 あっ…。 110 00:08:46,126 --> 00:08:49,129 これを捜しに来たんだろ? 111 00:08:52,165 --> 00:08:55,135 あっ…。 (町道場門下生たちの笑い声) 112 00:08:55,135 --> 00:08:57,137 取れ。 113 00:08:57,137 --> 00:09:00,140 寸止めなんかで 勝った気になってんじゃねえ! 114 00:09:00,140 --> 00:09:02,142 そっちも当てていいぜ。 115 00:09:02,142 --> 00:09:06,146 まあ 当てありなら 田舎もんに負けるわけないけどな。 116 00:09:06,146 --> 00:09:09,149 (町道場門下生たちの笑い声) お断りします。 117 00:09:09,149 --> 00:09:11,151 やらねえんなら それでもいい。 118 00:09:11,151 --> 00:09:15,121 ただし 骨の一本 二本はもらっとくが 文句はねえよな!? 119 00:09:15,121 --> 00:09:17,123 (木剣が当たる音) 120 00:09:17,123 --> 00:09:19,159 あっ…。 121 00:09:19,159 --> 00:09:21,127 アイテテテテテ…。 122 00:09:21,127 --> 00:09:23,163 先生! どけ! 123 00:09:23,163 --> 00:09:25,131 邪魔すんなよ おっさん! 124 00:09:25,131 --> 00:09:29,135 剣術を そういうふうに使ってほしくないなあ。 125 00:09:34,140 --> 00:09:36,109 なっ…!? 126 00:09:39,112 --> 00:09:41,114 うわあっ! ぐあっ! 127 00:09:41,114 --> 00:09:44,117 (町道場門下生)ああっ! はあ…? 128 00:09:48,121 --> 00:09:50,090 こいつ…! 129 00:09:52,125 --> 00:09:54,127 (町道場師範)やめんか! 師範! 130 00:09:54,127 --> 00:09:58,131 物音がするので戻ってみたら なんだ? このざまは! 131 00:09:58,131 --> 00:10:00,133 でも なめられたままじゃ…。 132 00:10:00,133 --> 00:10:03,136 見てわからんのか 馬鹿者! 133 00:10:03,136 --> 00:10:07,106 この方は お前らが何人でかかろうが 相手にならんわ! 134 00:10:07,106 --> 00:10:11,144 門弟の皆さんにも実力で劣っていた。 それだけのことだ! 135 00:10:11,144 --> 00:10:15,115 まあまあ…。 血気盛んな年頃ですし。 136 00:10:16,115 --> 00:10:21,120 弟子の不始末は 師である私の責任。 どうかお許しいただきたい。 137 00:10:21,120 --> 00:10:24,090 いやいや そんな… やめてください。 138 00:10:32,131 --> 00:10:35,135 なんとなく 嫌な予感がしてね。 139 00:10:35,135 --> 00:10:37,103 見に行って正解だった。 140 00:10:37,103 --> 00:10:39,139 でも 先生が怪我を…。 141 00:10:39,139 --> 00:10:41,107 大した怪我じゃないよ。 142 00:10:41,107 --> 00:10:43,109 でも…。 143 00:10:43,109 --> 00:10:49,115 ♬~ 144 00:10:49,115 --> 00:10:53,119 でも… 私のせいで…。 145 00:10:54,120 --> 00:10:56,089 アリューシアは悪くない。 146 00:10:58,124 --> 00:11:01,127 最初から一緒に戻ればよかった。 147 00:11:01,127 --> 00:11:05,131 気が利かなくて 怖い思いをさせてしまって すまなかった。 148 00:11:05,131 --> 00:11:10,103 でも アリューシアに怪我がなくて 本当によかった。 149 00:11:11,137 --> 00:11:14,140 (嗚咽) 150 00:11:14,140 --> 00:11:16,142 あっ… ごめん! 151 00:11:16,142 --> 00:11:18,144 やっぱり怖かったよね。 本当 ごめん! 152 00:11:18,144 --> 00:11:22,215 あっ 次の場所まで時間あるから 何か食べてく? 153 00:11:22,215 --> 00:11:25,218 みんなは先に帰したから その… 内緒でね。 