1 00:00:06,106 --> 00:00:09,109 (ベリル・ガーデナント)《なんと これが俺の家》 2 00:00:09,109 --> 00:00:11,111 《狭いが庭付き》 3 00:00:11,111 --> 00:00:14,114 《おまけに水道も風呂もある》 4 00:00:14,114 --> 00:00:17,117 《さすが 元ルーシーの家だ》 5 00:00:17,117 --> 00:00:20,120 《しかし… 行きがかり上とはいえ→ 6 00:00:20,120 --> 00:00:24,124 首都に持ち家とは 分不相応にも程があるよ》 7 00:00:24,124 --> 00:00:29,129 《住み始めて5日経つけど まだ全然慣れない…》 8 00:00:31,198 --> 00:00:33,133 フウ…。 》(足音) 9 00:00:33,133 --> 00:00:35,102 あっ おはよう。 (ミュイ・フレイア)ん…。 10 00:00:36,136 --> 00:00:40,107 《そして この状況にも慣れない…》 11 00:00:40,107 --> 00:00:42,142 《行きがかり上とはいえ→ 12 00:00:42,142 --> 00:00:46,113 思春期の女の子と 同居することになるとは…》 13 00:00:46,113 --> 00:00:50,117 朝ご飯 遅くなってすまないね。 料理は不慣れなもんで。 14 00:00:50,117 --> 00:00:53,120 (ミュイ)…適当でいいのに。 15 00:00:53,120 --> 00:00:57,124 今日のおかず こんなんでよかった? 好きなものとかある? 16 00:00:57,124 --> 00:00:59,126 (ミュイ)食えれば なんでもいい。 17 00:00:59,126 --> 00:01:03,130 あ… そう。 あと 昨日着てた服 洗濯するから…。 18 00:01:03,130 --> 00:01:05,132 (ミュイ)いい。 自分でやる。 19 00:01:05,132 --> 00:01:07,134 あ… そう…。 20 00:01:07,134 --> 00:01:09,136 《でも 君の洗濯って→ 21 00:01:09,136 --> 00:01:13,140 せっけん使わないで 水にさらして 絞って干すだけだよね…》 22 00:01:13,140 --> 00:01:17,110 《あらゆる面において すっごく遠慮されてる気がする…》 23 00:01:17,110 --> 00:01:19,112 あ…。 何? 24 00:01:19,112 --> 00:01:22,115 その… トイレ借りてもいいか? 25 00:01:22,115 --> 00:01:25,085 あのね それ 毎回聞かれるけど→ 26 00:01:25,085 --> 00:01:29,089 ここはミュイの家でもあるんだから 変に遠慮しないで…。 27 00:01:29,089 --> 00:01:33,093 …わかった。 これからは無断で使うようにする。 28 00:01:33,093 --> 00:01:35,128 無断って!? 29 00:01:35,128 --> 00:01:37,130 (ため息) 30 00:01:37,130 --> 00:01:59,119 ♬~ 31 00:03:36,049 --> 00:03:40,053 《この年頃の子供は 道場で散々相手してきたのに→ 32 00:03:40,053 --> 00:03:43,056 やはり 同居となると勝手が違う…》 33 00:03:43,056 --> 00:03:48,061 《しかし 一緒に暮らしていく以上 遠慮されっぱなしでは つらすぎる》 34 00:03:48,061 --> 00:03:51,064 《どうにかして距離を縮めないと…》 35 00:03:51,064 --> 00:03:55,068 この串焼き 若い女の子に人気なんだよ。 ん。 36 00:03:55,068 --> 00:03:59,039 《クルニとフィッセルが よく食べてる ってだけなんだけど→ 37 00:03:59,039 --> 00:04:01,041 一応 嘘じゃないからね…》 38 00:04:01,041 --> 00:04:05,045 味は どうだい? めちゃくちゃうまい。 39 00:04:05,045 --> 00:04:08,048 《よし。 食べ歩きで仲良くなるぞ作戦 まずまずだな》 40 00:04:08,048 --> 00:04:10,050 《お次は…》 41 00:04:11,051 --> 00:04:15,055 劇場…? ミュイは お芝居 見たことある? 42 00:04:15,055 --> 00:04:17,057 (ミュイ)ねえに決まってるだろ。 43 00:04:17,057 --> 00:04:21,061 俺も ずっと田舎暮らしで 本格的なやつを見てみたかったんだ。 44 00:04:21,061 --> 00:04:24,064 付き合ってもらえるかな? (ミュイ)まあ いいけど…。 45 00:04:24,064 --> 00:04:26,032 じゃ 入ろう。 46 00:04:27,067 --> 00:04:32,072 (役者)あなた様を愛するが故 あなた様を許すことができないのです。 47 00:04:32,072 --> 00:04:36,042 (役者)汝を愛し続けるために 汝の許しは請わぬ! 48 00:04:36,042 --> 00:04:38,044 (観客の拍手と歓声) 49 00:04:38,044 --> 00:04:43,049 さすが大きな劇場の芝居 見応えあったな。 ミュイは どうだった? 50 00:04:43,049 --> 00:04:49,055 (ミュイ)ん… 主役の男が勝手なこと言ってて むかついたけど 結構面白かった。 51 00:04:49,055 --> 00:04:51,057 ほほう…。 52 00:04:51,057 --> 00:04:55,061 俺は ヒロインのほうが わがままに見えたけど ミュイが言うのも一理あるね。 53 00:04:55,061 --> 00:04:58,064 まあ 楽しめたんなら何よりだ。 54 00:04:58,064 --> 00:05:03,069 《うん。 一緒に芝居を見たことで 共通の話題もできた》 55 00:05:03,069 --> 00:05:06,039 《この調子で距離を縮めていければ…》 56 00:05:10,043 --> 00:05:13,046 別に ついてこなくてもいいのに。 57 00:05:13,046 --> 00:05:15,048 まあ そう言わないで…。 58 00:05:15,048 --> 00:05:19,052 一応 後見人としての ごあいさつもあるからね。 59 00:05:19,052 --> 00:05:23,056 あと 俺も 魔術師学院に興味がないわけじゃないし。 60 00:05:23,056 --> 00:05:25,025 おっ ここが校門か。 61 00:05:26,059 --> 00:05:29,029 大きいね。 うん…。 62 00:05:30,063 --> 00:05:33,033 おお… おお…。 63 00:05:34,067 --> 00:05:36,069 よしよし 安定してる! 64 00:05:37,070 --> 00:05:39,105 とりあえず 職員室を探さないと。 65 00:05:39,105 --> 00:05:44,044 《あの もしかして 転入希望の生徒さんと親御さんですか? 66 00:05:44,044 --> 00:05:47,080 えっ? はい そうですけど…。 67 00:05:47,080 --> 00:05:52,085 私 キネラ・ファインと申しまして この魔術師学院で教師を務めております。 68 00:05:52,085 --> 00:05:55,088 ご丁寧に どうも。 ベリル・ガーデナントと申します。 69 00:05:55,088 --> 00:05:58,058 こちらはミュイです。 どうも。 70 00:05:58,058 --> 00:06:01,061 良ければ ご案内いたしましょうか? 71 00:06:01,061 --> 00:06:04,064 助かります。 立派な学院に気おされて→ 72 00:06:04,064 --> 00:06:07,067 勝手もわからず 立ち尽くしていたところでしたので。 73 00:06:07,067 --> 00:06:10,070 よ… よろしく… お願いします…。 74 00:06:10,070 --> 00:06:12,072 《おっ ミュイが硬くなってる…》 75 00:06:12,072 --> 00:06:14,074 《ちょっとかわいいな》 76 00:06:14,074 --> 00:06:17,077 フフフ… そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。 77 00:06:17,077 --> 00:06:19,045 では こちらへ。 78 00:06:28,088 --> 00:06:30,056 《窓は全部ガラスか…》 79 00:06:30,056 --> 00:06:33,059 《さすが国内随一の教育機関だな》 80 00:06:33,059 --> 00:06:37,063 ところで 当学院には どなたかのご紹介で? 81 00:06:37,063 --> 00:06:42,068 はい。 ルー… ダイアモンド魔法師団長が勧めてくれまして。 82 00:06:42,068 --> 00:06:46,039 あら 学院長直々のお声がけでしたのね。 83 00:06:46,039 --> 00:06:49,075 (生徒たち)キネラ先生 おはようございます。 84 00:06:49,075 --> 00:06:51,044 (キネラ)はい おはようございます。 85 00:06:51,044 --> 00:06:54,047 みんな 礼儀正しいですね。 86 00:06:54,047 --> 00:06:57,050 国を代表する魔術師に なるかもしれない子たちですから→ 87 00:06:57,050 --> 00:07:01,054 その辺りの教育も カリキュラムに組み込まれています。 