154 00:11:26,152 --> 00:11:28,121 違います…。 155 00:11:29,122 --> 00:11:34,127 えっ? お… おなかすいてないのか。 どうしよう…。 156 00:11:34,127 --> 00:11:40,166 (アリューシアの声)怖くて泣いたわけでも 悲しくて泣いたわけでもなかった。 157 00:11:40,166 --> 00:11:44,103 胸がいっぱいになると 涙が止まらなくなることを→ 158 00:11:44,103 --> 00:11:46,105 私は知った。 159 00:11:50,109 --> 00:12:01,120 ♬~ 160 00:12:04,090 --> 00:12:06,092 (息を吐く音) 161 00:12:14,100 --> 00:12:16,102 あっ…。 162 00:12:16,102 --> 00:12:18,071 あっ…。 163 00:12:19,105 --> 00:12:22,108 できた…。 164 00:12:23,109 --> 00:12:25,078 うん お見事。 165 00:12:26,112 --> 00:12:29,082 君は十分に強くなった。 166 00:12:29,082 --> 00:12:33,086 そんな…! 先生 私は まだ…。 167 00:12:33,086 --> 00:12:36,089 本当に 教えられることが残っていないんだ。 168 00:12:36,089 --> 00:12:38,124 それは理解してほしいな。 169 00:12:38,124 --> 00:12:43,096 (アリューシアの声)先生は 謙遜に謙遜を重ねた結果 本気でそう思っている。 170 00:12:43,096 --> 00:12:47,100 私は まだ 先生の足元にすら及んでいないのに…。 171 00:12:48,101 --> 00:12:52,105 わかりました。 謹んで拝受いたします。 172 00:12:56,142 --> 00:13:02,148 (アリューシアの声)離れたくなかった。 でも 先生を困らせたくはなかった。 173 00:13:04,117 --> 00:13:06,119 (アリューシアの声)巣立ったからには→ 174 00:13:06,119 --> 00:13:09,122 先生の剣が どこでも通用することを証明する。 175 00:13:11,124 --> 00:13:14,127 (アリューシアの声)必然的に臨んだ騎士団試験で→ 176 00:13:14,127 --> 00:13:18,097 うすうす感じ続けていたことが 確信に変わった。 177 00:13:18,097 --> 00:13:29,108 ♬~ 178 00:13:29,108 --> 00:13:31,110 (アリューシアの声)候補生はおろか→ 179 00:13:31,110 --> 00:13:36,115 試験官の騎士団員ですら 先生と比べれば遅すぎる。 180 00:13:36,115 --> 00:13:40,086 成績首位で入団し 確信はさらに深まった。 181 00:13:41,120 --> 00:13:46,125 (アリューシアの声)先生の動体視力と反応速度は 常軌を逸している。 182 00:13:46,125 --> 00:13:48,127 私の目的が決まった。 183 00:13:48,127 --> 00:13:51,097 先生を あのままには しておけない。 184 00:13:51,097 --> 00:13:56,102 騎士団長の地位を得て さらに実績を重ね…。 185 00:13:56,102 --> 00:14:02,108 ♬~ 186 00:14:02,108 --> 00:14:06,145 (アリューシアの声) 指南役を招聘する発言力を得た時には→ 187 00:14:06,145 --> 00:14:10,183 道場を離れてから10年も経っていた。 188 00:14:10,183 --> 00:14:13,119 しかし 先生は 先生のままだった。 189 00:14:13,119 --> 00:14:17,123 いや むしろ 私が知る頃より さらに研ぎ澄まされている。 190 00:14:17,123 --> 00:14:27,100 ♬~ 191 00:14:27,100 --> 00:14:30,069 《重たい女だと思われるかもしれない》 192 00:14:33,106 --> 00:14:36,075 《でも 先生にふさわしい舞台を…》 193 00:14:39,112 --> 00:14:42,081 《用意せずにはいられなかった》 194 00:14:47,086 --> 00:14:50,089 団長 お疲れさまです。 195 00:14:50,089 --> 00:14:52,125 今日の指南は どうでしたか? 196 00:14:52,125 --> 00:14:57,096 ベリル殿の引き出しの多さと見識の深さに 驚かされるばかりです。 