88 00:07:01,054 --> 00:07:05,058 《うーむ… ミュイは この雰囲気になじめるのだろうか》 89 00:07:05,058 --> 00:07:08,028 《時間がかかるかもしれない…》 90 00:07:09,062 --> 00:07:14,067 学院長の推薦状がありますので 適性試験は免除となります。 91 00:07:14,067 --> 00:07:16,069 よかったね ミュイ。 92 00:07:16,069 --> 00:07:18,071 おう…。 う… うん。 93 00:07:18,071 --> 00:07:22,042 (キネラ)ところで ミュイさん 魔法専攻は お決まりですか? 94 00:07:22,042 --> 00:07:24,044 魔法専攻…? 95 00:07:24,044 --> 00:07:27,047 魔法には いくつかの体系がありまして→ 96 00:07:27,047 --> 00:07:30,050 ほとんどの魔術師は 得意不得意がありますから。 97 00:07:30,050 --> 00:07:34,087 はあ…。 アタシは 炎しか出せない…。 98 00:07:34,087 --> 00:07:38,058 でしたら ミュイさんは 攻性魔法が向いているかもしれませんね。 99 00:07:38,058 --> 00:07:42,062 こうせ…? すみません 魔法のほうは からっきしでして。 100 00:07:42,062 --> 00:07:44,064 ご説明します。 101 00:07:44,064 --> 00:07:47,067 魔法は大別すると→ 102 00:07:47,067 --> 00:07:51,071 攻性魔法 防性魔法 回復魔法→ 103 00:07:51,071 --> 00:07:55,041 強化魔法 生活魔法の5体系があり→ 104 00:07:55,041 --> 00:07:58,044 炎を出すのは攻性魔法の一種ということです。 105 00:07:59,045 --> 00:08:01,047 なるほど…。 106 00:08:01,047 --> 00:08:03,049 (キネラ)あとは そうですね→ 107 00:08:03,049 --> 00:08:05,051 学生寮に入られるかどうか 決めておいてください。 108 00:08:05,051 --> 00:08:08,054 え? 寮があるんですか? 109 00:08:08,054 --> 00:08:13,059 はい。 地方出身者に限らず 近隣からの学生も 多く入寮していますよ。 110 00:08:13,059 --> 00:08:15,061 ご覧になっていかれますか? 111 00:08:15,061 --> 00:08:19,065 あ… ええ…。 エヘヘ…。 112 00:08:19,065 --> 00:08:23,069 (キネラ)授業中ですので 寮生は出払ってますけど。 113 00:08:23,069 --> 00:08:26,039 広くてきれいですね。 114 00:08:26,039 --> 00:08:28,041 はあ~…! 115 00:08:30,076 --> 00:08:32,045 んっ…? 116 00:08:32,045 --> 00:08:34,080 (キネラ)ここが食堂です。 117 00:08:34,080 --> 00:08:38,051 朝昼晩と3食 栄養面に配慮したものが提供されます。 118 00:08:38,051 --> 00:08:40,086 (2人)はあ~…! 119 00:08:40,086 --> 00:08:44,057 (キネラ)お風呂は交代で使うので あまりゆっくりはできませんね。 120 00:08:44,057 --> 00:08:46,059 え… ええ…!? わあ…! 121 00:08:46,059 --> 00:08:50,063 (キネラ)ここは現在 空き部屋ですが 必要な家具は備えています。 122 00:08:50,063 --> 00:08:52,032 お… おお…! 123 00:08:54,100 --> 00:08:58,071 なんか すごい立派な寮だったね…。 (ミュイ)ん…。 124 00:08:58,071 --> 00:09:00,073 中央区まで戻って→ 125 00:09:00,073 --> 00:09:03,043 どっかで昼ご飯 食べて帰るか。 ん。 126 00:09:04,077 --> 00:09:08,081 《あんなにいい寮があるなら そこで暮らしたほうがいい…》 127 00:09:08,081 --> 00:09:13,086 《いや でも 他の子供たちとの共同生活に ミュイは順応できるのか?》 128 00:09:13,086 --> 00:09:17,057 《やはり しばらく 俺と一緒に生活したほうが…》 129 00:09:18,058 --> 00:09:20,093 何か食べたいものある? 130 00:09:20,093 --> 00:09:22,062 …別に。 なんでも。 131 00:09:23,063 --> 00:09:27,067 《うーむ。 この態度は 同世代の子たちに受け入れられるのか?》 