197 00:14:57,096 --> 00:15:00,099 今も おさらいをしておりました。 198 00:15:00,099 --> 00:15:05,104 それは何よりです。 で 先生は もう帰られたのですね? 199 00:15:05,104 --> 00:15:08,107 クルニが 首都をご案内したいと言いまして…。 200 00:15:09,108 --> 00:15:11,110 首都をご案内するっす! 201 00:15:11,110 --> 00:15:14,080 私に任せてくださいっす! 202 00:15:14,080 --> 00:15:16,082 じゃあ お願いしようかな。 203 00:15:17,083 --> 00:15:19,085 ベリル殿と一緒に出かけました。 204 00:15:20,086 --> 00:15:22,088 先生と首都観光…。 205 00:15:22,088 --> 00:15:25,091 私が行きたかった。 なぜなら それは→ 206 00:15:25,091 --> 00:15:27,093 実質 デートに他ならないといっても 過言ではなく…。 207 00:15:27,093 --> 00:15:29,128 何かおっしゃいましたか? 208 00:15:29,128 --> 00:15:31,097 いえ なんでもありません。 209 00:15:32,098 --> 00:15:41,107 ♬~ 210 00:15:41,107 --> 00:15:44,110 店の数がすさまじい。 211 00:15:44,110 --> 00:15:47,113 よろず屋と宿屋しかない俺の村とは えらい違いだ。 212 00:15:47,113 --> 00:15:52,118 やっぱり 街歩きするなら 西区が一番楽しいっすね。 213 00:15:52,118 --> 00:15:56,088 観光名所が多いのは 北区じゃなかったっけ? 214 00:15:56,088 --> 00:15:58,090 王宮とか 教会とか…。 215 00:15:58,090 --> 00:16:02,094 そんなの喜んで見に行くの おのぼりさんだけっすよ。 216 00:16:03,129 --> 00:16:07,099 《そう 俺が まさに その おのぼり中年なんだけどね》 217 00:16:08,201 --> 00:16:11,170 ⚟(フィッセル・ハーベラー)あっ ベリル先生だ。 ん? 218 00:16:12,104 --> 00:16:16,108 (フィッセル)やっぱり。 久しぶり。 誰? 219 00:16:16,108 --> 00:16:18,144 フィスちゃん! お疲れっす! 220 00:16:18,144 --> 00:16:20,112 クルニ 知り合い? 221 00:16:20,112 --> 00:16:23,115 先生 もしかして 覚えてないんすか? 222 00:16:23,115 --> 00:16:27,119 ベリル先生 ひどい。 しくしく。 223 00:16:27,119 --> 00:16:29,121 そ… そう言われても…。 224 00:16:31,123 --> 00:16:34,126 これでどう? チラッ チラッ。 225 00:16:34,126 --> 00:16:36,128 《ん? 餞別の剣》 226 00:16:36,128 --> 00:16:40,099 《ってことは 俺の道場で全てを修めた子か》 227 00:16:40,099 --> 00:16:42,101 《で フィス…》 228 00:16:42,101 --> 00:16:44,136 もしかして フィッセル? 229 00:16:44,136 --> 00:16:48,140 正解。 でも遅い。 私は悲しい。 230 00:16:48,140 --> 00:16:52,111 いやあ 毎回 弟子に会う度に言ってるけど 見違えたよ。 231 00:16:53,112 --> 00:16:57,116 (2人)フンッ! フンッ! 232 00:16:57,116 --> 00:16:59,085 フンッ! 233 00:17:01,120 --> 00:17:05,124 5年経ってる。 私も成長した。 234 00:17:05,124 --> 00:17:07,126 そうか。 235 00:17:07,126 --> 00:17:10,129 そういえば 最後の2年は クルニと重なってたね。 236 00:17:10,129 --> 00:17:14,100 フィスちゃんは すごいんすよ。 今は魔法師団のエースっす! 237 00:17:14,100 --> 00:17:17,103 えっ 魔法師団!? 238 00:17:17,103 --> 00:17:19,105 《うち 剣術道場なんだけど…》 239 00:17:20,106 --> 00:17:22,108 フィスちゃん 買い物っすか? 