132 00:09:27,067 --> 00:09:29,068 《いや 待て→ 133 00:09:29,068 --> 00:09:32,072 そもそも 相手が俺みたいなおっさんだから こんな感じになっちゃうのか…?》 134 00:09:34,073 --> 00:09:38,077 腸詰めが自慢の店…。 ここでいい? ん。 135 00:09:38,077 --> 00:09:41,081 満席だな…。 他を当たるか。 136 00:09:41,081 --> 00:09:43,082 (スレナ・リサンデラ)先生! え? 137 00:09:43,082 --> 00:09:45,051 スレナじゃないか 奇遇だね。 138 00:09:45,051 --> 00:09:49,055 私と相席で良ければですが 座られますか? 139 00:09:49,055 --> 00:09:51,057 助かるよ ありがとう。 140 00:09:52,058 --> 00:09:56,062 お礼を言うのが遅れたけど 新しい剣をありがとう。 141 00:09:56,062 --> 00:09:58,064 すごい業物だよ。 142 00:09:58,064 --> 00:10:01,067 いえ 当然のことをしたまでです。 143 00:10:02,068 --> 00:10:05,071 ところで 先生 その子は? 144 00:10:05,071 --> 00:10:08,041 うーん どこから話したもんか…。 145 00:10:09,042 --> 00:10:12,045 込み入った事情があるというのは お察ししますが。 146 00:10:12,045 --> 00:10:16,049 とりあえず この子の名前はミュイ。 ども…。 147 00:10:16,049 --> 00:10:21,054 スレナ・リサンデラだ。 先生には過去 お世話になった。 148 00:10:21,054 --> 00:10:24,057 結論から言えば 俺は ミュイの後見人になっていて→ 149 00:10:24,057 --> 00:10:26,025 今は一緒に住んでいる。 150 00:10:27,060 --> 00:10:29,062 (むせる声) 151 00:10:29,062 --> 00:10:32,065 《そんなにびっくりする話かな?》 152 00:10:32,065 --> 00:10:34,067 失礼しました。 153 00:10:34,067 --> 00:10:38,071 まあ 私が口を挟む問題でもないと 思いますが…。 154 00:10:38,071 --> 00:10:40,039 (店員)お待たせしました! 155 00:10:40,039 --> 00:10:44,043 さあ 食べようか ミュイ。 (ミュイ)ん。 156 00:10:44,043 --> 00:10:48,047 スレナ 仕事のほうは 最近どうなんだい? 157 00:10:48,047 --> 00:10:52,051 この時期は 毎年 首都近辺でのモンスター狩りが多いですね。 158 00:10:52,051 --> 00:10:56,055 季節によって出やすいモンスターがいるのか。 159 00:10:56,055 --> 00:11:01,060 いえ。 近日 スフェンドヤードバニアの 使節団が来訪するので。 160 00:11:01,060 --> 00:11:03,062 使節団? 161 00:11:03,062 --> 00:11:07,066 ご存じありませんでしたか。 年に一度の友好行事です。 162 00:11:07,066 --> 00:11:09,068 そのため 治安向上の一環として→ 163 00:11:09,068 --> 00:11:13,039 周辺のモンスター狩りが ギルドに依頼されるというわけです。 164 00:11:13,039 --> 00:11:17,043 冒険者といえども 国のしがらみはあるってことか。 165 00:11:19,045 --> 00:11:21,080 うまい腸詰めだった。 166 00:11:21,080 --> 00:11:25,084 俺は騎士団庁舎に寄っていくから ミュイは先に帰ってて。 167 00:11:25,084 --> 00:11:27,086 ん… わかった。 168 00:11:27,086 --> 00:11:30,056 あっ そうそう ミュイは魔術師学院に通うんだ。 169 00:11:30,056 --> 00:11:33,059 スレナからも激励してもらえるかな? 170 00:11:33,059 --> 00:11:36,062 ほう 魔術の素養が…。 171 00:11:36,062 --> 00:11:40,066 魔術師学院は 生え抜きたちが さらに競い合う場所だ。 172 00:11:40,066 --> 00:11:42,068 厳しいぞ。 173 00:11:42,068 --> 00:11:45,104 うっ… わかってるよ。 174 00:11:45,104 --> 00:11:49,075 《激励してくれって言ったのに なんで脅してるの…》 175 00:11:49,075 --> 00:11:53,079 先生に後見していただくからには 無様に負けることは許されん。 176 00:11:53,079 --> 00:11:56,082 《君は 俺のことを なんだと思ってるのかな…》 177 00:11:56,082 --> 00:11:59,085 おっさんが強えのは知ってるよ。 178 00:11:59,085 --> 00:12:01,087 おっさんだと!? 179 00:12:01,087 --> 00:12:04,057 うぐぐ…! まあまあ まあまあまあ…。 180 00:12:04,057 --> 00:12:07,060 あっ! 申し訳ありません つい…。 181 00:12:07,060 --> 00:12:12,098 すまなかったな。 その… それほど先生は偉大な方なんだ。 182 00:12:12,098 --> 00:12:14,067 まあ なんとなく それは…。 183 00:12:14,067 --> 00:12:18,071 いや 俺は そこら辺にいる普通のおっさんだよ。 184 00:12:23,076 --> 00:12:27,080 わかっているなら いい。 では ミュイ またな。 185 00:12:27,080 --> 00:12:29,048 ん… また。 186 00:12:31,084 --> 00:12:35,088 《お… ミュイ スレナと少し打ち解けた?》 187 00:12:35,088 --> 00:12:38,057 彼女は見込みがありますね。 え? 188 00:12:38,057 --> 00:12:43,096 口の利き方はなっていませんが 目に濁りがない。 有望ですよ。 189 00:12:43,096 --> 00:12:45,064 そうだね。 190 00:12:45,064 --> 00:12:49,068 《だからこそ いい環境に置かないと》 191 00:12:49,068 --> 00:12:52,071 《しかし どっちがいいのか…》 192 00:12:55,108 --> 00:13:00,079 (アリューシア・シトラス)ミュイさんが魔術師学院に…。 うん。 それで ちょっと考えててね。 193 00:13:00,079 --> 00:13:04,083 寮に入れるべきか このまま同居を続けるか…。 194 00:13:04,083 --> 00:13:06,085 ど!? ど ど ど… 同居!? 195 00:13:06,085 --> 00:13:08,087 《そんなびっくりする話かな?》 196 00:13:08,087 --> 00:13:10,089 後見人になったんでね。 197 00:13:10,089 --> 00:13:14,093 あと ルーシーが 以前住んでた家をくれたし。 198 00:13:14,093 --> 00:13:16,062 そ… そうでしたか。 199 00:13:17,096 --> 00:13:20,099 (クルニ・クルーシエル) それ 断然 寮のほうがいいっすよ! 200 00:13:20,099 --> 00:13:22,068 えっ!? 201 00:13:22,068 --> 00:13:25,071 だって 通学時間ゼロっすよ? ご飯も出るし。 202 00:13:25,071 --> 00:13:28,074 フィスちゃんも 寮があって助かったって言ってたっす! 203 00:13:28,074 --> 00:13:30,109 確かに…。 204 00:13:30,109 --> 00:13:34,113 でも 共同生活になじめるかっていう 不安もあってね。 205 00:13:34,113 --> 00:13:36,082 (ヘンブリッツ・ドラウト)不慣れであればこそ→ 206 00:13:36,082 --> 00:13:39,085 早いうちに経験させておくという考え方も あります故。 207 00:13:39,085 --> 00:13:41,054 うんうん。 208 00:13:42,088 --> 00:13:45,091 《そういえば スレナとも最後は少しなじんでたし→ 209 00:13:45,091 --> 00:13:47,093 なるようになるのか…》 210 00:13:47,093 --> 00:13:49,095 い… 一般論ですが→ 211 00:13:49,095 --> 00:13:53,099 魔術師学院で研鑽を積むのであれば 寮が合理的かと…。 212 00:13:53,099 --> 00:13:56,069 (2人)うん。 他意は ありません。 213 00:13:56,069 --> 00:13:59,072 うん そうだね…。 214 00:14:00,106 --> 00:14:03,076 (ルーシー・ダイアモンド)そりゃ 普通に考えたら 寮のほうがいいじゃろ。 215 00:14:03,076 --> 00:14:05,078 やっぱり…? 216 00:14:06,079 --> 00:14:09,082 (ルーシー)おぬし わざわざ そんなことを聞きに来たのか? 217 00:14:09,082 --> 00:14:11,084 まあね…。 (ノック) 218 00:14:11,084 --> 00:14:14,087 入っていいぞ。 (ドアの開閉音) 219 00:14:14,087 --> 00:14:17,090 (フィッセル・ハーベラー)団長 報告書できた。 220 00:14:17,090 --> 00:14:19,092 悪いの 家まで持ってきてもらって。 221 00:14:19,092 --> 00:14:23,096 (フィッセル)先生 こんばんは。 こんばんは…。 222 00:14:23,096 --> 00:14:28,067 そういえば フィスも 魔術師学院には寮から通っておったの。 223 00:14:28,067 --> 00:14:32,071 もちろん。 すごく便利だし 寮に入らない理由がない。 224 00:14:32,071 --> 00:14:34,073 そうか…。 225 00:14:34,073 --> 00:14:37,076 なんで? (ルーシー)フィスにも この前 話したじゃろ? 226 00:14:37,076 --> 00:14:41,080 ミュイという才能ある者がおってな。 ベリルが後見しておる。 227 00:14:41,080 --> 00:14:45,084 (フィッセル) ああ。 その子 私が教えることになるかも。 228 00:14:45,084 --> 00:14:48,087 え? 優秀な人材が不足でな。 229 00:14:48,087 --> 00:14:52,058 フィスに 学院の講師を兼任させる予定なんじゃ。 230 00:14:52,058 --> 00:14:54,093 先生 褒めて。 231 00:14:54,093 --> 00:14:57,063 本当にすごいよ フィッセルは…。 232 00:14:57,063 --> 00:14:59,065 むふー。 233 00:14:59,065 --> 00:15:02,068 《それに引き換え 俺は…》 234 00:15:02,068 --> 00:15:06,072 まあ ミュイとおぬしの場合 寮に入るかどうかは…。 235 00:15:07,073 --> 00:15:10,076 お邪魔したね。 (ドアの開閉音) 236 00:15:12,044 --> 00:15:14,080 先生 様子が変? 237 00:15:14,080 --> 00:15:18,084 フッ… 悩む必要もないことを悩んでおるんじゃろ。 238 00:15:19,085 --> 00:15:21,053 《後見人…》 239 00:15:21,053 --> 00:15:25,057 《親を知らないミュイの 親代わりになれたらと思っていたけど》 240 00:15:25,057 --> 00:15:28,094 ここがアタシの部屋でいいか? 241 00:15:28,094 --> 00:15:31,097 (ベリルの声) 嬉しくなってしまったんだよな あの時。 242 00:15:31,097 --> 00:15:36,068 でも 素晴らしい寮に ミュイも引かれていた様子だったし…。 243 00:15:36,068 --> 00:15:41,040 《ミュイの将来を第一に考えないと 本当の親代わりとはいえない》 244 00:15:42,074 --> 00:15:44,076 ただいまー… っと。 245 00:15:45,111 --> 00:15:47,079 (ミュイ)おっさん ちょっといいか? 246 00:15:47,079 --> 00:15:49,081 なんだい? 247 00:15:49,081 --> 00:15:52,051 (ミュイ)なんか 変な音がする。 音? 248 00:15:52,051 --> 00:15:54,086 (ミュイ)多分 ここだと思う。 249 00:15:54,086 --> 00:15:58,157 え~ こんな所から音が鳴ったら 気が散って 本も読めないよね…。 250 00:15:58,157 --> 00:16:01,060 どれどれ? 》(物音) 251 00:16:01,060 --> 00:16:04,063 裏側から音が出てるみたいだな。 252 00:16:06,098 --> 00:16:08,067 よいしょっと…。 253 00:16:09,068 --> 00:16:11,070 あ…! 254 00:16:11,070 --> 00:16:14,040 ん? 穴…? 255 00:16:16,075 --> 00:16:18,077 (ネズミの鳴き声) ネズミ!? 256 00:16:18,077 --> 00:16:20,079 (ネズミの鳴き声) 257 00:16:20,079 --> 00:16:22,114 なんだ ネズミかよ。 258 00:16:22,114 --> 00:16:39,098 ♬~ 259 00:16:39,098 --> 00:16:41,100 絶対に追い出してやる…! 260 00:16:41,100 --> 00:16:45,071 ネズミくらい ほっときゃいいだろ。 何 ムキになってんだよ。 261 00:16:45,071 --> 00:16:48,074 駄目だ! ネズミにかまれたら危ないんだぞ! 262 00:16:50,109 --> 00:16:52,078 (ネズミの鳴き声) 263 00:16:52,078 --> 00:16:57,083 こいつらのせいで ミュイが病気にでもなったら どうするんだ! 