240 00:17:22,108 --> 00:17:26,112 うん。 魔装具を見繕いに。 241 00:17:26,112 --> 00:17:28,114 魔装具? 242 00:17:34,120 --> 00:17:39,125 おおっ! これがあると 素人でも魔術が使えるっす。 243 00:17:39,125 --> 00:17:41,127 ただし 高いっす。 244 00:17:41,127 --> 00:17:43,095 私は なしでもできる。 245 00:17:43,095 --> 00:17:45,097 うわっ! 246 00:17:45,097 --> 00:17:49,101 っていうか 本当に魔術師なんだね フィッセルは。 247 00:17:49,101 --> 00:17:51,103 すごく頑張った。 248 00:17:51,103 --> 00:17:55,107 《魔術師は希少な職種。 言葉以上に努力したはず》 249 00:17:55,107 --> 00:18:00,079 《剣の道を離れていたのは寂しいけど 誇らしくもある》 250 00:18:01,147 --> 00:18:04,083 ⚟ああっ! ひったくりよ! えっ? 251 00:18:04,083 --> 00:18:06,085 へへへへ…! 252 00:18:07,086 --> 00:18:10,089 私がやる。 先生が出るまでもない。 253 00:18:15,127 --> 00:18:17,096 (フィッセル)ハッ! 254 00:18:18,097 --> 00:18:20,066 ハア ハア ハア…。 255 00:18:21,100 --> 00:18:24,070 ああっ! うっ! イテテテテ…! 256 00:18:26,105 --> 00:18:28,107 はい おとなしくするっすよ。 257 00:18:28,107 --> 00:18:31,110 こう見えて騎士団っす。 クソッ! 258 00:18:31,110 --> 00:18:34,080 動きが速い! 捕獲術も手慣れてるなあ。 259 00:18:34,080 --> 00:18:38,084 犯罪の取り締まりも 私たちの仕事のうち。 260 00:18:39,118 --> 00:18:42,088 いい連携だ。 さっきの魔法もすごかったし。 261 00:18:42,088 --> 00:18:46,092 剣魔法。 剣に魔法をのせて飛ばす。 262 00:18:46,092 --> 00:18:49,095 先生に教わった剣術 生かしてる。 263 00:18:49,095 --> 00:18:52,098 《剣術に こんな応用があるなんて…》 264 00:18:52,098 --> 00:18:54,100 うん ありがとう。 265 00:18:54,100 --> 00:18:57,103 ん? お礼を言うのは私のほう…。 266 00:18:57,103 --> 00:19:00,072 いや 俺のほうだよ! 267 00:19:01,107 --> 00:19:05,111 (宿の主人)お早いですね。 ええ 目が覚めちゃって…。 268 00:19:05,111 --> 00:19:09,081 (宿の主人)これ 食べてくださいよ。 ああ どうも。 269 00:19:10,116 --> 00:19:13,085 《早起きした日は散歩に限る》 270 00:19:13,085 --> 00:19:16,088 《いつまでも おのぼり中年ってわけにもいかないし→ 271 00:19:16,088 --> 00:19:19,158 道の一つも覚えないと…》 272 00:19:19,158 --> 00:19:21,093 ⚞(ルーシー・ダイアモンド)そこの おぬし…。 273 00:19:21,093 --> 00:19:26,165 《時間はある。 西区の商業地区まで 足 延ばしてみるか》 274 00:19:26,165 --> 00:19:28,100 ⚞(ルーシー)おぬし。 おい 待たぬか。 275 00:19:28,100 --> 00:19:32,104 《クルニとフィッセルに 今度 ご飯をおごるって約束したし→ 276 00:19:32,104 --> 00:19:35,174 良さそうな店でも見つけられれば…》 277 00:19:35,174 --> 00:19:37,109 ⚞(ルーシー)無視するでないわ! 278 00:19:37,109 --> 00:19:39,078 なっ 何…? 俺? 279 00:19:40,079 --> 00:19:42,081 (ルーシー)ふん! 280 00:19:42,081 --> 00:19:46,085 えーっと… お嬢ちゃん 迷子? 281 00:19:46,085 --> 00:19:49,088 誰がお嬢ちゃんか! まったく…。 282 00:19:49,088 --> 00:19:53,092 おぬし ベリル・ガーデナントじゃろ? そうだけど…。 