264 00:16:57,083 --> 00:17:00,086 アタシは そんなにヤワじゃねえ。 265 00:17:00,086 --> 00:17:03,089 ネズミなんて 南東区じゃ 毎日見てたし。 266 00:17:03,089 --> 00:17:05,057 そんな暮らしは二度とさせないっ!! 267 00:17:07,093 --> 00:17:12,098 (ネズミの鳴き声) 268 00:17:12,098 --> 00:17:14,066 よし! …あれ? 269 00:17:14,066 --> 00:17:17,069 (ネズミの鳴き声) 270 00:17:17,069 --> 00:17:19,071 何っ!? 271 00:17:19,071 --> 00:17:24,110 (ネズミの鳴き声) 272 00:17:24,110 --> 00:17:27,079 出ていかないんなら 捕まえるしかない! 273 00:17:27,079 --> 00:17:29,081 はっ!? 274 00:17:32,084 --> 00:17:43,062 (ネズミの鳴き声) 275 00:17:45,097 --> 00:17:47,099 このーっ! 276 00:17:47,099 --> 00:17:49,068 (ネズミの鳴き声) 277 00:17:49,068 --> 00:17:52,071 (ミュイ)ええっ… ええ~っ!? 278 00:17:52,071 --> 00:17:54,073 (ネズミの鳴き声) もらった! 279 00:17:54,073 --> 00:17:57,076 (ネズミの鳴き声) 280 00:17:57,076 --> 00:17:59,078 あと1匹… そこか! 281 00:17:59,078 --> 00:18:01,080 (ネズミの鳴き声) 282 00:18:01,080 --> 00:18:04,083 (ネズミの鳴き声) 283 00:18:04,083 --> 00:18:08,054 こいつが最後なんだ。 集中しろ 集中…。 284 00:18:08,054 --> 00:18:10,089 (息を吐く音) 285 00:18:10,089 --> 00:18:12,058 (ネズミの鳴き声) 286 00:18:17,063 --> 00:18:21,067 《ネズミ相手じゃ 何考えてるかわからんし 後の先がとれない!》 287 00:18:21,067 --> 00:18:24,070 (ネズミの鳴き声) 288 00:18:24,070 --> 00:18:27,039 クソッ なんてしぶといんだ…! 289 00:18:28,074 --> 00:18:30,076 (ネズミの鳴き声) 290 00:18:30,076 --> 00:18:33,079 え…? あ…! 291 00:18:33,079 --> 00:18:35,047 (ネズミの鳴き声) 292 00:18:39,085 --> 00:18:41,053 (ネズミの鳴き声) 293 00:18:43,055 --> 00:18:47,093 (ネズミの鳴き声) 294 00:18:47,093 --> 00:18:49,061 え…? 295 00:18:53,099 --> 00:18:55,067 手伝ってくれたのか…。 296 00:18:56,068 --> 00:18:58,070 フン…。 297 00:18:58,070 --> 00:19:01,073 (ネズミの鳴き声) 298 00:19:02,074 --> 00:19:04,076 イッテ~~~ッ!! 299 00:19:04,076 --> 00:19:06,078 (ネズミの鳴き声) 300 00:19:10,082 --> 00:19:15,087 ネズミよけの団子 近所の飲み屋さんから分けてもらってきた。 301 00:19:15,087 --> 00:19:18,057 ふーん…。 これで もう大丈夫だ。 302 00:19:19,091 --> 00:19:21,093 よいしょっと…。 303 00:19:21,093 --> 00:19:25,097 晩ご飯 作るから ゆっくり 本でも読んでて。 304 00:19:25,097 --> 00:19:31,070 ♬~ 305 00:19:31,070 --> 00:19:35,107 《変な音がするって 俺を当てにしてくれた》 306 00:19:35,107 --> 00:19:38,110 《ネズミくらい ほっときゃいいって 言ってたのに→ 307 00:19:38,110 --> 00:19:40,079 最後は手伝ってくれた》 308 00:19:44,083 --> 00:19:46,085 《人に協力することができるなら→ 309 00:19:46,085 --> 00:19:50,089 寮で暮らすことについて なおさら心配はいらないな》 310 00:19:50,089 --> 00:19:52,091 おなかすいちゃった? 311 00:19:52,091 --> 00:19:56,095 パンなら ダイニングの棚にあるから 先に食べてて…。 