283 00:19:53,092 --> 00:19:56,128 わしは ルーシー・ダイアモンドという。 284 00:19:56,128 --> 00:20:00,099 レベリス王国魔法師団の団長をやっておる。 285 00:20:00,099 --> 00:20:05,104 魔法師団ごっこか…。 都会の子供は変わった遊びをするんだね。 286 00:20:05,104 --> 00:20:07,106 ルーシーちゃん おうちはどっち? 287 00:20:07,106 --> 00:20:09,108 ちゃん付けは やめい! 288 00:20:09,108 --> 00:20:11,110 あと ごっこ遊びでもないわ! 289 00:20:11,110 --> 00:20:14,113 ええい… これで どうじゃ? 290 00:20:14,113 --> 00:20:19,118 おおっ…! あっ… えっ? 本当に魔法師団の…? 291 00:20:19,118 --> 00:20:21,120 納得したならよい。 292 00:20:21,120 --> 00:20:26,125 散歩をするにも 道連れがおるほうが楽しいじゃろ? 293 00:20:26,125 --> 00:20:28,094 フフッ…。 294 00:20:29,128 --> 00:20:34,133 (ルーシー)フィスに聞いての。 剣の師匠がバルトレーンに来ておると。 295 00:20:34,133 --> 00:20:38,137 ああ フィッセルのこと? この前 久しぶりに会ったよ。 296 00:20:38,137 --> 00:20:41,107 (ルーシー)おぬしに会ったことを 楽しそうに話しておった。 297 00:20:41,107 --> 00:20:45,144 嬉しかったんじゃろう。 そうであれば 俺も嬉しいね。 298 00:20:45,144 --> 00:20:48,114 (ルーシー)フィスの剣魔法は優秀でなあ。 299 00:20:48,114 --> 00:20:51,117 魔法の才はもちろんあるが 剣も相当じゃ。 300 00:20:51,117 --> 00:20:54,120 師匠が良いのであろうな。 301 00:20:54,120 --> 00:20:59,125 いや フィッセルの努力のたまものさ。 俺は とっかかりを教えただけで…。 302 00:20:59,125 --> 00:21:02,128 ルーシーちゃんも剣術やってみる? 303 00:21:02,128 --> 00:21:06,098 子供扱いはやめろ。 わしは おぬしより ずっと年上じゃぞ。 304 00:21:06,098 --> 00:21:09,101 《と言われても その見た目じゃ…》 305 00:21:10,136 --> 00:21:13,105 (ルーシー)さて ここら辺でいいじゃろ。 306 00:21:14,106 --> 00:21:18,110 こんな所に空き地? (ルーシー)取り壊しの跡じゃ。 307 00:21:18,110 --> 00:21:21,113 街の新陳代謝か。 さすが首都! 308 00:21:21,113 --> 00:21:26,118 わしは魔法が好きでな。 ずっと研鑽と研究の毎日じゃ。 309 00:21:26,118 --> 00:21:31,123 ん? わかるよ。 俺だって 剣を振る毎日だから。 310 00:21:31,123 --> 00:21:35,127 成長の実感を得たい 研究の成果を試したい…。 311 00:21:35,127 --> 00:21:38,130 剣士は そんなことを考えぬか? 312 00:21:38,130 --> 00:21:41,133 考えるね。 上達の実感は大事だよ。 313 00:21:41,133 --> 00:21:44,103 試してみたいのよ…。 314 00:21:44,103 --> 00:21:46,105 強者を相手にの! 315 00:21:46,105 --> 00:21:48,073 (爆発音) 316 00:21:49,108 --> 00:21:52,111 ふむ… さすがの反応じゃな。 317 00:21:52,111 --> 00:22:00,119 ♬~ 318 00:22:00,119 --> 00:22:03,088 冗談ってわけじゃなさそうだね。 319 00:22:06,125 --> 00:22:11,096 ♬~ 320 00:23:35,114 --> 00:23:37,116 〈食べ歩きは楽しい〉 321 00:23:37,116 --> 00:23:40,119 〈しかし 食べ歩きというのは 間食の連続で→ 322 00:23:40,119 --> 00:23:43,122 30を過ぎると 間食は確実にぜい肉が増える〉 323 00:23:43,122 --> 00:23:45,124 〈つらい…〉 324 00:23:45,124 --> 00:23:49,094 〈次回 「片田舎のおっさん、猛攻を凌ぐ」〉