312 00:19:56,095 --> 00:19:58,097 飯作るの 手伝うよ。 313 00:19:58,097 --> 00:20:01,067 (手を洗う音) 314 00:20:01,067 --> 00:20:05,071 助かるね。 じゃあ 大根の皮をむいてもらおうかな。 315 00:20:07,073 --> 00:20:10,076 《正直 ちょっと寂しくはある》 316 00:20:10,076 --> 00:20:15,081 《せっかく 少しは打ち解けられたのに 離れて暮らすことになるのは》 317 00:20:15,081 --> 00:20:18,084 《でも やっぱり ミュイにとって一番いい暮らしを→ 318 00:20:18,084 --> 00:20:20,086 選択すべきだ》 319 00:20:24,123 --> 00:20:30,096 《この家は 夏休みとか年末年始とかに ミュイが帰ってこられる場所ってとこかな…》 320 00:20:31,097 --> 00:20:33,099 じゃあ 頂こうか。 (ミュイ)ん。 321 00:20:35,067 --> 00:20:38,070 ミュイが手伝ってくれたおかげで 早くできたね。 322 00:20:38,070 --> 00:20:40,072 本当かよ…。 323 00:20:40,072 --> 00:20:43,109 まあ これから もっと うまくやれるようにするつもりだけど。 324 00:20:43,109 --> 00:20:49,081 そうだね。 当面は料理しなくて済むけど 将来のことを考えると できたほうがいい。 325 00:20:49,081 --> 00:20:54,086 は? 将来の話なんてしてねえよ。 アタシは早く覚えなきゃいけねえんだ。 326 00:20:54,086 --> 00:21:00,092 でも… 魔術師学院の寮は食事付きだから 作る必要ないよ? 327 00:21:00,092 --> 00:21:03,062 寮には入らねえ。 ここから通う。 328 00:21:03,062 --> 00:21:05,064 え…。 329 00:21:05,064 --> 00:21:08,067 いやいやいや どう考えても寮のほうがいいよ。 330 00:21:08,067 --> 00:21:11,070 通学も楽だし 食事だって ちゃんとしてるし→ 331 00:21:11,070 --> 00:21:13,072 年の近い子たちと一緒に暮らせるし。 332 00:21:13,072 --> 00:21:16,075 ここから通うっつってんだろ。 333 00:21:16,075 --> 00:21:18,077 …なんで? 334 00:21:21,080 --> 00:21:26,085 ただ甘えろって言われても よくわかんねえんだよ…。 335 00:21:26,085 --> 00:21:30,089 だから 食わせてもらってる分 家のこととかは やる。 336 00:21:30,089 --> 00:21:32,057 やり方を教えてくれ。 337 00:21:35,094 --> 00:21:37,096 あ… ああ。 338 00:21:37,096 --> 00:21:42,067 アタシみたいなもんでも 少しは おっさんに手を貸せそうだし→ 339 00:21:42,067 --> 00:21:44,069 それに もし またネズミが出た時→ 340 00:21:44,069 --> 00:21:48,073 アタシがいないと 家ん中が めちゃくちゃになっちゃうだろ。 341 00:21:48,073 --> 00:21:50,075 うん そのとおりだ。 342 00:21:50,075 --> 00:21:54,046 それと 食べたいもんあるかって いつも聞いてくるけど…。 343 00:21:55,080 --> 00:21:58,050 アタシは あったかいもんがいい。 344 00:21:59,051 --> 00:22:01,053 …わかった。 345 00:22:01,053 --> 00:22:05,057 スープとかシチューとかポトフとか→ 346 00:22:05,057 --> 00:22:08,060 毎日作ろう。 347 00:22:08,060 --> 00:22:11,096 ニヤニヤすんな。 気持ち悪いんだよ。 348 00:22:11,096 --> 00:22:14,066 え? いや これは大目に見てほしいな。 フフフフ…。 349 00:22:14,066 --> 00:22:17,069 (ミュイ)だから 気持ち悪いっての! 350 00:22:21,073 --> 00:22:26,078 ♬~ 351 00:23:51,096 --> 00:23:54,099 腸詰めを食べるなら パリッと はじけるような食感のやつがいい。 352 00:23:54,099 --> 00:23:58,070 しかし 酒が進むと 「うまけりゃなんでもいいか」ってなるのが→ 353 00:23:58,070 --> 00:24:00,072 おっさんだ。 354 00:24:00,072 --> 00:24:04,076 次回 「片田舎のおっさん、神速の剣を食らう」。